JP4618640B2 - (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ - Google Patents

(メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ Download PDF

Info

Publication number
JP4618640B2
JP4618640B2 JP2005071653A JP2005071653A JP4618640B2 JP 4618640 B2 JP4618640 B2 JP 4618640B2 JP 2005071653 A JP2005071653 A JP 2005071653A JP 2005071653 A JP2005071653 A JP 2005071653A JP 4618640 B2 JP4618640 B2 JP 4618640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
meth
acrylate
unit derived
intraocular lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005071653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006249381A (ja
Inventor
英壽 岩本
陽子 勝木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2005071653A priority Critical patent/JP4618640B2/ja
Publication of JP2006249381A publication Critical patent/JP2006249381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4618640B2 publication Critical patent/JP4618640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、(メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズに関するものである。
老人人口の増加に伴い、老人性白内障患者の増加が目立ってきた。白内障の治療は混濁した水晶体核と皮質を除去し、眼鏡やコンタクトレンズによって視力を矯正するか、眼内レンズを挿入するかのいずれかによって行われるが、現在は、水晶体全摘出後に眼内レンズを固定する方法が広く実施されている。
近年、超音波乳化吸引術などの普及にともない、術後乱視と手術侵襲の軽減を目的として、小切開創から挿入可能な眼内レンズ が開発され、臨床に広く使用されている。このレンズは光学部材質に軟性材料を使用することにより、その光学部を折曲げて小切開創からの挿入を可能にした軟性眼内レンズである。
透明性、柔軟性に優れた眼内レンズ素材として、これまでにも種々の発明がなされてきた。たとえば、芳香族環を有する(メタ)アクリレート系モノマーの少なくとも二種および架橋性モノマーを含む混合物を共重合して得られる眼内レンズ(特許文献1参照)、パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレン(メタ)アクリレートモノマー、2−フェニルエチル(メタ)アクリレートモノマー、アルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび架橋性モノマーを含む混合物の共重合体からなる眼内レンズ(特許文献2参照)、ホモポリマーの屈折率が1.5以上であるモノマー、ホモポリマーのガラス転移温度が30℃未満であるモノマーおよび架橋性モノマーの共重合体からなる眼内レンズ(特許文献3参照)などが提案されている。
これらの眼内レンズは、いずれも透明性および柔軟性を有し、変形可能であることから比較的小さい切開創から挿入することができるが、これらを眼内に埋植した後にレンズ素材内部に含浸した水と素材間の相分離により発生すると考えられる大小様々な水泡により、眼内レンズの透明性が著しく低下または失われる現象、いわゆるグリスニング(glistening)が起こる。
このグリスニング(glistening)の問題を解決するために、ただ一つの主要なアリールアクリル疎水性モノマーと、それよりも多くない量で存在する一つの主要な親水性モノマーとからなる共重合体(特許文献4参照)、親水性モノマーを含有した重合成分を重合させて得られた重合物からなり、吸水率が1.5〜4.5重量%である軟性眼内レンズ(特許文献5参照)などが提案されている。
これらの材料は眼内に埋植した後に発生するグリスニングなどの現象を抑制できると考えられるが、親水性モノマーを含有しているため屈折率が低下する。また、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、HEMA)などの親水性モノマーを使用した場合、カルシウム沈着現象がおこり、レンズの白濁を惹起する可能性も高い。さらに、N−ビニルピロリドンなどの親水性モノマーを使用した場合、重合反応性が低下し、未反応モノマーが溶出する可能性もある。
また、眼用レンズ材料として、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートをモノマー成分として含むモノマー混合物と架橋剤とを重合させて得られた共重合体からなる眼用レンズ材料(特許文献6参照)が提案されている。
特許文献6に記載の共重合体は、低タッキング性(低粘着性)、低含水率、高屈折率を示すが、共重合体の構成単位として、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートのような水酸基含有モノマー由来の単位を含むにもかかわらず、グリスニング抑制には不十分であることを本発明者は確認している(後述する比較例参照)。
特開平4−292609号公報 特開平8−224295号公報 特表平8−503506号公報 特開2001−316426号公報 特開平11−56998号公報 特開平8−173522号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、高屈折率で、レンズ形状に加工したときに折り曲げ可能な柔軟性と、グリスニング発生を防止し得る透明性とを兼ね備えた(メタ)アクリレート系共重合体および該(メタ)アクリレート系共重合体からなる軟性眼内レンズを提供することを目的とするものである。
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、(メタ)アクリレート系共重合体からなる軟性眼内レンズにより上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)一般式(I)
Figure 0004618640

(式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは単結合または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、R〜Rはいずれか一つがフェニル基であり、残りが水素原子である)
で表される(メタ)アクリレート系モノマー(A)、(メタ)アクリレート系モノマー(A)中の末端二重結合と共重合可能なモノマー(B)および架橋性モノマー(C)を含むモノマー混合物を共重合してなり、モノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位とが質量比(モノマー(A)に由来の単位の質量/モノマー(B)に由来の単位の質量)で3/97〜80/20であり、モノマー(C)に由来する単位がモノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位の総量(100質量%)に対して0.5〜6質量%含まれる(メタ)アクリレート系共重体からなり、
モノマー(B)が、一般式(II)
Figure 0004618640

(式中、R は水素原子またはメチル基、R は炭素数3〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
で表されるモノマー(B )、または一般式(III)
Figure 0004618640

(式中、R は水素原子またはメチル基、R は単結合または炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、Arは置換また非置換フェニル基または4−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル基である)
で表されるモノマー(B )から選ばれることを特徴とする軟性眼内レンズ、
)(メタ)アクリレート系共重合体が紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位を含む上記(1)に記載の軟性眼内レンズ、
)(メタ)アクリレート系共重合体が紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位を、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量に対して0.05〜3質量%含む上記()に記載の軟性眼内レンズ、
)紫外線吸収能を有するモノマーが、式(IV)
Figure 0004618640

で表される化合物である上記()または()に記載の軟性眼内レンズ、
)(メタ)アクリレート系共重合体が黄色着色能を有するモノマーに由来する単位を含む上記(1)〜()のいずれか1項に記載の軟性眼内レンズ、
)(メタ)アクリレート系共重合体が黄色着色能を有するモノマーに由来する単位を、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量に対して0.005〜0.5質量%含む上記()に記載の軟性眼内レンズ、
)黄色着色能を有するモノマーが、式(V)
Figure 0004618640

で表される化合物である上記()または()に記載の軟性眼内レンズ
を提供するものである。
本発明によれば、高屈折率で、レンズ形状に加工したときに折り曲げ可能な柔軟性と、グリスニング発生を防止し得る透明性とを兼ね備えた(メタ)アクリレート系共重合体および該(メタ)アクリレート系共重合体からなる軟性眼内レンズを提供することができた。
また本発明によれば、上記(メタ)アクリレート系共重合体を得るために好適な新規アクリレート化合物を提供することができた。
〔(メタ)アクリレート系共重合体〕
先ず、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体について説明する。なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートの両者を意味するものとする。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体は、一般式(I)
Figure 0004618640
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は単結合または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、R3〜R5はいずれか一つがフェニル基であり、残りが水素原子である)
で表される(メタ)アクリレート系モノマー(A)、(メタ)アクリレート系モノマー(A)中の末端二重結合と共重合可能なモノマー(B)および架橋性モノマー(C)を含むモノマー混合物を共重合してなることを特徴とする。
一般式(I)で表されるモノマー(A)において、R2としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ヘキシレン基、イソヘキシレン基等が挙げられる。R2の炭素数は、1〜5が好ましい。
一般式(I)においてR2が単結合であるとは、(メタ)アクリル基とY基が直接結合していることを意味し、Yが単結合であるとは、R2基とヒドロキシプロピレン基が直接結合していることを意味する。R2およびYが共に単結合である場合は、(メタ)アクリル基とヒドロキシプロピレン基が直接結合することになる。
一般式(I)で表されるモノマー(A)の具体例としては、下記化合物を挙げることができる。
Figure 0004618640
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体は、その構成単位として(メタ)アクレート系モノマー(A)に由来する単位を含むため、得られる共重合体の屈折率を向上させ、眼内レンズ形状に加工した場合にいわゆるグリスニングなどの透明性が損なわれる現象を抑制することが可能となる。
モノマー(B)は、モノマー(A)の末端二重結合と共重合可能な一種または二種以上のモノマーであり、その例として、各種の(メタ)アクリレート系モノマー(但し、モノマー(A)を除く)を挙げることができるが、特に、一般式(II)
Figure 0004618640
(式中、R6は水素原子またはメチル基、R7は炭素数3〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
で表されるモノマー(B1)、および/または一般式(III)
Figure 0004618640
(式中、R8は水素原子またはメチル基、R9は単結合または炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、Arは置換または非置換フェニル基または4−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル基である)
で表されるモノマー(B2)を用いるのが好ましい。
モノマー(B)としてモノマー(B1)および/またはモノマー(B2)を用いることにより、得られる共重合体に柔軟性を付与することができ、眼内レンズ形状に加工したときに折り曲げ操作を容易に行うことができる。
一般式(II)におけるR7の炭素数は、3〜10が好ましく、3〜8がより好ましい。
一般式(II)で表されるモノマー(B1)の具体例としては、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
一般式(III)におけるR9の炭素数は、1〜7が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜3が更に好ましい。
また、一般式(III)において、Yが単結合であるとは、R9基とAr基とが直接結合していることを意味する。
一般式(III)で表されるモノマー(B2)の具体例としては、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、2−エチルフェノキシ(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、3−フェニルプロピル(メタ)アクリレート、4−フェニルブチル(メタ)アクリレート、4−(α,α−ジメチルベンジル)フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
モノマー(B)としては、上記したもの以外に、パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレンメタクリレート、トリフロロエチルメタクリレート等の含フッ素(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体においては、モノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位とが質量比(モノマー(A)に由来の単位の質量/モノマー(B)に由来の単位の質量)で3/97〜80/20であることが好ましく、5/95〜50/50であることがより好ましい。
すなわち、共重合体中に含まれるモノマー(A)に由来の単位は、モノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位の総量に対して3〜80質量%であることが好ましく、5〜50質量%であることがより好ましい。3質量%未満ではレンズ材料の透明性の低下(いわゆるグリスニングなど)を抑制する効果を得にくく、80質量%を超えるとレンズ材料の柔軟性が損なわれやすいため好ましくない。
また、共重合体中に含まれるモノマー(B)に由来の単位は、モノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位の総量に対して20〜97質量%であることが好ましく、50〜95質量%であることがより好ましい。20質量%未満では軟性の共重合体を得にくく、97質量%を超えると共重合体の透明性の低下(いわゆるグリスニングなど)を抑制する効果が得にくい。
架橋性モノマー(C)としては、モノマー(A)およびモノマー(B)のいずれか又は両者と結合可能なモノマーの一種または二種以上を挙げることができる。
架橋性モノマー(C)を用いることにより、得られた共重合体をレンズ形状に加工したときに、レンズの塑性変形を防止し機械的強度のさらなる向上を図ることができる。
架橋性モノマー(C)としては、例えば、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)アクリロキシプロパン、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
架橋性モノマー(C)に由来する単位は、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量(100質量%)に対して0.5〜6質量%含まれることが好ましく、1〜5質量%含まれることがより好ましい。0.5質量%未満では架橋性モノマーを導入した効果が現れにくく、6質量%を超えると架橋点が多くなるため脆くなり、機械的強度の低下が起こりやすくなるため好ましくない。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体においては、その構成単位として、上記モノマー(A)〜(C)に由来する単位の他に、紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位の一種または二種以上を含むことができる。
紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位は、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量(100質量%)に対して0.05〜3質量%含まれることが好ましく、1〜2質量%含まれることがより好ましい。0.05質量%未満では紫外線防止効果が期待できず、3質量%を超える量を用いても、その紫外線効果の著しい向上が期待できない。
紫外線吸収能を有するモノマーとしては、紫外線吸収能を有し、モノマー(A)およびモノマー(B)のいずれか又は両者と反応し得るモノマーであれば、いずれも用いることができるが、特に、以下の式(IV)で表される化合物(2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラ−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−(2’−メタクロキシメチル)ベンゾトリアゾール))を挙げることができる。
Figure 0004618640
また、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体においては、その構成単位として、黄色吸収能を有するモノマーに由来する単位の一種または二種以上を含むことができる。
黄色着色能を有するモノマーに由来する単位は、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量(100質量%)に対して共重合体中に0.005〜0.5質量%含まれることが好ましく、0.01〜0.2質量%含まれることがより好ましい。
黄色着色能を有するモノマーとしては、黄色着色能を有し、モノマー(A)およびモノマー(B)のいずれか又は両者と反応し得るモノマーであれば、いずれも用いることができるが、特に、以下の式(V)で表される化合物(4−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリルメチレン)−3−メタクリルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン)を挙げることができる。
Figure 0004618640
その他、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体に含み得る構成単位としては、フォトクロミックな性質を有する反応性モノマーに由来する単位を挙げることができる。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体は、後述するように、その最も好ましい用途である軟質眼内レンズが有すべき特性を有するのが好ましく、例えば外観は無色透明であり、屈折率は1.50〜1.60であり、引っ張り強度は60〜2000gであり、折り曲げ荷重は15〜2000gであるものが好ましい。なお、上記屈折率、引っ張り強度、折り曲げ荷重は、後述する実施例に記載される方法により測定した値である。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体のいずれも含むが、通常ランダム共重合体である。
次に、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体を製造する方法について説明する。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体を製造する方法としては、
一般式(I)
Figure 0004618640
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は単結合または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、R3〜R5はいずれか一つがフェニル基であり、残りが水素原子である)
で表されるモノマー(A)、モノマー(A)の末端二重結合と共重合可能なモノマー(B)および架橋性モノマー(C)を含むモノマー混合物を、重合触媒の存在下および/または光照射条件下、共重合させる方法を挙げることができる。
本発明の(メタ)アクリレート系共重合体を製造する方法において、原料として用いられるモノマー(A)〜(C)としては、上記本発明の(メタ)アクリレート系共重合体の説明で説明したと同様のものを挙げることができ、また、モノマー(A)〜(C)以外に共重合可能なモノマーも、上記本発明の(メタ)アクリレート系共重合体の説明で説明したと同様のものを挙げることができる。
共重合体を製造する具体的な方法としては、例えば、上記原料モノマーの混合物にラジカル重合開始剤または光重合開始剤を添加し十分に撹拌して均質なモノマー混合液を調製した後、段階的あるいは連続的に40〜120℃の温度範囲で昇温するか、紫外線や可視光線等を照射する方法を挙げることができる。
上記ラジカル重合開始剤の具体例としては、一般的なラジカル重合開始剤として知られている、2,2−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ系開始剤や、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ベンゾイルパーオキサイド、1,1,3,3、−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノールパーオキサイド等の有機過酸化物を挙げることができる。
光重合開始剤の具体例としては、たとえばメチルオルソベンゾイルベンゾエート、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メトキシ−1−フェニルプロパンー1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2メチル−1プロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイドなどを挙げることができる。
重合開始剤は単独でまたは二種以上を混合して用いることができ、重合開始剤の使用量は、モノマー総量に対して0.5〜5質量%程度が好ましい。
熱重合法の場合、反応時間は1時間〜80時間であることが好ましく、2時間〜48時間であることがより好ましい。光重合法の場合、反応時間は1分〜3時間であることが好ましく、2分〜2時間であることがより好ましい。
得られた反応物に対し、アセトン、メチルエチルケトン等の良溶媒を用いて超臨界抽出、溶媒抽出などの抽出操作を加え、抽出された未反応モノマーの量をガスクロマトグラフ質量分析計などを用いて測定することにより、重合が完了していることを確認することができる。
重合反応を適当な型または容器中で行うことにより、例えば、棒状、ブロック状、板状の共重合体を得ることができるが、原料モノマー混合物を、得ようとする成形物の形状に対応する形状を有する鋳型(モールド)に充填した後、加圧して、重合と成形を同一型内で行うことにより、所望の共重合体からなる成形物を得ることもできる(以下、この方法をモールド法という)。モールド法により重合および成形を行う場合、共重合体に加えられる圧力は1〜5kgf/cm2が好ましい。
〔軟性眼内レンズ〕
本発明の軟性眼内レンズは、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体からなることを特徴とする。本発明の軟性眼内レンズを構成する(メタ)アクリレート系共重合体としては、上述したと同様のものを挙げることができる。
眼内レンズは、通常、光学部(レンズ部分)と支持部(把持部分)から構成されるが、本発明の軟性眼内レンズは、少なくとも光学部が上記(メタ)アクリレート系共重合体から構成されていればよく、支持部は、例えば、ポリプロピレン、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)、ポリイミド等から構成されていてもよい。
また、光学部表面は、アルゴン、酸素、窒素ガスを用いたプラズマ処理等による表面処理が施されていてもよい。
本発明の軟性眼内レンズは、棒状、ブロック状、板状の共重合体を得た後、該共重合体を低温で切削研磨して作製したり、上記モールド法により所望のレンズ形状に対応する形状を有する鋳型を用いて作製することができる。
さらに、支持部を光学部と別に作製した後、これを光学部に取り付けて眼内レンズを作製することもでき、光学部と支持部を同時に一体に作製することもできる。
〔アクリレート化合物〕
本発明のアクリレート化合物は、式(VI)
Figure 0004618640
で表されることを特徴とする。
一般式(VI)で表される本発明のアクリレート化合物は、CAS REG(ケミカル アブストラクト サービス レジストリー)ファイルに収載されておらず、文献未載の新規化合物である。
本発明のアクリレート化合物は、例えば、本発明の(メタ)アクリレート系共重合体の製造原料である上記(メタ)アクリレート系モノマー(A)として使用することができる。
本発明のアクリレート化合物を製造する方法としては、2−フェニルフェノールと4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテルとを反応させる方法を挙げることができる。
本発明のアクリレート化合物を製造する方法において、2−フェニルフェノールと4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテルとの反応は、触媒の存在下、好ましくは溶媒中で行うことができる。
2−フェニルフェノールと4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテルの使用量は、モル比(2−フェニルフェノールの使用量/4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテルの使用量)で、50/50〜25/75が好ましく、40/60〜49/51がより好ましい。
溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等を好ましく用いることができるが、これらに限定されるものではなく、溶媒を用いない無溶媒系でも反応を進行させることができる。
触媒としては、テトラメチルアンモニウムブロミド、トリエチルアミン、ジエチルメチルアミン等のアミン系化合物、N,N'−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン等のピリジン系化合物、トリフェニルアンチモン等のアンチモン系化合物等から選ばれる1種以上を好ましく用いることができるが、これらに限定されるものではない。
反応終了後、反応生成物を含む溶液に、適宜抽出、濃縮、精製等の操作を加えることにより、目的とするアクリレート化合物を得ることができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって何等限定されるものではない。
実施例1(アクリレート化合物の製造例)
50mlのフラスコに2−フェニルフェノール6.8g(40mmol)、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル10.3g(51.6mmol)、テトラメチルアンモニウムブロミド752mg、トルエン23ml、4−メトキシフェノール極微量を仕込み、アルゴン気流下65℃で反応を行った。2時間後、反応系内にN,N'―ジメチルアミノピリジン488mgを添加し、さらに65℃で16時間後反応を行った後、反応を終了させた。得られた反応溶液を室温まで冷却した後、これにジエチルエーテルおよび水を加えて抽出を行った。分液した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、その後濾過した。得られた濾液を濃縮した後に、カラムで精製し、オイル状物質4.5g(収率30%)を得た。
H−NMR分析の結果、得られたオイル状物質は下記(VI)式で表される3−(2−ビフェニルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシ−ブチルアクリレート(以下OPGBAという)であることを確認した。
Figure 0004618640
本実施例で得られたOPGBAは、後述する実施例12の(メタ)アクリレート系共重合体の製造において、モノマー(A)として使用した。
実施例2((メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズの製造例)
後掲の表1に示すように、モノマー(A)として3−(2−ビフェニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート(以下、OPGAという)が30質量%、モノマー(B2)として2−フェニルエチルアクリレート(以下PEAという)が70質量%、架橋性モノマー(C)としてエチレングリコールジメタクリレート(以下、EDMAという)がOPGA、PEAの総量に対して3質量%、重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル(AIBN)がOPGA、PEAの総量に対して0.4質量%となるように、上記各成分の所定量を容量30mlのサンプル管に加えて十分に撹拌し、均質なモノマー混合溶液を得た。
この溶液をポリプロピレン製眼内レンズ作成用モールド型内に注入し、加圧重合炉で圧力2.5kgf/cm2の窒素雰囲気中、温度100℃まで昇温した後2時間重合を行い、眼内レンズ光学部形状の共重合体(直径6mm、厚さ0.6mm)を得た。
また、上記モノマー混合溶液を別途箱状の容器内で重合させて、シート状の共重合体(縦15mm、横15mm、厚み0.6mm)を得た。
得られた各共重合体を、メタノール100ml中に浸漬して未重合モノマーを除去した後、十分に乾燥させたものを用い、以下に示す方法により各種物性を測定した。結果を表2に示す。
1.外観
23℃の水中に24時間浸漬した眼内レンズ光学部形状の共重合体(直径6mm、厚さ0.6mm)の側面にオリンパス(株)社製・LG−PS2白色ランプ光を照射し、これを肉眼にて観察して、透明性および変色の有無を調べた。評価は以下の基準に基づいて行った。
〔評価基準〕
○:無色透明
△:わずかに白濁
×:白濁
2.引っ張り強度
得られた共重合体をダンベル形状に加工し(全長10mm、最も狭い部分の幅1mm、厚み0.6mm)、インストロンジャパン(株)社製万能材料試験機・4301−H0776を用いて引っ張り、得られた共重合体の引っ張り強度を測定した。引っ張り速度は100mm/minで行った(単位はgで表した)。
3.折り曲げ荷重
眼内レンズ光学部形状の共重合体(直径6mm、厚さ0.6mm)を持具で固定し、インストロンジャパン(株)社製・4301−H0776万能材料試験機を用いて折り曲げ、折り曲げ荷重の測定を行った。測定は、折り曲げ速度100mm/min、折り曲げ距離3.6mmで行った(単位はgで表した)。
4.屈折率
アタゴ(株)社製屈折率計DR−M2を用いて、眼内レンズ光学部形状の共重合体(直径6mm、厚さ0.6mm)の23℃におけるe線(546.1nm)での屈折率を測定した。
5.グリスニング
眼内レンズ光学部形状の共重合体(直径6mm、厚さ0.6mm)を33℃の水中に24時間浸漬し、ついで28℃または23℃の水中に浸漬した後、実体顕微鏡(オリンパス(株)社製・U−PMTVC)を用いて外観を観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
A:水中において、33℃から23℃への温度変化でも水泡や白濁がなく、優れた透明性が維持されている。
B:水中において、33℃から23℃への温度変化では僅かに水泡や白濁が認められるが、33℃から28℃への温度変化においては水泡や白濁がなく、優れた透明性が維持されている。
C:水中において、33℃から23℃への温度変化では水泡や白濁が著しく、33℃から28℃への温度変化でもわずかに水泡や白濁が認められる。
D:水中において、33℃から28℃への温度変化でも水泡や白濁が著しい。
E:温度変化にかかわらず、最初から材料に水泡や白濁が存在し不透明である。
表2より、実施例2で得られた共重合体は屈折率が1.574と高く、水中での温度変化においていわゆるグリスニングのような透明性が損なわれる現象が起こらず、折り曲げ荷重が小さい(折り曲げやすい)と共に適当な引っ張り強度を有するものであった。
実施例3〜12、比較例1〜6
原料モノマーおよび重合開始剤の種類および使用量を表1に示すように変更したほかは実施例2と同様にして眼内レンズ光学部形状の共重合体を得、これらについて実施例2と同様にして各種物性を評価した。結果を表2に示す。
なお、実施例2〜12で得られた共重合体を、アセトン、メチルエチルケトンなどの良溶媒で6時間ソックスレー抽出し、ガスクロマトグラフ質量分析計で未反応モノマー総量を測定したところ、何れも50ppm以下であった。
表1中の略号と物質名の対応関係を示すと、以下のとおりである。
OPGA:3−(2−ビフェニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート(式(VII))
Figure 0004618640
OPGMA:3−(2−ビフェニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(式:VIII)
Figure 0004618640
OPGBA:3−(2−ビフェニルオキシ)−2−ヒドロキシプロポキシ−ブチルアクリレート(式:VI)
Figure 0004618640
BA :ブチルアクリレート
BRM :パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレンメタクリレート
PEA :2−フェニルエチルアクリレート
PEMA :2−フェニルエチルメタクリレート
POEMA: 2−フェノキシエチルメタクリレート
HPPA :2−ヒドロキシ3−フェノキシプロピルアクリレート
NODN :1,9−ノナンジオールジメタクリレート
EDMA :エチレングリコールジメタクリレート
GAMA : 2−ヒドロキシ1−アクリロイキシ3−メタクロキシプロパン
AIBN :アゾビスイソブチロニトリル
V−65 :2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
T−150:2−(2’−ヒドロキシ−3’−テトラ−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−(2’−メタクロキシメチル)ベンゾトリアゾール
HMPO :4−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリルメチレン)−3−メタクリルアミノー1−フェニルー2−ピラゾリンー5−オン
Figure 0004618640
Figure 0004618640
表2より、実施例3〜12で得られた共重合体も、水中での外観も問題なく、適当な引っ張り強度を示し、折り曲げ荷重も小さく、軟性眼内レンズとして好適な物性を有することがわかる。また、屈折率は各共重合体とも1.52以上で、水中での温度変化においてグリスニングのような透明性の失われる現象を抑制する効果が高いことがわかる。
一方、比較例1で得られた共重合体は、表2に示すように、水中での外観も問題なく、適当な引っ張り強度を示し、折り曲げ荷重も小さいが、OPGAに由来する単位を含まないため、水中での温度変化においてグリスニングが発生することがわかる。
さらに、比較例2〜6で得られた共重合体は、表1に示すようにOPGAに由来する単位の代わりにHPPAに由来する単位を含み、さらに架橋性モノマーとして、GAMAに由来する単位を含むものであり、表2に示すように、いずれの共重合体も引っ張り強度、屈折率は適当である。しかし、比較例2〜5の共重合体は常温の水中に24時間保存しただけで白濁し、折り曲げ荷重も大きいため、軟性眼内レンズとして適当でないことがわかる。また、比較例2〜6の共重合体は、何れも水中での温度変化においてグリスニングが発生するものであることがわかる。
本発明によれば、高屈折率で、レンズ形状に加工したときに折り曲げ可能な柔軟性と、グリスニング発生を防止し得る透明性とを兼ね備えた(メタ)アクリレート系共重合体、(メタ)アクリレート系共重合体からなる軟性眼内レンズおよびアクリレート化合物を提供することができる。

Claims (7)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004618640

    (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは単結合または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、R〜Rはいずれか一つがフェニル基であり、残りが水素原子である)
    で表される(メタ)アクリレート系モノマー(A)、(メタ)アクリレート系モノマー(A)中の末端二重結合と共重合可能なモノマー(B)および架橋性モノマー(C)を含むモノマー混合物を共重合してなり、モノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位とが質量比(モノマー(A)に由来の単位の質量/モノマー(B)に由来の単位の質量)で3/97〜80/20であり、モノマー(C)に由来する単位がモノマー(A)に由来の単位とモノマー(B)に由来の単位の総量(100質量%)に対して0.5〜6質量%含まれる(メタ)アクリレート系共重体からなり、
    モノマー(B)が、一般式(II)
    Figure 0004618640

    (式中、R は水素原子またはメチル基、R は炭素数3〜12の直鎖状または分岐状のアルキル基である)
    で表されるモノマー(B )、または一般式(III)
    Figure 0004618640

    (式中、R は水素原子またはメチル基、R は単結合または炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基、Yは単結合または酸素原子、Arは置換また非置換フェニル基または4−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル基である)
    で表されるモノマー(B )から選ばれることを特徴とする軟性眼内レンズ。
  2. (メタ)アクリレート系共重合体が紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位を含む請求項1に記載の軟性眼内レンズ。
  3. (メタ)アクリレート系共重合体が紫外線吸収能を有するモノマーに由来する単位を、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量に対して0.05〜3質量%含む請求項に記載の軟性眼内レンズ。
  4. 紫外線吸収能を有するモノマーが、式(IV)
    Figure 0004618640

    で表される化合物である請求項またはに記載の軟性眼内レンズ。
  5. (メタ)アクリレート系共重合体が黄色着色能を有するモノマーに由来する単位を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の軟性眼内レンズ。
  6. (メタ)アクリレート系共重合体が黄色着色能を有するモノマーに由来する単位を、モノマー(A)に由来する単位およびモノマー(B)に由来する単位の総量に対して0.005〜0.5質量%含む請求項に記載の軟性眼内レンズ。
  7. 黄色着色能を有するモノマーが、式(V)
    Figure 0004618640

    で表される化合物である請求項またはに記載の軟性眼内レンズ。
JP2005071653A 2005-03-14 2005-03-14 (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ Active JP4618640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071653A JP4618640B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071653A JP4618640B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006249381A JP2006249381A (ja) 2006-09-21
JP4618640B2 true JP4618640B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=37090195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005071653A Active JP4618640B2 (ja) 2005-03-14 2005-03-14 (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4618640B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7790824B2 (en) 2007-07-25 2010-09-07 Alcon, Inc. High refractive index ophthalmic device materials
TWI435915B (zh) * 2007-08-09 2014-05-01 Alcon Inc 含有吸收紫外光(uv)及短波長可見光二者的發色團之眼科鏡體材料(一)
BR112015032545A8 (pt) * 2013-09-13 2018-04-03 Abbott Medical Optics Inc Lentes intraoculares de polímero de memória de formato

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232730A (ja) * 1999-12-17 2001-08-28 Toray Ind Inc ハードコートフィルム
JP2001240609A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Taiyo Ink Mfg Ltd 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03244615A (ja) * 1990-02-23 1991-10-31 Nippon Kayaku Co Ltd 樹脂組成物及びその硬化物
US5470932A (en) * 1993-10-18 1995-11-28 Alcon Laboratories, Inc. Polymerizable yellow dyes and their use in opthalmic lenses
JP3222026B2 (ja) * 1994-12-26 2001-10-22 株式会社メニコン コンタクトレンズ材料および眼内レンズ材料
JPH09272707A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Toagosei Co Ltd 活性エネルギー線硬化型(メタ)アクリレート組成物
JPH10195324A (ja) * 1997-01-16 1998-07-28 Hoya Corp 反応性黄色染料およびそれを含む眼用レンズ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232730A (ja) * 1999-12-17 2001-08-28 Toray Ind Inc ハードコートフィルム
JP2001240609A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Taiyo Ink Mfg Ltd 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006249381A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5389355B2 (ja) (メタ)アクリレート化合物およびその製造方法、(メタ)アクリレート系共重合体、(メタ)アクリレート系共重合体の製造方法ならびに軟性眼内レンズ
KR101283332B1 (ko) 안과 및 이비인후과 장치 물질
EP1891466B1 (en) Ophthalmic and otorhinolaryngological device materials
CA3031618C (en) Material for intraocular lenses
EP3638705B1 (en) Intraocular lens compositions
JP2011219512A (ja) 重合性組成物、ポリマー材料、眼用レンズ及びコンタクトレンズ
JP4701952B2 (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ
KR20160140702A (ko) 실리콘 아크릴아미드 공중합체
JP2007186709A (ja) 眼用レンズ用モノマー、眼用レンズ用ポリマーおよびコンタクトレンズ
JP4618640B2 (ja) (メタ)アクリレート系共重合体および軟性眼内レンズ
JP6053960B2 (ja) 眼用レンズ用ポリシロキサン系マクロモノマー及びそれを用いた眼用レンズ
JP6023899B2 (ja) 眼用レンズ
JP2000191730A (ja) 眼用レンズ用モノマー、眼用レンズ用ポリマーおよびそれを用いたコンタクトレンズ
JP6857784B2 (ja) ポリマー材料
TWI813875B (zh) 隱形眼鏡用單體組合物、隱形眼鏡用聚合物及其製備方法、以及隱形眼鏡及其製造方法
JP6974633B2 (ja) ポリマー材料
JP5504758B2 (ja) プレポリマー
CN112204073A (zh) 聚合物材料以及眼内透镜
JP7424372B2 (ja) ホスホリルコリン基含有ビニル系単量体
RU2760281C1 (ru) Материал для интраокулярной линзы
JP2820438B2 (ja) 軟質眼用レンズ材料
JP2022098167A (ja) コンタクトレンズ用モノマー組成物、その重合体、ならびにコンタクトレンズおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4618640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250