JP4628980B6 - 可搬式ボール盤 - Google Patents

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本発明は、電磁石等により本体を被加工物に固定すると共に、モータの出力軸に取り付けられたドリル等の刃物の被加工物への前後進を手動で行う構成の可搬式ボール盤に関する。
被加工物に孔を開ける工作機械として、可搬性を有するとともに、本体を被加工物等に電磁石等の吸着力や、バイスを利用して固定できる構成の可搬式ボール盤がある。一般にボール盤は、ドリルを駆動用モータ(以下、略してモータという)に直結した構造であるため、ドリルが被加工物に接触する状態、押下力、被加工物の材質等により負荷が著しく変動し、この変動はモータに直に伝わる。そのため、モータに小出力のモータを用いた場合、過負荷状態が長く続くと、発生した過大電流のためにモータを焼損するおそれがある。
そこで、モータの過負荷対策として、例えば、異なる値の第1,第2の基準レベルを設定してモータの負荷電流を検出し、負荷電流が第1の基準レベルを超えたときには警報を発し、第2の基準レベルを超えたときには警報とともにモータへの通電を停止する構成の穿孔機があり、例えば、特許文献1に開示されている。
又、負荷電流が基準値を超えたときにモータに流れる電流を遮断し、負荷電流が基準値以下になり、かつ所定時間が経過したことに基づいて、モータへの給電を自動的に再開する電動ドリル装置があり、例えば、特許文献2に開示されている。
特公昭62−6925号公報 特開2005−52914号公報
しかし、特許文献1の構成では、負荷電流が第2の基準レベルを超えるとモータの電源回路のリレーがOFFにされて通電が停止されるため、その後は、一旦、電源スイッチを切らなければ、再度モータへの通電をすることができないものであった。即ち、再起動のための手間がかかり、作業性の面において改善の余地があった。
又、特許文献2の構成では、過負荷により電流遮断を行ってから、所定時間が経過すると、依然過負荷状態が変わらなくとも、モータには遮断前と同レベルの電力が供給される。従って回転力が本体に加わるので、好ましくはない。
更に、過負荷を検知してモータへの通電を遮断して、モータを急激に停止するような制御を行った場合、刃物の刃先にはモータからの回転駆動力はなくなるが、慣性力と刃先を被切削物に押し込む力(ドリルの軸線方向力)が加わる。それらの合力として刃先から被加工物へ加えられる力は、モータの通電がされていたときよりも、刃先の回転方向成分に対する軸線方向成分が大きくなり、被切削物から加わる刃先への反力が大きくなるために、刃先の破損を招くおそれがあり、継続して穿孔ができないおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みて、過負荷発生後、過負荷状態が解消されればモータを自動復帰させ、過負荷が一定時間継続した場合には復帰させないようにして、再度過負荷状態が発生するのを防止し、操作性、安全性及び作業性をより向上させることを目的とする。
すなわち、本発明に係る可搬式ボール盤は、
ドリル等の刃物を回転する駆動源であるモータと、
前記モータを含む本体を被加工物に固定する固定手段と、
モータ起動スイッチのONに基づいて前記モータを回転駆動するモータ制御部と、
前記モータ制御部を制御する主制御部と
を備える可搬式ボール盤において、
前記主制御部は、前記モータの負荷が第一の基準値を超えた過負荷状態になったときに前記モータに供給する電力を下げるように前記モータ制御部を制御する第1の制御手段と、
前記過負荷状態となった後、前記モータの負荷が第二の基準値以下に軽減されたときに通常の給電を行うように前記モータ制御部を制御する第2の制御手段と、前記過負荷状態となった後、前記第1の制御手段の実行にともなってモータ供給電圧が所定値になった場合であって、前記モータの負荷が前記第二の基準値以下に軽減されないときに、そのモータ供給電圧によるモータ駆動を所定時間保持するように前記モータ制御部を制御する第3の制御手段と、を有することを特徴とする。具体的には、モータの負荷状態が第一の基準値を超えて過負荷状態となったときには前記第1の制御手段を実行してモータへの供給電力を低下させ、過負荷状態となった後、モータへの負荷が第二の基準値以下になったときに第2の制御手段を実行して通常の給電状態に自動復帰させ、過負荷状態が再度発生するのを防止する。また、第一の制御手段にともなってモータ供給電圧が所定値になった場合であって、モータへの負荷が軽減されないときには、そのモータ供給電圧によるモータ駆動を所定時間保持する第3の制御手段を有する。
具体的には、前記第1の制御手段は、前記モータが前記過負荷状態になったときに、前記モータに供給する電圧を徐々に下げるようにすることができる。
更に具体的には、前記第2の制御手段は、前記モータが前記過負荷状態となった後、前記モータの負荷が前記第二の基準値以下に軽減されたときに、前記モータに供給する電圧を徐々に上げて通常の給電状態にすることができる。
又、前記モータの負荷が軽減されずに所定時間継続したときには前記モータへの給電を停止するように前記モータ制御部を制御する第の制御手段を有することができる。
具体的には前記主制御部は、前記第3の制御手段を実行中、前記モータ起動スイッチがONにされたことをもって前記モータへの通電を開始するように前記モータ制御部を制御することができる。
更に具体的には、前記主制御部は、前記第1及び第2の制御手段のそれぞれの実行時には、その制御状態に応じて、発光素子を異なる色、異なる点灯方法により前記表示制御を行うことができる。
具体的には、前記主制御部は、前記モータ供給電圧の所定値を、前記モータがロック状態になっても焼損等に至らない値に設定することができる。
更に又、前記固定手段は、前記モータを含む本体を、電磁力により被加工物に固定するマグネットであり、前記主制御部は前記マグネットに通電が行われていることに基づいて前記モータ制御部により前記モータを回転駆動するようにすることができる。
以下、本発明に係る可搬式ボール盤の実施の一形態である磁気ボール盤につき、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明に係る磁気ボール盤の外観を示す外観図、図2は、その制御の構成を示すブロック図である。磁気ボール盤1は、本体2と、チャック3に保持された刃物を、ハンドル4の回動操作により被加工物に対して前後進可能なように支持する支持部6とから成っている。又、磁気ボール盤1は、例えば、100Vの交流電源10を電源とするモータ12と、モータ制御及びその状態の表示を制御する主制御部14と、通電時に所定の磁力を発生するマグネット(MG)16と、交流電源10を全波整流して得た直流出力をマグネット16に供給する全波整流器18と、マグネット16の断線を検出するMG断線検出部20と、交流電源10を所定の低電圧に変圧する降圧トランス22と、降圧トランス22の低電圧出力からゼロクロスを検出するゼロクロス検出部24と、主制御部14等に直流電源を供給する直流電源部26と、モータ12の回転を制御するモータ制御部28と、モータ12に流れる電流を検出する電流検出部30と、電流検出部30による検出信号を増幅する信号増幅部32と、主制御部14に接続されてLEDに警告表示を行う表示部34と、磁気ボール盤1の全体の電源をON/OFFする電源スイッチ36と、モータ12への通電をONとするモータ起動スイッチ38と、モータ12への通電をOFFとするモータ停止スイッチ40とを備えている。
主制御部14は、例えば、CPU及びA/Dコンバータを内蔵した1チップマイクロコンピュータからなるPIC(Peripheral Interface Controller)であり、内蔵のROM14aには、図3に示すような処理を実行するプログラムが格納されている。利用できるPICとして、例えば、MICROTIP TECHNOLOGY社のPICシリーズ等がある。
マグネット16は、全波整流器18から直流電源が印加されることにより、磁気ボール盤1の本体を被加工物等に固定しうる磁気吸引力を発生可能なコア及び巻線を有する構成であり、磁気ボール盤1の台座部等に組み込まれている。
MG断線検出部20は、マグネット16の断線警報が行えるように、マグネット16への通電の有無を検出し、マグネット16の電源供給用スイッチの動作に連動して断線を検知する回路を有している。
降圧トランス22は、交流電源10に接続された1次巻線と、ゼロクロス検出部24及び直流電源部26に低電圧の交流電圧を供給する二次巻線とを有する小電力のトランスである。
ゼロクロス検出部24は、交流電源10の正弦波形が0レベルになるタイミングをフォトカプラ等を用いて検出して主制御部14に通知する回路構成になっている。
直流電源部26は、降圧トランス22の二次巻線の出力を全波整流器、及び全波整流器で全波整流した直流出力を平滑及び安定化する平滑回路及び電圧安定化回路を備えて構成されており、生成した直流出力を主制御部14及びその他の回路に供給する。
モータ制御部28は、例えば、半導体制御素子の1つであるトライアックと、そのゲートを制御する制御回路とを備えて構成されている。
電流検出部30は、モータ12に直列接続されたCT(変流器)を用いて構成されており、その検出信号は、演算増幅器を用いて構成された信号増幅部32により増幅され、主制御部14に送られる。尚、主制御部14に送られた検出信号は、主制御部14に内蔵されたA/Dコンバータでデジタル値に変換される。
表示部34は、発光素子、例えば、1つで緑色、黄色及び赤色を発光可能なLEDを備えており、このLEDは主制御部14の制御により、上記表示色のいずれか1つによる発光のほか、連続点灯、長周期の点滅点灯、短周期の点滅点灯等の点灯モードが可能になっている。本実施の形態においては、以下の点灯モードが表示部34に用意されている。
パターン1:緑色点灯(運転中)
パターン2:赤色点灯(警報)
パターン3:黄色点灯(警告)
パターン4:赤色高速点滅(警報)
パターン5:緑色点滅(警報)
パターン−NG:赤色点滅(警報)
図3は、磁気ボール盤1の動作を示すフローチャートであり、図4は、図3に続く処理を示すフローチャートである。図3において、ステップS101〜S107は、マグネット16への通電及び通電確認の処理を示し、ステップS201〜S213は、モータ12の通常動作の処理を示している。又、図4において、ステップS301〜S309は、モータ12の過負荷動作時の処理を示している。なお、ステップS303,S304は、過負荷時間の計測処理を示している。更に、以下の処理において用いられる基準値Vrefは4種類であり、Vref1>Vref2>Vref3>Vref4の関係にある。
まず、主制御部14は、電源スイッチ36による電源ONの有無を判定し(S101)、電源ONを判定できない場合は待機し、電源ONである場合(S101:yes)、マグネット16に通電する(S102)。次に、主制御部14は、マグネット16に通電が行われているか否かをMG断線検出部20の出力に基づいて判定し(S103)、MG断線検出部20の出力がNGでない場合、すなわち通電が確認されれば(S103:no)表示部34のLEDに緑色を点灯させ(S104)、又、通電が確認できないとき(S103:yes)には表示部34のLEDに赤色点滅を点灯させる(S105)。ユーザーは、この点灯により異常を知ることができ、電源OFF、点検等の処置が可能になる。次に、主制御部14は、電源スイッチ36により電源OFFにされたか否かを判定し(S106)、電源OFFが確認されれば(S106:yes)処理を終了する(END)。又、電源OFFでなければ(S106:no)、モータ起動スイッチ38がONであるか否かを判定し(S107)、スイッチONであれば(S107:yes)、モータ制御部28を動作させてモータ12を起動する(S201)。モータ起動スイッチ38のONが確認されない場合(S107:no)、主制御部14は、処理をステップS103へ戻して以降の処理を実行する。
主制御部14は、モータ制御部28を動作させて、所定の通電角による位相制御により、モータ12を回転駆動する。この場合、主制御部14は、ゼロクロス検出部24によるゼロクロスのパルス信号を外部割り込み信号にして、モータ制御部28によるモータ制御を半サイクル毎に起動する処理を実行する。その後、MG断線検出部20の出力に基づいて、マグネット16に通電が行われているか否かを再度判定し(S202)、通電が確認されれば(S202:no)、表示部34のLEDに緑色を点灯させ(S203)、又、通電が確認できないとき(S202:yes)には表示部34のLEDに赤色点滅を点灯させる(S212)。次に、主制御部14は、マグネット16の通電中を確認すると、電流検出部30及び信号増幅部32による負荷電流の検出値(負荷電流値I)の読み込みを実行する(S204)。
次に、主制御部14は、モータ停止スイッチ40が操作されたか否かを判定し(S205)、モータ停止スイッチ40が操作されていれば、モータ12への通電を断って(S213)、処理をステップS103へ戻す。又、モータ停止スイッチ40が操作されていなければ、主制御部14は、取り込んだ負荷電流値Iが基準値Vref1を超えているか否かを判定する(S207)。ここで、基準値Vref1は、モータ12を直ちに停止すべきレベル、即ち過負荷にあるか否かを判定する基準の電流値である。
ステップS207において、(I≦Vref1)が判定されたとき、即ち、過負荷ではない場合(S207:no)、主制御部14は、次に、負荷電流値Iと基準値Vref2を比較する(S208)。ここで、基準値Vref2は、モータ12を停止する必要はないものの高負荷に相当する電流値である。ステップS208で(I>Vref2)が判定されたとき(S208:yes)、主制御部14は、表示部34のLEDに赤色を点灯させて過負荷になる可能性があることをユーザーに警報し(S210)、その後、処理をステップS204へ移行し、以降の処理を実行する。
一方、ステップS208で(I≦Vref2)が判定されたとき(S208:no)、主制御部14は、負荷電流値Iと基準値Vref3を比較する(S209)。ここで、基準値Vref3は、通常の負荷運転であるか否かを判定するための基準となる電流値である。主制御部14は、(I>Vref3)を判定したとき(S209:yes)、表示部34のLEDに黄色を点灯させて負荷が大きいことをユーザーに警告し(S211)、その後、処理をステップS204へ移行させる。又、主制御部14は、(I≦Vref3)を判定したときは(S209:no)、通常の負荷状態であるので表示部34は動作させず、処理をステップS203へ移行して以降の処理を実行する。
ステップS207で(I>Vref1)が判定されたとき(S207:yes)、主制御部14は、過負荷状態を回避するために、モータ12に供給する電圧を強制的に下げる制御を実行する(図4のS301)。次に、主制御部14は、表示部34のLEDに赤色を高速に点滅点灯させ(S302)、モータ駆動力を変更したことをユーザーに警告する。更に、主制御部14は、ゼロクロス検出部24からゼロクロス信号を取り込み、ゼロクロスカウントを開始し(S303)、ついで、ステップS303によるゼロクロスカウント数と設定値n(ゼロクロスカウント数をn数えると、過負荷となってから例えば数秒経ったこととなる)とを比較する(S304)。
主制御部14は、ステップS304において、(ゼロクロスカウント数≧n)が不成立のとき(S304:no)、負荷電流値Iと基準値Vref4を比較する(S305)。ここで、基準値Vref4は、電流検出部30及び信号増幅部32によって過負荷が検出され、一旦供給電圧を強制低下した後に負荷が軽減されたか否かを判定するための基準となる電流値である。主制御部14は、ステップS305において(I<Vref4)が判定されると(S305:yes)、モータ供給電圧を徐々に上げる制御(モータ供給電圧ソフトUP)をモータ制御部28に対して行い(S306)、その後、処理を図3のステップS201へ移行させる。ステップS306の制御により、モータ12が急回転するのを防止でき、これにより操作性及び安全性を高めることができる。
又、主制御部14は、ステップS304において(ゼロクロスカウント数≧n)が成立したとき(S304:yes)、モータ12を完全に停止させる信号をモータ制御部28に出し、これに応じてモータ制御部28はモータ12への給電を停止する(S307)。ついで、主制御部14は、表示部34のLEDに緑色を点滅させ(S308)、モータ12が一時的に強制停止されたことをユーザーに警告する。更に、主制御部14は、モータ起動スイッチ38がONになったか否かを判定し(S309)、モータ起動スイッチ38がONであれば(S309:yes)、図3のステップS201へ移行してモータ通常動作のための制御を実行する。このように、過負荷後における一定時間経過後は、ユーザーがモータ起動スイッチ38を操作しなければ、モータ12は起動しないため、安全性が高められる。又、モータ起動スイッチ38がOFF(S309:no)であればステップS307へ移行して以降の処理を実行する。
以上の制御により、磁気ボール盤1における作業性の向上、ドリル等の刃物の破損防止、モータの焼損防止、安全性の向上等が可能になる。
図5は、本発明に係る可搬式ボール盤の第2の実施の形態である磁気ボール盤の処理を示すフローチャートであり、図6は、図5に続く処理を示すフローチャートである。なお、図5及び図6においては、図3及び図4に示したステップと同一処理内容であるステップには、同一番号を付している。
まず、主制御部14は、図5のステップS101において電源スイッチ36による電源ONの有無を判定し、電源ONを判定できない場合は待機し、電源ONである場合にはマグネット16に通電する(S102)。続いて主制御部14はマグネット16への通電が行われているか否かを判定し(S103)、マグネット16への通電が確認されない場合(S103:no)に表示部34のLEDに赤色点滅を点灯させる(S105)ことは図3に示す実施の形態の場合と同様である。図5に示す実施の形態において、マグネット16への通電が確認されると(S103:no)、交流電源10の周波数が50Hzか60Hzかを判別するステップ(S108)に移る。具体的には、ゼロクロス検出部24により検出されたゼロクロス数を0.2秒間に計数した値から電源周波数を判別する。
次に、主制御部14は、表示部34のLEDを緑色点灯させ(S104)、電源スイッチ36により電源がOFFにされたか否かを判定し(S106)、電源OFFが確認されれば(S106:yes)処理を終了する(END)。又、電源OFFでなければ(S106:no)、モータ起動スイッチ38がONであるか否かを判定し(S107)、スイッチONでない場合(S107:no)には処理をステップ103へ戻す。
ステップS107においてスイッチONが確認された場合(S107:yes)には、モータの通常動作のループに移行する。すなわち、図3で説明したのと同様に、主制御部14はモータ制御部28を動作させて、モータ12を起動する(S201)。その後、マグネット16への通電を判定し(S202)、通電が確認されれば(S202:no)、表示部34のLEDに緑色を点灯させ(S203)、又、通電が確認できないとき(S202:yes)には表示部34のLEDに赤色点滅を点灯させる(S212)。マグネット16への通電が確認されると、続いて主制御部14は負荷電流値Iを読み込み(S204)、モータ停止スイッチ40が操作されたか否かの判定を行う(S205)。モータ停止スイッチ40が操作されていれば(S205:yes)、モータ12を停止させて(S213)処理をステップS103へ戻す。モータ停止スイッチ40の操作がなければ(S205:no)、主制御部14は、読み込んだ負荷電流値Iと基準値Vrefの比較処理を行う(S207〜S209)。ステップS207で基準とするVref1は、モータ12が過負荷にあるか否かを判定する電流値であり、(I≦Vref1)が判定されたとき、即ち、過負荷ではない場合、主制御部14は、次に、負荷電流値Iと基準値Vref2を比較する(S208)。ここで、基準値Vref2は、モータ12を停止する必要はないものの高負荷に相当する電流値である。ステップS208で(I>Vref2)が判定されたとき、主制御部14は、表示部34のLEDに赤色を点灯させて過負荷になる可能性があることをユーザーに警報し(S210)、その後、処理をステップS204へ移行し、以降の処理を実行する。
一方、ステップS208で(I≦Vref2)が判定されたとき(S208:no)、主制御部14は、負荷電流値Iと基準値Vref3を比較する(S209)。ここで、基準値Vref3は、通常の負荷運転であるか否かを判定するための基準となる電流値である。主制御部14は、(I>Vref3)を判定したとき(S209:yes)、表示部34のLEDに黄色を点灯させて負荷が大きいことをユーザーに警告し(S211)、その後、処理をステップS204へ移行させる。又、主制御部14は、(I≦Vref3)を判定したとき(S209:no)、通常の負荷状態であるので表示部34は動作させず、処理をステップS203へ移行し、以降の処理を実行する。
そして、ステップ207で負荷電流が基準値Vref1を超えたことが判定されると(S207:yes)、主制御部14は、図6のモータ過負荷時動作の処理を実行する。まず、主制御部14は、過負荷状態を回避するために、モータ12に供給する電圧を、例えば、モータ12がロック状態になっても焼損等のおそれのない供給電圧X%(例えば、定格の35%)に数秒間(例えば、4秒間)かけて徐々に下げる制御を実行し(S310)表示部34のLEDに赤色を高速に点滅点灯させて(S302)、モータ駆動力を変更したことをユーザーに警告する。
次に、主制御部14は、負荷電流値Iと基準値Vref4を比較する(S311)。ここでVref4は、モータ12が過負荷状態であると判定された後に、負荷が軽減されたか否かを判断するための基準値であって、I<Vref4が判定されたとき(S311:yes)、処理をステップ306へ移行し、モータ供給電圧を徐々に上げる制御を実行する。又、I≧Vref4が判定されたときは(S311:no)、ステップS310の制御が完了したか否か、すなわちモータ供給電圧がX%に下がったか否かを判定する(S312)。モータ供給電圧がX%に下がっていないとき(S312:no)、処理をステップS310に戻して、以降の処理を実行する。モータ供給電圧がX%にまで下がると(S312:yes)、主制御部14は、モータ供給電圧がX%を維持するようにモータ制御部28を制御する(S313)。
次に、主制御部14は、モータ供給電圧をX%にしたモータ制御が所定時間(例えば、数秒)経過したか否かを判定するためゼロクロス信号をゼロクロス検出部24から取り込んでゼロクロスカウントを行う(S303)。次に、主制御部14は、ステップS303によるゼロクロスカウント数と設定値nとを比較し(S304)、(ゼロクロスカウント数≧n)が不成立のときは(S304:no)、続いてI<Vref4を判定する(S305)。
主制御部14は、(I≧Vref4)のとき(S305:no)、処理をステップS313へ戻して、モータ供給電圧をX%に保持する処理を継続する。又、(I<Vref4>)のとき(S305:yes)は、モータ12が過負荷状態であると判定された後に負荷が軽減された状態であるので、主制御部14は、モータ供給電圧を徐々に上げる制御をモータ制御部28に対して行う(S306)。更に、主制御部14は、モータ供給電圧が100%に到達したか否かを判定し(S315)、100%に到達していなければ、処理をステップS306に戻してモータ供給電圧を徐々に上げる制御をモータ制御部28に対して行い、100%に到達していれば、図5のステップS201へ移行して、以降の処理を実行する。
又、主制御部14は、(ゼロクロスカウント数≧n)が成立したとき(S304:yes)、すなわち所定時間が経過したときは、モータ12への給電を停止(S307)させた後、表示部34のLEDに緑色を点滅させ(S308)、モータ12が一時的に強制停止されたことをユーザーに警告する。更に、主制御部14は、モータ起動スイッチ38がONにされたか否かを判定し(S309)、モータ起動スイッチ38がONであれば(S309:yes)、図5のステップS201へ移行してモータの通常動作のための制御を実行する。又、モータ起動スイッチ38がOFFであれば(S309:no)、ステップS307へ移行して以降の処理を実行する。
上記の通り、第2の実施の形態に係る処理によれば、ステップS310によってモータ供給電圧を徐々に下げるので、モータの慣性力を弱め、刃物の刃先の損傷を防止することができる。また、第1の実施の形態と同様であるが、負荷電流値Iが基準値Vref4より大きい状態では、ステップS312、S313により、モータ供給電圧が所定値に固定され、その後に過負荷状態に応じてモータ停止または通常制御が実行されるため、モータ12を完全停止させるステップS307の処理が実行されたとしても、既に慣性力は弱まっているため、刃物の刃先の損傷が防止される。更に、第1の実施の形態と同様に、磁気ボール盤における作業性の向上及びモータの焼損防止等が可能になる。
以上、本発明に係る磁気ボール盤の実施の形態を示したが、主制御部14は、PICに限定されるものではなく、図3の処理を実行する回路を専用に設計したICや回路であってもよい。又、モータ制御部28は、半導体制御素子に回路構成の簡略化に適したトライアックを用いたが、他の素子、例えば、GTO(ゲートターンOFFサイリスタ)、IGBT(ゲート絶縁形バイポーラトランジスタ)等を用いた構成にすることもできる。
更に、磁気ボール盤1に横ずれ等が生じたことを検出する加速度センサを設け、横ずれ等の発生を警報する様にしてもよい。又、1つのLEDにより警報/警告を行うものとしたが、緑(または青)、赤、黄色(または橙)の単色光を発光するLEDを3つ用いた構成であってもよい。また、LEDに代えて、警告を表す文字メッセージ、絵文字等を液晶表示器等に表示させる構成であってもよい。或いは、発光素子に代えて、音響(警報/警告音、音声メッセージ等)により行う構成にすることもできる。更に、図5のステップS108の処理は、図3のステップS103とS104の間に追加することもできる。
本発明に係る一実施形態である磁気ボール盤の外観を示す外観図である。 本発明に係る磁気ボール盤の構成を示すブロック図である。 本発明に係る磁気ボール盤の動作を示すフローチャートである。 図3の処理に続く処理を示すフローチャートである。 本発明に係る他の実施形態である磁気ボール盤の動作を示すフローチャートである。 図5の処理に続く処理を示すフローチャートである。
1 磁気ボール盤
2 本体
3 チャック
4 ハンドル
6 支持部
10 交流電源
12 モータ
14 主制御部
14a ROM
16 マグネット
20 MG断線検出部
22 降圧トランス
24 ゼロクロス検出部
28 モータ制御部
30 電流検出部
32 信号増幅部
34 表示部
36 電源スイッチ
38 モータ起動スイッチ
40 モータ停止スイッチ

Claims (8)

  1. ドリル等の刃物を回転する駆動源であるモータと、
    前記モータを含む本体を被加工物に固定する固定手段と、
    モータ起動スイッチのONに基づいて前記モータを回転駆動するモータ制御部と、
    前記モータ制御部を制御する主制御部と
    を備える可搬式ボール盤において、
    前記主制御部は、前記モータの負荷が第一の基準値を超えた過負荷状態になったときに前記モータに供給する電力を下げるように前記モータ制御部を制御する第1の制御手段と、
    前記過負荷状態となった後、前記モータの負荷が第二の基準値以下に軽減されたときに通常の給電を行うように前記モータ制御部を制御する第2の制御手段と、
    前記過負荷状態となった後、前記第1の制御手段の実行にともなってモータ供給電圧が所定値になった場合であって、前記モータの負荷が前記第二の基準値以下に軽減されないときに、そのモータ供給電圧によるモータ駆動を所定時間保持するように前記モータ制御部を制御する第3の制御手段と、
    を有することを特徴とする可搬式ボール盤。
  2. 前記第1の制御手段は、前記モータが前記過負荷状態になったときに、前記モータに供給する電圧を徐々に下げるようにすることを特徴とする請求項1に記載の可搬式ボール盤。
  3. 前記第2の制御手段は、前記モータが前記過負荷状態となった後、前記モータの負荷が前記第二の基準値以下に軽減されたときに、前記モータに供給する電圧を徐々に上げて通常の給電状態にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の可搬式ボール盤。
  4. 前記主制御部は、前記モータが前記過負荷状態となった後、前記モータの負荷が前記第二の基準値以下に軽減されずに前記第3の制御手段における前記所定時間継続したときには、前記モータへの給電を停止するように前記モータ制御部を制御する第の制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可搬式ボール盤。
  5. 前記主制御部は、前記第の制御手段を実行中、前記モータ起動スイッチがONにされたことをもって前記モータへの通電を開始するように前記モータ制御部を制御することを特徴とする請求項4に記載の可搬式ボール盤。
  6. 前記主制御部は、前記第1及び第2の制御手段のそれぞれの実行時には、その制御状態に応じて、発光素子を異なる色、異なる点灯方法により表示制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の可搬式ボール盤。
  7. 前記主制御部は、前記モータ供給電圧の所定値を、前記モータがロック状態になっても焼損等に至らない値に設定することを特徴とする請求項1乃至6に記載の可搬式ボール盤。
  8. 前記固定手段は、前記モータを含む本体を、電磁力により被加工物に固定するマグネットであり、前記主制御部は前記マグネットに通電が行われていることに基づいて前記モータ制御部により前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の可搬式ボール盤。
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