JP4627230B2 - 信号処理回路 - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理回路に関し、特に、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換し処理した後にアナログ信号に戻して送信する信号処理回路において回路構成を簡易にするための技術に関する。
従来の信号処理回路の構成および動作について説明する。従来の信号処理回路は、受信側から送信側へ向かって、第一信号増幅器、第一周波数変換器、第二信号増幅器、第一フィルタ、ADコンバータ、信号処理部、DAコンバータ、第三信号増幅器、第二フィルタ、第二周波数変換器、第四信号増幅器、および第三フィルタを、この順に並べた構成からなる。
第一中間周波数(第一IF)を有するアナログ信号が受信されると、第一信号増幅器において増幅を行った後に、第一周波数変換器で第二中間周波数(第二IF)へ変換される(第一信号増幅器での増幅は第一周波数変換器への入力レベルが最適となるように行われている)。第二IFへ変換されたアナログ信号は、第二信号増幅器において増幅を行われた後に第一フィルタにおいて周波数変換に伴う不要成分を取り除かれ(第二信号増幅器での増幅は第一フィルタでのレベル減衰を見越して行われている)、ADコンバータにおいてデジタル信号へ変換される。このデジタル信号は、信号処理部において所定の処理(等化処理など)を行われた後に、DAコンバータでアナログ信号へDA変換される。このアナログ信号は、第三信号増幅器において増幅を行われた後に第二フィルタにおいてDA変換に伴う不要成分を取り除かれ(第三信号増幅器での増幅は第二フィルタでのレベル減衰を見越して行われている)、第二周波数変換器で第一IFへ変換される。第一IFへ変換されたアナログ信号は、第四信号増幅器において増幅を行われた後に第三フィルタにおいて周波数変換に伴う不要成分を取り除かれ(第四信号増幅器での増幅は第三フィルタでのレベル減衰を見越して行われている)、送信される。
これにより、第一IFを有するアナログ信号を受信し、第二IFへの変換およびデジタル信号への変換を行った後に所定の処理を行い、受信信号と同一の第一IFを有するアナログ信号へ変換して送信することが可能となる。また、第二IFを第一IFより低く設定することにより、ADコンバータにおけるAD変換および信号処理部における処理を容易とすることが可能となる。
また、上記したような構成の信号処理回路では、ADコンバータおよびDAコンバータを同一の発振器(クロック発振器)で駆動することにより、ADコンバータとDAコンバータとの間で生じる周波数のずれを防いでいる。なお、ADコンバータとDAコンバータとの間に介在する信号処理部においても上記のクロック発振器で駆動されることにより、信号処理部とADコンバータおよびDAコンバータそれぞれとの間の接続を容易に行うことができる。
また、上記したような構成の信号処理回路では、第一周波数変換器および第二周波数変換器を同一の発振器(局部発振器)で駆動することにより、第一周波数変換器における受信信号の周波数変換量と第二周波数変換器における送信信号の周波数変換量とを同一に保っている。
従来の信号処理回路の例は、例えば特許文献1〜3に開示されている。
特開2001−267993号公報 特開平8−162990号公報 特開2001−103103号公報
上記したような構成においては、2個の周波数変換器が必要となるので、周波数変換の際に生じる不要成分を取り除くために必要とされる信号増幅器やフィルタの個数が多くなる。従って、回路構成が複雑になるとともに信号の劣化が大きくなるという問題点があった。
また、クロック発振器に加えて局部発振器を用いているので、回路構成が複雑になるとともに、周波数変換の際に局部発振器の位相雑音が重畳されることにより信号の劣化が大きくなるという問題点があった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものであり、回路構成を簡易にするとともに信号の劣化を低減することが可能な信号処理回路を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理回路は、第一中間周波数を有するアナログ信号を受信し、第二中間周波数に変換後に所定の処理を行い、第一中間周波数を有するアナログ信号に変換して送信する信号処理回路において、第一中間周波数を有するアナログ信号をアンダーサンプリングすることにより第二中間周波数に相当するデジタル信号へAD変換するADコンバータと、AD変換されたデジタル信号に所定の処理を施す信号処理部と、所定の処理を施されたデジタル信号を第二中間周波数を有するアナログ信号へDA変換するDAコンバータと、DA変換されたアナログ信号の周波数を第一中間周波数へ変換する周波数変換器と、ADコンバータおよび周波数変換器に共通に設けられ、ADコンバータおよび周波数変換器を同一のクロックで直接に駆動するクロック発振器とを備える。
本発明に係る信号処理回路は、第一中間周波数を有するアナログ信号を受信し、第二中間周波数に変換後に所定の処理を行い、第一中間周波数を有するアナログ信号に変換して送信する信号処理回路において、第一中間周波数を有するアナログ信号をアンダーサンプリングすることにより第二中間周波数に相当するデジタル信号へAD変換するADコンバータと、AD変換されたデジタル信号に所定の処理を施す信号処理部と、所定の処理を施されたデジタル信号を第二中間周波数を有するアナログ信号へDA変換するDAコンバータと、DA変換されたアナログ信号の周波数を第一中間周波数へ変換する周波数変換器と、ADコンバータおよび周波数変換器に共通に設けられ、ADコンバータおよび周波数変換器を同一のクロックで直接に駆動するクロック発振器とを備える。従って、ADコンバータにおいて周波数変換が行われるので、周波数変換器の個数を低減できる。よって、それに伴う信号増幅器およびフィルタの個数も低減できるので、回路構成を簡易にするとともに信号の劣化を低減することができるという効果を奏する。
本発明に係る信号処理回路は、受信するアナログ信号と送信するアナログ信号とが同一の周波数を有し、且つ内蔵するADコンバータにおいてアンダーサンプリングを用いたAD変換を行うことを特徴とする。また、本発明に係る信号処理回路は、局部発振器を省略しクロック発振器のみを用いることを特徴とする。本発明は、テレビ放送装置、ラジオ放送装置、携帯電話基地局、および衛星通信装置等の、電波等を受信しながら送信する構成をとる装置への利用が可能である。以下、本発明の各実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る信号処理回路100の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、信号処理回路100は、受信側から送信側へ向かって、信号増幅器1、ADコンバータ2、信号処理部3、DAコンバータ4、信号増幅器5、フィルタ6、周波数変換器7、信号増幅器8、およびフィルタ9をこの順に並べた構成からなる。
第一中間周波数(第一IF)を有するアナログ信号が受信されると、信号増幅器1において増幅を行った後に、ADコンバータ2においてデジタル信号へAD変換される(信号増幅器1での増幅はADコンバータ2への入力レベルが最適となるように行われている)。このとき、受信されたアナログ信号の周波数および帯域幅が所定の条件を満たしているときには、以下に説明するように、既存の技術に係るアンダーサンプリングを用いたAD変換を行うことが可能となる。
図2は、ADコンバータ2への入力信号を示すグラフである。ADコンバータ2においては、サンプリング周波数fsでAD変換が行われるとし、サンプリングの対象となるアナログ信号S1の帯域幅は(fs/2)〜fs間に収まるものとする。このとき、アナログ信号S1の周波数はナイキスト周波数fs/2より高いので、アナログ信号S1の折り返し成分(イメージ成分)としてアナログ信号S2が現れる。図2に示されるように、アナログ信号S1の波形とアナログ信号S2の波形とは、周波数=fs/2で表される直線を挟んで対称となる。アンダーサンプリングは、この折り返し成分であるアナログ信号S2を積極的に利用するものであり、図2に示されるようにアナログ信号S1とアナログ信号S2とが重ならない場合には、アナログ信号S2のみを用いてAD変換を行うことが可能となる。
図1に示されるように、ADコンバータ2でアナログ信号S2のみを用いてAD変換が行われると、変換されたデジタル信号は信号処理部3へ入力される。このデジタル信号は、受信されたアナログ信号S1よりも低い周波数を有するアナログ信号S2のみが変換されたものであるので、第一IFより低い第二中間周波数(第二IF)を有すると考えることができる。すなわち、ADコンバータ2においては、アンダーサンプリングを行う場合にはAD変換に加えて第二IFへの周波数変換が行われると考えることができる(周波数とは、狭義にはアナログ信号に関する概念であるが、本明細書においては、広義にデジタル信号にも適用させた記載を行っている)。
信号処理部3へ入力されたデジタル信号は、所定の処理(等化処理など)を行われた後に、DAコンバータ4へ入力されアナログ信号へ変換される。
図3は、DAコンバータ4からの出力信号を示すグラフである。DAコンバータ4から出力されるアナログ信号は、アナログ信号S2に対応するアナログ信号S3に加えて、DA変換に伴い生じる不要成分としてのアナログ信号S4を含んでいる。
図1に示されるように、DAコンバータ4から出力されたアナログ信号(アナログ信号S3,S4)は、信号増幅器5において増幅を行われた後にフィルタ6において不要成分としてのアナログ信号S4を取り除かれ(信号増幅器5での増幅はフィルタ6でのレベル減衰を見越して行われている)、周波数変換器7で第一IFへ変換される。
図4は、周波数変換器7からの出力信号を示すグラフである。周波数変換器7においては、第二IFを有するアナログ信号S3が第一IFを有するアナログ信号S5へ変換される。
図1に示されるように、第一IFへ変換されたアナログ信号S5は、信号増幅器8において増幅を行われた後にフィルタ9において周波数変換に伴う不要成分を取り除かれ(信号増幅器8での増幅はフィルタ9でのレベル減衰を見越して行われている)、送信される。
これにより、第一IFを有するアナログ信号を受信し、第二IFへの変換およびデジタル信号への変換を行った後に所定の処理を行い、受信信号と同一の第一IFを有するアナログ信号へ変換して送信することが可能となる。また、第二IFは第一IFより低いので、信号処理部における処理を容易とすることが可能となる。
上記したような構成の信号処理回路100では、信号処理部3における所定の処理はデータレート(データ流量)の変換を伴わないものとし、ADコンバータ2、信号処理部3、DAコンバータ4は、同一のクロック発振器10で駆動される。これにより、ADコンバータ2とDAコンバータ4との間で生じる周波数のずれを防ぐとともに、信号処理部3とADコンバータ2およびDAコンバータ4それぞれとの間の接続を容易に行うことができる。
また、上記したような構成の信号処理回路100では、周波数変換器7においても、ADコンバータ2等と同様に、クロック発振器10が使用される。これにより、ADコンバータ2における受信信号のアンダーサンプリングによる周波数変換量と周波数変換器7における送信信号の周波数変換量とを同一に保つことが可能となる。以下では、本実施の形態において周波数変換器7を設ける理由について説明する。
一般に、DAコンバータ4の出力信号は、アパーチャ効果によって振幅周波数特性が付加されて劣化する。よって、従来から、これらの特性を補正するために、DA変換対象となるデジタル信号に予め補正を行う手法や、DAコンバータ4の出力にアパーチャ効果の逆特性を与えるような補正フィルタを付加することで振幅周波数特性を補正する手法がとられている。さて、DAコンバータ4から出力される基本波成分の整数倍にあたる周波数の領域には、高調波成分が現れる。これらは基本波成分と同じ情報をもつ信号であるが、基本波成分からは信号レベルが低下している。そのため、上記のような手法を用いて振幅周波数特性を補正しても信号精度の劣化を防ぐことはできない。すなわち、高調波成分をそのまま使用すれば周波数変換器7を設けずに高い周波数の信号を得ることができるが、信号精度が劣化しているため利用することができない。上記のような理由から、本実施の形態に係る信号処理回路100では、信号精度を高く保つために、DAコンバータ4の出力信号は基本波成分のみを使用し、DAコンバータ4とは別に周波数変換器7を設けて周波数変換を行っている。
局部発振器を用いて周波数変換を行う場合には、局部発振器の位相雑音が重畳され信号精度が劣化するという問題点があったが、本実施の形態に係る信号処理回路100においては、局部発振器を用いることなくクロック発振器10を用いて周波数変換を行うので、位相雑音を低減することができる(すなわち、1個の発振器のみを用いる場合には、2個の発振器を用いる場合に比べて、位相のゆらぎに伴う雑音を低減できる)。
このように、本実施の形態に係る信号処理回路100においては、受信するアナログ信号と送信するアナログ信号とが同一の周波数を有し、且つ内蔵するADコンバータ2においてアンダーサンプリングを用いたAD変換を行う。従って、ADコンバータ2において周波数変換が行われるので、周波数変換器の個数を低減できる。よって、それに伴う信号増幅器およびフィルタの個数も低減できるので、回路構成を簡易にするとともに振幅周波数特性や群遅延特性といった信号の劣化を低減することができるという効果を奏する。
また、周波数変換器7では、局部発振器を用いることなく、ADコンバータ2、信号処理部3、DAコンバータ4へのクロックの供給に用いられているクロック発振器10を用いて周波数変換を行っている。これにより、回路構成を簡易とするとともに、雑音(スプリアス)の発生原因を低減し信号の劣化を低減することができるという効果を奏する。
なお、上述においては、信号増幅器のみを用いて増幅を行う場合について説明したが、これに限らず、信号増幅器と信号減衰器とを組み合わせることにより所望の増幅率を生成させてもよい。
また、上述においては、信号処理部3における所定の処理が等化処理等である場合について説明したが、これに限らず、例えば、僅少な周波数変換(周波数切替)であってもよい。一般的に、信号処理回路においては、信号処理部での周波数切替は高速に行われるので、上述したような効果に加えて、周波数切替を高速に行うことが可能となるという効果を奏する。このとき、クロック発振器10の出力周波数は固定されているので、周波数変換器7から出力されるアナログ信号S5の周波数は、信号処理回路3における周波数の変化分だけ第一IFからずれることになる。これにより、受信周波数と送信周波数とが僅かにずれるようなシステムにおいて本発明の適用が可能となる。
また、上述においては、ADコンバータ2でアンダーサンプリングを用いる場合について説明したが、これに限らず、ADコンバータ2でアンダーサンプリングを用いずにAD変換を行う場合においても、クロック発振器10を用いて周波数変換を行ってよい。図5は、背景技術として説明したようなアンダーサンプリングを用いない既存の信号処理回路において、局部発振器に代えてクロック発振器10のみを用いて周波数変換を行う信号処理回路100aの構成を示すブロック図である。図5に示される信号処理回路100aは、図1に示される信号処理回路100において、信号増幅器1とADコンバータ2との間に、周波数変換器11、信号増幅器12、およびフィルタ13をこの順に並べ介在させた構成からなり、ADコンバータ2でアンダーサンプリングを行わず、その代わりに周波数変換器11で第一IFから第二IFへの周波数変換を行うものである。フィルタ13は、周波数変換に伴う不要成分を取り除くためのものであり、信号増幅器12はフィルタ13でのレベル減衰を見越した増幅を行うためのものである。図5に示されるような構成においても、周波数変換器7,11でクロック発振器10を用いて周波数変換を行うことにより、図1と同様に、回路構成を簡易とするとともに、雑音の発生原因を低減し信号の劣化を低減することができるという効果を奏する。
図5において、周波数変換器11は、第一IFから第二IFへの周波数変換を行うためのものであり、第一IFは入力信号の周波数であり、第二IFは信号処理部3で処理しやすい周波数(ADコンバータ2およびDAコンバータ4で処理しやすい周波数)である。この周波数の差分が、周波数変換器11に入力するローカル信号の周波数(図5ではクロック発振器10の周波数)となる。通常、第一IFは、入力信号の周波数で規定されているので、自由に選ぶことはできない。また、第二IFは、信号処理部3(およびADコンバータ2、DAコンバータ4)の制約によるほか、各段で使用しているフィルタの実現性の制約(十分な減衰量が得られるか、フィルタの安定性が低く温度によって特性が変わることがないか、など)があり、これらを考慮して第二IFの周波数が決められる。ここで、第一IFの周波数と第二IFの周波数との差がクロック発振器10の周波数に近いときには、周波数変換器11に入力するローカル信号をクロック発振器10の出力に置き換えることができる。言い換えれば、第一IFの周波数とクロック発振器10の周波数との差を第二IFの周波数としても信号処理部3(およびADコンバータ2、DAコンバータ4)での処理やフィルタの実現性において上記のような問題が起こらない場合、周波数変換器11に入力するローカル信号をクロック発振器10の出力に置き換えて、第一IFの周波数とクロック発振器10の周波数との差を第二IFの周波数にすることができる(なお、上述においては、図5を例により説明したが、図1においても同様である)。
<実施の形態2>
実施の形態1においては、ADコンバータ2、信号処理部3、DAコンバータ4、および周波数変換器7には、クロック発振器10により同じ位相を有するクロックが供給される。しかし、DAコンバータ4と周波数変換器7との間には、信号増幅器5およびフィルタ6が介在しているので、周波数変換器7に供給されるクロックは、DAコンバータ4に供給されるクロックに比べて、信号増幅器5およびフィルタ6における処理時間の分だけ遅延されてもよい。
図6は、実施の形態2に係る信号処理回路100bの構成を示すブロック図である。図6は、図1において、クロック発振器10と周波数変換器7との間に、所定の遅延を生じる遅延線14を介在させたものである。図6に示される遅延線14は、DAコンバータ4と周波数変換器7との間の遅延(すなわち信号増幅器5およびフィルタ6における処理時間)に相当する遅延値を有する遅延手段である。
このように、本実施の形態に係る100bでは、クロック発振器10と周波数変換器7との間に遅延線14を介在させることにより、DAコンバータ4に供給されるクロックと周波数変換器7に供給されるクロックとの間の位相差を低減させる。従って、実施の形態1の効果に加えて、より広い帯域において位相差に伴う雑音を低減できるという効果を奏する。
<実施の形態3>
実施の形態1〜2においては、フィルタ9のみを用いて、周波数変換に伴う不要成分を取り除いている。しかし、周波数変換に伴う不要成分は、回路構成をイメージ抑圧型(イメージ除去型)のものにすることによっても、取り除くことができる。
図7は、実施の形態3に係る信号処理回路100cの構成を示すブロック図である。図7は、図6において、信号処理部3に代えて、−90°移相器15を内蔵する信号処理部3’を設けるとともに、DAコンバータ4(第一DAコンバータ)、信号増幅器5、フィルタ6、周波数変換器7(第一周波数変換器)に並列にDAコンバータ4’(第二DAコンバータ)、信号増幅器5’、フィルタ6’、周波数変換器7’(第二周波数変換器)をそれぞれ設けたものである。また、周波数変換器7,7’と信号増幅器8と間には合成器16が設けられ、周波数変換器7’と遅延線14との間には90°移相器17が設けられている。また、クロック発振器10から出力されたクロックは、ADコンバータ2、信号処理部3’、DAコンバータ4,4’へはそのまま入力され、90°移相器17へは遅延線14を介して入力され、周波数変換器7’へは遅延線14および90°移相器17を介して入力される。
図7に示されるように、ADコンバータ2でアナログ信号S2を用いてAD変換が行われると、AD変換されたデジタル信号は信号処理部3’へ入力される。信号処理部3へ入力されたデジタル信号は、所定の処理を行われた後に、2個の信号に分岐される。一方の信号(以下では第一信号と呼ぶ)は直接にDAコンバータ4へ入力され、他方の信号(以下では第二信号と呼ぶ)は−90°移相器15で位相を90°ずらされた後にDAコンバータ4’へ入力される。すなわち、第一信号と第二信号とは互いに直交する。
第一信号と第二信号とは、それぞれ、DAコンバータ4、信号増幅器5、フィルタ6、および周波数変換器7とDAコンバータ4’、信号増幅器5’、フィルタ6’、および周波数変換器7’とにおいて、実施の形態1で上述したような各処理を行われた後に、合成器16で合成され信号増幅器8へ入力される。
周波数変換器7から出力される第一信号と周波数変換器7’から出力される第二信号とを比較すると、周波数の差成分は同振幅同位相の信号に変換され、周波数の和成分は同振幅逆位相の信号に変換されている。従って、第一信号と第二信号とを合成器16で合成することによって、周波数の差成分は互いに強め合うが、周波数の和成分は互いに打ち消し合う。周波数の和成分は不要成分であり、実施の形態1においてはフィルタ9で取り除かれているものであるが、本実施の形態においては、回路構成をイメージ抑圧型にすることにより取り除くことが可能となる。
このように、本実施の形態に係る信号処理回路100cは、回路構成をイメージ抑圧型にすることにより、不要成分を打ち消している。従って、実施の形態2の効果に加えて、フィルタ9に要求される減衰量を緩和できるという効果を奏する。
<実施の形態4>
実施の形態1においては、DAコンバータ4から出力される不要成分としてのアナログ信号S4を、フィルタ6において取り除いている。しかし、図3〜4に示されるように、アナログ信号S4は帯域や波形等においてアナログ信号S5と強い相関を有しているので、有効に利用できるのであれば必ずしも取り除く必要はない。
図8は、実施の形態4に係る信号処理回路100dの構成を示すブロック図である。図8は、図1において、クロック発振器10と周波数変換器7との間に、所定の位相をずらす移相器18を介在させたものである。
信号処理回路100dでは、受信されたアナログ信号が単一キャリア変調波や狭帯域変調波である場合には、移相器18において、周波数変換器7に供給されるクロックをDAコンバータ4に供給されるクロックに比べて所定の位相ずらすことにより、アナログ信号S4とアナログ信号S5とをほぼ同相にすることが可能となる(言い換えれば、受信されたアナログ信号が単一キャリア変調波や狭帯域変調波である場合には、アナログ信号S4とアナログ信号S5とをほぼ同相にできるような位相のずれ量が存在する)。このような場合には、アナログ信号S4はアナログ信号S5において有効に利用できるので、フィルタ6は必ずしもアナログ信号S4を十分に減衰させる必要はない。すなわち、フィルタ6の強度を、スプリアス除去に必要な周波数帯域と減衰量が確保できる程度に緩和することが可能となる。また、アナログ信号S5においては、アナログ信号S4を同相合成することにより信号レベルを増加させることができるので、信号増幅器8に必要なゲインを緩和することができる。
また、信号処理回路100dでは、受信されたアナログ信号が広帯域変調波である場合には、DAコンバータ4によるアパーチャ効果で周波数位相特性が付加される(すなわち周波数により位相が異なる)ので、移相器18で位相をずらすだけでは、広い帯域に渡って同相合成を行うことはできない。しかし、上述したように、アナログ信号S4は、アナログ信号S5と強い相関を有しているので、完全に取り除かれる必要はなく、フィルタ6で所定のレベル減衰を行うことにより、装置に求められる規格特性(例えば振幅周波数特性や群遅延特性など)を満たすことは十分に可能である。すなわち、受信されたアナログ信号が広帯域変調波である場合においても、上記と同様にフィルタ6の強度を緩和することができる。
このように、本実施の形態に係る信号処理回路100dでは、クロック発振器10と周波数変換器7との間に介在させた移相器18でクロックを所定の位相ずらすことにより、アナログ信号S4の位相をアナログ信号S5の位相に近づけている。従って、フィルタ6においてアナログ信号S4を取り除く必要がなくなるので、実施の形態1の効果に加えて、フィルタ6の強度を緩和することができるという効果を奏する。
なお、上述においては、実施の形態1に係る図1の信号処理回路100に移相器18を設ける場合について説明したが、これに限らず、実施の形態2に係る図6の信号処理回路100bまたは実施の形態3に係る図7の信号処理回路100cに移相器18を設けてもよい。
実施の形態1に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るADコンバータへの入力信号を示すグラフである。 実施の形態1に係るDAコンバータからの出力信号を示すグラフである。 実施の形態1に係る周波数変換器からの出力信号を示すグラフである。 実施の形態1に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,5,8,12 信号増幅器、2 ADコンバータ、3 信号処理部、4 DAコンバータ、6,9,13 フィルタ、7,11 周波数変換器、10 クロック発振器、14 遅延線、15 −90°移相器、16 合成器、17 90°移相器、18 移相器、100 信号処理回路。

Claims (5)

  1. 第一中間周波数を有するアナログ信号を受信し、第二中間周波数に変換後に所定の処理を行い、前記第一中間周波数を有するアナログ信号に変換して送信する信号処理回路において、
    前記第一中間周波数を有するアナログ信号をアンダーサンプリングすることにより前記第二中間周波数に相当するデジタル信号へAD変換するADコンバータと、
    AD変換された前記デジタル信号に所定の処理を施す信号処理部と、
    前記所定の処理を施された前記デジタル信号を前記第二中間周波数を有するアナログ信号へDA変換するDAコンバータと、
    DA変換された前記アナログ信号の周波数を前記第一中間周波数へ変換する周波数変換器と、
    前記ADコンバータおよび前記周波数変換器に共通に設けられ、前記ADコンバータおよび前記周波数変換器を同一のクロックで直接に駆動するクロック発振器とを備える信号処理回路。
  2. 請求項1に記載の信号処理回路であって、
    前記クロック発振器は、前記クロックで前記信号処理部および前記DAコンバータを駆動する信号処理回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の信号処理回路であって、
    前記クロック発振器・前記周波数変換器間に介在し前記クロックを所定の位相ずらす移相器をさらに備える信号処理回路。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の信号処理回路であって、
    前記クロック発振器・前記周波数変換器間に介在し前記クロックへ遅延を与える遅延手段をさらに備える信号処理回路。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の信号処理回路であって、
    前記DAコンバータは、第一DAコンバータおよび第二DAコンバータから構成され、
    前記周波数変換器は、第一周波数変換器および第二周波数変換器から構成され、
    前記第一周波数変換器および前記第二周波数変換器に接続された合成器をさらに備え、
    前記信号処理部は、前記所定の処理を施された前記デジタル信号に基づき、第一信号および当該第一信号とは位相が90°ずれた第二信号を生成し、
    前記第一信号は、前記第一DAコンバータおよび前記第一周波数変換器を介して前記合成器へ入力し、
    前記第二信号は、前記第二DAコンバータおよび前記第二周波数変換器を介して前記合成器へ入力する信号処理回路。
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