JP4634699B2 - 農産物の選別包装装置 - Google Patents

農産物の選別包装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4634699B2
JP4634699B2 JP2003182271A JP2003182271A JP4634699B2 JP 4634699 B2 JP4634699 B2 JP 4634699B2 JP 2003182271 A JP2003182271 A JP 2003182271A JP 2003182271 A JP2003182271 A JP 2003182271A JP 4634699 B2 JP4634699 B2 JP 4634699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sorting
agricultural products
conveyor
pool
agricultural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003182271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005014973A (ja
Inventor
伸裕 杉浦
久仁保 鈴木
Original Assignee
静岡シブヤ精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 静岡シブヤ精機株式会社 filed Critical 静岡シブヤ精機株式会社
Priority to JP2003182271A priority Critical patent/JP4634699B2/ja
Publication of JP2005014973A publication Critical patent/JP2005014973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4634699B2 publication Critical patent/JP4634699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、りんご、柿、梨、トマト、茄子、胡瓜等の農産物を選別し、箱詰め包装して出荷する選果場等において用いるのに適した農産物の選別包装装置に係り、特に同一品目における品種の切り替え、品目の切り替えの際に、迅速に切り替え後の農産物の選別包装を可能とする農産物の選別包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
農産物の選別包装装置としては、フリートレイ式と称される受皿を用いたタイプのものがある(特許文献1)。この受皿は例えば個々の受皿固有の識別情報としてのバーコードを外周面に設けているもので、選別コンベアの上流側に空の受皿が逐次供給される。そして、生産者からコンテナにより選果場に運び込まれた農産物を作業者が農産物供給部において選別コンベア上の空の受皿に載置する。
【0003】
この農産物供給部から前記選別コンベアの搬送方向下流側には、農産物の選別のための仕分け区分を判定する計測装置が配置され、この計測装置で計測した計測結果が演算処理装置に入力される。また、前記計測装置の入り口あるいは出口側には前記選別コンベア上を搬送される農産物の載置された前記受皿のバーコードを読み取るバーコードリーダーが配置され、前記計測装置の計測結果とバーコードの固有情報とを対応させて前記演算処理装置のメモリに記憶される。
【0004】
この計測装置を通過して選別コンベア上を搬送される受皿上の農産物は、既に等級(優、秀等)、階級(LL、L、M、S等)が前記計測装置による計測結果に基づいて判定されている。
【0005】
前記計測装置を通過した農産物入り受皿は、選別コンベアから仕分けコンベアに移載される。前記仕分けコンベアの搬送路には、搬送方向に沿って複数の排出装置が設けられ、仕分けコンベア上を移動する農産物入りの受皿を仕分け区分毎に側方のプールコンベアに夫々排出する排出装置が設けられている。この排出装置は、対応する2条のプールコンベアに対してそれぞれ異なる仕分け区分の農産物入り受皿を排出することができるようになっており、各プールコンベアはそれぞれが同一仕分け区分の農産物を箱詰包装単位数プールするようになっている。
【0006】
この選別コンベアに沿って設けられた前記農産物供給部、前記計測装置及び前記選別コンベアからなる装置構成を以下選別装置と称し、また、前記仕分けコンベア、前記複数の排出装置及び複数の前記プールコンベアからなる装置構成を以下仕分け装置と称すると、前記選別装置と前記仕分け装置とは略平面的に配置されており、前記仕分け装置を上下に複数段に渡って配置した構成が提案されている。また、各プールコンベアの先端部には農産物入りの受皿の排出を規制するストッパーがそれぞれ設けられている。
【0007】
このような仕分け装置を上下に複数段、例えば3段に渡って配置した構成において、一つのプールコンベア群が上下方向に隔設して配置され、各プールコンベア群はそれぞれ同じ仕分け区分のものを受け持つようになっており、各上下方向に配置されるプールコンベア群に対して1つの箱詰装置が該プールコンベア群の前方に距離を有して例えば中段のプールコンベア群と略同一レベルに配置されている。
【0008】
そして、プールコンベア群の上段、中段あるいは下段の各プールコンベア群と前記各箱詰装置とを選択的に接続する送出コンベアが上下方向に傾動可能に取り付けられ、この送出コンベアの傾動端が例えば上段のプールコンベア群の各レーンに合わせられた場合には、該上段の各プールコンベアの前記ストッパーが解除され、上段の各プールコンベアにプールされていた農産物入り受皿が前記送出コンベアを経て前記箱詰装置に搬送され、吸引手段で所定個数ずつ一度に吊り下げ保持された農産物を包装箱内に自動装填されたトレイパック上に箱詰する。
【0009】
また、この送出コンベアの接続するプールコンベア群の段位置を切り替えることにより、略連続的に農産物入りの受皿を箱詰装置に供給することができるようになっている。
【0010】
仕分け装置を多段に配置したこのような選別包装装置は、例えば1つの品種の農産物を一度に複数の選別装置によって選別し、且つ複数の仕分け装置により所定の仕分け区分に仕分けしてプールすることができるので、平面的な設置面積を広げることなく一度に大容量の農産物を短時間に選別し、包装できるという利点を備えている。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−175610号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、果実等の農産物において、同じ品目でも数種類の品種があり、これらの選別作業は、通常、品種毎に行われており、このような従来の農産物の選別包装装置において、品種Aから品種Bに切り替わる際に、品種Aと品種Bが混じらないようにするために、先ず各選別装置における供給部に対して次の品種Bの供給は中止しておき、既に選別コンベア上の受皿に載置した品種Aの農産物についてはそのまま計測装置による計測処理を行い、仕分け処理を行って所定の仕分け区分におけるプールコンベアまで通常通り排出する。この状態は上下方向における全ての仕分け装置について同時に行われる。
【0013】
なお、上下に隔設されて整列するプールコンベア群における上段、中段及び下段の各プールコンベア群をそれぞれ例えば6レーンとすると、一つの上下に隔設されて整列するプールコンベア群には合計18レーンのプールコンベアが存在し、仕分け区分別(等級別、階級別)に区分けされてプールされている。
【0014】
そして、一つの積層プールコンベア群における上段、中段、下段の各プールコンベア群上に残った品種Aの農産物を仕分け区分別にそれぞれ前記箱詰装置に送出し、各段毎で仕分け区分別に箱詰を行い、箱詰個数に満たない端数が生じた場合にはこの端数を取り敢えず包装箱内に収容し、この所定個数に満たない農産物が収容された包装箱(以下端数包装箱と称す)を各箱詰装置の配置されている場所の近傍或いは指定された別の場所に仮置きすること、あるいは箱詰が完了した包装箱を搬出するための搬出コンベアにより端数包装箱を搬出して一箇所にまとめて仮置きするといった保管方法が行われていた。
【0015】
また、例えば、複数の品目の果実が同時期に収穫できる産地では、選果場に入荷される複数の品目の果実を効率よく選別するという要請から、品目の切り替えの際には、上述した品種の切り替え時と同様の作業を行うようにしている。
【0016】
しかしながら、このような端数包装箱は各箱詰装置において、同じ仕分け区分でも段位置が異なれば別々に包装箱に収容されるため、端数包装箱の数が多くなる。
【0017】
このため、以下のような問題があった。
【0018】
1 多数存在する全てのプールコンベア上の端数の農産物が取り除かれるまでは各選別装置は休止状態となり次の品種あるいは品目の農産物の選別仕分け作業が行われないため、選別仕分け処理能力の低下を招いていた。
【0019】
2 端数包装箱を保管するのに手間を要していた。
【0020】
3 端数包装箱の個数を減らすために、同一仕分け区分の農産物が収容された複数の端数包装箱内の農産物をできるだけ一箱に収める処理を手作業で行っていることから、箱詰装置の周囲が乱雑になる傾向にあった。
【0021】
4 品種あるいは品目の切り替え回数が多くなると、端数の農産物を取り除くといった切り替えに要する作業時間がその分増え、さらに選別仕分け能力の低下を招くおそれがあった。
【0022】
本願発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので、農産物の品種あるいは品目の切り替え指示がなされてから実際に切り替え後の農産物が仕分けされて箱詰待機状態となるまでの時間をできるだけ短縮し、選別仕分けから箱詰までの作業効率を高めることができる農産物の選別包装装置を提供しようとするものである。
【0023】
また、複数の仕分け装置が並列的に複数配置されているという特徴を有効に利用し、品種あるいは品目の切り替え前後における農産物に対し、同時平行的に選別仕分け処理を可能とすることにより、品種あるいは品目の切り替え時における選別仕分け処理の休止時間を低減し、処理効率の向上を図ることができる農産物の選別包装装置を提供しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本出願に係る発明の第1の構成は、請求項1に記載のように、空の受皿に農産物を載置する農産物供給部と、前記農産物供給部から供給される受皿上の農産物の等級および階級の仕分け区分を判定するための計測装置を有し、前記計測装置による等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する選別装置と、前記計測装置の計測情報に基づいて前記受皿に載置した農産物の等級および階級の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して記憶して管理する演算手段と、前記選別装置を経た等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する仕分けコンベアを有し、該仕分けコンベアの搬送路に沿って多数設けられたプールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に農産物を排出する仕分け装置と、前記演算手段に農産物の品種又は品目情報を入力するための入力手段と、前記プールコンベアから搬送される受皿上の農産物を包装する包装部と、を有し前記選別装置で選別済みの農産物を、前記仕分け装置が前記プールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に排出し、該プールコンベアから搬送される農産物を前記包装部で包装用の箱に所定個数包装する農産物の選別包装装置であって、
前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を前記入力手段から前記演算手段に入力され、他の品種又は品目に切り替えて、プールコンベアにプールしている切り替え前の農産物の排出作業と切り替え後の農産物の選別仕分け作業が混在する切り替えの際に前記演算手段は、切り替え前の農産物と切り替え後の農産物の品種又は品目の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して管理し、切り替え前の農産物に対する包装処理を実行しながら該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアを選択し、該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアに前記仕分けコンベア上を移動する切り替え後の農産物を切り替え後の品種又は品目情報に基づいてプールさせると共に、指定された特定のプールコンベアについて、切り替え前の農産物がプールされているプールコンベアにおける同一等階級の農産物で一箱に要する箱詰個数に満たない端数を集めて箱詰個数となる詰め合わせ計算である端数処理を行い、該端数処理をかけられたプールコンベアにプールしている箱詰個数に満たない農産物を優先して前記包装部に排出して空のプールコンベアを作り出すことを特徴とする農産物の選別包装装置にある。
【0025】
この第1の構成では、仕分けコンベア上を搬送する農産物についは、等級、階級の他に品種又は品目の項目が記憶されているので、例えば品種Aの農産物に続いて異なる品種Bを搬送しても、例えば農産物の切り替えの際に、切り替え前の品種Aの農産物がプールされていない空のプールコンベアを用意し、この空のプールコンベアに切り替え後の品種Bの農産物をプールさせることにより、切り替え前の品種Aの農産物の包装処理と並行して切り替え後の品種Bの農産物についての選別仕分け処理が行え、切り替え前の農産物の包装処理が進めば空となるプールコンベアも増え、切り替え後の農産物が占めるプールコンベアの割合が増え、切り替え前の農産物の包装処理に並行して切り替え後の農産物の包装処理も可能であり、切り替え前の農産物包装処理が終了すると、直ちに切り替え後の農産物の包装処理を実行することができる。
【0026】
なお、農産物の等級、階級及び品種又は品目については、農産物の仕分け区分が判定された際に受皿に設けた受皿固有の識別情報と対応させてパソコン等で構成される仕分け制御手段に記憶される。そして、仕分け制御手段は、仕分けコンベア上を搬送される農産物入り受皿について、仕分け装置に設けたバーコードリーダで読み取った受皿の固有情報から等級、階級及び品種又は品目を読み出し、等級別階級別品種又は品目別の仕分け信号を該当する排出装置に送り所定のプールコンベアに排出してプールする。
【0027】
また、上記受皿に設けたバーコードに代えてIDタグ等の情報記憶媒体を受皿個々に設けることにより、受皿個々について直接仕分け区分を記憶あるいは読み出すことができる。
【0028】
本出願に係る発明の第2の構成は、請求項2に記載のように、空の受皿に農産物を載置する農産物供給部と、前記農産物供給部から供給される受皿上の農産物の等級および階級の仕分け区分を判定するための計測装置を有し、前記計測装置による等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する選別装置と、前記計測装置の計測情報に基づいて前記受皿に載置した農産物の等級および階級の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して記憶して管理する演算手段と、前記演算手段に前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を入力するための入力手段と、前記選別装置を経た等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する仕分けコンベアを有し、該仕分けコンベアの搬送路に沿って多数設けられたプールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に農産物を排出する仕分け装置を一系列とし、複数系列の仕分け装置からなる仕分け部と、前記各系列の仕分け装置における多数のプールコンベアを各系列のプールコンベアをそれぞれ含むようにして複数のグループに分け、各グループ分けされた各プールコンベア群毎に配置され、前記プールコンベアから搬送される受皿上の農産物を包装する包装部と、前記各包装部と前記各プールコンベア群との間に夫々配置され、プールコンベアにプールされている農産物入り受皿を各系列毎に前記包装部に対し選択的に送出す送出装置と、を有し、前記選別装置で選別済みの農産物を、前記仕分け装置が前記プールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に排出し、該プールコンベアから搬送される農産物を前記包装部で包装用の箱に所定個数包装する農産物の選別包装装置であって、前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を前記入力手段から前記演算手段に入力され、他の品種又は品目に切り替えて、プールコンベアにプールしている切り替え前の農産物の排出作業と切り替え後の農産物の選別仕分け作業が混在する切り替えの際に前記演算手段は、切り替え前の農産物に対する包装処理を実行しながら該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアを選択し、該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアに前記仕分けコンベア上を移動する切り替え後の農産物を品種又は品目情報に基づいてプールさせると共に、前記各グループ分けされた各プールコンベア群におけるプールコンベアにプールされている切り替え前の農産物の個数を仕分け区分別にカウントし、該カウント結果に基づいて一箱の箱詰包装個数を満たす組み合わせ計算である端数処理を前記一又は複数系列の仕分け装置におけるプールコンベアの中から特定の仕分け装置におけるプールコンベアを指定して行うと、前記送出装置が、前記特定の仕分け装置におけるプールコンベアの農産物を優先的に前記包装部に排出して空のプールコンベアを作り出すことを特徴とする農産物の選別包装装置にある。
【0029】
この第2の構成では、例えば上段、中段、下段の3系列の仕分け装置によって仕分け部を構成することができ、例えば1系列における6レーンのプールコンベアを3系列合わせたものを一つのグループとすると、一つのプールコンベア群には18レーンのプールコンベアが存在する。そして、農産物の品種又は品目の切り替えの際に、18レーンのプールコンベアの中で各系列毎に1又は複数の空のプールコンベアを用意しておけば、上記した第1の構成と同様に、切り替え後の農産物は空のプールコンベアにプールされ、切り替え前の農産物は、送出装置によって包装部に送出されて包装される。
【0033】
この第の構成では、例えば3系列に渡る一つのプールコンベア群における複数のプールコンベアには、例えば階級が3Lの品種「アンデス」のメロンが等級(優、秀等)別にプールされている場合、品種を「プリンス」に切り替え、農産物の切り替え指示を例えば上下3段構成の下段の仕分け装置に指示したとすると、該下段の仕分け装置のプールコンベアにプールされている切り替え前の農産物から包装部に排出されるので、下段のプールコンベアが他の系列のプールコンベアよりも早期に空となり、農産物の切り替えが指示された下段の空のプールコンベアに切り替え後の農産物がプールされる。
【0034】
また、上記第1、第2の構成では、端数処理によって、同一仕分け区分の農産物を最終的に端数が出るまで所定個数での箱詰が行えるので、箱詰個数に満たない端数個の農産物を仮に収容した箱の個数を大幅に削減することができ、包装部の周囲を整頓することができた。
【0035】
さらに、従来では端数の農産物を複数の包装箱に仮に収容し、後でこれらの農産物を手作業で箱詰し、最終的に端数の出たものを一箱に収容していたが、、上記第1、第2の構成では、このような作業が自動化され、その分作業者を農産物の供給に投入することができ、農産物の迅速な供給を行うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0039】
図1、図2及び図3は本発明の実施の形態を示し、図1は農産物の選別包装装置を示す平面図及び制御系のブロック図、図2は図1に示す一つの箱詰装置とこれに対応する排出装置、プールコンベア及び仕分けコンベア等を示す拡大図、図3は図1のA−A矢視図である。
【0040】
本実施の形態における農産物の選別包装装置は、フリートレイ式と称される受皿Dを用いたもので、前述した従来例と略同様の機械的な構成としている。
【0041】
本実施の形態の農産物の選別包装装置は、図1に示す仕分け装置1を上下に3段に渡って隔設配置し、各段の仕分け装置1にはそれぞれ選別装置2を略同一平面に配置し、各段の選別装置2の選別コンベア3からは計測済みの農産物を載置した受皿Dが夫々の対応する段の仕分け装置1の仕分けコンベア9に移載されるようになっている。
【0042】
各段の選別装置2は同じ構成のものが使用されているので、図1に示す上段用の選別装置2について以下に説明する。
【0043】
選別装置2の農産物供給部4は2条式に構成され、2条の分岐選別コンベア5a、5aに供給された空の受皿Dに作業者P1が農産物を載置するようになっている。各分岐選別コンベア5a、5bの搬送方向下流側には、各分岐選別コンベア5a、5bに対応して計測装置6が配置され、計測項目に対応した計測が実行され、計測結果が選別包装装置の全体を制御する演算制御装置7に出力されるようになっている。また、計測装置6の出口側には、分岐選別コンベア5a、5b上を搬送される計測済みの農産物を載置した受皿の固有識別情報、例えばバーコードを読み取るバーコードリーダー8a、8bがそれぞれ配置され、読み取った受皿の固有識別情報を演算制御装置7に出力する。
【0044】
この演算制御装置7では、図4に示すように、受皿の固有識別情報としてのアドレス番号と、受皿上の農産物の計測結果とを対応させて書き込みデータとして当該演算制御装置7のメモリー部に記憶するようになっている。なお、図4に示す書き込み項目は、品種、階級、等級としているが、生産者等の項目についても書き込まれ、品種や生産者等の項目については農産物供給部4の近傍に配置した操作卓24等を操作して演算制御装置7に入力するようになっている。
【0045】
2本の分岐選別コンベア5a、5bは搬送方向下流側で1本の選別コンベア3に接続され、2本の分岐選別コンベア5a、5b上を搬送された農産物の載置された受皿Dをこの1本の選別コンベア3に合流させる。そして、選別コンベア3の先端部は仕分け装置1のエンドレス構成の仕分けコンベア9に接続され、仕分け区分が判別された農産物入り受皿Dを図中右回りに搬送させる。
【0046】
仕分けコンベア9は、搬送される受皿Dを排出装置で払い出すための払い出し搬送路9aと、該払い出し搬送路9aの終端から元の始端位置に受皿Dを戻すリターン搬送路9bとを有するエンドレス構成としたもので、該始端位置を通過した直後の受皿Dのバーコードを払い出し用バーコードリーダー10で読み取り、読み取った受皿Dの固有識別情報を演算制御装置7に出力するようにしている。
【0047】
仕分けコンベア9の払い出し搬送路9aに沿って、複数の排出装置11が配置されており、演算制御装置7の仕分け制御部からの仕分け信号が入力されると、当該仕分け信号が入力された排出装置11の近傍を通過する受皿Dを側方の2条のプールコンベア12、例えばプールコンベア12a、12bのいずれか決められている側に排出する。なお、この2条のプールコンベア12(12aと12b、12cと12d、12eと12f)に対して、排出装置11を一台としているが、当該排出装置11は、仕分け信号によりいずれか一方のプールコンベア12(12a又は12b、12c又は12d、12e又は12f)に排出できるようになっている。
【0048】
排出装置11は図2に示すように、矢印方向に常時回転する回転体11aの外周部に複数の電磁石が設けられ、払い出し搬送路9aを通過する受皿D上の農産物が例えばプールコンベア12aと12bの一方のプールコンベア12aに払い出すべき仕分け区分の農産物である場合には、この受皿Dが当該排出装置11に到達するタイミングで当該排出装置11に対して仕分け信号が入力される。すると、受皿Dを吸着した当該電磁石が回転体11aと共に時計方向に回転して、早いタイミングで当該電磁石への通電を断つことにより、直線で示す矢印に沿って略真っ直ぐにプールコンベア12aに払い出される。また、他方のプールコンベア12bに払い出すべき仕分け区分の農産物である場合には、回転体11aがさらに回転した位置で当該電磁石への通電を断つことにより、左側のプールコンベア12bに受皿Dが払い出される。
【0049】
本実施の形態において、隣り合って並設した複数のレーンを一つのプールコンベア群Cとし、このプールコンベア群C(C1〜C6)を複数並設している。
【0050】
これら複数のプールコンベア群Cを構成する各レーンのプールコンベア12は、排出側先端部に、図3に示すように、ストッパー装置13が取り付けられ、払い出し制御装置14によりストッパー装置13の動作が制御されるようになっている。農産物の載置された受皿Dの排出を一時的に停止するために払い出し制御装置14からストッパー装置13にストッパー動作信号が出力されると、ストッパー部材13aが上方に突出し、プールコンベア上の先端に位置する農産物の載置された受皿Dに当接することにより、この受皿Dから後方の受皿Dに対して搬送方向への移動を阻止する。また、払い出し制御装置14からストッパー装置13にストッパー解除信号が出力されると、ストッパー部材13aが下方に移動することで先頭の受皿Dに対する当接が解除され、以後ストッパー部材13aが上方に突出するまでプールコンベア12上の受皿Dが排出される。
【0051】
上述のように、仕分け装置1は夫々上下方向に3段に隔設配置されていて、プールコンベア群Cも上下方向、左右方向及び先端の位置を合わせて据え付けられている。なお、上下方向において整列する上段、中段および下段の各プールコンベア群Cの集合をマトリックスプールコンベア群Mと称す。
【0052】
したがって、本実施の形態の場合は、6つのマトリックスプールコンベア群Mから構成される。
【0053】
そして、各マトリックスプールコンベア群Mの前方には、距離を隔てて夫々箱詰装置15(15a〜15f)が配置されており、本実施の形態の場合には、図1を参照すると、図中、左から4つのマトリックスプールコンベア群M(プールコンベア群C1〜C4でそれぞれ構成されている)に対応する箱詰装置15a〜15dは自動箱詰装置、箱詰装置15e、15fは手動箱詰装置としている。
【0054】
これらのマトリックスプールコンベア群Mと各箱詰装置15a〜15dとの間には、図3に示すように、複数レーンのコンベアからなる1段構成の送出コンベア16(16a〜16f)が配置されており、これらの送出コンベア16は、箱詰装置15側を支点として傾動することにより、傾動側の先端が上下3段のプールコンベア群Cのいずれかに選択的に接続し、接続したプールコンベア群Cの各レーンと送出コンベア16の各レーンとが繋がり、この繋がったプールコンベア群Cの各プールコンベア12の先端に設けたストッパー装置13にストッパー解除信号を出力することによって農産物の載った受皿Dがプールコンベア群Cの各レーンから送出コンベア16の各レーンを経て箱詰装置15に供給される。
【0055】
送出コンベア16の先端部側には、上下方向に延びる昇降用のシリンダー装置17が配置され、シリンダーロッド17aを上下動することにより送出コンベア16が傾動するようになっている。
【0056】
そして、払い出し制御装置14から上段、中段あるいは下段のいずれかのプールコンベア群Cとの連結を行うための傾動信号が出力されると、シリンダー装置17が駆動され、指示された上段、中段あるいは下段のいずれかのプールコンベア群Cに接続される。
【0057】
なお、本実施の形態では、図3に示すように、送出コンベア16を中段のプールコンベア群Cに合わせて設置し、送出コンベア16は水平姿勢で中段のプールコンベア群Cと接続するようになっている。
【0058】
図2に示すように、箱詰装置15には、仕分け区分が固定されているものではなく、複数の仕分け区分(例えばL、M、S、SS等)に対応できるように複数種類のトレイパックを積載するトレイパック積載部18(18a、18b、18c、18d)と、箱詰位置に供給された包装箱Eにトレイパック積載部18のトレイパックを移載するトレイパック移載装置19と、送出コンベア16から供給された農産物の載った受皿Dをプールする箱詰プールコンベア20と、箱詰プールコンベア20にプールされている受皿D上の農産物を一度に所定個数吸着保持して取り上げ、包装箱E内のトレイパックに移載し、所定個数の箱詰を行う農産物移載装置21等を有している。
【0059】
箱詰プールコンベア20の先端には受皿排出用ストッパー22が設けられ、払い出し制御装置14からこの受皿排出用ストッパー22に受皿排出信号が出力されると、箱詰のために農産物が取り上げられて空となった受皿Dが各箱詰装置毎に設けた受皿回収コンベア23(23a〜23f)に排出され、これらの受皿回収コンベア23(23a〜23f)からの空の受皿Dは合流用受皿回収コンベア25に合流して再び農産物供給部4の分岐選別コンベア5a、5aに供給される。
【0060】
上記した各マトリックスプールコンベア群Mを構成する複数列で上下3段の各レーンにプールされている農産物は、例えば排出装置11で各レーンに排出する際に演算制御装置7によって各レーン毎に個数が管理されている。勿論、前記各レーンに専用の個数センサーを設け、各レーンにプールされている農産物をカウントするようにしてもよい。
【0061】
表1は、管理の一例を示している。
【0062】
【表1】
Figure 0004634699
演算部と仕分け制御部とから構成される演算制御装置7は、箱詰装置15に供給して箱詰するために必要な個数を各プールコンベア12毎に計算し、箱詰包装単位(例えば一箱分)にプールされたプールコンベア12から包装単位数の農産物を箱詰装置15に払い出すように、送出コンベア16を駆動するシリンダー装置17と、該当するレーンのストッパー装置13とを駆動制御する。
【0063】
箱詰装置15に供給された所定個数の農産物は、箱詰プールコンベア20上でプールされ、農産物移載装置21により箱詰態様(トレイパックの凹部の列数×行数)に合わせて所定個数の農産物が包装箱E内に移載されて箱詰される。
【0064】
ところで、現在、選別から仕分けを経て箱詰を行っている農産物の品種をA品種とすると、A品種と異なる品種であるB品種に切り換える際に、A品種とB品種とが混ざらないようにするために、上下3段構成の全てのプールコンベア群Cから全ての農産物が排出されるのを待ってB品種を各段の農産物供給部4に供給していたのでは、品種の切り換えに要する時間が長くなる。
【0065】
そこで、A品種からB品種への切り替えを行う際に、A品種をプールしているプールコンベア12の中から端数処理をかけられた系列のレーン(特定のレーン)を選び、この特定のレーンに対する排出装置11からの農産物の払い出しを禁止すると共に、当該特定のレーン内にプールしている農産物を他のレーンに優先して箱詰装置に排出して空の状態を早期に作り出し、この空のレーンにB品種をプールさせる。
【0066】
なお、本明細書中で、複数のレーンに残った農産物中で、同一等階級の農産物が一箱に要する箱詰個数に満たない個数になる詰め合わせ計算を端数処理と称し、本実施の形態では特に上記した特定レーンの農産物を優先的に箱詰して早期に当該特定レーンを空の状態にするように演算する。
【0067】
具体的には、上下3段の仕分け装置1と、これらの各段の仕分け装置1にそれぞれ連結される選別装置2において、下段の仕分け装置1とこれに連結される選別装置2とを第1系列選別仕分け装置、中段の仕分け装置1とこれに連結される選別装置2とを第2系列選別仕分け装置、上段の仕分け装置1とこれに連結される選別装置2とを第3系列選別仕分け装置とすると、例えば第1系列の農産物供給装置4においては品種Aの供給が終了し、第1系列の仕分けコンベア9から品種Aが全てプールコンベア群Cに排出されたのを作業者が確認すると、次の品種Bを選別するために農産物供給装置4の付近に配置した操作卓24を作業者が操作して、第1系列選別仕分け装置について品種Aから品種Bに切り換わることを演算制御装置7に通知する。
【0068】
また、第2系列選別仕分け装置と第3系列選別仕分け装置の農産物供給部4に対する品種Aの農産物の供給は継続する。
【0069】
この端数処理を例えば、表1の場合を例にして説明する。なお、表1は説明簡略化のために図1と異なるレーン数(1系列におけるレーン数は実際には6レーンとしているが、表1ではその半分の3レーンとしている)また、箱詰個数は4個を一箱とし、Rはレーンを示す。
【0070】
第1系列選別仕分け装置には、端数処理の指示が出力されたので、演算処理装置7は、第1レーンと第3レーンにプールされている農産物を第2、第3系列の第4〜第9レーンに優先して箱詰装置15に排出するための計算を以下のように行う。
【0071】
例1.第1系列選別仕分け装置のみに端数処理が指示された場合は、
(1) 優3Lについて、一箱の農産物個数を4とすると、「1R上の3個+9R上の1個」の組み合わせが選択され、
(2) 秀3Lについて、一箱の農産物個数を4とすると、「3R上の3個+5R上の1個」の組み合わせが選択される。この場合、送出コンベア16の傾動動作を下段と中段のプールコンベア群Cの間だけで行えば良く、箱詰包装装置15に対する農産物の払い出しに要する時間を短縮することができる。
【0072】
これにより、第1系列選別仕分け装置の各レーンからは農産物が全て箱詰装置15に払い出されたことになり、この空となった第1系列選別仕分け装置の第1、第2、第3レーンで構成されるプールコンベア群Cに次の品種Bの農産物をプールすることが可能となる。
【0073】
なお、表1において、第2レーンは既に空状態にあるが、これは予め空としている場合、或いは仕分けの比率によって既に空となる場合、又は一箱分に相当する個数の農産物を箱詰装置15に向けて払い出した直後である場合がある。
【0074】
第1系列選別仕分け装置の仕分けコンベア9から品種Aの農産物が全てプールコンベア群Cに排出されたことを確認した後に第1系列選別仕分け装置に端数処理の指示を行うのを待って、第1系列選別仕分け装置の農産物供給部4に品種Bの農産物を供給する。品種Bが農産物供給部4に供給されて計測装置6により計測された農産物は受皿Dと共に、仕分けコンベア9に搬送されている間に、第1系列選別仕分け装置の各プールコンベア群Cにおける各レーンが端数処理によって次々に空となり、空となったレーンに対し順次割り当てられた品種Bの仕分け区分の農産物が排出装置11により払い出されてプールされる。
【0075】
なお、品種Aの農産物が残っているレーンには品種Bの農産物を払い出すことができないので、当該レーンに対応する排出装置11を非駆動状態とし、このレーンが端数処理或いは強制払い出しによって空になるのを待つ。
【0076】
なお、このような場合に、各プールコンベア群Cに予備のプールコンベアを設けるか、あるいは端数処理の指示が行われる系列のプールコンベア群Cの一つのレーンを空としておくことにより、品種Bの農産物を仕分けコンベア9上を周回移動させることなく予備のプールコンベアあるいは空のレーンに払い出しすることで、仕分けコンベア9上に農産物が溢れることを避けることができるようにしても良い。
【0077】
第1系列選別仕分け装置のレーンにプールされている農産物を第2系列、第3系列選別仕分け装置のレーンに優先して箱詰装置15に払い出すため、第1系列選別仕分け装置のレーンは早めに空となるが、第2系列選別仕分け装置と第3系列選別仕分け装置ではまだ品種Aに対して選別仕分け処理が行われ、各箱詰装置15では箱詰包装処理が行われるのに並行して、第1系列選別仕分け装置の各レーンに対しては品種Bの農産物がプールされる。
【0078】
そして、第2系列、第3系列選別仕分け装置の各仕分けコンベア9上から農産物が全てプールコンベア群Cに払い出されたことを作業者が確認後、夫々の農産物供給部4の近くに配置した操作卓24を作業者が操作して品種Bの供給開始を演算制御装置7に通知する。これにより、以後供給する農産物が品種Bであることを各農産物の等階級と共に演算制御装置7が記憶する。
【0079】
この品種Bの供給開始を演算制御装置に指示した後、第2系列、第3系列選別仕分け装置の各レーンに品種Aの農産物がプールされていても、品種Bの農産物を第2系列、第3系列選別仕分け装置の各農産物供給部に供給することができる。これにより、第2系列、第3系列選別仕分け装置では、品種Bの計測処理が行われ、夫々の仕分けコンベア9に品種Bの農産物が搬送され、第2、第3系列選別仕分け装置の空となった各レーンには、当該レーンに割り付けられた仕分け区分の品種Bの農産物が排出装置11により払い出しされてプールされる。
【0080】
そして、第2、第3系列選別仕分け装置の各レーンにプールされていた品種Aの農産物が全て箱詰装置に払い出されて箱詰包装処理が行われ、最終的に1箱の包装個数に満たない品種Aの農産物が包装箱に仮箱詰される。
【0081】
表1に示す場合、品種切り替えの際、従来では各レーン毎に仮箱詰を行っていたので、第1レーンの3L:優3個で1箱、第3レーンの3L:秀3個で1箱、第5レーンの3L:秀2個で1箱、第7レーンの3L:秀3個で1箱、第9レーンの3L:優3個で1箱というように、この一つのマトリックスプールコンベア群Mで5箱の仮箱詰が発生する。
【0082】
しかし、本実施の形態では、端数処理を行うため、最終的には第9レーンの3L:優3個の1箱だけが端数として残り、この端数3個が仮箱詰され、また3Lの秀については過不足なく全て箱詰される。
【0083】
したがって、従来では5箱の仮箱詰が生じていたが、本実施の形態では仮箱詰が1個に減り、多数の仮の包装箱が散乱するという状況がなくなる。
【0084】
このように、品種Aの農産物に対する最終の箱詰包装処理が終了すると、マトリックスプールコンベア群Mには品種Bの農産物のみがプールされているため、品種Aの箱詰包装の終了後、直ちに品種Bの農産物を箱詰装置15に供給し、品種Bの箱詰包装処理を行うことが可能となる。
【0085】
なお、上述の例1における端数処理の指示は第1系列選別仕分け装置のみについて行うようにしているが、第1、第2系列選別仕分け装置、あるいは全系列(第1〜第3系列選別仕分け装置)に対して端数処理の指示を行うようにすることもでき、例2、例3に端数処理の計算例を示す。
【0086】
例2.第1、第2系列選別仕分け装置に端数処理を指示した場合
(1) 優3Lについて、一箱の農産物個数を4とすると、「1R上の3個+9R上の1個」の組み合わせが選択され、
(2)秀3Lについて、一箱の農産物の個数を4とすると、「3R上の3個+5R上の1個」の組み合わせが選択され、
(3)秀3Lについて、一箱の農産物の個数を4とすると、「5R上の1個+7R上の3個」の組み合わせが選択される。
【0087】
この場合、第1系列選別仕分け装置及び第2系列選別仕分け装置の各農産物供給部4の近くに配置した各操作卓24を夫々作業者が操作して演算制御装置7に端数処理の指示を通知する。
【0088】
例3.全系列選別仕分け装置に端数処理を指示した場合
(1) 優3Lについて、一箱の農産物の個数を4とすると、「1R上の3個+9R上の1個」の組み合わせが選択され、
(2) 秀3Lについて、一箱の農産物の個数を4とすると、「3R上の3個+5R上の1個」の組み合わせが選択され、
(3) 秀3Lについて、一箱の農産物の個数を4とすると、「5R上の1個+7R上の3個」の組み合わせが選択され、
(4) 優3Lについて、一箱の農産物の個数を2とすると、「9R上の2個」の組み合わせが選択される。
【0089】
図5は演算制御装置7による上記した端数処理および箱詰処理の動作を説明するフローチャートである。
【0090】
端数詰合処理が開始されると、ステップ(以下Sと略す)1において、各マトリックスプールコンベア群Mを一つの領域として、1レーンを構成するプールコンベア上の農産物の個数を集計する。
【0091】
S2において、各マトリックスプールコンベア群M内でのプールコンベア12上にプールされている農産物の個数に基づいて、端数処理の指示された系列のレーンを優先的に空とする詰合わせ計算を行い、マトリックスプールコンベア群Mのいずれのレーンからどれだけの個数を払い出すかを求め、シリンダー装置17及び該当するレーンのストッパー装置13を制御する。
【0092】
S3において、ストッパー装置13に対してストッパー解除を指示し、農産物の払い出しを行い、所定個数の払い出しが行われるとストッパーを動作させて農産物の払い出しを阻止する。その際、箱詰装置15に払い出し指示を行い(S7)、箱詰を行わせ(S9)、箱詰が完了すると箱詰完了を指示する(S9)。
【0093】
箱詰が完了すると(S4)、マトリックスプールコンベア群Mの各レーンにプールされている農産物の個数データを修正し(S5)、この一連の動作を端数処理が終了するまで行う(S6)。
【0094】
本実施の形態において、品種Aから品種Bへの切り替え動作を図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0095】
現在、操作卓24を操作して品種Aの端数処理を指示すると、演算制御装置7の仕分け制御部は端数処理の指示を受けて(S14)、品種Aの農産物の端数を集めて所定の箱詰個数となる端数箱詰の指示を行う(S15)。
【0096】
そして、S16において、バーコードリーダー10にて仕分けコンベア9上を搬送される農産物を載せた受皿Dのバーコードにより読み取ることでその農産物の品種を判別し、読み取った農産物の品種が品種Aであれば、品種Aについて該当する仕分け区分のプールコンベアを検索し(S17)、品種Aの農産物を排出装置11により所定のプールコンベアに払い出す仕分け処理を行う(S19)。
【0097】
また、操作卓24で品種を品種Aから品種Bに切り替えたことが仕分け制御部に送信された場合、仕分けコンベア9上を搬送する農産物の品種をその受皿Dのバーコードをバーコードリーダー10により読み取ることで認識すると、空のプールコンベアを検索し、この空のプールコンベアを品種Bの特定の仕分け区分の農産物をプールするために割り付け(S18)、品種Bの農産物をプールするために仕分け排出する(S19)。
【0098】
なお、操作卓24では、端数処理の指示後、品種Bへの切り替え操作を演算制御装置7等に指示する。
【0099】
なお、上記した実施の形態は、農産物の品種を品種Aから品種Bに切り替える場合を例にして説明したが、品目の切り替えを行う場合も同様である。
【0100】
なお、品目メロンについて品種としては、「アンデス」、「プリンス」、「アールス」。品目トマトについて品種としては「ファースト」、「桃太郎」。品目桃について品種としては「白鳳」、「あかつき」、「千曲」等がある。
【0101】
また、品目別選別、例えば「桃」「梨」「りんご」においては、トレイパックについて共通化(個数が同じもの)している。
【0102】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、仕分けコンベア上を搬送する農産物については等級、階級の仕分け区分と共に例えば品種又は品目の項目記憶することができ、例えば品種Aの農産物に続いて異なる品種Bを搬送しても、例えば農産物の品種の切り替えの際に、切り替え前の品種Aの農産物がプールされていない空のプールコンベアに切り替え後の品種Bの農産物をプールさせることができる。このため、切り替え前の品種Aの農産物の包装処理と並行して切り替え後の品種Bの農産物についての選別仕分け処理が行え、切り替え前の農産物の包装処理が進めば空となるプールコンベアも増え、これに応じて切り替え後の農産物が占めるプールコンベアの割合が増えるので、切り替え前の農産物の包装処理に並行して切り替え後の農産物の包装処理も可能となり、切り替え前の農産物包装処理が終了すると、直ちに切り替え後の農産物の包装処理を実行することができ、切り替え前の農産物の包装終了から切り替え後の農産物の包装開始までに要する時間が短縮できる。
【0103】
請求項2に係る発明によれば、例えば上段、中段、下段の3系列の仕分け装置によって仕分け部を構成することができ、例えば1系列における6レーンのプールコンベアを3系列合わせたものを一つのグループとすると、一つのプールコンベア群には18レーンのプールコンベアが存在する。そして、農産物の品種又は品目の切り替えの際に、18レーンのプールコンベアの中で各系列毎に1又は複数の空のプールコンベアを用意しておけば、上記した第1の構成と同様に、切り替え後の農産物は空のプールコンベアにプールされ、切り替え前の農産物は、送出装置によって包装部に送出されて包装され、一度に大量の農産物を処理できる仕分け部を備えた農産物の選別包装装置に対して農産物の品種或いは品目の切り替えを短時間で行うことができる。
【0105】
特に、請求項に係る発明によれば、例えば3系列に渡る一つのプールコンベア群における複数のプールコンベアには、例えば階級が3Lの品種「アンデス」のメロンが等級(優、秀等)別にプールされている場合、品種を「プリンス」に切り替え、農産物の切り替え指示を例えば上下3段構成の下段の仕分け装置に指示したとすると、該下段の仕分け装置のプールコンベアにプールされている切り替え前の農産物から包装部に排出されるので、下段のプールコンベアが他の系列のプールコンベアよりも早期に空となり、農産物の切り替えが指示された下段の空のプールコンベアに切り替え後の農産物がプールされる。
【0106】
また、請求項1、2に係る発明によれば、端数処理によって、同一仕分け区分の農産物を最終的に端数が出るまで所定個数での箱詰が行えるので、箱詰個数に満たない端数個の農産物を仮に収容した箱の個数を大幅に削減することができ、包装部の周囲を整頓することができた。
【0107】
さらに、従来では端数の農産物を複数の包装箱に仮に収容し、後でこれらの農産物を手作業で箱詰し、最終的に端数の出たものを一箱に収容していたが、請求項1、2に係る発明によれば、このような作業が自動化され、その分作業者を農産物の供給に投入することができ、農産物の迅速な供給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による農産物の選別包装装置の平面図。
【図2】図1に示す排出装置から箱詰装置の間の平面図。
【図3】図1のA−A線に沿った側面図。
【図4】図1の演算制御装置に記憶される農産物のデータを示す図。
【図5】図1の演算制御装置が実行する端数詰合処理及び箱詰装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】図1の演算制御装置の仕分け制御部が実行する仕分け排出処理と操作卓の操作出力を示すフローチャートである。
【符号の説明】
C(C1〜C6) プールコンベア群
D 受皿
E 包装箱
M マトリックスプールコンベア群
P1 作業者
R レーン
1 仕分け装置
2 選別装置
3 選別コンベア
4 農産物供給部
5a、5a 分岐選別コンベア
6 計測装置
7 演算制御装置
8a、8b バーコードリーダー
9 仕分けコンベア
9a 払い出し搬送路
9b リターン搬送路
10 払い出し用バーコードリーダー
11 排出装置
11a 回転体
12a〜12f プールコンベア
13 ストッパー装置
13a ストッパー部材
14 払い出し制御装置
15(15a〜15f) 箱詰装置
16(16a〜16f) 送出コンベア
17 シリンダー装置
17a シリンダーロッド
18(18a、18b、18c、18d) トレイパック積載部
19 トレイパック移載装置
20 箱詰プールコンベア
21 農産物移載装置
22 受皿排出用ストッパー
23(23a〜23f) 受皿回収コンベア
24 操作卓
25 合流用受皿回収コンベア

Claims (2)

  1. 空の受皿に農産物を載置する農産物供給部と、
    前記農産物供給部から供給される受皿上の農産物の等級および階級の仕分け区分を判定するための計測装置を有し、前記計測装置による等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する選別装置と、
    前記計測装置の計測情報に基づいて前記受皿に載置した農産物の等級および階級の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して記憶して管理する演算手段と、
    前記選別装置を経た等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する仕分けコンベアを有し、該仕分けコンベアの搬送路に沿って多数設けられたプールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に農産物を排出する仕分け装置と、
    前記演算手段に農産物の品種又は品目情報を入力するための入力手段と、
    前記プールコンベアから搬送される受皿上の農産物を包装する包装部と、を有し
    前記選別装置で選別済みの農産物を、前記仕分け装置が前記プールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に排出し、該プールコンベアから搬送される農産物を前記包装部で包装用の箱に所定個数包装する農産物の選別包装装置であって、
    前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を前記入力手段から前記演算手段に入力され、他の品種又は品目に切り替えて、プールコンベアにプールしている切り替え前の農産物の排出作業と切り替え後の農産物の選別仕分け作業が混在する切り替えの際に
    前記演算手段は、
    切り替え前の農産物と切り替え後の農産物の品種又は品目の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して管理し、
    切り替え前の農産物に対する包装処理を実行しながら該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアを選択し、該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアに前記仕分けコンベア上を移動する切り替え後の農産物を切り替え後の品種又は品目情報に基づいてプールさせると共に、指定された特定のプールコンベアについて、切り替え前の農産物がプールされているプールコンベアにおける同一等階級の農産物で一箱に要する箱詰個数に満たない端数を集めて箱詰個数となる詰め合わせ計算である端数処理を行い、該端数処理をかけられたプールコンベアにプールしている箱詰個数に満たない農産物を優先して前記包装部に排出して空のプールコンベアを作り出すことを特徴とする農産物の選別包装装置。
  2. 空の受皿に農産物を載置する農産物供給部と、
    前記農産物供給部から供給される受皿上の農産物の等級および階級の仕分け区分を判定するための計測装置を有し、前記計測装置による等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する選別装置と、
    前記計測装置の計測情報に基づいて前記受皿に載置した農産物の等級および階級の仕分け区分を前記受皿の固有識別情報に対応して記憶して管理する演算手段と、
    前記演算手段に前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を入力するための入力手段と、
    前記選別装置を経た等級および階級の仕分け区分について判定済みの農産物入り受皿を搬送する仕分けコンベアを有し、該仕分けコンベアの搬送路に沿って多数設けられたプールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に農産物を排出する仕分け装置を一系列とし、複数系列の仕分け装置からなる仕分け部と、
    前記各系列の仕分け装置における多数のプールコンベアを各系列のプールコンベアをそれぞれ含むようにして複数のグループに分け、各グループ分けされた各プールコンベア群毎に配置され、前記プールコンベアから搬送される受皿上の農産物を包装する包装部と、
    前記各包装部と前記各プールコンベア群との間に夫々配置され、プールコンベアにプールされている農産物入り受皿を各系列毎に前記包装部に対し選択的に送出す送出装置と、を有し、
    前記選別装置で選別済みの農産物を、前記仕分け装置が前記プールコンベアに前記演算手段からの仕分け信号に基づいて仕分け区分別に排出し、該プールコンベアから搬送される農産物を前記包装部で包装用の箱に所定個数包装する農産物の選別包装装置であって、
    前記農産物供給部に供給する農産物の品種又は品目を前記入力手段から前記演算手段に入力され、他の品種又は品目に切り替えて、プールコンベアにプールしている切り替え前の農産物の排出作業と切り替え後の農産物の選別仕分け作業が混在する切り替えの際に
    前記演算手段は、
    切り替え前の農産物に対する包装処理を実行しながら該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアを選択し、該切り替え前の農産物がプールされていないプールコンベアに前記仕分けコンベア上を移動する切り替え後の農産物を品種又は品目情報に基づいてプールさせると共に、前記各グループ分けされた各プールコンベア群におけるプールコンベアにプールされている切り替え前の農産物の個数を仕分け区分別にカウントし、
    該カウント結果に基づいて一箱の箱詰包装個数を満たす組み合わせ計算である端数処理を前記一又は複数系列の仕分け装置におけるプールコンベアの中から特定の仕分け装置におけるプールコンベアを指定して行うと
    前記送出装置が、前記特定の仕分け装置におけるプールコンベアの農産物を優先的に前記包装部に排出して空のプールコンベアを作り出すことを特徴とする農産物の選別包装装置。
JP2003182271A 2003-06-26 2003-06-26 農産物の選別包装装置 Expired - Fee Related JP4634699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003182271A JP4634699B2 (ja) 2003-06-26 2003-06-26 農産物の選別包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003182271A JP4634699B2 (ja) 2003-06-26 2003-06-26 農産物の選別包装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005014973A JP2005014973A (ja) 2005-01-20
JP4634699B2 true JP4634699B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=34182695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003182271A Expired - Fee Related JP4634699B2 (ja) 2003-06-26 2003-06-26 農産物の選別包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4634699B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7378555B1 (ja) 2022-09-15 2023-11-13 株式会社ソディック 凍結食材解凍装置および凍結食材解凍方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014141313A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 JB−Create株式会社 商品自動ピッキングシステム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3668576B2 (ja) * 1996-12-20 2005-07-06 株式会社マキ製作所 農産物の選別包装装置
JP3779055B2 (ja) * 1998-01-27 2006-05-24 株式会社マキ製作所 農産物の選別装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7378555B1 (ja) 2022-09-15 2023-11-13 株式会社ソディック 凍結食材解凍装置および凍結食材解凍方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005014973A (ja) 2005-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2107183C (en) Case picking system
US7611017B2 (en) Method of sorting containers
JPH10500652A (ja) 注文の整理統合番号付けシステム
JP3779055B2 (ja) 農産物の選別装置
CN113811497A (zh) 包括链斗式升降输送机的订单拣选系统和使用该系统的方法
JP3660707B2 (ja) 青果物の選別方法及び装置
JP3389365B2 (ja) 青果物選別に用いるフリートレー及びこれを用いた青果物の選別装置及び搬送方法
JP4940837B2 (ja) 選果施設
JP4634699B2 (ja) 農産物の選別包装装置
JP2008055383A5 (ja)
JP2023058723A (ja) ネットスーパー物流センターにおけるオーダーピッキング・パッキングシステム
EP1611418A1 (en) A system for producing packages of items of a predetermined weight
JP2005029228A (ja) 農産物の選別包装装置
JP6385602B1 (ja) 物品の仕分け設備
JP4152021B2 (ja) 卵の自動選別包装装置
JP4296254B2 (ja) ピッキング装置及び方法
JP2000126697A (ja) 農産物の選別装置
JP4227766B2 (ja) 農産物の選別包装方法および装置
EP1318075B1 (fr) Procédé et dispositif de calibrage et de conditionnement de fruits à faible temps de conservation
JP6829711B2 (ja) 物品の仕分け設備
JP3978291B2 (ja) 農産物の選別仕分方法及び選別仕分装置の運用方法
JPS6111318A (ja) 果実類の自動パツク詰め方法
JP4565553B2 (ja) 物品分配装置
JP4002485B2 (ja) 農産物の選別装置
JP4478249B2 (ja) 振分装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050915

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080430

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4634699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees