JP4639840B2 - 粒状物体の検査方法及びそれを用いる検査装置 - Google Patents

粒状物体の検査方法及びそれを用いる検査装置 Download PDF

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本発明は、固形の薬剤のような粒状物体の検査を行う粒状物体の検査方法及びそれを用いる検査装置に関するものである。
一般に病院などの医療施設において複数の薬剤を患者に投与する場合に、患者が服用する薬剤の種類や個数を間違えないよう、1回に服用する薬剤を包装材で一纏めに分包した状態で患者に提供することが行われている。ここで、薬剤の中には用量を間違えたり、飲み合わせを誤ると、副作用を起こすものもあるから、薬剤の仕分けや分包作業は人手で行うことが義務づけられている。しかしながら、人手によって仕分け作業や分包作業を行ったとしてもミスの発生する可能性があるため、分包袋に包装された薬剤をCCDカメラなどで撮像し、その画像データを画像処理して画像中の物体の境界を認識することにより、分包された薬剤の種類や数量を検査する粒状物体の検査装置が従来より提供されている(例えば特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に示される粒状物体の検査装置では、CCDカメラのような撮像手段によって撮像された薬剤の画像に、二値化などのデータ処理を施して得られた画像データを画像処理して、画像中の物体の面積、周長、及び複雑度を求め、面積と複雑度とをもとに薬剤か否かを判定して、薬剤の個数を求めていた。なお、複雑度とは周長の2乗を面積で除した値である。
特公平4−17665号公報(第3頁右欄第4行〜第37行、及び、第1図)
ところで、複数個の薬剤を分包した場合に一部の薬剤が部分的に重なった状態で撮像される場合があるが、上述した粒状物体の検査装置では物体の面積と複雑度をもとに薬剤か否かを判定しているので、図10(a)のように検査台6に載置された2個の薬剤10a,10bが接触していたり、同図(b)(c)のように2個の薬剤10a,10bが重なっていると面積や周長を正しく検出できないため、薬剤の判定を正確に行えず、個数の計数値が不正確になるという問題があった。
そこで、薬剤同士が部分的に重なっていたり、接触していても薬剤の面積や周長を正確に測定できるように、薬剤を上側から撮像するだけではなく、複数の方向から撮像することも考えられるが、撮像手段を複数設置するか、又は、撮像手段を複数の撮影位置に移動させる機構が必要になり、コストアップを招いてしまうという問題があった。
また、検査台に振動を加えるなどして薬剤同士の重なりや接触を無くした後で薬剤を撮像して画像処理を行えば、薬剤の面積や周長を正確に測定できるものと考えられるが、検査台に振動を与える機構などが必要になって、コストアップを招くという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、検査対象の粒状物体が重なったり接触している場合でも粒状物体の個数を正確に計数できる粒状物体の検査方法及びそれを用いる検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、検査対象である粒状物体を含む撮像領域を撮像する撮像手段と、撮像手段の画像の各画素の画素値をデジタル化したデジタル画像内で、粒状物体に対応する物体領域が複数接触して1つの塊領域を形成する場合に塊領域から個々の物体領域を分離する機能を有した画像処理部と、を備える検査装置により撮像領域内に存在する粒状物体を検査する粒状物体の検査方法であって、画像処理部では、デジタル画像から塊領域を画像処理の対象領域として抽出する処理と、塊領域の内側で当該塊領域の輪郭線に沿って複数の参照点を分散して配置する処理と、個々の参照点について当該参照点から塊領域の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数する計数処理とを行った後に、対象領域に存在する複数の参照点から計数処理による計数値が最小の参照点を基準点として抽出する処理と、当該基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点を全て選択し、選択された参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出する処理と、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理とを繰り返し実行し、抽出された基準点の数を粒状物体の個数とすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、計数値が最小の参照点は複数の粒状物体が重なる部分にあると考えられるので、画像処理部が、対象領域内に存在する参照点の中で計数値が最小の参照点を基準点として、この基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出し、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行することで、塊領域から物体領域を一つずつ分離することができ、複数の粒状物体が重なっている場合でも抽出された基準点の数をもとに粒状物体の個数を正確に計数することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、画像処理部では、抽出された複数の基準点の各々について、当該基準点のみ対象領域の領域内を通して見通せる全ての参照点を当該基準点に属する基準点所属参照点として抽出し、当該基準点と当該基準点に属する全ての基準点所属参照点とをそれぞれ結ぶ連結線分を生成して、生成された全ての連結線分を当該基準点に対応する粒状物体の物体領域とことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、1つの基準点しか見通すことができない基準点所属参照点はこの基準点が属する粒状物体の参照点と考えられるので、画像処理部が、各基準点に属する基準点所属参照点を抽出して、各基準点と対応する全ての基準点所属参照点との間を結ぶ連結線分を当該基準点に対応する物体領域とすることで、実際の粒状物体の領域に近い領域を物体領域として抽出することが可能になる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、画像処理部では、抽出された複数の基準点の各々について、当該基準点と当該基準点に属する全ての基準点所属参照点の内の2つを互いに結んで連結線分を生成し、生成された全ての連結線分で囲まれる領域を当該基準点に対応する粒状物体の物体領域とすることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、各基準点と対応する全ての基準点所属参照点の内の2つを互いに結んでできる連結線分を形成し、全ての連結線分で囲まれる領域を当該基準点に対応する物体領域としているので、連結線分の領域を物体領域とする場合に比べて、実際の粒状物体の領域により近い領域を物体領域として抽出することが可能になる。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、画像処理部では、全ての参照点から基準点所属参照点を除いた参照点を未判別参照点として抽出し、当該未判別参照点から塊領域の領域内を通して見通せる物体領域を当該未判別参照点に対応する物体領域として決定し、当該物体領域に対応する基準点、基準点所属参照点、及び未判別参照点の内の2つを互いに結ぶ線分を生成し、生成された全ての線分で囲まれる領域を物体領域とすることを特徴とする。
請求項2又は3の検出方法で物体領域を抽出すると、粒状物体同士が接触したり重なっている部分は物体領域として抽出されるものの、重なりの無い部分は物体領域として抽出されない場合があるが、請求項4の発明によれば、未判別参照点が属する物体領域を、この未判別参照点から塊領域の領域内を通して見通せる物体領域に決定しており、重なりの無い部分にある未判別参照点が、近接する物体領域に含まれていると判断することで、実際の粒状物体の領域にさらに近い領域を物体領域として抽出することができる。
請求項5の発明は、請求項2又は3の発明において、画像処理部では、全ての参照点から基準点所属参照点を除いた参照点を未判別参照点として抽出し、当該未判別参照点から放射状にのびる複数本の探索ラインを略一定の角度をおいて形成し、各探索ラインにおいて連結線分と交差するまでの領域を、交差した連結線分に対応する物体領域に加えることを特徴とする。
請求項2又は3の検出方法で物体領域を抽出すると、粒状物体同士が接触したり重なっている部分は物体領域として抽出されるものの、重なりの無い部分は物体領域として抽出されない場合があるが、請求項5の発明によれば、未判別参照点から探索ラインを放射状にのばして、各探索ラインが連結線分に交差するまでの領域をその連結線分に対応する粒状物体の領域とすることで、未判別参照点が属する物体領域を、この未判別参照点に最も近い物体領域に決定でき、実際の粒状物体の領域にさらに近い領域を物体領域として抽出することができる。
請求項6の発明は粒状物体の検査装置であって、検査対象である粒状物体を含む撮像領域を撮像する撮像手段と、撮像手段の画像の各画素の画素値をデジタル化したデジタル画像内で、粒状物体に対応する物体領域が複数接触して1つの塊領域を形成する場合に塊領域から個々の物体領域を分離する機能を有した画像処理部とを備え、画像処理部は、デジタル画像から塊領域を画像処理の対象領域として抽出する機能と、塊領域の内側で当該塊領域の輪郭線に沿って複数の参照点を分散して配置する機能と、個々の参照点について当該参照点から塊領域の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数する機能と、対象領域に存在する複数の参照点から計数機能による計数値が最小の参照点を基準点として抽出する処理、基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点を全て選択し、選択された参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出する処理、及び対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行する機能とを備え、抽出された基準点の数を粒状物体の個数として求める手段を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、計数値が最小の参照点は複数の粒状物体が重なる部分にあると考えられるので、画像処理部が、対象領域内に存在する参照点の中で計数値が最小の参照点を基準点として、この基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出し、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行することで、塊領域から物体領域を一つずつ分離することができ、複数の粒状物体が重なっている場合でも抽出された基準点の数をもとに粒状物体の個数を正確に計数することが可能な検査装置を実現できる。
請求項1の発明は粒状物体の検査方法であって、計数値が最小の参照点は複数の粒状物体が重なる部分にあると考えられるので、画像処理部が、対象領域内に存在する参照点の中で計数値が最小の参照点を基準点として、この基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出し、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行することで、塊領域から物体領域を一つずつ分離することができ、複数の粒状物体が重なっている場合でも抽出された基準点の数をもとに粒状物体の個数を正確に計数することができる。
また請求項6の発明は粒状物体の検査装置であって、計数値が最小の参照点は複数の粒状物体が重なる部分にあると考えられるので、画像処理部が、対象領域内に存在する参照点の中で計数値が最小の参照点を基準点として、この基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出し、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行することで、塊領域から物体領域を一つずつ分離することができ、複数の粒状物体が重なっている場合でも抽出された基準点の数をもとに粒状物体の個数を正確に計数すること可能な検査装置を実現できる。
(実施形態1)
以下に本発明に係る粒状物体の検査方法を用いた検査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は検査装置の概略構成図であり、検査台6に搬送されてきた検査対象である薬剤のような粒状物体10a,10bを、検査台6の上方に設置されたCCDカメラのような撮像装置1を用いて撮像し、この撮像装置1で撮像された画像信号の濃淡情報に関する信号値が図示しない二値化処理部によって適宜の閾値で二値化されて二値画像が生成された後、この二値画像の画像データを画像記憶部2に記憶させている。画像処理部3では、画像記憶部2に記憶された二値画像を画像処理することで個々の粒状物体に対応する物体領域に分離し、検査判定部4が物体領域の数を計数することで粒状物体の個数を求めている。なお撮像装置1で撮像された画像信号を二値化せず、A/D変換により多値化することで濃淡画像を生成して画像記憶部2に記憶させても良く、濃淡画像を用いる場合は微分処理などを適用することが可能になるから、判定精度を向上させることが可能である。
検査台6に載置した粒状物体10a,10bに光を照射するために、検査台6に対して撮像装置1と同じ側に照明装置7を配置してあり、照明装置7からは、撮像装置1で撮像された二値画像の背景から薬剤10a,10bを容易に切り離せるように、薬剤10a,10bに対応する部分と背景部分とで輝度差が大きくなるような光を照射させている。また検査台6の表面は光の反射率を低くしてあり、照明装置7が検査台6に光を照射すると、撮像装置1により撮像される画像は、薬剤10a、10bの部分が明るく、背景(検査台6の表面)の部分が暗くなって、両者の輝度差を大きくしている。したがって、薬剤10a,10bの輪郭と背景との間には比較的大きな輝度差が生じ、撮像装置1から出力される画像信号の濃淡情報に関する信号値を二値化することで、薬剤10a,10bの輪郭と背景とを分離することが可能になる。ここで、撮像装置1により撮像された画像信号を二値化して得た二値画像は画素値が0と1との二値のみからなるデジタル画像であるから、このデジタル画像はRAMからなる画像記憶部2に格納される。なお画像記憶部2は二値画像の記憶領域として用いられるだけではなく、後述する各種の画像処理において作業用の記憶領域としても用いられる。画像記憶部2に格納された二値画像は画像処理部3に入力され、以下の各実施形態で説明する画像処理が施されることによって薬剤10a,10bの形状の認識が行われ、その認識結果をもとに検査判定部4が薬剤10a,10bの個数を識別する。なお画像処理部3には、CRTや液晶ディスプレイからなるモニタ装置(図示せず)が接続され、このモニタ装置には、撮像装置1で撮像された画像や、二値化処理部で二値化した二値画像や、画像処理部3による認識結果などを表示できるようになっている。ここに画像記憶部2と画像処理部3と検査判定部4とで画像処理・検査判定部5が構成される。
なお、以下に説明する実施形態では、例えば1つの分包袋に分包する複数個の薬剤10a,10bを検査台6の上に載置し、撮像装置1により撮像される複数個の薬剤10a,10bの画像から、検査台6上に載置された薬剤10a,10bの個数が正しい個数か否かを判断するのであって、薬剤10a,10bは最終的には包装材によって1包みに包装される。ここで、包装材が透明ないし半透明であって、薬剤10a,10bを撮像装置1で撮像したときに包装材による包装を行っていない場合と同様の画像を得ることができる場合には、あらかじめ包装材で包装した薬剤10a,10bを検査台6に載置して撮像するようにしても良い。
次に本発明の実施形態における画像処理部3の画像処理方法を具体例に基づいて説明する。ここでは、図2(a)に示すように薬剤10a,10bとして円形の2個の錠剤が検査台6に載置された場合を例にとって説明を行う。図示例では薬剤10a,10bの一部が互いに重なっているので、二値画像では2つの薬剤10a,10bに対応する連続した1つの領域(この領域を塊領域と言う)A1が形成され、薬剤10a,10bを個別に識別することができなくなる。而して薬剤10a,10bの個数を計数するためには、二値画像中の塊領域A1から個々の薬剤10a,10bに対応する領域を分離する必要がある。
そこで、複数の薬剤10a,10bが部分的に重なったり、互いに接触している場合に二値画像内で生成される塊領域A1から個々の薬剤10a,10bを分離して認識するために、本実施形態では画像処理部3において以下の処理を行っている。すなわち画像処理部3では、画像記憶部2に記憶された二値画像について、まず塊領域A1の輪郭線の近傍における適宜の画素を参照点に設定する。参照点は塊領域A1の内側であって、塊領域A1の輪郭線の上の部位、又は輪郭線に対して数画素内側の部位に、塊領域A1の輪郭線に沿って略一定の間隔で分散して設定される。
ここで、図2(c)に示すように薬剤10aに他の薬剤が接触したり、重なったりしていない場合、すなわち1個の薬剤10aのみで塊領域A2が形成されている場合には、塊領域A2の輪郭線に沿って設定した全ての参照点P1,P2,P3,P4,P5…について、参照点P1…の間を相互に結ぶ線分である連結線分S(1−20),S(2−10),S(3−15),S(5−30)…は全て塊領域A2の内側領域を通ることになる。ここで、連結線分S(m−n)とは、参照点Pmと参照点Pnとの間を結ぶ線分を意味している。
連結線分S(m−n)が塊領域A2の領域内を通っている場合、連結線分S(m−n)上の各画素の画素値は全て同じ値(0又は1)となるので、線分上の各画素の画素値を比較することで、塊領域A2が領域内のみを通っているか否かが判別できる。尚、多値画像の場合には連結線分上の画素の画素値がある設定範囲内の濃度値であれば、同じ塊領域A2の内側領域のみを通過していると判断できる。
したがって、複数の参照点P1…の各々について、他の参照点との間を結ぶ連結線分を形成し、この連結線分上の各画素の画素値が全て同じ値となる連結線分の数(すなわち参照点の数)を計数することで、当該参照点から塊領域A2の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数すると、その計数値は全ての参照点P1…で同じ値(参照点P1…の総数をkとすると(k−1)個)になる。
一方、図2(b)に示すように部分的に重なった2個の薬剤10a,10bで塊領域A1が形成されている場合に、塊領域A1の輪郭線に沿って複数個の参照点P1…を分散して配置し、全ての参照点P1…について参照点P1…の間を相互に結ぶ連結線分S(1−32),S(2−28),S(3−10),S(11−25),S(12−21)…を形成すると、一部の連結線分(例えば線分S(3−10))は塊領域A1の領域外を通過することになる。すなわち画像処理部3が、対象領域(塊領域A1)の領域内に存在する複数の参照点P1…の各々について、当該参照点から塊領域A1の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数すると、薬剤10a,10bの重なり部分の近傍にある参照点(例えば参照点P5,P6,P25,P30など)では、輪郭線の括れている部分の影になって、塊領域A1の領域内を通して見通すことができない参照点が存在するため、その計数値は他の部位にある参照点に比べて少なくなる
したがって、画像処理部3では、対象領域(塊領域1)の領域内に存在する複数の参照点P1…の各々について、当該参照点から塊領域A1の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数する計数処理を行い、計数処理により得られた計数値を撮像記憶部2に記憶させる。下記の表1は、図2(b)のように分散配置された個々の参照点P1…について計数処理を行って得た計数値の一例を示している。
Figure 0004639840
画像処理部3は上述の計数処理を行うと、対象領域である塊領域A1の領域内にある複数の参照点から、計数処理による計数値(表1参照)が最小の参照点を基準点として設定する。図2(b)に示す例では表1より参照点P3の計数値が最も少なくなるので、画像処理部3では参照点P3を基準点として設定する。なお計数処理の結果、計数値が全ての参照点で同じ値になった場合、画像処理部3ではこの塊領域A1が1つの粒状物体であると判断して以後の処理を終了し、塊領域A1に対応する粒状物体の個数を1個とする。また計数処理の結果、同じ薬剤の参照点、又は、異なる薬剤の参照点で計数値が共に最小値となる参照点が存在する場合も考えられるが、このような場合、画像処理部3では計数値が最小の参照点の中から何れか1つの参照点を任意に選択して基準点とし、選択した基準点について以後の処理を行えば良く、どの点を基準点として粒状物体の個数を計数しても計数結果は同じになる。
上述のように基準点がP3に決まると、図3(a)のように画像処理部3ではこの基準点P3から対象領域A1の領域内を通して見通せる全ての参照点P1,P2,P4〜P7,P15〜P45を選択し、基準点P3と選択された参照点の間を互いに結ぶ連結線分を形成し、これらの連結線分で囲まれる領域を1つの粒状物体に対応する物体領域B1として抽出する(図3(b)参照)。
そして、画像処理部3では、対象領域A1から物体領域B1を除いた領域を新たな対象領域とし、この対象領域に存在する複数の参照点P8,P9…の中から、上記の計数処理による計数値(表1参照)が最小の参照点P11を選択し、この参照点P11を新たな基準点として設定する。基準点がP11に決定まると、画像処理部3ではこの基準点P11から対象領域A3の領域内を通して見通せる参照点P8,P9,P10…を全て選択し、選択された参照点P8,P9,P10…と基準点P11の間を互いに結んでできる連結線分を形成し、これらの連結線分で囲まれる領域を1つの物体に対応する物体領域B2として抽出する。このとき物体領域B1,B2を合わせた領域は塊領域A1にほぼ等しくなり、塊領域A1から物体領域B1,B2を除いた領域には参照点が存在しないため、画像処理部3は基準点の抽出処理を終了し、検査処理部4では抽出された基準点の数(本実施形態では2個)を塊領域A1内に存在する粒状物体の個数として求めている。
ここで、計数値が最小の参照点は複数の粒状物体が重なる部分にあると考えられるので、画像処理部3が、対象領域内に存在する参照点の中で計数値が最小の参照点を基準点として、この基準点から対象領域の領域内を通して見通せる参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出し、対象領域から物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行することで、塊領域A1から物体領域B1,B2を一つずつ分離することができ、複数の粒状物体が重なっている場合でも抽出された基準点の数をもとに粒状物体の個数を正確に計数することができる。
(実施形態2)
以下に本発明に係る粒状物体の検査方法を用いた検査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。検査装置の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、以下では本実施形態の特徴部分である画像処理部3の画像処理について図4(a)(b)を参照して説明する。
画像処理部3による画像処理方法は実施形態1で説明した画像処理方法と略同様であり、最終的に物体領域を抽出する方法が実施形態1と異なっている。実施形態1では基準点を抽出した後に、この基準点から見通せる参照点と基準点とを結ぶ連結線分で囲まれた領域を物体領域として抽出しているため、図3(b)のように抽出した物体領域B1に別の粒状物体10bに対応する領域が含まれてしまう。粒状物体10a,10bの個数を求める上では特に不都合はないが、本実施形態では画像処理部3が、抽出した2個の基準点P3,P11から後述の画像処理を行うことによって、実際の粒状物体10a,10bの領域に近い物体領域を抽出できるようにしている。
画像処理部1では、図2(a)に示すように2個の粒状物体10a,10bが重なっている場合に実施形態1で説明した画像処理を実行することによって2個の基準点P3,P11を抽出しており、抽出した基準点P3,P11の各々について塊領域A1の領域内にある参照点P1…から追跡処理を行う。すなわち画像処理部3では、塊領域A1の領域内に基準点が複数存在する場合、個々の基準点(P3又はP11)について領域内の全ての参照点P1…から領域内を通して当該基準点(P3又はP11)しか見通せない参照点を全て抽出し、抽出された全ての参照点を当該基準点に属する基準点所属参照点として抽出する。具体的には画像処理部3は、領域内にある全ての参照点A1…について、当該参照点と基準点P3,P10とをそれぞれ結ぶ2本の連結線分を形成して、2本の連結線分の内の1本だけ、連結線分上の各画素の画素値が同じ値となっていれば、この参照点からは一方の基準点しか見通せないと判断する。ここで、2個の粒状物体10a,10bが図4(a)のように重なっている場合、粒状物体10a,10bにそれぞれ対応する基準点P3,P11を1つしか見通せない参照点は、粒状物体10a,10bが重なり合っている部分(塊領域A1の括れた部分)の周辺に存在することになり、画像処理部1では、基準点P3については参照点P1,P2,P4,P5,P28,P29を基準点所属参照点G1として抽出し、基準点P11については参照点P8,P9,P10,P12,P24,P25を基準点所属参照点G2として抽出する(図4(a)参照)。
そして画像処理部3では、各々の基準点P3,P11に属する基準点所属参照点G1,G2の抽出処理を終えると、基準点P3とこの基準点P3に属する基準点所属参照点G1との間をそれぞれ結ぶ連結線分S(3−1),S(3−2),S(3−4),S(3−5),S(3−28),S(3−29)を形成し、これらの連結線分を基準点P3に対応した粒状物体10aの物体領域B3として抽出する(図4(b)参照)。また画像処理部3では、基準点P11とこの基準点P11に属する基準点所属参照点G2との間をそれぞれ結ぶ連結線分S(11−8),S(11−9),S(11−10),S(11−12),S(11−24),S(11−25)を形成し、これらの連結線分を基準点P11に対応した粒状物体10bの物体領域B4として抽出する。
ここで、1つの基準点P3…しか見通すことができない基準点所属参照点G1…はこの基準点P3…が属する粒状物体の参照点と考えられるので、本実施形態では画像処理部3が、各基準点P3…に属する基準点所属参照点G1…を抽出して、各基準点P3…と対応する全ての基準点所属参照点G1…との間を結ぶ連結線分を当該基準点P3…に対応する物体領域とすることで、実際の粒状物体の領域に近い領域を物体領域として抽出することができる。
(実施形態3)
以下に本発明に係る粒状物体の検査方法を用いた検査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。検査装置の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、以下では本実施形態の特徴部分である画像処理部3の画像処理について図5を参照して説明する。
画像処理部3による画像処理方法は実施形態1で説明した画像処理方法と略同様であり、最終的に物体領域を抽出する方法が実施形態1と異なっている。実施形態1では基準点を抽出した後に、この基準点から見通せる参照点と基準点とを結ぶ連結線分で囲まれた領域を物体領域として抽出しているため、図3(b)のように抽出した物体領域B1に別の粒状物体10bに対応する領域が含まれてしまう。粒状物体10a,10bの個数を求める上では特に不都合はないが、本実施形態では画像処理部3が、抽出した2個の基準点P3,P11から後述の画像処理を行うことによって、実際の粒状物体10a,10bの領域に近い物体領域を抽出できるようにしている。
画像処理部1では、図5に示すように2個の粒状物体10a,10bが重なっている場合に実施形態1で説明した画像処理を実行することによって2個の基準点P3,P11を抽出しており、各基準点P3,P11にそれぞれ属する基準点所属参照点G1,G2を抽出する。なお基準点所属参照点G1,G2の抽出手順は実施形態2と同様であるので、その説明は省略する。
画像処理部3では、各基準点P3,P11に属する基準点所属参照点G1,G2の抽出処理を終えると、各基準点P3…と当該基準点P3…に属する全ての基準点所属参照点G1…の内の2つを互いに結ぶ連結線分を生成し、これらの連結線分で囲まれる領域を当該基準点P3…に対応する粒状物体10a…の物体領域として抽出しており、実際の粒状物体10a…に対応する領域にさらに近い物体領域を抽出することが可能になる。
例えば図5に示す例では、画像処理部3が基準点P3,P11にそれぞれ属する基準点所属参照点G1,G2を抽出しており、一方の基準点P3については、基準点P3とこの基準点P3に属する基準点所属参照点G1の内の2つを互いに結ぶ連結線分を生成し、これらの連結線分で囲まれる領域B5を基準点P3に対応する粒状物体10aの物体領域として抽出し、他方の基準点P11については、基準点P11とこの基準点P11に属する基準点所属参照点G2の内の2つを互いに結ぶ連結線分を生成し、これらの連結線分で囲まれる領域B6を基準点P11に対応する粒状物体10bの物体領域として抽出しているので、連結線分の領域を物体領域とする場合に比べて、実際の粒状物体10a,10bの領域により近い領域を物体領域として抽出することが可能になる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図面に基づいて説明する。なお検査装置の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、以下では本実施形態の特徴部分である画像処理部3の画像処理について図6を参照して説明する。
上述した実施形態2、3の画像処理方法では、実施形態1で説明した画像処理方法に比べて、実際の粒状物体10a,10bに近い領域を物体領域として抽出することが可能であるが、粒状物体10a,10bが互いに接触したり重なっている部分は物体領域として抽出されるものの、重なりの無い部分は物体領域として抽出できなかった。例えば実施形態3の画像処理方法では図6に示すように個々の粒状物体10a,10bにそれぞれ対応する領域の内、重なっている部分でしか物体領域B5,B6を抽出することができず、図6(a)中の領域C1,C2が物体領域B5,B6に属さない領域となっていた。
そこで、本実施形態では画像処理部3が、実施形態3で説明した方法により物体領域B5,B6を抽出した後に、物体領域B5,B6に属さない未判定領域C1,C2中の参照点(この参照点を未判別参照点という)から物体領域B5,B6中の参照点に対して以下のような探索処理を実行する。例えば図6(b)に示すように画像処理部3が、未判定領域C1中の未判別参照点P30,P31,P32,P33,P34…を始点として、これらの未判別参照点P30…と物体領域B5,B6内の参照点P1…との間を結ぶ連結線分を形成し、未判別参照点P30…を始点とする連結線分が何れの物体領域を最初に通過するかを検出する。そして画像処理部3では、各未判別参照点P30…を始点とする連結線分が最初に通過する物体領域を、その未判別参照点P30…が属する物体領域と判断する。例えば画像処理部3が、未判定領域C1内の参照点P30を始点として物体領域B5,B6内の参照点P1,P11との間を結ぶ2本の連結線分S(30−1),S(30−9)を形成した場合、何れの連結線分も物体領域B5を先に通るので、この参照点P30は物体領域B5に属する参照点と判断する。画像処理部3では、以上の処理を未判定領域C1,C2内の全ての未判別参照点に対して実行することで、未判別参照点が属する物体領域を、この未判別参照点から塊領域A1の領域内を通して見通せる物体領域に決定しており、重なりの無い部分にある未判別参照点が近接する物体領域に含まれていると判断し、個々の未判別参照点P30…と当該未判別参照点P30…が属する物体領域B5又はB6中の参照点P1…との間を結ぶ連結線分を上記物体領域B5又はB6に含めることによって、物体領域B5,B6を実際の粒状物体10a,10bに対応する領域により近付けることが可能になる。
なお画像処理部3では、未判定領域C1,C2内の全ての未判別参照点について、個々の未判別参照点が属する物体領域B5又はB6を決定した場合に、各物体領域中の参照点および基準点とこの物体領域に属する未判別参照点の内の2つを互いに結ぶ連結線分を形成し、これらの連結線分で囲まれる領域を粒状物体に対応する物体領域B9,B10として抽出しても良く(図7参照)、物体領域B9,B10は、それぞれ実施形態2の処理方法で抽出された物体領域B5,B6と、新たに抽出された物体領域B7,B8とを合わせた領域となり、実際の粒状物体10a,10bに対応する領域にさらに近い領域として抽出することができる。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図面に基づいて説明する。なお検査装置の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、以下では本実施形態の特徴部分である画像処理部3の画像処理について図8を参照して説明する。
本実施形態の画像処理方法は、実施形態4で説明した画像処理方法と、未判別参照点の属する物体領域を求める方法が異なっており、実施形態4の画像処理方法では未判別参照点から見通せる物体領域をこの未判別参照点が属する物体領域としているのに対して、本実施形態の画像処理方法では図8(a)に示すように未判別参照点Pnから放射状にのびる複数本の探索ラインL1,L2…L8を略一定の角度(例えば約45度)をあけて形成し、各々の探索ラインL1…において、基準点とこの基準点に属する基準点所属参照点の間を結ぶ連結線分に最初に交差するまでの領域を、最初に交差した連結線分に対応する物体領域に属する領域と判断する。而して画像処理部3では、基準点とこの基準点に属する基準点所属参照点との間を結ぶ連結線分だけを物体領域として抽出するのではなく、未判別参照点と上記連結線分との間の領域も物体領域として抽出することができ、粒状物体の形状により近い領域を物体領域として抽出することが可能になる。
なお画像処理部3では、未判別参照点Pnから放射状にのびる複数本の探索ラインL1…を略一定の角度をおいて形成しているが、複数本の探索ラインL1…の一部は参照点Pnから物体領域と反対側に放射されるため、上記連結線分と交差することはない。そこで画像処理部3では、図8(b)に示すように連結線分と交差できない探索ラインL1,L3については、探索ラインL1,L3が塊領域A1の輪郭線L0に入射すると、この探索ラインL1,L3を入射角度θ1,θ3と略同じ出射角度で反射させ、反射した探索ラインL1’,L3’が最初に交差した連結線分までの領域をその連結線分が属する物体領域として判断させても良く、より多くの探索ラインで物体領域を抽出することによって、実際の粒状物体の形状により近い領域を物体領域として抽出することが可能になる。また、この処理方法によれば、未判別参照点Pnに対して輪郭線L0側の領域まで物体領域として抽出でき、実際の粒状物体の領域により近い領域を物体領域として抽出することができる。
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図面に基づいて説明する。なお検査装置の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、以下では本実施形態の特徴部分である画像処理部3の画像処理について図9を参照して説明する。
上述した実施形態2〜5の画像処理方法では、実施形態1で説明した画像処理方法に比べて、実際の粒状物体10a,10bの領域に近い領域を物体領域B5,B6として抽出することが可能であるが、粒状物体10a,10bの重なり部分、すなわち物体領域B5,B6の中間領域(図9中の領域C3)は何れの物体領域B5,B6に属しているのかを判断することが困難であった。そこで、本実施形態では画像処理部3が、中間領域C3内に存在する個々の参照点から放射状に延びる奇数本の探索ラインを生成し、個々の探索ラインについて最初に交差する連結線分を求め、その連結線分が属する物体領域の識別番号を当該探索ラインに割り付けて画像記憶部2に記憶させる。その後、全ての探索ラインについて識別番号の割付処理を終えると、画像処理部3では、個々の参照点について当該参照点を始点とする奇数本の探索ラインに割り付けられた識別番号を調べ、最も多い識別番号の物体領域が当該参照点の属する物体領域と判断する。例えば図9に示すように中間領域C3中の参照点P27から放射状にのびる5本の探索ラインを生成した場合、各探索ラインに物体領域B5,B6の識別番号を割り付けると、物体領域B5の識別番号が割り付けられる探索ラインの方が数が多くなるので、この参照点P27は物体領域B5に属していると判断する。
そして、画像処理部3では、中間領域C3内に存在する個々の参照点について、参照点の属する物体領域B5又はB6の判定処理を終えると、各物体領域B5…に属する参照点および基準点の内の2つを結ぶ連結線分を生成し、これらの連結線分で囲まれる領域を粒状物体に対応する物体領域として設定し直すので、物体領域B5,B6の中間領域C3においても何れの物体領域B5,B6に属しているのかを確実に判別できるという利点がある。
ところで、上述した実施形態4、5又は6の各検査装置において画像処理部3では、未判定領域C1,C2内の全ての未判別参照点について、個々の未判別参照点が属する物体領域B5又はB6を決定した場合に、各物体領域中の参照点および基準点とこの物体領域に属する未判別参照点の内の2つを互いに結ぶ連結線分を形成し、これらの連結線分で囲まれる領域を粒状物体に対応する物体領域B9,B10として抽出するようにしても良く、物体領域B9,B10は、それぞれ実施形態2の処理方法で抽出された物体領域B5,B6と、新たに抽出された物体領域B7,B8とを合わせた領域となり、実際の粒状物体10a,10bに対応する領域にさらに近い領域を抽出することが可能になる。
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
実施形態1の粒状物体の検査装置の概略構成図である。 (a)〜(c)は同上の画像処理方法の説明図である。 (a)(b)は同上の画像処理方法の説明図である。 (a)(b)は実施形態2の粒状物体の検査装置による画像処理方法の説明図である。 実施形態3の粒状物体の検査装置による画像処理方法の説明図である。 (a)(b)は実施形態4の粒状物体の検査装置による画像処理方法の説明図である。 同上の画像処理の結果を示す説明図である。 (a)(b)は実施形態5の粒状物体の検査装置による画像処理方法の説明図である。 実施形態6の粒状物体の検査装置による画像処理方法の説明図である。 (a)〜(c)は検査対象である粒状物体の画像の例図である。
符号の説明
1 撮像手段
2 画像記憶部
3 画像処理部
4 検査判定部
5 画像処理・検査判定部
6 検査台
7 照明装置
10a,10b 粒状物体

Claims (6)

  1. 検査対象である粒状物体を含む撮像領域を撮像する撮像手段と、撮像手段の画像の各画素の画素値をデジタル化したデジタル画像内で、粒状物体に対応する物体領域が複数接触して1つの塊領域を形成する場合に前記塊領域から個々の前記物体領域を分離する機能を有した画像処理部と、を備える検査装置により撮像領域内に存在する粒状物体を検査する粒状物体の検査方法であって、
    前記画像処理部では、前記デジタル画像から前記塊領域を画像処理の対象領域として抽出する処理と、前記塊領域の内側で当該塊領域の輪郭線に沿って複数の参照点を分散して配置する処理と、個々の参照点について当該参照点から前記塊領域の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数する計数処理とを行った後に、対象領域に存在する複数の参照点から前記計数処理による計数値が最小の参照点を基準点として抽出する処理と、当該基準点から前記対象領域の領域内を通して見通せる参照点を全て選択し、選択された参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出する処理と、前記対象領域から前記物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理とを繰り返し実行し、抽出された基準点の数を粒状物体の個数とすることを特徴とする粒状物体の検査方法。
  2. 前記画像処理部では、抽出された複数の基準点の各々について、当該基準点のみ前記対象領域の領域内を通して見通せる全ての参照点を当該基準点に属する基準点所属参照点として抽出し、当該基準点と当該基準点に属する全ての基準点所属参照点とをそれぞれ結ぶ連結線分を生成して、生成された全ての連結線分を当該基準点に対応する粒状物体の物体領域とことを特徴とする請求項1記載の粒状物体の検査方法。
  3. 前記画像処理部では、抽出された複数の基準点の各々について、当該基準点と当該基準点に属する全ての基準点所属参照点の内の2つを互いに結んで連結線分を生成し、生成された全ての連結線分で囲まれる領域を当該基準点に対応する粒状物体の物体領域とすることを特徴とする請求項2記載の粒状物体の検査方法。
  4. 前記画像処理部では、全ての参照点から前記基準点所属参照点を除いた参照点を未判別参照点として抽出し、当該未判別参照点から塊領域の領域内を通して見通せる物体領域を当該未判別参照点に対応する物体領域として決定し、当該物体領域に対応する基準点、基準点所属参照点、及び未判別参照点の内の2つを互いに結ぶ線分を生成し、生成された全ての線分で囲まれる領域を物体領域とすることを特徴とする請求項2又は3記載の粒状物体の検査方法。
  5. 前記画像処理部では、全ての参照点から前記基準点所属参照点を除いた参照点を未判別参照点として抽出し、当該未判別参照点から放射状にのびる複数本の探索ラインを略一定の角度をおいて形成し、各探索ラインにおいて前記連結線分と交差するまでの領域を、交差した連結線分に対応する物体領域に加えることを特徴とする請求項2又は3記載の粒状物体の検査方法。
  6. 検査対象である粒状物体を含む撮像領域を撮像する撮像手段と、撮像手段の画像の各画素の画素値をデジタル化したデジタル画像内で、粒状物体に対応する物体領域が複数接触して1つの塊領域を形成する場合に前記塊領域から個々の前記物体領域を分離する機能を有した画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、デジタル画像から前記塊領域を画像処理の対象領域として抽出する機能と、前記塊領域の内側で当該塊領域の輪郭線に沿って複数の参照点を分散して配置する機能と、個々の参照点について当該参照点から前記塊領域の領域内を通して見通せる他の参照点の数を計数する機能と、対象領域に存在する複数の参照点から前記計数機能による計数値が最小の参照点を基準点として抽出する処理、前記基準点から前記対象領域の領域内を通して見通せる参照点を全て選択し、選択された参照点及び基準点の間を互いに結んでできる領域を物体領域として抽出する処理、及び前記対象領域から前記物体領域を除いた領域を新たな対象領域とする処理を繰り返し実行する機能とを備え、抽出された基準点の数を粒状物体の個数として求める手段を設けたことを特徴とする粒状物体の検査装置。
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