JP4636852B2 - 外部電極発光体を用いた発光看板 - Google Patents

外部電極発光体を用いた発光看板 Download PDF

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Description

本発明は、外部電極発光体を用いて、半透明の表示シートを裏面側から照光することにより、所望の明るさを得ることが出来る電飾等の発光看板に関し、特に、屋外等の湿潤環境下で用いて好適な外部電極発光体を用いた発光看板を提供するものである。
従来の発光看板1に用いられるバックライト照明としては、例えば、図8中(a)に示すような蛍光ランプ2a…を複数本、並設してバックライト部2を構成するものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このようなものでは、半透明の表示シート1aを裏面側から照光することにより、屋外に設置される発光看板或いは、展示会、ショウルーム用のディスプレイ等として用いられる。
また、液晶モニタ装置等の小型の表示装置3のバックライト照明として、図8中(c)に示すような冷陰極管(CCFL)4a…を、外枠体フレーム5内側に設けて、エッジライトとして用いて、拡散板3b等の導光部材によって、照光を表示面3aの裏面側に導きバックライト部4を構成したり、平面状の放電容器から構成されるものも知られている(例えば、特許文献2,3等参照)。
次に、前記従来の発光看板1の作用について説明する。
従来の発光看板1では、図8中(a)に示すように、所定の管径d1(約20mm〜40mm)を有する蛍光ランプ2a…を一定の間隔W1で、並設しているが、蛍光ランプ2a…の発熱量が多く、前記表示シート1aとの間に、一定距離の間隔をおいて設定しなければならない。
このため、発光看板1の筐体1bの高さH1も増大して、重量が増加してしまうといった問題があった。
また、液晶モニタ装置等の小型の表示装置3のバックライト照明として用いられる冷陰極管(CCFL)4a…は、並列連結して単一のインバータ装置で駆動することが出来ず、個別にインバータ装置を設けなければならない。
このため、大面積の発光看板等の用途では、インバータ装置の数量の増大を避けるため、液晶モニタ装置等の小型の表示装置3と同様にエッジライトとして、表示面の周縁部に配置すると、エッジ部から遠い表示面3aの中央部付近が暗くなってしまうといった問題があった。
そこで、前記特許文献1では、図9に示すように、液晶表示装置8等、屋内で使用される小型の表示装置のバックライトとして、外部電極蛍光ランプ6a…を複数本、隣接させて並設することにより、略面状のバックライト部6を構成するものが提案されている。
このような従来のものでは、各外部電極蛍光ランプ6aの長尺状の管体本体の両端部の外側に形成された外部電極部6b,6bを、一対の帯状の導電体によって構成される電極連結線7,7に各々接触させて、電源部からの電力が供給されるように構成されている。
次に、この従来の外部電極蛍光ランプ6aを用いた液晶表示装置8の作用について説明する。
このように構成された外部電極蛍光ランプ6aを用いた液晶表示装置8では、各外部電極蛍光ランプ6aの長尺状の管体本体の両端部の外側に各々形成された外部電極部6b,6bに、前記電極連結線7,7を介して、電源部から電力を供給することにより、並列方式で、全ての外部電極蛍光ランプ6a…が駆動される。
これらの外部電極蛍光ランプ6a…の照光は、拡散板9を介して、図示省略の液晶表示面等を裏面側から略均等に照明する。
特開2002−8408号公報(段落0029乃至0057、図1乃至図14) 特開平7−105709号公報(段落0016乃至0034、図1乃至図4) 特開平9−68941号公報(段落0012乃至0020、図1乃至図3)
しかしながら、このような従来の外部電極蛍光ランプ6a…を用いたバックライト部6では、前記外部電極部6b,6bを接触させるため、反射板10の上面に、前記電極連結線7,7が、外表面に露出されたままの状態で、敷設されている。
このため、降雨や夜露等によって湿潤状態となる屋外等に設置される看板のバックライト部として、このまま用いることは困難であった。
また、図9中二点鎖線で示されるように、光量を調整するため、前記外部電極蛍光ランプ6aを間引いて、外部電極蛍光ランプ6a,6a間の間隔を拡開すると、前記電極連結線7,7の露出面積が、更に増大してしまい、良好な防水性能を有するケース内に収納しなければ、屋外での使用が出来ない。このため、ケースの造形の自由度が減少してしまうといった問題もあった。
更に、照明ムラを発生させないように、発光看板の大きさや、表示シート1aまでの高さに応じて、外部電極蛍光ランプ6a,6a間の間隔が、調整されている。しかしながら、このような外部電極蛍光ランプ6a,6aの端子間を、予め一定長さの導線が固着されたソケット等によって連結する場合には、導線の長さが不足しないように、余裕を持たせて長い導線を用いなければならない。
このため、そのまま、比較的端子間の間隔が狭い発光看板に適用しようとすると、導線を束ねて、ケース内に配策しなければならず、例えば、環状に束ねる等の束ね方で、現場施工すると、電流の漏れが発生する虞があった。また、ケースの周縁部に、外部から視認出来ないように導線を束ねなければならず、この点においても施工工数を増大させる要因となっていた。
そこで、この発明は、比較的大きな表示面積を設けて構成されても、看板全体の厚みを減少させて、軽量化を図ることが出来ると共に、所望の高輝度を照明ムラを発生させることなく得られる外部電極発光体を用いた発光看板を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、半透明シートの背面にバックライトを設けてなる発光看板であって、前記バックライトは、長尺状の管体本体の外側面部に、各々外部電極が設けられた外部電極発光体を複数本、所定間隔で配列して、前記各外部電極間を、被覆リード線で防滴型ソケットを介して装脱着可能に接続されており、前記防滴型ソケットが、長手方向中央部の外周面に周状に凹設形成された係止凹溝部と、軸方向に沿って中心軸近傍に穿設され、両端部に開口形成されたランプ側開口部およびリード線側開口部との間が連結された筒形形状に形成された端子保持空間部を有するソケット本体と、両端に開口が形成された大筒部を有する筒形形状であり、前記ソケット本体のランプ側開口部側から該ソケット本体を被覆し外嵌するランプ側カバー部材と、両端に開口が形成された大筒部を有する筒形形状であり、前記ソケット本体のリード線側開口部側から該ソケット本体を被覆し外嵌するリード線側カバー部材とを少なくとも備え、前記ランプ側カバー部材は、該大筒部の一端の開口周縁に、該開口内側に向けて一定の幅で一体に突設形成され前記係止凹溝部に係止されうるランプ側係止フランジ部と、該大筒部の他端から一定の長さで突設しており、前記外部電極発光体の管体本体が挿入されうる筒状の穴部であって、該穴部の内周面で、挿入された前記外部電極発光体の管体本体の外周面を、圧着しシールしうる筒状のランプ挿入穴部とを有し、前記リード線側カバー部材は、該大筒部の一端の開口周縁に、該開口内側に向けて一定の幅で一体に突設形成され前記係止凹溝部に係止されうるリード線側係止フランジ部と、該大筒部の他端から一定の長さで突設しており、前記被覆リード線が挿通されうる筒状の穴部であって、該穴部の内周面で、挿通された前記被覆リード線の外周面を、圧着しシールしうる筒状のリード線挿通穴部とを有する、外部電極発光体を用いた発光看板を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記ランプ側カバー部材及び前記リード線側カバー部材が、シリコンカバー部材である、請求項1記載の外部電極発光体を用いた発光看板を特徴としている。
そして、請求項3に記載されたものは、前記防水ソケットは、更に前記端子保持空間部内に、挿入される外部電極発光体の外部電極を挟持する金属製の端子、及び、リード線側開口部に嵌着され、被覆リード線が挿通可能な孔が形成された抜け止め部材を備える、請求項1又は2記載の外部電極発光体を用いた発光看板を特徴としている。
更に、請求項に記載されたものは、前記外部電極発光体は、少なくとも何れか一方の端部に設けられた外部電極に電圧を印可することにより発光するEEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプにより構成されて、前記管体本体を一定間隔で、複数本並列して、面状発光部を構成すると共に、前記各端部間を前記被覆リード線で連結して、単一のインバータ装置で、並列駆動する請求項1〜3のいずれか1項に記載の外部電極発光体を用いた発光看板を特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、前記バックライトが、外部電極発光体を複数本、所定間隔で配列して、該外部電極発光体の長尺状の管体本体の外側面部に各々設けられた外部電極間が、被覆リード線で接続されることにより、照明ムラの発生が抑制された所望の照光量で、前記半透明のシートを背面から照光して面状に発光させるバックライトを得ることが出来る。
このため、例えば、外部電極発光体として、外部電極蛍光ランプ等の管径の細い発光体を使用することにより、発光看板の面積を比較的大きく設定しても、外部電極発光体の発光看板の筐体の高さを低く抑えて、軽量化することができる。
また、被覆リード線で、前記各外部電極間が接続されているので、例えば、降雨や夜露等によって湿潤状態となる屋外等に設置される看板のバックライト部として、前記外部電極発光体を用いても、防滴性能を良好なものとすることができる。
更に、請求項に記載されたものは、前記各外部電極間が、防滴型ソケットを介して、装着可能な被覆リード線によって接続されている。
このため、外部電極部分での防滴性能を更に、向上させて、屋外等、湿潤環境下において用いて好適な外部電極発光体を用いた発光看板を提供出来る。
そして、請求項に記載のものは、複数本のEEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプを、単一のインバータ装置で、並列駆動することが出来る。
このため、冷陰極管(CCFL)のように、複数本の点灯を行わせるために、複数のインバータ装置を用いる必要があるものに比して、インバータ装置の数量を減らして、製造コストを削減することができる。
また、インバータ装置の数量が減少するので、発光看板内のスペース効率が良好で、この点においても、大面積の表示面が設定されても、発光看板の高さ方向寸法が抑制されて、重量の増大を抑えることができる。
しかも、前記管体本体は、管径が小さく、該管体本体が一定間隔で、複数本並列された面状発光部によって、前記半透明シートの背面に備えられてなるバックライトが構成され
ても、発光看板の高さ方向寸法の増大が抑制できる。
更に、前記EEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプは、発熱が少なく、前記半透明シートまでの間隔を大きく設定する必要が無い。この点においても、外部電極発光体の発光看板の筐体の高さを低く抑える等、発光看板内部のスペース効率を更に、向上させることが出来る。
また、被覆リード線は長さを容易に変更可能であるので、各管体本体間の間隔を調整して、照明ムラの少ない高輝度の大面積発光看板を得ることが出来ると共に、発光看板の造形の自由度を向上させることができる。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板について説明する。
図1乃至図8は、この発明の実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板を示すものである。
まず、構成から説明すると、この発明の実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板100では、平面視略正方形形状のケース本体11の底面部11aに、複数本の外部電極発光体としての外部電極蛍光ランプ20…を有するバックライト12が、設けられている。
このケース本体11の外周縁には、側壁面部11bが立設形成されている。
また、この側壁面部11bに沿って、略全周に渡り、平面視ロ字状のフレーム枠体13が外嵌されている。このフレーム枠体13には、表示面を構成する平板形状の半透明シート14が、支持されて装着されている。
そして、前記バックライト12によって、この半透明シート14が、背面側から照光されることにより、発光看板100の外部からは、この半透明シート14が、面状に発光しているかのように視認される構成としている。
このうち、前記ケース本体11は、鋼板を折曲加工して、前面部を開口する断面略コ字状を呈するように構成されていて、前記底面部11aに、ディスプレイ固定用のアンカーボルト部15,15が、内外方向に貫通されて立設されている。
また、前記底面部11aには、図6に示すように、前記外部電極発光体としての外部電極蛍光ランプ20…の中空長尺状の管体本体21…を、弾性変形によって拡開可能とすることにより、着脱自在に挟持するクリップ部22,22が、一定間隔を置いて、複数組、突設形成されている。
これらのクリップ部22,22は、前記外部電極蛍光ランブ20を挟持した状態で、前記管体本体21を前記底面部11a上面から離間させて支持するように構成されている。
更に、前記フレーム枠体13は、図3に示すように、固定ビス16によって、前記ケース本体11の周縁に形成された側壁面部11bに固定されると共に、断面略L字状に内向きに一体に延設された内向きフランジ部13aの内側面に当接させて、前記半透明シート14の周縁部14aを、接着止め部13bを用いて固着することにより、一定の防滴性能が得られる様に構成されている。
また、この実施の形態では、前記バックライト12を構成する前記外部電極蛍光ランプ20…が、前記クリップ部22…に支持されて、略一定の等間隔に12本、並列されて配列されている。
外部電極蛍光ランプ20,20間の間隔は、前記半透明シート14への照光が、外部電極蛍光ランプ20,20間に位置する部分において暗くならないように、両側の外部電極蛍光ランプ20,20からの照光及び前記底面部11aからの反射光が重複して、外部電極蛍光ランプ20の正面に位置する部分と略同一照度となるように、調整されることにより、照明ムラが発生しないように設定されていて、正面視で、正方形形状に略均等に照光が行き渡り、前記半透明シート14を、略均一の照度で面状に発光させるバックライト12が構成されている。
これらの外部電極蛍光ランプ20の両端部の外部には、各々外部電極23,23が設けられている。
この実施の形態の外部電極蛍光ランプ20は、少なくとも何れか一方の端部の外側面部に設けられた外部電極23に、電圧が印可されることにより、前記管体本体21の中空部内部に封止された放電ガスを、電磁場を発生させてプラズマとすることにより、発光するEEFL駆動方式が採用されている。
このEEFL駆動方式では、管体本体21の中空部内部に電極が無いため、比較的、耐久性が良好(CCFL駆動方式が、約40,000時間に対し、EEFL駆動方式が、約
60,000〜80,000時間)で、長期間用いられる発光看板100の外部電極蛍光ランプ20の交換に伴うメンテナンス頻度を減少させることができる。
また、この実施の形態に用いられる外部電極蛍光ランプ20の管径は、約2.6mmφ/5φ/8φで、通常の蛍光ランプの管径d1(約20mm〜40mmφ)に比して、小径である。
そして、これらの外部電極23には、前記各外部電極23,23間を接続する被覆リード線25が、防水ソケット30を介して、各々装脱着可能に接続されている。この実施の形態では、前記被覆リード線25と共に、図7中二点鎖線で示されるように、この被覆リード線25(全長約5cm)よりも長尺状の被覆リード線125,125(全長約15cm)が用意されている。被覆リード線の長さは、特注生産も可能で限定されるものではない。
次に、防水ソケット30の構成について、図4,図5及び図7を用いて詳述する。
この実施の形態の防水ソケット30は、樹脂製のソケット本体31が、設けられている。このソケット本体31は、軸方向に沿って中心軸近傍に穿設された端子保持空間部31aを有することにより、両端部に開口形成されたランプ側開口部31bと、リード線側開口部31cとの間が連通された略円筒形形状に形成されている。
このソケット本体31の長手方向中央部の外周面には、周状に係止凹溝部31dが凹設形成されている。
そして、この端子保持空間部31a内に、金属製の端子33が挿入された状態で、前記リード線側開口部31cに嵌着される略小判形状を呈する抜け止め部材32によって抜け止めされて、保持されるように構成されている。
この端子33には、長板状の基部33eに、前記ランプ側開口部31bから挿入された前記外部電極蛍光ランプ20の外部電極23を、両側から挟持して電気的に導通させる電極接触片33a,33aが左,右一対一体となるように設けられている。
また、この端子33の基部33eには、前記リード線側開口部31c近傍に位置して、ソケット本体31と、前記ランプ側開口部31bとの間に挟持されて固定される立壁部33bが、一体に設けられている。
この立壁部33bには、前記被覆リード線25,125の端部から露出する金属ワイヤ状の導線25a,125aが挿通される導線用開口部33cが開口形成されている。
そして、この導線用開口部33cの上縁部から、抑え片33dが、下方に向けて一体となるように延設されている。この押え片33dは、弾性変形によって、導線25aが挿入される方向に向けて、この抑え片33dの下端縁が揺動することより、前記導線用開口部33cの下縁との間に、前記導線25aが、挾まれて係止されるように構成されている。
また、前記抜け止め部材32には、前記被覆リード線25が挿通される丸孔32a,32aが、前記導線用開口部33cの下縁と、抑え片33dの下端縁との間に対応して、左,右一対形成されている。
そして、これらの防滴型ソケット30には、前記ランプ側開口部31b側及び、前記リード線側開口部31c側から、ソケット本体31を被覆する略円筒形形状のランプ側シリコンカバー部材34及びリード線側シリコンカバー部材35が、各々外嵌されている。
このうち、図4に示すように、ランプ側シリコンカバ−部材34には、大筒部34aが設けられていて、この大筒部34aの一端部開口周縁には、前記係止凹溝部31dに係止される係止フランジ部34bが、内側に向けて一定の幅で、一体に突設形成されている。
このランプ側シリコンカバー部材34の他端部には、前記外部電極蛍光ランプ20の管体本体21外周面に内周面を圧着させてシールを行う筒状のランプ挿入穴部34cが形成されていて、前記他端部から一定高さh1筒状部分が突設されることにより、シール代が大きくなるように構成されている。
また、前記リード線側シリコンカバー部材35には、大筒部35aが設けられていて、この大筒部35aの一端部開口周縁には、前記係止凹溝部31dに係止される係止フランジ部35bが、内側に向けて一定の幅で、一体に突設形成されている。
このリード線側シリコンカバー部材35の他端部には、前記被覆リード線25,25が各々挿通されると共に、被覆部分の外周面に内周面を圧着させてシールを行う一対のリード線挿通穴部35c,35cが形成されている。
このリード線挿通穴部35c,35cは、前記他端部から一定高さh2、突設されることにより、各被覆リード線25,25との間のシール代が大きくなるように構成されている。
そして、これらの外部電極蛍光ランプ20…の各端部に嵌着された前記防滴型ソケット30は、隣接配置される外部電極蛍光ランプ20の防水ソケット30と、被覆リード線25…を介して連結接続されて、図1に示すように図中上の一列に接続された各防水ソケット30…の内部の図示省略の前記各端子33…が、被覆リード線41を介して、ケース本
体11の側壁面部11bに沿って設けられたインバータ装置40に接続されると共に、図中下の一列に接続された各防水ソケット30…の内部の図示省略の各端子33…が、被覆リード線42を介して、前記インバータ装置40に接続されている。
このインバータ装置40は、前記ケース本体11の側壁面部11bの一部を貫通する電力線44を介してACアダプタ43と接続されていて、コンセント45から供給される100V交流電流を前記ACアダプタ43によって、12V〜24V直流電流に減圧後、入力して、約80kHz以下の矩形波として、前記上,下各列の各端子33,33に、嵌着される各外部電極蛍光ランプ20…を並列駆動させるように供給する構成としている。
次に、この実施の形態の外部電極蛍光ランプ20を用いた発光看板の作用について説明する。
この実施の形態では、図7中、紙面左側に位置する防滴型ソケット30のように、予め前記端子33をソケット本体31の端子保持空間部31a内に挿入して、前記抜け止め部材32によって固定し、前記ランプ側開口部31b側及び、前記リード線側開口部31c側から、前記ランプ側シリコンカバー部材34及びリード線側シリコンカバー部材35を、各々ソケット本体31を被覆するように外嵌して組み立てられた防水ソケット30(例えば、図7中、紙面右側に位置する防水ソケット30)を、複数個用意する。
例えば、施工現場や組立工場では、前記ケース本体11の底面部11aに、前記クリップ部22,22を介して並設される各外部電極蛍光ランプ20…の両端部に、各々前記防滴型ソケット30,30を嵌着させる。
この際、前記外部電極23,23は、図4に示すように、前記ランプ側シリコンカバー部材34のランプ挿入穴部34cを介して、前記ランプ側開口部31bから、端子保持空間部31a内に挿入されて、ソケット本体31内部に位置する。
前記筒状のランプ挿入穴部34cは、前記外部電極蛍光ランプ20の管体本体21外周面に内周面を圧着させてシールが行われる。このため、ランプ開口部31b側から雨水等の水分が、この端子保持空間部31a内に侵入する虞がない。
また、前記全長の短い被覆リード線25,25若しくは、全長の長い被覆リード線125,125を前記防水ソケット30の前記端子33に接続する。
すなわち、例えば、図7中実線で示すように、各被覆リード線25,25の端部から露出した導線25a,25aを、前記リード線側シリコンカバー部材35の端部に突設形成れたリード線挿通穴部35c,35cから各々挿入して、図4に示すように、前記抑え片33dの下端縁と前記導線用開口部33cの下縁との間に介装させる。
前記抑え片33dは、弾性変形により揺動すると共に、前記導線用開口部33cの下縁との間に、前記導線25aを、挾み込んで、この導線25a,25aが容易に抜け出ないように係止する。
このように、前記バックライト12が、外部電極蛍光ランプ20…を複数本、所定間隔で配列して、これらの外部電極蛍光ランプ20…の長尺状の管体本体21…の外側面部に各々設けられた外部電極23,23間が、被覆リード線25で接続されることにより、EEFL駆動方式の各外部電極蛍光ランプ20…が並列的に接続されることとなり、前記ACアダプタ43からの電力の供給が行われると、1つのインバータ装置40で、ちらつきの殆ど無い各外部電極蛍光ランプ20…の発光を得られる。
そして、被覆リード線25及びランプホルダー22によって、各外部電極蛍光ランプ20,20間の間隔が、適正間隔に調整出来るので、照明ムラの発生が抑制された所望の照光量で、前記半透明シート14を背面から照光して面状に発光させるバックライト12を得ることが出来る。
このため、図8中(b)に示すように、例えば、外部電極蛍光ランプ20等…の管径の細い発光体を使用することにより、発光看板100の表示に用いられる半透明シート14の面積を比較的大きく設定しつつ、発光看板100の筐体の高さH2を低く抑えて、軽量化することができる。
また、被覆リード線25は、前記防水ソケット30内に、通電される導線25a部分が、挿通されて、前記リード線側シリコンカバー部材35のリード線挿通穴部35c,35cによって、被覆部分からシールされて、前記各外部電極23,23間が接続されているので、例えば、降雨や夜露等によって湿潤状態となる屋外等に設置される発光看板100のバックライト12として、外部電極23,23を有する外部電極蛍光ランプ20を用いても、防滴性能を良好なものとすることができる。
更に、前記各外部電極23,23間が、この外部電極23の周囲を覆うように嵌着される防滴型ソケット30を介して、装脱着可能な被覆リード線25によって接続されている。
この実施の形態では、図4に示すように、前記ランプ側シリコンカバー部材34の他端部に設けられた筒状のランプ挿入穴部34cが、大きなシール代となるように、前記他端部から一定高さh1筒状部分が突設されて、前記外部電極蛍光ランプ20の管体本体21外周面に内周面が圧着されることにより、確実なシールが行われる。
このため、外部電極23部分が露出することなく、外部電極23部分での防滴性能を更に、向上させて、屋外等、湿潤環境下において用いて好適な発光看板100が提供される。
そして、複数本のEEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプ20…を、単一のインバータ装置で、並列駆動することが出来る。
このため、冷陰極管(CCFL)のように、複数本の点灯を行わせるために、複数のインバータ装置を、各々の冷陰極管に用いたり、専用の回路を必要とするものに比して、インバータ装置の数量を減らして、製造コストを削減することができる。
また、インバータ装置の数量が減少するので、発光看板100のケース本体11内のスペース効率が良好で、この点においても、大面積の表示面が設定されても、発光看板100の高さ方向寸法H2が抑制されて、重量の増大を抑えることができる。
しかも、前記外部電極蛍光ランプ20の管体本体21は、管径d2が比較的小さく(約2.6mm〜5mmφ、通常の蛍光ランプの管径d1は、約20mm〜40mmφ)、該管体本体が一定間隔で、複数本並列された面状発光部によって、前記半透明シート14の背面に備えられてなるバックライト12が構成されても、発光看板100の高さ方向寸法H2の増大を抑制することができる。
そして、EEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプ20は、管径が細くなる程、輝度が向上して(約10,000cd/m2)、前記半透明シート14のバックライト12として用いる
際に、表示面を鮮やかな発色とすることができる。
更に、前記EEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプ20は、発熱が少なく、前記半透明シート14までの間隔を大きく設定する必要が無い。この点においても、外部電極蛍光ランプ20を用いた発光看板100の筐体の高さ方向寸法Hを低く抑えることが出来ると共に、発熱による他の部品への影響を考慮して配置を工夫する必要が無くなり、発光看板100内部のスペース効率を更に、向上させることが出来る。
また、被覆リード線25,125は、長さを容易に変更可能であるので、各管体本体21,21間の間隔を調整して、照明ムラの少ない高輝度で、大面積の発光看板100を得ることが出来る。
この実施の形態では、前記被覆リード線25(全長約5cm)よりも長尺状の被覆リード線125,125(全長約15cm)が、予め用意されている。被覆リード線の長さは、特注生産も可能で限定されるものではない。
このため、図7中二点鎖線に示すように、外部電極蛍光ランプ20,20間の間隔が広く設定された発光看板では、長尺状の被覆リード線125によって、前記隣接配置される防水ソケット30,30内の端子33,33間が接続される。
このように、発光看板100等の大きさや形状に応じて、被覆リード線25,125の長さを変更するだけで、略施工が完了し、発光看板の造形の自由度を向上させることができる。
更に、この実施の形態では、前記被覆リード線25の導線25a部分を、前記リード線側シリコンカバー部材35の端部に突設形成されたリード線挿通穴部35c,35cから挿入するだけで、図4に示すように、前記抑え片33dの下端縁と前記導線用開口部33cの下縁との間に、この導線25a部分が介装されて係止されることにより抜け止めされる。
従って、施工現場若しくは組立工場等による外部電極蛍光ランプ20…の配列装着作業を容易に行うことができる。
このように、隣接配置される各外部電極23,23間の寸法に応じた長さの被覆リード線25又は、125を容易に装脱着できるので、従来のように、長い導線を束ねて、電流が漏れる虞を減少させることができる。
また、一対の帯状の導電体によって構成される電極連結線7,7が、各外部電極23,23の間で露出してしまうものに比して、耐候性が良好であり、屋外等の湿潤環境下で用いて好適な外部電極発光体を用いた発光看板100が提供される。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、平面視略正方形形状のケース本体11の底面部11aに、複数本の外部電極発光体としての外部電極蛍光ランプ20…が、合計12本配列されるものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、正面視長方形、円形、楕円形等の異形の半透明シート14等によって表示面が形成されるもの等であっても、前記外部電極蛍光ランプ20…が所定の間隔で、複数本並列されることにより、照明ムラが抑制されるバック
ライト12が構成されていれば、発光看板の形状、材質及び数量が特に限定されるものではない。
この発明の最良の実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板で、全体の構成を説明する半透明シートを外した状態での発光看板の正面図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板で、図1中A−A線に沿った部分での断面図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板で、図2中B部の拡大図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板に用いる防滴型ソケットの構成を説明する縦断面図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板に用いる防滴型ソケットの構成を説明し、リード線側シリコンカバー部材を外した状態の端面図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板で、図1中C−C線に沿った部分での断面図である。 実施の形態の外部電極発光体を用いた発光看板の構成を説明し、一部の防水ソケットを分解した一部分解斜視図である。 バックライトの構成の相違により、発光看板の高さを比較するもので、(a)は、通常の蛍光灯を用いた発光看板、(b)は、本案のEEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプを用いた発光看板、(c)は、CCFL駆動方式の冷陰極管を用いた発光看板の縦断面斜視図である。 従来例の液晶表示装置の構成を説明する分解斜視図である。
符号の説明
100 発光看板
11 ケース本体(筐体)
12 バックライト(面状発光部)
14 半透明シート
20 外部電極蛍光ランプ(外部電極発光体)
21 管体本体
23,23 外部電極
25,125 被覆リード線
30 防滴型ソケット
31 ソケット本体
33,33 端子
34 ランプ側シリコンカバー部材
35 リード線側シリコンカバー部材
40 インバータ装置

Claims (4)

  1. 半透明シートの背面にバックライトを設けてなる発光看板であって、
    前記バックライトは、長尺状の管体本体の外側面部に、各々外部電極が設けられた外部電極発光体を複数本、所定間隔で配列して、
    前記各外部電極間を、被覆リード線で防滴型ソケットを介して装脱着可能に接続されており、
    前記防滴型ソケットが、長手方向中央部の外周面に周状に凹設形成された係止凹溝部と、軸方向に沿って中心軸近傍に穿設され、両端部に開口形成されたランプ側開口部およびリード線側開口部との間が連結された筒形形状に形成された端子保持空間部を有するソケット本体と、両端に開口が形成された大筒部を有する筒形形状であり、前記ソケット本体のランプ側開口部側から該ソケット本体を被覆し外嵌するランプ側カバー部材と、両端に開口が形成された大筒部を有する筒形形状であり、前記ソケット本体のリード線側開口部側から該ソケット本体を被覆し外嵌するリード線側カバー部材とを少なくとも備え、
    前記ランプ側カバー部材は、該大筒部の一端の開口周縁に、該開口内側に向けて一定の幅で一体に突設形成され前記係止凹溝部に係止されうるランプ側係止フランジ部と、該大筒部の他端から一定の長さで突設しており、前記外部電極発光体の管体本体が挿入されうる筒状の穴部であって、該穴部の内周面で、挿入された前記外部電極発光体の管体本体の外周面を、圧着しシールしうる筒状のランプ挿入穴部とを有し、
    前記リード線側カバー部材は、該大筒部の一端の開口周縁に、該開口内側に向けて一定の幅で一体に突設形成され前記係止凹溝部に係止されうるリード線側係止フランジ部と、該大筒部の他端から一定の長さで突設しており、前記被覆リード線が挿通されうる筒状の穴部であって、該穴部の内周面で、挿通された前記被覆リード線の外周面を、圧着しシールしうる筒状のリード線挿通穴部とを有する、
    ことを特徴とする外部電極発光体を用いた発光看板。
  2. 前記ランプ側カバー部材及び前記リード線側カバー部材が、シリコンカバー部材である、請求項1記載の外部電極発光体を用いた発光看板。
  3. 前記防水ソケットは、更に前記端子保持空間部内に、挿入される外部電極発光体の外部電極を挟持する金属製の端子、及び、リード線側開口部に嵌着され、被覆リード線が挿通可能な孔が形成された抜け止め部材を備える、請求項1又は2記載の外部電極発光体を用いた発光看板。
  4. 前記外部電極発光体は、少なくとも何れか一方の端部に設けられた外部電極に電圧を印可することにより発光するEEFL駆動方式の外部電極蛍光ランプにより構成されて、前記管体本体を一定間隔で、複数本並列して、面状発光部を構成すると共に、前記各端部間を前記被覆リード線で連結して、単一のインバータ装置で、並列駆動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の外部電極発光体を用いた発光看板。
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