JP4627273B2 - 固定具、及び、持出し庇 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物から張り出された状態で片持ち支持される固定具、及び、前記固定具を有する持出し庇、に関する。
従来から、構造物から張り出された状態で片持ち支持される固定具としては、建築物の玄関の上部に庇を設ける際に用いられる固定具が知られている。このような固定具は、建築物に固定されている上枠材及び下枠材を有する取付枠と、上枠材から片流れした上弦材、及び、下枠材から延出し且つ上弦材の下部と結合した下弦材を有する三角形枠状に構成されている。また、上弦材と下弦材とは鉛直方向に配置されるガゼットプレートにより結合されている。そして、上弦材の上部にパネル状の屋根材が固定される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−300801号公報
上記従来の固定具は、取付枠、上弦材、下弦材、及びガゼットプレートが、ボルトやリベット、溶接などにより結合される。このような結合部や、上弦材、下弦材、及びガゼットプレート等が切断された端部が外部に露出していると、建築物の美観を損ねる畏れがあるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、美観に優れた固定具、及び、固定具を有する持出し庇を提供することにある。
構造物から張り出した状態で片持ち支持される固定具であって、前記構造物に固定される支持部材と、一端が前記支持部材に連結される所定長さの固定具本体と、前記固定具本体の他端を覆う外装部、及び、前記外装部を前記固定具本体に連結する連結部からなる先端部材と、を有し、前記先端部材の外装部のうち少なくとも外装面は、前記固定具本体と同一材質からなり、前記支持部材と前記固定具本体は第1連結部材を介して連結され、かつ前記先端部材と前記固定具本体とは第2連結部材を介して連結され、前記固定具本体には、少なくとも前記第1連結部材及び前記第2連結部材を覆うカバー部材が装着され、前記固定具本体は、前記固定具本体の長さ方向に沿って両側に所定幅で延出した延出面が外装面として形成されると共に、前記固定具本体の外装面の裏面縁部には、長さ方向に沿って第1溝部が形成され、かつ前記先端部材の外装面の裏面縁部には、前記固定具本体と連結された際に前記固定具本体の前記第1溝部と繋がる第2溝部が形成され、前記カバー部材は、前記固定具本体と前記先端部材とが連結された状態で、その縁部が前記固定具本体の第1溝部及び前記先端部材の第2溝部に嵌合して装着される、ことを特徴とする固定具である。
このような固定具によれば、固定具本体の一端は、構造物に固定された支持部材と連結され、他端は先端部材の外装部と、連結部を介して連結される。このとき、構造物から張り出した固定具本体と、固定具本体と連結された外装部の外装面とは同一材質なので、固定具本体と先端部材とがあたかも一体の部材であるかのように視認され、美観に優れた固定具を実現することが可能である。
また、支持部材と固定具本体の一端とを連結する第1連結部材と、固定具本体の他端と先端部材とを連結する第2連結部材とが、カバー部材により覆われるので、連結部材は固定具の外側に露出しない。このため、さらに美観に優れた固定具を実現することが可能である。
また、第1連結部材と第2連結部材とを覆うカバー部材の端縁は、固定具本体から延出された外装面の裏面縁部に設けられた第1溝部と、先端部材の外装面の裏面縁部に設けられ第1溝部と繋がる第2溝部に嵌合して装着されているので、カバー部材の端縁も外装面により隠されて外部に露出しない。このため、カバー部材が連結部材を覆うばかりでなく、カバー部材の端縁も外部に露出しないので、更に美観に優れた固定具を実現することが可能である。
かかる固定具であって、前記固定具本体は中空部材からなると共に、その一端は前記支持部材に挿入固定され、かつその他端は前記先端部材の前記連結部が固定されることが望ましい。
このような固定具によれば、固定具本体が中空部材であり、この固定具本体は支持部材に挿入固定されるので、支持部材は固定具本体に覆われて外部に露出しない。また、連結部が固定具本体の他端に固定されると外装面が固定具の先端に配置され、連結部は外装部より構造物側で固定具本体に固定されるので、連結部は外部から視認され難くなる。このため、より美観に優れた固定具を実現することが可能である。
かかる固定具であって、前記固定具本体と前記先端部材は、各々、同一部材が斜方向に切断された部材からなり、その切断面が相互に突き合わされる、ことが望ましい。
このような固定具によれば、固定具本体の切断面と、先端部材の切断面とを同形状とすうことが可能である。そして、切断面を同形状とした固定具本体と先端部材とを相互に突き合わせることにより、固定具本体及び先端部材の肉厚部分も、固定具本体及び先端部材の外装面によって隠すことが可能である。このため、更に美観を高めることが可能である。
かかる固定具であって、前記固定具本体、前記先端部材及び前記カバー部材は、同一材質からなることが望ましい。
このような固定具によれば、外部に露出する固定具本体、先端部材、及び、カバー部材がいずれも同一材質なので、あたかも一体の無垢材であるかのように視認される。このため、固定具の重厚感や高級感が高まり、より美観に優れた固定具を実現することが可能である。
また、前記固定具と、この固定具に固定される屋根材と、を有することを特徴とする持出し庇である。
このような持出し庇によれば、美観に優れた固定具に屋根材が固定されているので、高級感があり美観に優れた持出し庇を提供することが可能である。
本発明によれば、美観に優れた固定具、及び、固定具を有する持出し庇を提供することができるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態に係る固定具としての持出し梁を用いた持出し庇について図面を参照して説明する。ここでは、本実施形態の持出し庇は、構造物としての建物の玄関ドア上方の外壁から張り出した状態で取り付けられている例について説明する。以下の説明においては、玄関に外側から対面した状態にて上下となる方向を上下方向、及び左右となる方向を左右方向として示し、建物側を奥側、建物から離れた側を手前側と示す。
図1は、本実施形態に係る持出し庇の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の持出し庇10は、建物11の玄関ドア13上方の外壁11aから張り出した状態にて設けられている。この持出し庇10は、平板状の屋根材としてのパネル12と、パネル12が上方から載置されて固定される一対の固定具としての持出し梁20と、建物11の外壁11a側でパネル12を受けるパネル受け部材50と、を有している。
パネル12は、厚さ約8mmの強化ガラス製であり、表面には保護フィルムが貼り付けられ、持出し梁20に固定するための複数の穴が設けられている。
持出し梁20は、パネル12を支持するために2本用いられており、建物11に間隔を隔てて設けられた間柱に、外壁材の上から張り出した状態にて固定されている。持出し梁20の詳細については後述する。
パネル受け部材50は、パネル12における建物11側の縁部の下側に入り込み建物11に固定される下側受け部材51と、下側受け部材51の建物11への固定部を覆いパネル12の上方から、パネル12と下側受け部材51とに跨って取り付けられる受け部材カバー52と、下側受け部材51と受け部材カバー52との両端部を側方から覆う側部材53とを有している。
下側受け部材51と受け部材カバー52は、長手方向が玄関間口の幅方向に沿わされて配置される。下側受け部材51と受け部材カバー52は、いずれもアルミニウム製の押出成型部材であり、玄関間口の幅方向と直交する平面にて切断した断面形状は、長手方向の全域亘ってほぼ同一である。
図2は、下側受け部材の断面図である。図3は、受け部材カバーの断面図である。
下側受け部材51は、パネル12の下側に入り込まされる板状の底板部51aと、底板部51aの奥行き方向における中央付近から鉛直方向に立設され、ほぼパネル12の厚さ分の高さを有する壁部51bと、外壁11aに当接される平板状の取付部51cと、取付部51cの下端と壁部51bの上端とを繋ぐ中継部51dとを有している。取付部51cには、建物11に設けられている間柱の間隔に合わせて、下側受け部材51を建物11にとりつけるためのボルトが貫通される貫通穴(不図示)が設けられている。中継部51dは、奥行き方向の中央から外壁11a側では水平な平面部であり、パネル12側では外壁11aから離れ壁部51bに近づくに連れて低くなるような傾斜を有している。この傾斜部分には、下側受け部材51と受け部材カバー52とを接合するためのタップ穴(不図示)が設けられている。
受け部材カバー52は、下側受け部材51の底板部51aとほぼ平行に配置される表板部52aと、下側受け部材51の取付部51cと間隔を隔ててほぼ平行に配置され、下側受け部材51を建物11に固定するボルトを覆うカバー部52bと、カバー部52bの下端と表板部52aの外壁側の端部とを繋ぐ傾斜部52cと、表板部52aの下面から下方に突出された、側部材53を固定するためのボルト固定部52dと、を有している。また、カバー部52bには、外壁11a側に突出される水平板部52eを有しており、水平板部52eにより外壁11aに対する受け部材カバー52の位置が規制される。
そして、建物11側に固定された下側受け部材51の底板部51aに、持出し梁20にて支持されたパネル12の端部を載置し、その上側から受け部材カバー52を載置すると、下側受け部材51の中継部51dと、受け部材カバー52の傾斜部52cとが重なり合う。重なり合った中継部51dと傾斜部52cとをボルトで接合すると、外壁11aとカバー部52bと水平板部52eとで囲まれた空間が形成され、この空間が防水シールを充填するための空間となる。
また、下側受け部材51と受け部材カバー52とは、各々傾斜を有する中継部51dと傾斜部52cとで重なり合うため、厚さの異なるパネル12にも対応させることが可能である。また、底板部51aとパネル12との間、及び、表板部52aとパネル12との間には、クッション機能とシール機能とを兼ね備えたシート状のクッション材が介在される。
下側受け部材51と受け部材カバー52とを接合した状態では、長手方向における両端部から内部が見えるため、側方から内部が見えないように、下側受け部材51と受け部材カバー52との両端にて側部材53が受け部材カバー52に固定される。
図4は、持出し梁の構成を示す図である。
持出し梁20は、建物11から張り出した状態で建物11に固定される支持部材としての持出しアーム21と、持出しアーム21より長い所定長さを有し長手方向における一端が持出しアーム21に連結されて他端が持出しアーム21より建物11から離れた側に位置する固定具本体としての構造梁25と、構造梁25の他端、すなわち持出しアーム21に連結された構造梁25を覆った状態で当該構造梁25に連結される先端部材30と、持出しアーム21と構造梁25との連結部分、及び、先端部材30と構造梁25との連結部分を覆うカバー部材としての梁カバー35と、先端部材30と構造梁25とを連結するための連結中継部材40と、を有している。
図5は、持出しアームの構成を示す図である。
持出しアーム21は、建物11の外壁11a側に配置される断面コ字状の補強接合部材22と、断面L字状をなし左右一対の左持出しアーム材23及び右持出しアーム材24とを有している。補強接合部材22、左持出しアーム材23、右持出しアーム材24は、平面視にてそれぞれコ字状及びL字状に見えるように配置される。
断面コ字状の補強接合部材22は、外壁11aと対面されるほぼ長方形状の壁部22aが、その長手方向が上下方向に沿うように配置され、上下方向に沿わされた縁部22bから外壁11aに対し垂直に側壁部22c、22dが左右それぞれ突出されている。壁部22aには、建物11に予め設けられている先付け金具60から突出されている鋼棒60aが貫通される2つの穴22eが上下に並べて配置されている。鋼棒60aの周面には後述するナット61が螺合されるねじ溝が形成されている。左側の側壁部22cには左持出しアーム材23を固定されるためにボルト63が貫通される穴22fが、右側の側壁部22dには右持出しアーム材24を固定されるためにボルト63が貫通される穴22fが、それぞれ3つずつ設けられている。
断面L字状の左持出しアーム材23及び右持出しアーム材24は、L字をなす一方の板部の長さが短く、他方の板部の長さが長く形成されている。以下の説明では、短い方を短板部23a、24a、長い方を長板部23b、24bという。左持出しアーム材23及び右持出しアーム材24は、補強接合部材22と上下方向における長さがほぼ同じであり、左右の持出しアーム材23,24は、建物11側に支持される際に、短板部23a、24aが補強接合部材22の左右の側壁部22c、22d間に挿入されて補強接合部材22の壁部22aと重ね合わされ、突出されている鋼棒60aにナット61が螺合されて固定される。このため、左右の持出しアーム材23,24の短板部23a、24aにも、先付け金具60から突出されている鋼棒60aが貫通される2つの穴23c、24cが上下に並べて配置されている。
また、長板部23b、24bには、補強接合部材22に設けられた穴22fを貫通したボルトが締め込まれるタップ穴23d、24dと、構造梁25と持出しアーム21とを連結するために、構造梁25に設けられている貫通穴25aを貫通したボルト63が締め込まれるタップ穴23e、24eと、が設けられている。
そして、持出しアーム21の建物11への取り付に際しては、まず、先付け金具60が間柱に取り付けられることにより建物11の外壁11aを貫通して外方に突出されている鋼棒60aに、外壁11aの破損を防止すると共に、持出しアーム21の倒れを防止するための円盤状の倒れ防止部材62を螺合する。このとき、外壁11aの内側にも同様の円盤64が螺合されており、倒れ防止部材62を螺合することにより内側の円盤64と共に外壁11aを挟持する。ここで、内側の円盤64は、間柱に対する外壁11aの位置を規制して外壁11aの内側に空間を形成する機能と、外壁11aに形成され鋼棒60aが貫通される穴からの水等の進入を防止するために注入されるシール剤の受け部材としての機能も有している。
次に、倒れ防止部材62が螺合された鋼棒60aを、補強接合部材22の壁部22aに設けられた穴22f、左右の持出しアーム材23、24の短板部23a、24aに設けられた穴23c、24cに挿入させて配置すると共に、鋼棒60aにナット61を軽く螺合する。この状態にて、左持出しアーム材23の長板部23bを、補強接合部材22の左側の側壁部に当接させ、右持出しアーム材24の長板部24bを、補強接合部材22の右側の側壁部に当接させてそれぞれボルト63を螺合して固定する。最後に、鋼棒60aに軽く螺合しておいたナット61を締め込むと共に新たなナット61を締め込んで、ダブルナット状態として緩みを防止する。このように取り付けることにより、建物11に片持ち支持されて建物11から張り出した状態の持出しアーム21が形成される。
図4に示すように、構造梁25は、長さ方向(張り出し方向)に貫通する中空部25eを有する中空部材であり、持出しアーム21の長さより十分に長い長さを有している。構造梁25は、建物11側に支持された持出しアーム21が中空部25e内に挿入されて第1連結部材としてのボルト63にて固定される。すなわち、構造梁25の一端は、持出しアーム21に挿入固定され、構造梁25と持出しアーム21とが連結される。
図6は、構造梁の断面図である。構造梁25は、持出しアーム21に取り付けられた状態にて、上下に水平な面を有する平板部26、27を有し、下平板部27の下面27aは外側に露出される外装面となる。上平板部26と下平板部27との間には、左右方向に間隔を隔てて左側板部28と右側板部29とを有している。ここで、前述した中空部25eは、左側板部28、右側板部29、及び、上平板部26と下平板部27とにおいて左側板部28と右側板部29との間に位置する部位にて形成されて、長さ方向に貫通している部位を示している。
左側板部28と右側板部29とは、上下方向の高さに対する約1/4の幅にて上平板部26側と下平板部27側とが中央部分28b、29bより内側に凹設されている。そして、左側板部28において内側に凹設された左凹設部位28aと右側板部29において内側に凹設された右凹設部位29aとの間隔は、左右の持出しアーム材23、24の間隔より僅かに広く形成されている。
このため、構造梁25を、持出しアーム21が挿入されるように取り付けると、構造梁25の左右の凹設部位28a、29aの内面と、左右の持出しアーム材23、24の長板部23b、24b外面とが接することになる。このため、構造梁25の凹設部位28a、29aの長手方向における建物11側には、構造梁25と持出しアーム21とを連結するための第1連結部材としてのボルト63が貫通される貫通穴25aが設けられている。また、構造梁25の凹設部位28a、29aの先端側には、構造梁25と先端部材30とを連結するための第2連結部材としてのボルト63が貫通される貫通穴25bも設けられている。
上平板部26及び下平板部27とは、左側板部28より左方向に、また、右側板部29より右方向にそれぞれ延出されている。上平板部26は、上平板部26の左右の縁部26aが、左側板部28及び右側板部29において凹設されていない中央部分28b、29bの外側面とほぼ同じ位置まで延出されている。
下平板部27は、構造梁25の中空部25eの下側周面とともに繋がった1つの外装面を形成し左右方向(張り出した方向と交差する方向)両側に延出された延出面27eを有しており、下平板部27の左右の縁部27bは、上平板部26の左右の縁部より長く延出されている。延出面27e(外装面)27aの裏側(反外装面側)の左右の縁部(裏面縁部)には、構造梁25の長手方向に沿って第1溝部27cが各々形成されている。この第1溝部27cの位置は、上平板部26の左右の縁部26aのほぼ鉛直下に第1溝部27cの内側の縁27dが位置するように形成されている。
そして、下平板部27は、少なくとも下面27aから下面27aの裏面の第1溝部27cまでの領域に亘ってメッキ等の表面処理が施されている。
また、構造梁25の建物11側は、挿入された持出しアーム21の左右の側壁部22c、22dと左側板部28及び右側板部29とが当たらないように、上平板部26及び下平板部27より短く形成されている。また、下平板部27は、構造梁25が持出しアーム21に取り付けられた際に建物側端部27f(図4)が建物11の外壁11aに近接するように形成されている。
一方、構造梁25の先端側は、下平板部27の下面側の縁27gを通り、長手方向と45°にて交わる線にて斜方向に切断されている。
先端部材30は、構造梁25と同じ中空部25eを有する同一中空部材から形成され、構造梁25と同様に外装面30aを下面として置いた際に、上側に位置する先端上平板部31の上面側の縁31aを通り、長手方向と45°にて交わる線にて斜方向に切断された、側面視略三角形状の部材である。ここで、中空部が45°にて切断された際には、先端部材30の上平板部31はエッジのみとなる。
先端部材30は、外装面30aを有する板状の外装部34と、外装部34を構造梁25に連結するための連結部36から構成されている。連結部36は、同一部材の構造梁25の左側板部28に相当する先端左側板部32、右側板部29に相当する先端右側板部33、及び、上平板部26に相当する先端上平板部31とから構成されている。
そして、外装部34の外装面30aが手前側にて正面を向くように、構造梁25に連結される。先端部材30は、構造梁25と断面が同形状の同一部材から形成されているので、先端部材30の外装面30aの裏側にも、左右の縁部(裏面縁部)30bに沿って第2溝部30cが設けられている。このとき、先端部材30と構造梁25の先端部との内側に先端部材30と構造梁25とに跨って配置された連結中継部材40に、先端部材30と構造梁25とがそれぞれボルト63にて締結されることにより、先端部材30と構造梁25とが連結中継部材40を介して連結される。また、先端部材30と構造梁25とが連結された状態では、第1溝部27cと第2溝部30cとが繋がっている。
連結中継部材40は、断面がコ字状の部材であり、対向する2つの平面40a、40bのうちの一方に、構造梁25の左凹設部位28a及び先端部材30の先端左側板部32に凹設された左凹設部位32aがボルト63にて固定され、他方に、構造梁25の右凹設部位29a及び先端部材30の先端右側板部33に凹設された右凹設部位33aがボルト63にて固定される。
このように、連結中継部材40を介して先端部材30と構造梁25とが連結されると、先端部材30と構造梁25とが各々斜方向に切断された端部同士が相互に突き合わされるため、先端部材30と構造梁25との端縁(切断面)25c、30dは互いに他方の外装面にて隠されることになる。このとき、構造梁25及び先端部材30の肉厚部分における切断面も構造梁25及び先端部材30の外装面27a、30aによって隠される。このため、持出し梁20の正面側及び下方側には、先端部材30と構造梁25との端縁25c、30dは外部に露出しない。そして、持出し梁20の正面に位置する先端部材30の外装面30aと、持出し梁20の下面27aとなる構造梁25の外装面とがあたかも繋がった状態となり、構造梁25の先端の開口25dは、切断端縁25cも含めて先端部材30により覆われる。
梁カバー35は、先端部材30及び構造梁25と同じ材質の部材にて形成されている。
梁カバー35は、持出し梁20が建物11に支持された状態にて、建物11の外壁11aと先端部材30の第2溝部30cとの距離と同等の長さを有し、長手方向に直交する断面がコ字状の部材である。梁カバー35は、コ字状の開放された側の端が下方に向けられて、構造梁25及び先端部材30の反外装面側の上方から、構造梁25及び先端部材30を覆うように被せられる。
図7は、梁カバーの断面図である。
梁カバー35は、水平面を構成する頂部35a、左側面部35b、右側面部35cを有しており、頂部35aには載置されるパネル12を構造梁25の上平板部26に固定するためのボルトが貫通される穴35d(図4)が設けられている。頂部35aの左右方向の幅、及び、左右の側面部35b、35cの間隔は、構造梁25の上平板部26の左右方向の幅、及び、左側板部28及び右側板部29において凹設されていない中央部分28b、29bの外側面の幅とほぼ同じに形成されている。このため、梁カバー35の先端側端縁35fを先端部材30の第2溝部30cに沿わせて上方から構造梁25及び先端部材30に被せると、構造梁25及び先端部材30のほぼ全体が覆われる。このとき、左右の側面部35b、35cの内面と、左側板部28及び右側板部29の中央部分28b、29bの外側面とが接触するとともに、左右の側面部35b、35cの下端縁35eが構造梁25の第1溝部27cに収容される。
そして、本実施形態の持出し庇10の施工方法は、まず、構造梁25に連結中継部材40を用いて先端部材30をボルト63にて連結する。また、梁カバー35の頂部35a上面には、全域に亘ってクッション材兼防水材としての機能を有するシート(不図示)を貼着する。
次に、持出しアーム21を建物11に固定する。持出しアーム21の固定方法は前述しているのでここでは説明を省略する。
建物11から張り出して固定された持出しアーム21に先端部材30が連結された構造 梁25を被せると共に、構造梁25と持出しアーム21とをボルト63にて連結する。そして、上方から梁カバー35を被せて、梁カバー35の下端縁35eを第1溝部27cに、先端側端縁35fを第2溝部30cにそれぞれ嵌合させて持出し梁20を完成させる。
その後、下側受け部材51を建物11に固定し、パネル12の奥側縁部を下側受け部材51上に配置すると共に、パネル12を持出し梁20上に載置して化粧ボルトにて持出し梁20に固定する。
次に、受け部材カバー52をパネル12と下側受け部材51との上部に載置して受け部材カバー52を下側受け部材51にねじで固定し、その両端部にて側部材53を受け部材カバー52にねじで固定する。最後に、受け部材カバー52と外壁11aとの間に防水剤を注入し、持出し庇10を完成させる。
本実施形態の持出し梁20によれば、構造梁25の先端が先端部材30の外装面30a、すなわち構造梁25の外装面となる下面27aと同じ材質の部分にて覆われる。また、構造梁25は中空部25eを有するため、高い強度を有しつつ軽量化することが可能であり、構造梁25の先端の開口25dを先端部材30で覆うことにより、美観に優れた持出し梁20を実現することが可能である。特に、構造梁25と先端部材30との連結部は、互いの端部が斜めに切断されて突き合わされているので、構造梁25の切断端縁(切断面)25c及び先端部材30の切断端縁(切断面)30dがいずれも外装面に隠される。このため、持出し梁20の重厚感や高級感を備え、美観に優れた持出し梁20を実現することが可能である。特に、建物11から張り出して視野に入りやすい、構造梁25と先端部材30との接合部にて構造梁25と先端部材30との切断端縁(切断面)25c、30dが露出しないので、より美観に優れた持出し梁20を実現することが可能である
さらに、持出し梁20は、少なくとも、持出しアーム21と構造梁25とを連結するボルト63、及び、先端部材30と構造梁25とを連結するボルト63を覆う梁カバー35を有しており、この梁カバー35は構造梁25と先端部材30とが有する外装面以外の部位をほとんど覆うため、連結部材としての例えばボルト63ばかりでなく、接合部及び構造梁25や先端部材30の切断端縁(切断面)25c、30dをも外側に露出させないことが可能である。このため、さらに美観に優れた持出し梁20を実現することが可能である。
また、梁カバー35の下端縁35e及び先端側端縁35fは、構造梁25と先端部材30とが有する外装面の反対側に設けられた第1溝部27cと第2溝部30cとに入り込んでいるので、梁カバー35の下端縁35e及び先端側端縁35fも外装面により隠されて露出しない。このため、更に美観に優れた持出し梁20を実現することが可能である。
また、外部に露出する構造梁25、先端部材30、及び、梁カバー35がいずれも同じ材質なので、持出し梁20があたかも一体の無垢材であるかのように視認される。このため、持出し梁20の重厚感や高級感がより高まり、美観に優れた持ち持出し梁20を実現することが可能である。上記実施形態においては、外装面にメッキ等の表面処理を施す例について説明したが、表面処理は必ずしも施す必要はない。例えば、構造梁25、先端部材30、及び、梁カバー35のいずれもが同素材であり、表面の状態が同じであれば構わない。
また、上記のような持出し梁20と、持出し梁20に固定されるパネル12とにて構成した持出し庇10は、美観に優れた持出し梁20にパネル12が固定されているので、高級感があり美観に優れた持出し庇10を提供することが可能である。また、パネルを強化ガラスとしたので、庇の下の空間の採光が確保されるともに、デザイン性の高い優れた持出し梁20を提供することが可能である。本実施形態においては、パネルとして強化ガラスを用いた例について説明したが、これに限るものではない。
上記実施形態においては、建物11に持出し梁20を介してパネル12を固定した持出し庇を例に挙げて説明したが、持出し梁20に固定されるものはパネル等の屋根材に限らず、又、持出し梁20を用いて構成されるものも庇に限るものではない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態に係る持出し庇の外観を示す斜視図である。 下側受け部材の断面図である。 受け部材カバーの断面図である。 持出し梁の構成を示す図である。 持出しアームの構成を示す図である。 構造梁の断面図である。 梁カバーの断面図である。
符号の説明
10 持出し庇、11 建物、11a 外壁、12 パネル、20 持出し梁、
21 持出しアーム、22 補強接合部材、25 構造梁、
25c 切断端縁(切断面)、25d 開口、25e 中空部、
27a 下面(外装面)、27c 第1溝部、27e 延出面、30 先端部材、
30a 外装面、30c 第2溝部、30d 切断端縁(切断面)、34 外装部、
35 梁カバー、36 連結部、35e 下端縁、35f 先端側端縁、
40 連結中継部材、63 ボルト

Claims (5)

  1. 構造物から張り出した状態で片持ち支持される固定具であって、
    前記構造物に固定される支持部材と、
    一端が前記支持部材に連結される所定長さの固定具本体と、
    前記固定具本体の他端を覆う外装部、及び、前記外装部を前記固定具本体に連結する連結部からなる先端部材と、を有し、
    前記先端部材の外装部のうち少なくとも外装面は、前記固定具本体と同一材質からなり、
    前記支持部材と前記固定具本体は第1連結部材を介して連結され、かつ前記先端部材と前記固定具本体とは第2連結部材を介して連結され、
    前記固定具本体には、少なくとも前記第1連結部材及び前記第2連結部材を覆うカバー部材が装着され、
    前記固定具本体は、前記固定具本体の長さ方向に沿って両側に所定幅で延出した延出面が外装面として形成されると共に、
    前記固定具本体の外装面の裏面縁部には、長さ方向に沿って第1溝部が形成され、かつ前記先端部材の外装面の裏面縁部には、前記固定具本体と連結された際に前記固定具本体の前記第1溝部と繋がる第2溝部が形成され、
    前記カバー部材は、前記固定具本体と前記先端部材とが連結された状態で、その縁部が前記固定具本体の第1溝部及び前記先端部材の第2溝部に嵌合して装着される、ことを特徴とする固定具。
  2. 請求項1に記載の固定具であって、
    前記固定具本体は中空部材からなると共に、その一端は前記支持部材に挿入固定され、かつその他端は前記先端部材の前記連結部が固定されることを特徴とする固定具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の固定具であって、
    前記固定具本体と前記先端部材は、各々、同一部材が斜方向に切断された部材からなり、その切断面が相互に突き合わされる、ことを特徴とする固定具。
  4. 請求項乃至請求項のいずれかに記載の固定具であって、
    前記固定具本体、前記先端部材及び前記カバー部材は、同一材質からなることを特徴とする固定具。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の固定具と、この固定具に固定される屋根材と、を有することを特徴とする持出し庇。
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