JP4623084B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
一般にパチンコ機等の遊技機には、店員など特定の者にしか触れさせたくない多数の部材が設けられている。これらの部材は、一般に施錠装置によって施錠されたガラス扉等の裏面側に配設されてはいるものの、これら部材に対する不正な操作や、改造を施した不正部品への交換等に代表される不正行為によって遊技場に多大な損害が生じている。これを防止するために、遊技場側では、防犯用のカメラを設置したり店員による監視を強化する等の対策を施すこととなっている。
特開2001−029543号公報。
しかしながら、施錠装置を解錠してガラス扉等を少しだけ開閉して行われる不正行為に対しては、防犯カメラの設置や店員の増員等による監視の強化だけでは不正行為の検出が難しいという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、不正行為の検出を容易にして防犯性を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、支持部材と、その支持部材に開閉可能に支持される開閉部材と、前記開閉部材が閉鎖状態から所定量開放した第1の開放状態において前記開閉部材の閉鎖方向側への移動を規制すると共に、前記第1の開放状態より大きな開放量で設定された第2の開放状態において前記閉鎖方向側への移動規制を解除する閉鎖規制手段とを備えており、その閉鎖規制手段は、前記支持部材又は前記開閉部材の一方に設けられると共に少なくとも1以上の段差を形成する歯部と、前記支持部材又は前記開閉部材の他方に揺動可能に支持されると共に前記第1の開放状態において前記歯部に係合する係合部を有する中間部材と、その中間部材を、前記第1の開放状態において前記係合部と前記歯部とが近接する方向へ付勢し、前記第2の開放状態において前記係合部と前記歯部とが離間する方向へ付勢する付勢手段とを備え、前記中間部材の係合部は、前記第2の開放状態から前記開閉部材が閉鎖される場合に前記歯部から離間した経路を経由するものであり、前記支持部材又は前記開閉部材の一方に溝が凹設され、前記溝は、外周面の一部に形成される前記歯部と、前記歯部側の経路と、前記歯部から離間した経路と、前記歯部側の経路および前記歯部から離間した経路を区画する突起とを備え、前記歯部から離間した経路を経由する前記中間部材の係合部は前記突起により前記歯部との係合が規制されている
請求項1記載の遊技機によれば、開閉部材の開閉動作を大胆にして不正行為の検出を容易にすることができ、防犯性を高めることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
図1は、本発明の第1実施例におけるパチンコ機1の斜視図である。パチンコ機1は、図1に示すように、略矩形状に形成された木製の外枠2と、その外枠2と略同一の外形形状に形成された内枠3とを備えている。内枠3は、その左側(図1の左側)の上下2箇所に配置され外枠2に固設されたヒンジ部材10,20によって外枠2に軸支されており、内枠3が外枠2に対して揺動可能に取着されている。
2つのヒンジ部材のうち、上側に設けられたヒンジ部材10は、内枠3が外枠2に対して一定量以上開放されなければ閉鎖できないように、いわゆるラチェット機構の歯形面を有して構成されており、詳細については、図2以降を参照して後述する。下側に設けられたヒンジ部材20は、内枠3を外枠2に対して何らの規制もなく揺動可能に支持する一般的なヒンジ機構で構成されている。具体的には、外枠2にかしめピン(図示せず)で固定されたヒンジ部材20には、上方に向けて突設された回転軸が設けられる一方、内枠3には、その回転軸を挿通可能な軸穴を有するプレートが設けられた公知のヒンジ機構であり、詳細な説明については省略する。なお、下側のヒンジ部材20を、上側と同一のラチェット機構を有するヒンジ部材で構成しても良く、この場合には、閉鎖方向側への移動規制をより強固なものとすることができる。
内枠3の前面には、その前面の上側を覆う前面上扉(ガラス扉)4と、その下側を覆う前面下扉5とが設けられており、これら前面上扉4及び前面下扉5とは、共に内枠3の前面を開閉可能に取着されている。また、内枠3の裏面には、遊技者によって内枠3の前面で行われる遊技の制御を行う複数の制御基板や、球の払い出しを行うための払出装置等が配設されている。遊技場に設置されたパチンコ機1に対しては、内枠3の裏面に配設された各部品の点検や交換等の保守作業は、内枠3の正面視右側端部に設けられる鍵穴に対して専用鍵による解錠操作を行った後に外枠2に対して内枠3を前面側へ揺動し、外枠2と内枠3との開口(隙間)部分から手や工具等を差し込むことにより行われる。
前面上扉4には、その略中央部に略円形状の開口4aが穿設されている。開口4aは、前面上扉4の裏面に取着された透明なガラス板6によって覆われており、そのガラス板6を介して、図示しない入賞口等を有する遊技領域(図示せず)を遊技者が視認可能に構成されている。パチンコ機1は、このガラス板6を介して設けられた遊技領域に打ち込まれた球の挙動に応じて遊技が変化しつつ進行する第1種パチンコ遊技機であり、公知のものであるためその説明を省略する。
前面下扉5の前面には、球を貯留する上皿7が、前方へ向けて突設されている。前面下扉5の下方であって、内枠3の下側部分には上皿7に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿8が、上面を開放した箱状に形成されている。下皿8の右方(図1の右側)には、球を遊技領域へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル9が配設されている。
次に、図2を参照して、パチンコ機1の外枠2に対して内枠3を一定量以上開放した場合に限って内枠3を閉鎖可能とする内枠3の開閉機構について詳しく説明する。図2は、上側のヒンジ部材10とその周辺の構成部品とを分解して示した斜視図である。なお、図2においては、外枠2及び内枠3は一部分のみを示している。
外枠2に対する内枠3の開閉機構は、外枠2に固設されるヒンジ部材10と、そのヒンジ部材10に軸支される内枠3と、内枠3に揺動可能に軸支されるロックレバー13と、そのロックレバー13に付勢力を付与するコイルばね14とを備えている。
内枠3には、その左側上部に上方に向けて突出した回転軸3aが設けられている。回転軸3aは、組み付け後の状態において、外枠2に固設されたヒンジ部材10の軸穴11aに係合しており、内枠3は、外枠2に対して回転軸3aを中心に回動可能となっている。また、回転軸3aは、上側が軸穴11aの外径より小さい一定の外径に形成されると共に、下側は軸穴11aの外径より大きな段付きの軸で構成されており、内枠3の上方への移動が規制され、回転軸3aの周りに内枠3の支持構造を構成するロックレバー13の配置スペースが形成される。内枠3の回転軸3aの周りには、ロックレバー13の回転軸13aを軸支する軸穴3bが回転軸3aと同一の軸方向に沿って穿設されると共に、その軸穴3bよりも回転軸3aを中心とした上面視時計回り方向側(図2における軸穴3bの左側)にばね受け軸3cが回転軸3a及び軸穴3bと同一の軸方向に沿って上方に突出して設けられている。
外枠2は、4本の板材を上下左右に箱状に組み合わせて構成されており、その左上隅には、ヒンジ部材10が、4本のかしめピン15によってかしめ固定される。ヒンジ部材10は、略矩形の板状に形成されると共に端部に軸穴11aを有する平板状の上板11と、上板11の一辺から下方へ伸びた側板12とから形成されている。
上板11の内面側(図2の下側)には、外周面の一部に鋸刃状の歯形面を形成した環状の溝11bが凹設されている。ロックレバー13のロック軸13bは、内枠3の開閉と共に溝11b内を周回し、内枠3を一定量以下に開放してから閉鎖しようとする時には、ロックレバー13のロック軸13bが溝11bの歯形面に係合して内枠3の閉鎖が規制される。
ヒンジ部材10の上板11および側板12には、4本のかしめピン15を挿通させるための取付穴11c,12cがそれぞれ2個ずつ設けられている。4本のかしめピン15が取付穴11c,12cと外枠2とを貫通してそれぞれ差し込まれた後、各かしめピン15の先端部がかしめられることにより、ヒンジ部材10は外枠2に固設される。
ロックレバー13は、一定量以下の内枠3の開放時に、内枠3と外枠2との間に介在して内枠3の閉鎖を規制するための部材である。このロックレバー13は、一端部(図2における左側端部)に下方に向けて内枠3の軸穴3bに挿通される回転軸13aが突出して設けられており、その回転軸13aを中心としてロックレバー13は、内枠3に揺動可能に軸支される。
ロックレバー13における回転軸13aとは反対側の端部には、一部に歯形面を有するロック軸13bが上方に向けて突設されている。このロック軸13bは、組み付け後の状態においては、ヒンジ部材10の上板11に凹設された環状の溝11b内に配置される。溝11bの外周面には、ロック軸13bの歯形面に対向する位置に部分的に歯形面が形成されており、歯形面における一部の歯が互いに噛み合うことによって内枠3の閉鎖方向側への移動が規制される。
ロックレバー13の中央より回転軸13a側には、ロック軸13bと略同一方向へ向けてばね受け軸13cが突設されている。このばね受け軸13cには、ロックレバー13に付勢力を付与するコイルばね14の一端が掛けられる。コイルばね14の他端は、内枠3から上方に向けて突設されたばね受け軸3cに掛けられて、ロックレバー13に上面視時計回り方向または反時計回り方向側への付勢力を付与する。
コイルばね14は、内枠3とロックレバー13とにそれぞれ設けられたばね受け軸3c,13cに掛けられてロックレバー13に付勢力を付与するものである。このコイルばね14は、単品状態においては、組み付け状態中におけるばね受け軸3c,13cの軸間距離より短い長さに形成され、ばね受け軸3c,13c間を縮める方向へ付勢力を付与する引張りコイルばねで構成されている。このコイルばねは、弾性変形によってばね受け軸3c,13c間を縮小する方向側への付勢力を付与し得るものであれば良く、例えば、ばねの材質については金属、合成樹脂、或いは、ゴム等のいずれの材料で形成しても良く、また、本実施例とは巻き方向や形態が異なるばねを使用して付勢力を付与しても良い。即ち、環状のゴムを、2つのばね受け軸3c,13cに掛けて付勢力を付与しても良い。
次に、図3及び図4を参照して、パチンコ機1の作用についてロックレバー13の動作を中心に説明する。図3及び図4は、パチンコ機1を上面視した場合におけるロックレバー13の配置位置を内枠3の開放状態毎に示しており、図3(a)は、内枠3の閉鎖状態を示し、図3(b)は、内枠3が閉鎖状態から少しだけ開放されて内枠3の閉鎖側への移動が規制された状態を示している。図3(c)は、図3(b)のIIIc部を拡大して示した図であり、内枠3の閉鎖方向側への移動が規制された状態におけるロックレバー13のロック軸13bとヒンジ部材10に設けられる環状の溝13bとの相対位置を例示している。また、図4(a)は、内枠3の閉鎖方向側への移動規制が解除される位置まで内枠3が開放された開放状態を示し、図4(b)は、図4(a)の開放状態から内枠3が閉鎖される過程の状態を例示している。
なお、図3及び図4においては、内枠3の開閉機構に関する部材であって、且つ、内枠3の閉鎖側への移動を規制する機構に関する部材のみを示し、他の部材を省略して示している。また、図3及び図4においては、図面を簡略化して理解を容易にするために、コイルばね14の途中部分のばね形状を一点鎖線で示している。更に、図3(b)においては、パチンコ機1の上面視においては視認不能であり本来ならば点線で示される形状を、理解を容易にするために実線で示している。
図3(a)に示すように、内枠3が閉鎖された状態においては、コイルばね14が、ロックレバー13の回転軸13aに対して内枠3の回転軸3aから離間した側(図3(a)の右側)に配置されている。コイルばね14は、ロックレバー13のばね受け軸13cと内枠3のばね受け軸3cとを近づける方向へ付勢力を付与する。このため、ロックレバー13には、上面視においてロックレバーの回転軸13aを中心とする時計回り方向側への付勢力が付与され、ロックレバー13のロック軸13bがそのロック軸13bの時計回り方向側に配置される外周面に当接した状態にロックレバー13は配置される。
この内枠3の閉鎖状態においては、鍵穴に対する専用鍵の解錠操作が行われない限り公知の施錠装置によって開放側への内枠3の移動が不能となっている。施錠装置に対する専用鍵の解錠操作が行われるか、または、不正に針金等を使用して専用鍵の解錠操作と同等の操作が施錠装置に対して行われると、施錠装置が解錠状態となり、内枠3を前面側へと引き出すことにより、内枠3を前面側へ開放し得る状態となる。
内枠3の開放時には、図3(b)及び図3(c)に示すように、ロックレバー13のロック軸13bが、ロックレバー13の回転軸13aを中心として時計回り方向側に付勢されて溝11bに設けられる歯形面に押しつけられつつ環状の溝11bの右側の外周面に沿って、次第に下方へ移動する。具体的には、ロックレバー13のロック軸13bに設けられた歯と、環状の溝11bの外周面に設けられた多数の歯とのうちいずれかの歯が右上がりに一対となって対向しつつ順に対向する歯が入れ替わりつつ移動する。この内枠3の開放中には、ロック軸13bは、溝11bの歯形面に押しつけられた状態となっており、内枠3を途中で閉鎖しようとすると、対向した一対の歯が噛み合うことにより、ロック軸13bが溝11bの外周面に沿って右上方向へ移動するのが規制される。このロック軸13bの右上方向への移動規制に伴って内枠3の閉鎖方向側への移動が規制される。
図3(b)に示す状態から更に内枠3を開放すると、ロックレバー13のばね受け軸13cに対する内枠3のばね受け軸3cの配置位置がロックレバー13の回転軸13aより左側(反時計回り方向側)に配置される。このため、コイルばね14によってロックレバー13に付勢力の付与される方向が反転し、ロックレバー13は、上面視においてロックレバー13の回転軸13aを中心として反時計回り方向側に付勢される。ロックレバー13のロック軸13bは、図4(a)に示すように、溝11bの右下側の外周面から離間して左上側の外周面側に当接して支持される。
図4(a)に示す開放状態に達してから閉鎖が開始される場合には、ロックレバー13のロック軸13bは、図4(b)に示すように、溝11bの左上側の通路を経由する。溝11bの左上側の通路には、ロック軸13bの歯形面に対向する歯が形成されていないので、途中でコイルばね14によってロックレバーに付勢力の付与される方向が反転されても中央部分の半島状の突起に規制されて歯の噛み合いが生じず、ロック軸13bは規制されることなく右上側へと移動する。その移動に従って内枠3は、図3(a)に示す閉鎖状態に達するまで閉鎖方向側へと移動する。
このように、パチンコ機1によれば、内枠3が閉鎖状態から図4(a)に示す開放状態に達する前の開放状態においては、ロックレバー13によって内枠3の閉鎖方向側への移動が規制され、図4(a)に示す開放状態に達するまで内枠3を開放することにより、内枠3の閉鎖方向側への移動規制が解除される。このため、不正行為を目的として少ない量だけ内枠3を開放した場合には、内枠3を一旦より大きく開放させてから閉鎖させることができ、内枠3の開閉動作によって不正行為を検出することができる。
即ち、不正に鍵を入手したり、針金等によって不正に施錠装置を解錠して内枠3の裏面側に対して不正行為をしようとする場合に、少しだけ内枠3を開放して不正操作や不正な動作を行う部品への交換をし、そのまま内枠3の閉鎖を行う不正行為が行われる。この場合には、防犯カメラや店員の視界を遮る壁となるように人が立ち、その死角の中で不正行為が行われるので、不正行為の検出が困難であった。また、これを対策するために防犯カメラを増設したり、店員を増員するのは、遊技場のコスト増大につながり問題となっていた。これに対し、パチンコ機1においては、少ない量だけ内枠3を開放しようとしても、内枠3を一旦より大きく開放させてから閉鎖させることができるので、内枠3の大げさな開放動作によって不正行為を死角の中で行うことを困難にすることができ、不正行為の検出を容易にすることができる。よって、防犯カメラや店員の増員を抑えつつパチンコ機1の防犯性を高めることができる。
また、従来から座椅子等に使用されて一方向側への移動を一定量規制するラチェット機構においては、カムと歯とのかみ合いによって座面に対して背面が起立する方向にのみ揺動し、座面と背面とがほぼ重ねられた状態においてカムが歯の側へ付勢されるのを規制する板状の部材を設けていた。この構造を踏襲して内枠3の開閉機構を構成する場合には、カムと、カムを付勢するばね以外にカムが歯の側へ付勢されるのを規制する板状の部材が必要となる。これに対し、パチンコ機1によれば、コイルばね14によるロックレバー13のロック軸13bと溝11bの歯形面とに対する付勢方向が、両部位が近接する方向から離間する方向へ切り替いる。この切り替えによって、ロックレバー13のロック軸13bは、図4(a)に示す開放状態から閉鎖する場合に溝11bの歯形面から離間した経路を経由させ、内枠3の閉鎖規制とその規制解除とを行っている。このため、従来から一般に座椅子等に使用されてきたラチェット機構に比して、必要な部品点数を低減し、製造コストを抑制することができる。
なお、内枠3の閉鎖規制が開始される開放状態は、施錠装置の解錠が行われてから内枠3の開放が開始される位置に近いほど小さな隙間に対する不正行為を抑制するのに役に立つので有効であり、この位置は、ロックレバー13のロック軸13bまたはヒンジ部材10の溝11bの外周面のうちいずれか一方の歯形面の設計位置を変更することにより対応することができる。
また、内枠3を開放した状態で店員が遊技に関する部品の点検や交換作業を行う場合に、設計時における部品レイアウトに応じて店員の作業スペースを確保し得る開放量で閉鎖方向側への移動を規制するように閉鎖方向側への移動を規制する開放量を設定することが好ましい。点検作業等は、一般にパチンコ機1の内枠3が遊技場の通路に突出した状態で行われるものであり、この点検作業等の実行中に通行人が内枠3に衝突すると、内枠3と外枠2との間に作業者が誤って挟み込まれてしまう危険性がある。特に内枠3には、多数の遊技に関する部材が組み込まれて重いものであるため、危険性が高い。パチンコ機1においては、一定量以下の内枠3の開放時における内枠3の閉鎖方向側への移動が規制されるので、作業者の挟み込みの危険性を低減することができ、作業者も安心して作業に没頭することができるのである。
更に、本実施例においては、多数の段階で閉鎖方向側への移動規制が行われるようにロックレバー13のロック軸13bと、ヒンジ部材10の溝11bの外周面とに複数の歯を設けて歯形面を形成したが、もっと少ない数の歯で歯形面を構成しても良い。少なくとも1以上の歯(1段以上の段差)が溝11bの外周面に形成されることにより、閉鎖方向側への内枠3の移動を少なくとも1回規制することができるので、不正行為の検出または作業スペースの確保の少なくともいずれか一方を目的とした内枠3の閉鎖方向側への移動規制機能を備えたパチンコ機1とすることができる。また、ロックレバー13を使用して閉鎖方向側への移動を規制する対象は、内枠3に限るものでなく、ガラス板6が取着された前面上扉(ガラス扉)4等の他の部材としても良い。
次に、図5を参照して、第2実施例のパチンコ機50について説明する。第1実施例のパチンコ機1においては、内枠3が一定量以下に開放された状態においては、ロックレバー13のロック軸13bをコイルばね14でヒンジ部材10の溝11bの歯形面へ付勢して閉鎖方向側への移動を規制するいわゆる機械的な機構のみによって閉鎖方向側への移動を規制した。これに対し、第2実施例のパチンコ機50では、一定量以下に開放された状態において閉鎖方向側への移動が規制される対象を、ガラス板6を支持する前面扉51としたものであり、且つ、その閉鎖方向側への移動規制を電気的な制御を伴わせて行うものである。
図5は、第2実施例におけるパチンコ機50の斜視図であり、前面扉51が開放された状態を示している。図5においては、内枠3の前面における円弧状のレールの内側に形成され、球が打ち込まれる遊技領域に配設される入賞口の一部や、球の流路を変更する釘等の部材を省略して示している。以下、第2実施例の説明にあたり、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
前面扉51は、ガラス板6や、球を保留する上皿などが設けられた部材である。この前面扉51の一端側の上下2カ所は、ヒンジ板51aを介して内枠3に連結され、内枠3に対して前面側に揺動可能に軸支される。また、前面扉51の裏面には、その裏面側に向けて突出した突起51bが設けられ、その突起51bが前面扉51の閉鎖時には、閉鎖規制ソレノイド52の可動片に連結される樹脂製のロック体52aが自由位置に配置されている場合に当接する。この当接状態においては、前面扉51は、完全には閉鎖ができず、前面扉51の閉鎖方向側への移動が規制された状態となる。なお、完全に閉鎖できない状態においては、内枠3の正面視右側端部に設けられる鍵穴に対して専用鍵による施錠装置が施錠状態とはならず、前面扉51の開放状態が継続される。なお、突起51bは、前面扉51の回転中心となるヒンジ板51a側より、ヒンジ板51aから離間した側に配設された方が好ましい。ヒンジ板51aから離間した位置に配設されることにより、閉鎖時に突起51bにかかる負担が軽減され、突起51b及び突起51bに当接するロック体52aを破損し難いものとすることができる。
閉鎖規制ソレノイド52は、電磁的に可動片を作動させる一般的な電磁ソレノイドで構成されており、そのオフ時(非通電時)には内蔵されるばねでロック体52aを右方に押し出して自由位置に配置し、そのオン時(通電時)には、ばね力以上の電磁力によってロック体52aを左方の通電位置に移動させるものである。ロック体52aが自由位置に配置された状態においては、前面扉51の突起51bがロック体52aに当接して前面扉51を閉鎖することができず、閉鎖規制ソレノイド52がオンされた場合に限って前面扉51を閉鎖させることができる。また、ロック体52aが通電位置に移動した状態においては、前面扉51の突起51bは、ロック体52aに当接することがなく、閉鎖方向側への移動が規制されずに前面扉51を閉鎖状態とすることができる。この閉鎖状態となると、施錠装置によって前面扉51が施錠され、鍵穴に対する専用鍵による解錠操作がなければ前面扉51が開放されない状態となる。
開放検出センサ53は、前面扉51の一定量以上の開放を示す信号を出力するためのセンサであり、箱状に形成された本体の一側面に2つの素子が同一方向へ向けて内蔵された赤外線反射式のセンサにより構成されている。この素子の片方は、赤外線を発光する発光素子であり、他方は、赤外線を受光する受光素子である。この発光素子から発行された光は、前面扉51が開放検出センサ53の前面側に配設されている場合にオフ信号を出力し、前面扉51が略90度以上開放されて、開放検出センサ53の前面側から外れた場合にオン信号を出力する位置に配設される。なお、前面扉51の一定量以上の開放を示す信号を出力するためのセンサは、上記した赤外線反射式のセンサに限定されるものでない。前面扉51が一定量以下に開放した状態中には前面扉51に当接して押圧される可動片を有し、前面扉51が一定量以上開放した場合に限って可動片から前面扉51が離間してオフ信号を出力する機械的なリミットスイッチ等、他のいずれの方式のセンサで構成しても良い。
ここで、ガラス板6を有する前面扉51の開放時に露出される遊技領域について説明する。遊技領域は、内枠3に固定される遊技盤54の前面側(前面扉51側)の一面に形成され、遊技媒体としての球を使用した弾球遊技が行われる領域である。この遊技領域には、球を案内する円弧状のレール、そのレール内に形成され球が入球した場合に一定量(本実施例においては5個)の球を入賞球として払い出すための入賞口55、入賞口55への入球を必要条件として図柄の変動を行うと共に内部的な抽選に当選した場合に予め定めた図柄(本実施例においては同一の図柄を3つ揃えた組み合わせ)を表示して大当たりを発生させるLCD56、LCD56に予め定めた図柄を表示させる大当たり時に、球が入賞しやすいように所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される大入賞口57等が設けられている。球が遊技領域内で詰まったり、球の入り易さをパチンコ機毎に調整するために前面扉51は、開放可能に構成される一方、遊技者に自由に開放されると、入賞口55,57に不正に球を入賞させたり、大入賞口57を開放時期以外に不正に開放させたりする不正行為が簡単に行われてしまうので、通常時には遊技領域が前面扉51で覆われて施錠装置で施錠された状態となっている。
次に、図6を参照してパチンコ機50の電気的構成について説明する。図6は、パチンコ機50の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機50には、遊技者によって遊技盤54前面の遊技領域で行われる遊技の制御を主として行う主制御基板Cと、その主制御基板Cの指示に基づいて払出モータ25を駆動して入賞数に応じて球の払い出しを制御する払出制御基板Hと、主制御基板Cの指示に基づいて遊技盤54前面に設けられるLCD56に図柄等を表示する制御を行う表示用制御基板Dと、その表示用制御基板Dの指示に基づいてLCD56の表示に同期してスピーカ27やランプ28等の制御を行う音声ランプ制御基板Lと、各制御基板C,H,D,L,E,Fおよびその制御基板C,H,D,L,E,Fに接続される各装置に電源を供給する制御を行う電源基板Eと、電源基板Eに接続され、上記した開放検知センサ53から出力される信号に基づいて閉鎖規制ソレノイド52の動作を制御するドア制御基板Fとが設けられている。
各制御基板C,H,D,L,E,Fは、内枠3の裏面に配設されており、各部品の点検や交換等の保守作業は、専用鍵による解錠操作の後に外枠2に対して内枠3を前面側へ揺動し、外枠2と内枠3との開口(隙間)部分から手や工具等を差し込んで行われる。また、各制御基板C,H,D,L,E,Fには、演算装置である1チップマイコンとしてのMPUが搭載され、MPUには、MPUにより実行される各種プログラムや固定値データを記憶したROMと、そのROM内に記憶される制御プログラムの実行に当たって各種データ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAMと、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。図7に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてドア制御基板FのMPUのROM内に記憶されている。
主制御基板Cおよび払出制御基板Hには、入賞口55,57へ入賞した球や払い出しが行われた球を検出するための検出スイッチなど他の入出力装置26が接続されている。
次に、上記のように構成されたパチンコ機50で実行される処理のうち、前面扉51の開閉動作に関する処理を、図7のフローチャートを参照して説明する。図7は、ドア制御基板Fにおいて実行されるメイン処理の一部を構成するドア閉鎖規制処理のフローチャートである。このドア閉鎖規制処理は、ドア制御基板Fのメイン処理の中で行われる処理である。メイン処理は、ドア閉鎖規制処理の他に電源オン時にRAMを初期化する初期化処理等が含まれる。
ドア閉鎖規制処理では、まず、開放検知センサ53のオン信号を検知したか確認し(S1)、オン信号を検知しなければ(S1:No)、オン信号を検知するまで、S1の処理を繰り返す。
S1の処理において開放検知センサ53のオン信号を検知した場合には(S1:Yes)、閉鎖規制ソレノイド52をオンし(S2)、その後、S2の処理をした後の経過時間を確認する(S3)。S3の処理において経過時間が5秒に達していなければ(S3:No)、次の処理への進行を待機してS3の処理を繰り返し、S3の処理で経過時間が5秒に達したことが確認されると(S3:Yes)、閉鎖規制ソレノイド52をオフして(S4)、処理をS1へ移行する。
このように、ドア制御基板Fによって開放検知センサ53のオン信号が検知されると、閉鎖規制ソレノイド52がオンされてから5秒間は、S3のオン状態を継続する処理によって閉鎖規制ソレノイド52のオン状態が継続し、閉鎖規制ソレノイド52のオン後に5秒が経過してから閉鎖規制ソレノイド52はオフとなる。上述したように、前面扉51は、一旦開放されると、閉鎖規制ソレノイド52がオンされた状態でなければ閉鎖することはできないので、前面扉51を略90度以上開放して開放検知センサ53をオンした後、5秒以内に前面扉51を閉鎖する場合に限って前面扉51は閉鎖することができる。よって、不正行為を目的として前面扉51を少しだけ開放した場合に、略90度以上の前面扉51の開放動作を必然的に行わせて不正行為の検出を容易することができ、この前面扉51の閉鎖方向側への移動規制する機構を電気的な制御を伴わせて行うことができる。なお、閉鎖規制ソレノイド52及び開放検知センサ53等を使用して閉鎖方向側への移動を規制する対象は、前面扉51に限るものでなく、内枠3等の他の部材としても良い。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記第1実施例においては、閉鎖方向側への移動を規制するラチェット機構を有する構造として、1本のコイルばね14と、そのコイルばね14によってラチェット機構としての付勢力が付与されるロックレバー13を使用したが、閉鎖方向側への移動を規制する機構は上記実施例に限定されるものでない。段階的に閉鎖方向側への移動を規制し、一定量以上大きく開放された場合に限って閉鎖方向側への移動規制を解除する、座椅子等に一般に使用される公知の種々のラチェット機構を使用しても良い。
本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たりが発生した後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例としてあげられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
以下に本発明の遊技機およびその変形例を示す。支持部材と、その支持部材に開閉可能に支持される開閉部材とを備えた遊技機において、前記開閉部材が閉鎖状態から所定量開放した第1の開放状態において前記開閉部材の閉鎖方向側への移動を規制すると共に、前記第1の開放状態より大きな開放量で設定された第2の開放状態において前記閉鎖方向側への移動規制を解除する閉鎖規制手段を備えていることを特徴とする遊技機1。
遊技機1において、前記閉鎖規制手段は、前記開閉部材を開放した量に応じて少なくとも2以上の異なる開放量で前記開閉部材の閉鎖方向側への移動を規制するものであることを特徴とする遊技機2。
遊技機2によれば、閉鎖規制手段によって少なくとも2以上の異なる開放量で開閉部材の閉鎖方向側への移動が規制されるので、一旦大きく開放された開閉部材の閉鎖を、大きく開放した状態で規制することができる。なお、開閉部材を開放した状態で店員が遊技に関する部品の点検や交換作業を行う場合に、設計時における部品レイアウトに応じて店員の作業スペースを確保し得る開放量で閉鎖方向側への移動を規制するように閉鎖方向側への移動を規制する開放量を設定しても良い。点検作業等の実行中に開閉部材と支持部材との間に誤って挟み込まれてしまう危険性を低減することができる。
遊技機1または2において、前記閉鎖規制手段は、前記支持部材又は前記開閉部材の一方に設けられると共に少なくとも1以上の段差を形成する歯部と、前記支持部材又は前記開閉部材の他方に揺動可能に支持されると共に前記第1の開放状態において前記歯部に係合する係合部を有する中間部材と、その中間部材を、前記第1の開放状態において前記係合部と前記歯部とが近接する方向へ付勢し、前記第2の開放状態において前記係合部と前記歯部とが離間する方向へ付勢する付勢手段とを備え、前記中間部材の係合部は、前記第2の開放状態から前記開閉部材が閉鎖される場合に前記歯部から離間した経路を経由するものであることを特徴とする遊技機3。
遊技機3によれば、開閉部材が閉鎖状態から所定量開放した第1の開放状態においては、中間部材は、付勢手段によって歯部側へ付勢される。開閉部材を閉鎖しようとしても、中間部材の係合部が歯部に係合し、開閉部材の閉鎖方向側への移動が規制される。開閉部材が更に開放した第2の開放状態においては、中間部材は、付勢手段によって歯部から離間する側へ付勢される。中間部材の係合部を、開放時とは異なる経路を経由して移動することができ、中間部材の係合部と歯部とを係合させることなく、開閉部材を閉鎖させることができる。よって、少ない量だけ開閉部材を開放して行おうとする不正行為の検出を容易にして防犯性を高めることができる。
また、付勢手段による係合部と前記歯部との付勢方向が、両部位の近接する方向から離間する方向へ切り替わり、中間部材の係合部が第2の開放状態から閉鎖した場合に歯部から離間した経路を経由し、開閉部材の閉鎖規制とその規制解除とを行っている。このため、従来の座椅子等に使用されているラチェット機構に比して、必要な部品点数を低減し、製造コストを抑制することができる。
遊技機1または2において、前記閉鎖規制手段は、前記開閉部材又は前記支持部材の一方に可動可能に支持されると共に、前記開閉部材と前記支持部材との間に介在して前記開閉部材の閉鎖方向側への移動を規制する規制位置とその規制位置から前記開閉部材と前記支持部材との移動規制が外れる許容位置へ移動する規制部材と、前記第1の開放状態において前記規制部材を前記規制位置へ移動させる第1移動手段と、前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2移動手段と、前記開閉部材の開放量が所定の開放量に達したか否かを検出する検出手段と、その検出手段によって前記開閉部材の開放量が所定の開放量に達したと検出された場合に前記第2移動手段を制御して前記規制部材を前記許容位置へ移動させると共に一定条件下で前記許容位置への配置を継続させる制御手段とを備えていることを特徴とする遊技機4。
遊技機4によれば、第1の開放状態においては、規制部材は、第1移動手段によって規制位置へ移動させられるので、第1の開放状態においては開閉部材の閉鎖方向側への移動が規制され、開閉部材の閉鎖方向側への移動が規制される。開閉部材の開放量が、検出手段によって所定の開放量に達したと検出されると、制御手段の制御によって第2移動手段が規制部材を許容位置へ移動させ、一定条件下で許容位置への配置を継続させるので、開閉部材の閉鎖方向側への移動規制が解除され、開閉部材は閉鎖される。よって、少ない量だけ開閉部材を開放して行おうとする不正行為の検出を容易にして防犯性を高めることができる。
なお、制御手段によって規制部材の許容位置への配置を継続させるための一定条件としては、開閉部材の開放量が所定の開放量に達した後(又は、所定の開放量に達してからその開放量以下となった後)の一定時間が経過する条件や、開閉部材の閉鎖状態(僅かに開放した状態を含む)であるか否かを検出する検出手段が開閉部材の閉鎖状態であることを検出する条件等が例示される。第1移動手段としては、前記第1の開放状態において規制部材を規制位置側へ付勢してその規制部材を開閉部材と支持部材との間に介在させる弾性力を付与する弾性体(例えば、上記実施例におけるばね)や、開閉部材が第1の開放状態における開放量に達したか否かを検出する検出手段が第1の開放状態であることを検出した場合に規制部材を規制位置へ移動させるアクチュエータ(例えば、電磁的に作動するソレノイド)等が例示される。
遊技機1から4のいずれかにおいて、所定条件の成立に基づいて抽選を行いその抽選結果に基づいて所定の遊技価値を付与する制御を行うものであって、前記開閉部材の裏面側に配設された制御手段を備えていることを特徴とする遊技機5。開閉部材の裏面側に配設されるとは、開閉部材の裏面に配設されていても良いし、支持部材に配設されていても良い。
遊技機1から5のいずれかにおいて、前記開閉部材の裏面側に配設され、遊技媒体が打ち込まれる遊技領域を形成すると共にその遊技領域内の所定の位置に配設された入球口に遊技媒体が入球した場合に所定の遊技価値を付与する遊技領域を一面に形成する遊技盤を備え、前記開閉部材は、透明又は半透明な透過部材を有し、前記遊技盤の前記一面側に配設されていることを特徴とする遊技機6。
遊技機5または6によれば、少ない量だけ開閉部材を開放し、不正な制御手段への部品交換又は遊技盤に配設された入球口に対する不正操作等を目的とした不正行為の検出を容易にすることができる。
遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機7。中でも、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機8。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機9。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の第1実施例におけるパチンコ機の斜視図である。 上側のヒンジ部材とその周辺の構成部品を分解して示した斜視図である。 (a)は、内枠の閉鎖状態におけるロックレバーの配置位置を示し、(b)は、内枠が少しだけ開放された状態におけるロックレバーの配置位置を示し、(c)は、図3(b)のIIIc部を拡大して示した図である。 (a)は、内枠が解除位置まで開放された状態を示し、図4(b)は、(a)の開放状態から内枠が閉鎖される過程の状態を例示した図である。 本発明の第2実施例におけるパチンコ機の斜視図である。 第2実施例のパチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。 ドア制御基板Fにおいて実行されるドア閉鎖規制処理のフローチャートである。
符号の説明
1,50 パチンコ機(遊技機)
2 外枠(支持部材)
3 内枠(開閉部材、支持部材)
11b
13 ロックレバー(閉鎖規制手段の一部、中間部材
13b ロック軸(閉鎖規制手段の一部、係合部)
14 コイルばね(閉鎖規制手段の一部、付勢手段
51 前面枠(開閉部材)
52 閉鎖規制ソレノイド(閉鎖規制手段の一部)
53 開放検知センサ(閉鎖規制手段の一部)
F ドア制御基板(閉鎖規制手段の一部)

Claims (1)

  1. 支持部材と、その支持部材に開閉可能に支持される開閉部材とを備えた遊技機において、
    前記開閉部材が閉鎖状態から所定量開放した第1の開放状態において前記開閉部材の閉鎖方向側への移動を規制すると共に、前記第1の開放状態より大きな開放量で設定された第2の開放状態において前記閉鎖方向側への移動規制を解除する閉鎖規制手段を備えており、
    その閉鎖規制手段は、
    前記支持部材又は前記開閉部材の一方に設けられると共に少なくとも1以上の段差を形成する歯部と、
    前記支持部材又は前記開閉部材の他方に揺動可能に支持されると共に前記第1の開放状態において前記歯部に係合する係合部を有する中間部材と、
    その中間部材を、前記第1の開放状態において前記係合部と前記歯部とが近接する方向へ付勢し、前記第2の開放状態において前記係合部と前記歯部とが離間する方向へ付勢する付勢手段とを備え、
    前記中間部材の係合部は、前記第2の開放状態から前記開閉部材が閉鎖される場合に前記歯部から離間した経路を経由するものであり、
    前記支持部材又は前記開閉部材の一方に溝が凹設され、
    前記溝は、外周面の一部に形成される前記歯部と、前記歯部側の経路と、前記歯部から離間した経路と、前記歯部側の経路および前記歯部から離間した経路を区画する突起とを備え、
    前記歯部から離間した経路を経由する前記中間部材の係合部は前記突起により前記歯部との係合が規制されることを特徴とする遊技機。
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