JP4631837B2 - アクティブマトリクス型発光装置およびアクティブマトリクス型発光装置における画素電源切換え方法、並びに電子機器 - Google Patents

アクティブマトリクス型発光装置およびアクティブマトリクス型発光装置における画素電源切換え方法、並びに電子機器 Download PDF

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本発明は、アクティブマトリクス型発光装置およびアクティブマトリクス型発光装置における画素電源切換え方法に関する。特に、エレクトロルミネセッセンス(EL)素子のような自己発光素子を備えるアクティブマトリクス型発光装置において、画質の低下を防止しつつ、低消費電力化を実現する技術に関する。
近年、高効率・薄型・軽量・低視野角依存性等の特徴を有するエレクトロルミネッセンス(EL)素子が注目され、このEL素子を用いたディスプレイの開発が活発に行われている。EL素子は蛍光性化合物に電場を加えることで発光する自己発光型の素子であり、硫化亜鉛などの無機化合物を発光物質層として用いた無機EL素子と、ジアミン類などの有機化合物を発光物質層として用いた有機EL素子とに大別される。
有機EL素子はカラー化が容易で、無機EL素子よりはるかに低電圧の直流電流で動作するなどの利点から、近年特に携帯端末の表示装置などへの応用が期待されている。
有機EL素子は、ホール注入電極から発光物質層に向けてホール(正孔)を注入するとともに電子注入電極から発光物質層に向けて電子を注入し、注入されたホールと電子が再結合せしめられることにより、発光中心を構成する有機分子を励起し、そしてこの励起された有機分子が基底状態に戻るときに、蛍光を発するように構成されている。従って、有機EL素子は発光物質層を構成する蛍光物質を選択することにより発光色を変化させることができる。
有機EL素子では、陽極側の透明電極に正の電圧が印加され、一方、陰極の金属電極に負の電圧が印加されると電荷が蓄積され、電圧値が素子固有の障壁電圧または発光閾値電圧を越えると電流が流れはじめる。そして、その直流電流値にほぼ比例した強度の発光が生じる。つまり、有機EL素子は、レーザダイオードや発光ダイオード等と同様に、電流駆動型の自己発光素子といえる。
有機EL表示装置の駆動方式は、パッシブマトリクス方式とアクティブマトリクス方式に大別される。ただし、パッシブマトリクス駆動方式では、表示画素数が制限され、寿命や消費電力の点でも制限がある。したがって、有機EL表示装置の駆動方式として、大面積・高精細度のディスプレイパネルを実現するうえで有利なアクティブマトリクス型の駆動方式が用いられることが多くなり、アクティブマトリクス駆動方式のディスプレイの開発が盛んに行われている。
電流駆動型の発光素子である有機EL装置は、発光時に、各画素において電流が流れることから、電圧駆動型の素子である液晶素子に比べて画素部における消費電力が増大しがちである点は否めない。有機EL装置の大規模化に伴って画素部の消費電力は増大するため、消費電力の削減が求められる。
有機EL装置の消費電力を削減する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。すなわち、特許文献1に記載される技術では、大きな電流容量の第1の電源(DC−DCコンバータ)と、小さな電流容量の第2の電源(DC−DCコンバータ)を設け、画素部の総電流量を検出し、総電流量が大きいときは、大きな電流容量の第1の電源回路(DC−DCコンバータ)を使用し、総電流が小さいときは、小さな電流容量の第2の電源(DC−DCコンバータ)を使用することによって、電源回路(DC−DCコンバータ)における無駄な電力消費を抑制し、これによって、低消費電力化を図っている。
特開2003−280584号公報
特許文献1記載の技術では、画素部の総電流に基づいて、電流容量の異なる電源を切換えて使用する。この方式の場合、例えば、画面全体としては暗い表示であるが、局所的に高輝度の画素があったときには、駆動電流が不足して、所望の輝度を実現できない場合もあり得る。
また、同様に、画面全体としては中間的な明るさの場合、電流容量が小さな電源回路が選択されると、駆動電流が不足して、所望の輝度が実現できないこともあり得る。
本発明はこのような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、画質の低下を確実に防止しつつ、アクティブマトリクス型発光装置の消費電力を効果的に削減することにある。
本発明のアクティブマトリクス型発光装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との各々の交点に配置され、発光素子を具備する画素回路と、を備えるアクティブマトリクス型発光装置であって、前記画素回路の各々は、第1の電源電圧および前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧の各々を供給するための電源配線と、前記データ線に一端が接続されると共に、前記走査線によって選択される書込みトランジスタと、前記発光素子に駆動電流を供給するための駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに供給する電源電圧として、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧のいずれを使用するかを切り換えるための電源電圧切換え手段と、を有する。
高輝度用の画素電源電圧(第1の電源電圧)と低輝度用画素電源(第2の電源電圧)を設けると共に、各画素回路に画素電源を選択するための電源電圧切換え手段を設け、電圧選択制御信号をその電源電圧切換え手段に入力し、これによって、画素電源電圧を画素回路毎に個別に、かつ、ダイナミックに選択する。各画素の実際の輝度に基づいて、画素単位で、ダイナミックに適切な電源電圧を選択することから、各画素の所望の輝度は必ず実現されることになり、これによって画質の低下は確実に防止される。一方、各画素における消費電力は、画素電源電圧と電流の積で決まる。本発明の場合、低階調の表示の場合には、低い方の画素電源電圧(第2の電源電圧)が選択されることから、無駄に高電源電圧が供給されることがなく、画素部における消費電力が最小限に抑制される。したがって、画質の低下を確実に防止しつつ、低消費電力化を図ることができる。例えば、全体的に低階調の中で、局所的に高階調の画素があっても、その画素には高電圧を確実に供給できるため、本来の階調をそのまま表現できる(くすんだ色にならない)。また、全体的に中間的な明るさの画面の場合も、個々の画素の輝度に応じて、画素毎に適切な電源電圧が選択されることから、どの画素においても所望の輝度が実現され、従来技術のように、画質が低下することがない。そして、各画素に画素電源電圧が最適化されることから、無駄な消費電力が効果的に抑制され、低消費電力が達成される。このことは、有機EL装置等の電流駆動型発光装置の大規模化に寄与し、また、その発光装置が、例えば、携帯電話機等の小型の電子機器に搭載された場合には、バッテリー寿命の長時間化に寄与する。なお、画素電源電圧の数は少なくとも2つあることが条件であり、3以上であってもよい。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の一態様では、前記電源電圧切換え手段は、一端が前記第1の電源電圧に接続され、他端が前記駆動トランジスタの一端に電気的に接続された第1のスイッチ素子と、一端が前記第2の電源電圧に接続され、他端が前記駆動トランジスタの一端に電気的に接続された第2のスイッチ素子と、前記走査線によって選択され、かつ、選択状態において、前記第1または前記第2のスイッチ素子の少なくとも一方をオン/オフするための電圧選択制御信号を、前記第1または前記第2のスイッチ素子の少なくとも一方に供給する画素電源選択トランジスタと、を有する。
電源電圧切換え手段の基本的な構成を明らかとしたものである。すなわち、電源電圧切換え手段は、高輝度用の第1の電源電圧のオン/オフ(供給/非供給)を切換える働きをする第1のスイッチ素子と、低輝度用の第2の電源電圧のオン/オフ(供給/非供給)を切換える働きをする第2のスイッチ素子を含み、そして、第1および第2のスイッチ素子の少なくとも一方には、そのオン/オフを制御するための電圧選択制御信号が入力される構成を有する。第1および第2のスイッチ素子のいずれかが選択的にオンすることによって、表示輝度に最適な電源電圧を、その表示毎に切換えることが可能となる。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記第1のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第2のスイッチ素子はダイオードであり、前記MOSトランジスタおよび前記ダイオードの、前記第1および前記第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されている。
第1および第2のスイッチ素子の種類と、電気的な接続関係の一例を明らかとしたものである。すなわち、本態様では、第1のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、第2のスイッチ素子はダイオード(例えば、PN接合ダイオード)であり、両者は一端が共通接続され、その共通接続点に、発光素子に駆動電流を供給する駆動トランジスタの一端が接続されている。第1のスイッチ素子であるMOSトランジスタがオンして高輝度用の第1の電源電圧が駆動トランジスタに供給されるときは、第2のスイッチ素子であるダイオオードのカソードの電位がアノードの電位より高くなって、そのダイオードは逆バイアスされてオフ状態となる。一方、第1のスイッチ素子であるMOSトランジスタがオフすると、第2のスイッチ素子であるダイオードは順バイアスされ、そのダイオードを経由して低輝度用の第2の電源電圧が駆動トランジスタに供給される。本態様の場合、第1のスイッチ素子であるMOSトランジスタのオン/オフのみを制御すればよく、第2のスイッチ素子は、第1のスイッチ素子のオン/オフに対応して自動的にオフ/オンとなる。簡単な回路構成であるため、最小限の素子の追加で実現可能である。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記第1のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第2のスイッチ素子はダイオード接続のMOSトランジスタであり、前記第1のスイッチ素子としてのMOSトランジスタおよび前記ダイオード接続のMOSトランジスタの、前記第1および前記第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されている。
本態様では、第2のスイッチ素子として、ダイオード接続のMOSトランジスタを使用する。この場合、第1および第2のスイッチ素子が共にMOSトランジスタで構成できるため、画素部における製造プロセスを特に変更する必要がないという効果がある。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は各々、異なる導電型のMOSトランジスタであり、かつ、各MOSトランジスタの、前記第1および第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されている。
本態様では、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子として、互いに導電型が異なるMOSトランジスタを使用する。電圧選択制御信号のハイ/ローによって、第1および第2のスイッチ素子を相補的にオン/オフすることができる。本態様においても、第1および第2のスイッチ素子が共にMOSトランジスタで構成できるため、画素部における製造プロセスを特に変更する必要がないという効果がある。また、第2のスイッチ素子がダイオードではないため、そのダイオードの順方向電圧分の電圧降下が生じず、電圧の効率の点でも有利である。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、画素の輝度情報に基づき、前記画素についての前記電圧選択制御信号を生成する。
本態様では、各画素の輝度情報に基づいて、電圧選択制御信号を生成する。従来技術では、画素部の総電流量を検出し、その検出結果に基づいて電源を切換えているため、電源切換えのためには一定の時間を要するのは否めない。本態様の場合、各画素の輝度データから直接的に電圧選択制御信号が生成されるため、高速な電圧選択制御信号の生成が可能である。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記画素の輝度が、所定の基準値からみて高輝度である場合には、前記画素については、前記電圧選択制御信号によって前記第1の電源電圧が選択され、前記所定の基準値からみて低輝度である場合には、前記画素については、前記電圧選択制御信号によって前記第2の電源電圧が選択される。
基準値を設定し、この基準値からみた各画素の輝度の高低に応じて、第1/第2の電源電圧の切換えを実施するものである。簡単な回路構成で済むため、実現が容易である。
また、アクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記アクティブマトリクス型発光装置は、有機EL装置である。
本発明によれば、高画質かつ低消費電力の、大規模な有機EL装置を実現することがきる。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記第1の電源電圧は、チョッパ型DC−DCコンバータを用いて生成され、前記第2の電源電圧は、前記第1の電源電圧をシリーズレギュレータによって降圧することによって生成される。
第1の電源電圧を分岐させ、その一方を、シリーズレギュレータによって降圧して第2の電源電圧を生成するものである。シリーズレギュレータは、負荷に直列に電圧制御素子が接続された、降圧のみが可能な連続電流型の定電圧直流電源回路である。チョッパ回路によって第2の電源電圧を生成する場合と比べると、チョッピング動作がないために、スイッチング損失が発生せず、電力効率の点で有利である。したがって、この電源回路構成は、電源回路自体の低消費電力化に貢献する。
また、本発明の本発明のアクティブマトリクス型発光装置の他の態様では、前記第1の電源電圧は、基準電圧を、チョッパ型DC−DCコンバータにより昇圧することによって生成され、また、前記第2の電源電圧として、前記基準電圧をそのまま使用する。
低輝度用の第2の電源電圧として、高輝度用の第1の電源電圧を生成するための基礎となる基準電圧をそのまま使用するものである。この場合、第2の電源電圧を生成するために特別な回路を設ける必要がない。したがって、この電源回路構成は、電源回路自体の低消費電力化に貢献する。
また、本発明の電子機器は、本発明のアクティブマトリクス型発光装置を搭載している。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置は、高画質かつ低消費電力という効果を有しており、このアクティブマトリクス型発光装置を搭載する電子機器も、同様の効果を享受することができる。
また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置の画素電源切換え方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との各々の交点に配置される画素回路と、前記画素回路の各々に、第1の電源電圧および前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧の各々を供給するための電源配線と、を備え、かつ、前記画素回路の各々には、画素電源電圧として、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧のいずれを使用するかを切り換えるための電源電圧切換え手段が設けられているアクティブマトリクス型発光装置の画素電源切換え方法であって、前記画素の輝度が、所定の基準値からみて高輝度であると判定される場合には、前記画素の電源電圧として前記第1の画素電源電圧を選択するための電圧選択制御信号を生成し、また、前記所定の基準値からみて低輝度である場合には、前記画素の電源電圧として前記第2の画素電源電圧を選択するための前記電圧選択制御信号を生成する第1のステップと、前記電圧選択制御信号を、前記画素の前記電源電圧切換え手段に入力して、前記画素の輝度に応じて、前記画素の電源電圧をダイナミックに切換え制御する第2のステップと、を含む。
基準値からみた各画素の階調の高低に基づいて画素毎の電圧選択制御信号を生成すると共に、生成された電圧選択制御信号によって、各画素の電源電圧をダイナミックに切換えるという、新規な画素電源切換え方式を実現するものである。これによって、大規模な発光素子パネルにおいても、各画素の階調表示を確実に実現しつつ、画素部(ならびに電源回路)の消費電力を最適化することができる。
本発明のアクティブマトリクス型発光装置によれば、高輝度用の画素電源電圧と低輝度用画素電源電圧を設け、電圧選択制御信号によって、画素電圧を画素回路毎に個別に切換え制御し、これによって、画質の低下を確実に防止しつつ、併せて低消費電力化を図ることができる。
例えば、全体的に低階調の中で、局所的に高階調の画素があっても、その画素には高電圧を確実に供給できるため、本来の階調をそのまま表現でき、くすんだ色にならない。また、全体的に中間的な明るさの画面の場合も、個々の画素の輝度に応じて、画素毎に適切な電源電圧が選択されることから、どの画素においても所望の輝度が実現され、従来技術のように、画質が低下することがない。
また、各画素に画素電源電圧が最適化されることから、無駄な消費電力が効果的に抑制され、低消費電力が達成される。このことは、有機EL装置等の電流駆動型発光装置の大規模化に寄与し、また、その発光装置が、例えば、携帯電話機等の小型の電子機器に搭載された場合には、バッテリー寿命の長時間化に寄与する。
また、低輝度用の第2の電源電圧の生成方式として、チョッパ型DC−DCコンバータを用いない方式(具体的には、シリーズレギュレータを使用する方式あるいは第1の電源電圧生成のための基準電圧を第2の電源電圧としてそのまま使用する方式)を採用することによって、電源回路における消費電力の削減も図ることができる。
また、本発明の画素電源電圧切換え方法によれば、大規模な発光素子パネルにおいても、各画素の階調表示を確実に実現しつつ、画素部(ならびに電源回路)の消費電力を最適化することができる。
本発明は、発光素子(有機EL装置、無機EL装置の他、発光ダイオードのような電流駆動型の素子を広く含む)を基板上に集積したアクティブマトリクス型発光装置に適用可能であり、このアクティブマトリクス型発光装置は、低消費電力性が求められる、携帯電話機等の小型光学発光装置や、車載用の中型光学発光装置への搭載に適する。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成のすべてが、本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(第1の実施形態)
(有機EL装置の全体の構成)
図1は、本発明の有機EL装置の全体構成を示すブロック図である。
図示されるように、有機EL装置は、入力画像信号に対して各種の画像処理を行う画像処理回路100と、駆動制御回路200(必要に応じて、γ補正回路210が設けられる)と、高輝度用電源電圧(第1の電源電圧)VELH(例えば12V)ならびに低輝度用電源電圧(第2の電源電圧)VELL(例えば8V)を出力する電源回路300と、走査線ドライバ400(選択回路410を具備する)と、データ線ドライバ500と、複数本の走査線(WL)、複数本のデータ線(DL)ならびに走査線とデータ線の交点に設けられた複数の画素回路(M1,M2等)を具備する画素部600と、を有する。
各画素回路(M1,M2等)は、走査線ドライバ400から出力される書込み制御信号(GWR)によって選択されると共に、選択された各画素には、データ線(DL)を経由してデータ(DATA)が書込まれる。各画素回路(M1,M2等)は、有機EL素子(電流駆動型の発光素子)を備えており、その有機EL素子は、発光期間において、書き込まれたデータ(DATA)に応じた強度にて発光し、これによって、画素毎に階調表示がなされる。
図1の構成において特徴的な点は、以下のとおりである。
(1)高輝度用電源電圧(第1の電源電圧)VELH(例えば12V)と、低輝度用電源電圧(第2の電源電圧)VELL(例えば8V)の、2種類の画素電源電圧が設けられている点。
(2)その2種類の画素電源電圧が、画素電源配線(VL)を経由して、各画素(M1,M2等)に供給される点。
(3)各画素(M1,M2等)には、高輝度用電源電圧VELHおよび低輝度用電源電圧VELLのいずれかを選択して画素電源電圧をダイナミックに切換えるための電源電圧切換え手段(図1では不図示)が設けられる点。
(4)各画素回路の輝度情報(階調データ)に基づいて、電圧選択制御信号(VELS)を生成し、その電圧選択制御信号(VELS)を各画素(M1,M2等)に個別に供給し、そして、その電圧選択制御信号(VELS)によって、各画素の画素電源電圧を適宜、制御するようにした点。電圧選択制御信号(VELS)の生成については、図4および図5を用いて後述する。
すなわち、図1のアクティブマトリクス型発光装置は、高輝度用の画素電源電圧と低輝度用画素電源電圧を設け、電圧選択制御信号によって、画素電圧を画素回路毎に個別に切換え制御し、これによって、画質の低下を確実に防止しつつ、併せて低消費電力化を図るという、新規な回路構成を有している。
(画素回路の構成と特徴的な動作)
図2は、図1の画素回路の内部の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。図2において、図1と共通する部分には、同じ参照符号を付してある。なお、図2では、図1の画素回路(M1)の回路構成例を示しているが、他の画素回路の構成も同じである。
図示されるように、画素回路は、高輝度用電源電圧(VELH)をオン/オフする第1のスイッチ素子としてのN型MOSトランジスタ(T1)と、低輝度用電源電圧(VELL)をオン/オフする第2のスイッチ素子としてのダイオード(PN接合ダイオードやショットキーバリアダイオード)D2と、一端が高輝度用電源電圧(VELH)に接続され、他端が第1のスイッチ素子(NMOSトランジスタ)T1のゲートに接続された保持容量C1と、ゲートが走査線(WL)に接続され、書込み制御信号(GWR)によって画素(M1)が選択されたときに、電圧選択制御信号(VELS)を第1のスイッチ素子(NMOSトランジスタ)T1のゲートに入力する画素電源選択トランジスタ(T3)と、を備える。
第1のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T1)のソースと、第2のスイッチ素子としてのダイオード(D2)のカソードは共通接続されており、その共通接続点に、駆動トランジスタの(T2)のソースが接続される。
以上の構成(T1,T3,C1,D2)は、駆動トランジスタ(PMOSトランジスタ)T2に供給する画素電源電圧として、高輝度用の電源電圧(VELH)と低輝度用の第2の電源電圧(VELL)のいずれを使用するかを切り換えるための電源電圧切換え手段を構成する。この電源電圧切換え手段は、通常の画素回路にはみられない、本発明独自の回路構成である。
また、書込みトランジスタ(NMOSトランジスタ)T4と、駆動トランジスタ(PMOSトランジスタ)T2と、保持容量C2と、発光素子としての有機EL素子D1は、画素回路に通常、備わる構成である。
図3は、電圧選択制御信号(VELS)および書込み制御(GWR)のタイミングを示すタイミング図であり、(a)は、電圧選択制御信号(VELS)によって高輝度用の電源電圧(VELH)が選択される場合のタイミング図であり、(b)は、電圧選択制御信号(VELS)によって、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択される場合のタイミング図である。図中、TWは書込み期間であり、TRは発光期間である。
図3(a)から明らかなように、高輝度用の電源電圧(VELH)が選択されるときは、書込み期間(TW)において、書込み制御信号(GWR)および画素選択信号(VELS)が同時にハイレベルとなる。また、図3(b)から明らかなように、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択されるときは、書込み期間(TW)において、書込み制御信号(GWR)のみがハイレベルとなり、画素選択信号(VELS)はローレベルを維持する。
図3(a)の場合には、図2の第1のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T1)がオンし、高輝度用の電源電圧(VELH)が、駆動トランジスタT2のソースに供給される。このとき、第2のスイッチ素子としてのダイオードD2は、アノード電位がVELLであり、カソード電位がVELHとなるため、逆バイアス状態となって自動的にオフし、低輝度用の電源電圧(VELL)は遮断される。
また、図3(b)の場合には、図2の第1のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T1)はオフし、高輝度用の電源電圧(VELH)は遮断される。一方、第2のスイッチ素子としてのダイオードD2は順バイアスされてオンし、低輝度用の電源電圧(VELL)が駆動トランジスタT2のソースに供給される。
このように、図2の回路構成では、電圧選択制御信号(VELS)によって、大1のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T1)のみをオン/オフすれば、第2のスイッチ素子としてのダイオードD2は自動的に、相補的にオン/オフすることになる。図2の回路は構成が簡単であるというメリットがある。
(電圧選択制御信号(VELS)の生成について)
次に、電圧選択制御信号(VELS)の生成について、図1、図4および図5を用いて説明する。
まず、図1を参照して説明する。図1では、各画素の階調データは8ビット構成であり、256階調の表示が可能であることを前提としている(但し、一例であって、これに限定されるものではない)。すなわち、画像処理回路100からは、各画素(M1,M2等)の階調データ(8ビット)が出力される。必要に応じて、この8ビットのデータは、γ補正回路210によって補正される。
図1において、γ補正がなされない場合には、γ補正前の8ビットの階調信号の、上位ビットの最上位ビットの値(“1”または“0”)を、そのまま取り出し、これを電圧選択制御信号(VELS)として利用する。
また、階調データについてγ補正がなされる場合には、同様に、γ補正後の8ビットの階調信号の最上位ビットの値(“1”,“0”)をそのまま取り出し、電圧選択制御信号(VELS)として利用する。
つまり、表示階調が、256階調の中央の階調(=128階調)は、“10000000”で表現されるため、表示信号が128階調以上であるときは、8ビットの最上位ビットは必ず“1”となる。よって、最上位ビットが“1”であれば、中央値以上の階調表示(つまり、高階調表示)であることがわかる。逆に、そのビットが“0”であるならば、中央値未満の階調表示(つまり、低階調表示)であることがわかる。
この点に着目し、画素の階調信号値が、128階調値を基準値とした場合に、高レベル側に属するか、あるいは低レベル側に属するかの情報を得て、その画素の表示階調値が高レベル側に属するときは、高輝度用の電源電圧(VELH)を選択し、低レベル側に属するときは、低輝度用の電源電圧(VELL)を選択するようにする。
図1の場合、8ビットの階調信号の、最上位ビットの値(“1”=H、または“0”=L)を、そのまま、電圧選択制御信号(VELS)とする。したがって、電源選択制御信号(VELS)は非常に簡単に生成することができる。
図4は、γ補正が実施される場合、ならびに、γ補正が実施されない場合の双方における、基準値(Vth1,Vth2)の設定の一例を示す図である。
図4において、Q1は、γ補正がない場合の、画素信号(階調信号)と輝度との関係を示す特性線であり、Q2は、γ補正がある場合の、画素信号(階調信号)と輝度との関係を示す特性線(γカーブ)を示す。また、Vth1,Vth2は各々、γ補正がない場合、γ補正がある場合における、電源選択のための基準値を示している。
図5は、画素電源電圧の選択方法を説明するための図である。
図示されるように、基本的には、画素信号(階調信号)のダイナミックレンジの中央付近に基準値(Vth1,Vth2)を設定し、この基準値(Vth1,Vth2)からみて、画素信号(階調信号)が高レベル側に属するか、あるいは低レベル側に属するかが判定される。そして、その画素の表示階調値が高レベル側に属するときは、高輝度用の電源電圧(VELH)が選択され、低レベル側に属するときは、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択される。
(画素回路の内部構成の変形例)
図6は、画素回路の内部の回路構成の一変形例を示す回路図である。図6において、図2と共通する部分には、同じ参照符号を付してある。図6の画素回路では、駆動トランジスタとして、NMOSトランジスタT20を使用している。他の回路構成は、図2と同じである。
図7は、画素回路の内部の回路構成の他の変形例を示す回路図である。図7において、図2と共通する部分には、同じ参照符号を付してある。図7の画素回路では、第2のスイッチ素子として、ダイオード接続のNMOSトランジスタ(T5)を使用している。他の回路構成は、図2と同じである。
図8は、画素回路の内部の回路構成のさらに他の変形例を示す回路図である。図8において、図2と共通する部分には、同じ参照符号を付してある。図8の画素回路では、第2のスイッチ素子として、ダイオード接続のNMOSトランジスタ(T5)を使用し、かつ、駆動トランジスタとして、NMOSトランジスタT20を使用している。他の回路構成は、図2と同じである。
図8および図9の回路構成では、第1および第2のスイッチ素子として共にNMOSトランジスタを使用するため、画素回路の製造プロセスの変更が不要である(つまり、従来プロセスと異なるダイオードの製造工程が不要である)というメリットがある。
図9は、画素回路の内部の回路構成のさらに他の変形例を示す回路図である。図9において、図2と共通する部分には、同じ参照符号を付してある。図9では、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子として、互いに導電型が異なるMOSトランジスタT6,T10を使用する(T6はNMOSトランジスタであり、T10はPMOSトランジスタである)。電圧選択制御信号のハイ/ローによって、第1および第2のスイッチ素子T6,T10を相補的にオン/オフすることができる。図9の場合も、第1および第2のスイッチ素子が共にMOSトランジスタで構成できるため、画素部における製造プロセスを特に変更する必要がないという効果がある。また、第2のスイッチ素子(T6)がダイオードではないため、そのダイオードの順方向電圧分の電圧降下が生じず、電圧の効率の点でも有利である。
図10は、図9の画素回路を採用する場合における、電圧選択制御信号(VELS)および書込み制御(GWR)のタイミングを示すタイミング図であり、(a)は、電圧選択制御信号(VELS)によって高輝度用の電源電圧(VELH)が選択される場合のタイミング図であり、(b)は、電圧選択制御信号(VELS)によって、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択される場合のタイミング図である。図中、TWは書込み期間であり、TRは発光期間である。
図10(a)から明らかなように、高輝度用の電源電圧(VELH)が選択されるときは、書込み期間(TW)において、書込み制御信号(GWR)のみがハイレベルとなり、画素選択信号(VELS)はローレベルを維持する。このとき、第1のスイッチ素子としてのPMOSトランジスタ(T10)がオンし、第2のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T6)はオフし、これによって、高輝度用の電源電圧(VELH)が
駆動トランジスタ(T2)に供給される。
また、図10(b)から明らかなように、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択されるときは、書込み期間(TW)において、書込み制御信号(GWR)および画素選択信号(VELS)の双方がハイレベルとなる。このとき、第1のスイッチ素子としてのPMOSトランジスタ(T10)がオフし、第2のスイッチ素子としてのNMOSトランジスタ(T6)はオンする。これによって、低輝度用の電源電圧(VELL)が、駆動トランジスタ(T2)に供給される。
(電源回路の構成例)
次に、電源回路300の回路構成例について説明する。
図11は、電源回路の回路構成の一例を示すブロック図である。図11では、高輝度用電源302としては、チョッパ型DC−DCコンバータが採用される。また、低輝度用電源304として、シリーズレギュレータ(例えば、3端子レギュレータ)が採用される。
図示されるように、図11の電源回路300では、高輝度用の電源電圧(VELH)はチョッパ型DC−DCコンバータ302を用いて生成され、低輝度用の電源電圧(VELL)は、高輝度用の電源電圧(VELH)を、シリーズレギュレータ304によって降圧することによって生成される。すなわち、高輝度用の電源電圧(VELH)を分岐させ、その一方を、シリーズレギュレータ304によって降圧して低輝度用の電源電圧(VELL)を生成するものである。
図12は、電源回路の回路構成の他の例を示すブロック図である。図12の電源回路300では、高輝度用の電源電圧(VELH)は、基準電圧(VE)を、チョッパ型DC−DCコンバータ302により昇圧することによって生成する。一方、低輝度用の電源電圧(VELL)として、基準電圧(VE)をそのまま使用する。低輝度用の電源電圧(VELL)として、高輝度用の電源電圧(VELH)を生成するための基礎となる基準電圧(VE)をそのまま使用するものである。この場合、低輝度用の電源電圧(VELL)を生成するために特別な回路を設ける必要がない。したがって、この電源回路構成は、電源回路自体の低消費電力化に貢献する。
図13は、電源回路の回路構成のさらに他の例を示すブロック図である。図13の電源回路300では、高輝度用の電源電圧(VELH)ならびに低輝度用の電源電圧(VELL)は共に、基準電圧(VE)を、チョッパ型DC−DCコンバータ(302,306)によって昇圧して生成される。
(第2の実施形態)
本実施形態では、本発明のアクティブマトリクス型発光装置を用いた電気機器について説明する。上述のとおり、本発明のアクティブマトリクス型発光装置は、高画質かつ低消費電力という効果を有しており、このアクティブマトリクス型発光装置を搭載する電子機器も、同様の効果を享受することができる。
なお、本発明の発光装置は、携帯電話、コンピュータ、CDプレーヤー、DVDプレーヤーなどの小型の携帯電子機器や、車載用の中型電子機器に用いて、特に有効である。もちろんこれらに限られるものではない。
(1)表示パネル
図14は、本発明のアクティブマトリクス型発光装置を用いた表示パネルの全体のレイアウト構成を示す図である。
この表示パネルは、電圧プログラム式画素を有するアクティブマトリクス型有機EL素子200と、レベルシフタを内蔵した走査線ドライバ210と、フレキシブルTABテープ220と、RAM/コントローラ付き外部アナログドライバLSI230と、を有する。
(2)モバイルコンピュータ
図15は、図14の表示パネルを搭載したモバイルパーソナルコンピュータの外観を示す斜視図である。
図15において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を含む本体1104と、表示ユニット1106と、を備える。
(3)携帯電話端末
図16は、本発明の表示パネルを搭載した携帯電話端末の概観を示す斜視図である。
携帯電話1200は、複数の操作キー1202と、スピーカ1204と、マイク1206と、本発明の表示パネル100と、を備える。
(4)デジタルスチルカメラ
図17は、本発明の有機ELパネルをファインダーとして用いたデジタルスチルカメラの外観と使用態様を示す図である。
このデジタルスチルカメラ1300は、ケース1302の後面に、CCDからの画像信号に基づき表示を行う有機ELパネル100を備える。そのため、この有機ELパネル100は、被写体を表示するファインダーとして機能する。光学レンズならびにCCDを有する受光ユニット1304が、ケース1302の前面(図の後方)に備わっている。
撮影者が有機エレクトロルミネッセンス素子パネル100に表示された被写体画像を決定し、シャッターを開放するとCCDからの画像信号が伝送され、回路基板1308内のメモリに保存される。このデジタルスチルカメラ1300では、ケース1302の側面にビデオ信号出力端子1312及びデータ通信用入出力端子1314が設けられている。図示されるように、必要に応じて、TVモニタ1430及びパーソナルコンピュータ1440を、それぞれ、ビデオ信号端子1312及び入出力端子1314に接続する。所定の操作により、回路基板1308のメモリに保存された画像信号が、TVモニタ1430及びパーソナルコンピュータ1440への出力となる。
本発明は、上述の電気機器の他、TVセット、ビューファインダー式及びモニタリング式のビデオテープ録画器、PDA端末、カーナビゲーションシステム、電子ノート、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、TV電話、POSシステム端末、及びタッチパネル付きデバイス等における表示パネルとして使用可能である。
また、本発明の発光装置は、プリンタ等の光源としても使用可能である。また、本発明にかかる画素駆動回路は、例えば、磁気抵抗RAM、コンデンサセンサ(capacitance sensor)、電荷センサ(charge sensor)、DNAセンサ、暗視カメラ、及びその他多くの装置などに応用可能である。
また、本発明にかかる画素駆動回路は、有機/無機EL素子の駆動のみならず、レーザダイオード(LD)や発光ダイオードの駆動にも利用可能である。
以上説明したように、本発明のアクティブマトリクス型発光装置によれば、高輝度用の画素電源電圧と低輝度用画素電源電圧を設け、電圧選択制御信号によって、画素電圧を画素回路毎に個別に切換え制御し、これによって、画質の低下を確実に防止しつつ、併せて低消費電力化を図ることができる。
例えば、全体的に低階調の中で、局所的に高階調の画素があっても、その画素には高電圧を確実に供給できるため、本来の階調をそのまま表現でき、くすんだ色にならない。また、全体的に中間的な明るさの画面の場合も、個々の画素の輝度に応じて、画素毎に適切な電源電圧が選択されることから、どの画素においても所望の輝度が実現され、従来技術のように、画質が低下することがない。
また、各画素に画素電源電圧が最適化されることから、無駄な消費電力が効果的に抑制され、低消費電力が達成される。このことは、有機EL装置等の電流駆動型発光装置の大規模化に寄与し、また、その発光装置が、例えば、携帯電話機等の小型の電子機器に搭載された場合には、バッテリー寿命の長時間化に寄与する。
また、低輝度用の第2の電源電圧の生成方式として、チョッパ型DC−DCコンバータを用いない方式(具体的には、シリーズレギュレータを使用する方式あるいは第1の電源電圧生成のための基準電圧を第2の電源電圧としてそのまま使用する方式)を採用することによって、電源回路における消費電力の削減も図ることができる。
また、本発明の画素電源電圧切換え方法によれば、大規模な発光素子パネルにおいても、各画素の階調表示を確実に実現しつつ、画素部(ならびに電源回路)の消費電力を最適化することができる。
なお、本実施形態について詳述したが、本発明の新規事項および効果から逸脱しない範囲で、多くの変形が可能であることは、当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例は、すべて本発明に含まれるものとする。
例えば、上述の実施形態では、高輝度用の電源電圧(VELH)と、低輝度用の電源電圧(VELL)の2種類の電源を用意したが、これに限定されるものではなく、3種類以上の電源電圧を用意し、これに合わせて表示階調のレベル分けを行い、表示階調がどのレベルに属するかによって、画素電源電圧を適宜、切換えるようにしてもよい。この場合、各画素の画質を低下させることなく、消費電力を効果的に抑制することができる。なお、3以上の複数の電源電圧が設定される場合であっても、相対的にみて、低輝度用の電源電圧と、高輝度用の電源電圧が設けられていることに変わりはない。また、各画素に各電源電圧(VELH,VELL)を供給する配線(図1のVL)を多層配線によって形成すれば、配線を敷設することに伴うチップ面積の増大を抑制することができる。また、低輝度用の電源電圧(VELL)用の配線幅(配線面積)は、高輝度用の電源電圧(VELH)用の配線幅(配線面積)よりも小さく設定することができる。低輝度用の電源電流は、高輝度用の電源電流よりも小さいからである。多層配線を利用し、かつ、低輝度用電源電圧配線の幅を適正化することによって、配線(図1のVL)の敷設に伴うチップ面積の増大を最小化することができる。
本発明は、発光装置の低消費電力性と画質とを両立させるという効果を奏し、したがって、発光素子(有機EL装置、無機EL装置の他、発光ダイオードのような電流駆動型の素子を広く含む)を基板上に集積したアクティブマトリクス型発光装置に広く適用が可能であり、また、本発明のアクティブマトリクス型発光装置は、特に、低消費電力性が求められる、携帯電話機等の小型光学発光装置や、車載用の中型光学発光装置への搭載に適している。
本発明の有機EL装置の全体構成を示すブロック図である。 図1の画素回路の内部の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。 電圧選択制御信号(VELS)および書込み制御(GWR)のタイミングを示すタイミング図であり、(a)は、電圧選択制御信号(VELS)によって高輝度用の電源電圧(VELH)が選択される場合のタイミング図であり、(b)は、電圧選択制御信号(VELS)によって、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択される場合のタイミング図である。 γ補正が実施される場合、ならびに、γ補正が実施されない場合の双方における、基準値(Vth1,Vth2)の設定の一例を示す図である。 画素電源電圧の選択方法を説明するための図である。 画素回路の内部の回路構成の一変形例を示す回路図である。 画素回路の内部の回路構成の他の変形例を示す回路図である。 画素回路の内部の回路構成のさらに他の変形例を示す回路図である。 画素回路の内部の回路構成のさらに他の変形例を示す回路図である。 図9の画素回路を採用する場合における、電圧選択制御信号(VELS)および書込み制御(GWR)のタイミングを示すタイミング図であり、(a)は、電圧選択制御信号(VELS)によって高輝度用の電源電圧(VELH)が選択される場合のタイミング図であり、(b)は、電圧選択制御信号(VELS)によって、低輝度用の電源電圧(VELL)が選択される場合のタイミング図である。 電源回路の回路構成の一例を示すブロック図である。 電源回路の回路構成の他の例を示すブロック図である。 電源回路の回路構成のさらに他の例を示すブロック図である。 本発明のアクティブマトリクス型発光装置を用いた表示パネルの全体のレイアウト構成を示す図である。 図14の表示パネルを搭載したモバイルパーソナルコンピュータの外観を示す斜視図である。 本発明の表示パネルを搭載した携帯電話端末の概観を示す斜視図である。 本発明の有機ELパネルをファインダーとして用いたデジタルスチルカメラの外観と使用態様を示す図である。
符号の説明
100 画像処理回路、200 駆動制御回路、210 γ補正回路、
300 電源回路、400 走査線ドライバ、500 データ線ドライバ、
600 画素部、T1 第1のスイッチ素子(例えば、NMOSトランジスタ)、
T2 駆動トランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ)、
T3 画素電源選択トランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ)、
T4 書込みトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ)、
D2 第2のスイッチ素子(ダイオード)、M1 画素回路、WL 走査線、
DL データ線、VELH、高輝度用の画素電源電圧(第1の電源電圧)、
VELL 低輝度用の画素電源電圧(第2の電源電圧)、
DATA 画素信号(階調信号)、VELS 電源選択制御信号、
GWR 書込み制御信号

Claims (12)

  1. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との各々の交点に配置され、発光素子を具備する画素回路と、を備えるアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記画素回路の各々は、第1の電源電圧および前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧の各々を供給するための電源配線と、
    前記データ線に一端が接続されると共に、前記走査線によって選択される書込みトランジスタと、前記発光素子に駆動電流を供給するための駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに供給する電源電圧として、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧のいずれを使用するかを切り換えるための電源電圧切換え手段と、を有することを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  2. 請求項1記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記電源電圧切換え手段は、
    一端が前記第1の電源電圧に接続され、他端が前記駆動トランジスタの一端に電気的に接続された第1のスイッチ素子と、
    一端が前記第2の電源電圧に接続され、他端が前記駆動トランジスタの一端に電気的に接続された第2のスイッチ素子と、
    前記走査線によって選択され、かつ、選択状態において、前記第1または前記第2のスイッチ素子の少なくとも一方をオン/オフするための電圧選択制御信号を、前記第1または前記第2のスイッチ素子の少なくとも一方に供給する画素電源選択トランジスタと、
    を有することを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  3. 請求項2記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記第1のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第2のスイッチ素子はダイオードであり、前記MOSトランジスタおよび前記ダイオードの、前記第1および前記第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  4. 請求項2記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記第1のスイッチ素子はMOSトランジスタであり、前記第2のスイッチ素子はダイオード接続のMOSトランジスタであり、前記第1のスイッチ素子としてのMOSトランジスタおよび前記ダイオード接続のMOSトランジスタの、前記第1および前記第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  5. 請求項2記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は各々、異なる導電型のMOSトランジスタであり、かつ、各MOSトランジスタの、前記第1および前記第2の電源電圧に接続された端とは反対側の端は共通接続され、その共通接続点に、前記駆動トランジスタの前記一端が接続されていることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    画素の輝度情報に基づき、前記画素についての前記電圧選択制御信号を生成することを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  7. 請求項6記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記画素の輝度が、所定の基準値からみて高輝度である場合には、前記画素については、前記電圧選択制御信号によって前記第1の電源電圧が選択され、前記所定の基準値からみて低輝度である場合には、前記画素については、前記電圧選択制御信号(VELS)によって前記第2の電源電圧が選択されることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記アクティブマトリクス型発光装置は、有機EL装置であることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記第1の電源電圧は、チョッパ型DC−DCコンバータを用いて生成され、前記第2の電源電圧は、前記第1の電源電圧をシリーズレギュレータによって降圧することによって生成されることを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか記載のアクティブマトリクス型発光装置であって、
    前記第1の電源電圧は、基準電圧を、チョッパ型DC−DCコンバータによって昇圧することによって生成され、また、前記第2の電源電圧として、前記基準電圧をそのまま使用することを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置。
  11. 請求項1〜請求項9のいずれか記載のアクティブマトリクス型発光装置を搭載した電子機器。
  12. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との各々の交点に配置される画素回路と、前記画素回路の各々に、第1の電源電圧および前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧の各々を供給するための電源配線と、を備え、かつ、前記画素回路の各々には、画素電源電圧として、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧のいずれを使用するかを切り換えるための電源電圧切換え手段が設けられているアクティブマトリクス型発光装置の画素電源切換え方法であって、
    前記画素の輝度が、所定の基準値からみて高輝度であると判定される場合には、前記画素の電源電圧として前記第1の画素電源電圧を選択するための電圧選択制御信号を生成し、また、前記所定の基準値からみて低輝度である場合には、前記画素の電源電圧として前記第2の画素電源電圧を選択するための前記電圧選択制御信号を生成する第1のステップと、
    前記電圧選択制御信号を、前記画素の前記電源電圧切換え手段に入力して、前記画素の輝度に応じて、前記画素の電源電圧をダイナミックに切換え制御する第2のステップと、
    を含むことを特徴とするアクティブマトリクス型発光装置の画素電源切換え方法。
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