JP4635605B2 - 装着物取付構造及び折曲装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装着物取付構造及び折曲装置に関する。
例えば、自動車の車体後端部にリヤバンパを取り付けるには、車体後端部に固定したバンパステイに、リヤバンパをボルトとナットとによって締結して固定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、リヤバンパを車体後端部に取り付けるためには、小型のバンパステイを使用し、そのバンパステイを車体後端部にスポット溶接して取り付けるのが一般的である。また、通常、バンパステイは、1台当たり7〜8個程度必要となる。
実開平3−108562号公報(第3頁および第4頁、第1図)
前記バンパステイは、車体後端部に対してリヤバンパの取り付け面まで突出しているので、車体後端部のリアパネルとは一体化して成形できず、当該リアパネルとは別部品として設けている。そのため、バンパステイは、リアパネルとは別に成形する必要があり、このバンパステイを成形するための型費、加工費、材料費などの部品費と、車体後端部に取り付けるための加工費及び治具費などのコストが掛かる。
そこで、本発明は、部品点数の大幅な削減を図り、コストの低減を実現し得る装着物取付構造及び折曲装置を提供することを目的とする。
本発明の装着物取付構造は、装着物を被装着体に装着物取付部材を介して取り付ける装着物取付構造である。この装着物取付構造では、鋼板を成形して形成される被装着体と一体的に折り畳み成形して前記装着物取付部材を形成する。装着物取付部材は、少なくとも鋼板の一部を180度折り返して形成されると共に折り返して形成された折返し部の先端側をさらに被装着体側へ折り返して先端折返し部を形成し、その先端折返し部に前記装着物を固定手段によって固定させる被固定部を設ける。また、さらに折り返して重なった部分を固定させる固定部を形成し、装着物が固定された先端折返し部に入力荷重が作用したときに折返し部の基端点に掛かる応力を緩和させるべく該基端部をR形状とし且つ、少なくとも一方の該固定部を、180度折り返して形成された折返し部の基端点よりも被装着体である製品内側の位置に設けた。
本発明は、装着物を被装着体に取り付けるための装着物取付部材であり、少なくとも鋼板の一部が180度折り返して形成されると共に折り返して形成された折返し部の先端側がさらに被装着体側へ折り返えされて先端折返し部が形成されており、また、装着物が固定された先端折返し部に入力荷重が作用したときに折返し部の基端点に掛かる応力を緩和させるべく該基端部をR形状とし且つ、少なくとも一方の該固定部を、180度折り返して形成された折返し部の基端点よりも被装着体である製品内側の位置に設けた装着物取付部材を、該被装着体と一体的に形成してなる装着物取付部材を製造するための折曲装置である。この折曲装置は、第1折曲部材と、この第1折曲部材に対して少なくとも鋼板の板厚分隙間を形成し、その隙間の形状を螺旋形状とする第2折曲部材とからなる折曲部材と、これら第1折曲部材及び第2折曲部材を固定させるスライド部材と、スライド部材をスライド自在に保持するスライド保持部材と、スライド部材をスライドさせ、第1折曲部材と第2折曲部材の隙間に挿入させた鋼板を、このスライド部材のスライド量に応じて前記第1折曲部材と第2折曲部材とで折り曲げるスライドカム部材とを備える。
本発明の装着物取付構造によれば、鋼板を成形して形成される被装着体と一体的に装着物取付部材も折り畳み成形した構造であるので、別部品として装着物取付部材を形成する余分な工程が必要がなく、部品点数及び組立工程の削減を図れると共に製造コストの低減を実現することができる。
本発明の折曲装置によれば、第1折曲部材に対して少なくとも鋼板の板厚分隙間を形成し、その隙間の形状を螺旋形状とする第2折曲部材とからなる折曲部材により一度の加工で鋼板を90度を越える角度で折り畳むことができるため、成形工程数を削減することができ、その分、成形用金型の数を減らすことができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、自動車などの車両用バンパー(装着物)を車体の一部であるパネル(被装着体)にブラケット(装着物取付部材)を介して取り付けるバンパ取付構造(装着物取付構造)に本発明を適用したものである。
A.第1の実施の形態
[第1の実施の形態のバンパ取付構造及びブラケットの形成方法]
図1はリヤバンパをリアパネルにブラケットを介して取り付ける前の状態を示す分解斜視図、図2は図1に示すブラケットの要部拡大正面図、図3はブラケットの折返し部を固定した固定部を示すもので、(A)はかしめにより固定した例を示す要部拡大断面図、(B)はリベットにより固定した例を示す要部拡大断面図である。
本実施の形態のバンパ取付構造は、図1に示すように、装着物であるリヤバンパ(リアバンパフェイシア)1を、被装着体である車体後部のリアパネル2に装着物取付部材であるブラケット3を介して取り付けた構造であり、鋼板を成形して所定形状に形成されるリアパネル2にブラケット3を一体的に折り畳み成形して形成してある。
ブラケット3は、図2に示すように、リアパネル2を形成する鋼板の一部を180度折り返して形成され、その折返して重なった折返し部4のさらにその先端側をリアパネル2側へ折り返すことにより先端折返し部5を形成している。
折返し部4には、その重なり部を固定させるための固定部6a、6bが形成されている。固定部6a、6bは、例えば図3(A)に示すように、その折返し部4の重なり合った上下のリアパネル2、2同士をかしめることにより固定している。または、固定部6a、6bは、図3(B)に示すように、折返し部4の重なり合った上下のリアパネル2、2同士をリベット7により固定させている。なお、固定部6a、6bは、上下のリアパネル2、2同士をスポットガンによってスポット溶接して固定してもよい。
先端折返し部5は、前記折返し部4に対して90度に近い角度でリアパネル2側に向けて折り曲げられている。この先端折返し部5には、リヤバンパ1を固定手段である固定部材8によって固定させる被固定部である固定孔9が形成されている。固定部材8は、固定孔9に挿入されてリヤバンパ1をブラケット3に固定させる取付クリップからなる。そして、折返し部4と先端折返し部5との連結部には、機械的強度を高めるための三角形状をなすビード部11が2箇所形成されている。
リヤバンパ1は、リアパネル2と一体的に形成されたブラケット3に対して、取付クリップ8を取り付けることで前記リアパネル2に取り付けられている。図1には、リアパネル2の外周縁部にブラケット3を1箇所設けた例を示しているが、このリアパネル2には、図示は省略するが複数個のブラケット3がリアパネル2と一体的に形成されている。
このようにブラケット3をリアパネル2に一体的に形成すれば、リアパネル2とは別に形成したブラケット100を該リアパネル2にスポット溶接して固定した従来構造のもの(図4参照)と異なり、別部品としてブラケット100を形成する余分な工程及び金型が必要がなく、部品点数及び組立工程の削減を図れると共に、製造コストを大幅に低減させることができる。
前記リアパネル2に一体化したブラケット3を製造するには、先ず、被装着体であるリアパネル2を形成するリアパネル形成部分(被装着体形成部分)と装着物取付部材であるブラケット3を形成するブラケット形成部分(装着物取付部材形成部分)を、同一の鋼板(一枚の鋼板)にドローする。
次に、前記ドロー形状に基づいて、前記鋼板をカットするトリミング加工を行い(図5中二点鎖線で示す部分をカットし)、そのトリミングしたブラケット形成部分を180度折返して形成した後、図6に示すように先端折返し部5をさらにリアパネル2側に折り畳むことで形成される。
図7は従来方法によるブラケット3の折り曲げ工程を順次示す工程図である。図7ではブラケット部分以外のリアパネル部分は簡略化して示してある。第1工程では、リアパネル2を形成するリアパネル形成部分2Aとブラケット3を形成するブラケット形成部分3Aをドローし、そのドロー形状に沿ってトリミングを行うと同時にピアス加工して固定孔9を形成する。
次に、ブラケット形成部分3Aの先端側をリストライクして先端折返し部5を90度に近い角度で折り曲げる。第2工程では、折返し部4を90度に折り曲げ、第3工程では、さらに折返し部4を135度まで折り曲げる。そして、第4工程では、その折返し部4を180度まで折り曲げると同時に、ビード部11を形成し且つ折返し部4をかしめ又はリベット接合して固定部6a、6bとする。
図8はブラケット3の折り曲げ工程を順次示す工程図である。なお、図8では、本来図1に示すような凹凸形状がリアパネル2に形成されるが、これらの凹凸は図示を省略してある。
第1工程は、先の図7(A)の第1工程と同じく、同一の鋼板に対してリアパネル形成部分2Aとブラケット形成部分3Aをドローし、そのドロー形状に沿ってトリミングを行うと同時にピアス加工して固定孔9を形成する。そして、リアパネル形成部分2Aを所定形状に成形すると同時に、ブラケット形成部分3Aをリストライクして、その先端側の先端折返し部5を90度に近い角度で折り曲げる。
第2工程では、リストライクにより一気に折返し部4を135度まで折り曲げる。そして、第3工程でその折返し部4を180度となるように折り曲げると同時に、ビード部11を形成すると共に折返し部4をかしめ又はリベット接合して固定部6a、6bとする。
このように、本実施の形態では、従来4工程としていたものを3工程とすることで、その製造工程数を1工程減らすことができるため、工程数の削減に伴い金型数の削減及び加工工数及び段取り工数を大幅に減らすことができる。それにより、製造コストを大幅に低減させることができる。また、この方法では、本来端材部分となるリアパネル2の端材部の一部をブラケット形成部分3Aとし、そのブラケット形成部分3Aからブラケット3を折り畳み形成しているので、無駄なく鋼板を利用することができる。
ところで、図9に示すように、ブラケット形成部分3A(図中破線で示す)をリアパネル2に対して直角に180度折り返して折り畳んで形成したブラケット3には、リヤバンパ1が取り付くことによって車両振動などで図中矢印Xで示す上下方向の入力が与えられる。この例のように、折返し部4の基端点Cが角を持つ場合、この基端点Cに応力集中が働き、疲労破壊によりここから亀裂が生じブラケット3が脱落することも考えられる。
そこで、図10に示すように、基端点CにR形状を付け、当該基端点Cに応力集中が掛からないようにする。こうすることで、基端点Cに掛かる応力が分散され、ブラケット3の脱落を回避できる。
また、図10のように基端点CにR形状を付けただけでは、ブラケット3の固定部6には、同図に示すようなモーメントMが働く。かかるモーメントMは、F×sinθ×Lで表される。このように、折返し部4の固定部6が基端点Cの外側(リアパネル2の製品外側)であると、前記したモーメントMによって基端点Cに応力が掛かり、R形状を付けただけでは充分なものとは言えない。
そこで、図1及び図6に示すように、一方の固定部6aを、折返し部4の基端点Cよりも製品内側に設けるようにする。そうすることで、基端点Cに掛かる応力を緩和させることができ、応力集中による基端点Cからの亀裂を回避することができる。したがって、ブラケット3の脱落を防止でき、リヤバンパ1を充分に支えることが可能となる。
なお、前記ブラケット3は、リアパネル2の外周縁に形成したが、図1のリアパネル2の製品内部に形成された切り欠き部12の開口周縁部に形成することもできる。このようにするとことで、本来切り欠き部12となる開口部分の端材を、ブラケット3として利用することが可能となる。
「第1の実施の形態の折曲装置の構成」
次に、ブラケット3を折り曲げる(折り畳む)折曲装置について説明する。図11は鋼板の折り曲げ前の状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図12は鋼板を90度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図13は鋼板を135度まで折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図14は折り曲げた鋼板を取り出す状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。
本実施の形態の折曲装置は、図11に示すように、第1折曲部材である第1ピン13と、鋼板14をこの第1ピン13とで挟み込む第2折曲部材である第2ピン15とからなる折曲部材16と、第1ピン13及び第2ピン15を固定させるスライド部材17と、スライド部材17をスライド自在に保持するスライド保持部材18と、スライド部材17をスライドさせ、第1ピン13と第2ピン15の隙間に挿入させた鋼板14を、このスライド部材17のスライド量に応じて第1ピン13と第2ピン15とで折り曲げるスライドカム部材19とからなる。
第1ピン13は、円柱形状のストレートピンからなる。この第1ピン13は、スライド部材17の先端であるピン取付部20に、その軸芯を水平として固定されている。第2ピン15は、第1ピン13に対して少なくとも鋼板14の板厚分隙間を形成し、その隙間の形状を螺旋形状とする湾曲ピンとされている。すなわち、第2ピン15は、第1ピン13に対して鋼板14の板厚以上の隙間ができるようにその周囲に取り巻かれることにより螺旋形状をなしている。この第2ピン15も第1ピン13と同様、スライド部材17のピン取付部20にその基端部を固定させている。
これら第1ピン13と第2ピン15は、鋼板14を一度に90度を超える角度まで折り曲げることのできる折曲部材16であり、例えば曲げ型で使用される高硬度鋼材から形成されている。また、これら第1ピン13と第2ピン15の先端部は、テーパまたは球形状とされており、鋼板14が反ったりするなど変形していても前記隙間に鋼板14を挟み込むことができるようになっている。なお、第1ピン13に対する第2ピン15の巻き付け形状は、鋼板14を折り曲げる角度に応じて決められる。
スライド部材17は、後述するスライド保持部材18を構成するスライドガイドレール21をガイドとしてスライド自在とされる。このスライド部材17には、前記スライドガイドレール21を貫通させる円形状のスライドガイド孔22が形成されている。また、このスライド部材17には、後述するスライドカム部材19と係合する第2カム面23が形成されている。かかる第2カム面23は、スライドカム部材19に形成された第1カム面24と同じ傾斜角度とされた傾斜面とされている。また、このスライド部材17の底面17aは、スライド保持部材18を構成するスライドホルダ25のスライド面25aと摺接するようになっている。
スライド保持部材18は、スライドガイドレール21と、スライドホルダ25とから構成されている。スライドガイドレール21は、断面円形状をなすシャフトからなり、スライド部材17を左右方向にスライドさせるガイドとして機能する。かかるスライドガイドレール21の一端部21aは、円形状でなはく断面略矩形状とされ、スライドホルダ25に形成された溝部26に嵌め込まれた後、固定部材27によって回転不可能に固定されている。また、スライドガイドレール21の他端部21bは、スライドホルダ25に固定されている。
スライドホルダ25は、図11中矢印Xで示す左右方向に前記スライド部材17をスライドさせるためのもので、ホルダ本体部28と、このホルダ本体部28の両端に立設する前壁29及び後壁30とを有した断面略コ字状として形成されている。そして、この前壁29とスライド部材17との間には、スライド部材17を常に後壁30側へ付勢する弾性部材であるコイルバネ31が設けられている。このスライドホルダ25は、例えばプレス加工機などのベース部32にボルトなどの締結手段によって固定される。
スライドカム部材19は、スライド部材17に形成された第2カム面23と摺接係合する第1カム面24を有している。かかるスライドカム部材19は、例えばプレス加工機のラム33にボルトなどの締結手段によって固定される。このようにプレス加工機に取り付けられたスライドカム部材19は、プレス加工機のラム33の上下動作に応じて上下動することで、互いの第1カム面24と第2カム面23との摺接係合により、スライド部材17をスライド方向にスライドさせる。
「第1の実施の形態の折曲装置による折曲動作」
次に、上述のように構成された折曲装置を使用して鋼板14を折り曲げる動作について説明する。先ず、図11に示すように、スライド部材17が後退した状態(スライド部材17が後壁30側へ移動した状態)で、第1ピン13と第2ピン15との間の隙間に鋼板14を挟み込む。
そして、プレス加工機を駆動してスライドカム部材19を下降させると、スライド部材17は、図12に示すように、コイルバネ31の弾発力に抗して前記スライドガイドレール21をガイドとして前壁29側へとスライド移動する。スライド部材17が前進すると、第1ピン13と第2ピン15との間に挿入された鋼板14は、次第にこれら第1ピン13及び第2ピン15の先端から基端側へと進入されて行く。この鋼板14は、第1ピン13と第2ピン15とから摺接による圧力を受け、その進入量に応じて第1ピン13をガイドとして第2ピン15に沿って次第に折り曲げられて行く。図12では、鋼板14は、ほぼ90度程度に折り曲げられた状態を示している。
この図12に示す位置からさらにスライド部材17が前進すると、図13に示すように、鋼板14は、第1ピン13と第2ピン15の基端側へとより一層挿入されて行く。鋼板14がさらに奥へと挿入されると、当該鋼板14は、より一層その折り曲げ角度がきつく折り曲げられる。図13では、鋼板14は、ほぼ135度程度まで折り曲げられた状態を示している。
そして、鋼板14の折り曲げ角度が135度となると、図14に示すように、スライドカム部材19は上昇し、コイルバネ31の弾発力によってスライド部材17が後壁30側へとスライドさせられる。かかるスライド部材17がスライドすると、第1ピン13と第2ピン15とから鋼板14が除々に抜け出して行く。このとき、鋼板14は既に折り曲げられていることから第1ピン13及び第2ピン15から抜け出すときに、当該鋼板14は、第2ピン15に干渉することなくこれら第1ピン13及び第2ピン15の隙間から抜け出す。つまり、一度折り曲げられた鋼板14は、その折り曲げられた状態を保持することになる。
以上のように構成した折曲装置を使用すれば、図8の本発明の折り曲げ工程図で示したように、平板形状の鋼板14を平らな状態から一気に135度まで折り曲げることができる。そのため、従来、180度まで折り曲げるのに4工程要していたものを3工程で行うことができる。これにより、曲げ工程を削減することができると共に、曲げ型もその数を減らせることができ、大幅なコストダウンを実現できる。
また、このように1工程で90度以上の曲げを行うことができるため、プレス工程を短縮することができる。さらに、パンチとダイとの協働作用によって鋼板14を折り曲げるのではなく、下型のみで曲げを行うため型構造を単純化することができる。また、第1ピン13をガイドとして第2ピン15に沿って鋼板14を折り曲げる構造であるので、折り曲げ線の押さえを確実に行えることから曲げ精度が向上する。
また、第2ピン15を第1ピン13に対して螺旋形状となるように設けたので、鋼板14の曲げを滑らかに行うことができ、第1ピン13及び第2ピン15を摺動させる力を軽減させることができる。また、第1ピン13及び第2ピン15の先端部をテーパ形状または球形状としたことで、鋼板14をこれらの間に挟むときに鋼板14の変形に拘わらず安定して挟むことができる。
以上、第1の実施の形態について説明したが、本発明は、第1の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
前記した折曲装置においては、第1折曲部材として第1ピン13を使用し、第2折曲部材として第2ピン15を使用したが、必ずしもピンである必要はなく、要は、第1折曲部材に対して第2折曲部材が、少なくとも鋼板14の板厚分隙間を形成し、その隙間の形状を螺旋形状とすることができるものであれば、第1折曲部材と第2折曲部材は如何様な形状であってもよい。
また、前記した実施の形態では、自動車用部品に本発明を適用したが、自動車用部品に限定されることはなく、装着物を被装着体に装着物取付部材を介して取り付ける構造のものであれば本発明を適用することはできる。
B.第2の実施の形態
「第2の実施の形態の折曲装置の構成」
次に、第2の実施の形態の折曲装置について説明する。図15は鋼板の折り曲げ前の状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図16は鋼板を曲げ軸と曲げピンとの間に形成した隙間に所定位置まで挿入させた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図17は鋼板を45度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図18は鋼板を90度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図、図19は鋼板を135度まで折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の折曲装置とは異なる部分についてのみ説明するものとし、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の符号を付し且つその説明は省略するものとする。
この折曲装置の折曲部材は、図15に示すように、第1折曲部材である曲げ軸34と、この曲げ軸34に対して少なくとも鋼板14の板厚分隙間を形成し、その隙間を保持しながら該曲げ軸34を中心として回動する第2折曲部材である曲げピン35とからなる折曲部材36を有している。
曲げ軸34は、第1の実施の形態の第1ピン13と同様、高硬度鋼材から形成される円柱形状のストレートピンからなり、曲げ軸ホルダ37を介して前記スライド部材17の先端に固定されている。
一方、曲げピン35は、やはり高硬度鋼材から形成される円柱形状のストレートピンからなり、前記曲げ軸34に対して鋼板14の板厚分隙間を形成して平行に配置されている。かかる曲げピン35は、鋼板14を折り曲げるに足る剛性を有し、前記曲げ軸34よりも太い直径とされている。そして、この曲げピン35は、前記曲げ軸34を中心として回動自在に取り付けられた折曲げ用カム部材である曲げカム38に、その基端部を固定保持させている。
なお、曲げ軸34及び曲げピン35の先端部は、第1の実施の形態と同様、テーパまたは球形状とされており、鋼板14が反ったりするなど変形していても前記隙間に鋼板14を挟むことができるようになっている。
曲げカム38は、曲げ軸ホルダ37の前方位置に配置され、曲げ軸34を中心として回動自在とされている。この曲げカム38には、その内部に弾性体及びストッパ(図示は省略する)が設けられていて、曲げカム38が回動した状態から前記隙間に鋼板14を挟み込む初期状態(図15に示す曲げ加工0度位置)に強制的に復帰するようになされている。この曲げカム38には、鋼板14を0度から一気に135度まで折り曲げることのできるカム面38aが形成されている。
また、この折曲装置では、曲げカム38を回動させるカム駆動部材であるドライバピン39がラム33に固定されている。ドライバピン39は、図16に示すように、スライド部材17が折曲加工位置まで前進して前記隙間に鋼板14を所定位置まで挿入させた時に、前記曲げカム38に接触するようになっている。ラム33の下降と共にドライバピン39が下降することで、前記曲げカム38が曲げ軸34を中心として回動する。この曲げカム38が回動することで、当該曲げカム38に固定された曲げピン35が、前記曲げ軸34を中心としてその隙間を保ったまま回動することになる。このため、曲げ軸34を中心として曲げピン35が回動することで、それらの隙間に配置された鋼板14を0度から135度まで一気に折曲げ可能となる。
「第2の実施の形態の折曲装置による折曲動作」
次に、上述のように構成された折曲装置を使用して鋼板14を折り曲げる動作について説明する。先ず、図15に示すように、スライド部材17が後退した状態(スライド部材17が後壁30側へ移動した状態)にときに、曲げ加工位置に鋼板14をセットする。
そして、プレス加工機を駆動してスライドカム部材19を下降させると、スライド部材17は、図16に示すように、コイルバネ31の弾発力に抗して前記スライドガイドレール21をガイドとして前壁29側へとスライド移動する。スライド部材17が前進すると、曲げ加工位置にセットされた鋼板14が、曲げ軸34と曲げピン35との間に形成された隙間に進入する。このとき、曲げ軸34と曲げピン35は、共にストレート形状をしたピンからなるため、鋼板14はそのまま前記隙間の奥へと進入されて行く。
前記スライド部材17が所定位置まで前進すると、ラム33に固定されたドライバピン39の先端が曲げカム38のカム面38aに接触する。そして、この状態からさらにラム33が下降すると、ドライバピン39に押されて曲げカム38が曲げ軸34を中心として回動する。この曲げカム38の回動に伴って該曲げカム38に固定された曲げピン35も曲げ軸34を中心として回動することから、それらの隙間に挿入させた鋼板14を、この曲げピン35によって折り曲げて行く。図17では、鋼板14は略45度程度に折り曲げられた状態となり、図18では、鋼板14は略90度程度に折り曲げられた状態となる。
このように、ラム33が下降することで、ドライバピン39により回動させられた曲げカム38に設けられた曲げピン35は、曲げ軸34との隙間に鋼板14を挟んだ状態で回転しながら当該鋼板14を折り曲げて行く。図19では、ラム33が下死点まで下降した状態を示し、鋼板14は、より一層その折り曲げ角度がきつく折り曲げられ、ほぼ135程度まで折り曲げられた状態となる。
以上のように、本実施の形態によれば、曲げカム38を使用して曲げ軸34を中心に曲げピン35を回動させることで、これら曲げ軸34と曲げピン35との間に形成した隙間に配置した鋼板14を連続して0度から135度まで一気に折り曲げることができる。曲げカム38のカム面38aの形状を変更すれば、曲げ角度を任意の角度とすることができ、さらにきつい角度まで鋼板14を折り曲げることが可能となる。
鋼板14の曲げ加工が終了すると、ラム33は上昇し、曲げカム38は、その内部に設けられた弾性体により基の位置に復帰するように逆方向に回転し、図16に示す状態となったところでスライド部材17がコイルバネ31の弾発力によって後壁30側へとスライドさせられる。そして最終的に、スライド部材17は、図15に示す初期位置に戻る。この初期位置に戻ったときには、鋼板14の曲げ加工は既に完了しているため、その折り曲げられた状態を保持することになる。
以上のように構成した折曲装置を使用すれば、平板形状の鋼板14を平らな状態から一気に135度まで折り曲げることができるため、従来、180度まで折り曲げるのに4工程要していたものを3工程で行うことができる。これにより、曲げ工程を削減することができると共に、曲げ型もその数を減らせることができ、大幅なコストダウンを実現できる。
また、このように1工程で90度以上の曲げを行うことができるため、プレス工程を短縮することができる。さらに、パンチとダイとの協働作用によって鋼板14を折り曲げるのではなく、下型のみで曲げを行うため型構造を単純化することができる。
また、本実施の形態の折曲装置によれば、曲げカム38のカム面38aの形状を変更することで、鋼板14を折り曲げる折り曲げ角度を、任意の角度に変更することができる。したがって、鋼板14の曲げ角度を変更する場合は、曲げカム38のみを取り替えることで簡単に対応可能となる。
「第2の実施の形態のブラケットの形成方法」
第2の実施の形態では、第1の実施の形態におけるブラケットの構造及びその形成方法と異なる部分についてのみ説明するものとし、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の符号を付し且つその説明は省略するものとする。
本実施の形態では、図20及び図21に示すように、第2の実施の形態の折曲装置を用いてブラケット形成部分3Aを折り曲げるときに、折り曲げようとする狙った部位からの折曲げが容易に行えるように、前記した曲げ軸34の折曲げガイドとなるガイド部40を、ブラケット形成部分3Aの折曲げ位置に形成している。
ガイド部40は、曲げ軸34の約半分を嵌合させる半円形状をなすへこみとして形成されている。このガイド部40に曲げ軸34が嵌合することで、曲げピン35を該曲げ軸34を中心として回動させたときに、当該ガイド部40と曲げ軸34の位置が常に一致するため、狙った部位からブラケット形成部分3Aを精度良く折り曲げることが可能となる。
また、本実施の形態では、ドロー工程において、ブラケット形成部分3Aを折り返したときに、互いに嵌合する凹部である凹エンボス41と凸部である凸エンボス42とを形成している。凹エンボス41は、リアパネル形成部分2Aに形成され、凸エンボス42は、ブラケット形成部分3Aに形成されている。これら凹エンボス41と凸エンボス42は、ブラケット形成部分3Aがリアパネル形成部分2Aに折り重ねられたときに、お互いが嵌合して隙間がなく密着する略台形形状とされている。
前記凹エンボス41と凸エンボス42を形成すれば、図22に示すように、ブラケット形成部分3Aをリアパネル形成部分2Aに対して180度に折り曲げて重ね合わせたときに、多少の位置ずれがあっても先に前記凹エンボス41に干渉した凸エンボス42が滑り込むようにして重ね合わされる。したがって、これらブラケット形成部分3Aとリアパネル形成部分2Aとの折り曲げ誤差は、これら凹エンボス41と凸エンボス42によって吸収され、ブラケット3をリアパネル2に対して正確な位置に形成することが可能となる。
本実施の形態のバンパ取付構造を示し、リヤバンパをリアパネルにブラケットを介して取り付ける前の状態を示す分解斜視図である。 図1に示すブラケットの要部拡大正面図である。 ブラケットの折返し部を固定した固定部を示すもので、(A)はかしめにより固定した例を示す要部拡大断面図、(B)はリベットにより固定した例を示す要部拡大断面図である。 ブラケットをリアパネルとは別部品とした従来構造の斜視図である。 リアパネル形成部分と同時にブラケット形成部分を同一の鋼板から所定形状にカットするトリミング工程及びリストライク工程を示す工程図である。 ブラケット形成部分をさらに折り返してその折返し部を固定させる折り畳み接合工程を示す工程図である。 従来方法によるブラケットの折り曲げ工程を順次示す工程図である。 実施形態のブラケットの折り曲げ工程を順次示す工程図である。 ブラケット形成部分をリアパネルに対して直角に180度折り返して折り畳んだ状態を示す平面図である。 ブラケット形成部分をリアパネルに対して直角に180度折り返して折り畳む場合に、その折り畳み基端点にR形状を付けた例を示す平面図である。 第1の実施の形態の折曲装置において鋼板の折り曲げ前の状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第1の実施の形態の折曲装置において鋼板を90度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第1の実施の形態の折曲装置において鋼板を135度まで折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第1の実施の形態の折曲装置において折り曲げた鋼板を取り出す状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第2の実施の形態の折曲装置において鋼板の折り曲げ前の状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第2の実施の形態の折曲装置において鋼板を曲げ軸と曲げピンとの間に形成した隙間に所定位置まで挿入させた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第2の実施の形態の折曲装置において鋼板を45度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第2の実施の形態の折曲装置において鋼板を90度に折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 第2の実施の形態の折曲装置において鋼板を135度まで折り曲げた状態を示し、(A)はその時の折曲装置の正面図、(B)はその時の折曲装置の右側面図である。 図20(A)は、リアパネル形成部分に凹エンボスを形成し、ブラケット形成部分に凸エンボス及びガイド部を形成した例を示す図、図20(B)は、ガイド部を折り曲げガイドとしてブラケット形成部分をリアパネル形成部分に対して180度折り曲げた状態を示す図である。 図21(A)は、ガイド部に曲げ軸を嵌合させた状態を示す要部拡大断面図、図21(B)は、ガイド部に曲げ軸を嵌合させた状態で曲げピンを回動させたときの要部拡大断面図である。 凹エンボスに凸エンボスが嵌合する様子を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1…リヤバンパ(装着物)
2…リアパネル(被装着体)
2A…リアパネル形成部分
3…ブラケット(装着物取付部材)
3A…ブラケット形成部分
4…折返し部
5…先端折返し部
6a、6b…固定部
7…リベット
8…固定部材(取付クリップ)
9…固定孔(被固定部)
13…第1ピン(第1折曲部材)
14…鋼板
15…第2ピン(第2折曲部材)
16、36…折曲部材
17…スライド部材
18…スライド保持部材
19…スライドカム部材
21…スライドガイドレール
34…曲げ軸(第1折曲部材)
35…曲げピン(第2折曲部材)
38…曲げカム(折曲げ用カム部材)
39…ドライバピン(カム駆動部材)

Claims (8)

  1. 装着物を被装着体に装着物取付部材を介して取り付ける装着物取付構造であって、
    前記装着物取付部材は、鋼板を成形して形成される前記被装着体と一体的に折り畳み成形されてなり、
    また、前記装着物取付部材は、少なくとも鋼板の一部を180度折り返して形成されると共に折り返して形成された折返し部の先端側をさらに被装着体側へ折り返して先端折返し部を形成し、その先端折返し部に前記装着物を固定手段によって固定させる被固定部を設け、さらに折り返して重なった部分を固定させる固定部を形成し、前記装着物が固定された先端折返し部に入力荷重が作用したときに折返し部の基端点に掛かる応力を緩和させるべく該基端部をR形状とし且つ、少なくとも一方の該固定部を、180度折り返して形成された折返し部の基端点よりも被装着体である製品内側の位置に設けた
    ことを特徴とする装着物取付構造。
  2. 請求項1に記載の装着物取付構造であって、
    前記折返して重なった部分に、互いに嵌合する凹部と凸部を設けた
    ことを特徴とする装着物取付構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の装着物取付構造であって、
    前記装着物は、車両用バンパーであり、前記被装着体は、車体の一部を構成するパネルであり、前記装着物取付部材は、ブラケットである
    ことを特徴とする装着物取付構造。
  4. 装着物を被装着体に取り付けるための装着物取付部材であり、少なくとも鋼板の一部が180度折り返して形成されると共に折り返して形成された折返し部の先端側がさらに被装着体側へ折り返えされて先端折返し部が形成されており、また、装着物が固定された先端折返し部に入力荷重が作用したときに折返し部の基端点に掛かる応力を緩和させるべく該基端部をR形状とし且つ、少なくとも一方の該固定部を、180度折り返して形成された折返し部の基端点よりも被装着体である製品内側の位置に設けた装着物取付部材を、該被装着体と一体的に形成してなる装着物取付部材を製造するための折曲装置であって、
    第1折曲部材と、この第1折曲部材に対して少なくとも鋼板の板厚分隙間を形成し、その隙間の形状を螺旋形状とする第2折曲部材とからなる折曲部材と、
    前記第1折曲部材及び第2折曲部材を固定させるスライド部材と、
    前記スライド部材をスライド自在に保持するスライド保持部材と、
    前記スライド部材をスライドさせ、前記第1折曲部材と前記第2折曲部材の隙間に挿入させた鋼板を、このスライド部材のスライド量に応じて前記第1折曲部材と第2折曲部材とで折り曲げるスライドカム部材とからなる
    ことを特徴とする折曲装置。
  5. 請求項に記載の折曲装置であって、
    前記第1折曲部材は、円柱形状のストレートピンであり、第2折曲部材は、第1折曲部材の周囲に巻き付く螺旋形状の湾曲ピンである
    ことを特徴とする折曲装置。
  6. 装着物を被装着体に取り付けるための装着物取付部材であり、少なくとも鋼板の一部が180度折り返して形成されると共に折り返して形成された折返し部の先端側がさらに被装着体側へ折り返えされて先端折返し部が形成されており、また、装着物が固定された先端折返し部に入力荷重が作用したときに折返し部の基端点に掛かる応力を緩和させるべく該基端部をR形状とし且つ、少なくとも一方の該固定部を、180度折り返して形成された折返し部の基端点よりも被装着体である製品内側の位置に設けた装着物取付部材を、該被装着体と一体的に形成してなる装着物取付部材を製造するための折曲装置であって、
    第1折曲部材と、この第1折曲部材に対して少なくとも鋼板の板厚分隙間を形成し、その隙間を保持しながら該第1折曲部材を中心として回動する第2折曲部材とからなる折曲部材と、
    前記第1折曲部材及び第2折曲部材が取り付けられるスライド部材と、
    前記スライド部材をスライド自在に保持するスライド保持部材と、
    前記スライド部材をスライドさせて前記第1折曲部材と前記第2折曲部材の間に形成した前記隙間に前記鋼板を挿入させるスライドカム部材と、
    前記第2折曲部材を固定保持し、前記第1折曲部材を中心として回動自在に取り付けられた折曲げ用カム部材と、
    前記スライド部材がスライドして前記第1折曲部材と第2折曲部材に形成された前記隙間に前記鋼板が所定位置まで挿入された後に、前記折曲げ用カム部材を回動させ、該第2折曲部材の回動量に応じて前記鋼板を折り曲げるカム駆動部材とからなる
    ことを特徴とする折曲装置。
  7. 請求項に記載の折曲装置であって、
    前記第1折曲部材及び第2折曲部材は、円形状のストレートピンからなる
    ことを特徴とする折曲装置。
  8. 少なくとも請求項から請求項の何れか一つに記載の折曲装置であって、
    前記第1折曲部材及び第2折曲部材の先端部分をテーパー形状または球形状とした
    ことを特徴とする折曲装置。
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