JP4623580B2 - 光学用保護フィルムおよび表面保護層形成用塗料 - Google Patents

光学用保護フィルムおよび表面保護層形成用塗料 Download PDF

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Description

本発明は、液晶ディスプレーに使用される偏光板などの製造時に使用される光学用保護フィルムおよび表面保護層形成用塗料に関する。さらに詳しくは、帯電防止機能、傷付き防止機能、印刷適性、汚染防止機能および汚染物易洗浄性が具備された光学用保護フィルムおよび表面保護層形成用塗料に関する。
一般的な光学用保護フィルムの構成は、表面保護層/耐水層/帯電防止層/基材フィルム/帯電防止層/粘着層/セパレートフィルム層であり、基材フィルムの一方の面(セパレートフィルム層側)は偏光板に貼り合わせる側であって、セパレートフィルム層、粘着層および帯電防止層からなっており、粘着層には糊残りの少ない粘着剤が使用され、帯電防止層には帯電防止機能が付与されている。光学用保護フィルムの他方の面は、帯電防止層、耐水層および表面保護層からなっており、帯電防止層は前記の通りであり、耐水層は帯電防止層を外部環境(湿度)からの影響を最小限にする機能があり、表面保護層には多くの機能が付与されている。
液晶ディスプレーなどに使用される偏光板の製造時には、偏光板表面に光学用保護フィルムを貼り合わせて、偏光板に汚れや傷が付かないようにし、使用時には光学用保護フィルムを偏光板から剥離するものである。
光学用保護フィルムの粘着層側に帯電防止機能を付与させる理由は、偏光板を製造する過程で発生する静電気によるごみや偏光板から剥離する際に発生する静電気で不良品が生起することがあるので、それを防止するためである。
また、光学用保護フィルムの粘着層とは異なる他の面の外側の表面保護層には、帯電防止、傷付き防止および汚染物易洗浄性などが付与されている。それぞれを付与する必要性は次の通りである。帯電防止機能については前記の通りであり、傷付き防止機能については、偏光板を製造する過程で発生する傷付きを防止させることを目的とし、特に、偏光板と光学用保護フィルムをロールで貼り合わせる時、偏光板としての必要スペックに合わせ裁断し、積層して保管している時、或いは保管中に抜き取りをする時などに傷付きが発生し易いので、これらに対応するためのものである。
汚染物易洗浄性については、偏光板と光学用保護フィルムとを貼り合わせる際に保護層に付着する粘着剤、或いは偏光板としての必要スペックに合わせ裁断し、積層して保管している時に付着する粘着剤などが光学用保護フィルムの表面を汚染して外観検査で不良品扱いとなって問題化するので、容易に拭きとれるようにするためである。光学用保護フィルムに付着した粘着剤の除去法としては、例えば、乾拭き或いはアルコールや酢酸エチルなどの有機溶剤をしみ込ませた布などによる拭取りを行う方法などがある。このような拭き取り時に易洗浄性が求められるとともに、拭き取った部分の帯電防止性能が低下してはならない。
前記機能を付与した光学用保護フィルムの製造例としては、基材フィルムの一方の面にアクリル粘着剤を、他方の面には、帯電防止処理が施された基材フィルムの上にシリコーンアクリレートを塗布し、光学用保護フィルムの粘着剤のはみ出しによる積み重ね時のフィルムのブロッキング防止と汚染物易洗浄性の機能を付与した例(特許文献1参照)や、表面保護層にポリビニルアルコールやポリエチレンイミンを長鎖アルキル化した共重合体などを塗布し、裁断面からはみ出した粘着剤が光学用保護フィルムの表面に付着するのを防止する機能を付与した例(特許文献2および3参照)が提案されている。光学用保護フィルムの表面保護層には、前記した帯電防止性、傷付き防止および汚染物易洗浄性の他に、印刷適性(工程管理する際に使用するプリンターインキ適性)、フィルム基材との密着性、耐スクラッチ性および適度な滑り性なども求められている。
特開2001−305346公報 特開平11−256115号公報 特開平11−256116号公報
しかしながら、前記の提案技術では、前記した全ての機能を満足しているわけではない。そのうえ、従来よりもさらに高性能である光学用保護フィルムの表面保護層形成材料が要望されている。現行の表面保護層の構成システムである3コートシステム(表面保護層/耐水層/帯電防止層/基材フィルム)から2コートシステム(表面保護層/帯電防止層/基材フィルム)へ、さらには、製法の簡略化を目的として(帯電防止機能を兼ね備えた表面保護層/基材フィルム)という1コートシステムへの構成システムの変更についても要望されている。
従って、本発明の目的は、帯電防止性、傷付き防止性、汚染物易洗浄性(有機溶剤で洗浄することもあるため耐溶剤性も必要となる)、印刷適性(工程管理する際に使用するプリンターインキ適性)、基材フィルムとの密着性、透明性および適度な滑り性などを有する光学用保護フィルムを提供することである。
さらに、本発明の目的は、表面保護層の構成として帯電防止機能を兼ね備えた表面保護層/基材フィルムという1コートシステムが可能な光学用保護フィルムを提供することである。
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面に設けた粘着層と、該基材フィルムの他の面に設けた帯電防止性表面保護層(以下単に「表面保護層」という場合がある)とからなる光学用保護フィルムにおいて、上記表面保護層が、分子内に活性水素基を有する樹脂(A)(以下単に「樹脂(A)」という場合がある)とイオン伝導ポリマー(B)(以下単に「樹脂(B)」という場合がある)支持電解塩(D)ポリイソシアネート(C)とを被膜形成成分として1コートで形成されてなり、前記イオン伝導ポリマー(B)が、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと、有機ポリイソシアネートと、少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物とを、鎖伸長剤の不存在下または存在下で反応させてなる親水性セグメントとポリシロキサンセグメントを含有しているポリウレタン樹脂、または、少なくとも1個の活性水素基とシロキサンセグメントを有する化合物と、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド化合物とを反応させて得られるシロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂、または、ポリシロキサン・アルキレン変性アクリル樹脂からなる群から選ばれるいずれかであることを特徴とする光学用保護フィルムを提供する。
上記本発明においては、上記樹脂(A)中の活性水素基が、水酸基、アミノ基、チオール基および/またはエポキシ基であること;樹脂(B)のイオン伝導ポリマーが、親水性セグメントとシロキサンセグメントとを含有する樹脂であること;樹脂(B)の支持電解塩が、下記一般式で表される塩であることが好ましい。
+-
(M+はLi+、Na+およびK+から選ばれる1種であり、X-はClO4 -、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、CF3SO2 -、(CF3SO22-、(C25SO22-、(CF3SO23-および(C25SO23-から選ばれる1種である。)
また、上記本発明においては、表面保護層の表面抵抗値が、105〜1012Ω/cm2であること;表面保護層のヘイズ値が、1.0%以下であること;表面保護層の動摩擦係数が、0.15〜0.30であることが好ましい。
また、本発明は、前記樹脂(A)と前記樹脂(B)とを有機溶剤に溶解または分散してなることを特徴とする表面保護層形成用塗料(以下単に「塗料」という場合がある)を提供する。
上記本発明の塗料においては、樹脂(A)が、樹脂(A)と樹脂(B)との合計量(100質量%)のうちの5〜95質量%であり、樹脂(B)が95〜5質量%であること;さらに使用直前にポリイソシアネートを添加するか、或いは安定化ポリイソシアネートを含有していることが好ましい。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、光学用保護フィルムの表面保護層を、前記樹脂(A)と前記樹脂(B)とポリイソシアネート(C)とを被膜形成成分として形成することで、優れた機能を有する光学用保護フィルムが得られることを見出した。
上記本発明において、樹脂(A)とポリイソシアネートとで表面保護層の易洗浄性(耐溶剤性の向上)や傷付き防止性の表面特性を引き出し、樹脂(B)が親水性セグメントであるエチレンオキシドユニットの酸素原子がイオン解離を行い、ポリマー鎖運動により支持解離塩のイオンが移動して表面保護層に帯電防止特性を発現する。その際に、樹脂(B)がシロキサンセグメントを有していると、傾斜配向することにより樹脂(B)が表面保護層の表面側へ配向して帯電防止特性の効果が高まる。
従って本発明によれば、光学用保護フィルムの表面保護層の構成システムが帯電防止機能を兼ね備えた表面保護層/基材フィルムといった1コートシステムからなり、帯電防止性、傷付き防止性、汚染物易洗浄性、印刷適性、基材フィルムとの密着性、透明性および適度な滑り性などに優れた光学用保護フィルムが提供される。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳細に述べる。
本発明の光学用保護フィルムは、基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面に設けた粘着層と、該基材フィルムの他の面に設けた表面保護層とからなっている。すなわち、光学用保護フィルムの表面保護層側の構成は、帯電防止機能を兼ね備えた表面保護層/基材フィルムといった1コートシステムの構成からなることを特徴としており、従来の3コートシステムの構成(表面保護層/耐水層/帯電防止層/基材フィルム)或いは2コートシステムの構成(表面保護層/帯電防止層/基材フィルム)の製法をより簡略化したものである。すなわち、本発明においては、光学用保護フィルムの製造時のコート回数が削減され、コストパフォーマンスに優れた光学用保護フィルムが提供される。
次に帯電防止機能を兼ね備えた表面保護層について詳しく説明する。表面保護層は樹脂(A)と樹脂(B)とポリイソシアネート(C)とを被膜形成成分として形成されているものであり、これらを溶剤などに溶解させて或いは無溶剤で表面保護層形成用塗料として基材フィルムの上に塗布および乾燥して表面保護層を形成することが好ましい。この場合の表面保護層形成用塗料は、樹脂(A)と樹脂(B)とポリイソシアネート(C)からなる組成物である。
樹脂(A)中の活性水素基は、例えば、水酸基、アミノ基、チオール基および/またはエポキシ基であり、これらの中では水酸基が好ましく使用される。前記樹脂(A)が、その分子内に活性水素基を有している場合は、そのまま樹脂(A)として使用できるが、前記樹脂(A)が、その分子内に活性水素基を有していない場合は、変性などの処理を行って活性水素基を付与して樹脂(A)として使用することができる。
樹脂(A)としては、例えば、ポリビニルアルコール、部分けん化ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、アセタール基変性ポリビニルアルコール、ブチラール基変性ポリビニルアルコール、シラノール基変性ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ系樹脂、フェノキシ樹脂、変性フェノキシ系樹脂、フェノキシエーテル樹脂、フェノキシエステル樹脂、フッ素系樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテル、ポリエステル、セルロース類、キトサンおよびウレタン樹脂などが挙げられる。
上記樹脂(A)中で特に好ましいのは、エチレン−ビニルアルコール共重合体、部分けん化ポリビニルアルコールおよびフェノキシ樹脂である。さらに、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール、ブチラール基変性ポリビニルアルコールなどをフッ素変性シリコーン基または長鎖アルキル基で変性した樹脂も使用できる。
以上列記した樹脂(A)は本発明において使用する好ましい樹脂であるが、本発明はこれらの例示の樹脂に限定されるものではない。従って上述の例示の樹脂のみならず、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得る樹脂はいずれも本発明において好ましく使用することができる。
本発明で使用する樹脂(B)におけるイオン伝導ポリマーの1例としては、その中に親水性セグメントとポリシロキサンセグメントとを含有しているポリウレタン樹脂が挙げられる。上記ポリシロキサンセグメントは、上記ポリウレタン樹脂の主鎖中に含有或いは分岐した状態で含有されている。すなわち、上記ポリウレタン樹脂の原料となるポリシロキサンセグメント含有化合物が、両末端反応型であればポリウレタン樹脂の主鎖である幹部分に、片末端或いは分岐反応型であればポリウレタン樹脂の主鎖から分岐した状態で含有されることとなる。
上記の如きポリウレタン樹脂は、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと有機ポリイソシアネートと少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物とを、鎖伸長剤の不存在下または存在下で反応させて得られる。該ポリウレタン樹脂中における親水性ポリオールおよび/またはポリアミンから構成される親水性セグメントの含有量は20〜90質量%となる量であることが好ましく、また、ポリシロキサンセグメントの含有量は0.01〜30質量%となる量であることが好ましく、さらに重量平均分子量は3,000〜500,000であることが好ましい。
上記ポリウレタン樹脂中に親水性セグメントを導入するために使用する親水性ポリオールまたはポリアミンとしては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基などを有する、重量平均分子量が400〜8,000の範囲の化合物が好ましい。末端が水酸基で親水性を有するものとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/ポリテトラメチレングリコール共重合ポリオール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール共重合ポリオール、ポリエチレングリコールアジペート、ポリエチレングリコールカーボネート、ポリエチレングリコール/ポリ−ε−ラクトン共重合ポリオール、ポリエチレングリコール/ポリ−バレロラクトン共重合ポリオールなどのブロックまたはランダム共重合体、メトキシポリエチレングリコールモノオールとイソシアネートとを反応させウレタン結合で介したものからなる誘導体が挙げられる。
また、末端がアミノ基で親水性を有するものとしては、例えば、ポリエチレンオキシドジアミン、ポリエチレンオキシドプロピレンオキシドジアミン、ポリエチレンオキシドトリアミン、ポリエチレンオキシドプロピレンオキシドトリアミン、その他、カルボキシル基やビニル基を有したエチレンオキシド付加物などが挙げられる。
また、本発明においては、他の性能を付与するため、親水性鎖を有しない他のポリオール、ポリアミン、ポリカルボン酸などを共重合することも可能である。以上列記した活性水素基を有する化合物は本発明において使用する好ましい化合物であるが、本発明はこれらの例示の化合物に限定されるものではない。従って上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得る化合物はいずれも本発明において好ましく使用することができる。
本発明で使用する前記ポリシロキサンセグメントとなる原料成分について説明する。本発明において使用される活性水素基を少なくとも1個有するポリシロキサン化合物としては、例えば、以下のような化合物を用いることが好ましい(この中には活性水素基を利用して変性されたエポキシ変性ポリシロキサン化合物も含んでいるが、イソシアネート基と反応してポリウレタン樹脂中に含有されることとなるので含めている)。
(1)アミノ変性ポリシロキサン化合物
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(2)エポキシ変性ポリシロキサン化合物
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(3)アルコール変性ポリシロキサン化合物
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(4)メルカプト変性ポリシロキサン化合物
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上記の他にもエチレンオキシドやプロピレンオキシドで変性したポリエチレンオキシドポリシロキサン化合物や、ポリプロピレンオキシドポリシロキサン化合物など、ポリシロキサン化合物をラクトンで変性したポリラクトン(ポリエステル)−ポリシロキサン化合物が好ましく使用される。特に好ましくは分子内に1個以上の活性水素基を有するポリシロキサン化合物をエチレンオキシド、プロピレンオキシドなどでエーテル変性したポリエーテル−ポリシロキサン化合物である。ここで使用する好ましいオキシアルキレン重合体の分子鎖を得るにはアルキレンオキシド類、具体的には、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、α−ブチレンオキシド、β−ブチレンオキシド、ヘキセンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、α−メチルスチレンオキシドなどが挙げられ、種々の触媒の存在下に開環重合させることによって得られる。
以上列記した活性水素基を有するポリシロキサン化合物は本発明において使用する好ましい化合物であるが、本発明はこれらの例示の化合物に限定されるものではない。従って上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得る化合物はいずれも本発明において好ましく使用することができる。本発明において特に好ましい化合物は2個の水酸基またはアミノ基を有するポリシロキサン化合物である。
上記ポリウレタン樹脂の製造に使用可能な他のポリオールとしては、好ましくはポリウレタンの製造に従来から使用されている短鎖ジオール、多価アルコールおよび高分子ポリオールなどの従来公知のものが、また、ポリアミンとしてはポリウレタンの製造に従来から使用されている短鎖ジアミンなどが使用できる。
上記短鎖ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリコールおよびネオペンチルグリコールなどの脂肪族グリコール類およびそのアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分子量500未満)、1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサンおよび2−メチル−1,1−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環式系グリコール類およびそのアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分子量500未満)、キシリレングリコールなどの芳香族グリコール類およびそのアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分子量500未満)、ビスフェノールA、チオビスフェノールおよびスルホンビスフェノールなどのビスフェノール類およびそのアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分子量500未満)などが挙げられる。
また、多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,1,1−トリメチロールエタンおよび1,1,1−トリメチロールプロパンなどが挙げられる。さらに同一分子内に少なくとも1個の活性水素含有基と水酸基以外の親水性基とを両有する化合物としては、スルホン酸系、カルボン酸系、燐酸系、アミン系などの化合物を用いることができる。
例えば、スルホン酸系化合物としては、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸などが挙げられる。また、カルボン酸系化合物としては、ジメチロールプロパン酸、ジメチロールブタン酸およびそれらのアルキレンオキシド低モル付加物(数平均分子量500未満)やγ−カプロラクトン低モル付加物(数平均分子量500未満)、酸無水物とグリセリンから誘導されるハーフエステル類、水酸基と不飽和基を含有するモノマーとカルボキシル基と不飽和基を含有するモノマーとをフリーラジカル反応により誘導される化合物などが挙げられる。アミン系であれば、C1〜C18のアルキルジエタノールアミンなどのアルキルジアルカノールアミン類などの化合物が挙げられる。これらは単独或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。
前記高分子ポリオールとしては、例えば、以下のものが例示される。
(1)ポリエーテルポリオール、例えば、アルキレンオキシド(プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)および/または、複素環式エーテル(テトラヒドロフランなど)を重合または共重合して得られるものが例示され、具体的にはポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールおよびポリヘキサメチレングリコールなど、
(2)ポリエステルポリオール、例えば、脂肪族系ジカルボン酸類(例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸およびアゼライン酸など)および/または芳香族系ジカルボン酸(例えば、イソフタル酸およびテレフタル酸など)と低分子量グリコール類(例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコールおよび1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサンなど)とを縮重合したものが例示され、具体的にはポリエチレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジオール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリネオペンチルアジペートジオール、ポリエチレン/ブチレンアジペートジオール、ポリネオペンチル/ヘキシルアジペートジオール、ポリ−3−メチルペンタンアジペートジオールおよびポリブチレンイソフタレートジオールなど、
(3)ポリラクトンポリオール、例えば、ポリカプロラクトンジオールまたはポリカプロラクトントリオールおよびポリ−3−メチルバレロラクトンジオールなど、
(4)ポリカーボネートジオール、例えば、ポリヘキサメチレンカーボネートジオールなど、
(5)ポリオレフィンポリオール、例えば、ポリブタジエングリコールおよびポリイソプレングリコール、または、その水素化物など、
(6)ポリメタクリレートジオール、例えば、α,ω−ポリメチルメタクリレートジオールおよびα,ω−ポリブチルメタクリレートジオールなどが挙げられる。
これらのポリオールの構造および分子量は特に限定されないが、前記親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと併用して使用することができる。
前記ポリアミンとして好ましいポリアミンは、例えば、短鎖ジアミン、脂肪族系、芳香族系ジアミン、長鎖ジアミン類およびヒドラジン類などが挙げられる。短鎖ジアミンとしては、例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンおよびオクタメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン化合物、フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンビス(フェニルアミン)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよび4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどの芳香族ジアミン化合物、シクロペンタンジアミン、シクロヘキシルジアミン、4,4−ジアミノジシクロヘキシルメタン、1,4−ジアミノシクロヘキサンおよびイソホロンジアミンなどの脂環式ジアミン化合物などが挙げられる。
長鎖ジアミンとしては、アルキレンオキシド(プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)を重合または共重合して得られるものが例示され、具体的にはポリプロピレンジアミンなどが挙げられる。また、ヒドラジン、カルボヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジドおよびフタル酸ジヒドラジドなどのヒドラジン類が挙げられる。これらは単独で或いは2種類以上を組み合わせて使用することができる。ポリオールおよびポリアミンとしては、前記親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと併用して使用することができるジオール化合物およびジアミン化合物としてはポリエーテル系が好ましい。
前記本発明で使用するポリウレタン樹脂の合成に使用するポリイソシアネート化合物としては、従来公知のポリウレタンの製造に使用されているものがいずれも使用でき特に限定されない。ポリイソシアネート化合物として好ましいものは、例えば、トルエン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、2,4−ジイソシアネートジフェニルエーテル、4,4’−メチレンビス(フェニレンイソシアネート)(MDI)、ジュリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイソシアネート、o−ニトロベンジジンジイソシアネートおよび4,4’−ジイソシアネートジベンジルなどの芳香族ジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートおよび1,10−デカメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添MDIおよび水添XDIなどの脂環式ジイソシアネートなど、或いはこれらのジイソシアネート化合物と低分子量のポリオールやポリアミンを末端がイソシアネートとなるように反応させて得られるポリウレタンプレポリマーなども当然使用することができる。
上記の原料を用いるポリウレタン樹脂の製造方法については特に限定されず、従来公知のポリウレタンの製造方法を用いることができる。例えば、分子内に活性水素を含まない有機溶剤の存在下、または不存在下に、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと少なくとも1個の活性水素基とポリシロキサンセグメントが同一分子内に共存する化合物と、ポリオールおよび/またはポリアミンと、ポリイソシアネートと、必要に応じて低分子ジオールもしくは低分子ジアミンを鎖伸長剤とし、イソシアネート基と活性水素含有官能基との当量比が、通常、1.0となる配合で、ワンショット法、または多段法により、通常、20〜150℃、好ましくは60〜110℃で、イソシアネート基が殆どなくなるまで反応させることでポリウレタン樹脂を得ることができる。
なお、上記ポリウレタン樹脂は、無溶剤で合成しても、有機溶剤を用いて合成してもよい。有機溶剤として好ましいのは、例えば、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルおよびシクロヘキサノンなどが挙げられる。また、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パークロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテートおよびN−メチル−2−ピロリドンなども使用することができる。
ポリウレタン樹脂を製造する場合には、それぞれ前記の、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンは20〜95質量%、好ましくは30〜80質量%、少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物を同一分子内に有する化合物は0.01〜30質量%、好ましくは0.1〜20質量%、鎖伸長剤は0〜50質量%、好ましくは0〜40質量%(これらの成分の合計は100質量%である。)の割合で使用し、ポリイソシアネートの比は、NCO/OH(NH2)=1.0で合成される。
なお、上記の反応成分において、親水性ポリオールおよび/またはポリアミン化合物が多いと(95質量%を超えると)、光学用保護フィルムにおいて表面保護層の耐水性の低下および外気の湿度制御が不可能となり好ましくない。一方、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンが少ないと(20質量%未満であると)、光学用保護フィルムの保護層の帯電防止性能が低下するので好ましくない(帯電防止機構が、親水性セグメント(イオン解離ポリマー)と支持電解塩からなるイオン伝導性ポリマーのため)。
また、上記の反応成分において、ポリシロキサン化合物が多いと(30質量%を超えると)、表面保護層を形成した光学用保護フィルム同士が滑りすぎて裁断保管時に積上げが不可能であることや、未反応ポリシロキサン成分の残留により品質工程管理に使用するインキをはじく現象が起きたりするので好ましくない。一方、ポリシロキサン化合物が少ないと(0.01質量%未満)、表面保護層を形成した光学用保護フィルム同士の滑り不足、汚染性能の不備、耐溶剤性および外気の湿度制御が不可能となり好ましくない。
本発明で使用するポリウレタン樹脂の分子量は、重量平均分子量(GPCで測定、標準ポリスチレン換算)で5,000〜500,000の範囲が好ましい。
上記樹脂(B)におけるイオン伝導ポリマーの他の例として、少なくとも1個以上の活性水素基とシロキサンセグメントを有する化合物とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド化合物とを反応させて得られるシロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂も有用である。該樹脂について以下に説明する。
上記シロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂は、少なくとも1個以上の活性水素基含有シロキサン化合物として前記例示のシロキサン化合物を使用し、該化合物にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、α−ブチレンオキシド、β−ブチレンオキシド、ヘキセンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、α−メチルスチレンオキシドなどを種々の触媒の存在下に開環重合させることによって得られる。この重合の触媒としてはKOH、NaOHなどのアルカリ触媒などが挙げられる。ここで特に好ましいポリアルキレンオキシド化合物はエチレンオキシドとプロピレンオキシドであり、特に好ましいのはエチレンオキシドである。また、反応して得られた樹脂の末端基(水酸基)は、光学用保護フィルムの表面保護層を形成する際にポリイソシアネート反応させるために、2官能以上が好ましい(耐溶剤性、ブリードアウトが少ない)。下記にポリシロキサンにエチレンオキシドを反応させて得られた樹脂(化合物)を例示する。
Figure 0004623580
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その他のシロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂としては、
(1)メチルハイドロジェンポリシロキサン化合物(SiH)とポリオキシエチレンアリルエーテル化合物(CH2=CH−CH2O〜)とを白金触媒などを使用してヒドロシリル化反応により得られるポリエーテルシロキサン共重合体、
(2)両末端エステル基含有シロキサン化合物とポリエチレングリコールとをテトラブチルチタン酸エステル触媒などを使用して重縮合反応により得られるポリエーテルシロキサン共重合体、および
(3)活性水素基を有するポリシロキサン化合物とメトキシポリエチレングリコールとをジイソシアネートを用いて(ウレタン結合で介して)反応して得られるポリエーテルシロキサン共重合体などが挙げられる。
上記樹脂(B)におけるイオン伝導ポリマーのさらに他の例としては、シロキサンマクロモノマー((メタ)アクリル基含有シロキサンマクロマー)とメトキシポリエチレンオキシドメタクリレートやメトキシポリエチレンオキシドアクリレートなどを使用したポリシロキサン・アルキレン変性アクリル樹脂が挙げられる。該樹脂について説明する。該樹脂の製造に使用する、分子内に(メタ)アクリル基を少なくとも1個有するポリシロキサン化合物としては、例えば、以下のような化合物が挙げられる。
Figure 0004623580
上記樹脂の製造に使用する分子内に(メタ)アクリル基および/またはアクリル基を少なくとも1個有する親水性化合物としては、例えば、以下のような化合物が挙げられる。
Figure 0004623580
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上記シロキサンマクロモノマーなどと共重合させてもよいアクリルモノマー化合物としては、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸ヒドロキシルエチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸トリメチルシリルプロピルなどのメタクリル酸およびそのエステル単量体や、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアルキル基の炭素数が1〜12のアクリル酸アルキルエステル、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル単量体などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。前記のシロキサンマクロモノマーなどとアクリルモノマーとを共重合させる重合方法は特に限定されず、従来公知のアクリルモノマーの重合方法と類似の方法を用いることができる。
本発明で使用する基材フィルムの粘着層と異なる他の面に設ける表面保護層に使用する支持電解塩としては、下記一般式で表される塩が挙げられる。
+-
(M+はLi+、Na+およびK+から選ばれる1種であり、X-はClO4 -、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、CF3SO2 -、(CF3SO22-、(C25SO22-、(CF3SO23-および(C25SO23-から選ばれる1種である。)
支持電解塩の具体例としては、例えば、過塩素酸リチウム、リチウムビストリフルオロメタンスルホンイミド、ホウフッ化リチウム、六フッ化リン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ペンタフルオロエタンスルホン酸リチウム、リチウムビスペンタフルオロエタンスルホンイミド、ホウフッ化テトラエチルアンモニウム、六フッ化リン酸テトラエチルアンモニウムおよびカリウムビストリフルオロメタンスルホンイミドなどを挙げることができる。
前記イオン伝導ポリマーに対する上記支持電解塩の使用量は、前記イオン伝導ポリマー100質量部あたり1〜30質量部の割合が好ましい。支持電解塩の使用量が1質量部未満では、形成される表面保護層の帯電防止性が不十分であり、一方、支持電解塩の使用量が30質量部を超えて使用しても特に利点はない。
前記樹脂(A)と前記樹脂(B)の使用量は、樹脂(A)および樹脂(B)の合計量(100質量%)のうち、樹脂(A)が5〜95質量%であり、樹脂(B)が95〜5質量%である。樹脂(A)の使用量が95質量%を超えると、本発明で使用する塗料の可使時間(ポットライフ)および表面保護層の基材フィルムへの密着性が低下するので好ましくなく、一方、樹脂(A)の使用量が5質量%未満では、形成される表面保護層の架橋密度および耐溶剤性が低下するので好ましくない。また、樹脂(B)の使用量が95質量%を超えると、形成される表面保護層の耐水性、耐溶剤性の低下が懸念されるので好ましくなく、一方、樹脂(B)の使用量が5質量%未満では表面保護層の帯電防止効果が希薄になるので好ましくない。
本発明において使用するポリイソシアネート(C)は、従来から使用されている公知のものが使用でき特に限定されない。例えば、2,4−トルイレンジイソシアネートの二量体、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス−(p−イソシアネートフェニル)チオフォスファイト、多官能芳香族イソシアネート、多官能芳香族脂肪族イソシアネート、多官能脂肪族イソシアネート、脂肪酸変性多官能脂肪族イソシアネート、ブロック化多官能脂肪族イソシアネートなどのブロック型ポリイソシアネート、ポリイソシアネートプレポリマーなどが挙げられる。これらのうち、芳香族系或いは脂肪族系のどちらでも使用可能であり、好ましくは芳香族系ではジフェニルメタンジイソシアネートおよびトリレンジイソシアネート、脂肪族系ではヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジイソシアネートなどの変性体であり、分子中にイソシアネート基を3個以上含むものが好ましく、前記ポリイソシアネートの多量体や他の化合物との付加体、さらには低分子量のポリオールやポリアミンとを末端イソシアネートになるように反応させたウレタンプレポリマーなども好ましく使用される。それらを下記に構造式を挙げて例示するが、これらに限定されるものではない。
Figure 0004623580
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本発明の表面保護層形成用塗料における上記のポリイソシアネート(C)の使用量は、前記の樹脂(A)および樹脂(B)とを合わせて100質量部に対して5〜80質量部、好ましくは5〜60質量部である。ポリイソシアネート(C)の使用量が80質量部を超えると、使用する塗料の可使時間の短縮などが起きるので好ましくなく、一方、ポリイソシアネート(C)の使用量が5質量部未満では、形成される表面保護層の架橋密度が低下するので好ましくない。
表面保護層形成用塗料には、必要に応じて、さらに硬化触媒、反応抑制剤やその他の添加剤を適宜使用することができる。硬化触媒としては、例えば、ジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレート、スタナスオクトエート、オクチル酸鉛、テトラ−n−ブチルチタネートおよびビスマスなどの金属と有機または無機酸の塩および有機金属誘導体、トリエチルアミンなどの有機アミンおよびジアザビシクロウンデセン系触媒などが挙げられる。反応抑制剤としては、例えば、燐酸、酢酸、酒石酸、フタル酸およびギ酸エステルなどが挙げられる。
さらに表面保護層に対する滑り性付与や耐水化を目的として、例えば、シリコーンオイルおよび/または変性シリコーンオイル(例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンおよびアラルキル変性ポリジメチルシロキサンなど)、各種ワックス、アクリル系ポリマー、長鎖アルキル変性ポリマー、フッ素変性ポリマーおよびシロキサン変性ポリマーなどの添加剤を加えることができる。
さらに本発明の塗料においては、前記支持電解塩に加えて、他の帯電防止剤を併用することができる。これらの帯電防止剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アルカリ金属塩含有ポリエーテル、アルカリ金属塩含有エーテル系ポリウレタン、ポリアミン、4級カチオン塩含有アクリル系樹脂、特殊変性ポリエステル、特殊カチオン系樹脂、セルロース誘導体、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンおよびスルホン化ポリアニリンなどの有機導電性材料、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、酸化スズ、酸化亜鉛および酸化チタンなどの金属酸化物および各種金属アルコキシドおよびITO粉末などの導電性フィラー含有高分子などの添加剤を加えることができる。
なお、本発明において表面保護層を形成する場合には、前記樹脂(A)と樹脂(B)とポリイソシアネート(C)とを含む表面保護層形成用塗料を使用する。該塗料は、無溶剤で調製したものでもよいし、有機溶剤を用いて調製したものでもよい。有機溶剤として好ましいのは、例えば、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどが挙げられる。また、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、ジオキサン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パークロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブおよびセロソルブアセテートなども使用することができる。有機溶剤を用いて調製した塗料の固形分は、特に限定されないが、3〜95質量%程度が好ましい。
基材フィルムは、例えば、ポリエステル、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを成分とするフィルムが用いられる。特に好ましいのは、二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムであり、光学用保護フィルムに適合した適正且つ必要な強度を有している。基材フィルムの膜厚は、好ましくは20〜100μmであり、より好ましくは、25〜40μmである。これらの基材フィルムは、必要に応じて、コロナ処理、帯電防止処理、易接着処理などを施してもよい。
本発明の光学用保護フィルムは、上記の表面保護層形成用塗料を用い、従来公知の方法で製造することができ、製造方法自体は特に限定されない。また、基材フィルム、粘着層形成材料などの表面保護層形成用材料以外の材料は、いずれも公知の材料が使用でき、特に限定されない。本発明の光学用保護フィルムの表面保護層の形成に際しては、本発明の表面保護層形成用塗料を、従来公知の方法によって、基材フィルムの表面(裏面は粘着層)に、乾燥厚さが0.01〜1μm程度となるよう塗布して被膜を形成させる。
このようにして得られた表面保護層は、樹脂(A)とポリイソシアネート(C)が、表面保護層形成用材料内の成分を架橋するので、表面保護層の汚染除去に耐え得る耐溶剤性および耐スクラッチ性(表面硬度アップ)をさらに向上させることができる。また、樹脂(B)においてエチレンオキシドユニットの酸素原子がイオン解離を行い、ポリマー鎖運動により支持電解塩のイオンが移動して帯電防止特性を発現する。その際に、シロキサンセグメントを有すると傾斜配向することにより樹脂(B)が、表面保護層の表面側へ配向して帯電防止特性の効果が付与される。
以上の如くして得られる光学用保護フィルムにおいては、表面保護層の表面抵抗値が105〜1012Ω/cm2であり、表面保護層のヘイズ値が1.0%以下であり、かつ表面保護層の動摩擦係数が0.15〜0.30であることが好ましく、このような性能は本発明によって容易に達成される。
以下に合成例、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の文中の「部」は質量部、「%」は質量%を示す。
[合成例1〜4]
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管およびマンホールを備えた反応容器を窒素ガスで置換した後、水酸基を有するポリエーテル変性ポリシロキサン化合物、ポリオール化合物、鎖伸長剤化合物および溶剤を所定量加え、均一に溶解させ、最終溶液濃度を30%になるように調節した。続いてジイソシアネート化合物を所定量(活性水素基1モルに対して等モル)加えて80℃で反応を行い、赤外吸収スペクトルで2,270cm-1の遊離イソシアネート基による吸収が認められなくなるまで反応を行った。得られたシロキサン含有ポリウレタン樹脂の原料組成、性状および物性を表1に示す。
Figure 0004623580
・(a−1)
Figure 0004623580
・(a−2)
Figure 0004623580
・PEG:ポリエチレンオキシドジオール(東邦化学工業社製、商品名PEG−2000、平均分子量2,000)
・1,3−BD:1,3−ブタンジオール
・DBA:N,N−ジヒドロキシエチル−n−ブチルアミン
・TEG:トリエチレングリコール
・HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート
・MEK:メチルエチルケトン
[合成例5]
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管およびマンホールを備えた反応容器を窒素ガスで置換した後、下記式(a−3)の両末端エステル基含有シロキサン化合物100g(0.1モル)とポリエチレンオキシドジオール(東邦化学工業社製、商品名PEG−2000、平均分子量1,000)220g(0.22モル)とを150℃に加熱した後、テトラブチルチタン酸エステル1gを添加して常圧で1時間、続いて180℃/10mmHgの条件で4時間反応させて水酸基価37のポリエーテル変性ポリシロキサン化合物を得た。
・(a−3)シロキサン化合物
Figure 0004623580
[合成例6]
攪拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管およびマンホールを備えた反応容器を窒素ガスで置換した後、メタクリル酸メチル30g、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート2g、アクリル酸n−ブチル18gおよびシロキサンマクロモノマー((メタ)アクリル基含有シロキサンマクロマー)(a−4)10g、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(b−1)40gを仕込み、不揮発分30%となるようにトルエン/メチルエチルケトン=1/1の混合溶剤を加え、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを1.0g加え、窒素をバブリングしながら70℃に加熱、8時間攪拌してシロキサン変性アクリル樹脂を合成した。
・(a−4)
Figure 0004623580
・(b−1)
Figure 0004623580
[実施例1〜7、比較例1〜2]
実施例および比較例の表面保護層形成用塗料(固形分5%)を表2、3の組成により作製した。
Figure 0004623580
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・熟成条件;40℃、2日
・EVOH;エチレンビニルアルコール共重合体、商品名:F104(エチレン共重合比率=32mol%、メルトインデックス=4.5g/min.;190℃、2,160g、(株)クラレ製)
・PVA;部分けん化ポリビニルアルコール、商品名:PVA−217(けん化度=87〜89、重合度=1,700、(株)クラレ製)
・YP−50S;フェノキシ樹脂、商品名:フェノトートYP−50S、重量平均分子量=40,000、東都化成工業(株)製)
・BL−S;ブチラール基・アセチル基含有ポリビニルアルコール共重合体、商品名:BL−S、水酸基=22mol%、アセチル基=3〜5mol%、ブチラール化度=70mol%以下、積水化学工業(株)製)
・PHDI;HDIのビウレット型、商品名:デュラネート24A−100、旭化成ケミカルズ(株)製)
・C−1;アルキレン変性ポリシロキサン/リチウム化合物、商品名:PC−3600、丸菱油化工業(株)製)
・DMF;ジメチルフォルムアミド
・アノン;シクロヘキサノン
[支持電解塩]
・L−1;過塩素酸リチウム
・L−2;リチウムビストリフルオロメタンスルホンイミド
本発明の光学保護フィルムの製造に使用する前記塗料は、イオン伝導ポリマーと支持電解塩からなる樹脂(B)とを有機溶剤に溶解または分散した後、樹脂(A)と混合して作製した。上記各成分の溶解または分散方法としては、公知のいずれの方法を使用してもよく、特に限定されない。
前記表2、3に記載の各塗料を用い、グラビア印刷により、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ製)の表面に、乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布した後、乾燥機中で溶剤を乾燥させた。乾燥後、40℃のオーブンにて48時間熟成させて表面保護層を形成させた。
次に、下記の配合処方で粘着剤組成物を作製した。上記の表面保護層を形成した各PETフィルムの裏面にグラビアロールにより乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布して粘着層を形成し、実施例および比較例の光学用保護フィルムを得た。
〔粘着剤組成物〕
・SKセイカダイン1491H(綜研化学(株)製)
100部
・硬化剤L−45(綜研化学(株)製) 0.9部
[試験例]
上記で得られた実施例および比較例の表面保護層の塗膜および光学用保護フィルムの性能を以下の項目について試験し、表4の結果を得た。
<表面抵抗値>
三菱化学(株)製のMCP−HT450を使用して光学用保護フィルムの帯電防止性の測定を行う。測定条件は、温度23℃、湿度65%RH、印加電圧100V、30秒で行った。帯電防止効果を発揮するには、表面抵抗値が1×1012Ω/cm2以下が望ましい。
<透明性>
スガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−2DPを使用し、光学用保護フィルムのヘイズ値を測定した。
ヘイズ値=測定値−基材のヘイズ値
ヘイズ値は1.0%未満であれば透過性が高く、光学用保護フィルムに適する。
<耐酢酸エチル性>
光学用保護フィルム表面に1gの酢酸エチルを垂らし、荷重50g/cm2でラビングした際の表面保護層の塗膜の外観を観察した。
○:表面保護層の塗膜外観の変化がない。
△:表面保護層の塗膜外観がやや変化している。
×:表面保護層の塗膜外観が変化している。
<汚染物易洗浄性>
1gの粘着剤組成物(SKセイカダイン1491H(綜研化学(株)製)/硬化剤L−45(綜研化学(株)製)=100/0.9)を表面保護層の塗膜に擦り付け、キムワイプ(登録商標)(乾拭きまたは酢酸エチルを用いて)にて拭取り時の易洗浄性を確認した。
○:粘着剤組成物が容易に洗浄できる(乾拭き)。
△:粘着剤組成物が洗浄できる(酢酸エチル使用)。
×:粘着剤組成物が洗浄できない。
<耐傷付き性>
光学用保護フィルムの表面保護層の塗膜を約10g/cm2の荷重にてスコッチブライト(住友スリーエム(株)製)で擦り、表面の傷付きを目視にて確認した。
○:確認できる傷が0本以上5本未満。
△:確認できる傷が5本以上10本未満。
×:確認できる傷が10本以上。
<密着性>
光学用保護フィルムの表面保護層の塗膜と基材PETフィルムとの接着性を碁盤目試験(セロハンテープ剥離クロスカット法)にて行った。
<滑り性>
新東科学(株)製のHEIDON−14DRを使用して光学用保護フィルムの動摩擦係数の測定を行う。測定条件は、温度23℃、湿度65%RH、測定数5回の平均値で行った。動摩擦係数は、0.18〜0.28の範囲が望ましい。
<印刷適性>
寺西化学工業(株)製マジックインキNo.500を使用して表面保護層の塗膜面に記載し、インキの筆記状況を観察した。
○:マジックインキの筆記状況が良好である。
△:ややインキのハジキがあるが問題ないレベルである。
×:インキがはじき筆記できない。
Figure 0004623580
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以上のように、本発明によれば、帯電防止性、傷付き防止(スクラッチ性)および汚染物易洗浄性(有機溶剤で洗浄するため耐溶剤性が必要となる)の他、印刷適性(工程管理する際に使用するプリンターインキの適性)、基材との密着性、透明性および適度な滑り性などを有する光学用保護フィルムが、1コートシステムで提供される。

Claims (13)

  1. 基材フィルムと、該基材フィルムの一方の面に設けた粘着層と、該基材フィルムの他の面に設けた帯電防止性表面保護層とからなる光学用保護フィルムにおいて、
    上記表面保護層が、分子内に活性水素基を有する樹脂(A)とイオン伝導ポリマー(B)支持電解塩(D)ポリイソシアネート(C)とを被膜形成成分として1コートで形成されてなり、
    前記イオン伝導ポリマー(B)が、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと、有機ポリイソシアネートと、少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物とを、鎖伸長剤の不存在下または存在下で反応させてなる親水性セグメントとポリシロキサンセグメントを含有しているポリウレタン樹脂、または、
    少なくとも1個の活性水素基とシロキサンセグメントを有する化合物と、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド化合物とを反応させて得られるシロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂、または、
    ポリシロキサン・アルキレン変性アクリル樹脂からなる群から選ばれるいずれかであることを特徴とする光学用保護フィルム。
  2. 樹脂(A)中の活性水素基が、水酸基、アミノ基、チオール基および/またはエポキシ基である請求項1に記載の光学用保護フィルム。
  3. 前記少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物が、下記の式で表される化合物からなる群から選択される請求項1または2に記載の光学用保護フィルム。
    Figure 0004623580
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  4. 前記少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物が、2個の水酸基またはアミノ基を有するポリシロキサン化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学用保護フィルム。
  5. 前記シロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂が、下記のいずれかの式で表される請求項1または2に記載の光学用保護フィルム。
    Figure 0004623580
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  6. 前記ポリシロキサン・アルキレン変性アクリル樹脂が、下記式で表されるポリシロキサン化合物と、メトキシポリエチレン(メタ)アクリレートとを反応して得られる請求項1または2に記載の光学用保護フィルム。
    Figure 0004623580
  7. 持電解塩(D)が、下記一般式で表される塩である請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学用保護フィルム。
    +-
    (M+はLi+、Na+およびK+から選ばれる1種であり、X-はClO4 -、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、CF3SO2 -、(CF3SO22-、(C25SO22-、(CF3SO23-および(C25SO23-から選ばれる1種である。)
  8. 表面保護層の表面抵抗値が、105〜1012Ω/cm2である請求項1に記載の光学用保護フィルム。
  9. 表面保護層のヘイズ値が、1.0%以下である請求項1に記載の光学用保護フィルム。
  10. 表面保護層の動摩擦係数が、0.15〜0.30である請求項1に記載の光学用保護フィルム。
  11. 請求項1に記載の光学用保護フィルムにおける帯電防止性表面保護層を1コートで形成するための塗料であって、少なくとも分子内に活性水素基を有する樹脂(A)と、イオン伝導ポリマー(B)と有機溶剤に溶解または分散してなり、
    前記イオン伝導ポリマー(B)が、親水性ポリオールおよび/またはポリアミンと、有機ポリイソシアネートと、少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサン化合物とを、鎖伸長剤の不存在下または存在下で反応させてなる親水性セグメントとポリシロキサンセグメントを含有しているポリウレタン樹脂、または、
    少なくとも1個の活性水素基とシロキサンセグメントを有する化合物と、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド化合物とを反応させて得られるシロキサン変性ポリアルキレンオキシド樹脂、または、
    ポリシロキサン・アルキレン変性アクリル樹脂からなる群から選ばれるいずれかであることを特徴とする表面保護層形成用塗料。
  12. 樹脂(A)が、樹脂(A)と樹脂(B)との合計量(100質量%)のうちの5〜95質量%であり、樹脂(B)が95〜5質量%である請求項11に記載の塗料。
  13. さらに使用直前にポリイソシアネートを添加するか、或いは安定化ポリイソシアネートを含有している請求項11に記載の塗料。
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