JP4622062B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャンプー、洗剤等の液状物を充填する包装袋、さらに詳しくは、シャンプー、洗剤等の液状物を充填し、必要に応じてシリンダー内のピストンの往復運動によりノズル先端から液状物を流出させるディスペンサー容器に補充する液状物を充填しておく詰め替え用の包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプー、リンス、食器用洗剤、衣料用洗剤等の液状物をシリンダー内のピストンの往復運動により吸い上げ、加圧し、その適量をノズル先端から流出させるタイプのディスペンサー容器が種々の分野で使われている。
また、最近では資源の節約や経済的な側面から、充填されていた液状物が無くなった場合、その都度新しいディスペンサー容器を買い求めず、詰め替え用の包装袋に充填されている液状物を空になったディスペンサー容器に詰め替えることにより、容器を再利用することがよく行われるようになっている。
【0003】
この詰め替え用の包装袋としては、プラスチックフィルム等の軟包装材料の周縁を溶融・接着等してなるスタンディングパウチやガゼット袋や三方シール袋等の袋が利用されている。
【0004】
これらの詰め替え用の包装袋は、単品で売られていたり、図4に示すように、ディスペンサー容器に一体的に装着して展示、販売されている。図4は従来の詰め替え用の包装袋とトリガータイプディスペンサー容器にこの詰め替え用の包装袋が装着されているときの様子を示している。すなわち、この従来例においては、例えば図4のaに示すように、ヒートシール性を有する表裏2枚のプラスチックフィルムの周縁部をヒートシールして得られる充填部1とそれに連設する係合部2とを具備する詰め替え用の包装袋3を、図4のbに示すように、その係合部2の一側端の挿入口4にディスペンサー容器7のディスペンサーの頂部8を挿入した後、頂部8を係合部2で包み込み、ディスペンサー容器7に一体的に装着するようになっている。この包装袋3は図からも明らかなように、係合部2のシール部5の一部を半島状に融着することにより得られる一対の突起6が形成されており、ディスペンサー容器7のディスペンサーの頂部8を係合部2の開口された挿入口4から挿入させると、ここにディスペンサーの頂部8の長手方向両端部が引っかかり、係止できるようになっている。
【0005】
しかし、このようにして容器に一体的に装着するタイプの包装袋は、ディスペンサーの頂部に係合部を単に被せて融着部の半島状の突起で止めるだけの構造であるため、容器から外れやすく、しかも容器に対するホールド性に欠けていた。
【0006】
一方、図5は、詰め替え用の包装袋とこの包装袋がポンプディスペンサー容器に一体的に装着されている、いわゆる「首掛けパック方式」と言われる詰め替え用の包装袋の装着状態を示している。この包装袋10は図5のaに示すように、ヒートシール性を有する表裏2枚のプラスチックフィルムの周縁部をヒートシールして得られる充填部11と、ディスペンサー容器14の首部15に嵌合させるための嵌合用の穴13を1個設けた係合部12を前記充填部11に連設させた構成となっている。
【0007】
このような構成の包装袋10は図5のbに示すように、穴13に容器の首部15を嵌合させた後、充填部11をディスペンサー容器14の肩部と側壁に沿って垂れ下げるようにしてディスペンサー容器14に一体的に装着するようになっている。
【0008】
しかし、このような包装袋10は装着時に首部15を中心として不用意に回転してしまい、装着時の安定性に欠けていた。また、包装袋10のディスペンサー容器14への装着に際しては、ディスペンサー容器14から一旦外した後、穴13に首部15を嵌合させてからディスペンサーを容器に再セットする必要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、ディスペンサー容器に装着して使用される詰め替え用の包装袋であって、容器に一体的に、かつ簡便、迅速に装着でき、しかも容器上部に広告、宣伝部分を設定しつつディスペンサーの頂部の汚れをも防止することが可能な包装袋を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、少なくとも表裏2枚のフィルムの周縁をシールして成る充填部とこの充填部に連設する係合部とを具備し、ディスペンサー容器のディスペンサーの頂部を係合部に挿入、係合させ、容器に一体的に装着するようにした詰め替え用の包装袋であって、係合部は連設用シール部を介して充填部の上方に連設されていると共に、この連設用シール部に沿っては前記ディスペンサーの頂部を挿入するためのスリットが設けられ、スリットの部分で開口されてポケット状になっており、かつ前記ディスペンサーの頂部の両側端部を係止するための突起が一対設けられ、さらに前記係合部の側辺シール部の一部には前記ディスペンサー容器のノズル部を突出させて係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする包装袋である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による一実施形態につき図面を参照にして説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態による包装袋の概略の構成を示す説明図、図2はこの包装袋のトリガータイプディスペンサー容器への装着状態を示す説明図である。
本実施形態による包装袋20は、図1に示すように、基本的には、表裏2枚のフィルムの周縁をシールして成る充填部21とこの充填部21の上方に連設用シール部23介して連設されている係合部22と、連設用シール部23に沿って設けられたスリット24、ならびに係合部両側の側辺シール部25の中央近辺に設けられた突起26、26とを少なくとも具備する。
【0013】
包装袋に使用されるフィルムは、溶融接着可能な公知のものを使用することができる。具体的には、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等の各種フィルムを基材とし、これらに線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニール共重合体等のポリオレフィン系の熱接着性樹脂をシーラント層として積層した複合フィルム等が使用できる。
【0014】
これらのフィルムにはガスバリアー性を向上させるために、珪素、アルミニウム、チタン等の無機化合物蒸着層を設けたりしてもよい。
【0015】
包装袋はこれらのフィルムを用いてインパルスシールや熱板シール等の熱溶融接着手段により周縁等を溶融接着することにより製袋する。
本実施形態においては、図にも示すように、これらの熱溶融接着手段により側辺シール部25並びに連設用シール部23等で接着することにより、充填部21とそれに連設される係合部22とを具備する包装袋20としている。
【0016】
係合部22はこの包装袋20をトリガータイプディスペンサー容器30に一体的に装着するための部分であり、連設用シール部23に沿って設けられた、ディスペンサーの頂部32を挿入させるためのスリット24を有すると共に、側辺シール部25の中央近辺にはこのスリット24からポケット状の係合部22内に挿入したディスペンサーの頂部32の両側端部33、34を係止させるための突起26,26が一対設けられている。
【0017】
図2にはこれトリガータイプディスペンサー容器30のディスペンサーの頂部32を包装袋20のスリット24から挿入し、一対の突起26、26でディスペンサーの頂部32の両側端部33、34で係止して、トリガータイプディスペンサー容器30に一体的に装着したときの様子を示している。
【0018】
この様に、この包装袋はポケット状の係合部をディスペンサーの頂部に被せる簡便な操作だけで、迅速にかつ確実に容器に装着することができる。容器への装着をより一体的にするため、包装袋側面が容器の側壁に密着して装着されるように、例えば包装袋の水平方向での断面形状が三日月状の形状になるようにしておいても良い。
また、包装袋を装着後はディスペンサーの頂部全体が係合部で包まれることになるので頂部の汚れを防ぐことができる。
【0019】
一方、この包装袋20は係合部22が表示部となっている。この部分は広告文面等を表示してあるところである。この部分は容器への装着時にディスペンサーの頂部に位置するようになり、広告、表示が的確に行われるようになる。
【0020】
また、充填部の上部には、液状物を容器に詰め替える時に充填し易いようにした注出口
やこの注出口を開口し易くするための切り欠き等(図示せず)を適宜必要に応じて設けておく。
【0021】
一方、図3には本発明の他の実施形態が示してある。
この包装袋は図3においてはその一部しか示していないが、基本的な構成は前述した包装袋20と同じであり、係合部42の構成が一部異なっている。すなわち、図に示すように、この係合部42は、連設用シール部23を介して充填部21の上方に連設されていると共に、連設用シール部23に沿ってディスペンサーの頂部を挿入するために設けられたスリット24が設けられ、かつ両側の側辺シール部の中央近辺には挿入されたディスペンサーの頂部の両側端を係止するための一対の突起26、26が設けられている点では前述した包装袋20の係合部22と同じ構成であるが、ディスペンサーのノズル部44を突出させて係止させるための係止孔45が周辺シール部に設けられている点で異なっている。
この係止孔は包装袋を容器により一体的かつ確実に装着するために設けるものである。
【0022】
以上、本発明の実施形態を装着対象の容器をトリガータイプのディスペンサー容器で説明をしたが、装着対象の容器はこれに限定されることはなく、ポンプディスペンサー容器等のその他種々の形態のディスペンサー容器に適用可能である。
また、袋の構成は上述した構成を具備していればその形態は特に限定されず、スタンディングパウチやガゼット袋や三方シール袋等の種々の形態の袋が適用可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明の詰め替え用の包装袋によれば、ディスペンサー容器に一体的に、かつ簡便で迅速に装着でき、しかも容器上部に広告、宣伝等のための表示部分を位置させつつディスペンサーの頂部の汚れをも防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による包装袋の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の包装袋をトリガータイプディスペンサー容器に装着する際の様子を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態による包装袋をトリガータイプディスペンサー容器に装着する際の様子を示す説明図である。
【図4】従来の詰め替え用の包装袋とトリガータイプディスペンサー容器にこの詰め替え用の包装袋が装着される時の状態を示す説明図である。
【図5】従来の他の詰め替え用の包装袋と押圧タイプディスペンサー容器にこの詰め替え用の包装袋が装着される時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、11、21 充填部
2、22、42 係合部
3、10、20 包装袋
5 シール部
7、30 トリガータイプディスペンサー容器
8、32 頂部
33、34 両側端部
23 連設用シール部
24 スリット
25 側辺シール部
26 突起
44 ノズル部
45 係止孔
13 穴
14 ディスペンサー容器
15 首部

Claims (1)

  1. 少なくとも表裏2枚のフィルムの周縁をシールして成る充填部とこの充填部に連設する係合部とを具備し、ディスペンサー容器のディスペンサーの頂部を係合部に挿入、係合させ、容器に一体的に装着するようにした詰め替え用の包装袋であって、係合部は連設用シール部を介して充填部の上方に連設されていると共に、この連設用シール部に沿っては前記ディスペンサーの頂部を挿入するためのスリットが設けられ、スリットの部分で開口されてポケット状になっており、かつ前記ディスペンサーの頂部の両側端部を係止するための突起が一対設けられ、さらに前記係合部の側辺シール部の一部には前記ディスペンサー容器のノズル部を突出させて係止するための係止孔が設けられていることを特徴とする包装袋。
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