JP2009297807A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビットに加えられる負荷が急激に変動した場合であっても、ビットの回転数が大きく変動してしまうことを抑制すること。
【解決手段】本発明に係る電動工具は、ビットを回転駆動させるためのモータ19と、操作手段7、8を介して検出される作業者の操作量に基づいてモータ19の駆動量制御を行う制御手段25と、モータ19の負荷電流を検出する負荷電流検出手段18とを有している。制御手段25は、負荷電流検出手段18により負荷電流の急激な上昇を検出した場合に、モータ19の駆動量を減少させてビットの回転数を低減させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動工具に関し、より詳細には、操作手段を介して検出される作業者の操作量に基づいて、ビットを回転駆動させるためのモータの駆動量を制御する電動工具に関する。
工具先端に設置されたビットを回転駆動させて、建物壁の穿孔を行ったり、ネジなどを回転固定させる電動工具では、十分な駆動力をビットに付加するために、ビットに対して回転方向に対する駆動力が加えられている。さらに、ハンマードリル等の電動工具では、ビットを回転駆動させるだけでなく、ビットに対して打撃を加えることによって、穿孔能力を向上させる構造となっている。
このような電動工具では、作業者の操作によりビットの回転速度を調整することが可能となっている。例えば、被穿孔材がコンクリートなどのように硬度の高い材質である場合には、ビットの回転速度を上げることによって穿孔能力を高めることができ、一方で、被穿孔材がモルタルや発泡コンクリートなどのように硬度の低い材質である場合には、ビットの回転速度を低速にすることによって、穿孔時にビットの先端位置がずれてしまったりすることを防止することが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、今日では、ビットに加えられる回転負荷に応じてビットの回転数を一定に保つ電動工具も開発されている。このようにビットの回転数を一定に保つことにより、被穿孔材の硬度の違いにより回転負荷が変動した場合であっても、その回転負荷に応じて回転数が一定に保たれるため、適切な回転数制御を行うことが可能となっている。
特許第2533769号明細書 (第1頁(背景技術)参照)
ところで、回転数を一定に保つ制御を行う電動工具では、ビットの回転数と目標とするビットの回転数(目標回転数)との偏差に基づいてモータの駆動量を算出し、算出されたモータの駆動量に従ってモータの駆動制御が行われている。
このため、例えば、ビットに多大な負荷が加えられていた状態から急激に負荷が軽くなった場合(例えば、負荷状態から無負荷状態に変化した場合)には、負荷が減少してからモータの駆動が減少した負荷に応じて制御されるまでにわずかに時間を要してしまい(時間的なズレが生じてしまい)、ビットの回転数が一時的に上昇してしまう恐れがあった。
例えば、ネジ締め工具等を操作している場合にビットがネジなどから外れてしまった場合や、穿孔工具等を用いて穿孔作業を行っている場合に、被穿孔材の穿孔箇所が崩れてしまった場合などに、このような現象が生じ得る。このようにビットの回転数が急激に上昇した場合には、電動工具を操作する作業者に対して、意図しない大きな反動が伝わってしまう恐れがあり、円滑な操作の妨げとなってしまう可能性もあり得るという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、ビットに加えられる負荷が急激に変動した場合であっても、ビットの回転数が大きく変動してしまうことを抑制することが可能な電動工具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動工具は、ビットを回転駆動させるためのモータと、操作手段を介して検出される作業者の操作量に基づいて前記モータの駆動量制御を行う制御手段と、前記モータの負荷電流を検出する負荷電流検出手段とを有し、前記制御手段は、前記負荷電流検出手段により前記負荷電流の急激な上昇を検出した場合に、前記モータの駆動量を減少させて前記ビットの回転数を低減させることを特徴とする。
このように、本発明に係る電動工具では、制御手段が負荷電流を検出することによって、ビットに加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断することが可能となる。このため、負荷電流検出手段により負荷電流の上昇を検出した場合において、ビットの負荷減少に伴う制御手段のモータ制御処理に時間を要する場合であっても、制御手段がモータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させることにより、モータおよびビットの急激な回転数上昇を防止することができ、回転数上昇により作業時に作業者が被る恐れのある電動工具の反動負担を低減させることが可能となる。また、負荷電流の上昇を検出した場合に、モータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させることによって、作業時における安全性を高めることが可能となる。
また、本発明に係る電動工具は、ビットを回転駆動させるためのモータと、操作手段を介して検出される作業者の操作量に基づいて前記モータの駆動量制御を行う制御手段と、前記モータの回転数を検出する回転数検出手段とを有し、前記制御手段は、前記回転数検出手段により前記回転数の急激な上昇を検出した場合に、前記モータの駆動量を減少させて前記ビットの回転数を低減させることを特徴とする。
このように、本発明に係る電動工具では、制御手段がモータの回転数を検出することによって、ビットに加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断することが可能となる。このため、回転数検出手段によりモータの回転数の上昇を検出した場合において、ビットの負荷減少に伴う制御手段のモータ制御処理に時間を要する場合であっても、制御手段がモータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させることにより、モータおよびビットの急激な回転数上昇を防止することができ、回転数上昇により作業時に作業者が被る恐れのある電動工具の反動負担を低減させることが可能となる。また、回転数の上昇を検出した場合に、モータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させることによって、作業時における安全性を高めることが可能となる。
本発明に係る電動工具によれば、制御手段が、負荷電流あるいはモータの回転数を検出することによって、ビットに加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断し、モータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させるので、ビットの負荷減少に伴う制御手段のモータ制御処理に時間を要する場合であっても、モータおよびビットの急激な回転数上昇を防止することができ、回転数上昇により作業時に作業者が被る恐れのある電動工具の反動負担を低減させることが可能となる。また、負荷電流あるいはモータの回転数の上昇を検出した場合に、モータの駆動量を減少させてビットの回転数を低減させることによって、作業時における安全性を高めることが可能となる。
以下、本発明に係る電動工具について、図面を用いて詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る電動工具の一例である電動インパクトドライバを示した側面図である。
電動インパクトドライバ1(電動工具)は、本体部2と、グリップ部3と、バッテリ部4と、ビットチャック5とによって概略構成されている。
本体部2およびグリップ部3は、樹脂製のケーシング部材によって一体に形成されており、このケーシング部材は、左右対称を成す一対の半割ケーシングによって構成されている。本体部2の内部には、図示を省略する駆動機構部が内設されており、駆動機構部の駆動によってドライバビット(ビット)6に回転駆動力および打撃力を付加することが可能となっている。
グリップ部3は、本体部2の後部より下方へと延伸形成されており、グリップ部3の前部には、ドライバビット6の回転駆動のオン/オフ操作を行うためのトリガースイッチ(操作手段)7と、ドライバビット6の回転方向の切り替えを行うための回転切替ボタン(操作手段)8とが設けられている。操作者は、回転切替ボタン8によってドライバビット6の回転方向を決定した後にトリガースイッチ7をオンすることにより、ドライバビット6を回転駆動させることが可能となる。
バッテリ部4は、グリップ部3の最下端に設けられている。バッテリ部4の前部(正面)にはラッチ(図示省略)が設けられており、このラッチを押しながらバッテリ部4をグリップ部3の下方向へと引き抜くことによって、バッテリ部4をグリップ部3から取り外すことが可能となっている。取り外されたバッテリ部4は、図示を省略した充電器に装着することによって、充電を行うことが可能となっている。
なお、グリップ部3の後下部には、フック3aが設けられている。作業者は、このフック3aに手首等を通した状態でグリップ部3を握ることによって、工具が不用意に落下してしまうことを防止することが可能となる。
ビットチャック5は、本体部2の先端に設けられている。ビットチャック5はドライバビット6の着脱を行うために設けられており、ビットチャック5のスリーブ5aを本体部2に対して左方向へと回転させることによって、ドライバビット6を固定するためのツメ(図示省略)が開いてドライバビット6をセットすることが可能となる。
一方で、ビットチャック5のスリーブ5aを右方向へと回転させることによって、ツメを閉塞させてドライバビット6を固定させることが可能となる。このようにビットチャック5を操作することによって、様々な種類のドライバビットを交換して取り付けることが可能となり、また装着されたドライバビット6を駆動機構部によって回転駆動させることが可能となる。
図2は、電動インパクトドライバ1の回路構成を示したブロック図である。
電動インパクトドライバ1は、モータ19の駆動を行うパワー機構部11と、トリガースイッチ7および回転切替ボタン8の操作に応じてモータ19の駆動を制御する制御機構部12とにより概略構成されている。
パワー機構部11は、図2に示すように、駆動電源15、平滑コンデンサ16、インバータ回路部17、電圧検出部(負荷電流検出手段)18、モータ19とを有している。
駆動電源15は、上述したバッテリ部4に該当し、バッテリ部4より供給される電力に基づいてモータ19の回転駆動が行われる。インバータ回路部17は、複数のスイッチング回路20により構成されており、スイッチング回路20の切り替えに伴って、モータ19の回転方向制御および駆動量制御が行われる。なお、スイッチング回路20の切替操作は、制御機構部12の後述するマイコン(制御手段)25により制御される。
また、インバータ回路17には、モータ19の駆動に伴って発生する誘起電圧を検出する誘起電圧検出部(回転数検出手段)24が設けられており、この誘起電圧検出部24よって検出される誘起電圧に基づいて、モータ19の回転数を判断することが可能となっている。誘起電圧に基づいて判断されるモータ19の回転数情報は、後述するマイコン25に伝達される。
平滑コンデンサ16は、駆動電源15とインバータ回路部17との間に、並列に設けられている。
モータ19は、ドライバビット6を回転させるための駆動力を発生させる役割を有している。モータ19には、駆動力を発生させるためのステータ21とロータ22とが設けられている。ロータ22は、永久磁石によって構成されており、また、ステータ21は、U相、V相、W相からなる巻線21a、21b、21cにより構成されている。これらの巻線21a〜21cに対して電流を流すことによって回転磁界が形成されて、ロータ22の回転が行われる。巻線21a〜21cを流れる電流は、スイッチング回路20の切替操作により変更および調整が行われる。このスイッチング回路20の切替操作に伴って、ドライバビット6の回転方向および回転速度が決定される。
電圧検出部18は、インバータ回路部17の端部に直列に接続されている。電圧検出部18には、図示を省略する電圧検出用抵抗が設けられており、この電圧検出用抵抗を介して電圧値を検出することによって、インバータ回路部17における負荷電流値の状態を監視することが可能となっている。電圧検出部18により検出された電圧値は、制御機構部12のマイコン25に伝達される。
制御機構部12は、図2に示すように、マイコン25と電圧増幅器26とを有している。
電圧増幅器26は、電圧検出部18において検出された電圧値を増幅する機能を有しており、増幅された電圧値はマイコン25へと伝達される。
マイコン25は、インバータ回路部17のスイッチング回路20を操作することによって、モータ19の回転方向および回転速度を制御する機能を有している。マイコン25には、トリガースイッチ7の操作情報(トリガースイッチ7の握り量に関する情報)と、回転切替ボタン8の回転方向情報とが入力される構造となっている。マイコン25は、回転切替ボタン8の回転方向情報に基づいてモータ19の回転方向を決定し、また、トリガースイッチ7の操作情報に基づいてモータ19の回転量を決定する。マイコン25は、決定されたモータ19の回転方向および回転量に応じて、スイッチング回路20の切替操作を行って、モータ19の駆動制御を行う。
具体的に、マイコン25は、図3に示すように、前述した操作情報および回転方向情報に基づいて、最適なモータ19の回転数を目標回転数として決定する(ステップS.1)。そして、マイコン25は、前述した誘起電圧に基づいて誘起電圧検出部24より取得したモータ19の回転数情報に基づいて、目標回転数から誘起電圧に基づいて検出されたモータの回転数値を減算して偏差を算出し(ステップS.2)、算出された偏差に基づいてPI(比例・積分)制御によりインバータ回路部17に対する操作量(PWM(Pulse Width Modulation)操作量)を求める(ステップS.3)。そして、マイコン25は、前回求められたPWM操作量と今回求められたPWM操作量とに基づいてDUTY(PWM制御におけるパルス電圧のオン/オフの比率)を決定し(ステップS.4)、インバータ回路部17に対してPWM出力を行うことによって、モータ19の回転数制御を行う(ステップS.5)。以後、同様にして偏差を求めてDUTYを決定し、モータ19の制御を行う。
また、マイコン25では、電圧増幅器26を介して取得した電圧値情報に基づいて、インバータ回路部17の負荷電流値を判断(監視)することが可能となっている。マイコン25は、電圧値情報に基づいて求めた負荷電流値に応じて、インバータ回路部17を制御して、モータ19を好適に制御する。
図4は、上述した図3のステップS.4において決定されるDUTYに基づいて、マイコン25がモータ19の駆動制御を行う状態を、モータ19に対する負荷(=ドライバビット6の負荷)が重い場合と軽い場合とを対比して示した図である。図4(a)に示すように、モータ19の負荷が軽い場合には、モータ19の駆動状態に余力があるため、DUTYを高めることなくモータ19の回転状態を目標回転数に誘導することが可能となる。一方で、図4(b)に示すように、モータ19の負荷が重い場合には、モータ19の駆動状態に余力がなくなるため、DUTYを高めることによってモータ19の回転状態を目標回転数に維持する制御を行う。
このように、DUTYの値を調整することによって、図5(a)に示す負荷の時間変化グラフ(図5(a)の上段のグラフ)に示すように、モータ19の負荷(ドライバビット6の負荷)が増大した場合であっても、このモータ19の負荷(ドライバビット6の負荷)に応じてDUTYを高める旨の制御が行われて(図5(a)の中段に示すDUTYの時間変化グラフ参照)、モータ19の回転数が所定の回転数(目標回転数)に維持されることとなる(図5(a)の下段に示す回転数の時間変化グラフ参照)。
しかしながら、図5(b)に示すように、モータ19の負荷(ドライバビット6の負荷)が増大した後に、急激に負荷が減少した(軽減された)場合には(図5(b)の上段に示す負荷の時間変化グラフのA部分参照)、負荷の減少に対するマイコン25のDUTYの修正処理が間に合わなくなり、モータ19の負荷が減少しているにも関わらず、わずかの時間(図5(b)の中段に示すDUTYの時間変化グラフのΔt部分参照)だけ高いDUTYを維持した状態でモータ19の駆動制御が行われてしまう恐れがあった。このように高いDUTYが維持された状態でモータ19の駆動制御が行われると、高い状態に維持されたDUTYに伴ってモータ19の回転数が上昇してしまう(図5(b)の下段に示す回転数を示すグラフの鎖線部参照)という問題があった。
このため、実施例1に係る電動インパクトドライバ1では、マイコン25がモータ19の負荷電流値を監視することによって、モータ19における負荷状態変化および回転数変化をより迅速に判断し、負荷電流値が急激に上昇した場合には、モータ19を停止することにより、モータ19およびドライバビット6における回転数の急激な上昇に伴って、電動インパクトドライバ1を操作する作業者に対して意図しない大きな反動が伝わってしまうことを抑制(図5(b)の下段に示す回転数を示すグラフの実線部参照)することが可能となっている。
図6は、モータ19の回転駆動制御中における、マイコン25の負荷電流値の検出処理を示したフローチャートである。この負荷電流値の検出処理は、図3に示した偏差の算出に伴うインバータ回路部17の制御処理と平行して実行され、例えば、負荷電流値の検出処理を一定時間毎(例えば数msec毎)に割込処理として実行することによって、実現することが可能となっている。
マイコン25は、負荷電流値を検出し(ステップS.11)、負荷電流値が直前に検出された負荷電流値に比べて急激に上昇(変動)しているか否かを判断する(ステップS.12)。そして、負荷電流値に比べて急激に上昇(変動)していると判断した場合(ステップS.12においてYesの場合)、マイコン25は、インバータ回路部17を制御して、速やかにモータ19の回転駆動を停止させる(ステップS.13)。一方で、負荷電流値に比べて急激に上昇(変動)していないと判断した場合(ステップS.12においてNoの場合)、マイコン25は、再度、負荷電流値の検出処理(ステップS.11)に処理を移行し、繰り返しステップS.11〜ステップS.13の処理を実行する。
このように、マイコン25が負荷電流値を検出することによって、ドライバビット6に加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断することが可能となる。このため、負荷電流値の上昇を検出した場合に、マイコン25がモータ19の回転駆動を停止させることによって、負荷減少に伴うマイコン25のDUTY修正処理が間に合わない場合であっても、モータ19およびドライバビット6の急激な回転数上昇を防止することができ、回転数上昇により作業時に作業者が被る恐れのある電動工具の反動負担を低減させることが可能となる。また、負荷電流値の上昇を検出した場合に、モータ19の回転駆動を停止させることによって、モータ19の駆動を安全に停止することが可能となるため、作業時における安全性を高めることが可能となる。
[実施例2]
次に、実施例2に係る電動インパクトドライバについて説明を行う。実施例1に係る電動インパクトドライバ1では、モータ19に加えられていた負荷の急激な減少を、負荷電流値を検出することによって判断する構成であったが、実施例2に係る電動インパクトドライバでは、モータ19の回転数変化を検出することによって、モータ19に加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断する点で相違する。
図7は、実施例2に係る電動インパクトドライバの回路構成を示したブロック図である。
実施例2に係る電動インパクトドライバの回路構成において、実施例1において説明した回路構成と同一の機能部分については同一符号を付している。図2に示す実施例1の電動インパクトドライバ1の回路構成と、図7に示す実施例2の電動インパクトドライバの回路構成とを比較すると、実施例2に係る電動インパクトドライバの回路構成では、図2に示す電圧検出部18および電圧増幅器26が設けられていない点で相違する。実施例2に係る電動インパクトドライバでは、誘起電圧検出部24を介してモータ19の回転数情報を取得することによって、モータ19に加えられていた負荷の急激な減少を判断するため、電圧検出部18および電圧増幅器26を設ける必要がなく、構成の簡略化を図ることが可能となる。
実施例2に係る電動インパクトドライバでは、実施例1において説明したように、モータ19の駆動に伴って発生する誘起電圧を、誘起電圧検出部24で検出することによりモータ19の回転数を判断することが可能となっている。誘起電圧検出部24により検出されたモータ19の回転数情報は、マイコン25に伝達される。
図8は、モータ19の回転駆動制御中において、モータ19の回転数を検出する処理を示したフローチャートである。実施例2に係る電動インパクトドライバにおいても、偏差の算出に伴うインバータ回路部17の制御処理(図3参照)が行われており、図8に示す回転数の検出処理は、このインバータ回路部17の制御処理(図3参照)と平行して実行される。例えば、モータの回転数の検出処理を、一定時間毎(例えば数msec毎)に割込処理として実行することによって実現することが可能となる。
マイコン25は、誘起電圧に基づいて検出される回転数情報に基づいて、モータ19の回転数を検出し(ステップS.21)、回転数が直前に検出された回転数に比べて急激に上昇(変動)しているか否かを判断する(ステップS.22)。そして、回転数が急激に上昇(変動)していると判断した場合(ステップS.22においてYesの場合)、マイコン25は、インバータ回路部17を制御して、速やかにモータ19の回転駆動を停止させる(ステップS.23)。一方で、回転数が急激に上昇(変動)していないと判断した場合(ステップS.22においてNoの場合)、マイコン25は、再度、回転数の検出処理(ステップS.21)に移行し、繰り返しステップS.21〜ステップS.23の処理を実行する。
このように、マイコン25がモータ19の回転数を検出することによって、ドライバビット6に加えられていた負荷の急激な減少を迅速に判断することが可能となる。このため、モータ19の回転数の上昇を検出した場合に、マイコン25がモータ19の回転駆動を停止させることによって、負荷減少に伴うマイコン25のDUTY修正処理が間に合わない場合であっても、モータ19の急激な回転数上昇を防止することができ、回転数上昇により作業時に作業者が被る恐れのある電動工具の反動負担を低減させることが可能となる。また、回転数の上昇を検出した場合に、モータ19の回転駆動を停止させることによって、モータ19の駆動を安全に停止することが可能となるため、作業時における安全性を高めることが可能となる。
以上、本発明に係る電動工具を、図面を用いて説明したが、本発明に係る電動工具は、実施例1および実施例2に示したものに限定されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、実施例1および実施例2では、本発明に係る電動工具として、電動インパクトドライバを一例として示して説明を行ったが、本発明に係る電動工具は、電動インパクトドライバのみに限定されるものではない。本発明に係る電動工具は、負荷の急激な減少に伴うモータの回転数上昇を抑制する構成であるため、ビットをモータにより回転駆動させる構成を備える電動工具であればよい。例えば、電動インパクトドライバに変えて、電動ハンマードリルなどの電動工具を用いる場合であっても、負荷電流値あるいはモータ19の回転数を検出し、急激な負荷電流値の上昇や回転数の上昇に応じてモータの回転駆動を停止させる構成とすることによって、実施例1および実施例2と同様の作用効果を奏することが可能となる。
また、実施例1では、負荷電流値だけを検出して、負荷電流値の急激な上昇に応じてモータ19の回転駆動を停止させる構成とし、実施例2では、モータ19の回転数だけを検出して、回転数の急激な上昇に応じてモータ19の回転駆動を停止させる構成としたが、負荷電流値とモータ19の回転数との両方を検出することによって、ドライバビット6に加えられた負荷が急激に減少したことを判断し、モータ19の回転駆動を停止させる構成とするものであってもよい。このように、負荷電流値とモータ19の回転数との両方を検出することによって、より確実にドライバビット6における負荷の急激な減少を判断することができる。
さらに、実施例1および実施例2に係る電動工具では、負荷電流値あるいはモータ19の回転数を検出し、急激な負荷電流値の上昇や回転数の上昇に応じてモータ19の回転駆動を停止させる構成としたが、必ずしもモータ19の回転駆動を停止させる構成に限定されるものではない。例えば、急激な負荷電流値の上昇や回転数の上昇に応じてモータ19の回転駆動を低い回転数まで低減させることによって、ドライバビット6の急激な回転数上昇に伴う作業者への意図しない反動の伝達を防止することができ、その後の作業を中断することなく円滑に継続することが可能となる。
実施例1に係る電動インパクトドライバの概略構成を示す側面図である。 実施例1に係る電動インパクトドライバの制御回路部を示すブロック図である。 実施例1に係るマイコンにおけるモータの駆動制御処理を示すフローチャートである。 実施例1に係るマイコンにより設定されるDUTYの状態をモータの負荷に応じて対比して示した図である。 実施例1に電動インパクトドライバにおけるモータの負荷状態と、DUTYの設定状態と、モータの回転数状態とを示したグラフであって、(a)は、通常時におけるグラフを示し、(b)は、モータにおける負荷が急激に減少した場合(異常時)におけるグラフを示している。 実施例1に係るマイコンにおいて負荷電流値を検出してモータの回転駆動を停止する処理を示すフローチャートである。 実施例2に係る電動インパクトドライバの制御回路部を示すブロック図である。 実施例2に係るマイコンにおいて、モータの回転数を検出してモータの回転駆動を停止する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 …電動インパクトドライバ(電動工具)
2 …本体部
3 …グリップ部
3a …フック
4 …バッテリ部
5 …ビットチャック
5a …スリーブ
6 …ドライバビット(ビット)
7 …トリガースイッチ(操作手段)
8 …回転切替ボタン(操作手段)
11 …パワー機構部
12 …制御機構部
15 …駆動電源
16 …平滑コンデンサ
17 …インバータ回路部
18 …電圧検出部(負荷電流検出手段)
19 …モータ
20 …スイッチング回路
21 …ステータ
21a、21b、21c …巻線
22 …ロータ
24 …誘起電圧検出部(回転数検出手段)
25 …マイコン(制御手段)
26 …電圧増幅器

Claims (2)

  1. ビットを回転駆動させるためのモータと、
    操作手段を介して検出される作業者の操作量に基づいて前記モータの駆動量制御を行う制御手段と、
    前記モータの負荷電流を検出する負荷電流検出手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記負荷電流検出手段により前記負荷電流の急激な上昇を検出した場合に、前記モータの駆動量を減少させて前記ビットの回転数を低減させること
    を特徴とする電動工具。
  2. ビットを回転駆動させるためのモータと、
    操作手段を介して検出される作業者の操作量に基づいて前記モータの駆動量制御を行う制御手段と、
    前記モータの回転数を検出する回転数検出手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記回転数検出手段により前記回転数の急激な上昇を検出した場合に、前記モータの駆動量を減少させて前記ビットの回転数を低減させること
    を特徴とする電動工具。
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