JP2012120019A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】動画撮影中に露出条件が急激に変化した場合でも、撮影した画像を自然な動画として再生することができるカメラを提供する。
【解決手段】本発明に係わるカメラ(1)は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶しないように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係わるカメラ(1)は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶しないように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、静止画と動画の撮影機能を備えたカメラに関するものである。
近年、静止画撮影だけでなく、動画撮影機能を備えたカメラが登場している。このような静止画と動画の撮影が可能なカメラにおいて、静止画撮影時の照明装置としては内蔵又は外付けの照明装置が用いられている。また、動画撮影時の照明装置としてはビデオライトなどが用いられている。
静止画と動画の撮影が可能なカメラの動画撮影時の照明に関する技術として、動画撮影時の各コマに同期させて静止画用の照明装置を発光させるようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
従来の動画撮影機能を備えたカメラにおいて、動画撮影中に他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させると、そのときの撮像は露出が不安定なものとなる。例えば、露出がオーバー又はアンダーとなったり、露出ムラが発生したりする。このため、画像を再生すると、途中で露出が変化してしまう不自然な動画となる。
このような不具合は、動画撮影中に撮影者自身が静止画用の照明装置を発光させたときや、夜間における花火などの閃光、車内撮影時に遮光物の脇を通過したとき、或いはカメラの直前を人が横切ったときなど、動画撮影中に露出条件が急激に変化した場合にも起こりうる。
本発明の課題は、動画撮影中に露出条件が急激に変化した場合でも、撮影した画像を自然な動画として再生することができるカメラを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶しないように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項2に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶し、また前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、前記記憶エリアから除外するように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項3に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段による撮像時に、撮像タイミングに同期して前記被写体像に照明光を発光可能な照明手段(16)と、前記照明手段により照明光を発光しないときの撮像における撮影条件を動画用の撮影条件に設定し、前記照明手段により照明光を発光するときの撮像における撮影条件を静止画用の撮影条件に設定する撮影条件設定手段(15)と、前記動画データ中の、前記照明手段により照明光を発光したときの撮像により得られたフレームの画像を静止画データとして、動画データを記憶するための記憶エリア以外のエリアに記憶する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカメラ(1)であって、前記撮影条件設定手段(15)は、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、前記照明手段(16)の発光量により露出量を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像に対して識別情報を付加して、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカメラ(1)であって、前記画像記憶制御手段(15)は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、当該画像に付加した前記識別情報を削除することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載のカメラ(1)であって、動画データを再生する再生手段(18)と、前記再生手段で前記動画データを再生する際に、前記識別情報を検出し、当該識別情報が付加されたフレームの画像を再生しないように制御する再生制御手段(15)と、を備えることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項1に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶しないように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項2に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶し、また前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、前記記憶エリアから除外するように制御する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項3に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段による撮像時に、撮像タイミングに同期して前記被写体像に照明光を発光可能な照明手段(16)と、前記照明手段により照明光を発光しないときの撮像における撮影条件を動画用の撮影条件に設定し、前記照明手段により照明光を発光するときの撮像における撮影条件を静止画用の撮影条件に設定する撮影条件設定手段(15)と、前記動画データ中の、前記照明手段により照明光を発光したときの撮像により得られたフレームの画像を静止画データとして、動画データを記憶するための記憶エリア以外のエリアに記憶する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラ(1)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカメラ(1)であって、前記撮影条件設定手段(15)は、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、前記照明手段(16)の発光量により露出量を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段(11)と、前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像に対して識別情報を付加して、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶する画像記憶制御手段(15)と、を備えることを特徴とするカメラである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のカメラ(1)であって、前記画像記憶制御手段(15)は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、当該画像に付加した前記識別情報を削除することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載のカメラ(1)であって、動画データを再生する再生手段(18)と、前記再生手段で前記動画データを再生する際に、前記識別情報を検出し、当該識別情報が付加されたフレームの画像を再生しないように制御する再生制御手段(15)と、を備えることを特徴とする。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、動画撮影中に露出条件が急激に変化した場合でも、撮影した画像を自然な動画として再生することができるカメラを提供することができる。
(実施形態1)
以下、図面を参照して、本発明に係わるカメラの実施形態について説明する。まず、実施形態1として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えたフレームの画像を動画エリアに記憶しないようにした画像記憶制御の例について説明する。
以下、図面を参照して、本発明に係わるカメラの実施形態について説明する。まず、実施形態1として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えたフレームの画像を動画エリアに記憶しないようにした画像記憶制御の例について説明する。
図1は、実施形態1に係わるカメラ1の構成を示すブロック図である。また、図2はカメラ1の外観を示す斜視図、図3はカメラ1の背面図である。図1に示すように、カメラ1は、被写体像を撮像する撮像部11と、撮像部11から出力された画像データに対し画像処理を施す画像処理部12と、画像処理された画像データをメモリカード8に記録する記録部13と、被写体の輝度を検出する測光部14とを備える。
また、カメラ1は、カメラ内の各部を制御するカメラ制御部15と、被写体に照明光を照射する内蔵式の発光部16と、撮影者が操作を行う操作部17と、液晶モニタ18と、データメモリ19と、画像バッファ20とを備える。なお、カメラ1には、図2に示すように、撮影レンズを備えたレンズ鏡筒2が着脱可能に装着される。すなわち、本実施形態のカメラ1はデジタル一眼レフカメラとして構成されている。
撮像部11は、CCDやCMOSなどの撮像素子により構成される。撮像部11は、撮像素子の撮像面において被写体像を撮像し、静止画又は動画の画像データに変換して出力する。撮像部11は、静止画撮影時には、撮像された1フレーム分の画像データを静止画データとして出力する。また撮像部11は、動画撮影時には、所定の時間間隔で連続的に撮像した複数フレーム分の画像データを動画データとして出力する。本実施形態では、静止画データ及び動画データを総称して「画像データ」という。また、撮像した静止画又は動画を総称して「画像」という。
画像処理部12は、撮像部11から出力された画像データを増幅し、A/D変換した後、ホワイトバランス調整(AWB制御)、ガンマ補正、輪郭強調、レベル調整、画像圧縮などのアナログ及びデジタルの画像処理(以下、単に「画像処理」という)を行う。画像処理部12は、画像バッファ20に一時的に保存した画像データを読み出して所定の画像処理を施し、再び画像バッファ20に保存するという手順を繰り返すことで画像データを加工する。
記録部13は、画像処理部12で画像処理が施された画像データを、メモリカード8に記録する。メモリカード8は、記録部13に対し着脱自在な記憶手段であり、静止画データを静止画ファイルとして記憶する静止画エリアと、動画データを動画ファイルとして記憶する動画エリアとを備える。
測光部14は、被写体像の輝度(明るさ)を検出して測光値を取得する。検出された測光値は、後述のカメラ制御部15に送信される。なお、本発明を、独立した測光部を持たないカメラ、例えば、汎用のコンパクトデジタルカメラなどに適用した場合は、撮像部11で撮像された画像信号に基づいて被写体の輝度が検出される。
発光部16は、被写体の輝度が基準値よりも低い場合や、撮影者による所定の操作に応じて、カメラ制御部15の制御により照明光を発光するポップアップ式の照明装置である。発光部16は、図示しないコンデンサ、充電制御回路、閃光回路などの内部回路と、プロテクタ、キセノン管、リフレクタなどの部品により構成されている。後述する実施形態4において、発光部16は、撮像部11による撮像時に、撮像タイミングに同期して被写体像に照明光を発光する照明手段として機能する。
発光部16は、図2に示すように、カメラ1の上部に配置されている。発光部16は、通常は照明光を発光不能な格納位置(図中実線で示す位置)に収納されている。そして、オート撮影モードにおいて、被写体の輝度が基準値よりも低い場合に、カメラ制御部15の制御により自動的に発光位置までポップアップする。或いは、撮影者がロック解除ボタンであるポップアップボタン4を指などで押す操作をすることでポップアップする。発光部16は、ポップアップした状態で後述するレリーズボタン6が全押しされることにより、照明光を発光する。
なお、発光部16は、動画撮影中は照明光を発光しないように制御されるが、撮影者が後述する操作部17により所定の操作を行ったときは、動画撮影中であっても照明光を発光する。
操作部17は、撮影者がカメラ制御部15に対してモード選択や設定変更などの各種の操作を行うための入力手段である。操作部17は、図2に示すポップアップボタン4やレリーズボタン6のほか、図3に示すセレクタダイアル7などを含む操作部材により構成されている。
レリーズボタン6は、図2に示すように、撮影者がカメラ1を保持するグリップ5の上部に設けられている。このレリーズボタン6は、半押し及び全押しの2段階の操作が可能となっている。撮影者がレリーズボタン6を半押しすると、カメラ制御部15に対してオートフォーカス(AF)動作の実行信号が送信される。これにより、カメラ制御部15は、測光部14や不図示のAFモジュールからの出力に基づいて、自動的に主要な被写体にピント合わせを行うAF制御や、自動的に露出を合わせるAE(自動露出)制御を行う。また、手振れ補正モードが設定されている場合は、レンズ鏡筒2の内部に設けられた不図示の手振れ補正ユニットによりVR(手振れ補正)制御が行われる。このVR制御は、同じくレンズ鏡筒2の内部に設けられた不図示のレンズ制御部により行われる(レンズ内補正の場合)。
また、撮影者がレリーズボタン6を全押しすると、カメラ制御部15に対して撮影開始信号が送信される。これにより、不図示の絞り機構やシャッタなどが所定のタイミングで駆動され、撮像部11において被写体像が撮像される。また、動画撮影モードでは、レリーズボタン6が全押しされると、動画撮影開始信号がカメラ制御部15に対して送信され、動画撮影が開始される。
セレクタダイアル7は、図3に示すように、液晶モニタ18の近傍に配置されている。なお、液晶モニタ18の上部には、撮影者が接眼状態で被写体像を観察するファインダ3が配置されている。また、液晶モニタ18の周囲には各種のボタン、ダイアルなどが配置されている(各ボタンやダイアルなどの説明を省略する)。
液晶モニタ18は、撮像部11で撮影された静止画像、ライブビュー画像や動画の再生、露出値などの撮影条件に関連した情報、メニュー画面やモード設定画面などの操作に関連した情報画面、各種メッセージなどを表示する表示手段である。液晶モニタ18は、カメラ1の背面に設けられている。
データメモリ19は、撮影者が操作部を介して入力した設定情報、カメラ1の動作や制御に必要なプログラム、このプログラムの実行に必要な初期値や設定値などに関するデータが記憶される不揮発性メモリである。また、カメラ1は、カメラ制御部15などが演算処理を実行する際に必要なデータなどを一時的に記憶する不図示の揮発性メモリを備える。後述する実施形態2において、算出した変化率が閾値を超えるフレームのフレーム番号は、この揮発性メモリに記憶される。画像バッファ20は、画像処理部12が画像データを画像処理する際に使用するメモリである。
カメラ制御部15は、カメラ1全体を制御する部分であり、マイクロプロセッサにより構成されている。カメラ制御部15は、撮影者がレリーズボタン6を半押し操作することにより操作部17からオートフォーカス(AF)動作の実行信号が送信されると、撮像部11の出力に基づいて、自動的に主要な被写体にピント合わせを行うAF制御と、自動的に露出を合わせるAE(自動露出)制御とを行う。そして、撮影者がレリーズボタン6を全押し操作することにより操作部17から撮影開始信号が送信されると、不図示の絞り機構やシャッタなどを所定のタイミングで駆動して、撮像部11において被写体像を撮像させる制御を行う。また、カメラ制御部15は、動画撮影中に操作部17から発光指示信号を受信したときは、発光部16を制御して照明光を発光させる。
また、本実施形態のカメラ制御部15は、動画撮影時において、撮像部11から出力される動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、この変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像をメモリカード8に記憶しないように制御する。本実施形態では、カメラ1で撮影している被写体に向けて、他の撮影者が静止画用の照明装置から照明光を発光させたときの露出量に基づいて、上記変化率の閾値を設定している。
次に、動画撮影時におけるカメラ制御部15の制御について説明する。図4は、実施形態1において、撮像部11で撮像された動画データと記憶エリアとの関係を時系列に示した説明図である。本実施形態の撮像部11は、動画撮影時においては、フレームレート60fps(1秒間に60フレーム)で連続的に画像を撮像する。フレームレート60fpsの場合、16.7msの時間間隔で1フレーム分の画像が蓄積、転送される。この間、AE制御は、不図示の絞り機構を制御することで露出量を調節する(絞り可変)。AF制御は、不図示の焦点調節用レンズ群を連続的に移動して焦点位置を調節する(動画制御)。VR制御は、不図示の補正レンズ群を連続的に駆動して手振れを補正する(動画制御)。AWB制御は、動作撮影時の光源に合わせて制御する(環境光制御)。
動画撮影中は、各フレームの動画データが、メモリカード8の動画エリアに順次記憶される。この動画撮影中において、カメラ制御部15は、撮像部11から出力される動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出する。図4において、フレーム1−2の間、及びフレーム2−3の間は、外光の変化がないので、各フレーム間における露出量の変化率は閾値未満となる。このため、カメラ制御部15は、フレーム1〜3の動画データがメモリカード8の動画エリアに記憶されるように画像処理部12を制御する。
これに対し、フレーム3−4の間に、カメラ1で撮影している被写体に向けて、他の撮影者が静止画用の照明装置から照明光を発光させたとする。この場合、フレーム3−4間において外光が瞬間的に大きく変化するので、この間の露出量の変化率は閾値を超える。このため、カメラ制御部15は、露出量の変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像、すなわちフレーム4の動画データがメモリカード8の動画エリアに記憶されないように画像処理部12を制御する。本実施形態のカメラ制御部15では、フレーム4の動画データが削除されるように画像処理部12を制御する。この結果、動画エリアにはフレーム1〜3、5〜8の動画データが記録される。
なお、照明光が発光された後のフレーム4−5の間における露出量の変化率(絶対値)は、フレーム3−4間と同じく閾値を超える。しかし、フレーム3−4間の露出量の変化率がプラス増加であるのに対し、フレーム4−5間の露出量の変化率はマイナス増加となる。カメラ制御部15は、露出量の変化率の増加方向が前フレーム間と異なる場合は、次のフレーム間における露出量の変化率(絶対値)が閾値を超える場合であっても、変化率を閾値未満と判定する。
同様に、フレーム3−4間において、カメラ1の直前を人が一瞬横切ったときには、フレーム3−4間の露出量の変化率(絶対値)は閾値を超える。この場合の変化率はマイナス増加となる。この場合も、カメラ制御部15は、露出量の変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像がメモリカード8の動画エリアに記憶されないように画像処理部12を制御する。また、人が横切った直後のフレーム4−5の間における露出量の変化率(絶対値)が閾値を超えても、その露出量の変化率の増加方向は前フレーム間と異なる(プラス増加となる)ため、カメラ制御部15は、変化率を閾値未満と判定する。
上記制御において、削除したフレーム4の動画データを補間するために、フレーム3又はフレーム5の動画データをコピーして、フレーム4の位置に配置してもよい。また、フレーム間を詰めてもよいし、フレーム4を動画データなしのフレームとしてもよい。音声データについても同様の手法を用いることで補間することができる。このようにして動画エリアに記憶された動画データを再生すると、他の撮影者による照明光の影響を受けたフレーム4の動画データは再生されず、他のフレームの動画データが連続した画像として再生される。
次に、実施形態1において、動画撮影時にカメラ制御部15により画像記憶制御を行う場合の処理手順を図5のフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートの処理は、撮影者により動画撮影モードが選択され、操作部17から動画撮影開始信号がカメラ制御部15に送信されることでスタートする。
まず、ステップS101において、カメラ制御部15は、撮像部11で撮像された1フレーム分の動画データの測光値を測光部14から取得する。ステップS102において、カメラ制御部15は、取得した測光値から、その動画データの露出量を算出する。続いて、ステップS103において、カメラ制御部15は、撮像された動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出する。
ステップS104において、カメラ制御部15は、算出した変化率が閾値を超えるかどうかを判定する。このステップS104の判定でYESであれば、ステップS105において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、該当するフレームの動画データを削除する。また、ステップS104の判定でNOであれば、ステップS106において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、該当するフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶する。
ステップS107において、カメラ制御部15は、動画撮影終了かどうかを判定する。このステップS107の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、ステップS101の処理へ戻る。また、ステップS107の判定でYESであれば、カメラ制御部15は、ステップS108において、画像処理部12を制御して、動画データを削除したフレームの補間処理を実施し、本フローチャートの処理を終了する。なお、削除した動画データがない場合は、ステップS108の処理をスキップする。
以上説明した実施形態1に係わるカメラ1では、動画撮影中に他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させた場合でも、発光した時点で撮像されたフレームの動画データがメモリカード8の動画エリアに記憶されないように制御する。このため、撮像した動画データを再生したときには、他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させたときの画像は再生されることがなく、通常の露出量で撮像された動画データのみが再生されるため、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えるフレームが単位時間内に複数発生した場合の画像記憶制御の例について説明する。本実施形態に係わるカメラ1の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に、実施形態2として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えるフレームが単位時間内に複数発生した場合の画像記憶制御の例について説明する。本実施形態に係わるカメラ1の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
実施形態2のカメラ制御部15は、動画撮影時において、撮像部11から出力される動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、この変化率が閾値を超える場合は、その時点のフレームのフレーム番号を記憶すると共に、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶する。フレーム番号は、1フレームの動画データごとに付与される固有の番号である。また、前記変化率が閾値に満たない場合は、フレーム番号を記憶することなしに、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶する。
また、カメラ制御部15は、動画撮影終了後に、フレーム番号を記憶したフレームの画像が単位時間内において規定数を超える場合は、その単位時間内においてフレーム番号を記憶したフレームの動画データを、メモリカード8の動画エリアに記憶したままとする。一方、カメラ制御部15は、フレーム番号を記憶したフレームの画像が単位時間内において規定数に満たない場合は、その単位時間内においてフレーム番号を記憶したフレームの動画データを、メモリカード8の動画エリアから削除するように制御する。
上述した単位時間は、どのように設定してもよい。例えば、単位時間を1秒とし、規定数を「5」とした場合は、1秒の時間内(動画撮影時間のどの時点でもよい)にフレーム番号を記憶したフレームの画像が5つ以上あれば、その1秒の時間内において、フレーム番号を記憶したフレームの動画データを、メモリカード8の動画エリアに記憶したままとする。
次に、実施形態2において、動画撮影時にカメラ制御部15により画像記憶制御を行う場合の処理手順を図6のフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートの処理は、撮影者により動画撮影モードが選択され、操作部17から動画撮影開始信号がカメラ制御部15に送信されることでスタートする。
まず、ステップS201において、カメラ制御部15は、撮像部11で撮像された1フレーム分の動画データの測光値を測光部14から取得する。ステップS202において、カメラ制御部15は、取得した測光値から、撮像された動画データの露出量を算出する。続いて、ステップS203において、カメラ制御部15は、撮像された動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出する。
ステップS204において、カメラ制御部15は、算出した変化率が閾値を超えるかどうかを判定する。このステップS204の判定でYESであれば、ステップS205において、カメラ制御部15は、その時点のフレームのフレーム番号を不図示の揮発性メモリに記憶する。そして、ステップS206において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶させる。また、ステップS204の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、その時点のフレームのフレーム番号を記憶することなしに、ステップS206の処理を行う。
ステップS207において、カメラ制御部15は、動画撮影終了かどうかを判定する。このステップS207の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、ステップS201の処理へ戻る。また、ステップS207の判定でYESであれば、カメラ制御部15は、ステップS208において、フレーム番号を記憶したフレームの画像が単位時間内において規定数を超えるかどうかを判定する。
このステップS208の判定でYESであれば、ステップS209において、カメラ制御部15は、不図示の揮発性メモリに記憶しているフレーム番号を消去して、本フローチャートの処理を終了する。また、ステップS208の判定でNOであれば、ステップS210において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、フレーム番号を記憶したフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアから削除する。ステップS211において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、動画データを削除したフレームの補間処理を実施する。続いて、ステップS209の処理を行い、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明した実施形態2に係わるカメラ1では、動画撮影中に、フレーム間の露出量の変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶するように制御する。このため、例えば、被写体に高速で点滅する光源からの光が当たっているような場合には、露出量の変化率が閾値を超えていても、その時点のフレームの動画データは削除されることがない。したがって、撮像した動画データを再生したときには、撮影時の雰囲気を損なうことがなく、自然な動画として再生することができる。
一方、変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアから削除するように制御する。このため、撮像した動画データを再生したときに、他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させたときなどの画像は再生されることがなく、通常の露出量で撮像された動画データのみが再生されるため、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えたフレームに識別マークを付加するようにした画像記憶制御の例について説明する。本実施形態に係わるカメラ1の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
次に、実施形態3として、フレーム間における露出量の変化率が閾値を超えたフレームに識別マークを付加するようにした画像記憶制御の例について説明する。本実施形態に係わるカメラ1の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と共通の構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
図7は、実施形態3において、撮像部11で撮像された動画データと記憶エリアとの関係を時系列に示した説明図である。実施形態3のカメラ制御部15は、動画撮影時において、撮像部11から出力される動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、この変化率が閾値を超えた時点のフレームの動画データに対して識別マーク(S)を付加し、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶する。
図7では、他の撮影者が静止画用の照明装置から照明光を発光させた直後のフレーム4の動画データに、識別マーク(S)を付加した例を示している。この識別マーク(S)は、再生時に再生しないフレームの動画データに付加する識別情報である。カメラ制御部15は、動画データを再生する際に、この識別マークを参照することにより、再生時に再生しないフレームの動画データと、再生すべきフレームの動画データとを区別する。
また、カメラ制御部15は、動画撮影終了後に、算出した変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が単位時間内において規定数を超える場合は、その単位時間内において識別マーク(S)を付加した動画データに対して、付加した識別マーク(S)を削除するように制御する。
上述した単位時間は、どのように設定してもよい。例えば、単位時間を1秒とし、規定数を「5」とした場合は、1秒の時間内(動画撮影時間のどの時点でもよい)に識別マーク(S)を付加したフレームの画像が5つ以上あれば、その1秒の時間内において、識別マーク(S)を付加したフレームの動画データから識別マーク(S)を削除する。
次に、実施形態3において、動画撮影時にカメラ制御部15により画像記憶制御を行う場合の処理手順を図8のフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートの処理は、撮影者により動画撮影モードが選択され、操作部17から動画撮影開始信号がカメラ制御部15に送信されることでスタートする。
まず、ステップS301において、カメラ制御部15は、撮像部11で撮像された1フレーム分の動画データの測光値を測光部14から取得する。ステップS302において、カメラ制御部15は、取得した測光値から、撮像された動画データの露出量を算出する。続いて、ステップS303において、カメラ制御部15は、撮像された動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出する。
ステップS304において、カメラ制御部15は、算出した変化率が閾値を超えるかどうかを判定する。このステップS304の判定でYESであれば、ステップS305において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、その時点のフレームの動画データに識別マーク(S)を付加する。ステップS306において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、そのフレームの動画データをメモリカード8の動画エリアに記憶する。また、ステップS304の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、その時点のフレームの動画データに識別マーク(S)を付加することなしに、ステップS306へ移行する。
ステップS307において、カメラ制御部15は、動画撮影終了かどうかを判定する。このステップS307の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、ステップS301の処理へ戻る。また、ステップS307の判定でYESであれば、カメラ制御部15は、ステップS308において、変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が単位時間内において規定数を超えるかどうかを判定する。
このステップS308の判定でYESであれば、ステップS309において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、その単位時間内において識別マーク(S)を付加した動画データから識別マーク(S)を削除し、本フローチャートの処理を終了する。また、ステップS308の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、識別マーク(S)を削除することなしに、本フローチャートの処理を終了する。
次に、実施形態3において、動画再生時にカメラ制御部15により再生制御を行う場合の処理手順を図9のフローチャートにより説明する。本実施形態のカメラ制御部15は、動画再生時に、メモリカード8から読み出した画像フォルダに含まれる動画データから識別マーク(S)を検出し、この識別マーク(S)が付加されたフレームの動画データを再生しないように制御する。
図9に示すフローチャートの処理は、操作部17から動画再生開始信号がカメラ制御部15に送信されることでスタートする。また、メモリカード8から読み出された動画の画像ファイルは、液晶モニタ18(又はケーブル接続された外部表示装置)に表示される。
まず、ステップS401において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、メモリカード8から画像ファイルを取得する。ステップS402において、カメラ制御部15は、画像ファイルの全フレーム数(N)を検出する。ステップS403において、カメラ制御部15は、読み出しの対象となるフレーム番号nをゼロにリセットし、ステップS404において、n=n+1とする。
ステップS405において、カメラ制御部15は、画像ファイルから読み出したnフレームの動画データに識別マーク(S)が付加されているかどうかを判定する。このステップS405の判定でYESであれば、ステップS406において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、nフレームの動画データを液晶モニタ18で再生しないようにする。このとき、再生されないフレームについては、必要に応じて補間処理を実施する。また、ステップS405の判定でNOであれば、ステップS407において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、nフレームの動画データを液晶モニタ18で再生させる。
ステップS408において、カメラ制御部15は、n=Nかどうかを判定する。このステップS408の判定でNOであれば、カメラ制御部15は、ステップS404の処理へ戻る。以後、n=Nとなるまで、画像ファイルに含まれる動画データが1フレームずつ順に読み出され、再生すべき動画データか否かの判定が行われる。そして、ステップS408の判定でYESとなったときに、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明した実施形態3に係わるカメラ1では、動画撮影中に、フレーム間の露出量の変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、そのフレームの動画データに対して識別マーク(S)を付加して、メモリカード8の動画エリアに記憶するように制御する。また、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が単位時間内において規定数を超える場合は、その単位時間内において識別マーク(S)を付加した動画データから識別マーク(S)を削除するように制御する。
このため、撮像した動画データを再生したときに、他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させたときなどの画像は再生されることがなく、通常の露出量で撮像された動画データのみが再生されるため、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
また、例えば、被写体に高速で点滅する光源からの光が当たっているような場合には、露出量の変化率が閾値を超えていても、その時点のフレームの動画データは削除されることがない。したがって、撮像した動画データを再生したときには、撮影時の雰囲気を損なうことがなく、自然な動画として再生することができる。
更に、動画再生時には、動画データに識別マーク(S)が付加されているかどうかを判定するだけで済むため、再生すべき動画データの判別を容易に行うことができる。このことにより、カメラ制御部15の処理負担を少なくすることができ、また速やかに動画再生を行うことができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4として、撮影者が動画撮影中に発光部16を発光させたときの画像記憶制御について説明する。
次に、実施形態4として、撮影者が動画撮影中に発光部16を発光させたときの画像記憶制御について説明する。
実施形態4のカメラ制御部15は、発光部16により照明光を発光しない動画撮影時には、撮影条件を動画用の撮影条件に設定する。また、発光部16により照明光を発光する静止画撮影時には、撮影条件を静止画用の撮影条件に設定する。そして、カメラ制御部15は、動画撮影中に、発光部16により照明光を発光する静止画撮影により得られたフレームの画像を静止画データとして、メモリカード8の静止画エリアに記憶する。更に、カメラ制御部15は、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、絞り固定としたまま、発光部16の発光量により露出量を制御する。
図10は、撮像部11で撮像された動画データと記憶エリアとの関係を時系列に示した説明図である。図10では、撮影者が動画撮影中に発光部16を発光させた直後のフレーム4の動画データを、メモリカード8の静止画エリアに記憶する例を示している。
カメラ制御部15は、動画撮影となるフレーム1〜3、5〜8では、撮影条件として、動画用の撮影条件を設定する。すなわち、AE制御は、不図示の絞り機構を制御することで露出量を調節する(絞り可変)。AF制御は、不図示の焦点調節用レンズ群を連続的に移動して焦点位置を調節する(動画制御)。VR制御は、不図示の補正レンズ群を連続的に駆動して手振れを補正する(動画制御)。AWB制御は、動作撮影時の光源に合わせて制御する(環境光制御)。
一方、カメラ制御部15は、静止画撮影となるフレーム4では、撮影条件として、静止画撮影用の撮影条件を設定する。すなわち、AE制御は、上述したように不図示の絞り機構の絞り値を固定とし、発光部16の発光量を制御することで露出量を調節する(発光量制御/絞り固定)。絞り値を固定するとは、フレーム4の直前のフレーム3の絞り可変時における絞り値を維持することをいう。AF制御は、発光のタイミングに合わせて不図示の焦点調節用レンズ群を移動して焦点位置を調節する(静止画制御)。VR制御は、発光のタイミングに合わせて不図示の補正レンズ群を駆動して手振れを補正する(静止画制御/露光前センタリング)。AWB制御は、光源となる照明光の色に合わせて制御する(照明光制御)。
次に、実施形態4において、動画撮影時にカメラ制御部15により撮影条件設定制御及び画像記憶制御を行う場合の処理手順を図11のフローチャートにより説明する。このフローチャートの処理は、撮影者により動画撮影モードが選択され、操作部17から動画撮影開始信号がカメラ制御部15に送信されることでスタートする。
まず、ステップS501において、カメラ制御部15は、操作部17から発光指示信号を受信したかを判定する。このステップS501の判定でYESであれば、ステップS502において、カメラ制御部15は、撮影条件として静止画用の撮影条件を設定する。ステップS503において、カメラ制御部15は、ステップS502で設定された静止画用の撮影条件に基づいて撮像部11などを制御し、被写体像を撮像する。
ステップS504において、カメラ制御部15は、発光部16を制御して、撮像部11による撮像のタイミングに同期するように、被写体像に対して照明光を発光させる。ステップS505において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、撮像したフレームの画像に対して画像処理を実施する。ステップS506において、カメラ制御部15は、撮像したフレームの画像を静止画データとしてメモリカード8の静止画エリアに記憶する。
一方、ステップS501の判定でNOであれば、ステップS507において、カメラ制御部15は、撮影条件として動画用の撮影条件を設定する。ステップS508において、カメラ制御部15は、ステップS507で設定された動画用の撮影条件に基づいて撮像部11などを制御し、被写体像を撮像する。ステップS509において、カメラ制御部15は、画像処理部12を制御して、撮像したフレームの画像に対して画像処理を実施する。ステップS510において、カメラ制御部15は、撮像したフレームの画像を動画データとしてメモリカード8の動画エリアに記憶する。
そして、ステップS511において、カメラ制御部15は、動画撮影終了かどうかを判定する。この判定でNOであれば、ステップS501の処理へ戻る。また、ステップS511の判定でYESであれば、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明した実施形態4に係わるカメラ1では、発光部16により照明光を発光しない動画撮影時には、撮影条件を動画用の撮影条件に設定し、発光部16により照明光を発光する静止画撮影時には、撮影条件を静止画用の撮影条件に設定するように制御する。また、動画撮影中に発光部16により照明光を発光する静止画撮影により得られたフレームの画像を静止画データとして、メモリカード8の静止画エリアに記憶するように制御する。更に、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、絞り固定としたまま、発光部16の発光量により露出量を制御する。
これによれば、撮影者が動画撮影中に発光部16により照明光を発光させた場合でも、照明光を発光したときの撮像により得られたフレームの画像は動画エリアに記憶されることがない。したがって、撮影者が動画撮影中に誤って発光部16を発光させた場合でも、撮像した動画データを再生したときには、発光部16を発光したときの撮像により得られたフレームの画像は再生されることがなく、通常の露出量で撮像された動画データのみが再生されるため、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
また、照明光を発光したときの撮像により得られたフレームの画像は、静止画用の撮影条件で撮像され、その後は静止画データとして静止画エリアに記憶されるので、撮影者が動画撮影中に意図的に発光部16により照明光を発光させた場合は、静止画エリアに記憶された静止画データを、静止画として鑑賞することができる。
更に、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、絞り固定としたまま、発光部16の発光量により露出量を制御するようにしたので、発光部16により照明光が発光された前後のフレームにおいて、絞り値が大きく変動することがない。したがって、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
上記実施形態1〜4で説明したように、本発明に係わるカメラによれば、動画撮影中に他の撮影者が静止画用の照明装置を発光させた場合だけでなく、動画撮影中に撮影者自身が静止画用の照明装置を発光させたときや、夜間における花火などの閃光、車内撮影時に遮光物の脇を通過したとき、或いはカメラの直前を人が横切ったときなど、動画撮影中に露出条件が急激に変化した場合において、撮影した画像を自然な動画として再生することができる。
(変形形態)
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態1において、変化率が閾値を超えた動画データを削除せずに、メモリカード8の静止画エリアに記憶するようにしてもよい。このようにすることで、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データを、必要に応じて静止画像として再利用することができる。なお、動画データと静止画データとでは画像ファイルのフォーマットが異なる。したがって、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データは、動画フォーマットで撮像された静止画像の画像ファイルとなる。
(2)実施形態2において、閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、そのフレームの動画データを削除せずに、同じメモリカード8の静止画エリアに移動するようにしてもよい。このようにすることで、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データを、必要に応じて静止画像として再利用することができる。
(3)実施形態2では、閾値を超えた時点のフレームを識別するために、フレーム番号を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、該当するフレームに固有な情報であれば、どのような情報を用いてもよい。
(4)実施形態3において、動画データに識別マーク(S)が付加されている場合は、その動画データを動画再生する時に削除するようにしてもよい。また、識別マーク(S)が付加された動画データを、メモリカード8の静止画エリアに移動させてよい。この場合、静止画エリアに記憶した動画データは、必要に応じて静止画像として再利用することができる。
(5)実施形態4において、カメラ制御部15により、フレーム間の露出量の変化率を算出し、その変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を削除するなどの処理(実施形態1〜3)を実施するようにしてもよい。このようにすることで、動画撮影中に撮影者自身が発光部16を発光させたときだけでなく、動画撮影中に他の撮影者が静止画用の照明装置から照明光を発光させたときにも対応することができる。
(6)実施形態4において、動画撮影中に、発光部16により照明光を発光する静止画撮影により得られたフレームの画像を静止画データとして静止画エリアに記憶せずに、削除するようにしてもよい。
(7)上記実施形態においては、測光部14において被写体像の輝度を検出して測光値を取得する例について説明したが、本発明はこれに限らず、撮像部11において被写体像の輝度を検出して測光値を取得する手法を用いてもよい。また、動画撮影時に、被写体像の明るさを測定する専用の測光手段を備えた構成としてもよい。
(8)上記実施形態においては、記憶手段としてメモリカード8を用いた例について説明したが、本発明はこれに限らず、静止画エリアと動画エリアとを備えた記憶手段であれば、どのような記憶媒体を用いてもよい。これらの記憶媒体は、メモリカード8のようにカメラ1に着脱自在であってもよいし、カメラ1に内蔵されたものであってもよい。更に、無線又は有線により、画像データを他の記憶媒体に送信可能な構成であってもよい。
(9)本発明は、上記実施形態のようなデジタルカメラだけでなく、デジタルビデオカメラにも適用することができる。
(10)本発明は、上記実施形態のようなポップアップ式の照明装置を備えたカメラに限らず、外付けの照明装置を備えたカメラや、照明装置を内蔵したコンパクトカメラにも適用することができる。
(1)実施形態1において、変化率が閾値を超えた動画データを削除せずに、メモリカード8の静止画エリアに記憶するようにしてもよい。このようにすることで、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データを、必要に応じて静止画像として再利用することができる。なお、動画データと静止画データとでは画像ファイルのフォーマットが異なる。したがって、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データは、動画フォーマットで撮像された静止画像の画像ファイルとなる。
(2)実施形態2において、閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、そのフレームの動画データを削除せずに、同じメモリカード8の静止画エリアに移動するようにしてもよい。このようにすることで、メモリカード8の静止画エリアに記憶した動画データを、必要に応じて静止画像として再利用することができる。
(3)実施形態2では、閾値を超えた時点のフレームを識別するために、フレーム番号を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、該当するフレームに固有な情報であれば、どのような情報を用いてもよい。
(4)実施形態3において、動画データに識別マーク(S)が付加されている場合は、その動画データを動画再生する時に削除するようにしてもよい。また、識別マーク(S)が付加された動画データを、メモリカード8の静止画エリアに移動させてよい。この場合、静止画エリアに記憶した動画データは、必要に応じて静止画像として再利用することができる。
(5)実施形態4において、カメラ制御部15により、フレーム間の露出量の変化率を算出し、その変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を削除するなどの処理(実施形態1〜3)を実施するようにしてもよい。このようにすることで、動画撮影中に撮影者自身が発光部16を発光させたときだけでなく、動画撮影中に他の撮影者が静止画用の照明装置から照明光を発光させたときにも対応することができる。
(6)実施形態4において、動画撮影中に、発光部16により照明光を発光する静止画撮影により得られたフレームの画像を静止画データとして静止画エリアに記憶せずに、削除するようにしてもよい。
(7)上記実施形態においては、測光部14において被写体像の輝度を検出して測光値を取得する例について説明したが、本発明はこれに限らず、撮像部11において被写体像の輝度を検出して測光値を取得する手法を用いてもよい。また、動画撮影時に、被写体像の明るさを測定する専用の測光手段を備えた構成としてもよい。
(8)上記実施形態においては、記憶手段としてメモリカード8を用いた例について説明したが、本発明はこれに限らず、静止画エリアと動画エリアとを備えた記憶手段であれば、どのような記憶媒体を用いてもよい。これらの記憶媒体は、メモリカード8のようにカメラ1に着脱自在であってもよいし、カメラ1に内蔵されたものであってもよい。更に、無線又は有線により、画像データを他の記憶媒体に送信可能な構成であってもよい。
(9)本発明は、上記実施形態のようなデジタルカメラだけでなく、デジタルビデオカメラにも適用することができる。
(10)本発明は、上記実施形態のようなポップアップ式の照明装置を備えたカメラに限らず、外付けの照明装置を備えたカメラや、照明装置を内蔵したコンパクトカメラにも適用することができる。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。更に、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、11:撮像部、12:画像処理部、13:記録部、14:測光部、15:カメラ制御部、16:発光部、17:操作部、18:液晶モニタ、19:データメモリ、20:画像バッファ
Claims (7)
- 被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶しないように制御する画像記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶し、また前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数に満たない場合は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像を、前記記憶エリアから除外するように制御する画像記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像時に、撮像タイミングに同期して前記被写体像に照明光を発光可能な照明手段と、
前記照明手段により照明光を発光しないときの撮像における撮影条件を動画用の撮影条件に設定し、前記照明手段により照明光を発光するときの撮像における撮影条件を静止画用の撮影条件に設定する撮影条件設定手段と、
前記動画データ中の、前記照明手段により照明光を発光したときの撮像により得られたフレームの画像を静止画データとして、動画データを記憶するための記憶エリア以外のエリアに記憶する画像記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項3に記載のカメラであって、
前記撮影条件設定手段は、撮影条件を静止画用の撮影条件に変更したときは、前記照明手段の発光量により露出量を制御することを特徴とするカメラ。 - 被写体像を連続的に撮像し、動画データとして出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される前記動画データのフレーム間における露出量の変化率を算出し、当該変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像に対して識別情報を付加して、動画データを記憶するための記憶エリアに記憶する画像記憶制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項5に記載のカメラであって、
前記画像記憶制御手段は、前記変化率が閾値を超えた時点のフレームの画像が規定数を超える場合は、当該画像に付加した前記識別情報を削除することを特徴とするカメラ。 - 請求項5又は請求項6に記載のカメラであって、
動画データを再生する再生手段と、
前記再生手段で前記動画データを再生する際に、前記識別情報を検出し、当該識別情報が付加されたフレームの画像を再生しないように制御する再生制御手段と、
を備えることを特徴とするカメラ。
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JP2014023035A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Jvc Kenwood Corp | 画像処理装置及び方法 |
JP2014082657A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Jvc Kenwood Corp | 画像処理装置及び方法 |
JP2017204783A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体 |
-
2010
- 2010-12-02 JP JP2010269197A patent/JP2012120019A/ja active Pending
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