JP4630758B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は排気装置に排気デバイスを備えた自動二輪車に関する。
排気装置に排気デバイス(排気制御弁)を備えた自動二輪車の従来例として、特許文献1に記載された自動二輪車があり、該自動二輪車は、排気ガスの流通断面積を調節する排気デバイスを、エンジンの後方に配置された排気マフラーの入口近傍に配設しており、該排気デバイスを開閉駆動するために、アクチュエータ(サーボモータ)及び制御回路を備えている。
実開平2−101035号公報
従来、排気デバイスを開閉駆動するためのアクチュエータは、たとえば、エンジンを支持するメインフレーム内であって、エンジンの上端部近傍に配置されており、エンジンの熱影響を受け易く、特に、電動式のサーボモータからなるアクチュエータを採用している場合には、断熱用のカバー部材を配置したり、あるいは耐熱機能を有する高価なアクチュエータを備えたりする必要がある。
また、たとえば、車幅方向に複数の気筒を並べている並列複数気筒エンジンを搭載している場合、エンジンの左右側方に前記アクチュエータを配置していると、車輌の車幅方向の寸法が大きくなり、ライダーの脚周りのスペースが制限される。
(発明の目的)
本発明は、排気デバイスを駆動するためのアクチュエータの配置位置を工夫することにより、アクチュエータへのエンジンによる熱影響を無くし、あるいは少なくし、かつ、自動二輪車内の空きスペースを有効に利用してアクチュエータを配置することにより、車輌のコンパクト性を図ることを目的としている。また、アクチュエータの取付が容易に行えるようにすることも目的としている。
上記課題を解決するため、本願請求項1記載の発明は、車体のメインフレームにエンジンを支持し、該エンジンの排気口から排気マフラーの出口までの排気経路に、排気の流れを制御する排気デバイスを配設している自動二輪車において、前記排気経路は、前記エンジンの下側を後方へ通過し、前記エンジンの後側で立ち上がった後、後方の前記排気マフラーの出口に至る排気管部材から構成されており、該排気管部材の立ち上がり部分に前記排気デバイスを設け、後車輪の上方に配設された車体後部構成体に、前記排気デバイスを駆動するためのアクチュエータを配設し、前記アクチュエータと前記排気デバイスの入力部との間を伝動ケーブル機構により連動連結し、前記排気デバイスの入力部を、前記排気管部材の立ち上がり部分の前側に設けている
上記構成によると、排気デバイス駆動用のアクチュエータは、メインフレームに支持されているエンジンから一定距離離れた位置に配設されることになるので、エンジンの熱影響を受けることがなく、又は熱影響が少なくなり、したがって、断熱用の保護カバーを設けたり、耐熱機能を有する高価なアクチュエータを備えたりすることなく、アクチュエータに高い作動性能を発揮させることができる。
また、エンジンの後側の排気管の立ち上がり部分の前側に位置する排気デバイスの入力部と、車体後部構成体に配設されたアクチュエータとを、伝動ケーブル機構により連動連結することになるので、伝動ケーブルは、排気デバイスより排気下流側の排気管部材の近傍を通ることなく敷設することができ、伝動ケーブルの敷設作業が容易になると共に、排気管による熱の影響も避けることができる。
[本発明の実施の形態]
図1〜図9は本発明の実施の形態であり、以下、これらの図面に基づいて説明する。
(自動二輪車の全体の概略)
図1は自動二輪の右側面図であり、スイングアーム10の排気管挿通用の凹部44の凹部カバー45(図3参照)を除いて示している。この図1において、車体フレーム1は、左右一対のメインフレーム2と、左右一対のスイングアームブラケット4と、矩形枠状のリヤフレーム7とから、側方から見て概ねY字状に主構成されている。メインフレーム2はヘッドパイプ3から後下がりに後方へ延び、後端部は図示しないクロス部材により左右が連結されている。スイングアームブラケット4は、メインフレーム2の後下端部に下方突出状に溶接により接合されている。リヤフレーム7は、メインフレーム2の後端部にボルト22により固着されると共に、メインフレーム2の後端部から後上がりに後方へ延び、後車輪11の上方を覆っており、シートレール機能を有すると共に、車体後部構成体20の躯体(骨組み)としての機能も有している。前記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク5が支持され、フロントフォーク5の上端部にはハンドル6が設けられ、フロントフォーク5の下端部には前車輪8が支持されている。
スイングアームブラケット4のピボット部4aには、スイングアーム10の前端部が上下方向揺動可能に支持され、該スイングアーム10の後端部に前記後車輪11が支持され、スイングアーム10の前部とメインフレーム2の後端部との間には、概ね直立姿勢のリヤショックアブソーバ9が伸縮可能に介装されている。車体フレーム1の上側には、前側から順に、燃料タンク12、シート13及びリヤシート14が設けられている。メインフレーム2の下側には、たとえば並列4気筒のエンジン15が搭載されている。
車体前部には、ハンドル6の前方を覆うフロントカウル16と、エンジン15の上部の左右側方を覆うサイドカウル(センターカウル)17と、エンジン15の下部の左右側方及び下方を覆うロアカウル18が設けられ、車体後部には、リヤフレーム7の後半部を覆うリヤカウル(仮想線で示す)19が設けられ、リヤフレーム7内には、リヤフェンダー21が設けられている。前記ロアカウル18の底面には、後述する触媒管26に対応する箇所に開口29が形成されている。
(車体後部構成体)
図2は、後車輪11の上方に配置される車体後部構成体20の詳細を示す分解斜視図であり、車体後部構成体20は、前記リヤフレーム7と、前記リヤカウル19と、前記リヤフェンダー21と、から主構成されている。リヤフレーム7は、前後方向に延びる左右一対のレール部7aと、左右のレール部7aを連結する複数のクロス部7bとを、鋳造又はダイカスト鋳造により矩形枠状に一体成形したものであり、左右のレール部7aの前端部に、それぞれ上下一対の取付ボス部7cが形成されている。リヤフェンダー21は合成樹脂製であって後車輪11の上方を覆っており、リヤフェンダー21の上面に各種部品を搭載し、収納できるように、リヤフェンダー21の周囲には側壁21aが一体に形成され、また、各種搭載部品を所定位置に区分けできるように、複数の隔壁21bが形成されている。リヤフェンダー21は、リヤフレーム7内に下側から嵌め込まれ、図示しない複数のボルトによりリヤフレーム7に締結されている。リヤカウル19はリヤフレーム7の後半部を覆うと共に、リヤシート取付用の開口19aが形成されている。
車体後部構成体20は、前記リヤフレーム7、リヤフェンダー21及びリヤカウル19の主構成部品に加え、図1で説明したシート13、リヤシート14及びテールカバー(マッドガード)23等も含んでいる。
(スイングアームの構成)
図3はスイングアーム10の平面図であり、スイングアーム10は、前端のピボット筒(軸)部10aに一体に形成された平板状の前部42と、該平板状前部42から後方に延びる左右一対のアーム部43とから構成されており、前記平板状前部42の右端部には排気管挿通用の凹部44が形成され、該凹部44の右側開口端には前記凹部カバー(排気管カバー)45が着脱自在に取り付けられている。前記リヤショックアブソーバ9は、車幅中心線Cより左側、すなわち前記排気管挿通用凹部44とは反対側に位置しており、リヤショックアブソーバ9の上端部に設けられるオイル用のリザーブタンク46は、リヤショックアブソーバ9よりもさらに左側に位置している。
(排気装置の構成)
図4は排気装置の分解斜視図、図5は排気装置の平面図、図6は排気装置のエンジン後方部位の右側面図である。
図4において、エンジン15のシリンダヘッド15aの前面に開口する4つの気筒の各排気口には、各気筒用排気管(個別排気管)24がそれぞれ接続されており、4本の気筒用排気管24は、エンジン15の前側を下方に延び、エンジン15の前下端の近傍位置で後方へ湾曲し、エンジン15の下側を後方へ延びている。
エンジン15の下側には左右一対の第1の集合管25が配置されており、各第1の集合管25の前端部には、前記4本の気筒用排気管24が2本ずつ接続し、各第1の集合管25の後端部には、触媒装置を内蔵する太径の左右一対の触媒管26がそれぞれ接続している。該一対の触媒管26は、たとえば左側の触媒管26が概ね車幅中心線C上に配置され、右側の触媒管26は車幅中心線Cよりも右側に変位した位置に配置されている。該実施の形態における第1の集合管25と触媒管26との接続構造は、第1の集合管25の後端と触媒管26の前端とに、それぞれ外向きフランジ25a、26aを形成し、両外向きフランジ25a、26a同士を複数のボルト35a及びナット35bで締結することにより、第1の集合管25と触媒管26とを接続している。各触媒管26は、たとえば耐蝕性を有するステンレス鋼でできており、内蔵されている触媒装置としては、たとえば同材料のステンレス鋼製のハニカムプレートを巻いてなる触媒担体が設けられ、白金やバナジウム等の触媒体を担持している。勿論、触媒装置としては、前記のようなハニカム型触媒には限定されず、たとえばパンチングプレートを利用した触媒等を内蔵することもできるが、担体の材料としては、触媒管26と同じ耐蝕性のあるステンレス鋼が用いられる。各触媒管26の前端部にはそれぞれ酸素センサー50が装着されている。
2本の触媒管26の後端部には、同材料のステンレス鋼製の第2の集合管27が一体的に形成され、該第2の集合管27の後端には、1本の排気管(立ち上がり管)28が接続されている。該実施の形態における第2の集合管27の後端部と排気管28の前端部との接続構造は、第2の集合管27の後端部を、排気管28の前端部内に環状のシール38を介していんろう嵌合し、環状の締結具39を嵌合部分の外側に嵌め、ボルト39aで締結具39を縮径することにより、接続している。
前記一本の排気管28は、エンジン15の後方で概ね垂直上方に立ち上がり、排気管28の上端には、排気デバイスボディ部30aと分岐部30bを鋳物で一体成形した分岐管30が溶接により接合されている。分岐部30bは排気経路を前後に分岐しており、前後の各分岐口に分岐排気管31、32がそれぞれ溶接により接合されている。
図6において、前記一本の排気管28は、前記スイングアーム10の凹部44内を下方から上方へ通過しており、凹部44内に前記排気デバイスボディ部30a並びに分岐部30bの一部が収納されている。前後に分岐した分岐排気管31、32のうち、後側の分岐排気管32は右側排気マフラー用であり、後上がりに後方へ延び、右側の排気マフラー33の前端入口に接続している。
図5において、前側の分岐排気管31は左側排気マフラー用であるが、車幅中心線Cより右側の位置で途切れており、該分岐排気管31の先端部に、該分岐排気管31と同材料の延長排気管36が着脱可能に接続されている。該延長排気管36は、後車輪11の前方を左方へ横切り、左側の排気マフラー34の前端入口に接続している。前記左側排気マフラー用の分岐排気管31と延長排気管36との接続部は、該実施の形態では、図4に示すように環状のシール40を介して前側分岐排気管31の後端部を延長排気管36の前端部内にいんろう嵌合し、嵌合部分の外側に環状の締付具41を嵌め、ボルト41aで締結具41を縮径することにより、接続されている。両排気マフラー33、34は、図1のように、側面視で車体後部構成体20と後車輪11との上下方向間に位置し、図5のように、平面視で後車輪11の左右側方に位置している。
図5において、エンジン15の前面排気口から排気マフラー33、34に至る排気経路を構成する排気管部材のうち、触媒管26及び該触媒管26に一体形成された第2の集合管27は、前述のように耐蝕性を有するステンレス鋼で製作されており、残りの排気管部材、すなわち、四本の気筒用排気管24、一対の第1の集合管25、一本の排気管28、分岐排気管31、32、延長排気管36及び排気マフラー33、34は、軽量化を図るために、たとえばチタンで製作されている。
(排気デバイス及び排気デバイス用アクチュエータ)
図8は排気デバイス51の水平断面拡大図であり、排気デバイス51として、該実施の形態ではバタフライ弁が備えられており、前記排気デバイスボディ部30a内に回動自在に支持された弁軸54と、該弁軸54に固着された円板形の弁体53と、排気デバイスボディ部30aの前側に配置された入力用の被駆動プーリ55等から主構成されている。弁軸54は、前後方向に延びるように水平に配置されており、弁軸54の後端部は排気デバイスボディ部30aの後端ボス部57に軸受58を介して回動自在に支持され、弁軸54の前端部は排気デバイスボディ部30aの前端ボス部59に軸受60を介して回動自在に支持されると共に、前端ボス部59から前方に突出している。弁軸54の前方突出部分には、前記被駆動プーリ55と、回動端規制プレート61と、補助プレート62とが、弁軸54に一体的に回動するように固着されている。被駆動プーリ55、回動端規制プレート61及び補助プレート62と、前端ボス部59との間にはリターン用コイルばね64が介装されており、該コイルばね64により弁軸54を回動方向の開弁側に付勢している。
図9は排気デバイス51の前面図であり、前記回動端規制プレート61には、排気デバイス51の開弁側の回動端(最大開位置)を規制するための突起部61aと、閉弁側の回動端(最小開位置)を規制するための突起部61bとが、周方向に一定間隔を置いて対向するように形成されており、一方、デバイスボディ部30aには、前記両突起部61a、61bの周方向間にストッパー63が形成されている。すなわち、排気デバイス51の弁軸54が最大開位置まで矢印開方向側に回動した時には、図9の状態のように開弁側規制用の突起部61aがストッパー63に当接し、反対に、排気デバイス51の弁軸54が最小開位置まで矢印閉方向側に回動した時には、他方の閉弁側規制用の突起部61bがストッパー63に当接するように構成されている。
図4において、排気デバイス51を駆動するためのアクチュエータ71は、正逆回転可能な電動モータ(ステップモータ)と、該電動モータの出力を減速する減速機構を内蔵しており、前記リヤフェンダー21の後部の上面に上方から搭載されると共に、電子制御ユニット(図示せず)に電気的に接続し、電子制御ユニットからの制御信号により、所定回動量だけ、所定の方向(開弁方向及び閉弁方向)に回動するようになっている。アクチュエータ71に形成されたボルト挿通用のボス部71a及び該ボス部71aの下側に配置されたスペーサ(カラー)79には、締結部材として、上方からボルト72がそれぞれ挿通され、各ボルト72を、リヤフェンダー21に形成されためねじ部(又はナット)に螺着することにより、アクチュエータ71をリヤフェンダー21の上面の所定位置に取り付けている。
アクチュエータ71の出力軸74は、アクチュエータ71の上面から上方に突出し、該突出部分に、駆動プーリ76が固着されている。該駆動プーリ76と、排気デバイス51の被駆動プーリ55とは、排気デバイス51を開弁側に駆動するための第1の伝動ケーブル77と、排気デバイス51を閉弁側に駆動するための第2の伝動ケーブル78とにより連動連結されている。
図7は、前記両伝動ケーブル77、78の配線を示しており、アクチュエータ71は平面図で示しているが、排気デバイス51は、前方から見た図となっている。この図7において、左側の開弁用の伝動ケーブル77の前端部は、排気デバイス51の被駆動プーリ55に左側から巻き掛けられ、被駆動プーリ55に係合しており、一方、右側の閉弁用の伝動ケーブル78の前端部は、前記開弁用の伝動ケーブル77とは逆に、排気デバイス51の被駆動プーリ55に右側から巻き掛けられ、被駆動プーリ55に係合している。同様に、左側の開弁用の伝動ケーブル77の後端部は、アクチュエータ71の出力軸74の駆動プーリ76に左側から巻き掛けられ、駆動プーリ76に係合しており、一方、右側の閉弁用の電動ケーブル78の後端部は、前記開弁用の伝動ケーブル77とは逆に、アクチュエータ71の出力軸74の駆動プーリ76に右側から巻き掛けられ、駆動プーリ76に係合している。すなわち、アクチュエータ71の駆動プーリ76を矢印A1側に回動することにより、開弁用の伝動ケーブル77を介して排気デバイス51の被駆動プーリ55を開弁側に回動し、反対に、アクチュエータ71の駆動プーリ76を矢印A2側に回動することにより、閉弁用の伝動ケーブル78を介して排気デバイス51の被駆動プーリ55を閉弁側に回動するようになっている。
各伝動ケーブル77、78は、それぞれアウターケーブル77a、78a内にケーブル長さ方向移動自在に挿入されており、各アウターケーブル77a、78aの前端部は、分岐管30に設けられたケーブル係止部80(図6)にケーブル長さ方向移動不能に保持(係止)され、各アウターケーブル77a、78aの後端部は、アクチュエータ71に設けられたケーブル係止部81(図6)にケーブル長さ方向移動不能に保持(係止)されている。
図6において、前記各アウターケーブル77a、78aは、リヤフェンダー21の後部に搭載されたアクチュエータ51の駆動プーリ76から、リヤフレーム7で囲まれる空間部内を前方に延び、リヤフレーム7の前端部から前方に延び出すと共に下方へ湾曲し、メインフレーム2の後端及びスイングアームブラケット4の後端に概ね沿って下方に延び、排気デバイス51の被駆動プーリ55に至っている。なお、前記各アウターケーブル77a、78aの中途部分は、リヤフレーム7の前側クロス部材7bに設けられた中間ケーブル保持部83にケーブル長さ方向移動不能に保持されている。
排気デバイス51は、各種運転条件に応じて、排気経路の開度、すなわち排気ガスの流通断面積を変更(調節)することにより、排気ガスの流れを制御するものである。たとえば、運転条件として、負荷検知センサーにより負荷を検出し、高負荷運転時には、排気デバイス51の開度を大きくして、排気を速やかに排出して、出力の向上を図り、反対に低負荷運転時には、排気デバイス51の開度を小さくして、背圧を大きくすることにより排気脈動を減衰し、排気騒音を低減することができる。
また、別の運転条件として、車速センサーにより車速を検出し、高速運転時には、排気デバイス51の開度を大きくし、反対に低速運転時には、排気デバイス51の開度を小さくするように制御することもできる。
勿論、負荷と車速との両方を検出して、排気デバイス51の開度する構成とすることも、別の運転条件に基づいてすることも可能である。
(実施の形態の作用効果)
(1)図5において、車輌運転中、エンジン15から排出される排気ガスは、4本の気筒用排気管24からまず2本の第1の集合管25に集合し、続いて各第2の集合管27からそれぞれ触媒管26に入り、触媒装置により浄化された後、1本の排気管28に集合し、該1本の排気管28から分岐管30を介して前後2本の分岐排気管31、32に別れ、それぞれ左右の排気マフラー33、34に流れ、各排気マフラー33、34の後端テール管33a、34aから外部に排出される。このような排気ガスの流れにおいて、負荷の高低等の運転条件の変化によって、分岐管30内の排気デバイス51の開度を変更することにより、排気ガスの流れを制御する。
図7において、たとえば、高速道路等を高速高出力(高負荷)で運転している場合、負荷検出センサーにより高負荷を検出すると、電子制御ユニットからの制御信号により、アクチュエータ71の駆動プーリ76を矢印A1方向に回動し、それにより、左側の伝動ケーブル77を介し、排気デバイス51の被駆動プーリ55を最大開位置まで開弁方向に回動し、排気デバイス51を最大開状態とする。これにより、排気ガスの流通断面積が大きくなると共に排気ガスの背圧が低くなり、排気ガスは速やかに排出され、高出力を達成することができる。
一方、市街地等を低速低出力(低負荷)で運転している場合、負荷検出センサーにより低負荷を検出すると、電子制御ユニットからの制御信号により、アクチュエータ71の駆動プーリ76を矢印A2方向に回動し、右側の伝動ケーブル78を介し、排気デバイス51の被駆動プーリ55を閉弁側に所望の回動位置まで回動し、排気デバイス51を所望の開度まで小さくする。これにより、排気ガスの流通断面積が小さくなると共に排気ガスの背圧が高くなり、排気脈動を効率良く吸収し、高い消音性能を発揮できる。
(2)図1に示すように、排気デバイス51を駆動するためのアクチュエータ71を、エンジン15から一定距離を隔てた車体後部構成体20の後部、すなわちリヤフレーム7の後部内に配置しているので、アクチュエータ71がエンジン15の熱の影響を受けることがなく、アクチュエータ71は精度の良い作動性能を維持することができる。
(3)図4に示すように、リヤフェンダー21の上面にアクチュエータ71を配置しているので、下方から後車輪11により跳ね上げられる水や泥をリヤフェンダー21によって防ぐことができ、しかも、空きスペースの多いリヤフレーム7の後部スペースを有効に利用することができ、車輌のコンパクト化も達成できる。
(4)図4に示すように、アクチュエータ71をリヤフェンダー21の上面に搭載して、上方からボルト72により締結しているので、アクチュエータ71を容易に組み付けることができ、組付作業及びメンテナンス作業が容易に行える。
(5)図6に示すように、排気デバイス51を、メインフレーム2の後端部の後側で立ち上がる排気管28の上端分岐管30に配設すると共に、その入力部、すなわち入力用の被駆動プーリ55を分岐管30の前側に配置しているので、リヤフレーム7の後部に配置されたアクチュエータ71の駆動プーリ76と前記被駆動プーリ55とを伝動ケーブル77、78で連動連結する場合、伝動ケーブル77、78は、図4に示すように、排気デバイス51より排気下流側の排気管31、32、36等の外周面に近づけたり、それらを迂回させたりすることなく敷設(配線)することができる。すなわち、伝動ケーブル77、78を、排気管31、32等の熱影響が受けない箇所であって、敷設が容易な箇所に簡単に敷設(配線)することができる。
(6)図1及び図6に示すように、排気デバイス51及び分岐管30を、スイングアーム10の凹部44内に配置し、該凹部44に図5のようにカバー45が取り付けてあるので、排気デバイス51の被駆動プーリ55及び分岐管30を外部から隠すことができ、車輌の外観が向上する。
(7)図5に示すように、分岐管30を左右の一方側に変位させると共に、前後2本の分岐排気管31、32に分岐し、スイングアーム10に形成した凹部44を通過させているので、車輌の車幅方向の寸法をコンパクトに維持することができる。
[本発明の他の実施の形態]
(1)アクチュエータ71の配置位置は、前記実施の形態のように、リヤフレーム7で囲まれる空間部の後部であって、リヤフェンダー21の上面に限定されるものではなく、たとえば、図1において、車体後部構成体20内であれば、リヤフレーム7の前後方向の中間部に配置することも可能である。たとえば、シート13の後端部の下側にアクチュエータ71を配置することも可能である。また、アクチュエータ71をリヤフレーム7の前端部に配置することも可能であり、その場合でも、エンジン15のシリンダ及びシリンダヘッド15aからの熱影響を抑制することはできるが、車輌内の空きスペースの有効利用の観点からすると、リヤフレーム7の前端部には、電装部品やバッテリ等の付属部品を多く配置することが多いので、リヤフレーム7の前端部を除いた後方、たとえば、図1において、後車輪11の前端11b(垂線E)よりも後方の車体後部構成体20内に配置することが好ましい。これにより、リヤフレーム7内のスペースを有効利用でき、車輌のコンパクト化も達成できる。
(2)アクチュエータ71を取り付ける相手部材はリヤフェンダー21には限定されず、車体後部構成体20の構成部材のうち、リヤフレーム7に直接取り付けることも可能であり、また、リヤフレーム7に取り付けられている他の部品に取り付けることも可能である。
(3)アクチュエータ71の取付位置は、リヤフレーム7内には限定されず、たとえばリヤフレーム7外であって、リヤカウル19により外部から覆われる箇所に取り付けることも可能である。
(4)前記実施の形態では、排気デバイス51は、単に、排気経路の流通断面積を変更する機能を備えているだけであるが、たとえば、図6の分岐部30bにおいて、運転条件に応じて、左側排気マフラー用の分岐排気管31と、右側排気マフラー用の分岐排気管32との間で、排気経路を切り切り換える構造とすることもできる。たとえば、低速低負荷運転時には、排気デバイス51から下流側の排気経路が長い左側排気マフラー用の分岐排気管31へのみ排気ガスを流し、それにより効率良く排気脈動を吸収し、高速高負荷運転時には、排気デバイス51から下流側の排気経路が短い右側排気マフラー用の分岐排気管32へのみ排気ガスを流し、それにより、速やかに大量の排気ガスを排出し、出力を向上させることができる。
(5)また、上記のような排気デバイス51の配置の他に、右側の排気マフラー用の分岐排気管32内に排気デバイス51を配置し、高速高負荷運転時には、排気デバイス51を開いて、両分岐排気管31、32へ排気ガスを流し、それにより、速やかに大量の排気ガスを排出し、出力を向上させ、反対に、低速低負荷運転時には、排気デバイス51を閉じて、排気経路が長い左側排気マフラー用の分岐排気管31へのみ排気ガスを流し、それにより効率良く排気脈動を吸収させることもできる。
(6)前記各実施の形態は、2本の排気マフラーを備えた排気装置に適用した例であるが、一本の排気マフラーを備えた排気装置に適用することも、また3本以上の排気マフラーを備えた排気装置に適用することも可能である。
(7)前記実施の形態では、排気デバイスとして、いわゆるバタフライ弁を用いているが、その他、ロータリ式の流量制御弁又は流路切換弁を用いることも可能である。
本発明の一実施の形態であり、自動二輪車の右側面図である。 図1の自動二輪車の車体後部構成体の主構成部品の分解斜視図である。 図1の自動二輪車のスイングアームの平面図である。 図1の自動二輪車の排気装置の分解斜視図である。 図1の自動二輪車の排気装置の平面図である。 図1の排気デバイス、アクチュエータ及び伝動ケーブルを示す右側面図である。 図1の排気デバイス、アクチュエータ及び伝動ケーブルを示す平面略図(ただしアクチュエータの部分は前面図)である。 図1のアクチュエータの水平断面拡大図である。 図1のアクチュエータの正面拡大図である。
符号の説明
1 車体フレーム
2 メインフレーム
4 スイングアームブラケット
7 リヤフレーム(車体後部構成体の構成部品)
10 スイングアーム
11 後車輪
15 エンジン
20 車体後部構成体
21 リヤフェンダー(車体後部構成体の構成部品)
24 気筒用排気管
25 第1の集合管
26 触媒管
27 第2の集合管
28 排気管
30 分岐管
30a デバイスボディ部
44 排気管挿通用の凹部
51 排気デバイス
55 入力用の被駆動プーリ(入力部の一例)
71 アクチュエータ
72 ボルト(締結部材)
77、78 伝動ケーブル

Claims (1)

  1. 車体のメインフレームにエンジンを支持し、該エンジンの排気口から排気マフラーの出口までの排気経路に、排気の流れを制御する排気デバイスを配設している自動二輪車において、
    前記排気経路は、前記エンジンの下側を後方へ通過し、前記エンジンの後側で立ち上がった後、後方の前記排気マフラーの出口に至る排気管部材から構成されており、
    該排気管部材の立ち上がり部分に前記排気デバイスを設け、
    後車輪の上方に配設された車体後部構成体に、前記排気デバイスを駆動するためのアクチュエータを配設し、
    前記アクチュエータと前記排気デバイスの入力部との間を伝動ケーブル機構により連動連結し、
    前記排気デバイスの入力部を、前記排気管部材の立ち上がり部分の前側に設けていることを特徴とする自動二輪車。
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