JP4623815B2 - 反射型液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は、フロントライト型の光源装置を備えた反射型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、暗所等においても液晶表示装置の表示部分(以下、表示面とする)の視認性を向上させる構造として、フロントライト構造を採用した反射型液晶表示装置の開発が進んでいる。
この反射型液晶表示装置は、従来のバックライト型液晶表示装置とは異なる構成をなし、液晶表示素子の表示面と使用者との間に光源を備えた透明の導光板が設置されることによって、導光板の照光面から出射される光が前記表示面を照らすと共に、前記導光板を介して液晶表示素子の表示面が使用者に視認されるものである。
【0003】
反射型液晶表示装置の具体的な構成として以下に、従来の反射型液晶表示装置について図面を用いて説明する。
図4は、反射型液晶表示装置の従来の構成を示す断面図である。
図4(a)に示すように、従来の反射型液晶表示装置1は、光源装置2と係る光源装置2に設けられた導光板22の照光面に対向するように設置された液晶表示素子3とから構成されていた。
前記導光板22はほぼ平板形状をなし、その一の端面には光源21が設置され、係る光源21から発せられる光が前記導光板22の他の端面を照光面として照光対象である液晶表示素子3を照射すると共に、従来は前記照光対象となる液晶表示素子3と光源装置2との間には空気層4が存在していた。
なお、反射型液晶表示装置1の従来の構成の説明においては、液晶表示装置としての主要部分のみを図示し、液晶表示装置の筐体及び光源を覆う反射板等の図示は省略する。
ここで、前記空気層4が導光板22と液晶表示素子3との間に介在することにより、導光板22の厚さ方向から入射する光が対向電極兼反射板35にて反射する光路b1と、前記照光面及び空気層4及び第一の基板のそれぞれの層の界面で表面反射する光路b2とに別れ、反射型液晶表示装置1としてのコントラストを低下させるという問題が生じていた。
また、導光板22の経時的な劣化によって、導光板22が液晶表示素子3に対して曲率を有するようになり、導光板22と第一の基板の表面が接触することによるニュートンリング発生等による表示ムラ等、反射型液晶表示装置1としての信頼性を低下させるという問題が生じていた。
係る問題を解決する反射型液晶表示装置として、図4(b)に示すように、特開平11−326903号公報によれば、前記空気層4のかわりに1.40〜1.55の屈折率をの接着層5を設け、全光線の透過率90%以上とした反射型液晶表示装置1が開示されている。
このような構成をなすことによって、導光板22と空気層4との境界面における表面反射を防ぐと共に、導光板22の経時的な劣化による表示ムラ等の不具合を解消することができるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の反射型液晶表示装置、特に特開平11−329603号公報の反射型液晶表示装置においては、光源装置、特に導光板と液晶表示素子のガラス基板との間に空気層を介在させずに、導光板及び液晶表示素子のガラス基板とほぼ同じ屈折率を有する接着層を備えることにより、導光板の厚さ方向から入射する光の表面反射を防ぐことはできても光源からの光を有効に液晶表示素子に光を到達せしめることができないという問題があった。
すなわち、導光板の照光面から液晶表示素子の表面までの間の屈折率が小さいため、導光板の内部での多重反射が生じることがなく、液晶パネル面に輝度ムラを生じさせると共に、光源と反対側の面へ十分な光量を提供することができなかった。
【0005】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、光源装置の外部への光量の損失を抑えて光量の向上を達成すると共に、表示面における映り込み等を可及的に防ぐことができる反射型液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために提供する本発明に係る反射型液晶表示装置は、側面部に光源を備え、係る光源から発せられる光を液晶表示素子に対して照射する照光面を有する導光板と、前記照光面から入射した光を反射する反射構造を備えた液晶表示素子と、係る液晶表示素子と前記導光板との間に密着して設置され、屈折率の異なる二以上の薄膜が積層されてなる光学多層膜とからなり、係る光学多層膜が導光板に直接設置されることによって導光板の厚さ方向から入射する光の前記照光面における反射を防止する反射防止膜と、前記反射防止膜に積層されて前記光源から発せられる光を導光板の内部において多重反射させる多重反射作用膜とを備え、導光板の屈折率をn 0 、前記多重反射作用膜の屈折率をn 2 としたとき、前記反射防止膜の屈折率n 1 が、(n 0 ×n 2 ) 1/2 にほぼ等しく設定されたことを特徴とする
【0007】
係る構成とすることにより、導光板の内部において光源から発せられる光を多重反射せしめ、液晶表示装置素子の方向に効率よく光を照射すると共に、導光板と多重反射作用膜との組合せによる多重反射構造によって副次的に生じる導光板の厚さ方向からの光の反射を抑制することができる。
ここで、前記導光板の厚さ方向から入射する光とは、光源装置を構成する光源の光ではなく、導光板を介して液晶表示素子に入射する外光を指す。
従って、前記光源から発せられる光の導光板内における多重反射を促進させると共に、外光に対しては前記照光面における反射を抑制することができ、表示面に写り込みが少なく、高輝度の液晶表示装置を提供することができる。
導光板の屈折率をn 0 、前記多重反射作用膜の屈折率をn 2 としたとき、前記反射防止膜の屈折率n 1 が、(n 0 ×n 2 ) 1/2 にほぼ等しく設定された構成とすることにより、多重反射作用膜の機能を損なうことなく、反射防止膜としての機能を発揮しうる屈折率を設定し、その屈折率を有する反射防止膜を採用することによって、導光板の内部における多重反射と照光面における外光の反射防止とを確実に達成することができる。
ここで、前記多重反射作用膜の屈折率は導光板の屈折率に比べて大とすることが好ましく、例えば導光板の屈折率が1.5〜1.6であるとき、2.0以上の屈折率を有する薄膜を多重反射作用膜として採用することが望ましい。
すなわち、多重反射作用膜の屈折率は、それによって設定される反射防止膜の屈折率が導光板の屈折率に近似となる屈折率とならないように、導光板の屈折率よりも大に設定される必要がある。
また、前記前記反射防止膜の屈折率n 1 が、(n 0 ×n 2 ) 1/2 とほぼ等しく設定されたとは、反射防止膜の機能を損なわない程度の誤差であればよく、具体的な誤差の範囲としては、±0.2(屈折率)が好ましい。
【0008】
前記多重反射作用膜は、導光板の屈折率及び前記照光面において反射する所定の光量に基づいて設定された屈折率を有する一以上の薄膜であり、前記反射防止膜は、前記多重反射作用膜の屈折率と前記導光板の屈折率とに基づいて設定された屈折率を有し、前記導光板と前記多重反射膜に介在する一以上の薄膜である様にすることができる。
【0009】
係る構成とすることにより、導光板と液晶表示素子との間に密着されてなる光学多層膜が、導光板側に位置する反射防止膜と液晶表示素子側に位置する多重反射作用膜とからなり、導光板の内部における多重反射と、照光面における外光の反射、すなわち表示面における写り込みの防止とを達成することができる。
ここで、前記前記照光面において反射する所定の光量とは、導光板の屈折率と多重反射作用膜との屈折率の差によって割合が決定される屈折する光量及び反射する光量のうちの反射する光量を指す。
すなわち、多重反射作用膜が設けられることによって、その屈折率は導光板の屈折率よりもある程度大であることが要求される。
【0010】
前記多重反射作用膜の屈折率は、導光板の屈折率及び前記照光面において反射する所定の光量に基づいて設定された屈折率を有し、前記反射防止膜の屈折率は、多重反射作用膜の屈折率と前記導光板の屈折率とに基づいて設定された屈折率を有する様にすることができる。
【0011】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜の機能を損なうことなく、反射防止膜としての機能を発揮しうる屈折率を設定し、その屈折率を有する反射防止膜を採用することによって、導光板の内部における多重反射と照光面における外光の反射防止とを確実に達成することができる。
ここで、前記多重反射作用膜の屈折率は導光板の屈折率に比べて大とすることが好ましい。
【0014】
前記液晶表示素子に光を導光する導光膜が多重反射作用膜と液晶表示素子との間に一以上設けられる様にすることができる。。
【0015】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜によって得られた光量を液晶表示素子に有効に到達させることができる。
【0016】
前記導光膜は、その屈折率n3が多重反射作用膜の屈折率をn2、係る多重反射作用膜と密着せしめられる前記液晶表示素子の基板の屈折率をngとしたとき、
n2<n3<ng
と設定された薄膜である様にすることができる。
【0017】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜によって得られた光量を少ない損失で液晶表示素子に到達させることができる。
【0018】
前記反射防止膜及び多重反射作用膜が積層された領域が所定の間隔を有して前記導光膜に覆われて形成される様にすることができる。
【0019】
係る構成とすることにより、導光板の厚さ方向から入射する外光を導光板の照光面で反射させることなく選択的に液晶表示素子へ取り入れると共に、光源からの光を導光板の内部で多重反射させることができる。
【0020】
前記所定の間隔は液晶表示素子の画素ピッチとほぼ等しい様にすることができる。
【0021】
前記課題を解決するために提供する本願第九の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、側面部に光源を備え、係る光源から発せられる光を液晶表示素子に対して照射する照光面を有する導光板と、前記照光面から入射した光を反射する反射構造を備えた液晶表示素子との間に密着して設置され、前記光源から発せられる光を導光板の内部において多重反射させる一以上の多重反射作用膜と、係る多重反射作用膜と前記導光板との間に介在し、導光板の厚さ方向から入射する光の前記照光面における反射を防止する一以上の反射防止膜とからなることを特徴とする。
【0022】
係る構成とすることにより、導光板と液晶表示素子との間に密着されてなる光学多層膜が、導光板側に位置する反射防止膜と液晶表示素子側に位置する多重反射作用膜とからなり、導光板の内部における多重反射と、照光面における外光の反射、すなわち表示面における写り込みの防止とを達成することができる。
ここで、前記前記照光面において反射する所定の光量とは、導光板の屈折率と多重反射作用膜との屈折率の差によって割合が決定される屈折する光量及び反射する光量のうちの反射する光量を指す。
すなわち、多重反射作用膜が設けられることによって、その屈折率は導光板の屈折率よりもある程度大であることが要求される。
【0023】
前記課題を解決するために提供する本願第十の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項9に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、前記多重反射作用膜の屈折率は、導光板の屈折率及び前記照光面において反射する所定の光量に基づいて設定された屈折率を有し、前記反射防止膜の屈折率は、多重反射作用膜の屈折率と前記導光板の屈折率とに基づいて設定された屈折率を有すること特徴とする。
【0024】
係る構成とすることにより、導光板と液晶表示素子との間に密着されてなる光学多層膜が、導光板側に位置する反射防止膜と液晶表示素子側に位置する多重反射作用膜とからなり、導光板の内部における多重反射と、照光面における外光の反射、すなわち表示面における写り込みの防止とを達成することができる。
ここで、前記前記照光面において反射する所定の光量とは、導光板の屈折率と多重反射作用膜との屈折率の差によって割合が決定される屈折する光量及び反射する光量のうちの反射する光量を指す。
すなわち、多重反射作用膜が設けられることによって、その屈折率は導光板の屈折率よりもある程度大であることが要求される。
【0025】
前記課題を解決するために提供する本願第十一の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項9又は請求項10に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、導光板の屈折率をn0、前記多重反射作用膜の屈折率をn2としたとき、前記反射防止膜の屈折率n1が、(n0×n2)1/2とほぼ等しく設定されたことを特徴とする。
【0026】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜の機能を損なうことなく、反射防止膜としての機能を発揮しうる屈折率を設定し、その屈折率を有する反射防止膜を採用することによって、導光板の内部における多重反射と照光面における外光の反射防止とを確実に達成することができる。
ここで、前記多重反射作用膜の屈折率は導光板の屈折率に比べて大とすることが好ましく、例えば導光板の屈折率が1.5〜1.6であるとき、2.0以上の屈折率を有する薄膜を多重反射作用膜として採用することが望ましい。
すなわち、多重反射作用膜の屈折率は、それによって設定される反射防止膜の屈折率が導光板の屈折率に近似となる屈折率とならないように、導光板の屈折率よりも大に設定される必要がある
また、前記前記反射防止膜の屈折率n1が、(n0×n2)1/2とほぼ等しく設定されたとは、反射防止膜の機能を損なわない程度の誤差であればよく、具体的な誤差の範囲としては、±0.2(屈折率)が好ましい。
【0027】
前記課題を解決するために提供する本願第十二の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項9乃至請求項11の何れか一に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、液晶表示素子に光を導光する導光膜が多重反射作用膜と液晶表示素子との間に一以上設けられたことを特徴とする。
【0028】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜によって得られた光量を液晶表示素子に有効に到達させることができる。
【0029】
前記課題を解決するために提供する本願第十三の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項11に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、前記導光膜は、その屈折率n3が多重反射作用膜の屈折率をn2、係る多重反射作用膜と密着せしめられる前記液晶表示素子の基板の屈折率をngとしたとき、
n2<n3<ng
と設定された薄膜であることを特徴とする。
【0030】
係る構成とすることにより、多重反射作用膜によって得られた光量を少ない損失で液晶表示素子に到達させることができる。
【0031】
前記課題を解決するために提供する本願第十四の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項12又は請求項13に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、前記反射防止膜及び多重反射作用膜が積層された領域が所定の間隔を有して前記導光膜に覆われて形成されたことを特徴とする。
【0032】
係る構成とすることにより、導光板の厚さ方向から入射する外光を導光板の照光面で反射させることなく選択的に液晶表示素子へ取り入れると共に、光源からの光を導光板の内部で多重反射させることができる。
【0033】
前記課題を解決するために提供する本願第十五の発明に係る反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜は、請求項14に記載の反射型液晶表示装置に用いられる光学多層膜において、前記所定の間隔は液晶表示素子の画素ピッチとほぼ等しいことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における構成について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における構成を示す断面図である。
なお、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における構成の説明においては、前述の従来の構成と同様に、液晶表示装置としての主要部分のみを図示し、筐体及び光源を覆う反射板等の図示は省略して説明する。
図1(a)に示すように、本発明に係る反射型液晶表示装置1は、光源装置2と、係る光源装置2に対向するように位置された液晶表示素子3と、係る液晶表示素子3及び前記光源装置2に挟まれるように密着され、三層の薄膜よりなる光学多層膜100とからなる。
前記光源装置2は、光源21と、係る光源21を一端面に備え、ほぼ平板形状をなす導光板22とからなり、前記光源21から発せられる光が前記導光板22の他の端面を照光面として照光対象を照射する。
ここで、本発明に係る反射型液晶表示装置における照光面とは、特に断りがない限り導光板22の照光面、すなわち光学多層膜100に密着される面若しくは液晶表示素子3を照射するべく対向する面を指す。
前記液晶表示素子3は、ガラスよりなるほぼ平板形状の第一の基板31及び第二の基板32が対向して設置され、前記第一の基板31の対向面に透明電極34が設けられると共に前記第二の基板32の対向面に対向電極兼反射板35が設けられ、前記第一の基板31及び第二の基板32の間に液晶層33が介在されてなる。
すなわち、この第一の基板31と導光板22の照光面とに挟まれる態様で光学多層膜100が密着して設置されている。
また、図1(b)に示すように、前記光学多層膜100は屈折率の異なる三の薄膜が積層されてなる。
この積層された薄膜は、導光板22に設置される側から第一の薄膜101及び第二の薄膜102及び第三の薄膜103とし、第一の薄膜101の屈折率をn1、第二の薄膜102の屈折率をn2、第三の薄膜103の屈折率をn3とすると、n2>n1>n3が成り立つ。
すなわち、種々の屈折率の薄膜をこのように積層することによって、第二の薄膜102は導光板から出射した光を導光板22の内部で多重反射させる機能を備えた多重反射作用膜としてはたらく。
また、第一の薄膜101は、多重反射作用膜としてはたらく第二の薄膜102が導光板22に直接設置されることによって生じる表示面における写り込みを解消するために設けられた反射防止膜である。
さらに、第三の薄膜103は、第二の薄膜102からの光を第二の薄膜102から入射した光を第三の薄膜103と第二の薄膜102との間にある屈折率の差を用いて、界面付近において反射させ、多重反射を起こさせることを目的として形成されている。
この場合、第二の薄膜102側から入射した光が第三の薄膜103の屈折率差によって反射するため、第三の薄膜103の膜厚は、波長λの入射光の第三の薄膜103の内部における実効的な波長λ3程度(λ3=λ/n3)以上の膜厚を有する薄膜である。
【0035】
ここで、導光板22の屈折率をn0とし、前記液晶表示素子3の第一の基板31の屈折率をngとすると、n0及びngの相関関係を考慮し、前記n2はn0に対して所定の程度高い屈折率が要求される。
この所定の程度高い屈折率とは例えば、導光板22の照光面上に第二の薄膜102が形成されたと仮定した場合、入射光に対して望ましい反射光を得るために設定される屈折率であって、第二の薄膜102の材料としてはそのように設定された屈折率を有する材料が選択される。
また、第一の薄膜101の屈折率n1は、
n1=(n0・n2)1/2……………………………………………………式(1)
で求められる屈折率にほぼ等しいことが望ましい。
すなわち、第一の薄膜101は、前記第二の薄膜102の設置によって反射される光を担保するために設けられる薄膜層であるため、第二の薄膜102の機能を損なわない程度に液晶表示素子3の方向に導光せしめる屈折率を有しなければならない。
但し、式(1)を厳密に成立させようとした場合、n1を完全に満たす光透過性の物質を入手することは難しい場合がある。
そのため、数%の反射を許容することでn1に近い屈折率を有する物質を用いても構わない。
また、このような第一の薄膜101においてn1に近い屈折率を有する物質を適用したとしても本発明の本質を何らはずれるものではないことは言うまでもない。
従って、前記式(1)によって得られた屈折率を呈する材料が第一の薄膜101の材料として採用される。
さらに、第三の薄膜103の屈折率n3は、
(nair=1.0)<n3<n1………………………………………………式(2)
(nairは、空気中における屈折率とする。)
を満たす屈折率にほぼ等しいことが望ましい。
すなわち、第三の薄膜103は、前記第二の薄膜102及び第一の基板31の間にあって、液晶表示素子3が位置する方向に十分に導光せしめる屈折率を有しなければならない。
従って、前記式(2)によって得られた屈折率を呈する材料が第三の薄膜103の材料として採用される。
ここで、第三の薄膜103は、代替手段として第二の薄膜102と第一の基板31とを接着する接着層として採用しても良く、選択された第一の薄膜101及び第二の薄膜102のみで、導光板22の内部における多重反射効果及び反射防止の効果がなされれば設置されなくてもよい。
【0036】
次に、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における光源から発せられる光の挙動について図面を参照して以下に説明する。
図2は、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における光の挙動を示す断面図である。
図2に示すように、導光板22の屈折率と第一の薄膜101の屈折率の差とにより、光源21から発せられた光は導光板22の内部を多重反射する(光路a)。
ここで、導光板22の内部で反射せずに第一の薄膜101へ入射した光、すなわち導光板22の内部における損失光は、第一の薄膜101の屈折率と第二の薄膜102の屈折率との間に生じる有効な屈折率差により反射することによって担保される。
一方、導光板22の厚さ方向から導光板22に入射する光は、導光板22の屈折率と第二の薄膜102の屈折率との差に比べて、導光板22の屈折率との差を小に設定された第一の薄膜101が設置されていることにより、反射光量よりも屈折しながら液晶表示素子3の方向へ進入し、液晶表示素子3内に設けられた対向電極兼反射板35にて反射され、外部へ出射する(光路b)。
【0037】
次に、本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜の一実施の形態における製造方法について説明する。
本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜の一実施の形態における製造方法は、ゾル−ゲル法や蒸着法等が挙げられる。
例えば、印刷法を用いて、光源装置2の導光板22の照光面上及び液晶表示素子3の第一の基板31上の何れかに各薄膜溶液若しくはゾルを塗布し、加熱することによって各薄膜が得られる。
また、蒸着法による薄膜形成は、CVD法又はスパッタ法によって各膜を積層し、光学多層膜100を形成することができる。
このとき、光学多層膜100に所定の形状を与える場合には、薄膜形成後に、ドライエッチング法や弗酸等によるエッチングで所定の形状に形成することができる。
さらに、前述したように、例えば光学多層膜100が反射防止膜及び多重反射膜の二層と導光膜と同様の接着層とからなる場合には、予め導光板22に反射防止膜及び多重反射膜を順次積層し、前記第一の基板31若しくは前記多重反射膜に前記接着層を貼付することによって、本発明に係る反射型液晶表示装置を製造する。
【0038】
(実施例)
ここで、以上説明した本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜の一実施例について説明する。、
まず、一般的なガラスの屈折率を1.5〜1.6、すなわち液晶表示素子3の第一の基板31及び第二の基板32の屈折率を1.5〜1.6とし、これに伴い、導光板22の屈折率n0も1.5〜1.6と設定する。
導光板22の屈折率n0に対して第二の薄膜102の屈折率n2は、光源21から発せられる光が導光板22の内部で十分に多重反射しうる数値に設定する必要があるため、n2=2.0〜2.3に設定する。
また、第一の薄膜101の屈折率n1は、前述した式(1)に従って求められるため、n1=1.7〜1.9と設定することができる。
さらに、第三の薄膜103の屈折率n3についても、前述した式(2)に従って求められるため、n3=1.3〜1.6と設定することができる。
【0039】
次に、本発明に係る反射型液晶表示装置を有効に機能させ得るために、各薄膜が形成されるべき厚さについて説明する。
各薄膜の厚さは、入射する光の波長に基づいて設定することが望ましく、特に第三の薄膜103の厚さについては、入射光を有効に反射させるために入射する光の波長より大に設定する必要がある。
従って、入射する光の第一の薄膜101中における光の波長をλ1とすると、第一の薄膜101の厚さd1は、
d1=λ1/4+mλ1/2
と設定することができ、例えば、n1≒1.7であるCeF3を第一の薄膜101として採用した場合、中心の波長λ=550nmとすれば、d1=47nmと設定することができる。
次に、真空中における波長λである光の第二の薄膜102内部での波長をλ2とした場合、第二の薄膜102の厚さd2は、
d2=λ2/2+mλ2/2
と設定することができ、例えば、n2≒2.2であるCeO2を第二の薄膜102として採用した場合、中心の波長λ=550nmとすれば、d2=57nmと設定することができる。
このCeO2を以外にも、ZnO2やZnSやTiO2等の材料を採用することもでき、ITOを用いてもよい。
さらに、第三の薄膜103の厚さd3は、真空中(=空気中)における波長λである光の第三の薄膜103内部での波長をλ3とした場合、前述したように有効に反射させるために、
d3>λ3/n3
を満たすことが必要であるため、波長λが400nm<λ<700nmとすれば、第三の薄膜103としてMgF(屈折率1.38)を利用した場合、d3>507nmと設定することができる。
この第三の薄膜103の材料としては、氷晶石や、MgFやCaF等の材料を採用することができる。
これらの数値は、あくまでも一例ではあるが、各薄膜の厚さの設定においては、少なくとも±10%以下が望ましく、±5%以下であればさらに望ましい。
【0040】
次に、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における光源から発せられる光の挙動について図面を参照して以下に説明する。
図2は、本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における光の挙動を示す断面図である。
図2に示すように、導光板22の屈折率と第一の薄膜101の屈折率の差とにより、光源21から発せられた光は導光板22の内部を多重反射する(光路a)。
ここで、導光板22の内部で反射せずに第一の薄膜101へ入射した光、すなわち導光板22の内部における損失光は、第一の薄膜101の屈折率と第二の薄膜102の屈折率との間に生じる有効な屈折率差により反射することによって担保される。
一方、導光板22の厚さ方向から導光板22に入射する光は、導光板22の屈折率と第二の薄膜102の屈折率との差に比べて、導光板22の屈折率との差を小に設定された第一の薄膜101が設置されていることにより、反射光量よりも屈折しながら液晶表示素子3の方向へ進入し、液晶表示素子3内に設けられた対向電極兼反射板35にて反射され、外部へ出射する(光路b)。
【0041】
(他の実施の形態)
ここで、本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜の他の実施の形態について説明する。
図3は、本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜の他の実施の形態における構造を示す断面図である。
図3(a)に示すように、前述した本発明の一実施の形態における構造のように、光学多層膜100がほぼ同じ大きさの反射防止膜と多重反射作用膜と導光膜とからなるものではなく、所定の大きさで積層された二以上の反射防止膜及び多重反射作用膜が前記反射防止膜が導光板に密接するように、かつ導光膜に覆われるように形成されている。
また、図3(b)に示すように、前記所定の大きさで積層された二以上の反射防止膜及び多重反射作用膜は、それぞれの間隔が液晶表示素子3の画素ピッチとほぼ同じ長さに設定されて光学多層膜100中に形成されていることが望ましい。
このような構造をなすことによって、導光板22の内部における多重反射を促進し、外光を選択的に液晶表示素子3内に導光することができる。
また、導光板22の表示面を平坦にし、そこにコーティング加工等を容易に行うといった自由度が上がる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る液晶表示装置及びそれに用いられる光学多層膜によれば、導光板と係る導光板の屈折率に基づいた屈折率を有する多重反射作用膜との組合せ構造により導光板の内部における光源からの光の多重反射を促進すると共に、前記導光板と多重反射作用膜との間に反射防止膜を介在させることによって導光板の照光面における外光の反射を防ぐことができる。
すなわち、十分に多重反射された導光板内の光を効率よく液晶表示素子に導光する導光膜を前記多重反射作用膜と液晶表示素子との間に介在させることによって、光源からの光を液晶表示素子に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る反射型液晶表示装置の一実施の形態における光路を示す図である。
【図3】本発明に係る反射型液晶表示装置の他の実施の形態における構成を示す断面図である。
【図4】反射型液晶表示装置の従来の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1.反射型液晶表示装置
2.光源装置
3.液晶表示素子
4.空気層
5.接着層
21.光源
22.導光板
31.第一の基板
32.第二の基板
33.液晶層
34.透明電極
35.対向電極兼反射板
100.光学多層膜
101.第一の薄膜(反射防止膜)
102.第二の薄膜(多重反射作用膜)
103.第三の薄膜(導光膜)
Claims (7)
- 側面部に光源を備え、係る光源から発せられる光を液晶表示素子に対して照射する照光面を有する導光板と、前記照光面から入射した光を反射する反射構造を備えた液晶表示素子と、係る液晶表示素子と前記導光板との間に密着して設置され、屈折率の異なる二以上の薄膜が積層されてなる光学多層膜とからなり、係る光学多層膜が導光板に直接設置されることによって導光板の厚さ方向から入射する光の前記照光面における反射を防止する反射防止膜と、前記反射防止膜に積層されて前記光源から発せられる光を導光板の内部において多重反射させる多重反射作用膜とを備え、導光板の屈折率をn 0 、前記多重反射作用膜の屈折率をn 2 としたとき、前記反射防止膜の屈折率n 1 が、(n 0 ×n 2 ) 1/2 にほぼ等しく設定されたことを特徴とする反射型液晶表示装置。
- 前記多重反射作用膜は、導光板の屈折率及び前記照光面において反射する所定の光量に基づいて設定された屈折率を有する一以上の薄膜であり、前記反射防止膜は、前記多重反射作用膜の屈折率と前記導光板の屈折率とに基づいて設定された屈折率を有し、前記導光板と前記多重反射膜に介在する一以上の薄膜であることを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示装置。
- 前記多重反射作用膜の屈折率は、導光板の屈折率及び前記照光面において反射する所定の光量に基づいて設定された屈折率を有し、前記反射防止膜の屈折率は、多重反射作用膜の屈折率と前記導光板の屈折率とに基づいて設定された屈折率を有すること特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反射型液晶表示装置。
- 液晶表示素子に光を導光する導光膜が多重反射作用膜と液晶表示素子との間に一以上設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の反射型液晶表示装置。
- 前記導光膜は、その屈折率n3が多重反射作用膜の屈折率をn2、係る多重反射作用膜と密着せしめられる前記液晶表示素子の基板の屈折率をngとしたとき、
n2<n3<ng
と設定された薄膜であることを特徴とする請求項4に記載の反射型液晶表示装置。 - 前記反射防止膜及び多重反射作用膜が積層された領域が所定の間隔を有して前記導光膜に覆われて形成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の反射型液晶表示装置。
- 前記所定の間隔は液晶表示素子の画素ピッチとほぼ等しいことを特徴とする請求項6に記載の反射型液晶表示装置。
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