JP4617291B2 - 貫通孔閉塞治具 - Google Patents

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Description

本発明は、配管などの長尺被挿通物を挿通させるために床や壁に形成された貫通孔に対して、長尺被挿通物を挿通状態のまま耐熱性充填材を介して閉塞する貫通孔閉塞治具に関する。
従来、この種の貫通孔閉塞治具100としては、例えば、実公平1-19535号に開示されるもの等が存在し、このものは、図12に示すように、床Bをコンクリートで打設形成する段階において、配管等の長尺被挿通物101を挿通する貫通孔102内箇所に、熱膨張性の耐熱性充填材103を保持するための環状保持枠104を設置し、コンクリートの養成を待って、環状保持枠104に長尺被挿通物101を挿通した後、環状保持枠104の内周面と長尺物101の外周面との間に当該環状保持枠104を閉塞する状態で耐熱性充填材103を充填することで、このような床Bを挿通する長尺被挿通物101部分に対する耐火構造が形成されるものである。
ところが、このような構造の貫通孔閉塞治具100においては、建屋の施工日程に製作工程を合わせて行なわれるものであるため、環状保持枠104の設置作業を行なった時点から耐熱充填材103の充填作業を行なう時点までに、相当の期間が空くことも多いとともに、分断された作業が必要なため作業能率が悪い指摘がある。
しかも、環状保持枠104の外周面が、コンクリートの打設養成によって形成される貫通孔102と同一形状に構成されているため、貫通孔102の大きさの種類に相当する複数種類の環状保持枠を予め製作する必要があり、製造コストの高騰化を招来する要因になっていた。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、火災等によって構造体の貫通孔に火災熱等が襲う状態になった場合、膨張した耐熱性充填材が内部フランジ部の傾斜に沿って移行して、常に構造体の外側面から離れる方向に膨張した耐熱性充填材に指向性を持たせて、貫通孔を挿通する長尺被挿通物に対する隙間埋め込み力を集中させることができ、定められた量の耐熱性充填材で構造体の開口を無駄なく確実に閉塞することができる貫通孔閉塞治具を提供する点にある。
本発明の請求項1による貫通孔閉塞治具の特徴構成は、構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で且つ前記構造体の外側面よりも外方に位置する状態で該外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠における前記構造体の外側面側の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、前記内部フランジ部の張り出し側部位が、前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、火災等によって構造体の貫通孔に火災熱等が襲う状態になった場合、膨張した耐熱性充填材が内部フランジ部の傾斜に沿って移行して、常に構造体の外側面から離れる方向に膨張した耐熱性充填材に指向性を持たせて、貫通孔を挿通する長尺被挿通物に対する隙間埋め込み力を集中させることができ、定められた量の耐熱性充填材で構造体の開口を無駄なく確実に閉塞することができるとともに、構造体が床などに場合には、膨張する耐熱性充填材が内部フランジ部の傾斜に沿って上動して、下層(階)に膨張した耐熱性充填材が落下するのを防止することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の請求項2による貫通孔閉塞治具の特徴構成は、構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で前記構造体の外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠内の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、前記環状保持枠には、充填された前記耐熱性充填材の外面に沿って前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す蓋体が着脱自在に設けられているとともに、この蓋体における張り出し側部位の先端側が、該張り出し側部位の基端側に対して構造体の外側面から離れる側に屈曲して前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、火災等によって構造体の貫通孔に火災加熱等が襲う状態になった場合、膨張した耐熱性充填材が、傾斜姿勢に構成されている蓋体の張り出し側部位に沿った状態で保持することができるので、貫通孔を挿通する長尺被挿通物に対する隙間埋め込み力を集中させることができるので、貫通孔の開口をより確実に閉塞することができる。
本発明の請求項3による貫通孔閉塞治具の特徴構成は、構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で且つ前記構造体の外側面よりも外方に位置する状態で該外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠における前記構造体の外側面側の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、前記内部フランジ部の張り出し側部位が、前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されているとともに、前記環状保持枠には、充填された前記耐熱性充填材の外面に沿って前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す蓋体が着脱自在に設けられ、且つ、この蓋体の張り出し側部位が前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、火災等によって構造体の貫通孔に火災熱等が襲う状態になった場合、膨張した耐熱性充填材が内部フランジ部の傾斜に沿って移行して、常に構造体の外側面から離れる方向に膨張した耐熱性充填材に指向性を持たせて、貫通孔を挿通する長尺被挿通物に対する隙間埋め込み力を集中させることができ、定められた量の耐熱性充填材で構造体の開口を無駄なく確実に閉塞することができるとともに、構造体が床などに場合には、膨張する耐熱性充填材が内部フランジ部の傾斜に沿って上動して、下層(階)に膨張した耐熱性充填材が落下するのを防止することができるので、信頼性の向上を図ることができる。
しかも、火災等によって構造体の貫通孔に火災加熱等が襲う状態になった場合、膨張した耐熱性充填材が、傾斜姿勢に構成されている蓋体の張り出し側部位に沿った状態で保持することができるので、貫通孔を挿通する長尺被挿通物に対する隙間埋め込み力を集中させることができるので、貫通孔の開口をより確実に閉塞することができる。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態の貫通孔閉塞治具Aを図面に基づいて説明する。
この実施形態の貫通孔閉塞治具Aは、図1〜図9に示すように、予めに設計通りに床などのコンクリート躯体等の構造体Bに形成されているとともに、長尺被挿通物の一例である冷房断熱配管等の配管Cが挿通されている貫通孔1に対して取付施工することができるように構成されたものである。図面には、空調冷媒用の被覆ガス管、被覆液管、ケーブルを一組にした冷房断熱配管である5組の配管C…を貫通孔1に挿通する例を示している。
貫通孔閉塞治具Aは、図2、図5に示すように、コンクリート躯体Bに形成された平面視長方形状の貫通孔1の開口寸法よりも大なる内寸法に構成され、かつ、貫通孔1を挿通する5組の配管C…に外装可能なようにコンクリート躯体Bの外側面B1に取付けられる環状保持枠10と、該環状保持枠10の内周面と配管C…の外周面との間に貫通孔1の開口1Aを閉塞する状態で充填される熱膨張性の耐熱性充填材20とが備えられているとともに、前記環状保持枠10内の底部には、貫通孔1の開口周縁1aよりも孔中心側に張り出す状態で耐熱性充填材20を受け止める内部フランジ部13が設けられ、前記環状保持枠10の開口部10Aには、充填された耐熱性充填材20を押さえる複数(この実施形態では4個)の蓋体30…が着脱自在に設けられて構成されている。貫通孔閉塞治具Aを構成する環状保持枠10、蓋体30は、例えば、1.6mm程度のメッキ処理された鉄板から加工形成されている。
前記環状保持枠10は、図2に示すように、貫通孔1の矩形状長辺に対応する同長さで2つの長辺分割枠12,12と、貫通孔の矩形状短辺に対応する一対の短辺分割枠部材11,11とから分割構成されているとともに、一方の短辺分割枠部材11が取り外され、かつ、平行に対峙する一対の長辺分割枠12,12の一端部に跨って他方の短辺分割枠部材11が連結されている途中組立て枠A1の他端部に対して、他方の短辺分割枠部材11が取り外され、かつ、平行に対峙する一対の長辺分割枠12,12の他端部に跨って一方の短辺分割枠部材11が連結されている他の途中組立て枠A2の一端部が固定連結自在に構成されている。
つまり、一方の途中組立て枠A1を構成する両長辺分割枠部材12,12の他端部と、他方の途中組立て枠A2を構成する両長辺分割枠部材12,12の一端部とが、一つの環状保持枠10を現出する状態で脱着自在にネジ等の締結手段を介して固定連結されている。
結果的には、連結状態の前記環状保持枠10は、貫通孔1の長方形状の短辺に対応する一対の短辺分割枠部材11,11と、貫通孔1の長方形状の長辺を対峙状態で対応する2組で4個の長辺分割枠部材12,12,12,12とを組付け連結することによって構成される。
短辺分割枠11は、断面形状がコの字状になるように縦板11Aの上下端部からフランジ部11B,11Cが外側方向に折り曲げ形成され、縦板11Aの両側上下中央部には、長辺分割枠部材12との連結に用いるタッピングネジ用の挿通孔11a、11aが形成されている。
長辺分割枠12は、縦板12Aの上端から貫通孔1から離れる外側方向に上部フランジ部12Bを折り曲げ形成された上部部材12Cと、縦板12Aの下端には、上部フランジ部12Bに対向する下部フランジ部12Dが外側向きに一体成形され、縦板12Aの枠内側には、先の下部フランジ部12Dと一体形されている所定幅の水平部12Eが形成されているとともに、この水平部12Eよりも貫通孔1側に向かう内端側に、コンクリート躯体Bの外側面B1から離れる傾斜姿勢(例えば、10度程度の傾斜姿勢)をなす傾斜部12Fが形成されている内部フランジ部13と、縦板12Aの両側端部から貫通孔1に向けて内側に折り曲げ形成されている連結片12H,12Hとから形成され、上部フランジ部12Bには、蓋体30との連結に用いるタッピングネジ用にバーリング加工されたタップ孔12a…が複数間隔を隔てて形成され、下部フランジ部12Dには、コンクリート躯体に対する取付けに用いるコンクリートビス用の挿通孔12b…が間隔を隔てて複数形成され、内部フランジ部13には、耐熱性充填材20が入り込み可能な大きさでコンクリート躯体Bの外側面B1に通じる連通部Dが形成され、一側の連結片12Hには、板状中央部にタッピングネジ挿通用の挿通孔12c又はバーリング加工されたタップ孔12eが形成され、他側の連結片12Hには、板状中央部に挿通孔12c又はタップ孔12eが形成されている。
ここで、図8、図9に示すように、一対の短辺分割枠部材11、11と、4個の長辺分割枠部材12…を用いて図示長方形状の環状枠体10を形成した場合、短辺分割枠部材11、11の外側からタッピングネジTを取外して環状枠体10を分解可能に構成するために、短辺分割枠部材11と対応する長辺分割枠部材12の連結片12Hには、短辺分割枠部材11に形成された挿通孔11aに対応するタップ孔12eを形成し、隣り合う長辺分割枠部材12同士の連結には、一方の長辺分割枠部材12の連結片12Hに、挿通孔12cを形成するとともに、他方の長辺分割枠部材12の連結片12Hに、タップ孔12eを形成したものを用いる必要がある、すなわち、全く同一構成の一対の短辺分割枠部材11と、長辺分割枠部材12においては、一側の連結片12Hに挿通孔12cが形成され、他側の連結片12Hにタップ孔12eが形成された第1タイプの長辺分割枠部材12(12−1)と、両側の連結片12Hにタップ孔12eが形成された第2タイプの長辺分割枠部材12(12−2)と言った2種類が用いられている。
この実施形態における環状保持枠10は、図9に示すように、一方の途中組立て枠A1には、平行に対峙する長辺分割枠部材12の一方に第1タイプの長辺分割枠部材12(12−1)を用い、平行に対峙する長辺分割枠部材12の他方に第2タイプの長辺分割枠部材12(12−2)を用い、他方の途中側組立て枠A2には、平行に対峙する長辺分割枠部材12の一方に第2タイプの長辺分割枠部材12(12−2)を用い、平行に対峙する長辺分割枠部材12の他方に第1タイプの長辺分割枠部材12(12−1)を用いることによって、一方の途中組立て枠A1及び他方の途中組立て枠A2は共に、短辺分割枠部材11の挿通孔11aに対して長辺分割枠部材12の挿通孔12cが対応し、短辺分割枠部材11が連結されていない他方の途中組立て枠A2の他端部と、一方の途中組立て枠A1の一端部との対峙する長辺分割枠部材12の端部同士が、長辺分割枠部材12の挿通孔12cとタップ孔12eとが対応する構成になっている。
そのため、一方の途中組立て枠A1と他方の途中組立て枠A2とは環状保持枠10と比べれば大きさがコンパクトであるので、予めに、一方の途中組立てA1と他方の途中組立て枠A2と言うようにある程度の大きさに組立てられた分割構成にしておくことによって、現場において両者を組み付ければ簡単に環状保持枠10を形成することができる。
この実施形態では、下部フランジ部12Dと内部フランジ部13とを一体連結したものが用いられ、上部部材12Cの下端部に長手方向に沿って形成された折り曲げ舌辺12Ca…と、内部フランジ部13の水平部12Eとをスポット溶接などによって一体連結されている。
耐熱性充填材20としては、加熱によって体積比が4〜10倍程度或いはそれ以上に膨張するパテ状で手作業による取扱いが簡単な公知のものが用いられている。
前記連通部Dは、内部フランジ部13の長手方向に沿って一列状に複数(この実施形態では6箇所を図示)の長方形状の切欠き部である連通孔D1…が形成され、詳しくは、各連通孔D1が水平部12Eと傾斜部12Fに跨って形成されているとともに、貫通孔1に対して、貫通孔1の開口周縁1aよりも僅かに張り出す状態で、各連通孔D1が形成されている。
前記蓋体30は、前記環状保持枠10の長手方向ほぼ半分の長さ、つまり、長辺分割枠部材12の長さと、短辺分割枠部材11一つ分の幅長さとを加えた長さに形成され、かつ、前記長辺分割枠部材12のタップ孔12aに対応してタッピングネジ挿通用の挿通孔30a…が板状の基端部30Aに形成されているとともに、この基端部30Aには、孔中心側つまり内端側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢になる傾斜部30Bが一体に形成されている。
このような構成であれば、例えば、図4に示すように、建屋の床などのコンクリート躯体Bに形成された貫通孔1に、複数の配管C…が挿通状態に配設された段階で、図5に示すように、予めに、平行に対峙する一対の長辺分割枠部材12,12の一端側に跨って短辺分割枠部材11をタッピングネジT…を介して連結して一端側組立て枠A1を組み付けておき、平行に対峙する一対の長辺分割枠部材12,12の他端側に跨って短辺分割枠部材11をタッピングネジT…を介して連結して他端側組立て枠A2を組み付けておき、一端側組立て枠A1に対して他端側組立て枠A2を、短辺分割枠11が連結されていない一端側組立て枠A1の他端部と、他端側組立て枠A2の一端部とをタッピングネジT…を介して連結して環状保持枠10を組立てるとともに、環状保持枠10の開口部10Aに対して貫通孔1の開口1aを中央部に臨ませた状態で、環状枠体10…をコンクリートネジK…を介してコンクリート駆体Bの外側面B1に取付け固定する。
次いで、図6に示すように、環状枠体10の内周面と配管C…の外周面との間に、環状保持枠体10の上端とほぼ面一状態になるまで耐熱性充填材20を充填する。
次いで、図7に示すように、環状保持枠体10に4個の蓋体30…をタッピングネジT…を介して連結固定して、配管C…を挿通状態のまま貫通孔1を閉塞する貫通孔閉塞治具Aの施工を完了する。
〔その他の実施形態〕
1) 上記実施形態では、図10(イ)に示すように、一方の途中組立てA1及び他方の途中組立て枠A2の長辺分割枠部材12は同じ長さのものを用いて、貫通孔1に挿通する5組の配管C…に対応する環状保持枠体10を構成するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、環状保持枠体10が、貫通孔1に挿通する5組の配管C…に対応するものを例に取って説明すれば、図10(ロ)に示すように、貫通孔1に挿通する配管C…の数が4組に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた一方の途中組立て枠A1と、貫通孔1に挿通する4組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた他方の途中組立て枠A2とを組み合わせて環状保持枠体10を構成したり、図10(ハ)に示すように、貫通孔1に挿通する2組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた一方の途中組立て枠A1と、貫通孔1に挿通する3組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた他方の途中組立て枠A2とを組み合わせて環状保持枠体10を構成したり、図11(ニ)に示すように、貫通孔1に挿通する3組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた一端側組立て枠A1と、貫通孔1に挿通する2組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた他端側組立て枠A2とを組み合わせて環状保持枠体10を構成したり、図11(ホ)に示すように、貫通孔1に挿通する4組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた一方の途中組立て枠A1と、貫通孔1に挿通する1組の配管C…に対応する長さの長辺分割枠部材12を用いた他方の途中組立てA2とを組み合わせて環状保持枠体10を構成すると言うように、一方の途中組立て枠A1及び他方の途中組立て枠A2の長辺分割枠部材12の長さが異なるものを用いて、貫通孔1に挿通する5組の配管C…に対応する環状保持枠体10を構成するものであってもよい。この場合、使用形態の多様化を図ることができる。
ここで、各上記実施形態の環状保持枠体10は、貫通孔1に挿通する5組の配管C…に対応するものについて説明したが、これは、環状保持枠体10の大きさと、貫通孔1に挿通する配管Cの数の関係は具体的な一例を示して説明をしたものであり、5組より少ない数の配管C…に対応するものであっても、5組よりも多い数の配管C…に対応するものであってもよい。また、同様に、環状保持枠体10を構成する長辺分割枠部材12,12、短辺分割枠部材11,11の長さ、高さ等は設計的に自在なものを設定することが可能である。
尚、蓋体30は、実施形態で説明したように、環状保持枠体10の長手方向の長さを二等分するものを用いてもよいが、長辺分割枠部材12の長さに対応する長さに形成したものを用いてもよい。
2) 上記実施形態では、連通部Dを構成する6箇所の連通孔D1…が内部フランジ部12Gの長手方向に沿って一列状態に形成したものを説明したが、本発明はこれに限らず、6箇所以上であっても、6箇所以下であってもよい、また、その配置状態においても、複数の連通孔D1…が、内部フランジ部に沿って千鳥状に配列形成されている構成であってもよく、さらには、切欠形状においても、図示する長方形状に限らず、スリット状の長孔形状、丸孔形状、格子孔形状、波孔形状等であってもよい。
3) 上記実施形態では、タッピングネジTとタップ孔11d,11d,12a,12eとの螺合関係によって、各部材を連結する例を示したが、これに限らず、溶接されたナットとビスとの螺合関係や、螺刻されたネジ孔とビスとの螺合関係等によって各部材間を連結するものであってもよい。また、連結部分にボルト挿通孔を形成しておき、ボルトとナットに取って部材同士の連結を実施する構成であってもよい。
本発明を適用した実施形態の貫通孔閉塞治具を示す分解斜視図 構造体に環状保持枠を組付ける前の状態を示す分解斜視図 長尺被挿通物が挿通する貫通孔に対して貫通孔閉塞治具を用いて閉塞した状態を示す簡略斜視図 構造体の貫通孔に長尺被挿通物が挿通する状態を示す簡略縦断面図 構造体の貫通孔に対応して環状保持枠を取付け固定した状態を示す簡略縦断面図 環状保持枠と長尺被挿通物との間に耐熱性充填材を充填した状態を示す簡略縦断面図 耐熱性充填材を充填した環状保持枠に蓋体を連結した状態を示す簡略縦断面図 環状保持枠の短辺分割枠部材と長辺分割枠部材と、及び、長辺分割枠同士の連結構造を示す模式的断面図 (イ)は連結前の状態を示す縦断面図 (ロ)は連結状態を示す縦断面図 環状保持枠の短辺分割枠部材と長辺分割枠部材と、及び、長辺分割枠部材同士の連結構造を示す模式的平面図 一端側組立て枠に対して、短辺分割枠部材が連結されている簡略平面図 (イ)は、長辺分割枠部材と短辺分割枠部材との長さと、配管の数との対応関係が2.5対2.5に構成されている環状保持枠を示す簡略平面図 (ロ)は、長辺分割枠部材と短辺分割枠部材との長さと、配管の数との対応関係が4対1に構成されている環状保持枠を示す簡略平面図 (ハ)は、長辺分割枠部材と短辺分割枠部材との長さと、配管の数との対応関係が3対2に構成されている環状保持枠を示す簡略平面図 一方の途中組立て枠に対して、短辺分割枠部材が連結されている簡略平面図 (ニ)は、長辺分割枠部材と短辺分割枠部材との長さと、配管の数との対応関係が2対3に構成されている環状保持枠を示す簡略平面図 (ホ)は、長辺分割枠部材と短辺分割枠部材との長さと、配管の数との対応関係が1対4に構成されている環状保持枠を示す簡略平面図 従来の貫通孔閉塞治具を示す簡略縦断面図
符号の説明
A 貫通孔閉塞治具
B 構造体(コンクリート躯体)
B1 構造体の外側面
C 長尺被挿通物(配管)
D 連通部
D1 連通孔
1 貫通孔
1a 開口周縁
10 環状保持枠
10A 開口部
13 内部フランジ部
20 耐熱性充填材
30 蓋体

Claims (3)

  1. 構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で且つ前記構造体の外側面よりも外方に位置する状態で該外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠における前記構造体の外側面側の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、
    前記内部フランジ部の張り出し側部位が、前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている貫通孔閉塞冶具。
  2. 構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で前記構造体の外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠内の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、
    前記環状保持枠には、充填された前記耐熱性充填材の外面に沿って前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す蓋体が着脱自在に設けられているとともに、この蓋体における張り出し側部位の先端側が、該張り出し側部位の基端側に対して構造体の外側面から離れる側に屈曲して前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている貫通孔閉塞冶具。
  3. 構造体に形成された矩形状の貫通孔を挿通する一本又は複数本の長尺被挿通物に外装可能な状態で且つ前記構造体の外側面よりも外方に位置する状態で該外側面に取り付けられる環状保持枠と、該環状保持枠の内周面と前記長尺被挿通物の外周面との間に充填される熱膨張性の耐熱性充填材とが備えられているとともに、前記環状保持枠における前記構造体の外側面側の底部には、前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す状態で前記耐熱性充填材を受け止める内部フランジ部が設けられている貫通孔閉塞冶具であって、
    前記内部フランジ部の張り出し側部位が、前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されているとともに、前記環状保持枠には、充填された前記耐熱性充填材の外面に沿って前記貫通孔の開口周縁よりも孔中心側に張り出す蓋体が着脱自在に設けられ、且つ、この蓋体の張り出し側部位が前記孔中心側ほど構造体の外側面から離れる傾斜姿勢に形成されている貫通孔閉塞冶具。
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