JP4632059B2 - スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置 - Google Patents

スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4632059B2
JP4632059B2 JP2007099981A JP2007099981A JP4632059B2 JP 4632059 B2 JP4632059 B2 JP 4632059B2 JP 2007099981 A JP2007099981 A JP 2007099981A JP 2007099981 A JP2007099981 A JP 2007099981A JP 4632059 B2 JP4632059 B2 JP 4632059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
screens
color
spectrum
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007099981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007272235A (ja
Inventor
信宏 狩戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007099981A priority Critical patent/JP4632059B2/ja
Publication of JP2007272235A publication Critical patent/JP2007272235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632059B2 publication Critical patent/JP4632059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、カラープリンタやカラーコピーなどの複数の色のトナーを利用して画像を再生するカラー電子写真のスクリーン配置および画像処理方法、装置、プログラム、記録媒体に関する。
カラープリンタやカラーコピーなどのカラー画像出力装置は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインクを利用してカラー画像の再生を行う。特に、カラープリンタのうちレーザプリンタを使用して感光体ドラムの上に潜像を形成し、帯電したトナーにより現像し、当該現像されたトナーを転写紙に転写するページプリンタは、レーザビームの照射領域をドット内において種々変更することができ、単位面積あたりのドット数が少なくても、より高解像度で且つ高い階調のカラー画像データを再現できる。カラーレーザプリンタにおいては、濃淡画像の階調再現の2値化手法として、ディザ法(Dither Method)が広く利用されている。このディザ法によれば、入力信号である各色の階調データに対して、階調データと画像再生情報との対応を有するディザマトリックスまたは閾値マトリックスなどと称される変換テーブルを参照して、それぞれのドットでの表示の有無(1,0)を決定する。そして、複数の隣接するドットでの表示の有無により網点を形成して、当該網点の大きさにより濃淡画像の中間階調を再現する。
しかしながら、カラーレーザプリンタにおいて避けられない問題として、各色の網点の位置ずれがある。かかる位置ずれは、産業用の印刷装置を利用しても避けられないが、カラー画像出力装置の場合は、例えば感光体ドラムの回転むら(ジッタ)により主に副走査方向に発生する。このような位置ずれは、明るさの変化または最悪の場合、所望の色からずれてしまう色ずれを招く。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、色ずれの発生量を抑えたスクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置を提供することを課題とする。
本発明は、複数色のスクリーンの中から任意に選択された2つ以上のスクリーンを重ねることで発生する繰り返しパターンが、ある一つのスクリーンの他の一つのスクリーンに対する相対的な位置を所定量変更しても、同じとなるスクリーンの組み合わせを決定する方法で、前記2つ以上のスクリーンは、各色のスクリーンの周波数スペクトルを畳込み演算することによりえられる周波数スペクトルの振幅と、前記各色のスクリーンのうち少なくとも一つについてスクリーンの位置を所定量変更したスクリーンと前記各色のスクリーンの残りのスクリーンの周波数スペクトルを畳込み演算することによりえられる周波数スペクトルの振幅と、が等しい前記各色のスクリーンを前記同じとなるスクリーンの組み合わせとして決定する方法である。
本発明は、複数色のスクリーンの中から任意に選択された2つ以上のスクリーンを重ねることで発生する繰り返しパターンが、ある一つのスクリーンの他の一つのスクリーンに対する相対的な位置を所定量変更しても、同じとなるスクリーンの組み合わせを決定する方法で、前記選択された各スクリーンの画素値を乗算し、乗算結果が所定値を取るものの個数を求める工程と、前記選択されたスクリーンのいずれか一つの画素をシフトし、シフトした後の前記選択された各スクリーンの画素値を乗算し、乗算結果が前記所定値を取るものの個数を求める工程と、前記各スクリーンの画素をシフトせず求めた前記個数と前記シフトした後に求めた前記個数とが等しいものを前記同じとなるスクリーンの組み合わせとして決定する工程とによりスクリーンの組み合わせを決定する方法である。
なお、本発明にかかる画像出力装置は、本発明にかかるスクリーンの組み合わせを決定する方法によって決定されたスクリーンの組み合わせを再現する変換テーブルを用いて入力階調値から画像再生データを得ることにより印刷を実行する画像出力装置である。
第一の実施形態
図1は、本発明の好適な実施形態による画像出力システムの構成図である。この例では、ホストコンピュータ50において、RGBそれぞれの階調データ(各8ビットで合計24ビット)からなる画像データ56が生成され、ページプリンタなどの画像出力装置60に与えられる。ページプリンタなどの画像出力装置60は、供給された画像データ56に基づきカラー画像を再現する。画像出力装置60は、画像処理を行ってエンジン70にレーザ駆動用データ69を供給するコントローラ62と、前記駆動用データ69に従って画像の再生を行うエンジン70とを有する。
ホストコンピュータ50は、ワードプロセッサや図形ツールなどのアプリケーションプログラム52により、文字データ、図形データ及びビットマップデータ等を生成する。これらのアプリケーションプログラム52により生成されたそれぞれのデータは、ホストコンピュータ50にインストールされている画像出力装置用のドライバ54により、ラスタライズされ、画素またはドット毎のRGB各色の階調データからなる画像データ56に変換される。
画像出力装置60も、図示しないマイクロプロセッサを備え、そのマイクロプロセッサとインストールされている制御プログラムにより、色変換部64、ハーフトーン処理部66及びパルス幅変調部68等を有するコントローラ62が構成される。また、エンジン70内のレーザドライバ72が、駆動用データ69に基づいて、画像描画用のレーザダイオード74を駆動する。エンジン70には、感光ドラムや転写ベルト等とその駆動部が含まれるが、図1では省略されている。
コントローラ62内の色変換部64は、供給された各ドット毎のRGBの階調データ56をC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の階調データ10に変換する。CMYKの階調データ10は各色8ビットずつの階調データであり、最大で256階調を有する。尚、色変換部64は、ドット毎のRGB階調データ56から、CMYK各色のプレーンのドット毎の階調データ10に変換する。従って、ハーフトーン処理部66には、各色のプレーン毎に、ドットに対応した階調データ10(図2の入力データ10参照)が供給される。
ハーフトーン処理部66は、ドット毎の階調データ10に対して、予め作成された階調データと画像再生情報との対応を有する変換テーブルを参照して、各ドットに対する画像再生データ30を生成する。このハーフトーン処理部66は、図2〜図5を参照して以下に説明するディザ法を利用して、ハーフトーンを表現する画像再生データ30を生成する。例えば、図2に示した閾値マトリクス20からなる変換テーブルを使用することで、各ドット毎に2値の画像再生データ30を生成することができる。
図2は、ディザ法による濃淡画像の階調再現の2値化手法を説明する図である。ホストコンピュータ等の画像作成プログラムにより画像データが生成され、画像出力用の画像処理部に入力データとして供給される。この入力画像データは、例えば各色のドット毎の階調データ10である。図2において、各ドット内に階調データがそれぞれ記入される。かかる階調データに対して、ディザ法では、各ドットの閾値を所定の規則により変化させた閾値マトリクスと呼ばれる変換テーブル20が利用される。より具体的には、各ドットの階調データと閾値マトリックスの閾値とが比較され、階調データが対応するドットの閾値以上であれば、描画有りの画像再生データ30が生成され、小さければ描画なしの画像再生データ30が生成される。即ち、ドット毎の多階調データ10が、ドット毎の2値の画像再生データ30に変換される。
図2に示される閾値マトリクスは、階調データと描画の有無である画像再生情報との対応を有する変換テーブルである。即ち変換テーブル内の各ドットの閾値は、階調データに対して描画をすべきか否かを示す画像再生情報ということができる。図2に示される閾値マトリクス20は、4×4のマトリクスであり、その中心部分で低く、周辺部分で高い、いわゆるドット集中型である。
図3は、ディザ法の閾値マトリクスを説明する図である。図3は、図2のドット集中型の閾値マトリクス20を利用した場合の、階調毎に再生される画像を示す。左上から右方向に、そして左下から右方向に沿って順番に階調が高くなる場合に、それぞれ再現できる画像を示す。即ち、4×4の網点セルの中心部から網点が成長することが理解される。ドット集中型の閾値マトリクスは、ドット密度がある程度高くなるとドット分散型よりも優れていることが知られている。
図4は、ディザ法を利用して形成される網点の形状変化を示す図である。図2および図3に示したドット集中型の閾値マトリクスからなる変換テーブルを利用することで、m×mで構成される網点セル内のドットが、階調度(明るさ)に応じてだんだん太く成長していくことが理解される。この二次元的な密度により濃淡画像の階調が表現される。
図4の真ん中の網点の例(中間部分の網点)に示される通り、この例では、網点の成長する方向が縦方向と横方向に設定される。閾値マトリクスの配置またはマトリクス内の閾値の配置によって、この網点の成長する方向が決定される。従って、図4の例ではスクリーン角は、0°または90°である。
図5は、スクリーン角の形成方法を示す図である。図5に示される通り、m×mのドットからなる網点セル40を適当にずらして配置することにより、所定のスクリーン角を持つ網点を形成することができる。図5の例では、m×mの網点セルが、右に4(図中N)個移動すると上に1個ずれるように配置されることから、a:b=4:1に配置される。従って、スクリーン角θは、
θ=tan−1(b/a)=tan−1(1/4)となる。
ここで、網点の1周期に相当する正方閾値マトリクス42のサイズNは、
N=LCM(a,b)×(b/a+a/b)
となる。ただし、LCMは最小公倍数を意味する。
上記の網点セル40の配置は、入力データ10のドットと閾値マトリクス20との対応関係をずらすことにより、任意に設定することができる。あるいは、正方閾値マトリクスサイズ分の異なる閾値マトリクスを予め準備しておき、その正方閾値マトリクス42のサイズ分の閾値マトリクスと入力データとの比較を行うことでも、スクリーン角を設定することができる。
図5を参照して説明した通り、変換テーブルである閾値マトリクス20の配置の設定により、各色のスクリーン角を好適に設定することができる。そして、2値の画像再生データ30が生成される場合は、パルス変調部68で、ドット毎にレーザ駆動パルス有りとなしからなる駆動データ69が生成される。当該画像評価装置100は、画像評価処理プログラムがホストコンピュータ50によって実行されることによって構成される。この画像評価処理プログラムは、通常、ホストコンピュータ50が読取可能な形態でフロッピーディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−ROMドライブ、フロッピーディスクドライブなど)によって読み取られてハードディスクにインストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを適宜ハードディスクから読み出して所望の処理を実行するように構成されている。
図6に、本発明の第一の実施形態による画像評価装置のブロック図を示す。
当該画像評価装置100は、スクリーン基本条件を入力するための入力部102と;入力されたスクリーン条件および設定された位相のシフト量に基づき所定のスペクトルを生成するためのスペクトル生成部104と;生成された基本スペクトルの周波数成分に対して所定の演算を行うスペクトル演算部106と;各スクリーンの周波数スペクトルに対してたたみ込み演算を行うたたみ込み実行部108と;たたみ込み演算の演算結果であるスペクトルデータを受け、そのスペクトルデータの振幅であって、位相のシフトを行ったものと行っていないものとを比較することにより色ずれの程度を評価する画像評価部116と;色ずれの少ないスクリーンの組合せを決定する最適組合せ決定部118と;評価の対象となるスクリーンを設定するスクリーン設定部122と;位相のシフト量を設定する位相シフト量設定部124と;を備えて構成される。
次に、画像評価装置100の各部分の動作を説明する。
まず、入力部102において、スクリーン基本条件(スクリーンの網点間隔、網点サイズ(直径)、ピッチ、角度)がスクリーン枚数分入力される。なお、本実施形態においては、網点形状を円形として記載している。よって、網点サイズは直径により特定できる。ただし、網点形状は任意であり、他の形状の網点を使用してもよい(例、矩形など)。スクリーンのピッチおよび角度について図7を参照して説明する。網点102aはCMYKの内の一色(例えばシアン)のスクリーンの網点である。スクリーンの網点102aは、平行四辺形状に配置されており、θが角度(スクリーン角)、平行四辺形の対向する辺の間隔であるP1およびP2がピッチに相当する。このように非正方の形状に網点を配置することが好ましい。なお、スクリーン角θの正接であるtanθは有理数であることが、閾値マトリクスを小さくするために好ましい。
スクリーン設定部122は、入力部102に入力するスクリーンを設定する。スクリーンは、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの内のいずれか二つ以上に関するものである。ここでは、スクリーンをシアンおよびマゼンタに関するものとして説明する。また、スクリーン角(θ:図7参照)およびピッチ(P1およびP2:図7参照)を各スクリーンごとに設定(好ましくは複数種類)できるようにする。
位相シフト量設定部124は、スペクトルの位相シフト量を設定する。この位相シフト量の設定はスペクトル生成部104に対して行われる。位相シフト量は、例えば、シアンおよびマゼンタのスクリーンのいずれか一方をx方向(主走査方向)またはy方向(副走査方向)に1pixel(画素)移動することに相当する分のスペクトルの位相である。位相をシフトすることにより、シアンのスクリーンのマゼンタのスクリーンに対する相対位置がx方向またはy方向に1pixel(画素)移動することになる。
なお、位相シフト量を、例えば、シアンおよびマゼンタのスクリーンのいずれか一方をx方向(主走査方向)について0.5pixel(画素)の整数倍移動することに相当する分のスペクトルの位相としてもよい。位相をシフトすることにより、シアンのスクリーンのマゼンタのスクリーンに対する相対位置がx方向(主走査方向)に0.5pixel(画素)の整数倍移動することになる。
図8にスクリーン設定部122および位相シフト量設定部124の処理を示す。まず、スクリーン設定部122が入力部102に対してスクリーンを設定する(ステップ262)。設定内容は、スクリーンの色(例、シアンおよびマゼンタ)、各要素色のスクリーンのスクリーン角、ピッチなどである。なお、この後、スペクトルの生成(スペクトル生成部104)、スペクトルの演算(スペクトル演算部106)、たたみ込み(たたみ込み実行部108)、たたみ込みの結果の振幅の計測(画像評価部116)が行われるが、詳細は後述する。そして、位相シフト量設定部124が、位相シフト量を、スペクトル生成部104に対して設定する(ステップ264)。この後でも、スペクトルの生成(スペクトル生成部104)、スペクトルの演算(スペクトル演算部106)、たたみ込み(たたみ込み実行部108)、たたみ込みの結果の振幅の計測(画像評価部116)が行われるが、詳細は後述する。そして、スクリーンの設定を全て設定し終えた後に(ステップ266、Yes)、処理を終了する。なお、スクリーンの設定を全て設定し終えるというのは、例えばシアンおよびマゼンタのスクリーンについて、全てのスクリーン角およびピッチの組合せを設定し終えたということをいう。このようにすることで、位相シフトを行わない場合と行った場合とにおけるたたみ込みの結果の振幅の計測が行える。
次に、スペクトル生成部104における処理について説明する。スペクトル生成部104は、網点形状毎に用意された変換式に前記スクリーン条件が入力されると、縦横適当な次数のスペクトルをスクリーン枚数分生成する。
図9に、スペクトル生成部104における処理を示す。スペクトル生成部104には、予め計算されたスペクトル生成式が格納されている。このスペクトル生成式は、スクリーンの網点形状が円である場合に対応する。まず、入力部102から入力されたスクリーンの網点間隔および網点サイズが、スペクトル生成式に代入される(ステップ202)。そして、位相シフト量を設定する(ステップ203)。さらに、スペクトルが生成される(ステップ204)。そして、上記ステップ202〜204が全てのスクリーンに対して実行された後(ステップ206、Yes)、スペクトル生成部104における処理を終了する。
次に、スペクトル生成部104における具体的な処理について説明する。図10に、階調が一様な網点パターン(図10a)とそのスペクトル(図10b)を示す。一例として、直交スクリーンを用いて製作される網点の周波数スペクトルP(μ,ν)は、図10aに示すような階調濃度が一様な網点の濃度分布をp(x,y)、網点の周期ピッチをTとすると、フーリエ積分の公式を用いて、
Figure 0004632059

のように表される。周波数スペクトルP(μ,ν)が、ステップ204において生成されるスペクトルである。
スペクトル生成部104は網点形状が円の場合に適応しており、この場合のAm,nを求める。図11に示すように、網点形状が直径2Rの円形の場合、
Figure 0004632059

となる。
なお、ステップ203において位相をシフトした場合のスペクトルは、
Figure 0004632059
となる。
例えば、解像度600dpiの条件でx方向に1pixelだけスクリーンを移動させる操作を行うと、振幅5.0、x方向の空間周波数100lpi、y方向の空間周波数150lpiの条件を持つスペクトルは、
Figure 0004632059
となる。
すなわち、この具体例では、ステップ202において、入力部102から入力されたスクリーンの網点間隔および網点サイズが、スペクトル生成式に代入され、さらに、ステップ203において、位相シフト量を設定する。ステップ204において、スペクトル周波数スペクトルP(μ,ν)が生成される。そして、上記ステップ202〜204が全てのスクリーンに対して実行された後(ステップ206、Yes)、スペクトル生成部104における処理を終了する。図16に、スペクトル生成部104において生成された出力スペクトルの一例を示す。
次に、スペクトル演算部106における処理について説明する。スペクトル演算部106は、スペクトル生成部104で生成された基本スペクトルの周波数成分を操作して、スクリーンを平行四辺形形状にするために、スクリーンのスライド・回転・平行移動(原点移動)に相当する演算をスクリーン枚数分繰り返す。
図12に、スペクトル演算部106における処理を示す。スペクトル演算部106は、スクリーンスライド処理を行う(ステップ210)。すなわち、ドットを平行四辺形状の格子に配置するための操作を行う。図13にスクリーンスライド処理を説明するための図を示す。図13に示すように、xy軸平面において、正方格子状に網点が並んだスクリーンの垂直方向の辺を右斜めに傾いた辺に変形させる(例えば、y:x=2:1で傾ける)操作は、周波数軸では横方向の変位xの1/2、すなわちx/2の変位を、スペクトルのy方向の周波数成分から減算する操作に対応する。任意の傾きを有する平行四辺形に変形する場合は、変位率をaとして、xy軸座標軸で
x’=x+ay
の変形を行うことに対応するので、周波数軸では
y’=y−ax
の変形を行えばよい。
次に、スペクトル演算部106は、スクリーン回転処理を行う(ステップ212)。すなわち、各スペクトルの周波数を、以下の式
fx’=fxcosθ−fycosθ
fy’=fxsinθ+fysinθ
を用いて原点を中心として回転させて、xy軸での回転操作に対応する変換を行う。ここで、
fx:回転前のx方向の周波数(line per inch)
fy:回転前のy方向の周波数(line per inch)
fx’:回転後のx方向の周波数(line per inch)
fy’:回転後のy方向の周波数(line per inch)
θ:回転角度(スクリーン角)
とする。
さらに、スペクトル演算部106は、スクリーン平行移動処理を行う(ステップ214)。すなわち、スクリーンの原点を調整するため、各スペクトルに、各スペクトルの周波数成分、網点間隔および原点位置によって定まる量の位相成分を与える。当該与えられる位相成分phaseは、
phase=(px×fx/lx)+(py×fy/ly)
で表される。ここで、
fx:スペクトルのx方向の周波数
fy:スペクトルのy方向の周波数
lx:x方向の線数(line per inch)
ly:y方向の線数(line per inch)
px:網点間隔を2π(rad)とした原点位置のx方向の移動量
(rad)
py:網点間隔を2π(rad)とした原点位置のy方向の移動量
(rad)
とする。
そして、上記ステップ210〜216における処理が全てのスクリーンに対して実行された後(ステップ216、Yes)、スペクトル演算部106における処理を終了する。なお、スペクトル演算部106の演算結果の内、Cに関するスクリーンのスペクトルをAC、Mに関するスクリーンのスペクトルをAM、Yに関するスクリーンのスペクトルをAY、Kに関するスクリーンのスペクトルをAKということとする。なお、ACm,nという表記をした場合は、mおよびnがスペクトルの次元を示す。
以上説明したスペクトル生成部104およびスペクトル演算部106における処理は、各スクリーン毎の情報を独立して処理しているが、以下に説明するたたみ込み実行部108では、各スクリーン毎の情報を1つの情報に合成している。
次に、たたみ込み実行部108における処理について説明する。たたみ込み実行部108では、各スクリーンをxy座標のイメージとして掛け合わせた演算に相当するたたみ込み演算を各スクリーンの周波数スペクトルに対して行う。
図14に、たたみ込み演算を説明するための図を示す。同時に2枚の重ね合わせに相当する演算しか行えないため、4枚の重ね合わせを行う場合には、たたみ込み演算1、たたみ込み演算2およびたたみ込み演算3に示す3回のたたみ込み演算が必要である。すなわち、たたみ込み演算1において、スクリーン1とスクリーン2との重ね合わせに相当する演算が行われ、たたみ込み演算2において、スクリーン3とスクリーン4との重ね合わせに相当する演算が行われる。そして、たたみ込み演算3において、スクリーン1〜スクリーン4の重ね合わせに相当する演算が行われる。当該たたみ込み演算結果は、評価値演算部116に供給される。たたみ込み演算は、スクリーンが2枚(例、ACとAM)、3枚(例、AC、AMおよびAK)あるいは4枚(例、AC、AM、AYおよびAK)の場合について行われる。たたみ込み演算結果は、たたみ込まれたスクリーンを添字にして表記する。例えば、ACMといったように表記する。ACMはACとAMとをたたみ込んだ結果である。なお、ACMm,nという表記をした場合は、mおよびnが次元を示す。
図15に、たたみ込み演算の概念を説明するための図を示す。図15に示すように、スクリーン1およびスクリーン2のスペクトルを仮定すると、たたみ込み後のスペクトルは、一方のスペクトル(この例では、スペクトル1)の原点を他方のスペクトル(この例では、スペクトル2)に重ねたものとなる。そして、スペクトルの強度は、各スペクトルの積に相当する。
次に、画像評価部116における処理について説明する。画像評価部116は、たたみ込み演算結果であるスペクトルデータをたたみ込み実行部108から受ける。スペクトルデータは、位相シフトが行われたものと行われていないものとがある。そこで、位相シフトが行われた場合のスペクトルデータの振幅と、位相シフトが行われていない場合のスペクトルデータの振幅とを比較する。両者が同じである場合が、色ずれが少ない画像を得られる。
振幅のずれの割合は、スカラ量であるため、スクリーンの相対的な比較、スクリーンの絶対的な評価に使用することができる。すなわち、スクリーンのスクリーン角およびピッチを変更したときの色ずれに関する比較を行う場合、これらの振幅のずれの割合を比較することによって、色ずれの有無に関する順位つけを行うことができる。また、あるスクリーンのスクリーン角およびピッチにおける振幅のずれの割合を基準として、当該基準と他のスクリーンのスクリーン角およびピッチにおける振幅のずれの割合との比較に基づき色ずれの目立つ程度を判断することもできる。
最適組合せ決定部118は、画像評価部116において、位相シフトが行われた場合のスペクトルデータの振幅と、位相シフトが行われていない場合のスペクトルデータの振幅とが等しい場合のスクリーンの組合せを、色ずれの少ないスクリーンの組合せとすることを決定する。位相シフトが行われた場合のスペクトルデータの振幅と、位相シフトが行われていない場合のスペクトルデータの振幅とが等しいということは下記のことを意味する。すなわち、あるスクリーン(例、シアン)と、またあるスクリーン(例、マゼンタ)とを重ねることで発生する繰り返しパターンが、あるスクリーン(例、シアン)のまたあるスクリーン(例、マゼンタ)に対する相対位置をx方向またはy方向に1pixel(画素)移動することによっては変化しない(全く同じ)ことを意味する。このようなスクリーンの組合せを印刷などに使用すれば、色ずれを少なくできる。
次に、画像評価装置100の全体の動作を説明する。
画像評価装置100の全体の動作を図17に示す。まず、スクリーン設定部122により、入力部102に入力するスクリーンを設定する(ステップ402)。設定内容は、スクリーンの色、スクリーン角、ピッチである。設定されたスクリーンは入力部102を介してスペクトル生成部104に送られ、スペクトルが生成される(ステップ404)。生成されたスペクトルはスペクトル演算部106により所定の演算が施される(ステップ406)。かかる演算結果は、たたみ込み実行部108によりたたみ込まれ(ステップ408)、画像評価部116において、たたみ込まれたスペクトルの振幅が計測される(ステップ410)。ここではまだ位相をシフトしていないので(ステップ412、No)、位相シフト量設定部124によりスペクトルの位相を1画素(pixel)分だけx軸またはy軸方向に移動させる(ステップ414)。そして、スペクトル生成からたたみ込まれたスペクトルの振幅の計測(ステップ404〜ステップ410)を行う。この後はすでに位相をシフトずみなので(ステップ412、Yes)、全てのスクリーンを設定し終えたか否かを判定し(ステップ416)、終えていなければ(ステップ416、No)、スクリーンの設定(ステップ402)に戻る。終えていれば(ステップ416、Yes)、たたみ込まれたスペクトルの振幅が位相シフトの有無にかかわらず等しいものを、最適組合せ決定部118が色ずれの少ないスクリーンとして決定する(ステップ418)。
このように決定された色ずれの少ないスクリーンを印刷時などに使用すると以下のような効果が得られる。まず、単位解像度(1ピクセル)だけスクリーンの相対位置がずれるごとに同じ重なりパターンが現れる。このため、どんなに大きな版ずれが発生しても、色ずれは1ピクセル内のずれで発生する最大色変化量で抑えられる。すなわち、単位解像度(1ピクセル)以上の版ずれが発生しても、色ずれが一定量に抑えられる。
また、かかる色ずれの少ないスクリーンは、1ピクセル内のずれで発生する2次色の面積移動を相殺するようにスクリーンの網点が配置されるため最大色変化量を小さく抑えられる。
なお、網点は、隣接する網点の方向に成長するようにしてもよい。いわゆるラインスクリーンである。このとき、異なる色のスクリーンの成長方向が交差するようにすると、スクリーンの2次色の面積変動が抑えられ、全濃度域で色安定性を改善できる。しかし、ラインスクリーンのハイライト部では、トナーが極めて細いラインとして紙面に付着するため、ノイズやジッタなどの影響を受けやすくなり、単色でのトナー濃度が不安定になる恐れがある。そこで、ハイライト部だけドット状に網点を成長させることにより、単色でのトナー濃度の安定性を保つ方法がとられる。つまり、ハイライト部はドット状に、高濃度部はライン状に成長するスクリーンが利用される場合が多い。このとき、従来のスクリーンでは、網点をドット状に成長させると、版ずれによる2次色の面積変動が大きくなり、色安定性が損なわれるおそれがあった。しかし、この網点の重心位置を考慮したスクリーンでは、面積変動を相殺するように網点が配置されるため、色変化量を小さく抑えられる。よって、全濃度域で版ずれに対する色安定性にすぐれ、かつ単色での濃度安定性も優れたスクリーンとすることができる。
第二の実施形態
図18は、本発明の第二の実施形態による画像評価装置100の構成図である。この画像評価装置100は、これまで説明してきた画像評価装置100と比較して、画素値を直接乗算し、スペクトルを用いない点で異なる。
当該画像評価装置100は、スクリーン基本条件を入力するための入力部102と;各スクリーンの画素値を乗算する画素値乗算部124と;乗算結果を受け、画素のシフトを行った場合の乗算結果と、画素のシフトを行っていない場合の乗算結果とを比較することにより色ずれの程度を評価する画像評価部126と;色ずれの少ないスクリーンの組合せを決定する最適組合せ決定部128と;評価の対象となるスクリーンを設定するスクリーン設定部122と;画素のシフト量を設定する画素シフト部123と;を備えて構成される。
次に、画像評価装置100の各部分の動作を説明する。
入力部102およびスクリーン設定部122は、第一の実施形態と同様である。 画素シフト部123は、画素のシフト量を設定する。この画素シフト量の設定は入力部102に対して行われる。画素のシフトは、例えば、シアンおよびマゼンタのスクリーンのいずれか一方をx方向またはy方向に1pixel(画素)移動するということである。これにより、シアンのスクリーンのマゼンタのスクリーンに対する相対位置がx方向(主走査方向)またはy方向(副走査方向)に1pixel(画素)移動することになる。
なお、位相シフト量を、例えば、シアンおよびマゼンタのスクリーンのいずれか一方をx方向(主走査方向)について0.5pixel(画素)の整数倍移動することに相当する分のスペクトルの位相としてもよい。位相をシフトすることにより、シアンのスクリーンのマゼンタのスクリーンに対する相対位置がx方向(主走査方向)に0.5pixel(画素)の整数倍移動することになる。
画素値乗算部124は各スクリーンの画素値を乗算する。画素値は、画素ごとに、網点が存在すれば1、網点が存在しなければ0とする。そこで、各スクリーン間で対応する画素の画素値を乗算する。乗算結果は、各スクリーンの画素の数だけあり、値は0または1となる。
次に、画像評価部126における処理について説明する。画像評価部126は、画素値乗算部124の乗算結果を受ける。この乗算結果は、画素のシフトを行ったものと画素のシフトを行っていないものとがある。そこで、画素のシフトが行われた場合の乗算結果において値が1であるものの個数と、画素のシフトを行っていない場合の乗算結果において値が1であるものの個数とをカウントして比較する。両者が同じである場合が、色ずれが少ない画像を得られる。
乗算結果において所定値(例、1)をとるものの個数は、スカラ量であるため、スクリーンの相対的な比較、スクリーンの絶対的な評価に使用することができる。すなわち、スクリーンのスクリーン角およびピッチを変更したときの色ずれに関する比較を行う場合、乗算結果において所定値をとるものの個数のずれの割合を比較することによって、色ずれの有無に関する順位つけを行うことができる。また、あるスクリーンのスクリーン角およびピッチにおける乗算結果において所定値をとるものの個数のずれの割合を基準として、当該基準と他のスクリーンのスクリーン角およびピッチにおける乗算結果において所定値をとるものの個数のずれの割合との比較に基づき色ずれの目立つ程度を判断することもできる。
最適組合せ決定部128は、画像評価部126において、画素のシフトが行われた場合の乗算結果において所定値をとるものの個数と、画素のシフトが行われていない場合の乗算結果において所定値をとるものの個数とが等しい場合のスクリーンの組合せを、色ずれの少ないスクリーンの組合せとすることを決定する。画素のシフトが行われた場合の乗算結果において所定値をとるものの個数と、画素のシフトが行われていない場合の乗算結果において所定値をとるものの個数とが等しいということは下記のことを意味する。すなわち、あるスクリーン(例、シアン)と、またあるスクリーン(例、マゼンタ)とを重ねることで発生する繰り返しパターンが、あるスクリーン(例、シアン)のまたあるスクリーン(例、マゼンタ)に対する相対位置をx方向またはy方向に1pixel(画素)移動することによっては変化しない(全く同じ)ことを意味する。このようなスクリーンの組合せを印刷などに使用すれば、色ずれを少なくできる。
次に、画像評価装置100の全体の動作を説明する。
画像評価装置100の全体の動作を図19に示す。まず、スクリーン設定部122により、入力部102に入力するスクリーンを設定する(ステップ402)。設定内容は、スクリーンの色、スクリーン角、ピッチである。設定されたスクリーンは入力部102を介して画素値乗算部124に送られ、画素値が決定され、互いに対応する画素の画素値が乗算される(ステップ422)。そして、画像評価部126は、乗算結果の内で、所定の値(例、1)をとるものの個数をカウントする(ステップ424)。ここではまだ画素をシフトしていないので(ステップ426、No)、画素シフト部123によりシアンおよびマゼンタのスクリーンのいずれか一方をx方向またはy方向に1pixel(画素)移動する(ステップ428)。そして、画素値の乗算および乗算結果の内で所定値をとるもののカウント(ステップ422、ステップ424)を行う。この後はすでに画素をシフトずみなので(ステップ426、Yes)、全てのスクリーンを設定し終えたか否かを判定し(ステップ430)、終えていなければ(ステップ430、No)、スクリーンの設定(ステップ402)に戻る。終えていれば(ステップ430、Yes)、乗算結果の内で所定値をとるもの個数が画素シフトの有無にかかわらず等しいものを、最適組合せ決定部118が色ずれの少ないスクリーンとして決定する(ステップ432)。
このように決定された色ずれの少ないスクリーンを印刷時などに使用すると第一の実施形態と同様な効果を奏する。
なお、網点は、隣接する網点の方向に成長するようにしてもよい。いわゆるラインスクリーンである。このとき、異なる色のスクリーンの成長方向が交差するようにすると、スクリーンの2次色の面積変動が抑えられ、全濃度域で色安定性を改善できる。しかし、ラインスクリーンのハイライト部では、トナーが極めて細いラインとして紙面に付着するため、ノイズやジッタなどの影響を受けやすくなり、単色でのトナー濃度が不安定になる恐れがある。そこで、ハイライト部だけドット状に網点を成長させることにより、単色でのトナー濃度の安定性を保つ方法がとられる。つまり、ハイライト部はドット状に、高濃度部はライン状に成長するスクリーンが利用される場合が多い。このとき、従来のスクリーンでは、網点をドット状に成長させると、版ずれによる2次色の面積変動が大きくなり、色安定性が損なわれるおそれがあった。しかし、この網点の重心位置を考慮したスクリーンでは、面積変動を相殺するように網点が配置されるため、色変化量を小さく抑えられる。よって、全濃度域で版ずれに対する色安定性にすぐれ、かつ単色での濃度安定性も優れたスクリーンとすることができる。
第三の実施形態
図20は、本発明の第三の実施形態による画像出力システムの構成図である。このシステム構成例は、図1に示したシステム構成例の変形例である。図20のシステムでは、ホストコンピュータ50にインストールされているドライバ80が、ラスタライズ機能54、色変換機能64、ハーフトーン処理機能66、画像評価機能100および画像設定機能300を有する。これらの各機能54,64,66,100は、図1に示した同じ引用番号の機能と同じである。そして、ハーフトーン処理機能により生成された各色毎の画像再生データ(パルス幅データ)30が、ページプリンタなどの画像出力装置60内のコントローラ62のパルス幅変調部68に供給され、所望の駆動データ69に変換されエンジン70に与えられる。
図20のシステム例では、ホストコンピュータ側にインストールされるドライバ80により、色変換処理とハーフトーン処理と画像評価処理とが行われる。図1の例では、色変換処理とハーフトーン処理とが、画像出力装置内のコントローラで行われていたが、図20の例ではホストコンピュータ50側で行われる。画像出力装置60の低価格化が要求される場合は、コントローラ62の能力を下げて価格を抑えることが要求される。この場合は、ホストコンピュータにインストールされるドライバプログラムにより、図1のコントローラが行っていた機能の一部を変わりに実現することが有効である。ドライバ80にてハーフトーン処理が実現される場合、上記したハーフトーン処理手順をコンピュータに実行させるプログラムが格納された記録媒体が、ホストコンピュータ50内に内蔵される。
第四の実施形態
図21は、本発明の第四の実施形態による画像出力システムの構成図である。このシステム構成例は、図1に示したシステム構成例の変形例である。図1に示したシステム構成例との相違は、画像評価装置100がホストコンピュータ50と別体である点である。
この場合は、ホストコンピュータ50が画像出力装置60に画像データ56を与える前に、予め画像評価装置100により色ずれの少ないスクリーンの組合せを決定してハーフトーン処理部66に与えておく。ハーフトーン処理部66は与えられた色ずれの少ないスクリーンの組合せを使用して、階調データ10を処理する。
例えば、ホストコンピュータ50がパーソナルコンピュータ、画像出力装置60がレーザプリンタである。さらに、ハーフトーン処理部66がROM(Read Only
Memory)を有する。画像出力装置(レーザプリンタ)60の出荷前に、このROMに画像評価装置100により色ずれの少ないスクリーンの組合せを記録しておく。ハーフトーン処理部66は、このROMから色ずれの少ないスクリーンの組合せを読み出して階調データ10を処理する。
なお、ハーフトーン処理部66は、ハーフトーン処理プログラムが画像出力装置60によって実行されることによって構成されるようにしてもよい。このハーフトーン処理プログラムは、通常、画像出力装置60が読取可能な形態でフロッピーディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−ROMドライブ、フロッピーディスクドライブなど)によって読み取られてハードディスクにインストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを適宜ハードディスクから読み出して所望の処理を実行するように構成されている。あるいは、画像出力装置60がROMなどの記録媒体を有しており、ハーフトーン処理プログラムがこのROMに記録されるようにしてもよい。
画像出力システムの構成図である。 ディザ法による濃淡画像の階調再現の2値化手法を説明する図である。 ディザ法の閾値マトリクスを説明する図である。 ディザ法を利用して形成される網点の形状変化を示す図である。 スクリーン角の形成方法を示す図である。 本発明の第一実施形態による画像評価装置のブロック図を示す。 スクリーンのピッチ、角度を示す図である。 スクリーン設定部122および位相シフト量設定部124の処理を説明するためのフローチャートである。 スペクトル生成部104における処理を説明するためのフローチャートである。 階調が一様な網点パターン(図10a)とそのスペクトル(図10b)を示す図である。 網点形状が円形の場合の網点形状のサイズを説明するための図である。 スペクトル演算部106における処理を説明するためのフローチャートである。 スクリーンスライド処理を説明するための図である。 たたみ込み演算を説明するための図である。 たたみ込み演算の概念を説明するための図である。 スペクトル生成部104において生成された出力スペクトルの一例を示す図である。 本発明の第一実施形態による画像評価装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による画像評価装置のブロック図を示す。 本発明の第二実施形態による画像評価装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施形態による画像出力システムの構成図である。 本発明の第四の実施形態による画像出力システムの構成図である。
符号の説明
10 入力データ、階調データ
20 変換テーブル、閾値マトリクス
30 画像再生データ
50 ホストコンピュータ
60 コントローラ
66 ハーフトーン処理部
70 エンジン

Claims (3)

  1. 複数色のスクリーンの中から任意に選択された2つ以上のスクリーンを重ねることで発生する繰り返しパターンが、ある一つのスクリーンの他の一つのスクリーンに対する相対的な位置を所定量変更しても、同じとなるスクリーンの組み合わせを決定する方法で、
    前記2つ以上のスクリーンは、
    各色のスクリーンの周波数スペクトルを畳込み演算することによりえられる周波数スペクトルの振幅と、前記各色のスクリーンのうち少なくとも一つについてスクリーンの位置を所定量変更したスクリーンと前記各色のスクリーンの残りのスクリーンの周波数スペクトルを畳込み演算することによりえられる周波数スペクトルの振幅と、が等しい前記各色のスクリーンを前記同じとなるスクリーンの組み合わせとして決定する方法。
  2. 複数色のスクリーンの中から任意に選択された2つ以上のスクリーンを重ねることで発生する繰り返しパターンが、ある一つのスクリーンの他の一つのスクリーンに対する相対的な位置を所定量変更しても、同じとなるスクリーンの組み合わせを決定する方法で、
    前記選択された各スクリーンの画素値を乗算し、乗算結果が所定値を取るものの個数を求める工程と、
    前記選択されたスクリーンのいずれか一つの画素をシフトし、シフトした後の前記選択された各スクリーンの画素値を乗算し、乗算結果が前記所定値を取るものの個数を求める工程と、
    前記各スクリーンの画素をシフトせず求めた前記個数と前記シフトした後に求めた前記個数とが等しいものを前記同じとなるスクリーンの組み合わせとして決定する工程と、
    によりスクリーンの組み合わせを決定する方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法によって決定されたスクリーンの組み合わせを再現する変換テーブルを用いて入力階調値から画像再生データを得ることにより印刷を実行する画像出力装置。
JP2007099981A 2007-04-06 2007-04-06 スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置 Expired - Fee Related JP4632059B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099981A JP4632059B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007099981A JP4632059B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002098718A Division JP2003298860A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 スクリーン配置および画像処理方法、装置、プログラム、記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007272235A JP2007272235A (ja) 2007-10-18
JP4632059B2 true JP4632059B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=38675026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007099981A Expired - Fee Related JP4632059B2 (ja) 2007-04-06 2007-04-06 スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632059B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5661557B2 (ja) * 2010-06-02 2015-01-28 株式会社東芝 画像階調処理装置、画像形成装置、画像階調処理方法
JP6819889B2 (ja) * 2018-01-23 2021-01-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646276A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 網目版画像記録方法
JPH06133175A (ja) * 1992-10-14 1994-05-13 Canon Inc 多色画像形成方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646276A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 網目版画像記録方法
JPH06133175A (ja) * 1992-10-14 1994-05-13 Canon Inc 多色画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007272235A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9967429B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP4631650B2 (ja) 高画質ハーフトーン処理
JP7005314B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2009038813A (ja) ドットクラスタ・ハーフトーン・スクリーンの変更方法
US8848254B2 (en) Halftone screen producing apparatus, print controlling apparatus, image forming apparatus, method of producing halftone screen, method of controlling printing, method of forming image, and computer-readable recording medium
US7286266B2 (en) Printer and image processing device for the same
EP2469835B1 (en) Threshold matrix generation method
JP4632059B2 (ja) スクリーンの組み合わせを決定する方法および画像出力装置
JP3835037B2 (ja) カラー電子写真の画像処理方法及びその電子写真装置
US7130084B2 (en) Electrophotographic apparatus and image processing program
US6864996B1 (en) Image processor and image processing method, and printer system equipped with image processor
JP3711763B2 (ja) 電子写真の画像処理装置及びその方法
JP2003298861A (ja) 画像評価方法、画像評価装置、画像評価プログラム、記録媒体、スクリーン配置および画像処理方法、装置、プログラム、記録媒体
JP2004179903A (ja) スクリーン組み合わせ決定方法、装置、プログラム、記録媒体およびスクリーン組み合わせ
JP2003298860A (ja) スクリーン配置および画像処理方法、装置、プログラム、記録媒体
JP2003296732A (ja) 画像評価方法、画像評価装置、画像評価プログラムおよび記録媒体
JP2003296731A (ja) 画像評価方法、画像評価装置、画像評価プログラム、当該画像評価プログラムを記録した記録媒体およびスクリーン配置
JP3671693B2 (ja) カラー電子写真の画像処理方法及びその装置及び画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP3873590B2 (ja) カラー電子写真装置
JP2005341330A (ja) 網点画像生成用の閾値マトリクス生成方法、並びに、網点画像生成方法および装置
JP4020115B2 (ja) 電子写真の画像処理装置及びその方法
JP4274102B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2019029769A (ja) ディザマトリクス作成方法、プログラム、及び、情報処理装置
JP2001309191A (ja) 印刷装置、スクリーン生成方法およびスクリーン生成制御プログラムを記録した記録媒体
JP4396560B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees