JP4634661B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は、内視鏡を利用した高周波処置が広く行われるようになったことにより、内視鏡の先端部は先端部本体のうち湾曲部と連結される後端寄りの部分が電気絶縁材によって形成され、先端部本体の金属部に漏洩した高周波電流が湾曲部から可撓管を通って手元側まで伝達されないようになっている。
【0003】
また、内視鏡の照明光を伝達するライトガイドファイババンドルは一般に、多数の光学ファイバを安定した状態に束ねるために、端部付近では金属製の口金に光学ファイバの束を通して接合してある。
【0004】
そして、先端部本体の後端寄りの電気絶縁材によって形成された部分にはライトガイドファイババンドルの金属製口金が通る溝を形成し、その溝内に電気絶縁性の接着剤を充填して金属製口金と湾曲部側の部材との間を電気絶縁し、先端部本体から湾曲部に高周波電流が伝わらないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような接着剤の充填は必ずしも完全に行い難く、外側から見えない気泡等が充填部に存在すると、ライトガイドファイババンドルの口金と湾曲部側との間の電気絶縁性が不完全になって、先端部本体から手元側に高周波電流が伝わるおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、先端部本体と湾曲部との間の高周波電流に対する絶縁性をより確実にして電気安全性を高めた内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、先端部本体のうち湾曲部と連結される後端寄りの部分が電気絶縁材によって形成され、その部分を通過するライトガイドファイババンドルに金属製の口金が被嵌された内視鏡の先端部において、少なくとも先端部本体の後端寄りの電気絶縁材の部分内に位置する部分において、ライトガイドファイババンドルの口金の外周面に電気絶縁処理を施したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は内視鏡の挿入部の先端部分を示しており、図2はそのII−II断面図である。
【0009】
図示されていない挿入部可撓管の先端部分に遠隔操作によって湾曲自在に設けられた湾曲部1の先端に、観察窓6や照明窓7等が配置された先端部本体2が連結されている。
【0010】
湾曲部1を形成する湾曲管は、ステンレス鋼管製の複数の節輪をリベット10で回動自在に順に連結して構成されている。11は最先端の節輪、12はゴムチューブ等からなる外皮である。
【0011】
観察窓6の内側には対物光学系8が配置されていて、その対物光学系8による被写体の投影位置に固体撮像素子9の撮像面が配置されている。照明窓7の内側には、ライトガイドファイババンドル14の射出端が配置されている。
【0012】
先端部本体2は導電性のあるステンレス鋼製であり、湾曲部1の最先端の節輪11との電気的導通を避けるために、先端部本体2のうち湾曲部1と連結される後端寄りの部分は導電性のないプラスチック製の絶縁連結部材2aによって形成され、その絶縁連結部材2aに対して最先端の節輪11が連結されている。
【0013】
また、先端部本体2が外表面に直接露出しないようにするために、導電性のないプラスチック製の先端キャップ3が先端部本体2の外表面を覆う状態に取り付けられている。
【0014】
先端部本体2と絶縁連結部材2aには、ライトガイドファイババンドル14を通すための溝21,22が一つながりに形成されている。そして、その溝21,22内に位置する部分では、ライトガイドファイババンドル14は、多数の光学ファイバが金属製の口金15内に通されて結束、接合されている。
【0015】
その溝21,22内には例えばエポキシ樹脂系のような電気絶縁性のよい充填接着剤23が充填されているが、絶縁連結部材2a内に位置する部分では、口金15の外周面に例えばシリコンチューブ又は四フッ化エチレン樹脂チューブ等のような電気絶縁性のよい絶縁チューブ16が密着して被覆接合され、その外側の空間に充填接着剤23が充填されている。
【0016】
したがって、充填接着剤23に気泡などがあって充填接着剤23だけでは口金15と最先端の節輪11との間の電気絶縁が保証されないような場合でも、絶縁チューブ16によってその間の電気絶縁が保証される。
【0017】
なお、絶縁チューブ16は少なくとも絶縁連結部材2a内に位置する部分において口金15に密着被覆されていればよく、絶縁チューブ16に代えて、電気絶縁性のよいエラストマ等を口金15にコーティングしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、先端部本体のうち湾曲部と連結される後端寄りの部分が電気絶縁材によって形成され、その部分を通過するライトガイドファイババンドルに金属製の口金が被嵌された内視鏡の先端部において、少なくとも先端部本体の後端寄りの電気絶縁材の部分内に位置する部分において、ライトガイドファイババンドルの口金の外周面に電気絶縁処理を施したことにより、金属製の先端部本体と湾曲部側の部材との間の電気絶縁性がより確実になり優れた電気安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図2】本発明の実施例の図1におけるII−II断面図である。
【符号の説明】
1 湾曲部
2 先端部本体
2a 絶縁連結部材
11 最先端の節輪
14 ライトガイドファイババンドル
15 口金
16 絶縁チューブ(電気絶縁処理)
21,22 溝
23 充填接着剤
Claims (1)
- 先端部本体のうち湾曲部と連結される後端寄りの部分が電気絶縁性の絶縁連結部材により形成されて、その部分を通過するライトガイドファイババンドルに金属製の口金が被嵌された内視鏡の先端部において、
上記ライトガイドファイババンドルの口金を通すための溝が上記絶縁連結部材に形成されて、少なくともその溝内において上記ライトガイドファイババンドルの口金に電気絶縁性の絶縁チューブが密着して被嵌接合され、その外側の上記溝内の空間に電気絶縁性の充填接着剤が充填されていることを特徴とする内視鏡の先端部。
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