JP4636074B2 - カムハウジングの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カムハウジングの製造方法に関する。
従来から、自動車などに搭載される内燃機関では、シリンダヘッド上部に、カムシャフトを支持するためのカムハウジングが備えられている。このカムハウジングは、一般的には、シリンダヘッド、及びシリンダブロックと同様に、ダイカスト成形によりされている。詳細には、アルミニウム合金やマグネシウム合金等を材料として成形される。例えば特許文献1には、このようなダイカスト成形品に関する技術が開示されている。
特開2007−132301号公報 特開2002−372125号公報 特開2002−195385号公報 実開平5−86042号公報
一般的に、カムハウジングの製造工程は、ダイカスト成形によって成形した後に、その成形品であるカムハウジングに、カムキャップ、ダミープレートを締結して、その後に、カムシャフト等を支持するための孔部を機械加工する。以上により、カムハウジングは完成する。このように、カムハウジング成形後も、複数の組み付け工程が必要となる。
ダミープレートを組み付けることなく、孔部の加工をすることも可能ではあるが、孔部の加工精度を確保するためには、成形品の剛性を高める必要がある。剛性を高めると、結果的にカムハウジングの重量が増大するという問題がある。
そこで本発明は、カムハウジングの軽量化を維持しつつ行程数が減少したカムハウジングの製造方法を提供することを課題とする。
上記目的は、内燃機関のシリンダヘッド上に設置されるカムシャフト支持用のカムハウジングの製造方法であって、前記カムハウジングを製造するための金型に、成形後のカムハウジングの剛性を強化するための固形状の補強部材を配置して鋳込む行程と、鋳造後に、成形品に対して前記カムシャフト支持用の孔部を加工する行程と、前記孔部の加工後に、前記補強部材を前記カムハウジングから取り外す行程とを含む、ことを特徴とするカムハウジングの製造方法によって達成できる。
この構成により、成形品であるカムハウジングを金型から取り出すと、カムハウジングには補強部材が溶着されているので、カムハウジングにダミープレートを締結することなく、孔部を加工することができる。これにより、カムハウジングの製造工程数を減らすことができる。また、孔部の加工後に、補強部材をカムハウジングから取り外すため、カムハウジングの軽量化を維持することができる。また、孔部の加工精度の低下も抑制される。
上記構成において、前記補強部材は、前記孔部が加工される隔壁が複数並んだ方向に延在した板状の部材である、構成を採用できる。
この構成により、補強部材とカムハウジングとの溶着面積を、少なくすることができ、カムハウジングからの補強部剤の取り外しを容易なものとすることができる。
上記構成において、前記補強部材は、複数の前記壁部の間から押されることによって前記カムハウジングから取り外される、構成を採用できる。
この構成により、補強部材をカムハウジングから容易に取り外すことができる。
上記構成において、前記補強部材は、前記孔部から離れた位置で前記カムハウジングに溶着される、構成を採用できる。
この構成により、孔部を加工する際に、補強部材との干渉を防止できる。
前記補強部材は、前記カムハウジングとは異なる材質によって成形されている、構成を採用できる。
同一材料の場合、カムハウジングから補強部材を取り外すことが困難となるためである。
本発明によれば、カムハウジングの軽量化を維持しつつ行程数が減少したカムハウジングの製造方法を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、カムハウジング10の正面図である。尚、図1には、破線で、複数の気筒4と、吸気バルブ7、排気バルブ8を示している。カムハウジング10は、自動車用の四気筒ガソリンエンジン(不図示)に装備される。カムハウジング10は、エンジンのシリンダヘッドの上部に設置される。
カムハウジング10はアルミニウム合金により箱型に製作され、カムハウジング10の軸受壁12に吸気カムシャフト20と排気カムシャフト30と支持パイプ13とが平行に支持されている。吸気カムシャフト20には、吸気バルブ7をリフトさせる吸気カム21、排気カムシャフト30には、排気バルブ8をリフトさせる排気カム31が形成されている。
軸受壁12は、カムハウジング10の長手方向に平行に配置された2枚の側壁11の間に、複数形成されている。軸受壁12は、このカムハウジング10の長手方向に並らぶように設けられている。
軸受壁12には、それぞれ、吸気カムシャフト20、排気カムシャフト30、支持パイプ13が貫通する孔部(不図示)が形成されている。この孔部は、吸気カムシャフト20、排気カムシャフト30、支持パイプ13を回転可能に支持する。軸受壁12は、孔部が加工される壁部に相当する。支持パイプ13上に、吸気バルブ7のリフト量を変更する可変機構40が設けられている。
次に、カムハウジングの製造方法について説明する。まず、カムハウジング10をダイカスト成形方法によって成形するための金型内に、後述する補強部材50を、配置する。次に、補強部材50が配置された金型内に、アルミ合金による溶湯を射出して、補強部材50と共に鋳込む。その後冷却して溶湯を凝固させる。
次に、金型を開き、成形品を取り出す。図2は、成形直後のカムハウジング10の正面図である。図2に示すように、カムハウジング10のシリンダヘッド側の底面には、補強部材50が溶着されている。
補強部材50は、複数の軸受壁12が並ぶ方向に延在した、一枚の板状の部材である。補強部材50は、軸受壁12の、それぞれの端面と溶着している。また、補強部材50は、カムハウジング10の材質であるアルミ合金と異なる材料により形成されている。
また、補強部材50は、本来、カムハウジング10に取り付けられる、吸気カムシャフト20、排気カムシャフト30との間に位置する。補強部材50が、カムハウジング10に溶着されていることにより、カムハウジング10全体の剛性が強化されることになる。
成形品の鋳造後、前述した、吸気カムシャフト20等を支持するための孔部を機械加工により成形する。その後に、補強部材50をカムハウジング10から取り外す。具体的には、図2の紙面手前から奥に向けて、補強部材50に荷重をかける。
図3は、カムハウジング10に溶着された補強部材50を、補強部材50の延在方向から視た模式図である。補強部材50は、図3に示すように、両側部が鉛直下方向に傾斜したハの字状に形成されている。これにより、図3に示すように、補強部材50は、カムハウジング10から取り外される。
具体的には、複数の軸受壁12の間から、治具などを挿入して、補強部材50の上面を鉛直下方向に押し込む。図4は、補強部材50が取り外された後のカムハウジング10の正面図を示している。尚、図4においては、破線で、吸気カムシャフト20、排気カムシャフト30、可変機構40などが配置される位置を示しており、点線で補強部材50が配置されていた位置を示している。このようにして、カムハウジング10は製造される。尚、その後に、このカムハウジング10に対しては、吸気カムシャフト20等の各種部品が取り付けられる。
このように、補強部材50がカムハウジング10に溶着した状態で、カムハウジング10に対して孔部の加工を行う。これにより、従来のように、カムハウジング10にダミープレートを配置することなく、カムハウジング10の剛性が強化でき、補強部材50が溶着された状態でカムハウジング10に対して、孔部の加工を行うことができる。これにより、カムハウジング10にダミープレートを配置するという行程を行うことなく、カムハウジング10に対して孔部を加工することができる。従って、カムハウジング10の製造工程数を減少させることができる。これにより、カムハウジング10の製造コストも低下する。
また、補強部材50は、図3に示したように、板状に形成されているので、長手方向での剛性は強く、厚み方向での剛性は弱くなる。補強部材50の、長手方向での剛性が強いことにより、孔部を加工する際に、軸受壁12の垂直方向にかかる負荷に対して、強い剛性が生じることになる。これにより、孔部の加工精度を確保することができる。
また、補強部材50は、厚み方向、即ち、図3において鉛直下方向に対する剛性は弱いため、カムハウジング10から補強部材50の取り外しが容易となる。このように、補強部材50は、孔部の加工の際にかかる軸受壁12への負荷に対する剛性を確保しつつ、カムハウジング10からの取り外しが容易となるように板状に形成されている。
また、孔部の加工後に、カムハウジング10から補強部材50を取り外すため、カムハウジング10の軽量化が維持される。また、補強部材50は、孔部が加工される軸受壁12の、鉛直下方側の端面と溶着されているので、溶着部分の面積をできるだけ少なくした状態で、カムハウジング10に対して補強部材50は溶着されている。このため、カムハウジング10から補強部材50を取り外すことが容易となる。
また、補強部材50は、カムハウジング10と異なる材料によって形成されている。同一材料によって形成されていると、補強部材50とカムハウジング10との溶着が強くなりすぎ、カムハウジング10から補強部材50を取り外すことが困難となるからである。
また、補強部材50は、カムハウジング10の材料であるアルミ合金よりも、線膨張係数の差が少ない金属によって成形されていることが望ましい。この理由は、成形品の冷却時に、カムハウジング10と補強部材50との材質の相違による線膨張係数の差が大きいと、カムハウジング10と補強部材50とが溶着されない場合が起こり得るからである。
また、図4に示すように、補強部材50は、吸気カムシャフト20、排気カムシャフト30、支持パイプ13、可変機構40とは干渉しない位置に設けられる。詳細には、支持パイプ13と、排気カムシャフト30との間の位置に設けられる。このため、カムハウジング10に補強部材50が溶着された状態であっても、吸気カムシャフト20等を回転可能に支持する孔部は、補強部材50から離れた位置となるため、孔部の加工を、容易にすることができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
カムハウジングの正面図である。 成形直後のカムハウジングの正面図である。 カムハウジングに溶着された補強部材を、その延在方向から視た模式図である。 補強部材が取り外された後のカムハウジングの正面図を示している。
符号の説明
10 ハウジング
20 吸気カムシャフト
30 排気カムシャフト
40 可変機構
50 補強部材

Claims (6)

  1. 内燃機関のシリンダヘッド上に設置されるカムシャフト支持用のカムハウジングの製造方法であって、
    前記カムハウジングを製造するための金型に、成形後のカムハウジングの剛性を強化するための固形状の補強部材を配置して鋳込む行程と、
    鋳造後に、成形品に対して前記カムシャフト支持用の孔部を加工する行程と、
    前記孔部の加工後に、前記補強部材を前記カムハウジングから取り外す行程とを含む、ことを特徴とするカムハウジングの製造方法。
  2. 前記補強部材は、前記孔部が加工される壁部が複数並んだ方向に延在した板状の部材である、ことを特徴とする請求項1に記載のカムハウジングの製造方法。
  3. 前記補強部材は、前記壁部の端面と溶着される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカムハウジングの製造方法。
  4. 前記補強部材は、複数の前記壁部の間から押されることによって前記カムハウジングから取り外される、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカムハウジングの製造方法。
  5. 前記補強部材は、前記孔部から離れた位置で前記カムハウジングに溶着される、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカムハウジングの製造方法。
  6. 前記補強部材は、前記カムハウジングとは異なる材質によって成形されている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のカムハウジングの製造方法。

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