JP4620500B2 - コンクリート部材の寸法測定システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート部材の寸法測定システム及び方法に関する。
複数のコンクリート部材を長さ方向に並べ、これら端部相互を接合してコンクリート構造物などを形成することは一般に広く行われており、例えば所定の長さ寸法 のコンクリート構造物等を、工場で製作可能な大きさに分割し、現場にてこれらを接合する。このような工場製作を経ることにより、現場でコンクリートを打設することによりコンクリート構造物を製作する場合と比較して、寸法精度を向上させることができ、機械的強度にも優れたコンクリート部材を製造することができる。
工場で製作されるコンクリート部材としては、例えば橋桁等に用いられるT桁、箱桁、中空床版、版桁等がある。これらはいずれも工場で製作したプレキャストコンクリート部材を現場にて長さ方向に複数並べ、その長さ方向端面を突き合わせて接合し、さらに必要に応じて接合箇所にモルタルコンクリート等を埋設することにより、防水加工を行うようにしている。
ところで、このようなコンクリート 部材を工場から出荷する際には、その長さ寸法を正確に測定し、これを荷札等に記載しておく。これにより、現場にてかかるコンクリート部材を並べる際に、荷札を介してその長さ寸法を確認することが可能となる。
従来において、このコンクリート部材の長さ寸法測定を行う場合には、一般的に巻尺(スチールテープ)や、水準儀(レベル)と標尺(スタッフ)等が頻繁に用いられてきた。また、これらにより測定された長さ寸法のデータは、手作業で記録され管理されてきた。
しかしながら、測定すべきコンクリート部材のサイズが非常に大きい場合や、既にコンクリート部材が高所において配設されていた場合には、上記従来のような巻尺や水準儀を用いる方法では、測定処理そのものが煩雑になり、更には足場設置等の前準備が必要となることから、過大な労力が必要とされていた。
またコンクリート部材は、工場製作時において、図8に示すように各端面につき角又は隅が斜めに削られて面取りされる。このため、端面間の長さ寸法を測定する場合に、従来のような巻尺や水準儀等を用いる方法では、かかる面取り部分により、これを正確に特定することができず、寸法測定の再現性を確保することができないという問題点もあった。特に近年において、コンクリート部材の長さ寸法につき、より高水準の測定精度が要求されていることから、かかる問題点の改善要請は依然として高かった。
さらに、測定したデータの記録、管理するために多くの人手と時間がかかっていたことから、これらを容易かつ迅速に実行することができるシステムを案出する必要性もあった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、コンクリート部材の長さ寸法をより簡易かつ正確に測定することができ、また測定した長さ寸法のデータを容易かつ迅速に記録、管理することが可能なコンクリート部材の寸法測定システム及び方法を提供することにある。
本発明を適用したコンクリート部材の寸法測定システムは、コンクリート部材の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定システムにおいて、上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を上記長さ寸法を測定する各測定点として、それぞれ先端に球状物が固着された棒体を突設して構成される指標と、上記各指標をそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成する複数の撮像手段と、上記生成された複数の測定用画像に写し出された指標における球状物の画像位置をそれぞれ特定する画像解析手段と、上記画像解析手段により特定された上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さとに基づき、上記測定点の座標を求める座標算出手段と、上記座標算出手段により求められた上記各測定点の座標に基づいて上記コンクリート部材の長さ寸法を測定する寸法測定手段とを備えることを特徴とする。
本発明を適用したコンクリート部材の寸法測定システムは、コンクリート部材の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定システムにおいて、上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を上記長さ寸法を測定する各測定点として、それぞれ先端に球状物が固着された棒体を突設して構成される指標と、上記コンクリート部材の端面間において上記長さ寸法を測定する方向に沿って設けられたスケールと、上記各指標を並びに上記スケールの一部をそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成する複数の撮像手段と、上記生成された複数の測定用画像に写し出された指標における球状物並びに上記スケールの画像位置をそれぞれ特定する画像解析手段と、上記画像解析手段により特定された上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さに基づき、上記測定点の座標を求めるとともに、上記解析手段により特定された上記スケールの画像位置に基づき、上記スケールの座標を求める座標算出手段と、上記座標算出手段により求められた上記各測定点の座標並びに上記スケールの座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定する寸法測定手段とを備えることを特徴とする。
本発明を適用したコンクリート部材の寸法測定方法は、コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定方法において、上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を長さ寸法を測定する各測定点としてそれぞれ先端に球状物が固着された棒体からなる指標を突設し、上記各指標を複数の撮像装置によりそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成し、上記生成した複数の測定用画像に写し出された指標における球状物の画像位置をそれぞれ特定し、上記特定した上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さとに基づき、上記測定点の座標を求め、上記求めた上記各測定点の座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定することを特徴とする。
本発明を適用したコンクリート部材の寸法測定方法は、コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定方法において、上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を長さ寸法を測定する各測定点としてそれぞれ先端に球状物が固着された棒体からなる指標を突設するとともに、上記コンクリート部材の端面間において上記長さ寸法を測定する方向に沿ってスケールを設け、上記各指標を並びに上記スケールの一部を複数の撮像装置によりそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成し、上記生成した複数の測定用画像に写し出された指標における球状物並びに上記スケールの画像位置をそれぞれ特定し、上記特定した上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さに基づき、上記測定点の座標を求めるとともに、上記特定した上記スケールの画像位置に基づき、上記スケールの座標を求める座標算出手段と、上記求めた上記各測定点の座標並びに上記スケールの座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定することを特徴とする。
本発明では、各端面の各測定点につきそれぞれ先端に球状物が固着された棒体を突設して構成される指標を設けておき、これをそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像し、解析を実行するのみで、各端面間の長さ寸法を簡易かつ正確に測定することが可能となる。
このため、測定すべきコンクリート部材のサイズが非常に大きい場合や、既にコンクリート部材が高所において配設されていた場合においても、測定処理そのものが煩雑になることはなく、更には巻尺等を使用する場合と比較して足場設置等の前準備も必要とならないことから、測定に伴う労力を大幅に軽減させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、コンクリート部材の長さ寸法を測定する寸法測定システム1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、寸法測定システム1のシステム構成を示している。この寸法測定システム1は、長さ寸法を測定するコンクリート部材11の端面12,13における各測定点19,20にそれぞれ突設された指標15,16と、これら指標を互いに異なる撮影方向から撮像する撮像装置2a、撮像装置2bと、これら撮像装置2に接続される解析用コンピュータ7とを備えている。
コンクリート部材11は、例えば橋桁等に用いられるT桁、箱桁、中空床版、版桁等に適用される。このコンクリート部材11は、工場で製作されるいわゆるプレキャストコンクリート部材である。このコンクリート部材11は、工場で製作された後、現場にて長さ方向に複数並べられ、その長さ方向端面を突き合わせて接合される。
コンクリート部材11の端面12,13は、角又は隅が斜めに削られた面取り部分18が形成されている。この面取り部分18を形成していくことにより、コンクリートの角欠け等を防止することが可能となる。
指標15、16は、例えば図2(a)に示すように、先端に球状物21が固着された棒体22からなる。この棒体22の根本部には、三脚状の治具25が設けられている。この治具25は、コンクリート部材11における面取りされた部分において装着可能な構成とされている。この球状物21は、黒又は白等の背景とのコントラストが大きくなる色で構成されている。仮に、この球状物21に施されている色が背景との間でコントラストが小さくなる場合には、図2(b)に示すように、かかる色との間でコントラストが大きくなるような覆い91を背面に設置するようにしてもよい。ちなみに、この球状物21の直径は、その球状物21が写し出された画像領域が50〜100ピクセル程度となるようにサイズ調整される。
ちなみに、この指標15、16において、棒体22の突設角度方向θ、φ、長さrは図2(a)に示すように予め測定された状態とされている。また、この指標15、16における治具25の上述した各測定点19,20への突設は、比較的取り外しが容易な接着剤等を用いるようにしてもよい。特に、このような三脚状の治具25は、面取り等がなされたコンクリート部材11に容易に配設することが可能となり、しかも治具25を構成する三脚と、この棒体の突設角度方向θ、φ、長さrとの関係を予め明確にしておくことで、各測定点19、20に対する球状物21の位置関係をより定量的に把握することも可能となる。なお、この次具25の構成を省略し、棒体22を各測定点19,20へ直接的に取付けるようにしても良い。
撮像装置2は、図3に示すように、レンズ部41と、レンズ部41の光軸に直交する位置に配設される撮像部42と、撮像部42により生成された画像信号を増幅する増幅部43と、この増幅部43において増幅された画像信号を解析用コンピュータ7へ送信するためのインターフェース44と、ユーザが各種操作を実行するボタン等で構成される操作部46と、この操作部46に接続される駆動部40とを備える、いわゆるデジタルスチルカメラである。
駆動部40は、操作部46からの命令に基づき、レンズ部41に対して自動絞り制御動作や自動焦点制御動作を実行し、さらには、被写体に対する撮影画角を変更する。
撮像部42は、例えばCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子により構成され、レンズ部41を介して入射される被写体像を撮像面上に結像させ、光電変換により画像信号を生成し、これを増幅部43へ送信する。増幅部43へ送信された画像信号は、所定のレベルまで増幅された上でインターフェース44へ送られることになる。
インターフェース44は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394インターフェース等で構成され、増幅部43から出力された画像信号を解析用コンピュータ7へ送信する。
解析用コンピュータ7は、図3に示すように、インターフェース51に接続されるエンコーダ52と、メモリ53と、CPU(Central Processing Unit )54と、表示制御部55と、マウスやキーボード等で構成される操作部56と、ハードディスク等で構成されるサーバ57とが内部バス50に接続されてなり、さらにこの表示制御部55には、例えば液晶ディスプレイ等で構成される表示部58が接続されている。
インターフェース51は、上述した第1の撮像装置4におけるインターフェース44を介して送信されてきた画像信号をエンコーダ52へ供給する。
エンコーダ52では、この供給されてきた画像信号につき、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の規格に基づいて圧縮符号化する。このエンコーダ52により圧縮符号化された画像信号は、メモリ53やサーバ57、更には図示しないバッファ等に格納されることになる。
CPU54は、演算を行うALU(Arithmetic Logic Unit)や、データを一次記憶するレジスタ、メモリや周辺機器との入出力を行うバスインターフェース等で構成される。またこのCPU54では、その他、浮動小数点演算等を行う浮動小数点演算部、レジスタよりも多くの情報を一時記憶するキャッシュ等の機能を備えるようにしてもよい。CPU54は、操作部56を介したユーザの命令に基づき、解析用コンピュータ7内の各構成要素を制御する、いわゆる中央制御ユニットとしての役割を果たす。
表示制御部55は、CPU54による制御の下、メモリ53やサーバ57、更には図示しないバッファ等に格納されている画像信号を読み出し、これにつき表示部58への絵画処理を実行する。表示制御部55は、CPU54による制御に基づき、表示部58におけるコントラスト、輝度の制御を実行する。
次に、上述の構成からなる寸法測定システム1により、実際にコンクリート部材11の長さ寸法を測定する方法につき、説明をする。
先ず、撮像装置2a、2bにより、図1に示すように各指標15,16をそれぞれ撮影範囲に含めて撮像する。撮像された画像は、撮像部52において光電変換された画像信号とされ、増幅部43において増幅されてインターフェース44を介して解析用コンピュータ7へと送られる。この画像信号は、解析用コンピュータ7へ送信される前に図示しないメモリ等に一時的に格納されるようにしてもよい。
解析用コンピュータ7へ送られた画像信号は、エンコーダ52により圧縮符号化され、測定用画像としてメモリ53やサーバ57等に記録される。
実際にこの測定用画像を解析する場合には、CPU54による制御の下、メモリ53等に記録されている測定用画像を読み出し、これを表示制御部55による制御に基づいて図4に示すような画面92を介して表示部58へ表示させる。この画面92の上段は撮像装置2aにより撮像されて生成される測定用画像であり、画面92の下段は撮像装置2bにより撮像されて生成される測定用画像である。それぞれに測定用画像では、コンクリート11の端面12(13)に突設された指標15(16)が写し出され、特にこの指標15(16)の先端に固着された球状物21は、背景間とのコントラストの差として、或いは輝度レベルの差として、明確に表示されることになる。
次に、この球状物21をそれぞれ画面上における特徴点として抽出する。この特徴点の抽出は、解析用コンピュータ7内にインストールされたソフトウェアに基づき、ユーザによる操作部56の操作を介して実行していくことになる。このときは、表示部58上に表示された画面92上において、操作部56を操作することにより、この球状物21における中心位置を指定することになる。なお、この特徴点の抽出作業は、解析用コンピュータ7におけるCPU54が、測定用画像に映し出されているコントラストや輝度レベルの差異に着目することにより、これらを自動識別するようにしてもよい。
次に、この特徴点として抽出された球状物21の3次元座標を求める。かかる場合においても、ユーザによる操作部56の操作を介した3次元座標を算出するための命令に基づき、実行することになる。
図5は、この3次元座標計測の原理を説明するための図である。実際に、この3次元座標を算出する場合には、いわゆる三角測量と同様の原理に基づき実行する。撮像装置2aと撮像装置2bとをそれぞれ異なる位置に設置し、互いに異なる撮影方向から指標15(16)を撮像する。このとき撮像装置2aと撮像装置2bとの間隔と、各撮像装置2a、2bから指標15(16)における球状物21へ向かう直線の角度εを知ることができれば、かかる球状物21の相対座標を求めることが可能となる。
このため、予め撮像装置2aと撮像装置2bとの間隔を調査しておき、これを解析用コンピュータに入力しておく。そして、実際に3次元座標を算出する際に、この入力した撮像装置2間の間隔に関するデータを読み出し、これを参照して連立方程式を解く。これにより、球状物21における3次元座標を求めることが可能となる。
次に、この求められた球状物21の3次元座標から、測定点19(20)の3次元座標を求める。この測定点19(20)に対する球状物21への棒体22の突設角度方向θ、φ、並びにその長さLは既知であるため、これに基づいて測定点19(20)の3次元座標を算出することができる。
即ち、指標15における球状物21の3次元座標を求めるとともに、指標16における3次元座標を求め、これら球状物21への棒体22の突設角度方向並びにその長さに基づいて測定点19と測定点20の3次元座標を求める。そして、この求めた測定点19と、測定点20とにおける3次元座標に基づき、測定点19と測定点20との間隔を求める。この測定点19と測定点20につき、長さ寸法を測定すべくコンクリート部材11の端面12,13に設定しておき、上記測定した測定点19と測定点20との間隔を介して、かかる端面12,13の間隔を求めることが可能となる。
このように、本発明では、各端面12,13の各測定点19,20につきそれぞれ先端に球状物21が固着された棒体22を突設して構成される指標15,16を設けておき、これをそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像し、解析用コンピュータ7で解析を実行するのみで、各端面12,13間の長さ寸法を簡易かつ正確に測定することができる。
このため、測定すべきコンクリート部材11のサイズが非常に大きい場合や、既にコンクリート部材11が高所において配設されていた場合においても、測定処理そのものが煩雑になることはなく、更には巻尺等を使用する場合と比較して足場設置等の前準備も必要とならないことから、測定に伴う労力を大幅に軽減させることが可能となる。
またコンクリート部材11は、工場製作時において、端面12,13近傍において面取り部分18が形成されることが多いが、本発明ではこれに支配されることなく、予め設定した測定点19,20につき指標15、16を突設しておくだけで、かかる測定点19,20の間隔を高精度に求めることができる。
また、上述した実施の形態では、面取り部分18が形成されたコンクリート部材11の端面間の長さ寸法を測定する場合を例にとり説明をしたが、かかる場合に限定されるものではない。例えば、コンクリート部材11における所望の測定位置の間隔を求めるようにしてもよいし、さらに、面取りがなされていないコンクリート部材の各寸法を測定するようにしてもよい。かかる場合には、測定を望む測定点に上述した指標15,16を取り付けることになる。
さらに本発明では、測定したデータの記録、管理を、撮像装置2や解析用コンピュータ7を介して容易かつ迅速に実行することができ、従来と比較してこれらを実行するために必要な労力を大幅に軽減させることも可能となる。
特に、本発明では、特徴点として抽出する指標15,16先端を、球状物21で構成している。このため、かかる球状物21に対して撮像装置2a、2bによりいかなる角度方向で撮像しても、得られる測定用画像においてこれら球状物21は常時円形で表示されることになる。このため、既存のソフトウェアによる円形中心の識別機能を利用することにより、かかる球状物21の中心位置を容易に解析することが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、長さ寸法を測るコンクリート部材11が、その長手方向に向かって非常に長く構成されている場合には、長さ寸法が既知のスケール71を中央部に設けるようにしてもよい。かかる場合には、このスケール71の一端71aと指標15とから構成される撮影範囲Jaと、スケール71の他端71bと指標16とから構成される撮影範囲Jbにつき、それぞれ撮像装置2a,2bにより互いに異なる撮影方向から撮像を行う。そして、上述と同様の方法に基づいて測定点19,20における3次元座標を求めるとともに、スケール71の各端71a、71bにおける3次元座標を求める。そして求めた測定点19と端部71aとの距離L3を求めるとともに、測定点20と端部71bとの距離L4を求め、さらにスケールの値L5とから、長さ寸法Ln(=L3+L4+L5)を求めるようにしてもよいことは勿論である。
本発明を適用した寸法測定システムの構成図である。 先端に球状物が固着された棒体からなる指標の構成につき説明するための図である。 撮像装置並びに解析用コンピュータのブロック構成図である。 測定用画像の表示例につき説明するための図である。 3次元座標計測の原理を説明するための図である。 本発明を適用した寸法測定システムにおいてスケールを用いて寸法を測定する例につき示す図である。
符号の説明
1 寸法測定システム
2 撮像装置
7 解析用コンピュータ
11 コンクリート部材
12,13 端面
15,16 指標
18 面取り部分
19,20 測定点
21 球状物
22 棒体
40 駆動部
41 レンズ部
42 撮像部
43 増幅部
44 インターフェース
46 操作部
50 内部バス
51 インターフェース
52 エンコーダ
53 メモリ
54 CPU
55 表示制御部
56 操作部
57 サーバ
58 表示部
71 スケール

Claims (4)

  1. コンクリート部材の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定システムにおいて、
    上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を上記長さ寸法を測定する各測定点として、それぞれ先端に球状物が固着された棒体を突設して構成される指標と、
    上記各指標をそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成する複数の撮像手段と、
    上記生成された複数の測定用画像に写し出された指標における球状物の画像位置をそれぞれ特定する画像解析手段と、
    上記画像解析手段により特定された上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さとに基づき、上記測定点の座標を求める座標算出手段と、
    上記座標算出手段により求められた上記各測定点の座標に基づいて上記コンクリート部材の長さ寸法を測定する寸法測定手段とを備えること
    を特徴とするコンクリート部材の寸法測定システム。
  2. コンクリート部材の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定システムにおいて、
    上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を上記長さ寸法を測定する各測定点として、それぞれ先端に球状物が固着された棒体を突設して構成される指標と、
    上記コンクリート部材の端面間において上記長さ寸法を測定する方向に沿って設けられたスケールと、
    上記各指標を並びに上記スケールの一部をそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成する複数の撮像手段と、
    上記生成された複数の測定用画像に写し出された指標における球状物並びに上記スケールの画像位置をそれぞれ特定する画像解析手段と、
    上記画像解析手段により特定された上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さに基づき、上記測定点の座標を求めるとともに、上記解析手段により特定された上記スケールの画像位置に基づき、上記スケールの座標を求める座標算出手段と、
    上記座標算出手段により求められた上記各測定点の座標並びに上記スケールの座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定する寸法測定手段とを備えること
    を特徴とするコンクリート部材の寸法測定システム。
  3. コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定方法において、
    上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を長さ寸法を測定する各測定点としてそれぞれ先端に球状物が固着された棒体からなる指標を突設し、
    上記各指標を複数の撮像装置によりそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成し、
    上記生成した複数の測定用画像に写し出された指標における球状物の画像位置をそれぞれ特定し、
    上記特定した上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さとに基づき、上記測定点の座標を求め、
    上記求めた上記各測定点の座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定すること
    を特徴とするコンクリート部材の寸法測定方法。
  4. コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定するコンクリート部材の寸法測定方法において、
    上記コンクリート部材の端面の角又は隅が斜めに削られた面取り部分を長さ寸法を測定する各測定点としてそれぞれ先端に球状物が固着された棒体からなる指標を突設するとともに、上記コンクリート部材の端面間において上記長さ寸法を測定する方向に沿ってスケールを設け、
    上記各指標を並びに上記スケールの一部を複数の撮像装置によりそれぞれ撮影範囲に含めて互いに異なる撮影方向から撮像することにより測定用画像を生成し、
    上記生成した複数の測定用画像に写し出された指標における球状物並びに上記スケールの画像位置をそれぞれ特定し、
    上記特定した上記球状物の画像位置と、予め測定された上記棒体の突設角度方向並びにその長さに基づき、上記測定点の座標を求めるとともに、上記特定した上記スケールの画像位置に基づき、上記スケールの座標を求める座標算出手段と、
    上記求めた上記各測定点の座標並びに上記スケールの座標に基づいて上記コンクリート部材の端面間の長さ寸法を測定すること
    を特徴とするコンクリート部材の寸法測定方法。
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JPH09329425A (ja) * 1996-06-12 1997-12-22 Sakurada:Kk 構造部材の計測方法および基準定規
JP2006119005A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Ryonichi Engineering Co Ltd 大規模構造物計測装置及び大規模構造物計測方法

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