JP4629864B2 - 翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 - Google Patents
翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4629864B2 JP4629864B2 JP2000378503A JP2000378503A JP4629864B2 JP 4629864 B2 JP4629864 B2 JP 4629864B2 JP 2000378503 A JP2000378503 A JP 2000378503A JP 2000378503 A JP2000378503 A JP 2000378503A JP 4629864 B2 JP4629864 B2 JP 4629864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- bottom wall
- needle cover
- cover
- curved
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
- A61M5/3205—Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
- A61M5/321—Means for protection against accidental injuries by used needles
- A61M5/3216—Caps placed transversally onto the needle, e.g. pivotally attached to the needle base
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/14—Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
- A61M5/158—Needles for infusions; Accessories therefor, e.g. for inserting infusion needles, or for holding them on the body
- A61M2005/1581—Right-angle needle-type devices
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Hematology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポート アクセス インフュージョン セット(PORT ACCESS INFUSION SET、PAISと称される)(以下薬液注入装置という)を構成する翼付湾曲針(針の穿刺部が針基に対して90度曲がった形状をしている)用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬剤注入装置に関するもので、使用時の操作性や安全性を改良したものである。前記ポートとは患者の体内に埋め込まれたものであり、抗癌剤等の薬液を注入するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
図13は、現在使用されている薬液注入装置150の概略図である。薬液注入装置150は針基153の前方に湾曲針152、側部に翼155を装着した翼付湾曲針151と前記針基153の後方にチューブ156等を装着することにより構成されている。
翼付湾曲針151には、湾曲針152の針先の保護や湾曲針152の廃棄時に針先が露出しないように円筒形状の針カバー154が装着されている。
しかしながら、翼付湾曲針151の使用前後に湾曲針152に前記針カバー154を装着するのみでは、使用開始時に針カバー154を外した後に紛失したり、また使用後に患者から湾曲針152を抜き取って、針カバー154で再度被冠する際に、患者または作業者の身体を誤刺してしまう虞がある。また針カバー154をしないで湾曲針152をそのまま廃棄しようとすれば、患者の血液が付着した湾曲針152が作業者や廃棄作業者等を誤刺した場合、血液感染してしまう虞がある。
また使用前は翼155を紙テープT等で固定しているため、使用開始時に、これらの紙テープ等を取り外す作業が面倒であった。
そこで本発明者らは、薬液注入装置を構成する翼付湾曲針の使用時の操作性や安全性の改良について鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明は、一対の対向する第一の側壁(3、33、63)どうしの間に、第一の底壁(8、38、68)を形成し、
一対の対向する第二の側壁(4、34、64)どうしの間に、第二の底壁(9、39、69)を形成し、
前記第一の側壁(3、33、63)と前記第二の側壁(4、34、64)とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように連結されており、
前記第一の底壁(8、38、68)と前記第二の底壁(9、39、69)とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように連結されており、
前記第一の底壁(8、38、68)に対向して、前記一対の対向する第一の側壁(3、33、63)どうしの間に、第一の開口部(6、36、66)を形成し、
前記第二の底壁(9、39、69)に対向して、前記一対の対向する第二の側壁(4、34、64)どうしの間に、第二の開口部(7、37、67)を形成し、
前記第一の側壁(3、33、63)の内壁面に、針の係止部(5、35、65)を形成し、
前記第二の底壁(9、39、69)に開口部(11、41、71)を形成した翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー(1、31、61)を提供する。
[2]本発明は、前記針の係止部(5、35、65)は、凸部である[1]に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)を提供する。
[3]本発明は、前記第二の底壁(9、39、69)の開口部(11、41、71)は、略L字状、略円形状、楕円状、矩形状、正方形状のいずれか一の形状に形成した[1]または[2]に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)を提供する。
[4]本発明は、前記第一の底壁(8、38、68)及び/又は前記第二の底壁(9、39、69)に溝部(70)を形成した、[1]から[3]のいずれか一項に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)を提供する。
[5]本発明は、翼付湾曲針(21、51)と、[1]から[4]のいずれか一項に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)とを有し、
前記翼付湾曲針(21、51)は、湾曲針(22、52)と針基(23、53)とチューブ(26、56)とを有し、
前記針基(23、53)の前方に、前記湾曲針(22、52)の基端部を装着し、前記針基(23、53)の側部に翼(25、55)を装着し、
前記針基(23、53)の後方に、チューブ(26、56)を装着し、
当該チューブ(26、56)を、前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の開口部(11、41、71)に通して、前記誤刺防止針カバー(1、31、61)が、前記チューブ(26、56)の長さ方向に亘って移動できるように装着し、
前記湾曲針(22、52)の使用前または使用後において、前記翼(25、55)を前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の前記第二の側壁(4、34、64)の間に折りたたんで固定できるとともに前記湾曲針(22、52)の使用後には、前記湾曲針(22、52)を前記係止部(5、35)に固定して、前記湾曲針(22、52)が再び前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の外に露出しないように前記誤刺防止針カバー(1、31、61)内に固定できるように形成した薬液注入装置(20、50)を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー1(以下針カバー1と略記する)の一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]、図2は図1の針カバー1の斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)のA−A’断面図]、図3は図1(図2)の針カバー1を装着した翼付湾曲針21を有する薬液注入装置20の概略図、図4[(A)から(E)]は本発明の針カバー1と該針カバー1を装着した翼付湾曲針21を有する薬液注入装置20の使用状態図、図5は図4の一部拡大図[(A)は図4(D)、(B)は図4(E)にそれぞれ対応する、(C)は(B)のB−B’断面図]である。
【0005】
本発明の針カバー1は、硬質ないし半硬質製合成樹脂よりなり、例えば射出成形により一体成形された略L字状のハウジング2より構成されている。
本発明で略L字状とは、湾曲針(針の穿刺部が針基に対して略90度曲がった形状をしている)の形状と実質的に一致する形状であり、完全なL字のものはもちろん、若干変形したL字のものも含む。
ハウジング2は、一対の対向する第一の側壁3どうしの間に、第一の底壁8を形成し、一対の対向する第二の側壁4どうしの間に、第二の底壁9を形成している。
第一の側壁3と第二の側壁4とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように折り曲げられて連結されている。
第一の底壁8と第二の底壁9とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように折り曲げられて連結されている。
第一の底壁8に対向して、一対の対向する第一の側壁3どうしの間に、第一の開口部6を形成している。
第二の底壁9に対向して、一対の対向する第二の側壁4どうしの間に、第二の開口部7を形成している。
さらに詳述すれば、前記ハウジング2は、比較的長い一対の対向する第一の側壁3と比較的短い一対の対向する第二の側壁4を略L字状に一体に形成し、さらに前記第一の側壁3と前記第二の側壁4の間に比較的長い第一の底壁8と比較的短い第二の底壁9を略L字状に一体に形成している。
また前記第一の底壁8と前記第二の底壁9に対向する前記第一の側壁3と前記第二の側壁4の間に相互に連通する比較的長い第一の開口部6と比較的短い第二の開口部7を形成している。前記比較的長い第一の底壁8と比較的短い第二の底壁9はそれぞれ略L字状に形成されている。
そして前記第一の底壁8は長い底壁8Lと短い底壁8Sを有し、前記第二の底壁9は実質的に同じ長さの二つの底壁を有している。
【0006】
前記第一の側壁3の内壁面には針の係止部5を形成している。該針の係止部5とは具体的には凸部である。該凸部5は板状に形成され、前記第一の底壁8(長い底壁8L)方向へ、すなわち、若干下向きに突設されている。(図1、図2、図5参照。なお前記凸部5は、前記第一の開口部6方向へ、若干上向きに突設しても良い。)そして、一方の第一の側壁3の内壁面に二箇所、これに対向する他方の第一の側壁3の内壁面に一箇所、交互に重ならないように配置されている。
該凸部5の形態は図1、図2、図5に示した形態またはこれらに類似した形態に限定されることはなく、要するに針を係止できる形態であれば、全ての形態を採用することができる。また該凸部5は一方の第一の側壁3の内壁面のみに一箇所または複数箇所形成しても良いし、両方の第一の側壁3の内壁面に一箇所または複数箇所形成しても良い。要するに針を係止できるようにその形態に合わせて一箇所または複数箇所形成することができる。
さらに前記第二の底壁9の実質的に同じ長さに形成された二つの底壁に亘って略L字状の開口部11を形成している。(なお前記第二の底壁9の二つの底壁は必ずしも実質的に同じ長さに形成しなくても良く、一方を比較的長く、他方を比較的短く形成しても良い。)
【0007】
本発明の前記針カバー1は、図3のように、針基23の前方に湾曲針22、側部に翼25を装着した翼付湾曲針21に装着される。湾曲針22には針カバー24が被冠されている。翼付湾曲針21を有する薬液注入装置20には、翼付湾曲針21の針基23の後方にチューブ26が接続され、チューブ26の後端にコネクタ28が接続され、該コネクタ28にロックキャップ29が装着されている。
チューブ26の途中には、必要によりクランプ27が装着されている。
針カバー1は、前記チューブ26に開口部11を通して、前記針基23から前記チューブ26の長さ方向に亘って移動でき、チューブ26の外周に沿って回転でき、チューブ26の長さ方向に向きを変えることができるように装着される。
前記翼25は前記ハウジング2の前記比較的短い第二の開口部7を経て、前記第二の側壁4の間に折りたたんで固定する。
【0008】
次に本発明の針カバー1及び針カバー1を装着した翼付湾曲針21を有する薬液注入装置20の使用方法の一例について図4を参照しながら説明する。
図4(A)は包材から薬液注入装置20を取り出した状態で、翼25を第二の側壁4の間に折りたたんで固定した状態である。図4(B)のようにロックキャップ29を外し、針カバー1をコネクタ28方向へスライドさせ、前記翼25を前記第二の側壁4から外す。針カバー24を湾曲針22から外して、湾曲針22をポート(図示せず)へ穿刺する。使用後に図4(C)のように針カバー1をチューブ26の外周に沿って下方に180度反転させ、さらに図4(D)のように針カバー1の第一の開口部6の向きを下から湾曲針22方向に90度変えて[(注)開口部11は略L字状に形成されているので、このような方向転換が可能である]、チューブ26に沿って、針基23方向にスライドさせる。図4(E)のように翼25を第二の側壁4の間に折りたたんで固定し、湾曲針22を係止部5(凸部5)に固定する。すなわち、湾曲針22は、複数の凸部5(一方の第一の側壁3の内壁面に二箇所、これに対向する他方の第一の側壁3の内壁面に一箇所、交互に重ならないように配置されている)の天面から、左右の凸部5の端部を前記第一の底壁8(長い底壁8L)方向へ、すなわち、下向きへ押し下げながら、左右の凸部5を経て、凸部5の底面と前記第一の底壁8(長い底壁8L)の間に固定される。
以上のように、湾曲針22の使用前後において前記翼25を前記ハウジング2の第二の側壁4の間に折りたたんで固定できるとともに湾曲針22の使用後には前記係止部5に固定して、湾曲針22が再びハウジング2の外に露出しないようにハウジング2内に固定できる。
【0009】
図6は、本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーの一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]、図7は図6の誤刺防止針カバーの斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)A−A’断面図]、図8は図6(図7)の誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の概略図、図9[(A)から(D)]は本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーと該誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の使用状態図、 図10は図9の一部拡大図[(A)は図9(C)、(B)は図9(D)にそれぞれ対応する、(C)は(B)のB−B’断面図]である。
図6の本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー31(以下針カバー31と略記する)は、前記図1の針カバー1の前記第二の底壁9の実質的に同じ長さに形成された二つの底壁に亘って略L字状に形成された開口部11に代えて、第二の底壁39を構成する二つの底壁の一方(チューブを挿通する側)のみに、例えば略円形状(楕円状も含む)、矩形状(正方形状も含む)(要するにチューブが挿通できれば形状は何でも良い)の開口部41を形成した点が異なるのみで、構成材料、その他の形態、同形態の定義は実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0010】
本発明の前記針カバー31も、図8のように、図3と形態が実質的に同様の湾曲針51とこれを有する薬液注入装置50に装着される。図1の前記針カバー1は、前記チューブ26に略L字状の開口部11を通して、前記針基23から前記チューブ26の長さ方向に亘って移動でき、チューブ26の外周に沿って回転でき、チューブ26の長さ方向に向きを変えることができるように装着されるが、本発明の図6の前記針カバー31は、薬液注入装置50のチューブ56を第二の底壁39を構成する二つの底壁の一方(チューブを挿通する側)のみに形成した円形の開口部41に通しているので、湾曲針51の針基53と薬液注入装置50のチューブ56の長さ方向の間に亘って移動できるのみである。
湾曲針51の翼55はハウジング32の前記比較的短い第二の開口部37を経て、前記第二の側壁34の間に折りたたんで固定することができる。
【0011】
次に本発明の針カバー31及び針カバー31を装着した翼付湾曲針51を有する薬液注入装置50の使用方法の一例について図9を参照しながら説明する。
図9(A)は包材から薬液注入装置50を取り出した状態で、薬液注入装置50のチューブ56を針カバー31の第二の底壁39を構成する二つの底壁の一方(チューブを挿通する側)のみに形成した円形の開口部41に通している。翼55は折りたたんで例えば紙テープ等(図示せず)で固定した状態である。図9(B)のようにロックキャップ59を外し、針カバー54を湾曲針52から外して、湾曲針52をポート(図示せず)へ穿刺する。使用後に図9(C)のように針カバー51を、チューブ56に沿って、針基53方向にスライドさせる。図9(D)のように図4(E)と同様に、翼55を第二の側壁34の間に折りたたんで固定し、湾曲針52を係止部35(凸部35)に固定する。
以上のように、湾曲針52の使用後においては前記係止部35に固定して、湾曲針52が再びハウジング32の外に露出しないようにハウジング32内に固定できる。
本発明の前記針カバー31は、薬液注入装置50のチューブ56を第二の底壁39を構成する二つの底壁の一方(チューブを挿通する側)のみに形成した円形の開口部41に通しているので、薬液注入装置50のチューブ56の長さ方向から湾曲針51の針基53方向に亘って移動させるのみで、湾曲針52が再びハウジング32の外に露出しないようにハウジング32内に固定できるので、前記針カバー1(前記チューブ26に略L字状の開口部11を通して、前記針基23から前記チューブ26の長さ方向に亘って移動でき、チューブ26の外周に沿って回転でき、チューブ26の長さ方向に向きを変えることができる)と比較して、操作が容易である。
【0012】
図11は、本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーの一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]、図12は図11の誤刺防止針カバーの斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)A−A’断面図]である。図11の本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー61(以下針カバー61と略記する)は、前記図1の針カバー1と前記図6の針カバー31の前記第一の底壁8、38(長い底壁8L、38L)からこれに隣接する第二の底壁9、39に代えて、ハウジング62を構成する第一の底壁68(長い底壁68L)からこれに隣接する第二の底壁69を肉厚の壁面Wを形成し、この壁面W内に溝部70を形成したものである。針カバー61は溝部70を形成することにより、持ちやすくなり(作業者の指を係止しやすくなり)、操作性が大幅に向上する。溝部70の形状は、作業者の指が係止できる形状であれば、例えば湾曲状(図11参照)、半円状、矩形状、またはこれらを二個形成した形状等、何でも良い。針カバー61は、以上の点が針カバー1、31と異なるのみで構成材料、その他の形態、同形態の定義は実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。
また針カバー61の開口部71は、図6の針カバー31の開口部41と同様に略円形状(楕円状も含む)、矩形状(正方形状も含む)(要するにチューブが挿通できれば形状は何でも良い)に形成しているが、図1の針カバー31の開口部41と同様に略L字状に形成しても良い。また針カバー61の前記溝部70は、前記図1の針カバー1と前記図6の針カバー31の前記第一の底壁8、38(長い底壁8L、38L)からこれに隣接する第二の底壁9、39に亘って形成することもできる。また前記溝部70は前記第一の底壁8、38、68又は第二の底壁9、39、39(の壁面W)のどちらか一方に形成しても良い。
【0013】
【発明の作用効果】
以上説明したように本発明の針カバー1、31、61及び針カバー1、31、61を装着した翼付湾曲針21、51を有する薬液注入装置20、50は、使用前は翼25を従来のように他の部品(例えば紙テープ等)により固定する必要がないので、作業性の向上が期待でき、他の部品等も不要となる。
使用後は湾曲針22、52に針カバー24、54を再装着する必要がないので、作業者等への誤刺の機会が大幅に減少し、使用上の安全性が大幅に向上する。またハウジング2、32、62に溝部70を形成することにより、持ちやすくなり(作業者の指を係止しやすくなり)、操作性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーの一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]
【図2】図1の誤刺防止針カバーの斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)A−A’断面図]
【図3】図1(図2)の誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の概略図
【図4】本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーと該誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の使用状態図
【図5】図4の一部拡大図
【図6】本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーの一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]
【図7】図6の誤刺防止針カバーの斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)A−A’断面図]
【図8】図6(図7)の誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の概略図
【図9】本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーと該誤刺防止針カバーを装着した翼付湾曲針を有する薬液注入装置の使用状態図
【図10】図9の一部拡大図
【図11】本発明の翼付湾曲針用の誤刺防止針カバーの一例を示す概略図[(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図]
【図12】図11の誤刺防止針カバーの斜視図[(A)は全体図、(B)は(A)A−A’断面図]
【図13】従来の翼付湾曲針を有する薬液注入装置の概略図
【符号の説明】
1、31、61 誤刺防止針カバー
2、32、62 ハウジング
3、33、63 第一の側壁
4、34、64 第二の側壁
5、35、65 針の係止部(凸部)
6、36、66 第一の開口部
7、37、67 第二の開口部
8、38、68 第一の底壁
8S、38S、68S 短い第一の底壁
8L、38L、68L 長い第一の底壁
9、39、69 第二の底壁
70 溝部
11、41、71 第二の底壁の開口部
20、50 薬液注入装置
21、51 誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針
22、52 湾曲針
23、53 針基
24、54 針カバー
25、55 翼
26、56 チューブ
27、57 クランプ
28、58 コネクタ
29、59 ロックキャップ
Claims (5)
- 一対の対向する第一の側壁(3、33、63)どうしの間に、第一の底壁(8、38、68)を形成し、
一対の対向する第二の側壁(4、34、64)どうしの間に、第二の底壁(9、39、69)を形成し、
前記第一の側壁(3、33、63)と前記第二の側壁(4、34、64)とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように連結されており、
前記第一の底壁(8、38、68)と前記第二の底壁(9、39、69)とは、それぞれお互いに対向する一端部において、略L字状となるように連結されており、
前記第一の底壁(8、38、68)に対向して、前記一対の対向する第一の側壁(3、33、63)どうしの間に、第一の開口部(6、36、66)を形成し、
前記第二の底壁(9、39、69)に対向して、前記一対の対向する第二の側壁(4、34、64)どうしの間に、第二の開口部(7、37、67)を形成し、
前記第一の側壁(3、33、63)の内壁面に、針の係止部(5、35、65)を形成し、
前記第二の底壁(9、39、69)に開口部(11、41、71)を形成したことを特徴とする翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー(1、31、61)。 - 前記針の係止部(5、35、65)は、凸部であることを特徴とする請求項1に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)。
- 前記第二の底壁(9、39、69)の開口部(11、41、71)は、略L字状、略円形状、楕円状、矩形状、正方形状のいずれか一の形状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)。
- 前記第一の底壁(8、38、68)及び/又は前記第二の底壁(9、39、69)に溝部(70)を形成した、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)。
- 翼付湾曲針(21、51)と、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の誤刺防止針カバー(1、31、61)とを有し、
前記翼付湾曲針(21、51)は、湾曲針(22、52)と針基(23、53)とチューブ(26、56)とを有し、
前記針基(23、53)の前方に、前記湾曲針(22、52)の基端部を装着し、前記針基(23、53)の側部に翼(25、55)を装着し、
前記針基(23、53)の後方に、チューブ(26、56)を装着し、
当該チューブ(26、56)を、前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の開口部(11、41、71)に通して、前記誤刺防止針カバー(1、31、61)が、前記チューブ(26、56)の長さ方向に亘って移動できるように装着し、
前記湾曲針(22、52)の使用前または使用後において、前記翼(25、55)を前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の前記第二の側壁(4、34、64)の間に折りたたんで固定できるとともに前記湾曲針(22、52)の使用後には、前記湾曲針(22、52)を前記係止部(5、35)に固定して、前記湾曲針(22、52)が再び前記誤刺防止針カバー(1、31、61)の外に露出しないように前記誤刺防止針カバー(1、31、61)内に固定できるように形成したことを特徴とする薬液注入装置(20、50)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000378503A JP4629864B2 (ja) | 2000-08-28 | 2000-12-13 | 翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257044 | 2000-08-28 | ||
JP2000-257044 | 2000-10-13 | ||
JP2000313702 | 2000-10-13 | ||
JP2000-313702 | 2000-10-13 | ||
JP2000378503A JP4629864B2 (ja) | 2000-08-28 | 2000-12-13 | 翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002186668A JP2002186668A (ja) | 2002-07-02 |
JP4629864B2 true JP4629864B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=27344440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000378503A Expired - Fee Related JP4629864B2 (ja) | 2000-08-28 | 2000-12-13 | 翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4629864B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4627843A (en) * | 1985-06-24 | 1986-12-09 | Burron Medical Inc. | Guard for right angle infusion needle |
US4631058A (en) * | 1985-06-24 | 1986-12-23 | Burron Medical, Inc. | Guard for right angle winged infusion needle |
-
2000
- 2000-12-13 JP JP2000378503A patent/JP4629864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4627843A (en) * | 1985-06-24 | 1986-12-09 | Burron Medical Inc. | Guard for right angle infusion needle |
US4631058A (en) * | 1985-06-24 | 1986-12-23 | Burron Medical, Inc. | Guard for right angle winged infusion needle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002186668A (ja) | 2002-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4209642B2 (ja) | 針カバー及びキャップ付針カバー並びに針カバー付翼付針 | |
EP0699452B1 (en) | Locking safety needle assembly | |
ES2214779T3 (es) | Conjunto de proteccion para aguja. | |
US7537581B2 (en) | Needle shield assembly having hinged needle shield and flexible cannula lock | |
JP2921562B2 (ja) | 針遮蔽組立体 | |
JP4603262B2 (ja) | 安全な注射針構造 | |
US9999735B2 (en) | Safety needle device with snap feature and method of making same | |
EP1862193B1 (en) | Indwelling needle device | |
JP4874267B2 (ja) | 注射針アセンブリ | |
US20050245879A9 (en) | Safety shield assembly | |
US20060200078A1 (en) | Medical assembly, in addition to a guard device, puncture element and a manipulation device for said assembly | |
US7566325B2 (en) | Winged medical needle device | |
AU2002354638A1 (en) | Needle shield assembly having hinged needle shield and flexible cannula lock | |
JP4319601B2 (ja) | 翼付湾曲針 | |
JP2005528140A (ja) | 安全医療用針装置 | |
US20090024092A1 (en) | Safety shield assembly | |
EP1592346B1 (en) | Safety needle assembly | |
JP4629864B2 (ja) | 翼付湾曲針用の誤刺防止針カバー及び該誤刺防止針カバーを備えた翼付湾曲針を有する薬液注入装置 | |
JP2004089674A (ja) | 誤穿刺防止用シールド付き医療用針装置 | |
KR102285178B1 (ko) | 시린지, 및 주사 바늘용 안전 장치 | |
JP4544943B2 (ja) | 翼付湾曲針 | |
JP2000271229A (ja) | 混注部材及び口部並びに医療器具及び医薬容器 | |
JP3840941B2 (ja) | 採血器具 | |
JPH06125986A (ja) | 翼付針 | |
JP2571232Y2 (ja) | 翼付留置針 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |