JP4625604B2 - 油圧モーター用の漏油返送装置 - Google Patents

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    • F03C1/00Reciprocating-piston liquid engines
    • F03C1/02Reciprocating-piston liquid engines with multiple-cylinders, characterised by the number or arrangement of cylinders
    • F03C1/04Reciprocating-piston liquid engines with multiple-cylinders, characterised by the number or arrangement of cylinders with cylinders in star or fan arrangement
    • F03C1/0403Details, component parts specially adapted of such engines
    • F03C1/0431Draining of the engine housing; arrangements dealing with leakage fluid
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Description

【0001】
本発明は、油圧モータの作動圧力スペースから油圧モータのケーシング空間内へ漏れた油を該ケーシングから元の油圧モータの返送配管へ返送するための油圧モータ用の漏油返送装置に関する。
【0002】
かなり大きい油圧モータの加圧配管及び返送配管に存在している圧力は比較的高く、吐出側では例えば150〜350バール、また返送側でさえもケーシングが耐えられる圧力よりも高く、しばしば数十バールにも達する。瞬間的には、返送配管の圧力でさえ150バール以上にも上昇することがある(例えば、作動方向が逆転されるとき)。
【0003】
このような高圧状態では、油圧モータ内で油圧モータの作動圧力スペースから油圧モータのケーシング空間内へ内部漏れが起こることは避けられない。この漏油は潤滑用に利用されるが、超過分の油はケーシングから除去して循環用に戻されなければならない。
【0004】
油圧モータは吐出側からオイリングポイントまで設けられている潤滑配管を介して油圧オイルを潤滑用に使用する。例えば、クランクシャフトとピストンピンベアリングの潤滑は吐出側から内部ドレーン配管を配置することによりなすことができ、油圧モータはその結果としてこれらの導管のスライドベアリングを介してまた漏油する。この理由から、かなり大きい油圧モータは漏れた油を輸送するために別個のドレーン配管が設けられてタンクを経て循環される。
【0005】
油圧モータは長いホースの終端に位置し得るから、別個のドレーン配管を設けることはよけいな費用が必要となり、加えてケーシングの油は通常非濾過条件下にタンクに供給されてドレン配管における背圧が生じないようにされる。漏油は油圧モータからケーシング内へそしてそれからドレーン配管に沿ってタンク内へ不純物を運ぶ。これは、言い換えると、システムの速やかな劣化と、より多くの故障と、装置の耐用年数のより一層の短縮をもたらす。
【0006】
本発明の目的は、上述の問題点を解決した、油圧モータ用の漏油返送装置を提供することにある。
【0007】
この目的は、前述の請求の範囲の請求項1に述べられた特徴点に基く本発明により達成される。従属請求項は本発明の好ましい態様を開示する。
【0008】
本発明は、以下本発明の装置の油圧回路を示す添付図面を引用してより詳細に説明する。
【0009】
油圧モータ1には加圧及び返送配管2が備えられており、この返送配管2は油圧モータ1が作動する方向に従って相互に切り替わる。油圧モータ1は概略的にブロック12で表されるケーシングを有している。油圧モータ1は返送ポンプ5を駆動するために接続されているシャフト3を有し、返送ポンプ5の吸引側配管7は返送ポンプ5のケーシング空間12'に接続され、その返送ポンプ5のケーシング空間12'は流路13を経由して油圧モータ1のケーシング空間12と流通関係にある。
【0010】
流路13はケーシング空間12及び返送ポンプ5のケーシング空間12'の間の開孔として、或いは、任意ではあるが、ケーシングの外部にホースを用いることによるものとして、設計することができる。その代わりに、返送ポンプ5はケーシング空間12内に位置していてもよく、その場合には吐出側配管6のみが、その弁と共に、低圧ラインに達する開孔として設計されていなければならない。
【0011】
油圧モータ1の可動部品間のパッキングの両側には、高圧、例えば100バールのオーダーの高圧が作用するので、油圧モータ1の作動圧力空間からケーシング空間12内へ油が漏れてしまう。その油はスライドベアリングに対して加圧条件を提供し、スライドベアリングからパッキングを通ってケーシング空間12内へも部分的に漏れてしまう。
【0012】
漏油は、ケーシング空間の圧力が過度に高くなって爆発するのを防止するために、ケーシング空間12から連続的に排出されなければならない。構造的な次元から、ケーシング空間の圧力に関する好適な上限は3〜5バールである。他方、ケーシング空間12内に漏れた油は、ベアリングのようなオイリングポイントへ油が浸透できるようになすためにある程度の圧力を有している必要がある。
【0013】
本発明によれば、油圧モータ1のケーシング空間12及び返送ポンプ5のケーシング空間12'内に広がった漏油の圧力は以下に述べられるシステム手段により好適な範囲内に容易に維持し得る。
【0014】
返送ポンプ5は逆止め弁4により油圧モータ1の加圧及び返送配管2に接続されている吐出側配管6を有し、返送ポンプ5からの流通関係は如何なる時点でも低圧側を有している返送配管により確立されている。これに加えて、吐出側配管6は圧力比例8及び流路9を経由して返送ポンプ5のケーシング空間12'に接続されており、その内部は、返送ポンプ5のケーシング空間12'及びモータ1のケーシング空間12が互いに流通関係にあるので、ケーシング空間12と同じ圧力になっている。
【0015】
圧力比例8は、一方ではケーシング空間の圧力と、他方では、返送ポンプ5の吐出側配管6における圧力との間の圧力比に基づいて操業管理を受けるように適応されている。圧力比例8は、例えば約20或いは約50であってもよい比例範囲を有しており、それによって0〜2バールのケーシング圧力は0〜100バールの返送ポンプ5内の圧力に対応するようになる。
【0016】
ケーシング空間12及び返送ポンプ5のケーシング空間12'内に加わっている圧力が所定の圧力値より下がるか或いは圧力値が0バールに近づくと、圧力比例8は返送ポンプ5の体積流量を切換えて自由に循環するように、言い換えると元の返送ポンプ5のケーシング空間12'に戻るようにする。これの結果として、返送ポンプ5はケーシング空間12、返送ポンプ5のケーシング空間12'に流出しないようにするか、或いはその中の負圧を吸収するが、そこに所定の低い油の圧力を残したままにする。
【0017】
より劣化したケーシング空間12、返送ポンプ5のケーシング空間12'或いはケーシング空間内が負圧でも使用できるように改良された解法では、圧力比例8は必ずしも必要とされない。返送ポンプ5は、非常に小さい体積流量を有しているが、それでも油圧モータ1内に許容される油漏れ(パッキングが損なわれないなら)よりも大きい体積流量を有する。
【0018】
もし、例えばパッキングの極端なすり減り或いは破損の結果として、油圧モータ1が返送ポンプ5の体積流量を超える油漏を生じるようになるなら、ケーシング空間12及び返送ポンプ5のケーシング空間12'内の圧力は、圧力逃がし11により確立される最大ケーシング圧力(例えば、3〜5バール)に達するまで上昇し始める。圧力逃し弁11が油を通すのが観察されたら、油圧モータ1の整備及び修理時期である。圧力逃し弁11は機能的に警報機を作動させるように適用してもよい。
【0019】
返送ポンプ5はその流動方向が、たとえ駆動シャフト3がその駆動方向を逆転する(例えば、ばね復帰ピストンポンプ)ような場合でも、変化しないような形式であってもよい。他の形式のポンプは、歯車ポンプ等のようなものであってもよく、それによって、油圧回路図において示されているように、駆動方向の逆転に応答して、ポンプは同様に自動的に排出方向を逆転するであろう。吸い込み側にはケーシング内へ漏油のポンピングを止めるために追加の逆止め弁が提供されるべきである。

Claims (5)

  1. 油圧モータ(1)の作動圧力スペースから前記油圧モータ(1)のケーシング空間(12)内へ漏れた油を該ケーシング空間(12)から元の前記油圧モータ(1)の返送配管(2)へ戻すための油圧モータ用の漏油返送装置であって、
    前記油圧モータ(1)のシャフト(3)により駆動される返送ポンプ(5)の吸入側配管(7)は、流路(13)を経由して互いに流通関係にある前記ケーシング空間(12)或いは前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')に接続され、前記返送ポンプ(5)の吐出側配管(6)は、流路がつねに低圧の前記返送配管(2)に確立されるよう、前記油圧モータ(1)の加圧側及び前記返送配管(2)と共に逆止弁(4)に接続されていることを特徴とする油圧モータ用の漏油返送装置。
  2. 前記返送ポンプ(5)が、前記ケーシング空間(12)或いは前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')と圧力比例(8)を経て接続されている前記吐出側配管(6)を有し、しかも該圧力比例(8)は前記ケーシング空間(12)及び前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')の圧力と前記返送ポンプ(5)の前記吐出側配管(6)の圧力との圧力比から、前記ケーシング空間(12)及び前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')の圧力が所定圧力値より低くなるか或いは圧力がほぼ0バールに近づくと、該圧力比例(8)は前記返送ポンプ(5)の体積流量を変化させて無負荷回路状態、すなわち元の前記ケーシング空間(12)又は前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')に返送するように、制御を受けるようになされていることを特徴とする請求項1に記載の漏油返送装置。
  3. 前記圧力比例(8)は、ケーシング圧力0〜2バールが前記返送ポンプ(5)の0〜40バール又は0〜100バールに相当するように、約20又は約50の比例範囲を有することを特徴とする請求項2に記載の漏油返送装置。
  4. 前記ケーシング空間(12)及び前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')内における最大圧力を限定するための圧力逃がし弁(11)は、前記圧力比例弁(8)が前記返送ポンプ(5)を無負荷回路に変えるケーシング圧力よりもわずかに高くされていることを特徴とする請求項2又は3に記載の漏油返送装置。
  5. 前記油圧モータ(1)及び前記返送ポンプ(5)それぞれの前記ケーシング空間(12)及び前記返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')が互いに流通関係にあり、また前記返送ポンプ(5)は該返送ポンプ(5)のケーシング空間(12')に接続されている吸入側配管(7)を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の漏油返送装置。
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