JP4630253B2 - 野菜類および果実類の除菌方法 - Google Patents
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Description
しかし、高濃度の塩素系殺菌剤水溶液の使用は、果実や野菜本来の食感、味、風味などの品質の低下を招き易く、しかも塩素系殺菌剤に特有の不快臭による作業環境の悪化などを生じ易い。その上、人体に対する安全性の点で考慮しなければならない塩素系殺菌剤やその分解物が殺菌処理後に食品に多量に残留する恐れがあるため、処理後に水洗処理を十分に行う必要があり、水道水の過剰使用などが生じ易い。
更に、塩素系殺菌剤やその分解物はステンレス製の調理台などの厨房設備や調理道具の腐食を招き易い。
しかしながら、これらの従来法によって生の野菜類や果実類の除菌を行った場合には、その除菌効果は未だ十分でなく、しかも経時変化による劣化も著しい。
さらに、本発明者らは、かかる処理を行うに当たって、除菌処理に用いる粘土鉱物とカルシウム成分を添加した水、或いは粘土鉱物を添加した水および/またはカルシウム成分を添加した水に更に乳化剤を添加すると、生の野菜類および果実類からの除菌が一層効果的に行えることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
(1) 野菜類または果実類を、粘土鉱物と、酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびクエン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種のカルシウム成分と、乳化剤を添加した水で処理した後、水洗することを特徴とする野菜類または果実類の除菌方法(以下、この除菌方法を「除菌方法A」という)である。
(2) 粘土鉱物とカルシウム成分と乳化剤を添加した水による処理時間が1〜120分である前記(1)の除菌方法である。
(3) 野菜類または果実類を、粘土鉱物と乳化剤を添加した水で処理し、次いで酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびクエン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種のカルシウム成分を添加した水で処理した後、水洗することを特徴とする野菜類または果実類の除菌方法(以下、この除菌方法を「除菌方法B」という)である。
(4) 粘土鉱物と乳化剤を添加した水による処理時間が1〜120分、およびカルシウム成分を添加した水による処理時間が1〜120分である前記(3)の記載の除菌方法である。
(5) 処理に使用する水の質量に基づいて、粘土鉱物を0.001〜2質量%、カルシウム成分を0.01〜10質量%および乳化剤を0.001〜0.5質量%の割合で添加する前記(1)〜(4)のいずれかの除菌方法である。
本発明の除菌方法では、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌剤を使用せずに、それ自体で安全性に優れる粘土鉱物と、酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびクエン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種のカルシウム成分と、乳化剤を用いて除菌を行うため、塩素系殺菌剤を使用して野菜類や果実類を滅菌処理していた従来技術におけるような野菜類や果実類果実の食感、味、風味の低下がなく、野菜類および果実類が本来有する外観、食感、味、風味などを良好に維持した除菌野菜類および除菌果実類を得ることができる。
更に、本発明による場合は、塩素系殺菌剤を用いないので、ステンレス製の調理台などの厨房設備や調理道具の腐食などが生じない。
本発明の除菌方法は、ホール状の野菜類および果実類並びにカットした野菜類および果実類のいずれにも、有効に使用することができ、優れた除菌効果を奏する。
本発明の除菌方法の対象である野菜類および果実類の種類は特に制限されず、生の野菜類および果実類であればいずれでもよい。
限定されるものではないが、本発明の除菌方法を適用できる野菜類としては、葉菜類、果菜類、花菜類、根菜類、キノコ類、その他を挙げることができる。具体的には、葉菜類としては、例えば、カイワレ、カラシナ、キャベツ、キョウナ、グリーンカール、クレソン、ケール、コマツナ、コルニッション、サイシン、サニーレタス、サラダ菜、サンチュ、三葉、シュンギク、スイスチャード、セリ、セロリ、タアサイ、大葉、チシャ、チンゲンサイ、ツルムラサキ、菜花、ニラ、ニンニク、ネギ、根三葉、ハクサイ、パセリ、フキ、フダンソウ、ホウレンソウ、ミズナ、ミツバ、山東菜、ヨウサイ、ヨモギ、ルッコラ、レタス、ワケギなどを挙げることができる。また、果菜類としては、イチゴ、インゲンマメ、エダマメ、エンドウ、オクラ、カボチャ、カンピョウ、キュウリ、キワノ、キンウリ、コーヤ、ゴマ、ササゲ、シカクマメ、シシトウガラシ、シロウリ、スイカ、ソラマメ、ダイズ、タマリ、ツケウリ、ツルレイシ、トウガラシ、トウガン、トウモロコシ、トマト、ナス、ナタマメ、ニガウリ、パプリカ、ピーマン、ペピーノ、マクワウリ、メロン、かんぴょう、ラッカセイ、レンズマメなどを挙げることができる。また、花菜類としては、例えば、アーティチョーク、アスパラガス、カリフラワー、菊、フキノトウ、ブロッコリー、ミョウガ、アブラナなどを挙げることができる。根菜類としては、例えば、アサツキ、エビイモ、カブ、クワイ、ゴボウ、サツマイモ、里芋、ジャガイモ、ダイコン、タマネギ、ニンジン、ハス、ヤツガシラ、山芋、長芋、ユリネ、ラッキョウ、ラディッシュ、ワサビなどを挙げることができる。キノコ類としては、例えば、キクラゲ、ヒラタケ、シイタケ、マツタケ、エノキダケ、シメシ、マイタケ、ナメコ、ハツタケ、マッシュルーム、トリフなどを挙げることができる。また、その他として、例えば、モヤシ、タケノコ、ゼンマイ、ワラビ、タラノ芽などを挙げることができる。
本発明の方法で除菌を行うに当たっては、野菜類および果実類をカットしたり小分けしたりせずにホール状(丸ごと)のままで除菌処理を行ってもよいし、または適当な大きさにカットして除菌処理を行ってもよい。カットして行う場合は、例えば比較的大きな塊状、小片状や線状などの細片状などいずれの大きさであってもよい。また、野菜類および果実類は、皮などを剥いてあってもよいし、剥いてなくてもよい。
要するに、除菌処理後の野菜類および果実類の流通形態、使用形態、需要形態などに応じて、適当なサイズや形態にして本発明の除菌方法を施せばよい。
除菌方法Aおよび除菌方法B(以下これらを総称して「本発明の除菌方法」ということがある)で用い得る粘土鉱物の代表例は、シリカ系(SiO2系)粘土鉱物、シリカ・生石灰系(SiO2・CaO系)粘土鉱物、シリカ・マグネシア系(SiO2・MgO系)粘土鉱物、シリカ・アルミナ・マグネシア系(SiO2・Al2O3・MgO系)粘土鉱物、シリカ・アルミナ系(SiO2・Al2O3系)粘土鉱物、炭酸マグネシウム系[Mg(CO3)2系]粘土鉱物である。
シリカ系粘土鉱物の具体例としては、純珪石[例えば林化成(株)製「Min−u−sil#5」、キンセイマテック(株)製「SQ−PL2」など]、珪石粉[例えば林化成(株)製「WG200」など]、風化珪石、ケイソウ土[例えば昭和化学工業(株)製「ラヂオライトF」など]、セライト[例えば林化成(株)製「#505」など]、酸性白土[例えば水澤化学工業(株)製「ミズカエース#20」など]を挙げることができる。
シリカ・生石灰系粘土鉱物の具体例としては、ワラスナイト[例えば、林化成(株)製「VM−8N」など]を挙げることができる。
シリカ・マグネシア系粘土鉱物の具体例としては、タルク(滑石)[例えば林化成(株)製「MW HS−T」、ソブエクレー(株)製「ミクロンホワイト#5000S」など]を挙げることができる。
また、シリカ・アルミナ・マグネシア系粘土鉱物の具体例としては、アタパルジャイト[例えば林化成(株)製「マイクロソープ400−LVM」など]を挙げることができる。
更に、シリカ・アルミナ系粘土鉱物の具体例としては、含水カオリン[例えば林化成(株)製「SPA−200」など]、焼成カオリン[例えば林化成(株)製「サテントン5」など]、ワラストナイト[例えば林化成(株)製「月印中和」など]、精製ベントナイト[例えば林化成(株)製「ベンゲル」、クニミネ工業(株)製「クニピアF」など]、パーライト[例えば林化成(株)製「パーライト479」、林化成(株)製「ロカヘルプ#419」、東興パーライト工業(株)製「トプコパーライトNo.3」など]、ミズライト[例えば水澤化学工業(株)製「ミズライト」]などを挙げることができる。
本発明では、粘土鉱物として前記した粘土鉱物の1種または2種以上を用いることができる。
酸化カルシウムは、酸化カルシウム100%からなるものであっても、または酸化カルシウムを主体とし他の成分を少量成分として含むものであってもいずれでもよい。本発明で用い得る酸化カルシウムとしては、例えば、石灰石を焼いて製造した酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、クエン酸カルシウムなどのカルシウム塩や水酸化カルシウムを焼成して製造した酸化カルシウム、貝殻、骨、サンゴ、乳清、卵殻などのカルシウム含有材料を焼成して製造した酸化カルシウムなどを挙げることができる。
酸化カルシウムは、除菌処理に使用する水中に添加すると、水酸化カルシウムに変化する。
さらに、本発明でカルシウム成分として用い得るクエン酸カルシウムには、カルシウムにクエン酸が2個結合した正塩とクエン酸水素カルシウムがあるが、本発明ではいずれも使用でき、特に正塩が好ましい。
《除菌方法A》
本発明の除菌方法Aでは、上記した粘土鉱物の少なくとも1種とカルシウム成分の少なくとも1種と乳化剤を水に添加して水中に均一に分散および/または溶解させて除菌処理用の水を調製する。
除菌処理用の水を調製する際の粘土鉱物の添加量は、除菌効果、沈降防止効果、膨潤効果、増粘効果、吸着効果などの点から、水の質量に基づいて、0.001〜2質量%であることが好ましく、0.01〜0.5質量%であることがより好ましく、0.05〜0.2質量%であることが更に好ましい。
除菌処理用の水への粘土鉱物の添加量が少なすぎると、野菜類または果実類の除菌が円滑に行われなくなり、一方効果がサチレートした後に添加量を多くしても、粘土鉱物が無駄になり、また除菌対象物への付着が多くなりすぎる。
また、除菌処理用の水を調製する際のカルシウム成分の添加量は、除菌効果、吸着効果、洗浄効果などの点から、水の質量に基づいて、0.01〜10質量%であることが好ましく、0.05〜1質量%であることがより好ましく、0.1〜0.5質量%であることが更に好ましい。
水へのカルシウム成分の添加量が少なすぎると、野菜類または果実類の除菌が円滑に行われなくなり、一方添加量が多すぎると、飽和による沈殿が生じ、異物と誤認され易い。
その理由は明確ではないが、乳化剤を除菌処理用の水に添加することによって、除菌処理用の水中に粘土鉱物およびカルシウム成分が均一に分散し易くなり、しかも野菜類または果実類の表面が濡れ易くなって、除菌処理用の水の野菜類または果実類の表面への接触および/または表面からの浸透が促進されるためであると考えられる。
乳化剤としては、食品に対して使用可能な乳化剤であればいずれでもよく、例えば、グリセリン高級脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酢酸モノグリセリド、乳酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリド、コハク酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、キラヤ抽出物、ダイズサポニン、チャ種子サポニン、レシチン(植物レシチン、卵黄レシチン)などを挙げることができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
除菌処理用の水への乳化剤の添加量は、水の質量に基づいて、0.001〜0.5質量%であることが好ましく、0.01〜0.05質量%であることがより好ましい。
また、浸漬処理に用いる除菌処理用の水の量(浴比)は、1:2〜500(質量比)、特に1:10〜100(質量比)であることが好ましい。
除菌処理用の水の中への野菜類または果実類の浸漬時間は、野菜類または果実類の種類、サイズ、性状などに応じて調節する必要があるが、一般的には、1〜120分、特に10〜60分であることが好ましく、前記した範囲から各々の状況に適した浸漬時間を採用するのがよい。
野菜類または果実類に除菌処理用の水をシャワー状に噴射して処理を行う場合は、野菜類または果実類の全表面が除菌処理用の水のシャワーに均一またはほぼ均一に接触するようにするために、処理中に野菜類または果実類に傷がつかないようにしながら転動させて処理を行ったり、野菜類または果実類の周囲から除菌処理用の水のシャワーを噴射する設備を備えた装置を用いて処理を行うことが好ましい。
噴射処理に用いた除菌処理用の水は、回収し、滅菌設備で滅菌処理した後に再度このシャワー処理に用いてもよい。
水洗は、野菜類または果実類の表面全体が水で洗われるようにして行う。
水洗は、野菜類または果実類を洗浄水の中に浸漬する方法、洗浄水を野菜類または果実類にシャワー状に噴射する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、それらの2つ以上の組み合わせなどのいずれの方法で行ってもよい。そのうちでも、野菜類または果実類を除菌処理用の洗浄水の中に浸漬する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、またはそれらの組み合わせが、洗浄効果が高いことから好ましい。
洗浄水としては、水道水などの上水、洗浄用に特別に調製した精製水などを用いる。
野菜類または果実類を洗浄水に浸漬して洗う際の水の量(浴比)は、1:2〜500(質量比)、特に1:10〜100(質量比)であることが好ましい。
また、蛇口などから洗浄水を流しながら野菜類または果実類を洗う場合は、野菜類または果実類などの食品や食器などを水洗する際に通常行われているのと同じように行えばよい。
洗浄水の温度は、一般に0〜40℃、特に20〜40℃であることが、野菜類または果実類の鮮度維持などの点から好ましい。
また、水洗時間は、野菜類または果実類の量、種類、サイズ、形などに応じて調整すればよい。
水切りの方法は、野菜類または果実類の種類、形、大きさなどに応じて適当な方法を採用すればよく、例えば、水洗した野菜類または果実類を手で持って振り、水を振り落とす方法、遠心式の脱水機を用いる方法、水洗した野菜類または果実類を網などの上に載せてしばらく置いておく方法、野菜類または果実類に付着している水分を吸水紙などで吸い取る方法、水洗した野菜類または果実類に風を当てて乾燥させる方法、前記した方法の2つ以上の組み合わせなどを挙げることができる。
この除菌方法Aによって、十分に除菌されていて安全性および衛生性に優れ、しかも生の野菜類や果実類が本来有している外観、食感、味、風味などを良好に保持した除菌野菜類および除菌果実類が得られる。
本発明の除菌方法Bでは、まず、上記した粘土鉱物の少なくとも1種と乳化剤を添加した第1の処理水を用いて野菜類または果実類を処理する。
当該第1の処理水を調製する際の粘土鉱物の添加量は、除菌効果、吸着効果、増粘効果などの点から、水の質量に基づいて、0.001〜2質量%であることが好ましく、0.01〜0.5質量%であることがより好ましく、0.05〜0.2質量%であることが更に好ましい。
水への粘土鉱物の添加量が少なすぎると、野菜類または果実類の除菌が円滑に行われなくなり、一方効果がサチレートした後、それ以上に添加量を多くしても、粘土鉱物が無駄になり、また除菌対象物への付着が多くなり過ぎる。
第1の処理水のpHは、8.5〜12.5、更には9〜11、特に9.5〜10.5であることが、除菌効果、水中での粘土鉱物の均一分散、表面活性などの点から好ましい。
また、浸漬処理に用いる第1の処理水の量(浴比)は、1:2〜500(質量比)、特に1:10〜100(質量比)であることが好ましい。
第1の処理水中への野菜類または果実類の浸漬時間は、野菜類または果実類の種類、サイズ、性状などに応じて調節する必要があるが、一般的には1〜120分、特に10〜60分であることが好ましく、前記した範囲から各々の状況に適した浸漬時間を採用するのがよい。
野菜類または果実類に第1の処理水をシャワー状に噴射して処理を行う場合は、野菜類または果実類の全表面が第1の処理水のシャワーに均一またはほぼ均一に接触するようにするために、処理中に野菜類または果実類に傷がつかないようにしながら転動させて処理を行ったり、野菜類または果実類の周囲から第1の処理水のシャワーを噴射する設備を備えた装置を用いて処理を行うことが好ましい。
噴射処理に用いた第1の処理水は、回収し、滅菌設備で滅菌処理した後に再度このシャワー処理に用いてもよい。
第1の処理水で処理した後に水洗し、次いで第2の処理水で処理すると、粘土鉱物による野菜類または果実類の着色をより低減することができる。
第1の処理水で処理した後に水洗し、次いで第2の処理水で処理する際には、当該水洗は野菜類または果実類の表面全体が水で洗われるようにして水洗を行う。
水洗は、野菜類または果実類を洗浄水の中に浸漬する方法、洗浄水を野菜類または果実類にシャワー状に噴射する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、それらの2つ以上の組み合わせなどのいずれの方法で行ってもよい。
そのうちでも、野菜類または果実類を洗浄水中に浸漬する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、またはそれらの組み合わせが、洗浄効果が高いことから好ましい。
洗浄水としては、水道水などの上水、洗浄用に特別に調製した精製水などを用いる。
水へのカルシウム成分の添加量が少なすぎると、野菜類または果実類の除菌が円滑に行われなくなり、一方添加量が多すぎると、飽和による沈殿を生じ、異物と認識され易くなる。
第2の処理水のpHは、9.5〜13.5、更には10.5〜13、特11.5〜12.5であることが、除菌効果、水中での粘土鉱物の均一分散、除菌効果の安定性などの点から好ましい。
野菜類または果実類を第2の処理水中に浸漬して処理する場合は、野菜類または果実類を第2の処理水中に静置した状態で所定時間放置して浸漬処理してもよいし、野菜類または果実類を第2の処理水中で動かしながら所定時間浸漬処理してもよいし、第2の処理水の方を撹拌、流動などによって動かしながら所定時間浸漬処理してもよい。野菜類または果実類の種類、性質(破損しにくいか破損し易いかなど)、サイズなどに応じて、各々に適した水中浸漬形態を採用すればよい。
また、浸漬処理に用いる第2の処理水の量(浴比)は、1:2〜500(質量比)、特に1:10〜100(質量比)であることが好ましい。
第2の処理水中への野菜類または果実類の浸漬時間は、野菜類または果実類の種類、サイズ、性状などに応じて調節する必要があるが、一般的には1〜120分、特に10〜60分であることが好ましく、前記した範囲から各々の状況に適した浸漬時間を採用するのがよい。
野菜類または果実類に第2の処理水をシャワー状に噴射して処理を行う場合は、野菜類または果実類の全表面が第2の処理水のシャワーに均一またはほぼ均一に接触するようにするために、処理中に野菜類または果実類に傷がつかないようにしながら転動させて処理を行ったり、野菜類または果実類の周囲から第2の処理水のシャワーを噴射する設備を備えた装置を用いて処理を行うことが好ましい。
噴射処理に用いた第2の処理水は、回収し、滅菌設備で滅菌処理した後に再度このシャワー処理に用いてもよい。
その際の乳化剤の種類としては、除菌方法Aに係る上記説明箇所に記載したのと同様の乳化剤の1種または2種以上を用いることができる。
第1の処理水への乳化剤の添加量は、第1の処理水の調製に用いる水の質量に基づいて、0.001〜0.5質量%であることが好ましく、0.01〜0.05質量%であることがより好ましい。
水洗は、野菜類または果実類の表面全体が水で洗われるようにして行う。
水洗は、野菜類または果実類を洗浄水の中に浸漬する方法、洗浄水を野菜類または果実類にシャワー状に噴射する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、それらの2つ以上の組み合わせなどのいずれの方法で行ってもよい。そのうちでも、野菜類または果実類を除菌処理用の洗浄水の中に浸漬する方法、洗浄水を蛇口などから流水させながら野菜類または果実類を洗う方法、またはそれらの組み合わせが、洗浄効果が高いことから好ましい。
洗浄水としては、水道水などの上水、洗浄用に特別に調製した精製水などを用いる。
野菜類または果実類を洗浄水に浸漬して洗う際の水の量(浴比)は、1:2〜500(質量比)、特に1:10〜100(質量比)であることが好ましい。
また、蛇口などから洗浄水を流しながら野菜類または果実類を洗う場合は、野菜類または果実類などの食品や食器などを水洗する際に通常行われているのと同じように行えばよい。
洗浄水の温度は、一般に0〜40℃、特に20〜40℃であることが、野菜類または果実類の鮮度維持などの点から好ましい。
また、水洗時間は、野菜類または果実類の量、種類、サイズ、形などに応じて調整すればよい。
水切りの方法は、野菜類または果実類の種類、形、大きさなどに応じて適当な方法を採用すればよく、例えば、水洗した野菜類または果実類を手で持って振り、水を振り落とす方法、遠心式の脱水機を用いる方法、水洗した野菜類または果実類を網などの上に載せてしばらく置いておく方法、野菜類または果実類に付着している水分を吸水紙などで吸い取る方法、水洗した野菜類または果実類に風を当てて乾燥させる方法、前記した方法の2つ以上の組み合わせなどを挙げることができる。
この除菌方法Bによっても、十分に除菌されていて安全性および衛生性に優れ、しかも生の野菜類や果実類が本来有している外観、食感、味、風味などを良好に保持した除菌野菜類および除菌果実類が得られる。
以下の例において、生の野菜類に付着している一般生菌数の測定は、次のようにして行った。
[一般生菌数の測定]
検体(生の野菜)25gを秤量し、滅菌したリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)225gを加え、60秒間ストマッカー処理(細菌検査用ホモジナイザで60秒間均質化処理)をしたものを試料原液として用いて、さらに10倍段階希釈液を調製した。この希釈液を滅菌シャーレに1ml分注し、さらに滅菌した標準寒天培地(栄研化学株式会社製「デソキシコーレイト寒天培地」)を適量分注して混和した。それを35℃で48時間培養して、48時間培養後の集落(コロニー)の数を数えて、一般生菌数(CFU/g)とした。
キャベツ(約1800g)の芯を除いた後、洗浄せずに、そのまま放射状に12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(1)試験区1(対照区):
(i) 試験区1用のキャベツ(約150g)については、除菌処理を施さずに、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(ii) 上記(i)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して次亜塩素酸ナトリウム濃度が200ppmの水溶液(25℃)を調製し、この水溶液5リットル中に試験区2用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを次亜塩素酸ナトリウム水溶液から取り出して、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区3用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に水酸化カルシウム[富田製薬(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区4用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に粘土鉱物[ケイソウ土(昭和化学工業(株)製「ラヂオライト#100」)と精製ベントナイト((株)ホージュン製「ベンゲル」)とパーライト(三井金属鉱業(株)製「ロカヘルプ#419」)を1:1:1の質量比で混合したもの(以下「粘土鉱物A(3種混合)」ということがある]を0.1質量%および酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区5用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に試験区5で使用したのと同じ粘土鉱物(3種混合)を0.1質量%および水酸化カルシウム[富田製薬(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中に試験区6用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に試験区5で使用したのと同じ粘土鉱物(3種混合)を0.1質量%およびクエン酸カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区7用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に粘土鉱物[ケイソウ土(昭和化学工業(株)製「ラヂオライト#100」)]を0.1質量%および酸化カルシウム[(株)エヌシーコーポレーション製「貝殻カルシウム」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区8用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に粘土鉱物[ケイソウ土(昭和化学工業(株)製「ラヂオライトF」)]を0.1質量%および水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の量で添加した処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区9用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に粘土鉱物[ドロマイト((株)エヌシーコーポレーション製)]を0.1質量%および酸化カルシウム[(株)エヌシーコーポレーション製「フィッシュカル」、魚骨焼成品]を0.1質量%の量で添加した処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区10用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に試験区5で使用したのと同じ粘土鉱物A(3種混合)を0.1質量%および水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で添加すると共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「L−7D」、ポリグリセリン脂肪酸エステル]を濃度が500ppmになる量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区11用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
(i) 水道水に試験区5で使用したのと同じ粘土鉱物A(3種混合)を0.1質量%および酸化カルシウム[(株)エヌシーコーポレーション製「貝殻カルシウム」、貝殻焼成品]を0.1質量%の割合で添加すると共に、乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「S−1570」、蔗糖脂肪酸エステル系)を濃度が500ppmになる量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区12用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(ii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。
試験区5〜12のうちでも、粘土鉱物およびカルシウム成分と共に乳化剤を添加した試験区11(発明区)および12(発明区)では、除菌効果に一層優れている。
キャベツの代わりに大葉600gを用い、当該大葉600gを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区の大葉試料に対して実施例1の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を実施例1と同様にして測定した。その結果を、下記の表2に示す。
なお、この実施例2では、大葉600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gの大葉を痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
輪切りにしたキュウリ(厚さ約10mm)600gを用い、当該キュウリ600gを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区のキュウリ試料に対して実施例1の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を上記した方法で測定した。その結果を、下記の表3に示す。
なお、この実施例3では、輪切りにしたキュウリ600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gのキュウリを痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
泥の付着していないニンジンを10mm角のスティック状にしたもの(スティックの長さ=約5cm)を600g準備し、それを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区のニンジン試料に対して実施例1の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を上記した方法で測定した。その結果を、下記の表4に示す。
なお、この実施例4では、スティック状にしたニンジン600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gのスティック状ニンジンを痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
縦半分に切って種とヘタを除いた後、横方向に幅約25mmに細切りにしたピーマンを600g準備し、それを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区のピーマン試料に対して実施例1の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を上記した方法で測定した。その結果を、下記の表5に示す。
なお、この実施例5では、細切りにしたピーマン600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gの細切りピーマンを痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
ハクサイ1株(約2400g)の芯を除いた後、洗浄せずに、幅約40mmのざく切りにし、よく混ぜ合わせてから12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(1)試験区1(対照区):
(i) 試験区1用のハクサイ(約200g)については、除菌処理を施さずに、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(ii) 上記(i)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して次亜塩素酸ナトリウム濃度が200ppmの水溶液(25℃)を調製し、この水溶液5リットル中に試験区2用のハクサイ(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを2回撹拌)。
(ii) 次いで、ハクサイを次亜塩素酸ナトリウム水溶液から取り出して、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区3用のハクサイ(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(ii) 次いで、ハクサイを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 水道水に水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水5リットル中に試験区4用のハクサイ(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(ii) 次いで、ハクサイを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 水道水に実施例1の試験区5で用いたのと同じ粘土鉱物A(3種混合)を0.1質量%の量で添加して第1の処理水(25℃)を調製し、この第1の処理水5リットル中に試験区5用のハクサイ(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(ii) 次いで、ハクサイを第1の処理水から取り出して、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗した後、水から取り出して、水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して調製した第2の処理水5リットル中に20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(iii) 次いで、ハクサイを第2の処理水から取り出して、温度25℃の水道水5リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iv) 上記(iii)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりに水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区6用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりにクエン酸カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区7用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物A(3種混合)の代わりにケイソウ土[昭和化学工業(株)製「ラヂオライトF」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区8用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物A(3種混合)の代わりにケイソウ土[昭和化学工業(株)製「ラヂオライトF」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区9用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物A(3種混合)の代わりにパーライト[林化成(株)製「ロカヘルプ#419」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区10用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物A(3種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「L−10D」、ポリグリセリン脂肪酸エステル]を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区11用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物A(3種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「P−1670」、蔗糖脂肪酸エステル)を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区12用のハクサイの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表6に示すとおりであった。
また、粘土鉱物を添加した第1の処理水中に乳化剤を更に添加した試験区11(発明区)および12(発明区)では、除菌効果に一層優れている。
輪切りにしたキュウリ(厚さ約10mm)600gを用い、当該キュウリ600gを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区のキュウリ試料に対して実施例6の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を上記した方法で測定した。その結果を、下記の表7に示す。
なお、この実施例7では、輪切りにしたキュウリ600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gのキュウリを痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
パセリ600gを用い、当該パセリ600gを50gずつ12等分して1〜12区用の試料とし、それぞれの区のパセリ試料に対して実施例6の試験区1〜12と同じ除菌処理操作を行って、除菌処理直後および5℃で48時間冷蔵保存した後の一般生菌数を上記した方法で測定した。その結果を、下記の表8に示す。
なお、この実施例8では、パセリ600gを50gずつ12等分するに当たっては、600gのパセリを痛まないようにしながらよく混ぜ合わせてから、12等分して試験に用いた。
(i) キャベツ(約1800g)の芯を除いた後、洗浄せずに、そのまま放射状に12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(ii) 水道水に実施例1の試験区5で用いたのと同じ粘土鉱物A(3種混合)を下記の表9に示す量で添加すると共に、酸化カルシウム[(株)エヌシーコーポレーション製「貝殻焼成カルシウム」、貝殻焼成品]を下記の表9に示す量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中にそれぞれの試験区用のキャベツ(約150g)を30分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)。
(iii) 次いで、キャベツを処理用水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でキャベツを2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iv) 上記(iii)で水切りしたキャベツの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表9に示すとおりであった。
また、残りのキャベツをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表9に示すとおりであった。
(i) ハクサイ1株(約2400g)の芯を除いた後、洗浄せずに、幅約40mmのざく切りにし、よく混ぜ合わせてから12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(ii) 水道水に実施例1の試験区5で用いたのと同じ粘土鉱物A(3種混合)を下記の表10に示す量で添加して第1の処理水(25℃)を調製し、この第1の処理水10リットル中にそれぞれの試験区用のハクサイ(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(iii) 次いで、ハクサイを第1の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗した後、水から取り出して、水道水に水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を下記の表10に示す量で添加して調製した第2の処理水10リットル中に20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)。
(iv) 次いで、ハクサイを第2の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でハクサイを撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(v) 上記(iv)で水切りしたハクサイの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表10に示すとおりであった。
また、残りのハクサイをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表10に示すとおりであった。
チンゲン菜25株(約2400g)の根を除いた後、洗浄せずに、幅約40mmのざく切りにし、よく混ぜ合わせてから12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(1)試験区1(対照区):
(i) 試験区1用のチンゲン菜(約200g)については、除菌処理を施さずに、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(ii) 上記(i)で水切りしたチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して次亜塩素酸ナトリウム濃度が200ppmの水溶液(25℃)を調製し、この水溶液10リットル中に試験区2用のチンゲン菜(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を2回撹拌)。
(ii) 次いで、チンゲン菜を次亜塩素酸ナトリウム水溶液から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中に試験区3用のチンゲン菜(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)。
(ii) 次いで、チンゲン菜を処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 水道水に水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中に試験区4用のチンゲン菜(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)。
(ii) 次いで、チンゲン菜を処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 水道水に、酸性白土[水澤化学工業(株)製「ミズカエース#20」]とワラストナイト[林化成(株)製「VM−8N」]とタルク[ソブエクレー(株)製]を1:1:1の質量比で混合したもの[以下「粘土鉱物B(3種混合)」ということがある]を0.1質量%の量で添加して第1の処理水(25℃)を調製し、この第1の処理水10リットル中に試験区5用のチンゲン菜(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)。
(ii) 次いで、チンゲン菜を第1の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗した後、水から取り出して、水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して調製した第2の処理水10リットル中に20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)。
(iii) 次いで、チンゲン菜を第2の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でチンゲン菜を撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iv) 上記(iii)で水切りしたチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりに水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区6用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりにクエン酸カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区7用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物B(3種混合)の代わりに酸性白土[水澤化学工業(株)製「ミズカエース#20」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区8用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物B(3種混合)の代わりに酸性白土[水澤化学工業(株)製「ミズカエース#20」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区9用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物B(3種混合)の代わりにワラストナイト[林化成(株)製「VM−8N」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区10用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物B(3種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「L−10D」、ポリグリセリン脂肪酸エステル]を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区11用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物B(3種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「P−1670」、蔗糖脂肪酸エステル系)を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区12用のチンゲン菜の除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のチンゲン菜の一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、残りのチンゲン菜をポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表11に示すとおりであった。
また、粘土鉱物を添加した第1の処理水中に乳化剤を更に添加した試験区11(発明区)および12(発明区)では、除菌効果に一層優れている。
レタス6株(約2400g)を1枚ずつ剥いで中心部の芯を除いた後、洗浄せずによく混ぜ合わせてから12等分して、試験区1〜12用の試料とした。
(1)試験区1(対照区):
(i) 試験区1用のレタス(約200g)については、除菌処理を施さずに、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬し(浸漬して10秒後と20秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを2回撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(ii) 上記(i)で水切りしたレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 水道水に次亜塩素酸ナトリウムを添加して次亜塩素酸ナトリウム濃度が200ppmの水溶液(25℃)を調製し、この水溶液10リットル中に試験区2用のレタス(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後と20分後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを2回撹拌)。
(ii) 次いで、レタスを次亜塩素酸ナトリウム水溶液から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中に試験区3用のレタス(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)。
(ii) 次いで、レタスを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 水道水に水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の量で添加して処理用水(25℃)を調製し、この処理用水10リットル中に試験区4用のレタス(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)。
(ii) 次いで、レタスを処理用水から取り出し、上記(2)(試験区2)の(ii)と同様にして水洗し、水切りした。
(iii) 上記(ii)で水切りしたレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 水道水に、アタパルジャイト[林化成(株)製「マイクロソープ400LVM」]とカオリン[林化成(株)製「ASP−200]を1:1の質量比で混合したもの[以下「粘土鉱物C(2種混合)」ということがある]を0.1質量%の量で添加して第1の処理水(25℃)を調製し、この第1の処理水10リットル中に試験区5用のレタス(約200g)を20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)。
(ii) 次いで、レタスを第1の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗した後、水から取り出して、水道水に酸化カルシウム[北海道共同石灰(株)製「シェルライムHTO」、貝殻焼成品]を0.1質量%の量で添加して調製した第2の処理水10リットル中に20分間浸漬した(浸漬して10分後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)。
(iii) 次いで、レタスを第2の処理水から取り出して、温度25℃の水道水10リットルにそのまま直接30秒間浸漬して水洗し(浸漬して10秒後に滅菌処理した箸を用いて水中でレタスを撹拌)、次いで水道水から取り出して滅菌処理した網の上に10分間放置して水切りした。
(iv) 上記(iii)で水切りしたレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりに水酸化カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区6用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(ii)において、第2の処理水として、酸化カルシウムの代わりにクエン酸カルシウム[三栄源エフ・エフ・アイ(株)製]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区7用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物C(2種混合)の代わりにアタパルジャイト[林化成(株)製「マイクロソーブ400LVM」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区8用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物C(2種混合)の代わりにアタパルジャイト[林化成(株)製「マイクロソーブ400LVM」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区9用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、粘土鉱物C(2種混合)の代わりにカオリン[林化成(株)製「ASP−200」]を0.1質量%の割合で水道水に添加して調製したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区10用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区6の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物C(2種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「M−10D」、ポリグリセリン脂肪酸エステル]を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区6と同様にして試験区11用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
(i) 試験区5の(i)において、第1の処理水として、水道水に粘土鉱物C(2種混合)0.1質量%と共に乳化剤[三菱化学フーズ(株)製「P−1570」、蔗糖脂肪酸エステル)を濃度が500ppmになる量で添加したものを用いた以外は、試験区5と同様にして試験区12用のレタスの除菌処理、水洗、水きりを行った。
(ii) 上記(i)で得られた水切り後のレタスの一部(25g)を採取して上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、残りのレタスをポリエチレン製の袋に入れて温度5℃の冷蔵庫で48時間(2日間)冷蔵保存した後、冷蔵庫より取り出して、上記した方法で一般生菌数を測定したところ、下記の表12に示すとおりであった。
また、粘土鉱物を添加した第1の処理水中に乳化剤を更に添加した試験区11(発明区)および12(発明区)では、除菌効果に一層優れている。
Claims (5)
- 野菜類または果実類を、粘土鉱物と、酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびクエン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種のカルシウム成分と、乳化剤を添加した水で処理した後、水洗することを特徴とする野菜類または果実類の除菌方法。
- 粘土鉱物とカルシウム成分と乳化剤を添加した水による処理時間が1〜120分である請求項1に記載の除菌方法。
- 野菜類または果実類を、粘土鉱物と乳化剤を添加した水で処理し、次いで酸化カルシウム、水酸化カルシウムおよびクエン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種のカルシウム成分を添加した水で処理した後、水洗することを特徴とする野菜類または果実類の除菌方法。
- 粘土鉱物と乳化剤を添加した水による処理時間が1〜120分、およびカルシウム成分を添加した水による処理時間が1〜120分である請求項3に記載の除菌方法。
- 処理に使用する水の質量に基づいて、粘土鉱物を0.001〜2質量%、カルシウム成分を0.01〜10質量%および乳化剤を0.001〜0.5質量%の割合で添加する請求項1〜4のいずれか1項に記載の除菌方法。
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