JP4627183B2 - 壁掛型音響防災装置 - Google Patents

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Description

本発明は壁掛型音響防災装置に関し、特に、アンプの冷却性能の向上に関する。
従来、防災設備の制御装置として壁掛型音響防災装置が提供されている。壁掛型音響防災装置は、建物等の設備の各所に設置された火災感知器およびスピーカと接続されており、火災感知器による火災の感知に応答してスピーカに放送を出力させる。
壁掛型音響防災装置は、壁面に取り付けられることから、薄型であることが求められる。また、背面が壁面に接しているので、内部で発生する熱は、背面からは排出できない。さらに、左右に物が配置される可能性があるので、側面からの排熱も好ましくない。したがって、内部の熱は上面または前面から排出されることが求められる。
壁掛型音響防災装置において、内部の主要な熱源はアンプである。複数のスピーカーから大音量の放送を出力する必要があるので、大出力で重量およびサイズ共に大きいアンプが備えられている。従来、アンプの冷却構造としては、専ら自然空冷構造が採用されており、強制空冷構造のアンプは実現されていない。その理由は下記のように考えられる。
一般的なアンプの強制空冷構造は、アンプ全体を覆うトンネル構造を備えている。そして、トンネルの入口にファンが備えられ、ファンにより空気が圧送される。また、トンネルの壁面には放熱板(放熱フィン)が設けられる。このような強制空冷構造を壁掛型音響防災装置に適用しようとすると、トンネル構造を備えるために装置の厚みを増やす必要があり、壁掛けのための薄型の要求を満たせなくなる。また、トンネル型の強制空冷構造を壁掛型音響防災装置に備えようとすると、トンネルの空気出入口が筐体の側面に配置されることになるが、既に説明したように壁掛型音響防災装置では側面を排熱に利用できない。このような理由で、従来一般的な強制空冷構造は壁掛型音響防災装置には採用できない。なお、強制空冷構造は例えば特許文献1に開示されている。
上記のように、従来の壁掛型音響防災装置は、強制空冷を採用しておらず、自然空冷構造のアンプを備えられている。そして、熱せられた空気の滞留を防ぐため、アンプは筐体の上部に横置きに配置されており、アンプの熱が筐体上部の排熱口から排出されている。
特開平7−324840号公報(第2ページ、図6)
しかしながら、従来の壁掛型音響防災装置においては、自然空冷構造を採用しているためにアンプの冷却能力が低いので、小さなスペースで大出力のアンプを搭載するのが容易でないといった問題があった。そして、アンプの出力を大きくしたり、あるいは、アンプの温度を下げようとすると、放熱板を巨大化する必要が生じ、このことが装置の大型化を招き、薄型化の要求に応えられなくなってしまうという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、小さいスペースで大出力のアンプを備えることができる壁掛型音響防災装置を提供することにある。
本発明の壁掛型音響防災装置は、壁掛型の筐体と、前記筐体に組み込まれたアンプ部と、前記アンプ部に設けられたファンとを備えており、前記ファンは、対向する第1および第2のアンプ端部から離れて位置しており、前記ファンの送風方向は筐体前面を向いており、前記ファンにより前記アンプ部から送出される空気を導くように前記ファンの送出側から前記第1および第2のアンプ端部に向かって前記筐体の前面に沿って前記筐体内を排気通路が延びており、前記排気通路の排気口が前記筐体の前面を向けて設けられている。
上記構成により、第1および第2のアンプ端部から離れた位置にファンを設け、ファンの送風方向を筐体前面に向け、ファンの送出側から第1および第2のアンプ端部に向かって筐体の前面に沿って筐体内を延びる排気通路を設けたので、壁掛用の薄型の筐体内に大出力アンプの強制空冷構造を備えることができ、これにより、小さいスペースで大出力のアンプを備えることができる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置では、前記排気通路に放熱板が配置されており、前記放熱板のベース部が前記排気通路の後壁を形成しており、前記アンプ部の発熱素子が前記ファンの吸引側空間にて前記放熱板の前記ベース部の背面に取り付けられている。
この構成により、排気通路の放熱板で発熱素子を冷却するとともに、前記ファンの吸引側空間で送風により発熱素子を冷却することができ、したがって、効率よく発熱素子を冷却できる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置では、前記ファンの吸引口近傍に前記アンプ部の電解コンデンサが配置されている。この構成により、熱に弱い電界コンデンサの温度を効率よく下げることができる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置では、前記ファンの吸引側空間で前記電界コンデンサの両側にそれぞれトランスが配置され、前記電界コンデンサの前に前記ファンが配置されている。この構成により、電界コンデンサを優先的に冷却すると共に、その両側のトランスも冷却でき、アンプ全体を効率よく冷却できる。
また、壁掛型音響防災装置では、前記排気通路の前壁を形成する整流板が、前記ファンから送出された空気を整流して前記第1および第2のアンプ端部に向かって流すように、前記ファンの前方に備えられている。この構成により、ファンから送出された空気を第1および第2のアンプ端部に向けて整流して、効率の良く冷却を行える。
また、本発明の壁掛型音響防災装置において、前記整流板は前記アンプ部に着脱可能に取り付けられており、前記ファンは、前記整流板に取り付けられていて、前記整流板とともに前記アンプ部から着脱可能である。この構成により、ファンの交換等のメンテナンス作業が容易になる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置において、前記アンプ部は細長形状のアンプブロックであり、前記アンプブロックの長手方向の略中央に前記ファンが備えられ、前記排気通路は前記ファンから前記長手方向の両端に向かって延びている。この構成により、細長形状のアンプブロックに強制空冷構造を好適に備えられる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置では、前記アンプブロックが、前記箱形筐体の下部に、前記アンプブロックの長手方向が前記筐体の横方向に沿うように配置されている。このように、自然空冷構造のアンプの配置が筐体上部に制限されるのと異なり、強制空冷構造を採用したことで、アンプブロック、内部配線板やバッテリーの配置の自由度が増し、使用環境、設置環境、工事環境などに合わせた自由な内部レイアウトが可能になり、アンプブロックを筐体下部に配置できる。そして、重量の大きいアンプブロックを筐体下部に配置することで、設置作業における作業者への負荷を大幅に軽減できる。
また、本発明の壁掛型音響防災装置では、前記アンプブロックが、前記長手方向が前記筐体の上下方向に沿うように配置されている。このように、自然空冷構造のアンプの配置が筐体上部に制限されるのと異なり、強制空冷構造を採用したことで、アンプブロック、内部配線板やバッテリーの配置の自由度が増し、使用環境、設置環境、工事環境などに合わせた自由な内部レイアウトが可能になり、アンプブロックを縦置き状態に配置することもできる。スピーカへの配線のスペースを確保するための逃げをアンプブロックに設けることが不要になり、熱的にもさらに有利になる。
また、本発明の別態様に係る壁掛型音響防災装置は、壁掛型の筐体と、前記筐体に組み込まれたアンプ部と、前記アンプ部に設けられたファンとを備えており、前記ファンは、対向する第1および第2のアンプ端部から離れて位置しており、前記ファンの送風方向が筐体の前後方向を向いており、前記ファンから前記第1および第2のアンプ端部に向かい送風路が延びており、前記送風路は、前記アンプ部の前部を前記筐体内を前記筐体の前面に沿って延びており、前記送風路の口が前記筐体の前面を向けて設けられている。この構成では、ファンがアンプ部の空気を排出してもよく(排気型)、アンプ部に空気を送り込んでもよい(吸気型)。排気型の構成は既に説明した態様に相当する。吸気型の構成では、上述の態様と送風方向が逆になり、筐体の背面を向く。また、送風路は排気通路ではなく吸気通路となり、送風路の口は排気口ではなく吸気口となる。
本発明は、第1および第2のアンプ端部から離れて位置にファンを設け、ファンの送風方向を筐体前面に向け、ファンの送出側から第1および第2のアンプ端部に向かって筐体の前面に沿って筐体内を延びる排気通路を設けたことにより、壁掛用の薄型の筐体内に大出力アンプの強制空冷構造を備えることができる。これにより、小さいスペースで大出力のアンプを備えることができるというという効果を有する壁掛型音響防災装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の壁掛型音響防災装置について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態の壁掛型音響防災装置を図1〜図4に示す。図1は、壁掛型音響防災装置1の装置上部の断面図であり、筐体3と、筐体3に組み込まれたアンプブロック5の断面が示されている。アンプブロック5は本発明のアンプ部に相当する。図2は、壁掛型音響防災装置1の斜視図である。図2では、アンプブロック5が筐体3の外に示されているが、実際にはアンプブロック5は筐体3の内部に組み付けられている。さらに、図3は図1に対応する分解図であり、図4はアンプブロック5単体の斜視図である。
まず、図2を参照して、壁掛型音響防災装置1の全体的な構成を概略的に説明すると、筐体3は壁面に設置されるように構成されており、すなわち、壁掛けに適した薄型で直方体の形状を有している。筐体3の前面にはスイッチ、ボタン、マイク等が配置されている。図示されないが、設置状態では、壁掛型音響防災装置1から防災設備のスピーカへと配線が延びていく。
アンプブロック5は、全体としては細長い直方体であり、筐体3の上部に横置きに配置されている。筐体3の前面上部および上面には排気カバー7が設けられており、アンプブロック5は排気カバー7の内側に位置している。排気カバーには多数のスリットが設けられており、これらスリットが排熱口を構成している。また、筐体3には、アンプブロック5に加えて、内部配線板、バッテリーなどが組み込まれており、内部配線板およびバッテリーは、アンプブロック5の下方に配置されている。
次に、アンプブロック5とその冷却構造を説明する。本実施の形態のアンプブロック5は、下記に詳細に説明するように、排気型強制空冷方式アンプブロックであり、アンプブロック5内の空気を強制的に排気する構造を備えている。以下の説明では、筐体3を前面から見た状態を基準として、前後、左右、上下といった用語を使用する。したがって、筐体3の前面の方向が「前側」であり、背面(壁)の方向が「後側」である。
図1において、アンプブロック5は、概略的には、全体として略直方体のフレーム11と、フレーム11内の両側の後部に設けられた左右のトランス13、15と、両トランス13、15の間であって略中央に設けられた左右の電解コンデンサ17、19と、両コンデンサ17、19の前方であって略中央に設けられた強制空冷用のファン21と、ファン21の左右に配置された放熱板23、25と、放熱板23、25の背面に取り付けられた発熱素子27と、ファン21の前方に配置された整流板29とを備えている。そして、放熱板23、25および整流板29が排気通路Aを形成しており、排気通路Aは、ファン21から両端に向かって筐体3の前面に沿って筐体3内を延びており、排気通路Aの排気口Bが筐体3の前面に開口している。
フレーム11は、左右の側壁31、33および後壁35を有しており、これらはつながっている。トランス13、15は入力または出力トランスであり、アンプブロック5の後部に位置している。左右のトランス13、15はそれぞれアンプブロック5の左半部および右半部に位置しており、左右の側壁31、35に近接している。
電解コンデンサ17、19は、左右のトランス13、15の間であって、左右方向の略中央に並んで配置されている。後壁35は、電界コンデンサ17、19の後ろに逃げ部37を有する。逃げ部37は、筐体3の後部を上下に延びるスピーカー等の配線を避けるために設けられている。
ファン21は、電界コンデンサ17、19の前側に設けられており、電解コンデンサ17、19はファン21の近傍に配置されている。ファン21は、アンプブロック5の左右の端部(対向する第1および第2のアンプ端部の一形態)から離れており、左右方向の略中央に位置している。また、ファン21は、前後方向でも、アンプブロック5の両端から離れており、アンプブロック5全体の略中央に位置している。ファン21は、前方から見て略正方形のファンフレーム41と、ファンフレーム41の中央で回転する羽根43とを有する(図4)。ファン21の送風方向は筐体3の前面を向いており、したがって、ファン21はアンプ内の空気を前方に吸い出し、排出するように設けられている。
左右の放熱板23、25は、ファン21の両側に配置されている。放熱板23、35は、それぞれ、ファン21の左右端からアンプブロック5の側壁31、33まで延びている。放熱板23、25は、ベース部45と、ベース部45に立った複数の平行な放熱フィン47とで構成されている(図4)。ベース部45は、前後方向にはファン21の前端とほぼ同じ位置にあり、アンプブロック5の前壁部を構成している。放熱フィン47は、ベース部45から前方に向かって立っており、そして、水平方向に延びている。複数の発熱素子27は、ベース部45の背面に配列され、取り付けられており、これにより発熱素子27はファン21の吸引側空間内に位置している。発熱素子27はパワートランジスタなどである。
整流板29は、ファン21の前方に備えられている。整流板29は、前後方向には、放熱板33、35の放熱フィン47の先端付近に位置している。整流板29は、ファン21と、左右の放熱板23、25の一部を覆っている。左右の放熱板23、25は、中央側の略半部が整流板29に覆われている。
排気通路Aは、放熱板23、25および整流板29により形成されている。放熱板23、25のベース部45が排気通路Aの後壁を形成しており、整流板29が排気通路Aの前壁を形成している。排気通路Aはベース部45と整流板29の間を左右端に向かって延びており、これにより、ファン21から両端に向かって筐体3の前面に沿って筐体3内を延びている。
放熱板23、25の外側の略半部は、整流板29に覆われていない。この部分、すなわち、整流板29の両脇の部分が排気通路Aの排気口Bであり、排気口Bは筐体3の前面を向いている。筐体3の前面には、前述したように、多数のスリットが設けられた排気カバー7が設定されており、排気通路Aの空気は排気口Bを出て排気カバー7のスリットを通り、筐体外部に出ることができる。
排気通路Aは、下記のように筐体3の内部空間から隔離されている。まず、放熱板23、25のベース部45が、後側の筐体内部空間と前側の排気通路Aとの隔壁になっている(ここで、ベース部45の後側の空間は、トランス13、15、電解コンデンサ17、19、発熱素子27といったアンプ部品が設けられたアンプ部空間ということもでき、また、ファン21により空気が吸い込まれる吸引側空間ともいえる)。さらに、放熱板23、25の上下には排気通路Aの上壁51および下壁53が設けられている。上壁51および下壁53は、フレーム11から前方に延びる板状部分であり。また、フレーム11の側壁31、33が前方に延長されて、ダクト壁部55、57が形成されている。そして、上壁51、下壁53およびダクト壁部55、57は、筐体前面の排気カバー7まで延びて、筐体前面の開口59の縁部61に接している。これらベース部45、上壁51、下壁54、ダクト壁55、57により、排気通路Aが筐体3の内部空間から隔離されており、アンプ部空間のアンプ部品からも隔離されており、このような構造が、熱せられた空気が排気通路Aから筐体内部に戻るのを防ぐ半密閉通路を形成している。
その他、アンプブロック5の側壁31、33には、図2に示されるように、複数の穴が設けられている。これらは、ファン21に吸引される空気の通り道になる。すなわち、筐体3の空気が側壁31、33の穴を通ってファン21に吸い込まれる。また、アンプブロック5の上部にも開口が設けられている。この上部の開口を通しても排熱が行われる。アンプブロック5の熱は、上部の開口から筐体上面のスリットを通って上方へ逃げることができる。
また、図4は、整流板29とファン21をアンプブロック5から取り外した状態を示している。整流板29にはファン取付部63が設けられている。ファン取付部63は、ファン取付壁65とファン取付フランジ67とで構成されている。ファン取付部63は、整流板29の上下端から後方に折れ曲がった部分である。そして、ファン取付フランジ67は、ファン取付壁65の後端から垂直方向に折れ曲がった部分である。
ファン取付フランジ67には4本のねじ61でファン21が取り付けられている。整流板29は、ファン21が取り付けられた状態で、フレーム11へと組み付けられる。整流板29を取り付けると、ファン21が放熱板23、25の間に嵌り込む。整流板29はフレーム11に対して着脱可能であり、また、ファン21は整流板29に対して着脱可能である。
また、ファン取付壁63の高さは、放熱板23、25の厚さとほぼ同じである。これにより、図1に示されるように、ファン21の前端(送出側端部)が放熱板23、25のベース部45の横に位置しており、ファン21が放熱板23、25より奥に配置されている。
次に、壁掛型音響防災装置1の組立順序について説明する。図3に示されるように、アンプブロック5が、筐体3に装着する前に予め組み立てられる。トランス13、15、電界コンデンサ17、19、発熱素子27といったアンプ部品はもちろん、ファン21、放熱板23、25、整流板29といった冷却用の部品も予めアンプブロック5に組み付けられている。このアンプブロック5が筐体3に挿入され、収納されて、筐体3の上部の所定の位置に横置きの姿勢で固定される。そして、筐体3の前面に排気カバー7が取り付けられて、蓋がされる。
次に、ファン21のメンテナンス作業について説明する。ファン21は消耗品であり、必要に応じて交換される。ファン21を取り出すときは、整流板29が取り外される。これにより、ファン21が整流板29と共にアンプブロック5から取り外される。そして、整流板29からファン21が取り外され、新しいファン21が整流板29に取り付けられ、整流板29が再びアンプブロック5に取り付けられる。ファン21は放熱板23、25の間を通り、アンプブロック5の略中央の所定の場所に再び配置される。
図5は、壁掛型音響防災装置1による冷却動作を示している。図5の矢印は、筐体3内の空気(風)の流れを示している。ファン21が回転すると、筐体3内の空気がファン21に吸い込まれ、前方へと送出される。このとき、ファン21の吸引側空間(ファン21および放熱板23、25の後ろ側空間)を空気が流れる。そして、空気流上にあるトランス13、15および電界コンデンサ17、19が冷却される。また、発熱素子27もある程度冷却される。
ファン21から送出された排出空気は、整流板29で整流されて、左右に曲がり、排気通路Aへ送られ、排気通路A内で放熱板23、25に接する。排出空気は、発熱素子27により熱せられた放熱フィン47の隙間を進み、これにより熱交換が行われ、すなわち、放熱フィン47が冷却され、排出空気が熱せされる。そして、あたためられた排出空気は、排気口Bを通り、排気カバー7を通って筐体3の前面へと排出される。排気通路Aの終端まで達した空気は、ダクト壁55、57により曲げられて前方に向かい、排気口Bに至る。
ところで、上記の壁掛型音響防災装置1では従来技術と同様にアンプブロック5が上部に横置き配置されていた。しかし、本実施の形態では、強制空冷を採用したことで、壁掛型音響防災装置1のレイアウトの自由度が増している。そこで、図6を参照し、壁掛型音響防災装置1が採用し得る各種のレイアウトを例示して説明する。
図6(a)、図6(b)、図6(c)は、前方から見た壁掛型音響防災装置1の内部のレイアウトを示している。
図6(a)は、上述の実施の形態で説明したレイアウトに相当し、アンプブロック5が上部に横置き配置されている。そして、アンプブロック5の下方にバッテリー71および内部配線板73が配置されている。バッテリー71は側面付近に縦置き配置され、内部配線板73も縦置き配置されている。バッテリー71が底面に横置き配置され、その上に内部配線板73が横置き配置されてもよい。ここで、横置き配置は、部品の長手方向が筐体の横方向(水平方向)に沿うように配置されることをいう。また、縦置き配置は、部品の長手方向が筐体の上下方向(鉛直方向)に沿うように配置されることをいう。
次に、図6(b)のレイアウトでは、アンプブロック5が、壁掛型音響防災装置1の下部底面付近に横置き配置されている。そして、バッテリー71がアンプブロック5の上に横置き配置され、さらにその上に内部配線板73が横置き配置されている。バッテリ71が側面付近に縦置き配置され、内部配線板73も縦置き配置されてもよい。
また、図6(c)のレイアウトでは、アンプブロック5が機器側面付近に縦置き配置されている。内部配線板73も縦置き配置されており、バッテリー71はアンプブロック5および内部配線板73の下側で、底面付近に横置き配置されている。バッテリー71が側面付近に縦置き配置されてもよい。また、内部配線板73も横置き配置されてもよい。
自然空冷方式では、空気の滞留を防ぐため、図6(a)のレイアウトを取る必要があった。これに対して、本実施の形態では、強制空冷を実現できたので、空気の滞留の問題を解消でき、図6(b)および図6(c)のような他のレイアウトが可能であり、壁掛型音響防災装置1におけるアンプブロック5の配置の自由度が増している。これに伴い、アンプブロック5、内部配線板73やバッテリー71の配置の自由度も増し、使用環境、設置環境、工事環境などに合わせた自由な内部レイアウトが可能になる。
そして、図6(b)では、重いアンプブロック5を下方に配置したことで、アンプブロック5を持ち上げて組み込む作業が楽になる。設置作業における作業性を大幅に向上し、工事作業者の負担を大幅に軽減できる。図示のようにバッテリー71も下方に配置することで、作業性をさらに向上できる。重心が下に下がるので、壁掛け設置の安定度も増す。また、図6(b)では、スピーカへの配線のスペースをアンプブロック5に確保する必要がなくなる。これにより、アンプブロック5が熱的にもさらに有利になる。
また、図6(a)のレイアウトでも、本実施の形態の壁掛型音響防災装置1は、従来装置にはない利点を有している。すなわち、従来装置は、自然空冷式であるので、筐体上面へ物を置くことが制限されていた。これに対して、本実施の形態では、強制空冷によって筐体前面へ排気が行われるので、上部へ物を置くことの制限が緩和され、あるいは許可されてもよい。
以上に本発明の実施の形態に係る壁掛型音響防災装置1について説明した。本実施の形態によれば、第1および第2のアンプ端部から離れて位置にファン21を設け、ファン21の送風方向を筐体前面に向け、ファン21の送出側から第1および第2のアンプ端部に向かって筐体3の前面に沿って筐体3内を延びる排気通路Aを設けたので、壁掛用の薄型の筐体3内に大出力アンプの強制空冷構造を備えることができ、これにより、小さいスペースで大出力のアンプを備えることができる。
また、本実施の形態では、排気通路Aに放熱板23、25が配置されており、放熱板23、25のベース部45が排気通路Aの後壁を形成しており、発熱素子27が放熱板23、25に取り付けられ、かつ、ファン21の吸引側空間内に位置している。したがって、排気通路Aで放熱板23、25により発熱素子27を冷却するとともに、ファン21の吸引側空間での送風により発熱素子27を冷却することができ、したがって、効率よく発熱素子27を冷却できる。
また、本実施の形態では、ファン21の吸引口近傍に電解コンデンサ17、19が配置されており、これにより、熱に弱い電界コンデンサの温度を効率よく下げることができる。
また、本実施の形態では、ファン21の吸引側空間で第1および第2のアンプ端部の内側にトランス13、15が配置され、トランス13、15の間に電界コンデンサ17、19が配置され、電界コンデンサ17、19の前にファン21が配置されている。したがって、電界コンデンサ17、19を優先的に冷却すると共に、その両側のトランス13、15も冷却でき、アンプ全体を効率よく冷却できる。
また、本実施の形態では、排気通路Aの前壁を形成する整流板29が、ファン21から送出された空気を整流して第1および第2のアンプ端部に向かって流すように、ファン21の前方に筐体3の前面に沿って備えられている。したがって、ファン21から送出された空気を第1および第2のアンプ端部に向けて整流して、効率の良く冷却を行える。
また、本実施の形態では、整流板29はアンプ部に着脱可能に取り付けられており、ファン21は整流板29の後側に取り付けられていて、整流板29とともにアンプ部から着脱可能である。したがって、ファン21の交換等のメンテナンス作業を容易に行える。
また、本実施の形態では、アンプ部は細長形状のアンプブロック5であり、アンプブロック5の長手方向の中央付近にファン21が備えられ、排気通路Aはファン21から長手方向の両端に向かって延びており、したがって、細長形状のアンプブロック5に強制空冷構造を好適に備えられている。
さらに、本実施の形態では、ファン21が、アンプブロック5の奥行き方向にも中央付近に設けられている。このようにファン21をアンプブロック5の中央付近に配置し、排気通路を筐体前面付近で両側に延ばすことで、薄型筐体に収まる省スペースの強制空冷構造を好適に実現できる。
また、本実施の形態では、図6(b)に示したように、アンプブロック5が、箱形筐体3の下部に横置き配置されてよい。このように、強制空冷構造を採用したことで、アンプブロック5、内部配線板73やバッテリー71の配置の自由度が増し、使用環境、設置環境、工事環境などに合わせた自由な内部レイアウトが可能になり、そして、重量の大きいアンプブロック5を筐体3の下部に配置でき、設置作業における作業者への負荷を大幅に軽減できる。
また、本実施の形態では、図6(c)に示したように、アンプブロック5が、筐体3内で縦置き配置されてよい。このように、強制空冷構造を採用したことで、アンプブロック5、内部配線板73やバッテリー71の配置の自由度が増し、使用環境、設置環境、工事環境などに合わせた自由な内部レイアウトが可能になり、アンプブロック5を縦置き状態に配置することもできる。スピーカへの配線のスペースを確保するための逃げをアンプブロックに設けることが不要になり、熱的にもさらに有利になる。
その他、本実施の形態では、強制空冷構造が排気型放熱構造を採用しており、すなわち、ファン21がアンプ部の空気を前方へ排出していた。これに対して、吸気型放熱構造が採用されてもよい。この場合、上述の排気型放熱構造に対して、ファン21の向きを逆にすればよい。これにより、排気通路Aは吸気通路として機能し、排気口Bは吸気口として機能する。空気は筐体前面から吸い込まれ、放熱板23、25を通ってファン21へ至り、ファン21から後方のアンプ部へ送出される。放熱板23、25で熱交換が行われる。また、ファン21の送出側の空気流で、電界コンデンサ17、19およびトランス13、15も冷却される。
このように、装置の仕様等によっては吸気型の構成が適している場合もあり得る。ただし、一般的な構成では、排気型の構成の方が有利であると考えられる。排気型構造は、電界コンデンサ17、19等の部品を熱交換前の空気流、すなわち、放熱板で熱せられる前の空気流で冷却することができる。
その他にも、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかる壁掛型音響防災装置は、アンプ部の強制空冷を実現し、省スペースで大出力のアンプを搭載可能にするという効果を有し、防災設備等として有用である。
本発明の実施の形態における壁掛型音響防災装置のアンプ部分の模式的な断面図 本発明の実施の形態における壁掛型音響防災装置の斜視図 壁掛型音響防災装置の分解状態の断面図 アンプブロックの半分解状態の斜視図 壁掛型音響防災装置の冷却動作を示す断面図 (a)壁掛型音響防災装置のレイアウト図であって、アンプブロックを上部に横置き配置した図 (b)壁掛型音響防災装置のレイアウト図であって、アンプブロックを下部に横置き配置した図 (c)壁掛型音響防災装置のレイアウト図であって、アンプブロックを縦置き配置した図
符号の説明
1 壁掛型音響防災装置
3 筐体
5 アンプブロック
7 排気カバー
13、15 トランス
17、19 電解コンデンサ
21 ファン
23、25 放熱板
27 発熱素子
29 整流板
45 ベース部
47 放熱フィン
A 排気通路
B 排気口

Claims (4)

  1. 壁に相対する背面に対向した前面を有する壁掛型の筐体と、前記筐体に組み込まれ、対向する第1及び第2のアンプ側壁ならびに回路素子を有するアンプ部と、前記アンプ部に設けられたファンとを備えており、前記ファンの送風方向は筐体前面を向いており、前記ファンにより前記回路素子を介して送出される空気を導くように前記ファンの送出側から前記第1および第2のアンプ側壁に向かう方向に前記筐体の前面に沿って前記筐体内を排気通路が延びており、前記排気通路の排気口が前記筐体の前面を向けて設けられており、
    前記排気通路の前壁を形成する整流板が、前記ファンから送出された空気を整流して前記第1および第2のアンプ側壁に向かって流すように、前記ファンの前方に備えられており、
    前記整流板は前記アンプ部に着脱可能に取り付けられており、前記ファンは、前記整流板に取り付けられていて、前記整流板とともに前記アンプ部から着脱可能であることを特徴とする壁掛型音響防災装置。
  2. 前記アンプ部は細長形状のアンプブロックであり、前記アンプブロックの長手方向の略中央に前記ファンが備えられ、前記排気通路は前記ファンから前記長手方向の両端に向かって延びていることを特徴とする請求項に記載の壁掛型音響防災装置。
  3. 前記アンプブロックが、前記箱形筐体の下部に、前記アンプブロックの長手方向が前記筐体の横方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項に記載の壁掛型音響防災装置。
  4. 前記アンプブロックが、前記長手方向が前記筐体の上下方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項に記載の壁掛型音響防災装置。


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