JP4624274B2 - 通信中継装置、無線端末及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信中継装置、無線端末及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信中継装置、無線端末及びコンピュータプログラムに関する。
近年、無線通信技術の発達により、テレビ電話アプリケーションや映像のストリーミング配信アプリケーションなどのリアルタイム性を有したアプリケーションを移動端末上で利用できるようになってきている。そのようなリアルタイムアプリケーションの円滑な利用を実現するために、移動端末が接続先の基地局を切り替えるハンドオーバ時において、通信のリアルタイム性を確保するための技術が検討されている。
例えば非特許文献1記載の技術では、移動端末が複数の接続ポイント(アクセスポイント並びに基地局)と接続可能な状況下において、モバイルIP(Mobile Internet Protocol:Mobile IP)を用いて階層化されたアクセス網内のゲートウェイルータ(外部エージェント)が移動端末の複数の接続ポイントを記録する。そのゲートウェイルータは、移動端末宛のパケットのうち、多くのリアルタイムアプリケーションで用いられるUDPパケットのみを途中のルータで必要に応じて複製可能な明示的なマルチキャストパケットに変換して送信する。該マルチキャストパケットは、移動端末の接続する複数の接続ポイント経由で移動端末に配信される。これにより、ネットワークリソースを有効に利用しつつハンドオーバ時などで発生するパケットロスを防ぎ、且つパケット到着のリアルタイム性を確保している。また、特許文献1記載の技術では、Mobile IPのホームエージェント(HA)において、移動端末の複数の接続ポイントを記録し、ハンドオーバ時にパケットを複製し、複数の接続ポイントに該パケットを送信することで、ハンドオーバ時に発生するパケットロスを防止している。また、この従来技術においては、HAでパケットの複製が行なわれる際にパケットに複製情報を付加することで、同一パケットを複数受信した際の移動端末の処理負荷を低減するとともに重複パケット受信によるTCP(Transmission Control Protocol)通信の性能劣化を改善している。
ところで、移動端末が複数の無線通信システムに対応した通信手段を有し、無線環境に応じて最適な無線通信システムに接続先を切り替えることが検討されている。例えば、セルラーシステム、PHS(登録商標)システム、無線LANシステム、無線WANシステムなど、それぞれ特長が異なる通信サービスを提供する複数の無線通信システムに対応し、例えば高速移動時には接続性のよいセルラーシステムに接続し、一方、停止時には高速通信が可能な無線LANシステムに接続する等、無線環境に応じて最適な通信を行うことが可能になる。そして、そのような異種システム間のハンドオーバ時に、通信の途切れを防止するための技術が重要となる。例えば、特許文献2記載の技術では、ハンドオーバ先の無線通信システムや無線通信状態に応じて、複数のハンドオーバ方法の中から使用する方法を選択している。例えば、ハンドオーバ前は通信状態が良好であり、ハンドオーバ後の通信状態が不良である場合は、同一パケットを複製して送信するソフトハンドオーバを採用することにより、受信品質を落とさずにハンドオーバを実現している。
"SGMを用いたMobile IPにおけるシームレスハンドオーバー"、電子情報通信学会 秋季ソサイエティ大会、B-7-18 、2001年9月 特開2004−228754号公報 特開2004−260444号公報
しかし、上述した従来の非特許文献1や特許文献1記載の技術では、常にゲートウェイルータやHA経由で通信を行うことになるので、通信経路が冗長となり、通信リソースの浪費、フロー集中によるネットワークの輻輳やネットワーク機器の負荷増大といった問題が生じる。
さらに、異種システム間のハンドオーバに関しては、異種システム間の遅延時間が大きく異なる場合があることから、パケットのリアルタイム到達性を確保する非特許文献1や特許文献1記載の技術では、同一の無線通信システム間では有効であるが、遅延時間が大きく異なる異種システム間では、その遅延時間差のためにシームレスなハンドオーバを実現できない恐れがある。また、特許文献2記載の技術でも、遅延時間の大きく異なる異種システム間のハンドオーバ時には、性能が劣化する恐れがある。これは、リアルタイム通信のみならず、TCPを用いた非リアルタイム通信にも当てはまる問題である。
また、特許文献1記載の技術では、パケットに複製情報を付加することでパケットの誤順序の問題の解決を図っているが、その複製情報の付加処理のためにスケーラビリティが低くなる恐れがある。
ここで、上述した問題について具体的に説明する。
初めに、冗長な通信経路に関する問題について説明する。図26には、移動端末100が通信システム200Xから通信システム200Yへハンドオーバを行う従来の手順が示されている。移動端末100は、通信システム200X、200Yの双方の通信インタフェースを有し、通信システム200X、200Yと接続し、例えばインターネット300に接続される通信相手端末400と通信することができる。また、通信システム200X、200Y間のハンドオーバ時には、通信システム200X、200Yの両方と接続し、通信を継続することができる。
図26において、先ず、移動端末100は通信システム200Xを介して通信相手端末400と通信を行っており、移動端末100宛のフローはバイキャストエンティティ210を経由するように経路設定されている。ここで、移動端末100は、例えば移動によりハンドオーバが発生しそうになると、バイキャストエンティティ210に対して、ハンドオーバ予期及びハンドオーバ先の通信システム200Yにおける当該移動端末100の識別子(IPアドレス)を通知する。バイキャストエンティティ210は、該移動端末100からの通知を受信すると、移動端末100宛のパケットをコピーし、一方のパケットを通信システム200X経由で移動端末100に転送するとともに、もう一方のパケットについてはその宛先をハンドオーバ先である通信システム200Yにおける移動端末100の識別子に変更して通信システム200Y経由で移動端末100に転送する(バイキャスト状態となる)。移動端末100は、通信システム200Yへのハンドオーバが完了すると、ハンドオーバの完了をバイキャストエンティティ210に通知し、バイキャストを終了させる。しかしながら、この従来のハンドオーバ方法では、図27に示すように、移動端末100は通信システム200Yへのハンドオーバ完了後においても通信システム200X内に配置されたバイキャストエンティティ210経由の通信を引き続き行うことになる。このため経路が冗長になり、遅延の増加やトラフィックの輻輳等が発生して通信品質が劣化する恐れがある。この問題は、特に、通信システム間の距離が長い場合に顕著になる。
次に、通信システム間の遅延時間が異なることに起因する問題について説明する。図26において、例えば通信システム200Y内で付加される遅延時間が、通信システム200X内で付加される遅延時間よりも小さい場合、移動端末100が通信システム200Y経由で受信するパケットは、通信システム200X経由で受信していたパケットより、両通信システム間の遅延時間差分だけ先に到着するパケットとなる。この状況を具体的に説明するために、図26において以下の条件を仮定する。通信相手端末400は、100ミリ秒(msec)毎に、移動端末100宛に、1つずつ増加するシーケンス番号を付したパケットを送信する。また、バイキャストエンティティ210から通信システム200X経由での移動端末100までの遅延時間は800msecであり、バイキャストエンティティ210から通信システム200Y経由での移動端末100までの遅延時間は200msecであるとする(図28参照)。
図28において、先ず、移動端末100は通信システム100X経由で通信相手端末400と通信を行なっており、ある時刻Tmsecにおいて移動端末100は、シーケンス番号が100番までのパケットを受信しているとする。また、移動端末100は、その時刻Tmsecにハンドオーバ処理を開始したとする。この時、バイキャストエンティティ210から通信システム200X経由での移動端末100までの遅延時間は800msecであることから、バイキャストエンティティ210ではシーケンス番号が108番のパケットを通信相手端末400から受信している。バイキャストエンティティ210は、ハンドオーバ処理の開始により、その108番のパケットを複製し、一方のパケットをそのまま通信システム200X経由で移動端末100に送信するとともに、もう一方のパケットについてはその宛先を通信システム200Yにおける移動端末100の識別子に変更して通信システム200Y経由で移動端末100に送信する。次いで、時刻(T+200)msecにおいて、移動端末100は、初めて通信システム200Yからパケットを受信する。この受信パケットは、バイキャストエンティティ210で複製された最初のパケットであり、そのシーケンス番号は108番である。また、その同じ時刻(T+200)msecにおいて、移動端末100は、通信システム200Xから、シーケンス番号が102番のパケットを受信する。このように、両通信システム間の遅延時間差600msecだけ先に通信相手端末400から送信されたパケットが、それ以前に通信相手端末400から送信されたパケットに先んじて、通信システム200Y経由で移動端末100に到着することになり、パケットの到着順序の逆転が発生する。なお、ここでは、ハンドオーバ予期の通知など、ハンドオーバ処理に伴うメッセージの遅延については説明の簡略化のために省略している。
上記図28の例のようにハンドオーバ前の経路の遅延時間よりハンドオーバ後の経路の遅延時間の方が小さい場合、特にリアルタイム系アプリケーション(テレビ電話等)の通信フローでは、パケット到着順序の逆転により通信フローが途絶える等の問題が生じる可能性がある。例えば、テレビ電話の通信フローでは、ハンドオーバ前後の遅延時間差分だけ映像や音声が止まる可能性がある。また、非リアルタイム系アプリケーション(ファイル転送等)においても、TCP等の輻輳回避制御を用いる通信フローの場合には、パケット到着順序の逆転によってネットワークの輻輳発生と判断されて輻輳回避制御再送が開始されることにより、通信レートが減少されてしまう。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、異なる通信システム間のハンドオーバを行って通信の継続を実現する場合に、通信経路の冗長性や通信システム切り替え前後の遅延時間差の改善を図ることのできる通信中継装置、無線端末を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、本発明の通信中継装置をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信中継装置は、無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する際に、一時的に前記通信のパケットの配送を行う通信中継装置であり、前記無線端末が接続する通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行うバイキャスト手段と、前記無線端末が接続する通信システムの切替が完了すると、前記パケットの中継を終了する制御手段と、を備え、前記バイキャスト手段は、前記無線端末の通信相手との間で前記無線端末による切替前および切替先通信システム経由の前記パケットを送受信する第1の通信手段と、前記無線端末との間で切替前の通信システム経由の前記パケットを送受信する第2の通信手段と、前記無線端末との間で切替先の通信システム経由の前記パケットを送受信する第3の通信手段と、を有し、前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、前記無線端末の通信相手と自通信中継装置間の通信経路(B)の遅延時間(Dly_B)と、前記無線端末と自通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)の遅延時間(Dly_C)と、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)と、を用い、前記遅延時間(Dly_A)と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_A)との比較の結果、並びに、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と自通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを決定する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信中継装置においては、前記バイキャスト手段は、前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記通信経路(D)との組合せを使用する場合に、通信経路を変更する前後の各通信経路の遅延時間を評価し、変更前後の通信経路間の遅延時間差がゼロになるように、遅延時間が少ない方の通信経路へ送出するパケットに遅延を付加する遅延調整手段を有することを特徴とする。
本発明に係る通信中継装置においては、前記制御手段は、前記遅延時間差の調整が完了したときに、前記無線端末の切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更させることを特徴とする。
本発明に係る無線端末は、異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する無線端末であり、通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行う通信中継装置との間の通信経路を確立する通信制御手段を備え、前記通信制御手段は、自無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記無線端末の通信相手と前記通信中継装置間の通信経路(B)と前記無線端末と前記通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と前記通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを判断し、前記通信中継装置を経由した通信の後に、切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続するときの通信制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、前記無線端末が接続する通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行うバイキャスト機能と、前記無線端末が接続する通信システムの切替が完了すると、前記パケットの中継を終了する制御機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、前記バイキャスト機能は、前記無線端末の通信相手との間で前記無線端末による切替前および切替先通信システム経由の前記パケットを送受信する第1の通信機能と、前記無線端末との間で切替前の通信システム経由の前記パケットを送受信する第2の通信機能と、前記無線端末との間で切替先の通信システム経由の前記パケットを送受信する第3の通信機能と、を有し、前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、前記無線端末の通信相手と自通信中継装置間の通信経路(B)の遅延時間(Dly_B)と、前記無線端末と自通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)の遅延時間(Dly_C)と、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)と、を用い、前記遅延時間(Dly_A)と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_A)との比較の結果、並びに、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と自通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを決定する、ことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記通信経路(D)との組合せを使用する場合に、通信経路を変更する前後の各通信経路の遅延時間を評価し、変更前後の通信経路間の遅延時間差がゼロになるように、遅延時間が少ない方の通信経路へ送出するパケットに遅延を付加する遅延調整機能をさらにコンピュータに実現させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいては、前記制御機能は、前記遅延時間差の調整が完了したときに、前記無線端末の切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更させることを特徴とする。
これにより、前述の通信中継装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する際に、円滑なハンドオーバを実現し、リアルタイムアプリケーション等の通信品質を高く保つことが可能になる。
また、冗長な通信経路はハンドオーバ時の一時的な利用になるので、通信リソースの有効利用が可能になる。
また、通信経路の切り替え前後の遅延時間を評価し、その遅延時間差を調整することにより、パケット到着順序の逆転の防止や急激な遅延時間の変化を緩和等、通信システム切り替え前後の遅延時間差に起因する問題の解決を図ることが可能になる。
以下、図面を参照し、本発明の各実施形態について順次説明する。なお、以下に説明する実施形態では、SIP(Session Initiation Protocol)を用いた通信フローを処理する通信システムを例に挙げて説明する。SIPは、主にリアルタイム系トラフィックを扱う場合に用いられる通信制御プロトコルである。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。図1において、通信システム20Xは、バイキャストエンティティ(BCE)21とSIPレジストラサーバ(SIP−R)22とSIPアプリケーションサーバ(SIP−AS)23とを有する。BCE21、SIP−R22及びSIP−AS23は、同一のノード内で動作するか、もしくは非常に密接に連携して動作するように構成する。また、BCE21は、メディアゲートウェイ内もしくはユーザ宅のホームゲートウェイ内に配置してもよい。
図1において、移動端末(MN)10は、通信システム20X、20Yの双方の通信インタフェースを有し、通信システム200X、200Yと接続し、例えばインターネット300に接続される通信相手端末(CN)40と通信することができる。また、通信システム20X、20Y間のハンドオーバ時には、通信システム20X、20Yの両方と接続し、通信を継続することができる。
ここで、説明の便宜上、MN10が有する通信システム20Xの通信インタフェース(以下、MN10_Xと称する)に割り当てられたIPアドレスはIP_xであり、MN10が有する通信システム20Yの通信インタフェース(以下、MN10_Yと称する)に割り当てられたIPアドレスはIP_yであるとする。同様に、BCE21のIPアドレスはIP_bceであり、SIP−R22のIPアドレスはIP_regであり、SIP−AS23のIPアドレスはIP_asであり、CN40のIPアドレスはIP_cnであるとする。また、MN10のSIP URI(SIP Uniform Resource Identifier)は「MN@example.net」であり、CN40のSIP URIは「CN@example.net」であるとする。なお、本実施形態ではCN40はSIPを実装したレガシー端末である。
図2には、上記図1に示したネットワーク構成における各ノード間の経路を示している。CN40とMN10_X間の通信経路(BCE21を経由しない)は経路A、CN40とBCE21間の通信経路は経路B、BCE21とMN10_X間の通信経路は経路C、BCE21とMN10_Y間の通信経路は経路D、CN40とMN10_Y間の通信経路(BCE21を経由しない)は経路Eである。また、経路A、B、C、D、Eのそれぞれの遅延時間は、Dly_A、Dly_B、Dly_C、Dly_D、Dly_Eとする。
次に、図2及び図3〜図9を参照して、第1の実施形態に係る動作を説明する。図3〜図7は第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図、図8及び図9は第1の実施形態に係るハンドオーバ手順を示すフローチャートである。
図2において、MN10は、初めに通信システム20Xに接続し経路AでCN40と通信を行い、その後、接続するネットワークを通信システム20Xから通信システム20Yに切り替えるハンドオーバを行い、CN40との通信を通信システム20Y経由で継続する。このときのハンドオーバに係る動作を以下に説明する。
先ずMN10は、図3に示されるSIPの手順で通信システム20Xを利用してCN40とのセッションを確立し、例えばIPテレビ電話等の通信アプリケーションを用いて通信を行う(図3のステップS1)。このときのMN10から送出されるパケットの送信元アドレスはIP_Xであり、宛先アドレスはIP_cnである。また、CN40から送出されるパケットの送信元アドレスはIP_cnであり、宛先アドレスはIP_Xである。
このとき、例えばリンクレイヤからのハンドオーバトリガやネットワークからのハンドオーバ指示などによりハンドオーバの発生が予期されると、MN10及びBCE21は、図8に示される手順によりBCE21を用いたハンドオーバを行うか否かの判定を行う。ここで、図8を参照して、BCE21を用いたハンドオーバを行うか否かの判定処理について説明する。
図8において、先ずMN10はDly_AとDly_Eの比較を行う(図8のステップS101)。Dly_AおよびDly_EはMN10によって、pingコメンドやタイムスタンプを用いたパケットのやり取りなどを用いた通信遅延時間の測定結果から算出される。ステップS101の比較の結果、Dly_EがDly_Aより大きく、且つDly_Aに一定量αを加えた「Dly_A+α」よりも小さい場合は(ステップS101、FALSE)、BCE21を使用しない通常のハンドオーバを行う(ステップS102)。BCE21を使用しない通常のハンドオーバ(ダイレクトハンドオーバ)とは、CN40とMN10間の通信経路を経路Aから経路Eへとダイレクトに切り替える処理のことを指す。この場合に通常のハンドオーバを行う理由は、経路Eの方が経路Aよりも遅延時間が大きいのでパケット到着順序の逆転は起こらず、またその遅延時間差は少ないので切り替えの影響も通信の継続には問題とならないからである。なお、αにはリアルタイムアプリケーションにより吸収可能な遅延量などを用いる。
[ステップS101の比較の結果、Dly_EがDly_Aより小さい場合]
MN10はBCE21にDly_AおよびDly_Eを通知する(ステップS103)。また、BCE21は、Dly_BとDly_Cを測定により算出する(ステップS104)。次いで、BCE21は、「Dly_B+Dly_C」とDly_Aを比較する(ステップS105)。ここでは、BCE21を介したCN40とMN10_X間の遅延時間と経路Aの遅延時間を評価している。ステップS105の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Aより大きく、且つ「Dly_A+α」よりも小さい場合(ステップS105、FALSE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS106)。これは、経路Eの方が経路Aよりも遅延時間が小さいので、BCE21経由の通信経路(経路Bと経路C)を用いて遅延時間の調整を行ってパケット到着順序の逆転を防止するためである。
ステップS105の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Aより小さい場合は、「Dly_B+Dly_C」をDly_Eと比較する(ステップS107)。ステップS107の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Eより大きい場合は(ステップS107、TRUE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS108)。これは、BCE21経由の通信経路(経路Bと経路C)の方が経路Aとの遅延時間差が小さいからである。一方、ステップS107の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Eより小さい場合は(ステップS107、FALSE)、通常のハンドオーバを行う(ステップS109)。
ステップS105の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」が「Dly_A+α」よりも大きい場合は、Dly_AとDly_Eの差分を、「Dly_B+Dly_C」と「Dly_A+α」の差分と比較する(ステップS110)。ステップS110の比較の結果、Dly_AとDly_Eの差分が「Dly_B+Dly_C」と「Dly_A+α」の差分より大きい場合は(ステップS110、TRUE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS108)。これは、通常のハンドオーバの方が経路Aとの遅延時間差が大きいからである。一方、ステップS110の比較の結果、Dly_AとDly_Eの差分が「Dly_B+Dly_C」と「Dly_A+α」の差分より小さい場合は(ステップS110、FALSE)、通常のハンドオーバを行う(ステップS109)。
[ステップS101の比較の結果、Dly_Eが「Dly_A+α」より大きい場合]
MN10はBCE21にDly_AおよびDly_Eを通知する(ステップS111)。また、BCE21は、Dly_BとDly_Cを測定により算出する(ステップS112)。次いで、BCE21は、「Dly_B+Dly_C」とDly_Aを比較する(ステップS113)。ステップS113の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Aより大きく、且つ「Dly_A+α」よりも小さい場合は(ステップS113、FALSE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS106)。これは、経路Eの方が経路Aよりも遅延時間が大きいので、通常のハンドオーバを行ってもパケット到着順序の逆転は起きないが、BCE21経由の通信経路(経路Bと経路C)を用いて遅延時間の調整を行って遅延時間の急激な変動を防止するためである。
ステップS113の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Aより小さい場合は、Dly_Eと「Dly_A+α」の差分を、Dly_Aと「Dly_B+Dly_C」の差分と比較する(ステップS114)。ステップS114の比較の結果、Dly_Eと「Dly_A+α」の差分がDly_Aと「Dly_B+Dly_C」の差分より大きい場合は(ステップS114、TRUE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS108)。これは、通常のハンドオーバの方が経路Aとの遅延時間差が大きいからである。一方、ステップS114の比較の結果、Dly_AとDly_Eの差分が「Dly_B+Dly_C」と「Dly_A+α」の差分より小さい場合は(ステップS114、FALSE)、通常のハンドオーバを行う(ステップS116)。
ステップS113の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」が「Dly_A+α」よりも大きい場合は、「Dly_B+Dly_C」をDly_Eと比較する(ステップS117)。ステップS117の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Eより小さい場合は(ステップS117、TRUE)、BCE21を用いたハンドオーバを行なうと判定する(ステップS115)。これは、BCE21経由の通信経路(経路Bと経路C)の遅延時間の方が「Dly_A+α」との遅延時間差が小さいからである。一方、ステップS117の比較の結果、「Dly_B+Dly_C」がDly_Eより大きい場合は(ステップS117、FALSE)、通常のハンドオーバを行う(ステップS116)。
次に、図9を参照して、BCE21を用いたハンドオーバ処理について説明する。
図9において、BCE21はMN10に対して、BCE21経由に通信経路を切り替えるよう指示する(ステップS201)。MN10は、その指示を受信すると、通信経路をBCE21経由に切り替え(ステップS202)、バイキャスト要求を行なう(ステップS203)。図4には、このときのシーケンスが示されている(図4のステップS2〜S6)。本実施形態においては、図4に示すように、SIPのUPDATEメッセージを用いてバイキャスト要求を行なう。そのUPDATEメッセージにおいては、SIPのヘッダフィールドを拡張して「Translator」というヘッダフィールド名を定義し、「Translator」ヘッダフィールド51中に、バイキャスト要求であることを示す文字列「bicast」を含める。
図4において、その「Translator」ヘッダフィールド51中に文字列「bicast」が含まれるUPDATEメッセージを受信したSIP−AS23は、当該UPDATEメッセージ中の「Session Description」部の「c(connection information)」フィールド52に記載のIPアドレス宛(ここではIP_XとIP_yの両方のアドレス宛)にデータ送信を開始するように、BCE21に指示する(ステップS6)。これによりバイキャスト状態とする。また、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージをCN40に送信する際(ステップS3)、「Session Description」部の「c」フィールド52を1つにし、そのIPアドレスとしてIP_bceを格納する。また同様に、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージに対するレスポンスである200OKメッセージを受信すると(ステップS4)、該200OKメッセージ中の「Session Description」部の「c」フィールド53に記載のIPアドレスをIP_bceに変更してMN10へ送信する(ステップS5)。
次いで、MN10は、パケットを複製し、一方のパケット54についてその送信元IPアドレスをIP_X、宛先IPアドレスをIP_bceとしてMN10_Xから送信し、もう一方のパケット55についてはその送信元IPアドレスをIP_y、宛先IPアドレスをIP_bceとしてMN10_Yから送信する。
それらパケット54、55を受信したBCE21は、パケット54、55の送信元アドレスをIP_bce、宛先アドレスをIP_cnに変更し、変更後のパケット56をCN40へ送信する。このとき、送信するのは最初に到着したパケットであり、遅れて届く同一のパケットは廃棄する。この廃棄処理は、例えばRTP(Realtime Transport Protocol)ヘッダ内のシーケンス番号などを参照することで同一パケットか判別することにより実現可能である。
一方、CN40から送信されるパケット57の送信元アドレスはIP_cn、その宛先アドレスはIP_bceとなる。CN40から送信されたパケット57を受信したBCE21は、パケット57を複製し、一方のパケット58についてはその送信元アドレスをIP_bce、宛先アドレスをIP_Xとし、もう一方のパケット59についてはその送信元アドレスをIP_bce、宛先アドレスをIP_yとしてMN10へそれぞれ送信する。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、Dを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態となる(ステップS7)。
図9に戻り、次いで、BCE21はDly_Dを測定により算出し(ステップS204)、Dly_CとDly_Dを比較する(ステップS205)。ステップS205の比較の結果、Dly_CがDly_Dより大きい場合(ステップS205、TRUE)、BCE21は、その差分である「Dly_C−Dly_D」の遅延時間を経路Dに送出するパケットに付加するように、パケット送信を制御する(ステップS206)。これにより、BCE21から経路CでMN10_Xに到着するまでの遅延時間と、BCE21から経路DでMN10_Yに到着するまでの遅延時間とを等しくする。
次いで、BCE21はMN10にバイキャストの停止を指示する(ステップS207)。バイキャストの停止指示を受けたMN10は、BCE21にバイキャストの停止を要求する(ステップS208)。図5には、このときのシーケンスが示されている(図5のステップS8〜S11)。本実施形態においては、図5に示すように、SIPのUPDATEメッセージを用いてバイキャスト停止要求を行なう(ステップS8)。そのUPDATEメッセージにおいては、「Translator」ヘッダフィールド51中に、バイキャスト停止要求であることを示す文字列「bridge」を含める。
図5において、その「Translator」ヘッダフィールド51中に文字列「bridge」が含まれるUPDATEメッセージを受信したSIP−AS23は、当該UPDATEメッセージをCN40に送信する際(ステップS9)、「Session Description」部の「c」フィールド52に記載のIPアドレスをIP_bceに変更する。また同様に、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージに対するレスポンスである200OKメッセージを受信すると(ステップS10)、該200OKメッセージ中の「Session Description」部の「c」フィールド53に記載のIPアドレスをIP_bceに変更してMN10へ送信する(ステップS11)。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、Dを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態から、経路B、Dを用いた通信経路のみが確立される状態に変わる(ステップS12)。
図9に戻り、次いで、BCE21は、Dly_Eと「Dly_B+Dly_D」を比較する(ステップS209)。ステップS209の比較の結果、Dly_Eが「Dly_B+Dly_D」より小さい場合(ステップS209、FALSE)、BCE21は、ステップS206で経路Dに送出するパケットに付加するようにした遅延時間を徐々に減少させる(ステップS210)。BCE21は、その結果を評価し(ステップS211)、Dly_Eと「Dly_B+Dly_D」が等しくなるか、もしくはステップS206で経路Dに送出するパケットに付加するようにした遅延時間が全て削減されると、通信経路をCN40とMN10_Yの直接経路(経路E)に切り替えるようにMN10に指示する(ステップS212)。この切り替え指示を受け取ったMN10は、図6に示されるように、SIPのUPDATEメッセージを用いて、CN40とMN10_Y間の経路を、BCE21経由の経路から直接経路(経路E)に切り替える(図6のステップS13〜S16)。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Dを用いたBCE21経由の通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(ステップS17)。
一方、ステップS209の比較の結果、Dly_Eが「Dly_B+Dly_D」より大きい場合(ステップS209、TRUE)、BCE21は、その差分である「Dly_E−(Dly_B+Dly_D)」を、ステップS206で経路Dに送出するパケットに付加するようにした遅延時間にさらに徐々に加える(ステップS213)。BCE21は、その結果を評価し(ステップS214)、「Dly_B+Dly_D」がDly_Eと等しくなると、通信経路をCN40とMN10の直接経路(経路E)に切り替えるようにMN10に指示する(ステップS212)。これにより図6のステップS13〜S16によって、MN10とCN40間は、経路B、Dを用いたBCE21経由の通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(図6のステップS17)。
[ステップS205の比較の結果、Dly_CがDly_Dより小さい場合(ステップS205、FALSE)](MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、Dを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態となっている)
BCE21は、「Dly_D−Dly_C」の遅延時間を経路Cに送出するパケットに徐々に付加するように、パケット送信を制御する(ステップS215)。この結果、経路Cの遅延時間「Dly_C」と経路Dの遅延時間「Dly_D」とが等しくなると(ステップS216、TRUE)、BCE21はMN10にバイキャストの停止を指示し、そしてMN10はバイキャストの停止を要求し、そしてBCE21はバイキャストを停止する(ステップS217、S218、図5参照)。これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、Dを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態から、経路B、Dを用いた通信経路のみが確立される状態に変わる(図5のステップS12)。
次いで、BCE21は、Dly_Eと「Dly_B+Dly_D」を比較する(ステップS219)。ステップS219の比較の結果、Dly_Eが「Dly_B+Dly_D」より小さい場合(ステップS219、FALSE)、BCE21は、通信経路をCN40とMN10の直接経路(経路E)に切り替えるようにMN10に指示する(ステップS222)。これにより図6のステップS13〜S16によって、MN10とCN40間は、経路B、Dを用いたBCE21経由の通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(図6のステップS17)。
一方、ステップS219の比較の結果、Dly_Eが「Dly_B+Dly_D」より大きい場合(ステップS219、TRUE)、BCE21は、その差分である「Dly_E−(Dly_B+Dly_D)」を、経路Dに送出するパケットに徐々に付加するように、パケット送信を制御する(ステップS220)。この結果、「Dly_B+Dly_D」がDly_Eと等しくなると(ステップS221、TRUE)、BCE21は通信経路をCN40とMN10の直接経路(経路E)に切り替えるようにMN10に指示する(ステップS222)。これにより図6のステップS13〜S16によって、MN10とCN40間は、経路B、Dを用いたBCE21経由の通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(図6のステップS17)。
上述した第1の実施形態によれば、バイキャストエンティティ経由の通信経路はハンドオーバ時の一時的なものにとどめ、ハンドオーバ終了後にはバイキャストエンティティを経由しない最適な通信経路を用いて通信を行うことができる。これにより、異なる通信システム間のハンドオーバを行って通信の継続を実現する場合の通信経路の冗長性が改善される。
また、通信経路の切り替え前後の遅延時間を評価し、その遅延時間差を調整することにより、パケット到着順序の逆転を防止するとともに、急激な遅延時間の変化を緩和することができる。本実施形態により従来に比して通信経路の切替回数が増加するが、本実施形態の遅延調整により、その切替回数増加による遅延変動の影響を軽減することが可能になる。
なお、上述した実施形態において、遅延量「Dly_B+Dly_C」、「Dly_B+Dly_D」及びDly_Eが予め計測され、その結果、全てがほぼ同値である場合には、遅延時間の調整は不要であるので、バイキャスト状態から一気にバイキャストの停止と直接経路への切り替えを実行するようにしてもよい。このときのシーケンスが図7に示されている。図7においては、バイキャスト状態(ステップS7)から、ステップS13〜S16により、直接経路が確立される状態(ステップS17)変えている。
また、上述した実施形態では、リアルタイム系のアプリケーションを想定しているが、非リアルタイム系のアプリケーションの場合には、上記αを十分大きくとることにより、例えばTCPを用いた通信におけるパケット誤順序に伴う通信品質の劣化等を防止することができる。
また、上述した実施形態では、移動端末(MN)からのUPDATEメッセージにより経路の切り替え及びバイキャストの開始/停止を起動する端末主導型として構成したが、ネットワークからのシグナリングによってその起動を行うネットワーク主導型として構成するようにしてもよい。図10〜図13にはネットワーク主導型の場合のシーケンス図が、図14にはネットワーク主導型の場合のハンドオーバ手順のフローチャートがそれぞれ示されている。図10〜図13は上記図4〜図7に、図14は上記図9にそれぞれ対応し、それぞれ対応する部分には同一の符号を付している。図10〜図13に示されるように、ネットワーク主導型の場合は、SIP−AS23からのUPDATEメッセージにより経路の切り替え及びバイキャストの開始/停止を起動する(ステップS21〜S32)。同様に、図14においても、ネットワーク主導で行っている(ステップS301〜S304)。
なお、図10〜図13においては、MS間のUPDATEメッセージ及びそのレスポンスである200OKメッセージ内にそれぞれ「Translator」ヘッダフィールド61、63を設けて、バイキャスト要求であることを示す文字列「bicast」やバイキャスト停止要求であることを示す文字列「bridge」を格納している。また、各UPDATEメッセージ及び200OKメッセージ内の「c」フィールド62、64を用いてIPアドレスの通知を行っている。
なお、上述した第1の実施形態では、ハンドオーバ前後の2つの通信システム20X、20Yのうち、ハンドオーバ前の通信システム20XにのみBCE21を設けたが、ハンドオーバ後の通信システム20YにのみBCE21を設けることも同様に可能である。
[第2の実施形態]
図15は、本発明の第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
上述した第1の実施形態では、ハンドオーバ前後の2つの通信システムの一方にのみバイキャストエンティティ(BCE)が設けられていたが、第2の実施形態では、ハンドオーバ前後の通信システムの両方にBCEを設けている。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。図15において、通信システム20Xは、図1の構成と同様であり、BCE21−1とSIP−R22とSIP−AS23とを有する。一方、通信システム20YはBCE21−2を有する。
図15において、移動端末(MN)10は、図1のシステムと同様に、通信システム20X、20Yの双方の通信インタフェースを有し、通信システム200X、200Yと接続し、例えばインターネット300に接続される通信相手端末(CN)40と通信することができる。また、通信システム20X、20Y間のハンドオーバ時には、通信システム20X、20Yの両方と接続し、通信を継続することができる。
また、第1の実施形態と同様に、説明の便宜上、MN10においては、通信システム20Xの通信インタフェース(MN10_X)のIPアドレスはIP_xであり、通信システム20Yの通信インタフェース(MN10_Y)のIPアドレスはIP_yであるとする。また、BCE21−1のIPアドレスはIP_bce1、BCE21−2のIPアドレスはIP_bce2、SIP−R22のIPアドレスはIP_reg、SIP−AS23のIPアドレスはIP_as、CN40のIPアドレスはIP_cn、であるとする。また、MN10のSIP URI(SIP Uniform Resource Identifier)は「MN@example.net」であり、CN40のSIP URIは「CN@example.net」であるとする。また、CN40はSIPを実装したレガシー端末である。
図16には、上記図15に示したネットワーク構成における各ノード間の経路を示している。CN40とMN10_X間の通信経路(BCE21−1を経由しない)は経路A、CN40とBCE21−1間の通信経路は経路B、BCE21−1とMN10_X間の通信経路は経路C、CN40とMN10_Y間の通信経路(BCE21−2を経由しない)は経路E、BCE21−1とBCE21−2間の通信経路は経路F、CN40とBCE21−2間の通信経路は経路G、BCE21−2とMN10_Y間の通信経路は経路Hである。また、経路A、B、C、E、F、G、Hのそれぞれの遅延時間は、Dly_A、Dly_B、Dly_C、Dly_E、Dly_F、Dly_G、Dly_Hとする。
次に、図16及び図17〜図21を参照して、第2の実施形態に係る動作を説明する。図17〜図20は第2の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図、図21は第2の実施形態に係るハンドオーバ手順を示すフローチャートである。なお、図17〜図20において、図4〜図7の各部に対応する部分には同一の符号を付している。また、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の処理についてはその説明を省略する。
図16において、MN10は、初めに通信システム20Xに接続し経路AでCN40と通信を行い、その後、接続するネットワークを通信システム20Xから通信システム20Yに切り替えるハンドオーバを行い、CN40との通信を通信システム20Y経由で継続する。このときのハンドオーバに係る動作を以下に説明する。
先ずMN10は、第1の実施形態と同様の手順で(図3参照)、通信システム20Xを利用してCN40とのセッションを確立し、IPテレビ電話等の通信アプリケーションを用いて通信を行っている(図17のステップS1)。このときのMN10から送出されるパケットの送信元アドレスはIP_Xであり、宛先アドレスはIP_cnである。また、CN40から送出されるパケットの送信元アドレスはIP_cnであり、宛先アドレスはIP_Xである。
このとき、例えばリンクレイヤからのハンドオーバトリガやネットワークからのハンドオーバ指示などによりハンドオーバの発生が予期されると、MN10は、図17に示される手順(ステップS2〜S6a)により、BCE21−1、21−2を用いたバイキャストを開始する(図21のステップS401)。
図17において、MN10は、バイキャスト要求として、「Translator」ヘッダフィールド51中に文字列「bicast」が含まれるUPDATEメッセージをSIP−AS23に送信する(ステップS2)。SIP−AS23は、そのUPDATEメッセージ中の「c」フィールド52に記載のIPアドレス宛(ここではIP_XとIP_yの両方のアドレス宛)のバイキャストを開始するように、BCE21−1、21−2に指示する(ステップS6a)。これによりバイキャスト状態とする。また、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージをCN40に送信する際(ステップS3)、「c」フィールド52を1つにし、そのIPアドレスとしてIP_bce2を格納する。また同様に、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージに対するレスポンスである200OKメッセージを受信すると(ステップS4)、該200OKメッセージ中の「c」フィールド53に記載のIPアドレスをIP_bce1に変更してMN10へ送信する(ステップS5)。
次いで、MN10は、パケットを複製し、一方のパケット54についてその送信元IPアドレスをIP_X、宛先IPアドレスをIP_bce1としてMN10_Xから送信し、もう一方のパケット55についてはその送信元IPアドレスをIP_y、宛先IPアドレスをIP_bce1としてMN10_Yから送信する。
それらパケット54、55を受信したBCE21−1は、パケット54、55の送信元アドレスをIP_bce1、宛先アドレスをIP_bce2に変更し、変更後のパケット71をBCE21−2へ送信する。このとき、送信するのは最初に到着したパケットであり、遅れて届く同一のパケットは廃棄する。この廃棄処理は、例えばRTPヘッダ内のシーケンス番号などを参照することで同一パケットか判別することにより実現可能である。
次いで、BCE21−2は、BCE21−1から送られたパケット71の送信元アドレスをIP_bce2、宛先アドレスをIP_cnに変更し、変更後のパケット56をCN40へ送信する。
一方、CN40から送信されるパケット57の送信元アドレスはIP_cn、その宛先アドレスはIP_bce2となる。CN40から送信されたパケット57を受信したBCE21−2は、該パケット57の送信元アドレスをIP_bce2、宛先アドレスをIP_bce1に変更し、変更後のパケット72をBCE21−1へ送信する。
次いで、BCE21−1は、BCE21−2から送られたパケット72を複製し、一方のパケット58についてはその送信元アドレスをIP_bce1、宛先アドレスをIP_Xとし、もう一方のパケット59についてはその送信元アドレスをIP_bce1、宛先アドレスをIP_yとしてMN10へそれぞれ送信する。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、F、Hを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態となる(図17のステップS7a)。
次いで、BCE21−1は、Dly_B、Dly_C及びDly_Fを測定により算出する(図21のステップS402)。また、BCE21−2は、Dly_G及びDly_Hを測定により算出するとともに、その算出結果をBCE21−1に通知する(図21のステップS403)。
次いで、BCE21−1は、Dly_Cと「Dly_F+Dly_H」を比較する(図21のステップS404)。ステップS404の比較の結果、Dly_Cが「Dly_F+Dly_H」より大きい場合(ステップS404、TRUE)、BCE21−1は、その差分である「Dly_C−(Dly_F+Dly_H)」の遅延時間を経路Fに送出するパケットに付加するように、パケット送信を制御する(図21のステップS405)。これにより、BCE21−1から経路CでMN10_Xに到着するまでの遅延時間と、BCE21−1から経路F及びHでMN10_Yに到着するまでの遅延時間とを等しくする。
次いで、BCE21−1は、「Dly_B+Dly_F」とDly_Gを比較する(図21のステップS406)。ステップS406の比較の結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gより小さい場合は(ステップS406、FALSE)、第1の実施形態と同様に(図5参照)、図18に示される手順(ステップS8〜S11)により、BCE21−1、21−2を用いたバイキャストを停止する(図21のステップS407)。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、F、Hを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態から、経路B、F、Hを用いた通信経路のみが確立される状態に変わる(図18のステップS12a)。
次いで、BCE21−1は、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gに等しくなるまで、「Dly_G−(Dly_B+Dly_F)」を経路Fに送出するパケットに徐々に付加するように、パケット送信を制御する(図21のステップS408、S409)。その結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gに等しくなると、第1の実施形態と同様に(図6参照)、図19に示される手順(ステップS13〜S16)により、通信経路をCN40とMN10_Yの直接経路(経路E)に切り替える(図21のステップS410)。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、F、Hを用いた通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(図19のステップS17)。
一方、ステップS406の比較の結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gより大きい場合は(ステップS406、TRUE)、図20に示される手順(ステップS51〜S54)により、バイキャストを停止するとともに、CN40とMN10_Y間の通信経路を経路G、Hから成る経路に切り替える(図21のステップS411)。
図20において、MN10は、バイキャスト停止要求として、「Translator」ヘッダフィールド51中に文字列「bridge」が含まれるUPDATEメッセージをSIP−AS23に送信する(ステップS51)。SIP−AS23は、該受信したUPDATEメッセージをCN40に送信する際(ステップS52)、「c」フィールド52に記載のIPアドレスをIP_bce2に変更する。また同様に、SIP−AS23は、当該UPDATEメッセージに対するレスポンスである200OKメッセージを受信すると(ステップS53)、該200OKメッセージ中の「c」フィールド53に記載のIPアドレスをIP_bce2に変更してMN10へ送信する(ステップS54)。
これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、Dを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態から、経路G、Hを用いた通信経路のみが確立される状態に変わる(ステップS55)。
また、BCE21−2は、上記経路G、Hへの切替と同時に、経路Gから経路Hへ送出するパケット及び経路Hから経路Gへ送出するパケットに対して「(Dly_B+Dly_F)−Dly_G」を付加するように、パケット送信を制御する(図21のステップS412)。次いで、BCE21−2は、ステップS412でパケットに付加するようにした遅延を徐々に減少させて当該付加遅延をなしにする(図21のステップS413)。次いで、上記ステップS410と同様にして、通信経路をCN40とMN10_Yの直接経路(経路E)に切り替える(図21のステップS414)。
[ステップS404の比較の結果、Dly_Cが「Dly_F+Dly_H」より小さい場合(ステップS404、FALSE)]
BCE21−1は、「(Dly_F+Dly_H)−Dly_C」の遅延時間を経路Cに送出するパケットに徐々に付加するように、パケット送信を制御する(図21のステップS415、S416)。これにより、BCE21−1から経路CでMN10_Xに到着するまでの遅延時間と、BCE21−1から経路F及びHでMN10_Yに到着するまでの遅延時間とを等しくする。
次いで、BCE21−1は、「Dly_B+Dly_F」とDly_Gを比較する(図21のステップS417)。ステップS417の比較の結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gより大きい場合は(ステップS417、TRUE)、ステップS411へ移行する。
一方、ステップS417の比較の結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gより小さい場合は(ステップS417、FALSE)、ステップS407と同様にして、BCE21−1、21−2を用いたバイキャストを停止する(図21のステップS418)。これにより、MN10とCN40間は、経路B、Cを用いた通信経路と、経路B、F、Hを用いた通信経路との2つの通信経路が確立されるバイキャスト状態から、経路B、F、Hを用いた通信経路のみが確立される状態に変わる(図18のステップS12a)。
次いで、BCE21−1は、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gに等しくなるまで、「Dly_G−(Dly_B+Dly_F)」を経路Fに送出するパケットに徐々に付加するように、パケット送信を制御する(図21のステップS419、S420)。その結果、「Dly_B+Dly_F」がDly_Gに等しくなると、ステップS414に移行する。これにより、MN10とCN40間は、経路B、F、Hを用いた通信経路が確立される状態から、経路Eによる直接経路が確立される状態に変わる(図19のステップS17)。
上述した第2の実施形態によれば、ハンドオーバ前後の2つの通信システムの両方に設けられたバイキャストエンティティを使用してハンドオーバを行う際に、バイキャストエンティティ経由の通信経路はハンドオーバ時の一時的なものにとどめ、ハンドオーバ終了後にはバイキャストエンティティを経由しない最適な通信経路を用いて通信を行うことができる。これにより、異なる通信システム間のハンドオーバを行って通信の継続を実現する場合の通信経路の冗長性が改善される。
また、第1の実施形態と同様に、通信経路の切り替え前後の遅延時間を評価し、その遅延時間差を調整することにより、パケット到着順序の逆転を防止するとともに、急激な遅延時間の変化を緩和することができる。
なお、上述した第2の実施形態では、移動端末(MN)からのUPDATEメッセージにより経路の切り替え及びバイキャストの開始/停止を起動する端末主導型として構成したが、第1の実施形態と同様に(図10〜図13参照)、ネットワークからのシグナリングによってその起動を行うネットワーク主導型として構成することも可能である。図22〜図25にはネットワーク主導型の場合のシーケンス図が示されている。図22〜図25は、上記図17〜図20に対応し、その対応する部分には同一の符号を付している。また、図10〜図13の各部に対応する部分には同一の符号を付している。
図22〜図25に示されるように、ネットワーク主導型の場合は、SIP−AS23からのUPDATEメッセージにより経路の切り替え及びバイキャストの開始/停止を起動する(ステップS21〜S32、S51〜S54)。
上述したように本発明に係る実施形態によれば、無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する際に、円滑なハンドオーバを実現し、リアルタイムアプリケーション等の通信品質を高く保つことが可能になる。
また、冗長な通信経路はハンドオーバ時の一時的な利用になるので、通信リソースの有効利用が可能になる。さらに、通信経路の切り替え前後の遅延時間を評価し、その遅延時間差を調整することにより、パケット到着順序の逆転の防止や急激な遅延時間の変化を緩和等、通信システム切り替え前後の遅延時間差に起因する問題の解決を図ることが可能になる。なお、本実施形態により従来に比して通信経路の切替回数が増加するが、本実施形態の遅延調整により、その切替回数増加による遅延変動の影響を軽減することが可能になる。これにより、異なる通信システム間のシームレスなハンドオーバを実現することができる。
また、図1又は図15に示すバイキャストエンティティ(BCE)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより通信制御処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に示すネットワーク構成における各ノード間の経路を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るハンドオーバ手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のハンドオーバ手順のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。 図15に示すネットワーク構成における各ノード間の経路を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る装置間の処理シーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るハンドオーバ手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るネットワーク主導型の場合のシーケンス図である。 従来の異なる通信システム間のハンドオーバ手順を説明するための図である。 従来の異なる通信システム間のハンドオーバ手順を説明するための図である。 従来の異なる通信システム間のハンドオーバ手順を説明するための図である。
符号の説明
10…移動端末(MN)、20X、20Y…通信システム、21,21−1〜2…バイキャストエンティティ(BCE)、22…SIPレジストラサーバ(SIP−R)、23…SIPアプリケーションサーバ(SIP−AS)

Claims (7)

  1. 無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する際に、一時的に前記通信のパケットの配送を行う通信中継装置であり、
    前記無線端末が接続する通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行うバイキャスト手段と、
    前記無線端末が接続する通信システムの切替が完了すると、前記パケットの中継を終了する制御手段と、を備え、
    前記バイキャスト手段は、
    前記無線端末の通信相手との間で前記無線端末による切替前および切替先通信システム経由の前記パケットを送受信する第1の通信手段と、
    前記無線端末との間で切替前の通信システム経由の前記パケットを送受信する第2の通信手段と、
    前記無線端末との間で切替先の通信システム経由の前記パケットを送受信する第3の通信手段と、を有し、
    前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、
    前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、
    前記無線端末の通信相手と自通信中継装置間の通信経路(B)の遅延時間(Dly_B)と、
    前記無線端末と自通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)の遅延時間(Dly_C)と、
    前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)と、を用い、
    前記遅延時間(Dly_A)と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_A)との比較の結果、並びに、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と自通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを決定する、
    ことを特徴とする通信中継装置。
  2. 前記バイキャスト手段は、前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記通信経路(D)との組合せを使用する場合に、通信経路を変更する前後の各通信経路の遅延時間を評価し、変更前後の通信経路間の遅延時間差がゼロになるように、遅延時間が少ない方の通信経路へ送出するパケットに遅延を付加する遅延調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の通信中継装置。
  3. 前記制御手段は、前記遅延時間差の調整が完了したときに、前記無線端末の切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更させることを特徴とする請求項2に記載の通信中継装置。
  4. 異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続する無線端末であり、
    通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行う通信中継装置との間の通信経路を確立する通信制御手段を備え、
    前記通信制御手段は、自無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記無線端末の通信相手と前記通信中継装置間の通信経路(B)と前記無線端末と前記通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と前記通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを判断し、前記通信中継装置を経由した通信の後に、切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更することを特徴とする無線端末。
  5. 無線端末が異なる通信システム間に渡って接続及び通信を継続するときの通信制御処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    前記無線端末が接続する通信システムの切替前後の各通信システムをそれぞれ経由する通信経路毎に、前記パケットの配送を行うバイキャスト機能と、
    前記無線端末が接続する通信システムの切替が完了すると、前記パケットの中継を終了する制御機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記バイキャスト機能は、
    前記無線端末の通信相手との間で前記無線端末による切替前および切替先通信システム経由の前記パケットを送受信する第1の通信機能と、
    前記無線端末との間で切替前の通信システム経由の前記パケットを送受信する第2の通信機能と、
    前記無線端末との間で切替先の通信システム経由の前記パケットを送受信する第3の通信機能と、を有し、
    前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、
    前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替前の通信システム経由の通信経路(A)の遅延時間(Dly_A)と、
    前記無線端末の通信相手と自通信中継装置間の通信経路(B)の遅延時間(Dly_B)と、
    前記無線端末と自通信中継装置間の切替前の通信システム経由の通信経路(C)の遅延時間(Dly_C)と、
    前記無線端末と前記無線端末の通信相手間の切替先の通信システム経由の通信経路(E)の遅延時間(Dly_E)と、を用い、
    前記遅延時間(Dly_A)と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_A)との比較の結果、並びに、前記遅延時間(Dly_B)及び前記遅延時間(Dly_C)の合計と前記遅延時間(Dly_E)との比較の結果に基づいて、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記無線端末と自通信中継装置間の切替先の通信システム経由の通信経路(D)との組合せを使用するか否かを決定する、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 前記無線端末が接続する通信システムを切り替える過程において、前記通信経路(B)と前記通信経路(C)との組合せ、及び、前記通信経路(B)と前記通信経路(D)との組合せを使用する場合に、通信経路を変更する前後の各通信経路の遅延時間を評価し、変更前後の通信経路間の遅延時間差がゼロになるように、遅延時間が少ない方の通信経路へ送出するパケットに遅延を付加する遅延調整機能をさらにコンピュータに実現させることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記制御機能は、前記遅延時間差の調整が完了したときに、前記無線端末の切替先の通信システムを経由する最適の通信経路に経路変更させることを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
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