JP2015123546A - 電動工具 - Google Patents

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健 宮澤
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Abstract

【課題】負荷が急低下した際の回転数の急上昇を抑えることの可能な電動工具の提供。
【解決手段】電動攪拌機等の電動工具において、制御部41は、被攪拌材料の粘度に応じた回転数制御の実行中に負荷が所定値以下に低下したこと(すなわち攪拌羽根が被攪拌材料の中から取り出されたこと)を検出すると、当該低下の直前と比較してインバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを低下させ、ブラシレスモータ11の回転数を維持ないし低下させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ブラシレスモータによって攪拌羽根等の回転具を回転させる電動工具に関する。
電動機により攪拌羽根を回転させ、コンクリートやペンキ等の被攪拌材料を攪拌する電動攪拌機(以下、単に「攪拌機」とも表記)が従来から知られている。
特開2010−82566号公報 特開2011−230091号公報
従来の攪拌機では、動作中に攪拌羽根を被攪拌材料から取り出すと、負荷(トルク)の急低下により攪拌羽根の回転数が急上昇し、被攪拌材料が周囲に飛散しやすいという問題があった。また、グラインダやドリル、丸のこ等の他の電動工具においても、回転数の急上昇は使い勝手や消費電力の観点から好ましくない。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、負荷が急低下した際の回転数の急上昇を抑えることの可能な電動工具を提供することにある。
本発明のある態様は、電動工具である。この電動工具は、
ブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータを制御する制御部と、
前記ブラシレスモータによって回転される回転具とを備え、
前記制御部は、負荷が所定値以下に低下すると、当該低下の直前と比較して前記ブラシレスモータに印加する電圧のデューティを小さくする。
前記制御部は、負荷が前記所定値以下に低下すると、当該低下の直前と比較して前記ブラシレスモータの回転数を同等に維持し又は低下させてもよい。
前記制御部は、負荷が前記所定値以下に低下したことにより前記ブラシレスモータの回転数を低下させるとき、当該低下の前後の負荷の差が所定値以上の場合は当該負荷の差が前記所定値未満の場合と比較して前記回転数の変化を緩やかにしてもよい。
本発明のもう1つの態様は、電動工具である。この電動工具は、
ブラシレスモータと、
前記ブラシレスモータを制御する制御部と、
前記ブラシレスモータによって回転され被攪拌材料を攪拌する回転具と、を備え、
前記制御部は、前記回転具を前記被攪拌材料へ入れる前又は前記被攪拌材料から出した後に、前記被攪拌材料に入れた状態と比較して前記ブラシレスモータに印加する電圧のデューティを小さくする。
前記制御部は、前記回転具を前記被攪拌材料に入れた状態以外において、前記回転具を前記被攪拌材料に入れた状態と比較して前記デューティを小さくしてもよい。
前記ブラシレスモータの起動及び停止を制御するトリガスイッチを有し、
前記制御部は、前記トリガスイッチが前記ブラシレスモータを起動するように操作されたら前記デューティを徐々に大きくしてもよい。
前記回転具は攪拌羽根であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、負荷が急低下した際の回転数の急上昇を抑えることの可能な電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電動攪拌機1の側面図。 電動攪拌機1の、ハウジング2、テールカバー3、及びメインハンドル5を部分的に切り欠いた要部拡大側面図。 電動攪拌機1の簡易ブロック図。 電動攪拌機1の詳細ブロック図。 電動攪拌機1の動作のフローチャート。 図6(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れた状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その1)。図6(B)は、図6(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図7(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れた状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その2)。図7(B)は、図7(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図8(A)は、比較例に関し、攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出す前後でインバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを変えない場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート。図8(B)は、図8(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図9(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9が被攪拌材料の外にある状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その1)。図9(B)は、図9(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図10(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9が被攪拌材料の外にある状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その2)。図10(B)は、図10(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図10(B)の変形例であって、起動後の無負荷時にデューティを低くして低速運転とする場合のデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 図11の変形例であって、攪拌羽根9の引き上げ開始後かつ攪拌羽根9が被攪拌材料の中にある状態からデューティを低下させる場合のデューティ(低粘度の場合)のタイムチャート。 本発明の他の実施の形態としてのグラインダの側面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電動攪拌機1の側面図である。図2は、電動攪拌機1の、ハウジング2、テールカバー3、及びメインハンドル5を部分的に切り欠いた要部拡大側面図である。電動攪拌機1において、ハウジング2は、駆動源となるブラシレスモータ11を収容保持する。ブラシレスモータ11の後部にはFET等の複数のスイッチング素子12aを含むFET基板組12(スイッチング基板組)が設けられる。テールカバー3は、ハウジング2の後方に設けられてブラシレスモータ11及びFET基板組12の後方を覆う。ギヤカバー4は、ハウジング2の前方に設けられ、図示しない減速機構等の回転伝達手段を内蔵する。
メインハンドル5は、ハウジング2から下方に延びるように設けられる。メインハンドル5内にはメイン基板組13が設けられる。メイン基板組13は、ブラシレスモータ11の動作を制御する制御部となる。メインハンドル5には、メイントリガスイッチ5aと、スピードコントロールダイヤル5bと、オンロックボタン5cとが設けられる。メイントリガスイッチ5aは、電動攪拌機1の運転、停止を操作するオンオフ手段である。スピードコントロールダイヤル5bは、電動攪拌機1の運転速度を調節する速度調節手段である。オンロックボタン5cは、メイントリガスイッチ5aを引いた状態(オンにした状態)でメイントリガスイッチ5aから指を離したときにメイントリガスイッチ5aが戻らないように(オフにならないように)ロックするためのボタンである。メインハンドル5の下端部からは電源コード10が延び、商用電源等の外部交流電源に接続可能となっている。なお、メイン基板組13は、オンロックボタン5cが押されてメイントリガスイッチ5aが引かれた状態で電源コード10を外部交流電源に接続しても電源が入らないようにする制御を行ってもよい。
サイドハンドル6は、ギヤカバー4から側方に延びるように設けられる。ホルダ7は、ギヤカバー4から前方に延びるように設けられる。シャフト8は、ホルダ7に保持されてホルダ7から前方に延びる。攪拌羽根9は、シャフト8の先端に取り付けられる。ブラシレスモータ11の回転により、ホルダ7、シャフト8、及び攪拌羽根9が一体に回転される。回転する攪拌羽根9をコンクリートやペンキ等の被攪拌材料内に入れることで攪拌作業が行える。
図3は、電動攪拌機1の簡易ブロック図である。電源基板組14は、電源コード10を介して外部から供給された交流電力を直流電力に変換する。メイン基板組13は、スピードコントローラ15を制御し、FET基板組12の各スイッチング素子12aをスイッチング制御(PWM制御)する。スピードコントローラ15は、メイン基板組13の制御に従い、FET基板組12の各スイッチング素子12aに印加するPWM信号を生成する。
図4は、電動攪拌機1の詳細ブロック図である。電動攪拌機1において、商用電源等の交流電源39からの供給電圧は、ダイオードブリッジ等の整流回路40で例えば全波整流波に変換され、さらに平滑コンデンサCで平滑され、直流電圧となってインバータ回路47(図3のFET基板組12に対応)に供給される。ブラシレスモータ11は、いわゆるインナーロータ型であって、ロータ11aと、ステータと、3つの位置検出素子42(ホール素子等の磁気検出素子)とを有する。ロータ11aは、複数組(本実施の形態では2組)のN極とS極を含むロータマグネット11dを含んで構成される。ステータは、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成るステータコイル11c及びステータコア11bを含む。3つの位置検出素子42は、ロータ11aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に配置される。これら位置検出素子42からの信号に基づいて回転子位置検出回路43が回転位置検出信号を生成し、制御部41は回転位置検出信号に基づいて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間を制御し、ブラシレスモータ11を回転駆動する。制御部41は、また、スピードコントロールダイヤル5bの位置に応じてスピードコントローラ15を制御し、速度調節を行う。
インバータ回路47は、3相ブリッジ形式に接続されたFET等の6個のスイッチング素子Q1〜Q6(図2のスイッチング素子12aにそれぞれ対応)を含む。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは、スピードコントローラ15に接続され、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレイン又は各ソースは、スター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、スピードコントローラ15から入力されたスイッチング素子駆動信号H1〜H6によってスイッチング動作を行い、インバータ回路47に印加される直流電圧を3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに供給する。
スイッチング素子駆動信号H1〜H6のうちローサイド側のスイッチング素子Q4〜Q6のゲートに印加される信号(H4〜H6)あるいはハイサイド側のスイッチング素子Q1〜Q3のゲートに印加される信号(H1〜H3)の少なくともいずれかは、パルス幅変調信号(PWM信号)であり、このPWM信号のデューティを変化させることでブラシレスモータ11への電力供給量を調節し、ブラシレスモータ11の起動、停止、及び回転速度を制御することができる。制御部41は、例えばマイコンであり、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するための中央処理装置(CPU)、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含む。スピードコントローラ15は、制御部41の制御に従い、回転子位置検出回路43の出力信号に基づいて所定のスイッチング素子Q1〜Q6を交互にスイッチングするための駆動信号を発生する。これにより固定子巻線U、V、Wの所定の巻線に交互に通電され、ロータ11aが回転される。ブラシレスモータ11に供給される電流値(検出抵抗Rsに流れる電流値)は、電流検出回路48によって測定され、その値が制御部41にフィードバックされ、ブラシレスモータ11の負荷が監視される。電圧検出回路52は、インバータ回路47に印加される電圧を検出し、制御部41にフィードバックする。
図5は、電動攪拌機1の動作のフローチャートである。使用者がメイントリガスイッチ5aを引くと(S1)、制御部41は、ブラシレスモータ11に流れる電流、すなわち負荷を検出し、攪拌羽根9が被攪拌材料の中にあるか否かを判断する(S2)。制御部41は、負荷が所定値を超えていれば、攪拌羽根9が被攪拌材料の中にあると判断し(S2,Yes)、被攪拌材料の粘度に応じた回転数制御を行う(S3)。なお、被攪拌材料の粘度は、負荷により間接的に検出できる。粘度に応じた回転数制御は、具体的には、粘度に応じて予め定められた目標回転数や当該目標回転数までの回転数上昇速度に従った回転数制御であり、インバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティ(すなわちブラシレスモータ11に印加する電圧のデューティ)を制御することによって行われる。制御部41は、負荷が所定値以下であれば、攪拌羽根9が被攪拌材料の中にないと判断し(S2,No)、無負荷時の回転数制御を行う(S4)。無負荷時の回転数制御では、有負荷時(負荷が所定値以上の場合)と比較してブラシレスモータ11に印加する電圧のデューティを小さくしてもよい。すなわち、無負荷時から負荷が所定値以上に上昇したとき、当該上昇の直前と比較してデューティを大きくしてもよく、当該上昇の直前と比較してブラシレスモータ11の回転数を維持し又は上昇させてもよい。これによれば、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れたときの回転数変動が小さくなり、反動を抑えることができる。ブラシレスモータ11の回転数を上昇させる場合は、当該上昇の前後の負荷の差が大きいほどブラシレスモータ11の回転数の変化を緩やかにしてもよい。制御部41は、被攪拌材料の粘度に応じた回転数制御(S3)の実行中に負荷が所定値以下に低下したこと(すなわち攪拌羽根9が被攪拌材料の中から取り出されたこと)を検出すると(S5,Yes)、当該低下の直前と比較してインバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを低下させ、ブラシレスモータ11の回転数を維持ないし低下させる(S6)。制御部41は、使用者がメイントリガスイッチ5aを戻すと(S7)、ブラシレスモータ11を停止する(S8)。
図6(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れた状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その1)である。このタイムチャートにおいて、被攪拌材料は、高粘度、低粘度、超低粘度の3種類としている。なお、ブラシレスモータ11の回転数と攪拌羽根9の回転数は1対1で対応しており、攪拌羽根9の回転数もブラシレスモータ11の回転数と同じように変化する。図6(B)は、図6(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。時刻t0において使用者がメイントリガスイッチ5aを引くと、制御部41は、ブラシレスモータ11を起動し、インバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを徐々に高めてブラシレスモータ11の回転数を緩やかに上昇させる。デューティをどこまで高めるかは、スピードコントロールダイヤル5bの位置による(高速モードになるほどデューティは高められる)。被攪拌材料の粘度が高いほど負荷が大きくなるため、ブラシレスモータ11の回転数の上昇速度及び最終的な回転数は、被攪拌材料の粘度が高いほど低くなる。時刻t1において使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出すと、負荷の低下を検出した制御部41がPWM信号のデューティを低下させるため、ブラシレスモータ11の回転数は取出し前と同等に維持される(制御部41がデューティを変えなければ、時刻t1において負荷の急低下によりブラシレスモータ11の回転数は急上昇する)。なお、図示は省略したが、ブラシレスモータ11に流れる電流の波形は、概ねデューティと同様であり、無負荷時には小さく、負荷時には大きくなる。例えば、被攪拌材料の粘度が高い場合には負荷が大きくなるため電流も大きくなる。一方、被攪拌材料の粘度が低い場合には負荷が小さいため、電流は無負荷時よりは大きくなるが粘度が高い場合よりは小さくなる。
図7(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れた状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その2)である。このタイムチャートは、図6(A)のものと比較して、被攪拌材料が高粘度又は低粘度の場合に、使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出した時刻t1を境にブラシレスモータ11の回転数が低下している点で相違し、その他の点で一致する。図7(B)は、図7(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。図7(B)に示すように制御部41が時刻t1を境にPWM信号のデューティをより大きく低下させることで、図7(A)に示すように攪拌羽根9の取出し時にブラシレスモータ11の回転数は低下する。回転数の低下速度は、高粘度(取出し時の負荷の差が大きい)の場合のほうが低粘度(取出し時の負荷の差が小さい)の場合より緩やかになるように制御される。
図8(A)は、比較例に関し、攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出す前後でインバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを変えない場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャートである。図8(B)は、図8(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。このタイムチャートは、図6(A),(B)及び図7(A),(B)のものと比較して、使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出した時刻t1を境にブラシレスモータ11の回転数が上昇しデューティが変化していない点で相違し、その他の点で一致する。
図8(A)に示した比較例のように攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出したときにブラシレスモータ11の回転数が上昇すると、攪拌羽根9に付着していた被攪拌材料が周囲に飛散しやすくなる。一方、図6(A)及び図7(A)に示した実施の形態の例では、攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出したときにブラシレスモータ11の回転数を取出し前と比較して維持し又は低下させるため、比較例の場合と異なり、攪拌羽根9に付着していた被攪拌材料が周囲に飛散しにくい。特に図7(A)のように攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出した後にブラシレスモータ11の回転数を低下させれば、被攪拌材料の飛散防止効果は更に高められる。
図9(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9が被攪拌材料の外にある状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その1)である。図9(B)は、図9(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。時刻t10において使用者がメイントリガスイッチ5aを引くと、制御部41は、ブラシレスモータ11を起動し、インバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを徐々に高めてブラシレスモータ11の回転数を緩やかに上昇させる。ブラシレスモータ11の回転数が安定した後の時刻t11において使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れると、被攪拌材料が負荷となりブラシレスモータ11の回転数が低下する。但し、被攪拌材料が超低粘度の場合は、回転数の低下は殆どみられない。時刻t12において使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出すと、負荷の低下を検出した制御部41がPWM信号のデューティを低下させるため、ブラシレスモータ11の回転数は取出し前と同等に維持される。
図10(A)は、電動攪拌機1における、攪拌羽根9が被攪拌材料の外にある状態でブラシレスモータ11を起動した場合のブラシレスモータ11の回転数のタイムチャート(その2)である。このタイムチャートは、図9(A)のものと比較して、被攪拌材料が高粘度又は低粘度の場合に、使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料から取り出した時刻t12を境にブラシレスモータ11の回転数が低下している点で相違し、その他の点で一致する。図10(B)は、図10(A)に対応するデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。図10(B)に示すように制御部41が時刻t12を境にPWM信号のデューティをより大きく低下させることで、図10(A)に示すように攪拌羽根9の取出し時にブラシレスモータ11の回転数は低下する。
図11は、図10(B)の変形例であって、起動後の無負荷時にデューティを低くして低速運転とする場合のデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。このタイムチャートでは、制御部41は、時刻t11において使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れると、インバータ回路47を駆動するPWM信号のデューティを徐々に高める。このとき、制御部41は、時刻t11以降のブラシレスモータ11の回転数を、時刻t11以前と同等に維持し又は上昇させてもよい。図11の場合のように無負荷時の回転数(デューティ)を図10(A),(B)の場合と比較して低く設定することで、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れた際の被攪拌材料の飛散を抑制できる。なお、時刻t11以前の無負荷運転のデューティを、時刻t12以降の無負荷運転負荷のデューティと同じにしてもよい。この場合、時刻t11以降のデューティの上昇率を図11の場合よりも高めて早く目標値に達するようにする。
図12は、図11の変形例であって、攪拌羽根9の引き上げ開始後かつ攪拌羽根9が被攪拌材料の中にある状態からデューティを低下させる場合のデューティ(低粘度の場合)のタイムチャートである。このタイムチャートにおいて、時刻t13は、使用者が攪拌羽根9を被攪拌材料の中から引き上げ始める時刻である。攪拌羽根9は被攪拌材料を上方から下方にかき混ぜる構成のため、攪拌羽根9の引き上げが開始されると負荷が低下する。制御部41は、時刻t13における攪拌羽根9の引き上げ開始に伴う負荷の低下を検出し、攪拌羽根9が被攪拌材料の中にある状態からデューティを低下させる。なお、攪拌羽根9の回転を停止すると攪拌羽根9が被攪拌材料から抜け難くなるため、攪拌羽根9の回転は維持する。図12において時刻t12で被攪拌材料から攪拌羽根9が取り出されると、図11の同時刻と比較して攪拌羽根9の回転数が低下しているため、被攪拌材料の飛散を一層抑制できる。なお、t12で被攪拌材料から攪拌羽根9を抜いた後は急激にデューティを下げてもよいし、ブラシレスモータ11を停止してもよい。また、ブラシレスモータ11の回転数は、例えば、時刻t10〜t11では例えば最高回転数の半分であり、時刻t11〜t13では最高回転数であり、時刻t13〜t12では最高回転数の80%まで低下し、時刻t12以降は時刻t10〜t11の半分(又は同等、又は停止)に低下する。これにより、攪拌羽根9を被攪拌材料の中に入れる時の反動を抑えつつ、攪拌羽根9を被攪拌材料から抜く時の被攪拌材料の飛散を抑えることができる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 被攪拌材料から攪拌羽根9を取り出した後のブラシレスモータ11の回転数を取出し前と比較して同等に維持し又は低下させるため、攪拌羽根9に付着した被攪拌材料が周囲に飛散することを防止できる。また、被攪拌材料から攪拌羽根9を取り出した後、すなわち攪拌作業をしていないときの電力消費が抑えられ、省エネルギー化に有利である。
(2) ブラシレスモータ11の起動時の回転数上昇を緩やかにしているため、反動が小さくなり使い勝手がよい。
(3) メイン基板組13がメインハンドル5内に設けられるため、ハウジング2の後方から流入する冷却風とともにハウジング2の内部に進入する粉じんや水がメイン基板組13にかかりにくくなり、メイン基板組13の破損や短絡の防止に有利である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では、負荷が所定値以下になったときにブラシレスモータ11の回転数を維持ないし低下させたが、負荷が所定値以下になったときにブラシレスモータ11に印加する電圧のデューティを小さくする限り、ブラシレスモータ11の回転数は上昇してもよい。この場合も、負荷が所定値以下になる前後でデューティを変えない場合と比較すれば、回転数の上昇が抑えられ、被攪拌材料の飛散防止効果は得られる。
電動工具は、実施の形態で説明した電動攪拌機に限定されず、グラインダやドリル、丸のこ等の他の電動工具であってもよい。図13は、本発明の他の実施の形態としてのグラインダの側面図である。このグラインダは、ハウジング2に内蔵されたブラシレスモータの回転をギヤカバー4内の回転伝達手段によって砥石16に伝達し、回転する砥石16によって対象物の研削作業を行うものである。ブラシレスモータの動作制御は前述の電動攪拌機1の場合と同様であり、砥石16を対象物に押し付けた状態から離すと、砥石16の回転数は維持ないし低下される。
1 電動攪拌機、2 ハウジング、3 テールカバー、4 ギヤカバー、5 メインハンドル、5a メイントリガスイッチ、5b スピードコントロールダイヤル、5c オンロックボタン、6 サイドハンドル、7 ホルダ、8 シャフト、9 攪拌羽根(スクリュー)、10 電源コード、11 ブラシレスモータ、11a ロータ、11b ステータコア、11c ステータコイル、11d ロータマグネット、12 FET基板組、12a スイッチング素子、13 メイン基板組、14 電源基板組、15 スピードコントローラ、16 砥石、39 交流電源、40 整流回路、41 制御部、42 位置検出素子、43 回転子位置検出回路、47 インバータ回路、48 電流検出回路、52 電圧検出回路、C 平滑コンデンサ、Rs 検出抵抗、Q1〜Q6 スイッチング素子

Claims (7)

  1. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを制御する制御部と、
    前記ブラシレスモータによって回転される回転具とを備え、
    前記制御部は、負荷が所定値以下に低下すると、当該低下の直前と比較して前記ブラシレスモータに印加する電圧のデューティを小さくする、電動工具。
  2. 前記制御部は、負荷が前記所定値以下に低下すると、当該低下の直前と比較して前記ブラシレスモータの回転数を同等に維持し又は低下させる、請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記制御部は、負荷が前記所定値以下に低下したことにより前記ブラシレスモータの回転数を低下させるとき、当該低下の前後の負荷の差が所定値以上の場合は当該負荷の差が前記所定値未満の場合と比較して前記回転数の変化を緩やかにする、請求項2に記載の電動工具。
  4. ブラシレスモータと、
    前記ブラシレスモータを制御する制御部と、
    前記ブラシレスモータによって回転され被攪拌材料を攪拌する回転具と、を備え、
    前記制御部は、前記回転具を前記被攪拌材料へ入れる前又は前記被攪拌材料から出した後に、前記被攪拌材料に入れた状態と比較して前記ブラシレスモータに印加する電圧のデューティを小さくする、電動工具。
  5. 前記制御部は、前記回転具を前記被攪拌材料に入れた状態以外において、前記回転具を前記被攪拌材料に入れた状態と比較して前記デューティを小さくする、請求項4に記載の電動工具。
  6. 前記ブラシレスモータの起動及び停止を制御するトリガスイッチを有し、
    前記制御部は、前記トリガスイッチが前記ブラシレスモータを起動するように操作されたら前記デューティを徐々に大きくする、請求項4又は5に記載の電動工具。
  7. 前記回転具が攪拌羽根である請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。
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