JP4631596B2 - プリント注文システム、プリント注文端末、プリント注文受付サーバ、及びプリント注文プログラム - Google Patents

Description

本発明は、画像のプリントをネットワークを介して注文する技術に関する。

デジタルカメラの普及により撮影した写真画像をデジタルデータで取り扱う場合が増えている。それに伴い、デジタルデータの写真画像をプリントするサービスが発展してきた。その中でも、ネットワークを介して写真画像をプリントサービスを取り扱う端末に送信するネットワーク型のプリントサービスの普及は目覚ましい。ネットワーク型のプリントサービスは、写真画像の出力の他、例えば年賀状に対応する画像の出力等も取り扱う。

このネットワーク型のプリントサービスは、注文者が保有するコンピュータ等の端末からネットワークＮを介して注文を受け付けるサーバに画像を送信する。サーバは、注文者に対して課金処理等を施した後、画像を印刷会社の有する端末へ送信する。印刷会社では画像を出力して印刷物とし、印刷物を注文者が指定した受取先へ発送する（例えば、「特許文献１」参照。）。

注文者は、プリントサービスを利用する前に、自身が保有するコンピュータで画像を編集する場合もある。例えば、写真画像に対する赤目補正、撮影した画像を所望位置にレイアウトして文章や宛名等の文字を挿入する郵便物の画像作成等が挙げられる。このような画像編集は、注文者が保有する画像編集ソフトウェアを用いて行われる。

特開２００１−３４４４２８号公報

プリントサービスにおいては、注文者が使用した画像編集ソフトウェアに応じて注文受付側で各種処理を行いたいという要望がある。例えば、画像編集ソフトウェア特有の画像データ構造を印刷会社が保有する印刷システムに合わせたデータ構造へ変更する処理、所定目的に沿って編集された画像をその編集意図に併せた出力態様で出力する処理、またこれら処理に対する注文者や画像編集ソフトウェア提供者へのサービス料の徴収処理、更には特定の画像編集ソフトウェアにプリントサービスに対する印刷注文機能を提供することによって生まれる当該画像編集ソフトウェアの付加価値向上に対する料金徴収処理等である。

しかし、従来のプリントサービスでは、注文者から送信される情報は、画像のデータと印刷用紙の種類指定や印刷枚数や仕上げ具合等の情報のみであり、編集に使用された画像編集ソフトウェアを特定することは必ずしも容易であるとはいえない。従って、このような処理に現実性がなかった。

本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、注文受付側で画像編集ソフトウェアに合わせた後処理を可能とする技術を提供することにある。特に、後処理として画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金処理を可能とする技術を提供する。

上記課題を解決するための、請求項１記載の発明は、画像情報を含む印刷注文情報を送信する注文端末と前記印刷注文情報を受信する注文受付サーバとを備えるプリント注文システムであって、前記注文端末は、画像編集ソフトウェアによって機能して前記画像情報を編集する編集手段と、前記印刷注文情報と共に前記画像編集ソフトウェアの識別情報を送信する送信手段と、を備え、前記注文受付サーバは、前記印刷注文情報に基づき、前記画像編集ソフトウェアの提供者用の課金値を演算する課金手段と、前記課金値を前記識別情報に関連づけて格納する格納手段と、を備えること、を特徴とする。

前記印刷注文情報には、印刷用紙の種類、印刷枚数、仕上げ具合の何れかの情報を少なくとも含むようにしてもよい。

前記印刷注文情報には、前記画像情報に基づく印刷物を受け取る受取先の指定情報が含まれるようにしてもよい。

前記注文受付サーバは、前記画像情報を印刷会社端末に転送するようにしてもよい。

前記注文受付サーバは、ｗｗｗサーバであるようにしてもよい。

前記送信手段は、前記注文受付サーバのＵＲＬに前記識別情報を埋め込んで送信するようにしてもよい。

本発明によって注文受付側で画像編集ソフトウェアに基づく後処理を行うことができ、特に画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金が可能となる。

図１は、本実施形態のプリント注文システムのブロック図である。注文システム１は、注文者から印刷の注文を受け付けて印刷を行うシステムである。注文システム１は、注文端末２，２・・・と注文受付サーバ３と印刷会社端末４と受取先端末５，５・・・とを備える。注文端末２，２・・・と注文受付サーバ３と印刷会社端末４は、ネットワークＮに接続可能に設置される。

注文端末２は、印刷を注文する注文者の操作する端末である。注文端末２は、画像を編集し、印刷する画像の画像情報を含む印刷注文情報を注文受付サーバ３に送信する。注文受付サーバ３は、注文者に対する課金、注文端末２を画像編集手段として機能させた画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金、及び画像情報を含む印刷に必要な情報の印刷会社端末４への転送を行う。印刷会社端末４では、転送された画像情報を用紙に出力して印刷物を作成する。印刷物は、所定の受取先端末５に発送され、注文者に受け渡される。

注文受付サーバ３には、ネットワークＮを介さず、画像情報を出力する出力装置３０が接続されるようにしてもよい。この場合、画像情報の用紙上への出力は、出力装置３０で行われるようにしてもよい。

ネットワークＮは、電子データの伝送が可能な電子通信回線である。電子通信回線としては、例えば電話回線網、光ファイバー網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ、ＬＡＮ等、またはこれらの複合である。

注文端末２、注文受付サーバ３、印刷会社端末４は、コンピュータを含み構成されている。図２は、注文端末２、注文受付サーバ３、及び印刷会社端末４のコンピュータ部分のブロック図である。注文端末２、注文受付サーバ３、印刷会社端末４は、それぞれコンピュータ装置１００を備える。コンピュータ装置１００は、内部に演算制御部１０１と主記憶部１０２と外部記憶部１０３と入出力コントローラ１０４とネットワークインターフェース１０５とをバスを介して互いにデータの送受信が可能にされている。

演算制御部１０１は、いわゆるＣＰＵであり、プログラムに従って演算又は主記憶部１０２と外部記憶部１０３と入出力コントローラ１０４とネットワークインターフェース１０５の制御を行う。主記憶部１０２は、演算制御部１０１で解釈されるプログラムや処理対象となるデータが展開され、演算制御部１０１のワークエリアとなる。外部記憶部１０３には、演算制御部１０１が解釈するプログラムや各種データが格納される。入出力コントローラは、演算制御部１０１の制御下で、ディスプレイ１０６に表示画面を表示させたり、キーボードやマウス等の入力装置１０７からの入力を演算制御部１０１に渡したりする。ネットワークインターフェース１０５は、いわゆるＮＩＣ（ネットワークインターフェースカード）であり、ネットワークＮに対してデータを送受信する。

このような注文端末２、注文受付サーバ３、及び印刷会社端末４は、ＷＷＷ（ワールド・ワイド・ウェブ）やＴＣＰ／ＩＰ等のインターネット技術を利用して、ネットワークＮを介して互いに通信可能となっている。注文受付サーバ３は、ｗｗｗサーバとして機能するようにしてもよい。

本実施形態の注文システム１は、画像編集ソフトウェアの提供者に対して付加価値提供サービスに対する課金処理を行う。本実施形態における付加価値提供サービスは、ＡＰＩとして印刷注文情報作成プログラムを提供することによる付加価値、それに伴い画像編集ソフトウェア上から注文システム１に対して印刷注文を行えるという付加価値、これらサービスを利用できる画像編集ソフトウェアとしてのプレミア提供である。

図３は、注文システム１の概略動作フロー図である。図３に示すように、注文端末２は、注文者の操作に応答して画像情報を編集する（Ｓ１）。編集された画像情報の出力を行う場合、注文端末２は、注文者が入力装置１０７を操作して印刷したい画像を選択し（Ｓ２）、印刷枚数、印刷用紙の種類や大きさ、仕上げ具合等の注文内容を入力する（Ｓ３）。

印刷したい画像が選択され、注文内容が入力されると、注文端末２は、これら選択及び入力の内容を示す印刷注文情報を作成する（Ｓ４）。印刷注文情報には、画像編集に使われた画像編集ソフトウェアを特定する情報も含まれる。作成した印刷注文情報は、注文受付サーバ３へネットワークＮを介して送信される（Ｓ５）。

注文受付サーバ３では、ネットワークＮを介して印刷注文情報を受信すると（Ｓ６）、選択された画像の枚数及び注文内容並びに画像編集に使われた画像編集ソフトウェアを特定する情報から注文者と当該画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金処理を行い（Ｓ７）、印刷注文情報を再構成して印刷会社端末４に転送する（Ｓ８）。

印刷会社では、印刷会社端末４によりネットワークＮを介して転送された印刷注文情報を受信し（Ｓ９）、印刷注文情報が示す印刷したい画像及び注文内容に基づいて印刷を行い（Ｓ１０）、印刷物を所定の受取先端末５へ発送する（Ｓ１１）。受取先端末５では、印刷物が送達すると（Ｓ１２）、注文者に当該印刷物を引き渡す（Ｓ１３）。尚、印刷会社端末４と受取先端末５は、別々の場所に設置されてもよいが、同一の場所で印刷会社及び受取先を兼ねてもよい。

このような注文システム１において、注文端末２には、オペレーションシステムプログラムと画像編集ソフトウェアに記述されている画像編集プログラムと遠隔プリントドライバに記述されているプリント注文プログラムが外部記憶部１０３に格納されている。注文端末２では、これらプログラムを主記憶部１０２に展開し、演算制御部１０１がこの展開されたプログラムに従って演算及び各部１０１乃至１０５の制御を行うことで各種手段が機能する。

図４は、注文端末２の機能構成を示すブロック図である。図４に示すように、注文端末２は、画像情報格納手段２１と画像編集手段２２と印刷注文情報作成手段２３と送受信手段２４と入出力手段２５とユーザ情報格納手段２６を備える。

画像情報格納手段２１は、外部記憶部１０３を含み構成され、画像情報を格納する。画像情報は、ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ等のページ記述言語やビットマップデータ、その他Ｊｐｅｇ等の圧縮データである。画像情報は、注文端末２が読み取り可能な記憶媒体に記憶させることもできる。例えば、光ディスク、光磁気ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ／ＤＶＤ−ＲＡＭ／ＤＶＤ−ＲＯＭ／ＭＯ等）、磁気記憶媒体（ハードディスク／フロッピー（登録商標）ディスク／ＺＩＰ等）に記憶されているようにしてもよい。

画像編集手段２２は、例えば演算制御部１０１を含み構成され、注文者が画像編集ソフトウェアを起動させることによって機能する。画像編集手段２２は、画像情報を編集加工する。画像情報の編集加工は、画像情報に対応する画像の印刷位置レイアウト、文書の挿入及びデザイン、宛名の挿入等である。編集加工の基礎となる画像情報は、画像情報格納手段２１から読み出される。

印刷注文情報作成手段２３は、例えば演算制御部１０１を含み構成され、注文受付サーバ３に送信する印刷注文情報を作成する。印刷注文情報は、注文受付サーバ３に対して行う印刷注文の情報である。印刷注文情報作成手段２３は、画像情報付加手段２３１、受取先情報付加手段、編集ソフト情報付加手段２３３、ユーザ情報付加手段２３４を備え、印刷注文情報として各種情報を付加して印刷注文情報を作成する。

図５は、送受信手段２４により注文受付サーバ３に送信される印刷注文情報のデータ構造を示す図である。印刷注文情報は、印刷注文情報作成手段２３によりヘッダに注文受付サーバ３の宛先情報を含むＩＰ制御情報２３ａが加えられ、以下にユーザ情報２３ｂ、受取先情報２３ｃ、編集ソフト情報２３ｄ、印刷情報２３ｅ、画像情報２３ｆが付け加えられている。

画像情報付加手段２３１は、印刷注文情報に画像情報２３ｆと印刷情報２３ｅを付加する。画像情報２３ｆは、注文者が入力装置１０７を用いて画像情報格納手段２１若しくは記憶媒体に格納されている画像情報２３ｆの中から選択されて読み出される。印刷情報２３ｅは、画像を印刷する用紙の質や大きさ等の種類、印刷注文情報に共に付加される画像情報２３ｆ毎の印刷枚数、光沢等の仕上げ具合の情報よりなり、注文者が入力装置１０７を用いて選択する。

ユーザ情報付加手段２３４は、印刷注文情報にユーザ情報２３ｂを付加する。ユーザ情報２３ｂは、注文者の住所、氏名、電話番号、メールアドレス等の注文者を特定しかつ連絡可能とする情報であり、ユーザ情報格納手段２６に格納されている。ユーザ情報格納手段２６は、例えば外部記憶部１０３を含み構成されている。ユーザ情報付加手段２３４は、ユーザ情報格納手段２６からユーザ情報２３ｂを読み出して印刷注文情報に付加する。

受取先情報付加手段２３２は、印刷注文情報に受取先情報２３ｃを付加する。受取先情報２３ｃは、送受信手段２４を制御して注文受付サーバ３と通信を行い、注文者の最寄りの店舗等登録されている受取先から入出力手段２５を用いて選択することにより取得する。入出力手段２５は、ディスプレイ１０６及び入力装置１０７から構成される。

図６は、受取先選択の際にディスプレイ１０６に表示される表示画面２５１を示す図である。受取先情報付加手段２３２は、ユーザ情報格納手段２６から住所を読み出し、送受信手段２４を制御して当該住所を注文受付サーバ３に送信する。注文受付サーバ３では、送信された住所から最寄りの受取先情報２３ｃが検索され、該当する一覧２５２を注文端末２にレスポンスする。受取先情報付加手段２３２は、入出力コントローラ１０４を制御して、一覧２５２を表示させる。注文者が入力装置１０７を用いて一覧から一の受取先を指定すると、入出力コントローラ１０４を介して指定された受取先の情報が受取先情報付加手段２３２に送られる。

編集ソフト情報付加手段２３３は、印刷注文情報に画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを付加する。印刷注文情報作成プログラムは、ＡＰＩ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）として画像編集ソフトウェアに呼び出されて使用される。すなわち、画像編集手段２２の制御下で機能する。編集ソフト情報付加手段２３３は、同時に機能している画像編集手段２２から画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを読み取り、印刷注文情報に付加する。

識別情報２３ｄは、画像編集ソフトウェアの製品名や画像編集ソフトウェアの提供者の名前等であり、印刷注文情報作成手段２３を呼び出している画像編集ソフトウェアの提供者が直接的若しくは間接的に特定できる情報である。

送受信手段２４は、例えばネットワークインターフェース１０５を含み構成され、印刷注文情報作成手段２３が作成した送信データをネットワークＮを介して注文受付サーバ３に送信する。また、受取先情報付加手段２３２の制御下で注文受付サーバ３に受取先情報の一覧をリクエストを行い、レスポンスとして受取先情報２３ｃの一覧２５２を受信する。

図７は、注文受付サーバ３の機能構成を示すブロック図である。注文受付サーバ３は、外部記憶部１０３に注文受付プログラムを格納している。演算制御部１０１がこの注文受付プログラムに従った処理を行うことで各機能を実現する。

図７に示すように、注文受付サーバ３は、送受信手段３１を介して注文端末２から印刷注文情報を受信し、印刷注文情報格納手段３２に格納する。送受信手段３１は、ネットワークインターフェース１０５を含んで構成され、印刷注文情報格納手段３２は、外部記憶部１０３を含んで構成される。この注文受付サーバ３は、転送データ作成手段３３と編集ソフト提供者用課金手段３４と注文者用課金手段３６と受取先データベース３８を備える。

受取先データベース３８は、外部記憶部１０３を含み構成され、印刷物が受け取り可能な店舗を受取先情報２３ｃとしてデータベース化している。また、演算制御部１０１を含み構成され、データベース管理システムとしてクエリー等で送信された住所を示す情報から、最寄りの受取先となり得る店舗を検索してその一覧２５２をレスポンスする。

転送データ作成手段３３は、演算制御部１０１を含み構成され、注文端末２から受信した印刷注文情報を印刷会社端末４に転送する。

編集ソフト提供者用課金手段３４は、付加価値提供サービスに対する課金を画像編集ソフトウェアの提供者に対して行う。編集ソフト提供者用課金手段３４は、編集ソフト提供者用課金情報格納手段３５を備える。図８は、編集ソフト提供者用課金情報格納手段３５を説明する図である。編集ソフト提供者用課金情報格納手段３５は、外部記憶部１０３を含み構成され、課金値格納エリア３５１〜３５３を各種画像編集ソフトウェアの提供者を直接的に又は間接的に特定する情報に関連づけて確保されている。画像編集ソフトウェアの提供者を直接的に又は間接的に特定する情報は、本実施形態においては、画像編集ソフトウェアの識別情報２３である。

編集ソフト提供者用課金手段３４は、印刷注文情報格納手段３２に格納された送信データから画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを読み出し、識別情報２３ｄに対応する課金値格納エリア３５１又は３５２若しくは３５３に所定の課金値を格納し、既に課金値が格納されている場合には合算値を格納する。課金値は、例えば印刷情報２３ｅに記述されている画像毎の印刷枚数や用紙種類から演算される。また例えば、印刷注文情報の受信一回ごとに予め決まった課金値を加算するようにしてもよい。

上述したように、編集ソフト提供者用課金手段３４及び編集ソフト提供者用課金情報格納手段３５については、課金処理として画像編集ソフトウェアが使用されたことに基づき、編集ソフト提供者に対して費用徴収を行う課金処理の例で説明した。他の例として画像編集ソフトウェアが使用されたことに基づき、編集ソフト提供者に対して使用料等の形で支払いを行う課金処理を行うこともできる。すなわち、編集ソフト提供者用課金手段３４及び編集ソフト提供者用課金情報格納手段３５の機能により加算された課金値を使用料等として取り扱うことを妨げない。

注文者用課金手段３６は、印刷注文情報格納手段３２に格納された印刷注文情報からユーザ情報２３ｂと印刷情報２３ｅを読み出す。課金値は、印刷情報２３ｅに記述されている画像毎の印刷枚数や用紙種類から演算する。演算された課金値は、注文者用課金情報格納手段３７に格納される。注文者用課金情報格納手段３７は、外部記憶部１０３を含み構成され、演算された課金値とユーザ情報２３ｂを関連づけて格納する。

注文システム１の詳細動作を装置毎に説明する。図９は、注文端末２の動作を示すフローチャート図である。注文端末２では、注文者が画像編集ソフトウェアを起動して（Ｓ１００）、画像編集操作を行うことにより、応答して画像情報を編集加工する（Ｓ１０１）。画像編集ソフトウェア上で印刷注文が選択指示されると（Ｓ１０２）、注文内容の入力処理に移る（Ｓ１０３）。注文の入力処理は、印刷したい画像の選択、印刷枚数、用紙種類、仕上げ具合の入力からなる。

注文内容が入力されると、注文受付サーバ３に対して、クエリー等によって受取先情報２３ｃの一覧２５２の要求をネットワークインターフェース１０５を制御して送信する（Ｓ１０４）。受取先情報２３ｃの一覧２５２を受信すると、一覧２５２をディスプレイ１０６に表示させ（Ｓ１０５）、注文者に画像が印刷された印刷物の受取先を選択させる（Ｓ１０６）。

次に、注文者が入力装置１０７を操作して印刷したい画像を選択すると、選択された画像に対応する画像情報２３ｆを外部記憶部１０３から読み出して印刷注文情報として設定し（Ｓ１０７）、設定された印刷枚数や用紙種類や仕上げ具合等の印刷情報２３ｅを印刷注文情報に付加し（Ｓ１０８）、選択された受取先を示す受取先情報２３ｃを印刷注文情報に付加する（Ｓ１０９）。さらに、外部記憶部１０３からユーザ情報２３ｂを読み出して印刷注文情報に付加し（Ｓ１１０）、印刷注文情報作成プログラムを呼び出している画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄ、すなわち画像編集手段２２を制御している画像編集手段２２を実現させている画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを印刷注文情報に付加する（Ｓ１１１）。

印刷注文情報には、さらに注文受付サーバ３の宛先情報を含むＩＰ制御情報２３ａが付け加えられる（Ｓ１１２）。各種情報が付加された印刷注文情報は、ネットワークインターフェース１０５によりネットワークＮを介して注文受付サーバ３に送信される（Ｓ１１３）。

図１０は、注文受付サーバ３の動作を示すフローチャート図である。注文受付サーバ３は、注文端末２から印刷注文情報を受信すると（Ｓ２００）、外部記憶部１０３に一時格納する。格納された印刷注文情報は、注文者用課金処理、画像編集ソフトウェア提供者用課金処理、及び転送処理のジョブとしてキュー登録され、ジョブがデキューされると当該ジョブの処理が行われる。

注文者用課金処理では、まず印刷注文情報に付加されているユーザ情報２３ｂを読み込み、外部記憶部１０３に記憶する（Ｓ２０１）。さらに外部記憶部１０３にユーザ情報２３ｂに関連づけて注文者用の課金値格納エリアを確保する（Ｓ２０２）。尚、同一のユーザ情報２４が既に格納されている場合や同一のユーザ情報２４に対応する課金値格納エリアが既に確保されている場合には当該処理をスキップする。

ユーザ情報２３ｂの記憶及び注文者に対する課金値格納エリアの確保が行われると、印刷注文情報に付加されている印刷情報２３ｅから、印刷したい画像の合計枚数、用紙種類、及び仕上げ具合を読み込み、注文者に請求する課金値を演算する（Ｓ２０３）。次に、演算された課金値を確保された注文者用の課金値格納エリアに格納する（Ｓ２０４）。課金値格納エリアに値が既に格納されている場合には、その値と今回演算した課金値を合算する演算を行い、合算値を課金値格納エリアに格納する。

画像編集ソフトウェア提供者用課金処理では、まず印刷注文情報に付加されている画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを読み込み、外部記憶部１０３に記憶する（Ｓ２０５）。さらに外部記憶部１０３に識別情報２３ｄに関連づけて画像編集ソフトウェア提供者用の課金値格納エリア３５１又は３５２若しくは３５３（以下、ここでは課金値格納エリア３５１とする。）を確保する（Ｓ２０６）。尚、同一の識別情報２３ｄが既に格納されている場合や同一の識別情報２３ｄに対応する課金値格納エリア３５１が既に確保されている場合には当該処理をスキップする。

識別情報２３ｄの格納及び課金値格納エリア３５１の確保が行われると、画像編集ソフトウェア提供者に対する課金値を演算する（Ｓ２０７）。一例としては、印刷注文情報に付加されている印刷情報２３ｅから、印刷したい画像の合計枚数、用紙種類、及び仕上げ具合を読み込み、請求する費用すなわち課金値を演算する。次に、演算された課金値を確保された課金値格納エリア３５１に格納する（Ｓ２０８）。課金値格納エリア３５１に値が既に格納されている場合には、既に格納されている値と今回演算した課金値を合算する演算を行い、課金値格納エリア３５１の既に格納されている値を合算値に更新する。

転送処理では、外部記憶部１０３に格納された印刷注文情報を読み出して（Ｓ２０９）、印刷注文情報を再構成する。印刷注文情報に含まれるＩＰ制御情報２３ａを印刷会社端末４の宛先情報に変更し（Ｓ２１０）、再構成した印刷注文情報をネットワークＮを介して印刷会社端末４に送信する（Ｓ２１１）。

尚、注文受付サーバ３においては、注文者用課金処理、画像編集ソフトウェア提供者用課金処理、転送処理の順序はいかようであってもよい。

上述のように注文端末２では、画像編集ソフトウェアの識別情報２３ｄを印刷注文情報にデータとして付加するようにした。識別情報２３ｄを注文受付サーバ３に送信する方法としては、その他、例えば注文受付サーバ３のＵＲＬに当該識別情報２３ｄを埋め込むこともできる。図１１は、識別情報２３ｄの送信の他の実施形態を説明する図であり、印刷注文情報の送信中に注文端末２のディスプレイ１０６に表示される表示画面２５１を示す図である。

この場合、注文受付サーバ３は、ｗｗｗサーバでありＣＧＩ（Ｃｏｍｍｏｎ Ｇａｔｅｗａｙ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）スクリプトによって編集ソフト提供者用課金手段３４を実現するようにすればよい。注文端末２の編集ソフト情報付加手段２３３は、ＩＰ制御情報２３ａに含まれるＵＲＬに識別情報２３ｄを埋め込むようにすればよい。

以上、このような注文システム１により、注文受付側で画像編集ソフトウェアに基づく後処理を行うことができ、特に画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金が可能となる。尚、注文受付側で画像編集に使用された画像編集ソフトウェアを認識するという課題の解決によって、課金処理以外の処理も可能とする。

例えば、画像編集ソフトウェアには、製品毎、種類毎にそれぞれ画像編集や印刷目的に固有の特質を有する。年賀葉書を専用に作成する画像編集ソフトウェアでは、印刷の主たる目的は年賀葉書作成である。

注文受付サーバ３の転送データ作成手段３３は、識別情報２３ｄと後処理内容とを関連づけて記憶するデータベースを備える。このデータベースは、外部記憶部１０３を含み構成され、処理内容は、転送データの再構成の際に付加又は修正される情報を作成する内容が記述されている。識別情報２３ｄが年賀葉書を専用に作成する画像編集ソフトウェアを示す場合、データベースには、印刷情報２３ｅに含まれる印刷用紙の種類を年賀葉書に修正する内容が記述されている。

転送データ作成手段３３は、印刷注文情報に含まれる識別情報２３ｄを読み込み、データベースを参照して識別情報２３ｄに対応する処理内容を実行して転送データに付加するデータの作成又は印刷注文情報の修正を行う。識別情報２３ｄが年賀葉書を専用に作成する画像編集ソフトウェアを示す場合、転送データ作成手段３３は、印刷情報２３ｅに含まれる印刷用紙の種類を年賀葉書に修正する。

また、他の画像編集ソフトウェアとしては、プリンタドライバ、又は例えばＰＤＦ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｆｏｒｍａｔ）形式ファイルを生成するアプリケーション等のそれに類するソフトウェアも含まれる。

このように、注文受付側で画像編集に使用された画像編集ソフトウェアを認識するという課題の解決によっては、課金の他、画像編集ソフトウェアに合わせた注文内容の修正を行うことができ、注文者のニーズを的確に推測して対応することができる。

本実施形態のプリント注文システムのブロック図である。 本実施形態のプリント注文システムが備えるプリント注文端末、プリント注文受付サーバ、及び印刷会社端末のコンピュータ部分のブロック図である。 本実施形態のプリント注文システムの概略動作を示すフローチャート図である。 本実施形態のプリント注文端末の機能構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリント注文受付サーバに送信される印刷注文情報のデータ構造を示す図である。 本実施形態における受取先選択の際にディスプレイに表示される表示画面を示す図である。 本実施形態のプリント注文受付サーバの機能構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリント注文受付サーバの編集ソフト提供者用課金情報格納手段を説明する図である。 本実施形態のプリント注文端末の動作を示すフローチャート図である。 本実施形態のプリント注文受付サーバの動作を示すフローチャート図である。 画像編集ソフトウェアの識別情報送信の他の実施形態を説明する図であり、印刷注文情報の送信中にプリント注文端末のディスプレイに表示される表示画面を示す図である。

符号の説明

１ 注文システム
２ 注文端末
２１ 画像情報格納手段
２２ 画像編集手段
２３ 印刷注文情報作成手段
２３１ 画像情報付加手段
２３２ 受取先情報付加手段
２３３ 編集ソフト情報付加手段
２３４ ユーザ情報付加手段
２３ａ ＩＰ制御情報
２３ｂ ユーザ情報
２３ｃ 受取先情報
２３ｄ 識別情報
２３ｅ 印刷情報
２３ｆ 画像情報
２４ 送受信手段
２５ 入出力手段
２５１ 表示画面
２５２ 一覧
３ 注文受付サーバ
３１ 送受信手段
３２ 印刷注文情報格納手段
３３ 転送データ作成手段
３４ 編集ソフトウェア提供者用課金手段
３５ 編集ソフトウェア提供者用課金情報格納手段
３５１，３５２，３５３ 課金値格納エリア
３６ 注文者用課金手段
３７ 注文者用課金情報格納手段
３８ 受取先データベース
４ 印刷会社端末
５ 受取先端末
１００ コンピュータ装置
１０１ 演算制御部
１０２ 主記憶部
１０３ 外部記憶部
１０４ 入出力コントローラ
１０５ ネットワークインターフェース
１０６ ディスプレイ
１０７ 入力装置

Claims (19)

1. 画像情報を含む印刷注文情報を送信する注文端末と前記印刷注文情報を受信する注文受付サーバとを備えるプリント注文システムであって、
   前記注文端末は、
   画像編集ソフトウェアによって機能して前記画像情報を編集する編集手段と、
   前記印刷注文情報と共に前記画像編集ソフトウェアの識別情報を送信する送信手段と、
   を備え、
   前記注文受付サーバは、
   前記印刷注文情報に基づき、前記画像編集ソフトウェアの提供者用の課金値を演算する課金手段と、
   前記課金値を前記識別情報に関連づけて格納する格納手段と、
   を備えること、
   を特徴とするプリント注文システム。
2. 前記印刷注文情報には、印刷用紙の種類、印刷枚数、仕上げ具合の何れかの情報を少なくとも含むこと、
   を特徴とする請求項１記載のプリント注文システム。
3. 前記印刷注文情報には、前記画像情報に基づく印刷物を受け取る受取先の指定情報が含まれること、
   を特徴とする請求項１記載のプリント注文システム。
4. 前記注文受付サーバは、前記画像情報を印刷会社端末に転送すること、
   を特徴とする請求項１記載のプリント注文システム。
5. 前記注文受付サーバは、ｗｗｗサーバであること、
   を特徴とする請求項１記載のプリント注文システム。
6. 前記送信手段は、前記注文受付サーバのＵＲＬに前記識別情報を埋め込んで送信すること、
   を特徴とする請求項１記載のプリント注文システム。
7. 画像情報を含む印刷注文情報を受信するとともに画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金を行う注文受付サーバと通信可能に配されたプリント注文端末であって、
   前記プリント注文端末は、
   前記ソフトウェアによって機能して前記画像情報を編集する編集手段と、
   前記印刷注文情報と共に前記編集ソフトウェアの識別情報を送信する送信手段と、
   を備えること、
   を特徴とするプリント注文端末。
8. 前記印刷注文情報には、印刷用紙の種類、印刷枚数、仕上げ具合の何れかの情報を少なくとも含むこと、
   を特徴とする請求項７記載のプリント注文端末。
9. 前記印刷注文情報には、前記画像情報に基づく印刷物を受け取る受取先の指定情報が含まれること、
   を特徴とする請求項７記載のプリント注文端末。
10. 前記送信手段は、前記注文受付サーバのＵＲＬに前記識別情報を埋め込んで送信すること、
    を特徴とする請求項７記載のプリント注文端末。
11. 画像編集された画像情報を含む印刷注文情報を送信するとともに前記画像情報を編集する機能を実現させる画像編集ソフトウェアの識別情報を送信する注文端末と通信可能に配されたプリント注文受付サーバであって、
    前記注文受付サーバは、
    前記印刷注文情報に基づき、前記画像編集ソフトウェアの提供者用の課金値を演算する課金手段と、
    前記課金値を前記識別情報に関連づけて格納する格納手段と、
    を備えること、
    を特徴とするプリント注文受付サーバ。
12. 前記印刷注文情報には、印刷用紙の種類、印刷枚数、仕上げ具合の何れかの情報を少なくとも含むこと、
    を特徴とする請求項１１記載のプリント注文受付サーバ。
13. 前記印刷注文情報には、前記画像情報に基づく印刷物を受け取る受取先の指定情報が含まれること、
    を特徴とする請求項１１記載のプリント注文受付サーバ。
14. 前記注文受付サーバは、前記画像情報を印刷会社端末に転送すること、
    を特徴とする請求項１１記載のプリント注文受付サーバ。
15. 前記注文受付サーバは、ｗｗｗサーバであること、
    を特徴とする請求項１１記載のプリント注文受付サーバ。
16. 画像情報を含む印刷注文情報を受信するとともに画像編集ソフトウェアの提供者に対する課金を行う注文受付サーバと通信可能に配され、かつ前記編集ソフトウェアによって機能して前記画像情報を編集する編集手段を備えるプリント注文端末を、
    前記印刷注文情報と共に前記編集ソフトウェアの識別情報を送信する送信手段と、
    して機能させること、
    を特徴とするプリント注文プログラム。
17. 前記印刷注文情報には、印刷用紙の種類、印刷枚数、仕上げ具合の何れかの情報を少なくとも含むこと、
    を特徴とする請求項１６記載のプリント注文プログラム。
18. 前記印刷注文情報には、前記画像情報に基づく印刷物を受け取る受取先の指定情報が含まれること、
    を特徴とする請求項１６記載のプリント注文プログラム。
19. 前記送信手段は、前記注文受付サーバのＵＲＬに前記識別情報を埋め込んで送信すること、
    を特徴とする請求項１６記載のプリント注文プログラム。
    
    
    

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