JP4622734B2 - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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この発明は、触媒コンバータで排気浄化を行う内燃機関の排気装置、特に、メイン触媒コンバータが活性化していない冷間始動直後に、別の触媒コンバータを備えたバイパス流路側に排気を案内するようにした形式の排気装置の改良に関する。
従来から知られているように、車両の床下などの排気系の比較的下流側にメイン触媒コンバータを配置した構成では、内燃機関の冷間始動後、触媒コンバータの温度が上昇して活性化するまでの間、十分な排気浄化作用を期待することができない。また一方、触媒コンバータを排気系の上流側つまり内燃機関側に近付けるほど、触媒の熱劣化による耐久性低下が問題となる。
そのため、特許文献1に開示されているように、メイン触媒コンバータを備えたメイン流路の上流側部分と並列にバイパス流路を設けるとともに、このバイパス流路に、別のバイパス触媒コンバータを介装し、両者を切り換える切換弁によって、冷間始動直後は、バイパス流路側に排気を案内するようにした排気装置が、従来から提案されている。この構成では、バイパス触媒コンバータは排気系の中でメイン触媒コンバータよりも相対的に上流側に位置しており、相対的に早期に活性化するので、より早い段階から排気浄化を開始することができる。
特開平5−321644号公報
上記従来の排気装置では、バイパス流路は、排気マニホルドの合流点よりも下流側においてメイン流路から分岐している。つまり、多気筒内燃機関において、各気筒の排気流路が1本の流路に合流した合流点よりも下流側の部分で、メイン流路とバイパス流路とが並列に配置された構成となっている。従って、バイパス流路に介装されたバイパス触媒コンバータは、メイン触媒コンバータよりは上流側位置となるものの、各気筒の排気ポートからの距離はかなり大きく、始動直後から直ちに排気浄化を開始することができない。
また、排気マニホルドの下流側でバイパス流路へと分岐するので、大型部品である排気マニホルド全体の熱容量によって、バイパス流路へ流入する排気の温度が低下し、それだけバイパス触媒コンバータによる排気浄化の開始が遅れてしまう。しかも、切換弁がメイン流路側を閉塞している状態においても、各気筒で順次排気行程が到来することから、一つの気筒の排気流路から他の気筒の排気流路へと排気が回り込む現象が生じる。そのため、外部へ熱が逃げやすくなり、バイパス触媒コンバータの温度上昇が阻害される。
この発明に係る内燃機関の排気装置は、各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、複数の気筒の上流側メイン通路が合流してなる下流側メイン通路と、この下流側メイン通路もしくはこれよりも下流の流路に介装されたメイン触媒コンバータと、上記上流側メイン通路から分岐するとともにバイパス触媒コンバータが介装されたバイパス通路と、各気筒から排出された排気が上記バイパス通路へ流れるように、上記上流側メイン通路を開閉するとともに、閉時に各上流側メイン通路相互の連通を遮断する流路切換弁と、を備えている。そして、上記流路切換弁は、各気筒の上流側メイン通路に対応する気筒毎の弁開口部が2列に並んで開口形成されたハウジングと、上記の複数の弁開口部を挟むように上記ハウジングの両側に配置された一対の回転軸と、この回転軸に各々取り付けられ、かつ該回転軸と一体に揺動して上記弁開口部を各々開閉する複数の弁体と、を備え、上記上流側メイン通路となる各気筒毎の排気管の端部が上記弁開口部の周囲に沿って上記ハウジングに溶接されている。さらに上記ハウジングは、一方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第1の部材と、他方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第2の部材と、に予め分割され、かつ一体に組み立てられている。
本発明の排気装置においては、バイパス通路の少なくとも上流側部分は、気筒数と同じ数の通路となっており、メイン流路つまり上流側メイン通路の合流点よりも上流側の位置において、該上流側メイン通路からそれぞれ分岐する。従って、メイン流路の合流点の位置に制約されずに、バイパス触媒コンバータをより上流側に配置することが可能となる。また、バイパス流路側へ分岐する点が各気筒に近い位置となるので、冷間始動直後などに、メイン流路の熱容量による冷却作用を比較的受けずにバイパス流路側に排気が流入する。
すなわち、冷間始動直後などには、上記流路切換弁が閉じ、上流側メイン通路と下流側メイン通路との間を遮断する。これにより、各気筒から吐出される排気は、バイパス触媒コンバータを備えたバイパス通路側を流れる。そして、同時に、流路切換弁は、複数の上流側メイン通路の弁開口部を個々に閉塞するので、各気筒の上流側メイン通路の相互の連通が遮断される。流路切換弁を閉状態としたときに各上流側メイン通路が互いに連通していると、各気筒で順次排気行程が到来することから、一つの気筒の上流側メイン通路から他の気筒の上流側メイン通路へと排気が回り込む現象が生じる。そのため、外部へ熱が逃げやすくなり、バイパス触媒コンバータの温度上昇が阻害される。流路切換弁の閉時に各上流側メイン通路が互いに非連通状態となるようにすることで、この回り込みの現象を回避できる。
このように各気筒の上流側メイン通路を開閉するために、上記流路切換弁は、気筒数に応じた数の弁開口部と弁体とを備えているが、流路切換弁の小型化のために、複数の弁開口部は2列に並んで配置され、その両側に位置する一対の回転軸に取り付けられた弁体が、互いに対称に、いわゆる観音開きの形で各弁開口部を開閉する。ここで、上流側メイン通路となる各気筒毎の排気管の端部は、上記弁開口部の周囲に沿って上記ハウジングにそれぞれ溶接されているが、本発明では、上記ハウジングが、一方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第1の部材と、他方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第2の部材と、に予め分割されているため、この溶接作業を各部材毎に行うことができ、その作業が容易になるとともに、溶接作業に制約されずに2列の弁開口部を互いに近づけて配置することが可能となる。なお、ハウジングが1部品であると、各気筒の排気管の溶接作業のためのスペースを各排気管同士の間に確保する必要が生じ、回転軸を共有しない隣接する2つの弁開口部の間の距離、ひいては一対の回転軸の間の距離が大となり、流路切換弁全体が大型化する。
本発明の一つの態様では、上記弁体は、上記弁開口部を上流側から開閉する。このように上流側から弁体が開閉する構成では、閉時に上下圧力差によって弁体がシール面に押し付けられ、弁体が確実にシールされる利点がある。
また望ましくは、一対の回転軸が互いに対称に回動するように、連動機構により互いに連動している。これにより、一つのアクチュエータでもって全気筒の弁体が一斉に開閉する。
また、本発明の一つの態様では、上記ハウジングから下流側へ延びる排気管が、少なくとも第1の部材と第2の部材とで個々に独立している。そして、これらの下流側の排気管で取り囲まれる位置に下流側温度センサが配置され、かつ上記流路切換弁の上流側に上流側温度センサが配置される。これらの温度センサにより検出される上流側の温度および下流側の温度に基づき上記流路切換弁の漏洩を診断することができる。上述のようにハウジングを予め2部材に分割しておくことで、それぞれから下流側へ延びる排気管同士も互いに近接した配置となり、下流側温度センサの周囲が囲まれるので、周辺外気温の影響を受けにくくなり、かつ各々の排気管の熱を確実に検知できる。従って、各気筒の弁体の漏洩を一つの下流側温度センサでもって確実に診断できる。
上記下流側温度センサは、例えば、ハウジング略中央の直下の位置に配置される。
この発明によれば、一般に排気マニホルドとして構成されるメイン流路の合流点の位置に制約されずに、バイパス触媒コンバータをより上流側つまり各気筒に近い位置に配置することが可能となり、しかもメイン流路を構成する排気マニホルド等の熱容量による冷却作用が低減するので、冷間始動後、早期に排気浄化作用を得ることができる。そして、各気筒毎にメイン流路を開閉するように複数の弁体を備えた流路切換弁を比較的小型に構成することができ、排気装置全体の大型化を回避できる。
以下、この発明を直列4気筒内燃機関の排気装置として適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの排気装置の配管レイアウトを模式的に示した説明図であり、始めに、この図1に基づいて、排気装置全体の構成を説明する。
直列に配置された♯1気筒〜♯4気筒からなる各気筒1には、気筒毎に上流側メイン通路2が接続されている。4つの気筒に個々に接続された4本の上流側メイン通路2は、下流側で1本の下流側メイン通路3として合流しており、その合流部、換言すれば、上流側メイン通路2と下流側メイン通路3との境界となる部位には、4本の上流側メイン通路2を一斉に開閉する流路切換弁4が設けられている。この切換弁4は、冷間時に閉じられるものであって、閉時には、上流側メイン通路2と下流側メイン通路3との間の上下の連通を遮断するとともに、4本の上流側メイン通路2の間を互いに非連通状態とする構成となっている。
流路切換弁4から下流に延びる下流側メイン通路3の途中には、メイン触媒コンバータ8が介装されている。このメイン触媒コンバータ8は、車両の床下に配置される容量の大きなものであって、その触媒としては、三元触媒とHCトラップ触媒とを含んでいる。以上の上流側メイン通路2と下流側メイン通路3とメイン触媒コンバータ8とによって、通常の運転時に排気が通流するメイン流路が構成される。
なお、メイン流路として、直列4気筒内燃機関において周知の「4−2−1」の形で集合するように、一対の上流側メイン通路2に対して1本の下流側メイン通路3をそれぞれ設け、一対の下流側メイン通路3をさらに1本の流路に合流させてメイン触媒コンバータ8を配置するようにしてもよい。この場合も、流路切換弁4は、4本の上流側メイン通路2を個々に開閉するように設けられる。
一方、バイパス流路として、上流側メイン通路2の各々から、上流側バイパス通路11が分岐している。この上流側バイパス通路11は、上流側メイン通路2よりも通路断面積が十分に小さなものであって、その上流端となる分岐点12は、上流側メイン通路2のできるだけ上流側の位置に設定されている。そして、互いに隣接した位置にある♯1気筒の上流側バイパス通路11と♯2気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流しており、同様に互いに隣接した位置にある♯3気筒の上流側バイパス通路11と♯4気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流している。なお、各通路を模式的に示した図1では、各上流側バイパス通路11が比較的長く描かれているが、実際には、可能な限り短くなっている。換言すれば、最短距離でもって中間バイパス通路14として合流している。2本の中間バイパス通路14は、合流点15において1本の下流側バイパス通路16として互いに合流している。この下流側バイパス通路16の下流端は、下流側メイン通路3のメイン触媒コンバータ8より上流側の合流点17において、下流側メイン通路3に合流している。そして、上記下流側バイパス通路16の途中には、三元触媒を用いたバイパス触媒コンバータ18が介装されている。このバイパス触媒コンバータ18は、バイパス流路の中で、可能な限り上流側に配置されている。つまり、中間バイパス通路14もできるだけ短くなっている。
なお、上記実施例では、バイパス流路全体の通路長(各気筒のバイパス通路の総和)を短くして、配管自体の熱容量ならびに外気に対する放熱面積を小さくするために、4本の上流側バイパス通路11を長く引き回さずに上流側で2本の中間バイパス通路14にまとめているが、このような構成は任意であり、例えば、バイパス触媒コンバータ18が気筒列の一方に偏って位置する場合などには、他方の端部気筒から直線状に延ばした上流側バイパス通路に残りの気筒の上流側バイパス通路を略直角に接続することにより、全体の通路長を短くすることができる。
上記バイパス触媒コンバータ18は、その内部に、前後に分割された2つのモノリス触媒担体つまり第1触媒18aと第2触媒18bとを備えている。そして、これらの第1触媒18aと第2触媒18bとの間の間隙19に、排気還流通路20の一端が接続されている。この排気還流通路20の他端は、図示せぬ排気還流制御弁を介して機関吸気系へと延びている。つまり、上記間隙19が、還流排気の取り出し口となっている。上記バイパス触媒コンバータ18は、メイン触媒コンバータ8に比べて容量が小さな小型のものであり、望ましくは、低温活性に優れた触媒が用いられる。
上記のように構成された排気装置においては、冷間始動後の機関温度ないしは排気温度が低い段階では、適宜なアクチュエータを介して流路切換弁4が閉じられ、メイン流路が遮断される。そのため、各気筒1から吐出された排気は、その全量が、分岐点12から上流側バイパス通路11および中間バイパス通路14を通してバイパス触媒コンバータ18へと流れる。バイパス触媒コンバータ18は、排気系の上流側つまり気筒1に近い位置にあり、かつ小型のものであるので、速やかに活性化し、早期に排気浄化が開始される。また、このとき、流路切換弁4が閉じることで、各気筒1の上流側メイン通路2が互いに非連通状態となる。そのため、ある気筒から吐出された排気が他の気筒の上流側メイン通路2へと回り込む現象が防止され、この回り込みに伴う排気温度の低下が確実に回避される。
一方、機関の暖機が進行して、機関温度ないしは排気温度が十分に高くなったら、流路切換弁4が開放される。これにより、各気筒1から吐出された排気は、主に、上流側メイン通路2から下流側メイン通路3を通り、メイン触媒コンバータ8を通過する。このときバイパス流路側は特に遮断されていないが、バイパス流路側の方がメイン流路側よりも通路断面積が小さく、かつバイパス触媒コンバータ18が介在しているので、両者の通気抵抗の差により、排気流の大部分はメイン流路側を通り、バイパス流路側には殆ど流れない。従って、バイパス触媒コンバータ18の熱劣化は十分に抑制される。またバイパス流路側が完全に遮断されないことから、排気流量が大となる高速高負荷時には、排気流の一部がバイパス流路側を流れることで、背圧による充填効率低下を回避することができる。
次に、本発明の要部である流路切換弁4の構成を図2〜図4に基づいて説明する。なお、この例は、前述した直列4気筒内燃機関における周知の「4−2−1」の形で排気系を集合させるように、一対の下流側メイン通路3を備えたものであり、これらの一対の下流側メイン通路3がさらに下流側で1本の通路に合流する。
この実施例では、4気筒分の流路切換弁4が一つのバルブユニットとして一体化されており、流れと直交する面に沿った略矩形の板状をなすハウジング21を主体とし、ここに、4個の円形の弁開口部22が、2列に並んで、つまり正方形の頂点となる位置に、それぞれ開口形成されている。この4個の弁開口部22を挟むように、ハウジング21の両側部に、一対の回転軸23が互いに平行に配置されている。そして、隣接する一対の弁開口部22をそれぞれ開閉する一対の円盤状の弁体24が、それぞれアーム25を介して共通の回転軸23に取り付けられている。
上記アーム25は、略長方形の板状をなし、基部25aが上記回転軸23に固定されているとともに、図4に詳示するように、先端部に円形の取付孔27を有し、弁体24の中心の軸部28がこの取付孔27に摺動可能に挿通され、かつ保持リング29によって抜け止めされている。従って、弁体24は、アーム25に対し完全には固定されておらず、弁開口部22周縁のシール面22aに密接し得るように、アーム25に対し僅かな揺動(いわゆる首振り)が可能となっている。
上記弁開口部22周縁のシール面22aは、先細りとなるように傾斜した円錐面からなる。これに対し、弁体24周縁の接触面24aは、アーム25との連結部付近を中心とする球面の一部からなる。従って、弁体24が弁開口部22に対し揺動した姿勢であっても全周に亘って確実に着座し、良好なシール性が得られる。
なお、圧力差によるシール性確保の点から、弁体24が弁開口部22を上流側から開閉するように構成することが望ましい。この場合、上述した上流側メイン通路2となる各気筒毎の上流側排気管32の端部32a(図2)が、揺動する弁体24を収容するように断面略U字形に構成され、かつ各弁開口部22を囲むハウジング21の隔壁部33に沿ってそれぞれ溶接される。従って、ハウジング21より上流側では各気筒の上流側メイン通路2は完全に分離独立している。
各回転軸23は、その両端部および中間部の3箇所でもってハウジング21の軸受部(図示せず)に回転可能に支持されており、かつハウジング21から突出した一端にリンクプレート34が取り付けられていて、このリンクプレート34を介して回転方向に駆動される。2本の回転軸23のリンクプレート34は、適宜なリンク機構等の図示しない連動機構を介して互いに連動しており、図示せぬ1つのアクチュエータでもって同時に対称的に開閉動作する。つまり、4つの弁体23が一斉に開閉する。
一方、上記ハウジング21の下流側の面には、下流側メイン通路3となる下流側排気管35が各弁開口部22に対応して溶接されている。この下流側排気管35は、Y字形の流路を構成しており、回転軸23が共通の隣接した一対の弁開口部22からの排気が直下で合流している。望ましくは、4つの気筒の中で、♯1,♯4気筒が一方の回転軸23を共用し、かつ、♯2,♯3気筒が他方の回転軸23を共用するように、それぞれの弁開口部22が配置される。
ここで、上記ハウジング21は、図2,図3に示すように、分割線41を境界として2つの部分つまり第1の部材21Aと第2の部材21Bとに予め分割されており、両者が一体に組み付けられてハウジング21を構成している。これらの2つの部材21A,21Bは、基本的には、矩形のハウジング21を中央で分割した長方形状をそれぞれなしており、一方の回転軸23により開閉される2つの弁開口部22(例えば♯1,♯4気筒の弁開口部22)を第1の部材21Aが含み、他方の回転軸23により開閉される2つの弁開口部22(例えば♯2,♯3気筒の弁開口部22)を第2の部材21Bが含むように分割される。そして、これらの2つの部材21A,21Bは、最終的に溶接されて一体化されている。特に、第1の部材21Aと第2の部材21Bとに分割されている状態で、回転軸23や弁体24の組付さらには上流側排気管32の溶接を行った後、2つの部材21A,21Bを一体化する。なお、下流側排気管35の溶接は、2つの部材21A,21Bに分割されている段階で行っても良く、あるいは矩形のハウジング21として一体化した後に行ってもよい。
溶接棒を用いた通常の溶接では、溶接作業の際に、少なくとも溶接棒を挿入し得るだけのスペースが溶接箇所の周囲に必要である。従って、ハウジング21が一つの部品である場合には、例えば図2に並んで示されている端部32aが拡大した2つの上流側排気管32の間に、溶接作業のためのスペースを確保する必要があり、それだけ2つの弁開口部22が互いに離れ、ひいては一対の回転軸23の間の間隔が大となって、流路切換弁4全体が大型化してしまう。これに対し、上記のように予め2つの部材21A,21Bに分割しておいて上流側排気管32の溶接作業を先に行えば、例えば図2に並んで示されている2つの上流側排気管32の間に、溶接作業のためのスペースを確保する必要がなくなり、それだけ流路切換弁4全体を小型化できる。なお、2つの部材21A,21B同士の溶接は、上流側排気管32と干渉しない側部や下流側の面などにおいて容易に行うことができる。
図5〜図9は、第1の部材21Aと第2の部材21Bとに分割する場合のいくつかの例を示している。図5は、単純に2つの板状部材21A,21Bに分割した実施例を示しており、これらは、溶接により一体化される。図6は、互いに突き合わされる接合面ともなる境界面に、位置決めピン51および位置決め孔52を設け、両者の嵌合により位置決めした上で溶接するようにした実施例を示している。図7の実施例は、境界面の両端部に、三角形状の突起部53およびこれに対応した三角形状の切欠部54を設け、溶接時に、両者の係合により位置決めするようにしたものである。図8の実施例は、同様に、矩形の突起部55および切欠部56を設け、溶接時に、両者の係合により位置決めするようにしたものである。さらに、図9の実施例は、2つの部材21A,21Bのそれぞれにフランジ57,58を設け、溶接ではなく、例えばボルト・ナットによる締結などによって一体化するようにしたものである。
次に、上記流路切換弁4の漏洩診断について説明する。上記の排気装置においては、流路切換弁4が閉じられている冷間始動直後の間などに、該流路切換弁4の弁体24のシール不良等により排気が漏洩すると、メイン触媒コンバータ8で浄化されないまま外部へ排出される虞があり、好ましくない。そこで、本発明の流路切換弁4では、図2に示すように、流路切換弁4の弁体24上流側での温度を検出する上流側温度センサ61と、弁体24下流側での温度を検出する下流側温度センサ62と、を備え、両者の温度の関係から漏洩の有無を診断する。つまり、排気流が遮断されていれば、上流側温度に比較して下流側温度が低くなるが、漏洩があると、下流側温度が上昇し、上流側温度に近くなる。
ここで、上記実施例では、上流側温度センサ61は、いずれか1つの気筒の上流側メイン通路2に配置されている。これは、流路切換弁4上流側では漏洩の有無に関係なく全ての上流側メイン通路2で基本的に同一の排気温度となるため、いずれか一つの気筒で上流側温度を代表しているのである。これに対し、下流側温度センサ62は、図3にも示すように、4本の下流側排気管35で取り囲まれるハウジング21中央直下の位置に配置されている。このような位置とすることで、下流側温度センサ62は周囲の外気温の影響を受けることがなく、また、4本の下流側排気管35の熱を均等に受けるので、いずれかの気筒で生じた漏洩による温度上昇を確実に検知することが可能となる。特に、前述したようにハウジング21を2つの部材21A,21Bに分割した結果、4つの弁開口部22を互いに近づけて配置することができ、下流側排気管35が互いにより接近した形に集約されるので、下流側温度センサ62への外気温の影響がより少なくなり、かつ各下流側排気管35から下流側温度センサ62への熱伝達がより確実となる。
この発明に係る排気装置の一実施例を示す構成説明図。 流路切換弁全体の断面図。 図2の矢印A方向から見た平面図。 回転軸に取り付けられた弁体の断面図。 ハウジングの分割形態の一例を示す説明図。 ハウジングの分割形態の異なる例を示す説明図。 ハウジングの分割形態のさらに異なる例を示す説明図。 ハウジングの分割形態のさらに異なる例を示す説明図。 ハウジングの分割形態のさらに異なる例を示す説明図。
符号の説明
2…上流側メイン通路
3…下流側メイン通路
4…流路切換弁
8…メイン触媒コンバータ
11…上流側バイパス通路
16…下流側バイパス通路
18…バイパス触媒コンバータ
21…ハウジング
21A…第1の部材
21B…第2の部材
22…弁開口部
23…回転軸
24…弁体

Claims (6)

  1. 各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、
    複数の気筒の上流側メイン通路が合流してなる下流側メイン通路と、
    この下流側メイン通路もしくはこれよりも下流の流路に介装されたメイン触媒コンバータと、
    上記上流側メイン通路から分岐するとともにバイパス触媒コンバータが介装されたバイパス通路と、
    各気筒から排出された排気が上記バイパス通路へ流れるように、上記上流側メイン通路を開閉するとともに、閉時に各上流側メイン通路相互の連通を遮断する流路切換弁と、
    を備え、
    上記流路切換弁は、各気筒の上流側メイン通路に対応する気筒毎の弁開口部が2列に並んで開口形成されたハウジングと、上記の複数の弁開口部を挟むように上記ハウジングの両側に配置された一対の回転軸と、この回転軸に各々取り付けられ、かつ該回転軸と一体に揺動して上記弁開口部を各々開閉する複数の弁体と、を備え、上記上流側メイン通路となる各気筒毎の排気管の端部が上記弁開口部の周囲に沿って上記ハウジングに溶接されており、
    さらに上記ハウジングは、一方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第1の部材と、他方の回転軸により開閉される弁開口部を含む第2の部材と、に予め分割され、かつ一体に組み立てられていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 4つの気筒に対応した4つの弁開口部が2列に並んで設けられ、各回転軸に各々2つの弁体が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 一対の回転軸が互いに対称に回動するように、連動機構により互いに連動していることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 上記ハウジングから下流側へ延びる排気管は、少なくとも第1の部材と第2の部材とで個々に独立しており、これらの下流側の排気管で取り囲まれる位置に下流側温度センサが配置され、かつ上記流路切換弁の上流側に上流側温度センサが配置され、これらの温度センサにより検出される上流側の温度および下流側の温度に基づき上記流路切換弁の漏洩を診断することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  5. 上記下流側温度センサは、ハウジング略中央の直下の位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気装置。
  6. 上記弁体は、上記弁開口部を上流側から開閉することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
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