JP4622296B2 - 複合動力源ヒートポンプ式空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関及び電動機により駆動されるコンプレッサにより冷媒を圧縮するようにした複合動力源ヒートポンプ式空調装置に関する。
ヒートポンプ式空調装置においては、冷媒を圧縮するのに使用するコンプレッサを内燃機関(ガスエンジン)により駆動して、ランニングコストの低減を行っているのが普通であり、通常は安定した出力が得られる所定の回転速度範囲内で作動する内燃機関により固定容量型コンプレッサを駆動している。内燃機関では安定した出力が得られる最大回転速度と最小回転速度の比であるターンダウン比は2〜3程度であるので、この種の内燃機関駆動コンプレッサでは、供給される冷媒の量もある範囲に限定される。これに対し、空調装置では室外機から室内機に供給する冷媒の量を室内機の負荷に応じて連続的に制御する必要があるので、室内機の負荷が低い場合にコンプレッサから吐出される余剰の冷媒は、制御弁を介してコンプレッサの吸入側に戻して冷媒の供給量を減少させるバイパス制御を行っている。しかしこの方法ではコンプレッサが消費する動力は冷媒のバイパス量とは無関係であるので、室内機の負荷が減少してバイパス量が増大すればエネルギ効率が低下するという問題がある。
このような問題を解決する技術として特許文献1(特開2000−111198号公報)及び特許文献2(特開2002−221371号公報)に示す技術がある。特許文献1の技術は、図13に示すように、押しのけ容積が一定の固定容量型コンプレッサ1をクラッチ2aを介してガスエンジン2により選択的に駆動するとともに、可変速電動機であるインバータモータ3により選択的に駆動するようにしたものである。この技術では図14に示すように、コンプレッサに対する要求負荷が高い範囲では固定容量型コンプレッサ1を所定の回転速度範囲で作動するガスエンジン2によりクラッチ2aを介して駆動するとともにガスエンジン2の回転速度を変化させることによりその範囲(図示の例では50〜100%)の負荷の変動をカバーし、要求負荷が低い範囲ではインバータモータ3により駆動するとともにその回転速度を変化させることによりその範囲(図示の例では0〜50%)の負荷の変動をカバーするようにしている。
また特許文献2の技術では、電動機(インバータモータ)及び電動機以外の原動機により駆動される圧縮機を使用した空調機において、圧縮機と室内機と室外機を連通するラインに蓄熱手段を設け、空調負荷が低いときに圧縮機から吐出される余剰の冷媒により蓄熱手段に温熱あるいは冷熱を蓄熱し、この蓄熱された温熱あるいは冷熱を空調負荷が大きいときに取り出して使用するようにしている。
特開2000−111198号公報(段落〔0019〕、段落〔0022〕、段落〔0033〕)。 特開2002−221371号公報(段落〔0024〕〜〔0035〕、図3〜図4)。
上述した特許文献1の技術では、ガスエンジンによる運転のエネルギ効率がよい要求負荷が高い範囲ではガスエンジンによりコンプレッサを駆動し、ガスエンジンによる運転のエネルギ効率が低下する要求負荷が低い範囲では回転速度が低下してもエネルギ効率が低下しないインバータモータによりコンプレッサを駆動しているので、全体としてエネルギ効率を向上させることができる。しかしながらガスエンジンのターンダウン比は通常2〜3程度であるので、インバータモータによりカバーする必要がある要求負荷が低い範囲がかなり広くなり、このため使用するインバータモータを大形のものとする必要がある。これにより設備費が増大し、また電力はガスに比してエネルギコストが大きいので、エネルギ効率は向上してもランニングコストが増大するという問題がある。
また上述した特許文献2の技術では、蓄熱槽などの蓄熱手段を必要とするのでその設置コストが増大するとともに設置スペースを必要とし、また蓄熱槽自体の蓄熱効率(蓄熱時の放熱などを含む)や熱交換時の伝熱ロスなどによるエネルギ損失も伴うなどの問題もある。さらにこの技術では夜間の運転は蓄熱運転モードになるので、空調運転を24時間連続して行うことができないという制約もある。また特許文献1の場合と同じ理由により、大きいインバータモータを必要とするという問題もある。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
このために、本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置は、室内熱交換器及び外機熱交換器を設けた冷媒循環路に圧縮された冷媒を供給するコンプレッサを内燃機関と可変速電動機により選択的に駆動される固定容量型コンプレッサと内燃機関により選択的に駆動される可変容量型コンプレッサよりなるものとし、内燃機関と可変速電動機と各コンプレッサの作動及びそれらの間の接続関係を制御する制御装置を備えてなる複合動力源ヒートポンプ式空調装置において、コンプレッサに対する要求負荷の範囲を要求負荷が高い範囲と低い範囲に分けるとともに、この要求負荷が低い範囲はさらに、第1の所定値よりも低い第1の負荷範囲と、第1の所定値とそれよりも高い第2の所定値の間となる第2の負荷範囲と、第2の所定値とそれよりも高い第3の所定値の間となる第3の負荷範囲と、第3の所定値よりも高い第4の負荷範囲に分け、要求負荷が高い範囲では、制御装置は固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を内燃機関に接続して駆動し、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とするとともに内燃機関の回転速度を制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第1の負荷範囲では、制御装置は可変容量型コンプレッサを内燃機関から離脱させて作動を停止させるとともに固定容量型コンプレッサを可変速電動機により駆動してその回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第2の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値よりも低い一定値とし内燃機関に接続して駆動させ、固定容量型コンプレッサを駆動する可変速電動機の回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第3の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とし内燃機関に接続して駆動させ、固定容量型コンプレッサを駆動する可変速電動機の回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第4の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、内燃機関により固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を駆動し、可変容量型コンプレッサ押しのけ容積を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させることを特徴とするものである。
本発明の複合動力源ヒートポンプ式空調装置によれば、コンプレッサに対する要求負荷の範囲を要求負荷が高い範囲と低い範囲に分けるとともに、この要求負荷が低い範囲はさらに、第1の所定値よりも低い第1の負荷範囲と、第1の所定値とそれよりも高い第2の所定値の間となる第2の負荷範囲と、第2の所定値とそれよりも高い第3の所定値の間となる第3の負荷範囲と、第3の所定値よりも高い第4の負荷範囲に分け、要求負荷が高い範囲では、制御装置は固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を内燃機関に接続して駆動し、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とするとともに内燃機関の回転速度を制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第1の負荷範囲では、制御装置は可変容量型コンプレッサを内燃機関から離脱させて作動を停止させるとともに固定容量型コンプレッサを可変速電動機により駆動してその回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第2の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値よりも低い一定値とし内燃機関に接続して駆動させ、固定容量型コンプレッサを駆動する可変速電動機の回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第3の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とし内燃機関に接続して駆動させ、固定容量型コンプレッサを駆動する可変速電動機の回転速度を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、第4の負荷範囲では、制御装置は、内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、内燃機関により固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を駆動し、可変容量型コンプレッサ押しのけ容積を要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させている。すなわち、要求負荷を満たすために可変速電動機により固定容量型コンプレッサを駆動するのは、要求負荷が低い範囲のうちでも要求負荷が最も高い第4の負荷範囲を除いた第1〜第3の負荷範囲であり、しかも第2及び第3の負荷範囲ではエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動される内燃機関により駆動される可変容量型コンプレッサも併用して冷媒を供給して要求負荷の増大に対応している。従って、可変速電動機により駆動される固定容量型コンプレッサによりカバーしなければならない要求負荷の範囲は大きく減少するので、可変速電動機は小形のもので足りる。これにより設備費を減少させることができ、また電力に比してエネルギコストが低い内燃機関用燃料の使用範囲が増大するので、複合動力源ヒートポンプ式空調装置のランニングコストを低下させることができる。
先ず図1〜図3により、本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第1比較例の説明をする。図1に示すように、この第1比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置は、1台の室外機10と、各室に設けられて個別に運転・停止ができる複数の室内機20と、室外機10の作動を制御する制御装置40よりなるものである。
この第1比較例の室外機10は、外部からの指令に応じて所定の範囲内で押しのけ容積を変化させることができる1台の可変容量型のコンプレッサ11A1と、このコンプレッサ11A1の吐出ポート11a及び吸入ポート11bに接続される冷媒循環路30に設けられた外機熱交換器25及び四方弁(切換弁)14を備えており、各室内に延びる冷媒循環路30の管路30b,30cの先端部には複数の室内機20が並列に設けられている。コンプレッサ11A1は、図2に示すように、そのケーシングに一体的に設けられたインバータモータ(可変速電動機)13Aと、所定の回転速度範囲内で作動してVベルト及びクラッチ19aを介して連結された水冷式のガスエンジン(内燃機関)19により選択的に駆動されるようになっている。四方弁14は、外機熱交換器25及び室内熱交換器21に対するコンプレッサ11A1の吐出ポート11aからの冷媒の供給順序を切り換えて、暖房と冷房を切り換えるようになっている。
コンプレッサ11A1の吐出ポート11aを四方弁14の入口ポートに接続する冷媒循環路30の管路30aの途中にはオイルセパレータ15が設けられ、オイルセパレータ15の底部は、フィルタドライヤ32及びキャピラリ31を介して、コンプレッサ11A1の吸入ポート11bに連通され、分離されたオイルから異物及び水分を除去してコンプレッサ11A1に戻すようになっている。コンプレッサ11A1の吸入ポート11bを四方弁14の出口ポートに接続する冷媒循環路30の管路30dにはアキュムレータ16と二重管熱交換器33が設けられている。四方弁14の残る2つの切換ポートは冷媒循環路30の管路30b,30cを介して各室内機20に接続され、外機熱交換器25はその一方の管路30bの途中に設けられている。この第1比較例の外機熱交換器25は互いに並列接続された2個であり、それぞれファン25aを備えている。なお二重管熱交換器33は、ガスエンジン19の冷却水と冷媒との間で熱交換を行うものである。
この第1比較例のコンプレッサ11A1は、インボリュート曲線形状のスクロールラップを有する固定スクロールと旋回スクロールからなるスクロール式コンプレッサであり、両スクロールの間に形成されて作動に応じて次第に容積が減少する圧縮室に連通されるバイパスポート11cを備えている。この第1比較例では、バイパスポート11cはリデュース弁(電子膨張弁)17が設けられた管路30eを介してアキュムレータ16に連通されている。このリデュース弁17は制御装置40により多数の段階的に開度が制御されるものであり、この開度を制御することによりコンプレッサ11A1の押しのけ容積が最大値である100%から50%の間で変化してコンプレッサ11A1に対する要求負荷の変化に対応するようになっている。このようなリデュース弁17を用いた押しのけ容積の減少による要求負荷の制御は、前述した従来技術によるバイパス制御に比して、エネルギ効率の低下は僅かである。
各室内に配置される複数の室内機20は、冷媒循環路30の管路30b,30cの先端部に並列に設けられ、それぞれ室内熱交換器21と、この室内熱交換器21の外機熱交換器25側に直列に設けられた電子膨張弁22と、この電子膨張弁22と並列に直列接続されたキャピラリ23及び逆止弁24により構成されている。各室内熱交換器21にはシロッコファン21aが設けられている。
次にこの第1比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置の全体的作動の概要の説明をする。先ず冷房運転時の作動を説明する。コンプレッサ11A1がクラッチ19aを介してガスエンジン19により(またはインバータモータ13Aにより)回転駆動されれば、コンプレッサ11A1により圧縮された高温高圧の気相冷媒は、破線矢印に示すように、四方弁14から管路30bを通って外機熱交換器25に入り、ファン25aから送り込まれる外気により冷却されて液化される。この液化された高圧の冷媒は管路30bから電子膨張弁22を通り、減圧されて室内熱交換器21に入って気化され、室内熱交換器21から気化潜熱を奪ってこれを冷却する。シロッコファン21aから室内に送り込まれる空気は、室内熱交換器21を通過する際に冷却され、これにより室内は冷房される。気化した冷媒は管路30cから四方弁14、二重管熱交換器33を設けた管路30dを通ってアキュムレータ16に入り、アキュムレータ16で気液が分離されて、コンプレッサ11A1に吸入され、再び圧縮されて上述した冷房サイクルを繰り返して室内を冷房する。
また暖房運転時には、コンプレッサ11A1により圧縮された高温高圧の気相冷媒は、実線矢印に示すように、四方弁14から管路30cを通って室内熱交換器21に入る。シロッコファン21aから室内に送り込まれる空気は、室内熱交換器21を通過する際に高温高圧の気相冷媒により加熱され、これにより室内は暖房されるとともに、気相冷媒は冷却されて液化される。この液化された高圧の冷媒は電子膨張弁22を通り、減圧されて管路30bから外機熱交換器25に入り、ファン25aから送り込まれる外気から気化潜熱を奪って気化される。電子膨張弁22と並列に設けたキャピラリ23と逆止弁24は、暖房の場合の電子膨張弁22による膨張の程度を冷房の場合よりも少なくするものである。気化した冷媒は管路30bから四方弁14、二重管熱交換器33を設けた管路30dを通ってアキュムレータ16に入り、アキュムレータ16で気液が分離されて、コンプレッサ11A1に吸入され、再び圧縮されて上述した暖房サイクルを繰り返して室内を暖房する。
この冷房及び暖房に際して、複合動力源ヒートポンプ式空調装置の作動を制御する制御装置40は、各室内機20が必要とする冷媒の循環量を、各室内機20の設定温度、各室内熱交換器21の容量及び吸入温度、暖房・冷房温度の別などに応じて演算して、その積算値を冷媒の必要循環量とし、コンプレッサ11A1に対する要求負荷がこの必要循環量と合致するように、室外機10を制御するものである。すなわち制御装置40は、演算された冷媒の積算値が大きく、従って要求負荷が高い範囲では、可変容量型のコンプレッサ11A1の押しのけ容積を最大値としてガスエンジン19の回転速度を変化させることにより要求負荷の変動に対応させる。要求負荷が高い範囲から低い範囲に移行すれば、制御装置40は、先ずコンプレッサ11A1を駆動しているガスエンジン19をエネルギ効率のよい一定回転速度の低回転速度高トルク状態で作動させるとともにこれにより駆動されるコンプレッサ11A1の押しのけ容積を変化させることにより要求負荷の変動に対応させる。そして要求負荷が低い範囲内において要求負荷が低下して可変容量型コンプレッサ11A1の押しのけ容積の変化で要求負荷の変動に対応できなくなった場合には、制御装置40は、コンプレッサ11A1の動力源をガスエンジン19からインバータモータ13Aに切り換えて要求負荷の変動に対応させるように、ガスエンジン19、クラッチ19a、可変容量型コンプレッサ11A1及びリデュース弁17などの作動を制御する。
次にこの第1比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置の作動を、図3により具体的に説明する。この第1比較例ではガスエンジン19は1200〜2400r/min の範囲で作動され、可変容量型コンプレッサ11A1の最小押しのけ容積は最大押しのけ容積の50%である。室外機10のコンプレッサ11A1に対し要求される要求負荷は、図3の空調能力の線図の実線に示すように、各室内機20に要求される空調能力すなわち前述した冷媒の循環量の積算値である冷媒の必要循環量に対し比例して増大する。なお空調能力の値は、可変容量型コンプレッサ11A1の押しのけ容積が最大で2400r/min で駆動された場合の値を100%として表示したものである。
コンプレッサ11A1に対する要求負荷が最大値の0〜25%の範囲は、要求負荷が低い範囲内であって、要求負荷が低下して、前述のように低回転速度高トルク状態で作動しているガスエンジン19により駆動された可変容量型コンプレッサ11A1の押しのけ容積の変化では要求負荷の変動に対応できなくなっている状態である。この範囲では、制御装置40はクラッチ19aを離脱させるとともにガスエンジン19を停止させ、インバータモータ13Aによりコンプレッサ11A1を駆動する。この範囲ではコンプレッサ11A1の押しのけ容積は最大値に固定され、インバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて0から次第に増大するように制御され、コンプレッサ11A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて0から25%まで直線的に増大する。
次に要求負荷が最大値の25〜50%の範囲は、要求負荷が低い範囲内ではあるが要求負荷が低下しておらず、前述のように低回転速度高トルク状態で作動しているガスエンジン19により駆動された可変容量型コンプレッサ11A1の押しのけ容積の変化で要求負荷の変動に対応している状態である。この範囲では、制御装置40は、インバータモータ13Aの作動を停止させ、ガスエンジン19を作動させクラッチ19aを係合させてガスエンジン19によりコンプレッサ11A1を駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。また制御装置40はリデュース弁17の開度を全開から全閉に向かって制御することにより、コンプレッサ11A1の押しのけ容積を、要求負荷が25%の位置における50%から、要求負荷が50%の位置における100%まで次第に増大させる。これによりこの範囲では、コンプレッサ11A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて25%から50%まで直線的に増大する。
また必要循環量が50〜100%の範囲は、要求負荷が高く、コンプレッサ11A1の押しのけ容積を最大値としてガスエンジン19の回転速度を変化させることにより要求負荷の変動に対応させている範囲内である。この範囲では、制御装置40は、引き続きインバータモータ13Aの作動を停止させてガスエンジン19によりコンプレッサ11A1を駆動し、リデュース弁17を全閉のままとしてコンプレッサ11A1の押しのけ容積を100%に維持し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御することによりその回転速度が1200r/min から2400r/min に増大するように制御する。これによりこの範囲では、コンプレッサ11A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて50%から100%まで直線的に増大する。
上述のように、第1比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置によれば、要求負荷が最大値の25〜100%という広い範囲(図3の下部の白抜き矢印Eの範囲参照)でコンプレッサ11A1をガスエンジン19により駆動することができ、インバータモータ13Aによりコンプレッサ11A1を駆動する範囲(図3の下部の白抜き矢印Mの範囲参照)を0〜25%として図14に示す従来技術よりも減少させることができるので、インバータモータ13Aは小形のもので足りる。これにより設備費を減少させ、また電力に比してエネルギコストが低い内燃機関用燃料ガスの使用範囲が増大するので、複合動力源ヒートポンプ式空調装置のランニングコストを低下させることができる。
なお上述した第1比較例では、コンプレッサ11A1をガスエンジン19により駆動できる範囲は、要求負荷が最大値の25〜100%の範囲であるが、可変容量型コンプレッサ11A1の最小押しのけ容積を最大押しのけ容積の50%以下にすれば、この範囲を小さい側に広げることができる。例えばこの最小押しのけ容積を最大押しのけ容積の30%にすれば、白抜き矢印Eに続く破線矢印に示すようにガスエンジン19によりコンプレッサ11A1を駆動する場合の要求負荷の範囲を15%まで広げることができる。同一のコンプレッサ11A1を引き続き使用するものとすれば、ここで広がった要求負荷が15〜25%の範囲では、ガスエンジン19とインバータモータ13Aの何れによってもコンプレッサ11A1を駆動できるので、この両者のうちコストメリットが高い方を選択することができる。あるいはまた、この要求負荷が広がった範囲だけ、コンプレッサ11A1を小形化することも可能である。
上述した第1比較例では、コンプレッサ11A1はスクロール式コンプレッサとし、そのバイパスポート11cをリデュース弁17を設けた管路30eにより吸入ポート11b側に連通し、制御装置40によりリデュース弁17を制御してコンプレッサ11A1の押しのけ容積を変化させるようにしており、コンプレッサとして簡略なスクロール式コンプレッサを使用したので複合動力源ヒートポンプ式空調装置の製造コストを低下させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、ロータに対するカムリングの偏心量を変化させることにより押しのけ容積を可変としたベーンポンプや、ピストンストロークを変化させることにより押しのけ容積を可変とした往復ピストン式コンプレッサを使用することもできる。後者によれば、最圧縮時のシリンダ内容積を減少させて最小押しのけ容積を実質的に0にすることができる。コンプレッサ11A1としてこのような最小押しのけ容積が実質的に0のものを使用すれば、可変速電動機であるインバータモータ13Aの代わりに定速モータ13Bを使用して本発明を実施することもできる。この場合には定速モータ13Bによりコンプレッサ11A1を駆動しているときの要求負荷の変更はコンプレッサ11A1の押しのけ容積を変更することにより対応すればよい。
また上述した第1比較例では、1台のコンプレッサ11A1をガスエンジン19とインバータモータ13A(または定速モータ13B)により駆動しているので、最も簡略化された複合動力源ヒートポンプ式空調装置が得られる。
次に図4〜図6により、本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第2比較例の説明をする。この第2比較例は、室外機10のコンプレッサが2台の可変容量型コンプレッサ11A1及び12A1よりなる構造及びこれに関連する構造が異なるのみであり、第1比較例と同じ所定の回転速度範囲内で作動されるガスエンジン19を有している。この第2比較例の2台の可変容量型コンプレッサ11A1及び12A1は、何れも第1比較例と同様なバイパスポート11c,12cを備えたスクロール式コンプレッサであり、図4に示すように、第1の可変容量型コンプレッサ11A1は第1比較例のものと同じく、そのケーシングに一体的に設けられたインバータモータ13Aとクラッチ19aを介して連結されたガスエンジン19により選択的に駆動され、第2の可変容量型コンプレッサ12A1はクラッチ19bを介して連結されたガスエンジン19により選択的に駆動されるようになっている。第1及び第2のコンプレッサ11A1及び12A1のバイパスポート11cと12cは、それぞれリデュース弁17a,17bが設けられた管路30e1及び30e2を介して、別々にアキュムレータ16に連通されている。各リデュース弁17aと17bの開度は制御装置40により別々に制御され、従って各コンプレッサ11と12の各押しのけ容積は、互いに独立して最大値である100%から50%の間で変化してコンプレッサ11A1,12A1に対する要求負荷の変化に対応するようになっている。この第2比較例の構成は、上述した相違点以外は第1比較例と同一であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
次にこの第2比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置の作動を、図6により具体的に説明する。ガスエンジン19は、第1比較例と同様、1200〜2400r/min の範囲で作動され、第1及び第2の可変容量型コンプレッサ11A1,12A1の最小押しのけ容積は最大押しのけ容積の50%である。要求負荷は、第1比較例の場合と同じとする。
要求負荷が低い範囲内であって要求負荷が低下している状態である要求負荷が最大値の0〜25%の範囲では、制御装置40は両クラッチ19a,19bを離脱させるとともにガスエンジン19を停止させ、インバータモータ13Aにより第1のコンプレッサ11A1を駆動する。この範囲では第1のコンプレッサ11A1の押しのけ容積は最大値に固定され、インバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて0から次第に増大するように制御され、第1のコンプレッサ11A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて0から25%まで直線的に増大する。
次に要求負荷が低い範囲内ではあるが要求負荷が低下していない状態である要求負荷が最大値の25〜50%の範囲では、制御装置40は、インバータモータ13Aの作動を停止させ、ガスエンジン19を作動させクラッチ19bのみを係合させてガスエンジン19により第2のコンプレッサ12A1を駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。また制御装置40はリデュース弁17bの開度を全開から全閉に向かって制御することにより、第2のコンプレッサ12A1の押しのけ容積を、要求負荷が25%の位置における50%から、要求負荷が50%の位置における100%まで次第に増大させる。これによりこの範囲では、第2のコンプレッサ12A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて25%から50%まで直線的に増大する。
また要求負荷が高い範囲内である必要循環量が50〜100%の範囲では、制御装置40は、引き続きガスエンジン19により第2のコンプレッサ12A1のみを駆動し、リデュース弁17bを全閉のままとして第2のコンプレッサ12A1の押しのけ容積を100%に維持し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御することによりその回転速度が1200r/min から2400r/min に増大するように制御する。これによりこの範囲では、第2のコンプレッサ12A1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて50%から100%まで直線的に増大する。
上述のように、この第2比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置によれば、第1比較例の場合と同様、インバータモータ13Aにより第1のコンプレッサ11A1を駆動する範囲M(図6参照)を0〜25%の範囲として減少させることができ、これによりインバータモータ13Aは小形のもので足りるので、設備費を減少させ、また電力に比してエネルギコストが低い内燃機関用燃料ガスの使用範囲が増大するので、複合動力源ヒートポンプ式空調装置のランニングコストを低下させることができる。
この第2比較例でも、第2の可変容量型コンプレッサ12A1の最小押しのけ容積を最大押しのけ容積の50%以下にすれば、ガスエンジン19により駆動される場合の要求負荷の変化範囲を最大値の25%以下に広げることができ、ここで広がった範囲L(図6参照)では、ガスエンジン19とインバータモータ13Aの何れによっても第1のコンプレッサ11A1を駆動できるので、この両者のうちコストメリットが高い方を選択することができる。また、第1のコンプレッサ11A1として最小押しのけ容積が実質的に0のものを使用すれば、可変速電動機であるインバータモータ13Aの代わりに定速モータを使用して本発明を実施することもできる。
なお上述した第2比較例では、要求負荷が25〜100%の範囲では、第2のコンプレッサ12A1だけをガスエンジン19により駆動するものとして説明したが、2つのクラッチ19a,19bを係合して両コンプレッサ11A1,12A1を同時に駆動するようにして実施することも可能である。そのようにすれば、空調能力の最大値が同一である場合の各コンプレッサ11A1,12A1の最大容量は半分となるので、複合動力源ヒートポンプ式空調装置を小形化することができる。
次に図7〜図9により、本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第3比較例の説明をする。この第3比較例は、図8に示すように、室外機10の2台のコンプレッサの一方を、ケーシングに一体的に設けられたインバータモータ13Aと、所定の回転速度範囲内で作動してVベルト及びクラッチ19aを介して連結された水冷式のガスエンジン19により選択的に駆動される可変容量型コンプレッサ11B1とし、他方をクラッチ19bを介してガスエンジン19により選択的に駆動される固定容量型コンプレッサ12B2としたものである。コンプレッサ11B1は、例えば傾斜角度を可変としてピストンストロークを変化させることにより押しのけ容積を可変とした斜板式アキシャルピストンコンプレッサで、最小押しのけ容積が実質的に0のものである。可変容量型コンプレッサ11B1の最大容量と固定容量型コンプレッサ12B2の容量は、第1比較例の可変容量型コンプレッサ11A1の最大容量の半分である。その他の構成は第2比較例と同じであるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
次にこの第3比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置の作動を、図9により具体的に説明する。ガスエンジン19は、第1比較例と同様、1200〜2400r/min の範囲で作動される。要求負荷は、第1比較例の場合と同じとする。
要求負荷が低い範囲内であって要求負荷が低下している状態である要求負荷が最大値の0〜12.5%の範囲では、制御装置40は両クラッチ19a,19bを離脱させるとともにガスエンジン19を停止させ、インバータモータ13Aによりコンプレッサ11B1を駆動する。この範囲ではコンプレッサ11B1の押しのけ容積は最大値に固定され、インバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて0から次第に増大するように制御され、コンプレッサ11B1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて0から12.5%まで直線的に増大する。
次に要求負荷が低い範囲内ではあるが要求負荷が低下していない状態である要求負荷が最大値の12.5〜25%の範囲では、制御装置40は、インバータモータ13Aの作動を停止させ、ガスエンジン19を作動させクラッチ19aのみを係合させてガスエンジン19によりコンプレッサ11B1のみを駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。また制御装置40はコンプレッサ11B1の斜板の傾斜角を制御することにより、その押しのけ容積を、要求負荷が12.5%の位置における50%から、要求負荷が25%の位置における100%まで次第に増大させる。これによりこの範囲では、コンプレッサ11B1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて12.5%から25%まで増大する。
同じく要求負荷が低い範囲内ではあるが要求負荷が低下していない状態である要求負荷が最大値の25〜50%の範囲では、制御装置40は、クラッチ19aに加えてクラッチ19bを係合させてガスエンジン19によりコンプレッサ11B1及びコンプレッサ12B2の両方を駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度が引き続きエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。また制御装置40はコンプレッサ11B1の斜板の傾斜角を制御することにより、その押しのけ容積を、要求負荷が25%の位置における0%から、要求負荷が50%の位置における100%まで次第に増大させる。これによりこの範囲では、コンプレッサ11B1及びコンプレッサ12B2が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて25%から50%まで増大する。
また要求負荷が高い範囲内である必要循環量が50〜100%の範囲では、制御装置40は、引き続きガスエンジン19によりコンプレッサ11B1及びコンプレッサ12B2の両方を駆動し、コンプレッサ11B1の押しのけ容積を100%に維持し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御することによりその回転速度が1200r/min から2400r/min に増大するように制御する。これによりこの範囲では、コンプレッサ11B1及びコンプレッサ12B2が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて50%から100%まで増大する。
上述のように、この第3比較例の複合動力源ヒートポンプ式空調装置によれば、インバータモータ13Aによりコンプレッサ11B1を駆動する範囲を0〜12.5%の範囲にまで減少させることができる。これによりインバータモータ13Aを前記各比較例よりも小形にすることができるので、設備費を一層減少させ、また電力に比してエネルギコストが低い内燃機関用燃料ガスの使用範囲が一層増大するので、複合動力源ヒートポンプ式空調装置のランニングコストを低下させることができる。
以上の説明では、コンプレッサ11B1に対するインバータモータ13Aによる駆動とガスエンジン19による駆動は、要求負荷が12.5%の位置で切り換えるものとして説明したが、可変容量型コンプレッサ11B1の最小押しのけ容積は実質的に0であるので、ガスエンジン19によるコンプレッサ11B1の駆動は12.5%より下側に広げることができ、またインバータモータ13Aによるコンプレッサ11B1の駆動は、インバータモータ13Aの容量に余裕がある範囲では12.5%より上側に広げることができる。従ってガスエンジン19の燃料消費量や燃料ガスと電力のエネルギコストに基づいて、インバータモータ13Aとガスエンジン19の切り換え位置を適切に選択すれば、ランニングコストを最小にすることができる。
この第3比較例では、インバータモータ13Aの代わりに定速モータ13Bを使用してもよく、定速モータ13Bによりコンプレッサ11B1を駆動している場合の要求負荷の変更は、コンプレッサ11B1の押しのけ容積を変更することにより対応すればよい。
次に図10〜図12により、本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の実施形態の説明をする。この実施形態は第3比較例に類似しているが、図11に示すように、ガスエンジン19及びインバータモータ13Aにより選択的に駆動されるコンプレッサを固定容量型コンプレッサ11B2とし、ガスエンジン19により選択的に駆動されるコンプレッサを可変容量型コンプレッサ12B1としたものである。固定容量型コンプレッサ11B2の容量と可変容量型コンプレッサ12B1の最大容量は、第1比較例の可変容量型コンプレッサ11A1の最大容量の半分であり、可変容量型コンプレッサ12B1の最小押しのけ容積は50%である。その他の構成は第2比較例と同じであるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
次にこの実施形態の複合動力源ヒートポンプ式空調装置の作動を、図12により具体的に説明する。ガスエンジン19は、第1比較例と同様、1200〜2400r/min の範囲で作動される。要求負荷は、第1比較例の場合と同じとする。
要求負荷が低い範囲内であって要求負荷が低下している状態である要求負荷が最大値の0〜12.5%の範囲(第1の負荷範囲)では、制御装置40は両クラッチ19a,19bを離脱させるとともにガスエンジン19を停止させ、インバータモータ13Aにより固定容量型コンプレッサ11B2を駆動する。この範囲ではインバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて0から次第に増大するように制御され、固定容量型コンプレッサ11B2が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて0から12.5%まで直線的に増大する。
同じく要求負荷が低い範囲内であって要求負荷が低下している状態である要求負荷が最大値の12.5〜25%の範囲(第2の負荷範囲)では、制御装置40はガスエンジン19を作動させクラッチ19bのみを係合させてガスエンジン19により可変容量型コンプレッサ12B1のみを駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。この範囲では可変容量型コンプレッサ12B1の押しのけ容積は50%に固定され、インバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて再び0から次第に増大するように制御されて固定容量型コンプレッサ11B2を駆動する。これにより固定容量型コンプレッサ11B2及び可変容量型コンプレッサ12B1から吐出される冷媒の量は要求負荷の増大に応じて12.5%から25%まで直線的に増大する。
また同じく要求負荷が低い範囲内であってまだ要求負荷が低下している状態である要求負荷が最大値の25〜37.5%の範囲(第3の負荷範囲)では、制御装置40は引き続きガスエンジン19により可変容量型コンプレッサ12B1のみを駆動し、ガスエンジン19はその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。この範囲では可変容量型コンプレッサ12B1の押しのけ容積は100%に固定され、インバータモータ13Aの回転速度は要求負荷の増大に応じて再び0から次第に増大するように制御されて固定容量型コンプレッサ11B2を駆動する。これによりこの範囲では固定容量型コンプレッサ11B2及び可変容量型コンプレッサ12B1から吐出される冷媒の量は要求負荷の増大に応じて25%から37.5%まで直線的に増大する。
次に要求負荷が低い範囲内ではあるが要求負荷が低下していない状態である要求負荷が最大値の37.5〜50%の範囲(第4の負荷範囲)では、制御装置40は、インバータモータ13Aの作動を停止させ、引き続きガスエンジン19を作動させクラッチ19bに加えてクラッチ19aを係合させてガスエンジン19により可変容量型コンプレッサ12B1及び固定容量型コンプレッサ11B2を駆動し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御してその回転速度がエネルギ効率の良い低回転速度1200r/min の一定値となるように制御する。また可変容量型コンプレッサ12B1は、要求負荷が37.5%の位置における50%から、要求負荷が50%の位置における100%まで次第に増大させる。これによりこの範囲では、固定容量型コンプレッサ11B2及び可変容量型コンプレッサ12B1から吐出される冷媒の量は要求負荷の増大に応じて37.5%から50%まで直線的に増大する。
また要求負荷が高い範囲内である必要循環量が50〜100%の範囲では、制御装置40は、引き続きガスエンジン19により固定容量型コンプレッサ11B2及び可変容量型コンプレッサ12B1を駆動し、可変容量型コンプレッサ12B1の押しのけ容積を100%に維持し、ガスエンジン19のスロットル開度を制御することによりその回転速度が1200r/min から2400r/min に増大するように制御する。これによりこの範囲では、固定容量型コンプレッサ11B2及び可変容量型コンプレッサ12B1が吐出する冷媒の量は要求負荷の増大に応じて50%から100%まで増大する。
この実施形態の複合動力源ヒートポンプ式空調装置によれば、固定容量型コンプレッサ11B2は、0〜12.5%、12.5〜25%及び25〜37.5%の3つの範囲においてインバータモータ13Aにより駆動されるが、各範囲における吐出量の範囲は何れも0〜12.5%である。従ってインバータモータ13Aは0〜12.5%の範囲で固定容量型コンプレッサ11B2を駆動すればよいので、インバータモータ13Aは第3比較例の場合と同様の小形のものとして、設備費とランニングコストを低下させることができる。この実施形態では、12.5〜37.5%の範囲(図12にLと表示)では、ガスエンジン19とインバータモータ13Aが冷媒の供給に併用されている
なお、上述した実施形態では、可変容量型コンプレッサの最大容量は固定容量型コンプレッサの容量と同一であるとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、可変容量型コンプレッサの最大容量と固定容量型のコンプレッサの容量が同一でない場合にも適用可能である
本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第1比較例の全体構成を示す説明図である。 第1比較例のコンプレッサ及びその駆動部を示す図である。 第1比較例の作動の説明図である。 本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第2比較例の全体構成を示す説明図である。 第2比較例のコンプレッサ及びその駆動部を示す図である。 第2比較例の作動の説明図である。 本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の第3比較例の全体構成を示す説明図である。 第3比較例のコンプレッサ及びその駆動部を示す図である。 第3比較例の作動の説明図である。 本発明による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の一実施形態の全体構成を示す説明図である。 図10に示す実施形態のコンプレッサ及びその駆動部を示す図である。 図10に示す実施形態の作動の説明図である。 従来技術による複合動力源ヒートポンプ式空調装置の一例を示す図2に相当する図である。 図13に示す従来技術の図3に相当する説明図である。
11A1,11B1,11B2,12A1,12B1,12B2…コンプレッサ、11A1,11B1,12A1,12B1…可変容量型コンプレッサ、13…電動機、13A…可変速電動機(インバータモータ)、13B…定速電動機(定速モータ)、19…内燃機関(ガスエンジン)、21…室内熱交換器、25…外機熱交換器、30…冷媒循環路、40…制御装置。

Claims (1)

  1. 室内熱交換器及び外機熱交換器を設けた冷媒循環路に圧縮された冷媒を供給するコンプレッサを内燃機関と可変速電動機により選択的に駆動される固定容量型コンプレッサと前記内燃機関により選択的に駆動される可変容量型コンプレッサよりなるものとし、
    前記内燃機関と可変速電動機と各コンプレッサの作動及びそれらの間の接続関係を制御する制御装置を備えてなる複合動力源ヒートポンプ式空調装置において、
    前記コンプレッサに対する要求負荷の範囲を要求負荷が高い範囲と低い範囲に分けるとともに、この要求負荷が低い範囲はさらに、第1の所定値よりも低い第1の負荷範囲と、前記第1の所定値とそれよりも高い第2の所定値の間となる第2の負荷範囲と、前記第2の所定値とそれよりも高い第3の所定値の間となる第3の負荷範囲と、前記第3の所定値よりも高い第4の負荷範囲に分け、
    前記要求負荷が高い範囲では、前記制御装置は前記固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を前記内燃機関に接続して駆動し、前記可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とするとともに前記内燃機関の回転速度を制御することにより要求負荷の変動に対応させ、
    前記第1の負荷範囲では、前記制御装置は前記可変容量型コンプレッサを前記内燃機関から離脱させて作動を停止させるとともに前記固定容量型コンプレッサを前記可変速電動機により駆動してその回転速度を前記要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、
    前記第2の負荷範囲では、前記制御装置は、前記内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、前記可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値よりも低い一定値とし前記内燃機関に接続して駆動させ、前記固定容量型コンプレッサを駆動する前記可変速電動機の回転速度を前記要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、
    前記第3の負荷範囲では、前記制御装置は、前記内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、前記可変容量型コンプレッサの押しのけ容積をその最大値とし前記内燃機関に接続して駆動させ、前記固定容量型コンプレッサを駆動する前記可変速電動機の回転速度を前記要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ、
    前記第4の負荷範囲では、前記制御装置は、前記内燃機関をエネルギ効率のよい低回転速度高トルク状態で作動させ、前記内燃機関により前記固定容量型コンプレッサ及び可変容量型コンプレッサの両者を駆動し、前記可変容量型コンプレッサ押しのけ容積を前記要求負荷の増大に応じて増大するように制御することにより要求負荷の変動に対応させ
    とを特徴とする複合動力源ヒートポンプ式空調装置。
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