JP4626802B2 - 撮影装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
また、世界の現在時刻を有したワールドタイム設定を有するデジタルカメラも登場してきている。
また、撮影された画像の時刻修正を行なうことは非常に大変で手間がかかり、面倒であるという問題点もあった。
更に、このような問題点は、上記した特許文献に記載の技術でも解決することができるというものではなかった。
現在の撮影状況に応じて自動的に撮影条件のパラメータを設定するようにしてもよい。
ユーザからの入力に基づき撮影条件のパラメータを設定するようにしてもよい。
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれない旨を、音又は音声によってスピーカから放音することによりユーザに対して報知するようにしてもよい。
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれない旨を表示手段に表示させることによりユーザに対して報知するようにしてもよい。
また、設定時刻が違うことを知らせるので、ユーザは被写体を撮影する前に設定時刻が違うことを認識することができ、設定時刻が違う状態での撮影を防止することができる。
[実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮影装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2(フォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bを含む)、絞り兼用シャッタ3、CCD4、ユニット回路5、TG(Timing Generator)6、DRAM7、ROM8、CPU9、画像表示部10、フラッシュメモリ11、カードI/F12、モータ駆動ブロック14、キー入力部15、音声処理部16、ストロボ駆動部17、ストロボ発光部18、時計部19を備えており、カードI/F12には、図示しないデジタルカメラ1のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード13が接続されている。
絞りとは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいい、シャッタとは、フィルムに光を当てている間の時間を制御する機構のことをいい、フィルムに当てている間の時間はシャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって変わってくる。露出は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
フラッシュメモリ11やメモリ・カード13は、CCD4によって撮像された画像ファイルなどを保存しておく記録媒体である。
キー入力部15は、シャッタボタン、モードキー、メニューキー、設定キー、十字キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をCPU9に出力する。キー入力部15は、本発明の指定手段、入力手段として機能する。
また、音声処理部16は、音声付画像の再生時には、各画像データに付属する音声データに基く音声等、又は、後述する警告音などを内蔵スピーカから放音する。
ユーザのキー入力部15の操作によりデジタルカメラ1の電源がONされると、CPU9は、スケジュールの登録を行なうか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部15のメニューキーの操作によりスケジュール登録を行なう旨の操作信号がCPU9に送られてきたか否かにより判断する。
このスケジュール表を見て、ユーザが自分のスケジュールにしたがって、日時(日付及び時刻)、場所及び自動修正の有無を入力又は選択することができる。
図2のスケジュール表の1列目の日時の欄は、「2004年10月5日 8:30」、場所の欄は「東京」、自動修正の欄は「無し」と記入されている。
この1列目のスケジュールは、2004年10月5日 8時30分(日本日時)に東京に居ることを意味し、日時の自動修正を行なわないことを意味している。この時ユーザは、まだ東京に居るからであり、現在時計部19の設定日時は、日本日時ということになる。
また、3列目のスケジュールは、2004年10月9日 15時20分(日本日時)には、韓国に居ることを意味し、日時の自動修正を行う旨を意味している。
そして、CPU9は、ユーザによって入力されたスケジュール情報(日時、場所、自動修正の有無)にしたがって、スケジュールの登録を行なう。ここでは、図2に示すようなスケジュールを登録したものとする。
この判断は、登録されたスケジュールにしたがって判断し、該スケジュールにしたがって日時の修正を行なう。
例えば、図2のスケジュール表の1列目は、自動修正無しとなっているので、時計部19の日本日時が、2004年10月5日 8時30分になっても、自動修正を行わないが、時計部19の日本日時が2004年10月6日 12時になった場合には、日本日時が2004年10月6日 12時の時の香港日時となるように時計部19の設定日時を自動修正する。これにより、2004年10月6日 12時以降に撮影を行うと、撮影画像とともに記録される日時は香港日時となる。
この時、ユーザが日本日時を時計部19の設定日時として設定していた場合に、日時(日本日時)の設定変更を行なうと、それに伴なってワールドタイムの日時も変わることになる。
ユーザによって撮影条件を手動設定するためのマニュアル操作が行われたと判断すると、ユーザのマニュアル操作によって設定された撮影条件のパラメータから現在の時刻を推定する(推定手段)。
撮影条件の自動設定を行うと判断すると、該自動的に設定された撮影条件のパラメータから現在時刻の推定を行なう(推定手段)。
この撮影条件のパラメータからの時刻の推定は、予めROM8に記録されている撮影条件と推定時刻の換算テーブルによって推定する。
図3を見るとわかるように、WB「太陽光」、フラッシュ「OFF」等の場合には、推定時刻は7時〜17時となる。夜等に、WBを「太陽光」に設定し、フラッシュを「OFF」に設定して被写体を撮影するのは考え難いためであり、通常、昼間撮影であることが明らかであるからである。
また、フラッシュ「強制発光」、シャッタ速度「1/60以下」、ISO「200以上」等の場合には、推定時刻は18時〜5時となる。フラッシュを発光し、シャッタ速度が遅く、ISO感度が高い場合には、撮影時間は通常夜であると考えることができるからである。
このように、ユーザによって設定された撮影条件のパラメータや自動的に設定された撮影条件のパラメータから、撮影条件と推定時刻の換算テーブルを用いて現在の時刻の推定を行なう。
なお、撮影条件と推定時刻の換算テーブルを見てわかるように、推定時刻が大まかに設定してあるが(例えば、7時〜17時など)、撮影条件の各パラメータの微妙な組み合わせにより、推定時刻を細かくするようにしてもよい。
そして、矛盾していると判断した場合はユーザに対して警告を行う(警告手段)。警告は、画像表示部10に、現在の設定時刻が間違っており、設定時刻の修正が必要な旨を表示させたり、スピーカから設定時刻の修正が必要な旨を音や音声で報知する。
CPU9は、記録画像データの撮影時刻の修正を行なうと判断すると、画像表示部10にフラッシュメモリ11に記録した画像データのサムネイル画像を時系列的に表示させる(表示制御手段)。この時系列表示とは、撮影した日時の新しい画像データ順に、又は、撮影した日時の古い画像データ順に、サムネイル画像を表示させることをいう。
また、ユーザは、該選択した画像データの撮影日時と本当の撮影日時との誤差を入力する。
実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図4、5のフローチャートにしたがって説明する。
ユーザのキー入力部15の操作によりデジタルカメラ1の電源がONされると、ステップS1で、スケジュールの登録を行なうか否かを判断する。この判断は、キー入力部15からスケジュール登録を行なう旨の操作信号が送られてきた場合に、スケジュールの登録を行なうと判断する。
例えば、図2を見ると、日本の日付で「2004年10月6日 12時」には、「香港」にいるスケジュールとなっており、且つ、自動修正「有」なので、時計部19の日本日時の日付が「2004年10月6日」で時刻が「12時」になると修正に必要な日時であると判断する。
例えば、現在の時計部19の日本日時(このときは、日本日時と設定日時は同一)が「2004年10月6日 12時」になった場合は、時計部19の設定日時を香港の日付、時刻となるように自動修正する。
一方、現在の日本日時が修正に必要な日時でないと判断すると(ステップS3でNに分岐)、そのまま、ステップS5に進む。
ステップS5で、マニュアル操作が行われたと判断すると、撮影条件と推定時刻の換算テーブルを用いて(図3参照)、ユーザのマニュアル操作によって設定された撮影条件のパラメータ(WB、フラッシュ、シャッタ速度、ISO感度)から時刻の推定を行なう(ステップS6)。
被写体のスルー画像表示時には、一定の時間間隔毎に、撮影条件のパラメータ、例えば、露出やホワイトバランスなどをその撮影状況に応じて随時設定しているからである。
ステップS6又はステップS8で推定した時刻と、現在の時計部19の設定時刻とを比較し(ステップS9)、推定した時刻が現在のデジタルカメラ1の設定時刻と矛盾するか否かを判断する(ステップS10)。
例えば、推定した時刻が「16時〜18時」であるのに対して、時計部19の設定時刻が「14時」である場合には矛盾していると判断する。
ステップS12に進むと、フラッシュメモリ11に記録した画像データの撮影日時の修正を行なうか否かを判断する。この判断は、ユーザのキー入力部15の操作により記録した画像データの撮影時刻の修正を行なう旨の操作信号が送られてきたか否かにより判断する。
図6(a)は、画像表示部10に時系列的に表示されたサムネイル画像を示すものである。個々のサムネイル画像の右下に撮影日時が表示されているのがわかり、右上の番号は、画像の番号を表している。ここでは、撮影日時の新しい順にサムネイル画像を表示しているので、番号が若いほど撮影日時の新しい画像データであることを示している。
例えば、ユーザが図6(a)の画像番号9、及び8の画像データを2004年10月14日に日本で撮影した後、バンコクに行った場合に、予めスケジュール登録やバンコクの現地で時刻の修正を行なうのを忘れて、画像番号7〜2までの画像をバンコクで撮影したとする。つまり、画像番号7〜2に対応する画像データは、日本日時で撮影された画像データある。その後、バンコクから帰国後、画像番号1の画像データを日本で撮影した後に、ユーザがバンコクの日時に修正を行うことなく、バンコクで撮影を行ったと気付く場合がある。
このような場合には、ユーザは、画像番号2〜画像番号7の画像データを選択することにより画像番号2〜画像番号7までの複数の画像データの撮影日時を一遍に正しい日時に修正することができる。
図6(b)は、そのときの様子を示したものである。太い外枠で囲われているサムネイル画像が選択されたサムネイル画像であることを示している。
また、ユーザは日時修正を行なう画像データの範囲を選択すると、選択した画像データの撮影日時と、本当の撮影日時との誤差を入力する。バンコクの日時は、日本の日時より役2時間遅れているので、ここでは、誤差を「−2時間」と入力したものとする。
次いで、ユーザによって入力された誤差(ここでは−2時間)を誤差日時として設定する(ステップS15)。
なお、指定範囲として設定された画像データが日本日時で撮影してしまったが、本当はバンコクなどの海外で撮影した場合には、「バンコク」とユーザが選択すれば、日本の日時とバンコクの日時の誤差を自動的に算出して誤差日時として設定を行うようにしてもよい。この場合には、サムネイル画像とともに、撮影した国情報などを表示させるようにしてもよい。
つまり、指定された範囲の画像データ(画像番号2〜7に対応する画像データ)の撮影日時に、設定された誤差日時を加えた日時となるように画像データの変更を行なう。
図7は、撮影日時の修正後の時系列的に表示されたサムネイル画像を示すものである。図7を見ると明らかなように、2枚目の画像の撮影日時は、「2004年10月16日 16:40」から「2004年10月16日 14:40」と変更されている。また、3枚目の画像の撮影日時も「2004年10月16日 16:18」から「2004年10月16日 14:18」と変更されている。同様に、3枚目、4枚目、5枚目の画像の撮影日時も元の画像の撮影日時(図6参照)から「−2時間」を加えた日時となっていることがわかる。
また、ユーザに設定時刻が違うことを知らせるので、被写体を撮影する前に設定時刻が違うことを認識することができ、設定時刻が違う状態での被写体の撮影を防止することができ、時刻合わせを忘れて撮影してしまうのを防止することができる。
また、旅行中は、楽しさや忙しさにより心が奪われて、デジタルカメラ1の設定時刻を現地時刻などに合わせることを忘れがちであるが、余裕のある旅行前に予めスケジュールの登録を行なうことができ、デジタルカメラ1の時刻合わせを気にせず、デジタルカメラ1を使用することができる。
また、海外旅行から帰ってきた後に、海外先で時刻合わせをしなかったことを気づいた場合でも、海外先で撮影した画像データをすべて指定し、現地との時差を入力するだけで、海外先で撮影したすべての画像データの日時を一括して正しい日時に変更することができる。
例えば、図2を用いて説明すると、ロンドンの日時を基準日時として設定した場合には、ロンドン日時が2004年10月6日12時になると、香港時刻となるように、時計部19の設定日時を修正する。そして、ロンドン日時が2004年10月9日15時20分になると、韓国日時となるように時計部19の設定日時を修正する。そして、ロンドン日時で2004年10月13日16時40分になると日本日時となるように時計部19の設定時刻を修正するようにする。
ここで、注意しなければならないのは、時計部19の設定日時と基準日時は異なることになる。撮影を行って画像データとともに記録される日時は、デジタルカメラ1の設定日時であるということになる。
2 撮影レンズ
3 絞り兼用シャッタ
4 CCD
5 ユニット回路
6 TG
7 DRAM
8 ROM
9 CPU
10 画像表示部
11 フラッシュメモリ
12 カードI/F
13 メモリ・カード
14 モータ駆動ブロック
15 キー入力部
16 音声処理部
17 ストロボ駆動部
18 ストロボ発光部
19 時計部
Claims (7)
- 被写体を撮影する撮影手段と、
時刻を計時する時計手段と、
撮影条件のパラメータを設定する設定手段と、
撮影条件のパラメータと対応付けて推定時刻を記憶する換算テーブルを用いて、前記設定手段により設定された撮影条件のパラメータから時間帯の推定を行なう推定手段と、
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれないと判断された場合には、ユーザに対してその旨を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする撮影装置。 - 前記設定手段は、
現在の撮影状況に応じて自動的に撮影条件のパラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記設定手段は、
ユーザからの入力に基づき撮影条件のパラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記換算テーブルは、撮影条件に関する複数のパラメータの組み合わせと対応付けて推定時刻を記憶することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮影装置。
- 前記報知手段は、
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれない旨を、音又は音声によってスピーカから放音することによりユーザに対して報知することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮影装置。 - 前記報知手段は、
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれない旨を表示手段に表示させることによりユーザに対して報知することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮影装置。 - 被写体を撮影する撮影手段と、時刻を計時する時計手段と、撮影条件のパラメータを設定する設定手段と、ユーザに対する報知を行う報知手段とを備えた撮像装置のコンピュータを、
撮影条件のパラメータと対応付けて推定時刻を記憶する換算テーブルを用いて、前記設定手段により設定された撮影条件のパラメータから時間帯の推定を行なう推定手段、
前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれるか否かを判断する判断手段、
前記判断手段により前記推定手段により推定された時間帯に、前記時計手段により計時される現在時刻が含まれないと判断された場合には、前記報知手段によりその旨をユーザに報知する報知制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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