JP4621275B2 - 地中送電線保護管の引込み式配管作業用具 - Google Patents

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Description

本発明は地中に埋設される可撓性のない高圧送電線保護管同士を、容易に正しく連結するための引込み式配管作業用具に関する。
地中に埋設される可撓性のない高圧送電線保護管(電線管)は、市販のPFP管(強化プラスチック複合管)やUPFP(薄肉強化プラスチック複合管)から成り、その長さとして1mや2m、4mなどの各種、口径として100mmや150mm、200mmなどの各種があり、直管のみならず、曲管も組み合わせ使用される。
又、上記保護管の形状については配管作業を容易化するため、その長手方向における一端側が胴体と同芯円形の径大なソケット状継手部として張り出し形成されており、残る他端側が挿入部をなしている。しかも、その挿入部の外径と継手部の内径とはほぼ同等寸法に対応形成されており、上記保護管同士を正確な雌雄嵌合状態として、連結施工できるようになっている。
更に、上記保護管同士を連結する配管作業は、地面に立坑を掘り、その立坑の底面である配管敷設地面上において行なわれ、先行する既設保護管のソケット状継手部へ、後行する新設保護管の挿入部を引き込み嵌合させている。
このような引込み式の配管作業用具は特開2002−130534号公報に記載されており、これが本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
特開2002−130534号公報
ところが、上記特開2002−130534号発明の構成では図29に抽出して示す如く、掛止ユニット(10)の掛止部(11)を既設管(2a)における環状フランジ部(3a)の上部へ、ハンドルユニット(20)の係合部(21)を延設管(2b)における環状フランジ部(3b)の上部へ各々係止させて、その既設管(2a)と延設管(2b)の上部同士を配管の上方から引き寄せ緊張させるようになっているため、既設管(2a)から延設管(2b)が屈折するように引き上げられ、その既設管(2a)の環状フランジ部(3a)へ延設管(2b)の挿入部(4b)を容易に正しく引き込み連結することができない。
そこで、その延設管(2b)が屈折するように引き上げられる動きを防ぐため、これを人手によって上方から押え付ける必要があるが、ハンドルユニット(20)を握り持った作業者の1人だけでは押え付けることができず、又配管敷設場所が狭いトンネル状態である時にも、その人手による押え付けは到底不可能である。
更に、段落〔0034〕の記載から明白なように、ハンドルユニット(20)の挺子運動によって、延設管(2b)を既設管(2a)の方向へ押し出すようになっているが、その完全に嵌挿するまでの間、ハンドル部(22)を逆向きに戻して、チェン(30)を繋着部(13)とフック部(23)へ何回も着脱して、ハンドル部(22)を繰り返し回動操作しなければならず、甚だ煩らわしく不便であり、そのため現実には使用されていない。
本発明はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では胴体の一端側が径大なソケット状継手部として、同じく胴体の他端側が挿入部として各々形成された地中送電線保護管の隣り合う同士を、その何れか一方の継手部へ他方の挿入部が引き込まれる嵌合状態に順次連結するための引込み式配管作業用具であって、
先行する既設保護管の内周面に圧着し得る摩擦制動シューが、トップマウントとベースマウントとの向かい合う上下一対に取り付けられたパンタグラフ式ジャッキと、
上記ジャッキの水平なネジ軸を回動操作するハンドルとして、そのネジ軸へ着脱自在に連結された所要長さの延長ロッドと、
上記延長ロッドの先端部へ後行する新設保護管の背後から、着脱自在に連結されるチェンをラチェットハンドルの揺動操作により、その背後方向へ引っ張ることができる引張り機と、
上記引張り機を支持するために、新設保護管の内部へ背後から差し込まれる一定長さの差込み口筒と、その差込み口筒の基端部から張り出す径大な継手部用押圧フランジとを備えた芯出し固定台とから成り、
上記ジャッキのネジ軸を回動操作することにより、その摩擦制動シューが既設保護管の内周面へ圧着する突っ張り状態に固定維持する一方、上記既設保護管へその背後から新設保護管を突き合わせて、
その新設保護管の内部へ上記芯出し固定台の差込み口筒を、その継手部用押圧フランジが新設保護管の継手部に受け止められるまで深く差し込んだ上、
上記芯出し固定台に支持された引張り機のチェンを、上記延長ロッドの先端部へ連結して、既設保護管と新設保護管との同一長手中心線上に沿って引っ張り使用することにより、その何れか一方の継手部へ他方の挿入部を引き込み連結することを特徴とする。
又、請求項2では芯出し固定台を一定長さのほぼ受け樋形台筐として造形し、その一端側を閉塞した背壁の中心部に、引張り機の係止使用可能なアイボルトを取り付ける一方、
同じく台筐の開口他端側から新設保護管への差込み口筒を一定長さだけ延長させると共に、その差込み口筒の基端部からほぼ正方形の径大な継手部用押圧フランジを張り出したことを特徴とする。
請求項3では芯出し固定台を一定長さのほぼU字形に屈曲する台枠として、その両端付け根部にほぼ正方形の径大な継手部用押圧フランジを固着一体化すると共に、その台枠の背杆部から引張り機の係止使用可能なリングを突設する一方、
上記押圧フランジから新設保護管への差込み口筒を一定長さだけ延長させたことを特徴とする。
請求項4では芯出し固定台の一定長さだけ延長する差込み口筒の中途に、係止段差部を付与して、その係止段差部よりも先端側だけを細く径小化することにより、
上記芯出し固定台の差込み口筒を新設保護管の挿入部から差し込み使用した逆配管時に、その係止段差部が新設保護管の開口端縁部へ背後から係止するように関係設定したことを特徴とする。
請求項5ではパンタグラフ式ジャッキを形作るトップマウントとベースマウントに、向かい合う上下一対の円弧受け板を各々固着すると共に、
その両円弧受け板の凸曲面へ互いに同じ高圧ゴムやその他の弾性膜材から成る摩擦制動シューを各々貼り付け一体化したことを特徴とする。
更に、請求項6ではパンタグラフ式ジャッキにおけるネジ軸の回動操作ハンドルとなる延長ロッドを、新設保護管よりも短かい一定な単位長さの管棒材から屈折できるように、且つ着脱自在に枢支連結したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、既設保護管の内部にはパンタグラフ式ジャッキが、その摩擦制動シューの圧着する突っ張り状態として固定維持されている一方、上記既設保護管と突き合わされた新設保護管の内部には、背後から芯出し固定台の差込み口筒が差し込まれており、その径大な押圧フランジが新設保護管のソケット状継手部と係止した状態にあるほか、上記芯出し固定台には引張り機(荷締め機)が支持されてもいる。
そのため、上記ジャッキの水平なネジ軸から新設保護管を通じて,背後方向へ延長された延長ロッドの先端部と、上記引張り機のチェンとを連結した上、その引張り機のラチェットハンドルを揺動操作して、背後方向へ引っ張り作用すれば、その引っ張り作用が既設保護管と新設保護管との同一長手中心線上に沿って正しく、しかも無駄なく働くことになる。
その結果、冒頭に述べた公知技術の諸問題が完全に解消されるのであり、1人の作業者だけで高度な手技や重労働を要することなく、地中送電線管路の全体的な配管作業をすばやく正確に行なえる。
又、請求項2の構成を採用するならば、芯出し固定台が上向き開口する有底の受け樋形台筐を具備しているため、配管敷設地面に地下水などが溜まっていても、支障なく容易に配管作業を行なえる。他方、請求項3の構成を採用するならば、芯出し固定台がほぼU字形に屈曲する台枠から成るため、著しく軽量となり、取り扱い上の利便性が向上する。
そして、上記請求項2と請求項3との何れを採用するも、その芯出し固定台の差込み口筒が新設保護管の内部へ差し込まれるように構成されているため、これに支持される引張り機のチェンと、パンタグラフ式ジャッキのネジ軸から延長される延長ロッドとを、一直線の正確な芯出し状態に保てる効果がある。
その場合、特に請求項4の構成を採用するならば、地中送電線管路の「順配管」のみならず、その「逆配管」も行なえることになり、使用上の利便性がますます向上する。
請求項5の構成を採用するならば、パンタグラフ式ジャッキの摩擦制動シューを既設保護管の内周面へ、その弾性力により効果的に圧着させることができ、決して位置ズレしない固着状態を得られる。
更に、請求項6の構成を採用するならば、その延長ロッドを一直線に伸ばした状態として、新設保護管へ容易に貫通させることができるほか、これを短かく折りたたんだ状態として、その持ち運びや保管などを便利良く行なえる効果もある。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1は地中に埋設される高圧送電線保護管(電線管)(P)を示しており、これは従来公知の市販品であって、1mや2m、4mなどの一定長さ(L)と、100mmや150mm、200mmなどの一定口径(内径)(d)と、10mmや15mmなどの一定厚み(T)とを有する可撓性がないポリコンPFP管(強化プラスチック複合管)やUPFP管(薄肉強化プラスチック複合管)などから成り、直管のみならず、曲管もある。
又、上記保護管(P)は長さ(L)に各種相違があっても、その胴体(1)の一端側から張り出す径大な同芯円形のソケット状継手部(2)を備えており、同じく胴体(1)の他端側が挿入部(3)として、継手部(2)内へ引き込まれる対応関係にある。(S)はその80mmや100mmなどの引込み代、(4)は引込み位置表示線又は段差を示している。
つまり、例えば全体長さが約1,800mの地中送電線管路を配管作業するとして、その先行する既設保護管(Pa)と後行する新設保護管(Pb)と隣り合う相互間において、その何れか一方のソケット状継手部(2)と残る他方の挿入部(3)とが、正確な雌雄嵌合状態として連結され得るようになっているのである。(5)は上記継手部(2)の内周面に貼り付け一体化された止水ゴムパッキングであり、その継手部(2)に止水性と可撓性を与える。
上記保護管(Pa)(Pb)同士を連結する本発明の引込み式配管作業用具は、図21〜26の使用状態に示すような既設保護管(Pa)の内部に据え付けられるパンタグラフ式ジャッキ(J)と、そのジャッキ(J)のネジ軸を回動操作するために、新設保護管(Pb)へ貫通される延長ロッド(R)と、その延長ロッド(R)を引っ張る引張り機(荷締め機)(A)と、その引張り機(A)を支持するために、新設保護管(Pb)へ差し込みセットされる芯出し固定台(M)とから成り、上記延長ロッド(R)だけは新設保護管(Pb)の長さに応じて、その作用長さを変えて使うことができるようになっている。
このような主要構成部材のうち、先ずパンタグラフ式ジャッキ(J)は図2〜4に抽出して示す如く、トップマウント(6)を介して枢支連結された一対のアッパーリンクアーム(7)(7)と、ベースマウント(8)を介してやはり枢支連結された一対のロワーリンクアーム(9)(9)と、そのアッパーリンクアーム(7)(7)とロワーリンクアーム(9)(9)との枢支連結部(10)(11)に亘って貫通された水平なネジ軸(12)とから成り、そのネジ軸(12)の回動操作によって、両リンクアーム(7)(7)(9)(9)の枢支連結部(10)(11)を互いに接近又は離反させれば、そのトップマウント(6)とベースマウント(8)とが一挙同時に昇降運動することとなる。(13)は上記ネジ軸(12)の基端部に設置された継手である。
又、(14)は上記トップマウント(6)へ上方から固着された円弧受け板、(15)は上記ベースマウント(8)へ下方から固着された円弧受け板であり、その上下一対の円弧受け板(14)(15)は向かい合っている。しかも、その両円弧受け板(14)(15)の表面(凸曲面)には互いに同じ高圧ゴムやフェルト、その他の弾性膜材から成る摩擦制動シュー(16)(16)が貼り付け一体化されている。(W)はその摩擦制動シュー(16)(16)の帯幅(約105mm)を示している。
つまり、上記トップマウント(6)とベースマウント(8)とを互いに離反する方向へ運動させて、その両円弧受け板(14)(15)の摩擦制動シュー(16)(16)を既設保護管(Pa)の内周面へ突っ張り状態に圧着することにより、その既設保護管(Pa)の内部へパンタグラフ式ジャッキ(J)を据え付け固定できるようになっている。
その場合、上記摩擦制動シュー(16)(16)の表面を円周方向に沿う円弧状の凹条(17a)と凸条(17b)とが交互する粗面形態として、しかも上記円弧受け板(14)(15)に対する摩擦制動シュー(16)(16)の固定ビス(18)(18)を、その凹条(17a)へ取り付けることが好ましい。
そうすれば、パンタグラフ式ジャッキ(J)が既設保護管(Pa)の長手方向に沿って位置ズレするおそれを、上記凸条(17b)の抵抗力(滑り止め作用)によって一層確実に防止することができる。
次に、延長ロッド(R)は最も短かい長さ(L)(約1m)の保護管(P)よりも長い管棒材(19)から成り、図5〜7のように、その一端部にシャックル(20)が、他端部にアイボルト(21)が各々設置されているため、そのシャックル(20)を上記パンタグラフ式ジャッキ(J)におけるネジ軸(12)の継手(13)へ、着脱自在に連結使用し、そのジャッキ(J)から新設保護管(Pb)を通じて延長させることにより、その延長ロッド(R)のアイボルト(21)を把持して、上記ネジ軸(12)を新設保護管(Pb)の背後から回動操作することができる。
このようなネジ軸(12)の回動操作ハンドルとなる延長ロッド(R)については、狭隘な作業場所でも取り扱いやすくするために、上記保護管(P)よりも短かい一定の単位長さ(約50cm)を有する2本の管棒材(19a)(19b)から、図8の変形実施形態に示すような屈折自在として、且つ着脱自在に枢支連結すると共に、その一端部にシャックル(20)を、他端部にアイボルト(21)を各々設置しても良い。(22)は中間部の屈折可能なチェンである。
又、保護管(P)が2mや4mなどとして長い場合には、上記シャックル(20)付き管棒材(19a)と上記アイボルト(21)付き管棒材(19b)との相互間へ、図9の別な変形実施形態に示すような同じ一定単位長さ(約50cm)有する複数本の中間管棒材(19c)を、やはりチェン(22)などによる屈折可能として、且つ着脱自在に継ぎ足し連結使用することが好ましい。
そうすれば、その延長ロッド(R)を直線状態として、長い保護管(P)へ貫通させることにより、上記パンタグラフ式ジャッキ(J)のネジ軸(12)を遠くからでも確実に回動操作でき、又作業現場での持ち運びや保管時には、これを図8、9のように小さく折りたためる利点がある。
先に一言した引張り機(荷締め機)(A)は図11に示すように、機体(23)に軸支されたラチェットハンドル(24)と、そのハンドル(24)の小刻みな揺動操作により、一方向(図例では背後方向)(F)へ引っ張られるチェン(25)と、そのチェン(25)の先端部に取り付けられた可動フック(26)と、その上記機体(23)に取り付けられた固定フック(27)とから成り、その可動フック(26)を上記延長ロッド(R)のアイボルト(21)へ係脱自在に係止させて、一方向(F)へ引っ張り使用するようになっている。
尚、上記チェン(25)に代るワイヤーが採用されることもある。そのチェン(25)又はワイヤーの引っ張り作用は、図外の解除レバーによって解除することもできる。
更に、上記引張り機(A)を支持するための芯出し固定台(M)は金属製品として、図12〜16のような一定長さ(約45cm)のほぼ受け樋形をなす台筐(28)と、その一端側を閉塞した背壁(29)と、同じく台筐(28)の開口他端側から連通状態に延長された円形の差込み口筒(30)と、その差込み口筒(30)の基端部から張り出された径大な継手部用押圧フランジ(31)とを備えている。
このような芯出し固定台(M)の差込み口筒(30)は新設保護管(Pb)のソケット状継手部(2)へ差し込み使用されるものとして、その継手部(2)とほぼ同じ一定長さ(L1)(約120mm)だけ延長されており、その差込み口筒(30)が上記継手部(2)へ差し込まれた時、これから張り出す径大な押圧フランジ(31)が継手部(2)へ確実に係止するようになっている。
茲に、押圧フランジ(31)は保護管(P)の継手部(2)よりも径大である限り、その円形に張り出してもさしつかえないが、図例のようなほぼ正方形として、転がらないように設定することが望ましい。
(32)は上記芯出し固定台(M)における背壁(29)の中心部に取り付けられたアイボルトであって、台筐(28)から内向きに突出しており、これに上記引張り機(A)側の固定フック(27)が係脱自在に係止使用されることとなる。(33)はそのアイボルト(32)の固定ナットである。
特に、保護管(P)のソケット状継手部(2)とほぼ同じ一定長さ(L1)だけ張り出し延長する差込み口筒(30)は、その中途に付与された係止段差部(34)を介して、これよりも先端側の細く径小化されている。その先端部の外径(D1)は上記保護管(P)の口径(内径)(d)とほぼ同等寸法であり、又上記係止段差部(34)の陥没深さは保護管(P)の厚み(T)とほぼ同等寸法である。
その結果、上記芯出し固定台(M)の差込み口筒(30)を新設保護管(Pb)のソケット状継手部(2)へ差し込み使用して、図21〜26のような地中送電線管路の言わば「順配管」を行なえるほか、同じく差込み口筒(30)を新設保護管(Pb)の挿入部(3)から差し込み使用して、その係止段差部(34)を新設保護管(Pb)の開口端縁部へ係止させることにより、図28のような地中送電線管路の「逆配管」も支障なく行なうことができ、著しく便利になる。
図12〜16に示した芯出し固定台(M)は、上向き開口する有底の受け樋形台筐(28)を具備しているため、上記保護管(P)の敷設地面(G)に泥水などが溜まっていても、これが台筐(28)の内部へ浸入せず、地中送電線管路の配管作業を容易に便利良く行なえる利点がある。
但し、保護管(P)の内部へ差し込み使用できる差込み口筒(30)と、その保護管(P)の継手部(2)に係止し得る押圧フランジ(31)とを具備した芯出し固定台(M)であるならば、図17〜20の変形実施形態に示す構成を採用しても良い。
つまり、上記受け樋形の台筐(28)に代る一定長さのほぼU字形に屈曲された台枠(35)の両端付け根部を、差込み口筒(30)の基端部から張り出す径大な押圧フランジ(31)へ、向かい合う一対のコーナー補強片(36)(36)を介して固着一体化している。そのため、全体的に軽量な芯出し固定台(M)を得られる。
そして、上記引張り機(A)側の固定フック(27)が係脱自在に係止使用されるリング(37)を、台枠(35)の背杆部から外向き一体的に突設しているほか、引張り機(A)側の可動フック(26)が不使用時に係留される仮止めリング(38)を、同じく台枠(35)から内向き一体的に突設してもいる。その仮止めリング(38)へ可動フック(26)を係止させれば、引張り機(A)をその芯出し固定台(M)と一緒に持ち運ぶことができることとなる。
尚、その他の構成は図12〜16に示した芯出し固定台(M)と実質的に同一であるため、これと対応する符号を図17〜20に記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
本発明の引込み式配管作業用具は上記構成を具備しており、これによって高圧送電線保護管(電線管)(P)同士を連結施工するに当っては、次の順序に従って作業する。
即ち、予じめ地面に掘った立坑(H)の底面である配管敷設地面(G)上へ、先行する保護管(P)を既設保護管(Pa)として、複数の合成樹脂製管枕(台座)(39)により安定良く据え付け固定する。
それから後行する保護管(P)を新設保護管(Pb)として、その挿入部(3)をやはり管枕(39)の据え立てにより、既設保護管(Pa)のソケット状継手部(2)と対応位置させて、その継手部(2)へ図21のように突き合わせるのである。(Y−Y)はその突き合わせ面(垂直面)を示唆している。
その場合、既設保護管(Pa)における継手部(2)の内周面をなす止水ゴムパッキング(5)へ、図外の滑剤を十分塗布しておくことにより、新設保護管(Pb)との滑りを良くすることが望ましい。
次に、ネジ軸(12)の回動操作ハンドルとなる延長ロッド(R)が連結されたパンタグラフ式ジャッキ(J)を、既設保護管(Pa)の内部へ挿入して、その延長ロッド(R)によりジャッキ(J)のネジ軸(12)を回動操作し、そのジャッキ(J)の摩擦制動シュー(16)(16)を言わば内拡式ブレーキの如く、既設保護管(Pa)の内周面へ図22、25のように圧着させて、決して位置ズレするおそれがない固定状態に保つのである。
尚、このようなパンタグラフ式ジャッキ(J)の挿入とそのネジ軸(12)の回動操作は、新設保護管(Pb)の挿入部(3)を既設保護管(Pa)の継手部(2)へ突き合わせる前に、実行してもさしつかえない。
何れにしても、その後には引張り機(荷締め機)(A)側の固定フック(27)が係止された芯出し固定台(M)の差込み口筒(30)を新設保護管(Pb)の内部へ、その押圧フランジ(31)が新設保護管(Pb)の継手部(2)に受け止められるまで深く差し込み、その差込み口筒(30)における径小な先端側の外周面を新設保護管(Pb)の内周面と嵌合させるのである。
そして、引張り機(A)側の可動フック(26)と上記延長ロッド(R)のアイボルト(21)とを係脱自在に係止させて、その延長ロッド(R)との連結状態にあるチェン(25)を、ラチェットハンドル(24)の刻み揺動操作により、図23の一方向(F)へ引っ張り作用する。
そうすれば、上記パンタグラフ式ジャッキ(J)のネジ軸(12)とその延長ロッド(R)並びに引張り機(A)の緊張するチェン(25)は、既設保護管(Pa)と新設保護管(Pb)との同一長手中心線(筒芯線)(X−X)上に延在することとなり、そのチェン(25)の引っ張り作用と相対して、上記芯出し固定台(M)の押圧フランジ(31)により逆方向へ同時に押圧される新設保護管(Pb)の挿入部(3)が、図26のように既設保護管(Pa)のソケット状継手部(2)内へ、自づと円滑に正しく引き込み嵌合されることになる。
そのため、1人の作業者でも既設保護管(Pa)と新設保護管(Pb)との連結をすばやく正確に行なえるのであり、その所要時間は長くとも約30秒で足りる。上記作業を順次に繰り返すことにより、例えば全体長さが約1,800mの地中送電線管路を容易に構築することができる。
尚、図23と対応する図27から明白なように、上記芯出し固定台(M)の変形実施形態を用いた保護管(Pa)(Pb)同士の連結作業でも、その順序や方法は変らず、同じ連結施工状態を得られる。
更に、図28は図23と対応する「逆配管」として、既設保護管(Pa)の挿入部(3)へ新設保護管(Pb)のソケット状継手部(2)を、やはり引き込み連結しているが、その保護管(Pa)(Pb)の方向性が異なるだけであって、その連結作業の順序や方法は既述の「順配管」と実質的に同一である。図例では直管形態の保護管(P)を説示したが、曲率半径が8Rや10Rなどの大きな曲管であれば、上記と同様に本発明を使用して支障なく連結作業することができる。
何れにしても、上記保護管(Pa)(Pb)同士の連結を終えた後には、その作業順序を逆向きとして取りはずし分解すれば良い。つまり、引張り機(A)のチェン(25)を弛緩させて、その可動フック(26)と上記延長ロッド(R)との係止状態を解除する一方、既設保護管(Pa)に対するパンタグラフ式ジャッキ(J)の圧着状態も解除して、そのジャッキ(J)を延長ロッド(R)により外部へ引き出すのである。
本発明に係る引込み式配管作業用具が使用される地中送電線保護管を示す半欠截断面図である。 パンタグラフ式ジャッキを抽出して示す平面図である。 図2の正面図である。 図3の側面図である。 延長ロッドを抽出して示す正面図である。 図5のシャックル部分を抽出して示す拡大図である。 図5のアイボルト部分を抽出して示す拡大図である。 延長ロッドの変形実施形態を示す正面図である。 延長ロッドの別な変形実施形態を示す正面図である。 図8、9のチェン(関節)部分を抽出して示す拡大図である。 引張り機を抽出して示す正面図である。 芯出し固定台を抽出して示す平面図である。 図12の正面図である。 図13の左側面図である。 図13の右側面図である。 図12の16−16線断面図である。 芯出し固定台の変形実施形態を示す平面図である。 図17の正面図である。 図18の左側面図である。 図18の右側面図である。 既設保護管と新設保護管との突き合わせ状態を示す断面図である。 図21からパンタグラフ式ジャッキの摩擦制動シューを既設保護管の内周面に圧着させた状態の断面図である。 図22の新設保護管に引張り機と芯出し固定台を取り付けた状態の断面図である。 図23の24−24線拡大断面図である。 図23の25−25線拡大断面図である。 既設保護管と新設保護管との連結完了状態を示す断面図である。 芯出し固定台の変形実施形態を使用した図23に対応する断面図である。 逆配管を示す図23に対応する断面図である。 従来の引込み式配管作業用具を示す側面図である。
符号の説明
(1)・胴体
(2)・ソケット状継手部
(3)・挿入部
(4)・段差(表示線)
(5)・止水ゴムパッキング
(6)・トップマウント
(7)・アッパーリンクアーム
(8)・ベースマウント
(9)・ロワーリンクアーム
(10)(11)・枢支連結部
(12)・ネジ軸
(13)・継手
(14)(15)・円弧受け板
(17a)・凹条
(17b)・凸条
(18)・固定ビス
(19)(19a)(19b)(19c)・管棒材
(20)・シャックル
(21)・アイボルト
(23)・機体
(24)・ラチェットハンドル
(25)・チェン
(26)・可動フック
(27)・固定フック
(28)・台筐
(29)・背壁
(30)・差込み口筒
(31)・押圧フランジ
(32)・アイボルト
(33)・固定ナット
(34)・係止段差部
(35)・台枠
(36)・コーナー補強片
(37)・リング
(38)・仮止めリング
(39)・管枕(台座)
(A)・引張り機(荷締め機)
(J)・パンタグラフ式ジャッキ
(H)・立坑
(M)・芯出し固定台
(P)・地中送電線保護管(電線管)
(Pa)・既設保護管
(Pb)・新設保護管
(R)・延長ロッド
(X−X)・長手中心線(筒芯線)
(Y−Y)・突き合わせ面(垂直面)
(F)・引張り方向
(S)・引込み代

Claims (6)

  1. 胴体(1)の一端側が径大なソケット状継手部(2)として、同じく胴体(1)の他端側が挿入部(3)として各々形成された地中送電線保護管(Pa)(Pb)の隣り合う同士を、その何れか一方の継手部(2)へ他方の挿入部(3)が引き込まれる嵌合状態に順次連結するための引込み式配管作業用具であって、
    先行する既設保護管(Pa)の内周面に圧着し得る摩擦制動シュー(16)(16)が、トップマウント(6)とベースマウント(8)との向かい合う上下一対に取り付けられたパンタグラフ式ジャッキ(J)と、
    上記ジャッキ(J)の水平なネジ軸(12)を回動操作するハンドルとして、そのネジ軸(12)へ着脱自在に連結された所要長さの延長ロッド(R)と、
    上記延長ロッド(R)の先端部へ後行する新設保護管(Pb)の背後から、着脱自在に連結されるチェン(25)をラチェットハンドル(24)の揺動操作により、その背後方向(F)へ引っ張ることができる引張り機(A)と、
    上記引張り機(A)を支持するために、新設保護管(Pb)の内部へ背後から差し込まれる一定長さ(L1)の差込み口筒(30)と、その差込み口筒(30)の基端部から張り出す径大な継手部用押圧フランジ(31)とを備えた芯出し固定台(M)とから成り、
    上記ジャッキ(J)のネジ軸(12)を回動操作することにより、その摩擦制動シュー(16)(16)が既設保護管(Pa)の内周面へ圧着する突っ張り状態に固定維持する一方、上記既設保護管(Pa)へその背後から新設保護管(Pb)を突き合わせて、
    その新設保護管(Pb)の内部へ上記芯出し固定台(M)の差込み口筒(30)を、その継手部用押圧フランジ(31)が新設保護管(Pb)の継手部(2)に受け止められるまで深く差し込んだ上、
    上記芯出し固定台(M)に支持された引張り機(A)のチェン(25)を、上記延長ロッド(R)の先端部へ連結して、既設保護管(Pa)と新設保護管(Pb)との同一長手中心線(X−X)上に沿って引っ張り使用することにより、その何れか一方の継手部(2)へ他方の挿入部(3)を引き込み連結することを特徴とする地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
  2. 芯出し固定台(M)を一定長さのほぼ受け樋形台筐(28)として造形し、その一端側を閉塞した背壁(29)の中心部に、引張り機(A)の係止使用可能なアイボルト(32)を取り付ける一方、
    同じく台筐(28)の開口他端側から新設保護管(Pb)への差込み口筒(30)を一定長さ(L1)だけ延長させると共に、その差込み口筒(30)の基端部からほぼ正方形の径大な継手部用押圧フランジ(31)を張り出したことを特徴とする請求項1記載の地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
  3. 芯出し固定台(M)を一定長さのほぼU字形に屈曲する台枠(35)として、その両端付け根部にほぼ正方形の径大な継手部用押圧フランジ(31)を固着一体化すると共に、その台枠(35)の背杆部から引張り機(A)の係止使用可能なリング(37)を突設する一方、
    上記押圧フランジ(31)から新設保護管(Pb)への差込み口筒(30)を一定長さ(L1)だけ延長させたことを特徴とする請求項1記載の地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
  4. 芯出し固定台(M)の一定長さ(L1)だけ延長する差込み口筒(30)の中途に、係止段差部(34)を付与して、その係止段差部(34)よりも先端側だけを細く径小化することにより、
    上記芯出し固定台(M)の差込み口筒(30)を新設保護管(Pb)の挿入部(3)から差し込み使用した逆配管時に、その係止段差部(34)が新設保護管(Pb)の開口端縁部へ背後から係止するように関係設定したことを特徴とする請求項2又は3記載の地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
  5. パンタグラフ式ジャッキ(J)を形作るトップマウント(6)とベースマウント(8)に、向かい合う上下一対の円弧受け板(14)(15)を各々固着すると共に、
    その両円弧受け板(14)(15)の凸曲面へ互いに同じ高圧ゴムやその他の弾性膜材から成る摩擦制動シュー(16)(16)を各々貼り付け一体化したことを特徴とする請求項1記載の地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
  6. パンタグラフ式ジャッキ(J)におけるネジ軸(12)の回動操作ハンドルとなる延長ロッド(R)を、新設保護管(Pb)よりも短かい一定な単位長さの管棒材(19a)(19b)(19c)から屈折できるように、且つ着脱自在に枢支連結したことを特徴とする請求項1記載の地中送電線保護管の引込み式配管作業用具。
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