JP4615104B2 - ドキュメントエスクロウシステム、記録媒体及びドキュメントエスクロウ実行方法 - Google Patents

ドキュメントエスクロウシステム、記録媒体及びドキュメントエスクロウ実行方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム、記録媒体及び信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今のeビジネスの進展を背景として、貿易業務分野でも、その業務遂行上、安全確実・さらにスピーディに行うために、インターネットなどの電子仮想空間で売買契約を締結すると共に、そのような貿易取引に必要とされる書類の記載形式、電子化方法、その認証方法などの各種プロトコルを統一化する動きが出ている。一例として、1999年9月末より商用サービスが開始された貿易金融EDI(Bolero)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような統一化の動きは、従来の貿易取引方法の上に立脚しているため、改善の度合いは低く、貿易業務処理のさらなる改善が望まれている。
【0004】
これまでの貿易取引のやり方は、典型的には信用状LC(Letter of Credit;LC)取引などにあるように、金融機関が輸出者及び輸入者の間に入って信用を保証し、双方の取引リスクをミニマイズすることでその取引を円滑に進めるように工夫されている。
【0005】
例えば上記信用状取引は、図20に示すように、輸入者Iと輸出者Eとの間で取引が成立すると、輸入者Iは、金融機関Bに信用状LCの発行を依頼する。金融機関Bは、それに基づき、輸入者Iの信用調査を行った上で、信用状LCを発行する。他方輸出者Eは、受け取った信用状LCに基づき、代金回収が保証されたものとして(ただし信用状LC記載の条件に提出された書類の内容が一致した場合に保証される)、輸送業者などから船荷証券(Bill of Lading)などの発行を受け、船積書類BLとして、金融機関Bなどを通じて、船積書類BLを輸入者Iに渡す。輸入者Iは、船積書類BLと引き替えに、輸入貨物の交付を受ける。他方、輸出者Eは、輸入者Iから直接又は金融機関や第三者を介して、代金を回収する(図中は金融機関B1及びB2を介して回収している)。
【0006】
これらの貿易取引の基本的なスキームは変更せず、単に貿易書類などのドキュメントの電子化方法や電子化されたドキュメントの認証方法などを、新たな方法に変えただけでは、信用状取引に必須な書類間の確認作業において、業務処理の煩雑さは従来と変わらない。
【0007】
すなわち、従来の貿易取引のスキームでは、輸出者E、金融機関B及び輸入者Iは、図21に示すように、信用状LCが保証書として機能する条件として、上記信用状LCと船積書類BLとの条件が一字一句違っていないか、確認する必要がある。より具体的には、信用状LCを受け取った輸出者Eは、上記船積書類BLの内容と一致しているか確認し、それらの書類を金融機関Bに渡し、金融機関Bで同じ作業を行い、さらに輸入者Iへそれらの書類を移送して、該輸入者Iにおいても同じ作業を行い、上記確認作業が完了する。
【0008】
このような信用状取引のスキームを前提としている限り、上記取引データを電子データ化しただけでは、信用状取引に必須な書類間の確認作業自体を機械化することができたことにはならず、その面で業務処理の煩雑さは従来と変わらない。
【0009】
そればかりか、金融機関Bは、仮に信用状LCの内容と船積書類BLの内容とが一致していなかった場合、関わった取引に対して自己も責任を分担しなければならず、内容の点検作業を精緻に行わなければならないことから、書類の電子化による業務処理の改善及び処理の迅速化を期待することには限界があった。そのため、金融機関Bとしては、信用状取引による自己の責任負担の増加を軽減する方策の策定が望まれていた。
【0010】
もちろん、上記のことは、貿易取引の場面だけに限定されず、取引時に交わされるドキュメントの真正性が、その取引の成立に大きく関わる場合には、同様な要請がある。
【0011】
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、上記金融機関など、取引の間に立つ者の責任負担を軽減でき、迅速且つ業務処理の改善も望め、さらに取引の安全性も確保できるスキームとして、これまでの信用状取引を排した新たな取引のスキームを提供する信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム及びその信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法を創案し、それらを提案せんとするものである。併せてそれらのシステム構成を実行するプログラムが記録された記録媒体についても提供せんとしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステムの構成は、
電子化されたドキュメントデータを、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨及びドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成する電子署名化手段と、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するリリース手段と
を有することを基本的特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、電子化されたドキュメントデータ(後述するように、少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ、電子署名化日時データ及びデータリリース日時データが、該ドキュメントデータのデータとして含まれている)が、転送先情報と関連づけて、前記格納手段に保管された際、通知手段により、転送先にその旨が通知される。それに従って、上記転送先は、本システムにアクセスし、ドキュメント提示手段によって、上記ドキュメントデータの内容を確認できる(商品の内容、数量等が契約書通りであるかどうかを確認するものである)。この確認により、転送先は安心して所定の支払いを行うことができ、その入金通知を受けた本システムでは、電子署名化手段により、ドキュメントデータに関する電子署名が作成される。その後ドキュメントデータのリリースが可能であることの通知が、上記転送先に出される。それに伴って該転送先からアクセスがあった場合に、リリース手段によって、作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータが上記転送先にリリースされることになる。
【0014】
すなわち、本システムの構成によって、電子化されたドキュメントデータを一旦本システムに預け入れ、転送先側がその内容を確かめた上で、代金を支払うことによって、初めて該ドキュメントデータがリリースできる枠組みが提供されることになる(ドキュメントデータの引渡と代金の支払いが同時に行われ、双方にリスクがない仕組みが提供される)。
【0015】
また、転送先側がドキュメントデータの内容を確認する段階では、電子署名情報が転送先側には渡されてないため、転送先側で勝手にそのドキュメントデータを利用した処理を行おうとしても、書類の信頼性が担保されていないので、そのような悪用はできないことになる。
【0016】
電子署名によるドキュメントデータの正当性を検証するのに必要な公開鍵情報は、一般的に電子署名作成に関わった認証機関などから取得できる。転送先側は、該認証機関にアクセスすることで、当該公開鍵情報を自由に入手することができる。
【0017】
また電子署名の作成が、ドキュメントデータの前記格納手段への保管以前に行われる場合もある。たとえば、上記貿易取引処理では、輸出者Eが、輸送業者などから受け取ることになる船荷証券(Bill of Lading)などの船積書類BLが、輸送業者などで発行される段階で、電子署名が作成されることになる。このような場合は、前記電子署名化手段による電子署名の作成は、必要がないので、上記ドキュメントデータを格納手段に保管する段階で、それと一緒に電子署名を受け取って、保管するものとする。
【0018】
請求項3の構成は以上のような場合に適用できる構成を提案しており、より具体的には、
少なくとも電子化されたドキュメントデータ(後述するように、少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ及びデータリリース日時データが、該ドキュメントデータのデータとして含まれている)及び該ドキュメントデータの電子署名情報を、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知すると共に、上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けてドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するリリース手段と
を有することを特徴としている。
【0019】
すなわち、上記構成では、電子化されたドキュメントデータを一旦本システムに預け入れ、転送先側がその内容を確かめた上で、代金を支払うことによって、初めて該ドキュメントデータがリリースできる枠組みが提供されることは、前記請求項1の構成と同じであるが、電子署名化手段による電子署名作成処理は行われず、第三者などによるドキュメントデータの発行と一緒に作成された電子署名が、該ドキュメントデータと共に格納手段に保管され、また転送先による所定の入金があったことが通知された場合に、転送先にドキュメントデータのリリースが可能である旨の通知をなす。それに応じて転送先がアクセスしてきた場合に、リリース手段により、電子署名情報とドキュメントデータが、該転送先に出力されることになる。
【0020】
上記信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステムを構成する各手段は、1つの構成(スタンドアローン型のコンピュータなど)に組み込まれていても良いが、それに限定されるわけではなく、ネットワークを構成する複数のコンピュータ(ウェブサーバとアプリケーションサーバなど)に、各手段を分散して備え、それらの間で(必要であれば適当な通信構成を介して)これらの手段の処理を分散して行うようにしても良い。
【0021】
請求項5及び請求項7の構成は、上記請求項1及び請求項3に記載の構成を、コンピュータに実行させるために、該コンピュータで実行可能な信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納した記録媒体が規定されている。すなわち、上述した課題を解決するための構成として、上記各手段を、コンピュータの構成を利用することで実現する、該コンピュータで読み込まれて実行可能な信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納した記録媒体が開示される。もちろん、これらの構成は、記録媒体の構成としてだけではなく、同様な機能を達成するプログラムとして提供されても良いことは言うまでもない。この場合、コンピュータとは中央演算処理装置の構成を含んだ汎用的なコンピュータの構成の他、特定の処理に向けられた専用機などを含むものであっても良く、中央演算処理装置の構成を伴うものであれば特に限定はない。
【0022】
このような記録媒体から、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラムが該コンピュータに読み出されると、請求項1又は請求項3に規定された各手段と同様な構成が実現されることになる。
【0023】
すなわち、上記請求項5の具体的構成は、
コンピュータを、
電子化されたドキュメントデータを、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨及びドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成する電子署名化手段と、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するリリース手段と
として機能させる信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0024】
また上記請求項7の具体的構成は、
コンピュータを、
少なくとも電子化されたドキュメントデータ及び該ドキュメントデータの電子署名情報を、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知すると共に、上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けてドキュメントデータのリリースが可能であることを転送先に通知する通知手段と、
ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するリリース手段と
として機能させる信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0025】
これらの記録媒体により、これをソフトウェア商品として配布、販売することができるようになる。また、既存のハードウェア資源を用いてこのソフトウェアを使用することにより、既存のハードウェアで新たなアプリケーションとしての本発明の上記構成が容易に実行できるようになる。このような記録媒体の構成の他、RAMやROMなどの内部記憶装置の構成やハードディスクなどの外部記憶装置の構成も、そのようなプログラムがそこに記録されれば、本発明に規定する記録媒体に含まれることは言うまでもない。
【0026】
尚、請求項5及び請求項7記載の各手段のうち一部の機能は、コンピュータに組み込まれた機能(コンピュータにハードウェア的に組み込まれている機能でも良く、該コンピュータに組み込まれているオペレーティングシステムや他のアプリケーションプログラムなどによって実現される機能でも良い)によって実現され、前記記録媒体に記録されたプログラムには、該コンピュータによって達成される機能を呼び出すあるいはリンクさせる命令が含まれていても良い。
【0027】
これは、請求項5及び請求項7に規定された各手段の一部が、例えばオペレーティングシステムなどによって達成される機能の一部で代行され、記録媒体にはその機能を実現するためのプログラムないしモジュールなどは直接記録されているわけではないが、それらの機能を達成するオペレーティングシステムの機能の一部を、呼び出したりリンクさせるようにしてあれば、実質的に同じ構成となるからである。
【0028】
さらに請求項9及び請求項11の構成は、以上の請求項1及び請求項3のシステム構成と同様な内容を、信用状取引に用いられるデータ寄託方法として規定したものである。
【0029】
そのうち、請求項9に係る信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法の構成は、請求項1の構成に対応しており、具体的には、
電子化されたドキュメントデータが、転送先情報と関連づけて保管された場合に、該転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知するステップと、
ドキュメントデータの保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、保管されたドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するステップと、
上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成するステップと、
ドキュメントデータのリリースが可能であることを、上記転送先に通知するステップと、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するステップと
を実行することを特徴としている。
【0030】
また請求項11に係る信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法の構成は、請求項3の構成に対応しており、具体的には、
少なくとも電子化されたドキュメントデータ及び該ドキュメントデータの電子署名情報が、転送先情報と関連づけて保管された場合に、該転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知するステップと、
ドキュメントデータの保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、ドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するステップと、
上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、ドキュメントデータのリリースが可能であることを、転送先に通知するステップと、
ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するステップと
を実行することを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
(実施例1)図1は、任意の貨物の貿易取引を行う輸出者E及び輸入者Iの間で、これまでの信用状取引に代わって、代金決済と引替に、預け入れている船積書類などの電子化されたドキュメントをリリースする新たなスキームを、本発明に係る信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム1を使用して達成する場合の、システム構成を示す概要説明図である。
【0032】
上述のように、貿易取引の対象物である現実の貨物の引渡は、上記船積書類などのドキュメントと引替に行われるので、このようなドキュメントを、上記貿易金融EDIなどのように、電子化して中立的な本システムに預け入れ、代金決済と引替にこれらの電子化されたドキュメントデータをリリースするようにすることで、輸入者Iは、これらのドキュメントデータを受け取ることができ、その結果、それと引替に、上記貨物の引渡を受けることが可能になる。
【0033】
ただし、代金決済を行う(輸入者I)側では、上記システムに預け入れられたドキュメントデータが、貨物の引渡に有効なものであるかを確認できるように、ドキュメントデータが預け入れられた段階で、該輸入者Iにそのことを通知して、内容の閲覧ができるようにする。他方その閲覧段階では、該ドキュメントデータの真正性を保証できるものにはせず、実際の代金決済が行われた段階で、このドキュメントデータと共に、電子署名情報を一緒に、リリースすることで、ドキュメントデータの真正性が保証されるようにしている。
【0034】
また本実施例では、輸出者E及び輸入者I間で上記貿易取引について、すでに契約が成立しており、代金の入金先である金融機関Bも、入金があった場合に、本ドキュメントエスクロウシステム1へのその旨の通知がなされる提携先の金融機関Bが指定されているものとする。
【0035】
さらには、所謂デジタル署名或いは電子捺印と呼ばれる、電子化されたドキュメントデータなどの情報に、署名情報を付加して、該ドキュメントデータの正当性を保証する技術が用いられる。図2に示すように、署名者は、ハッシュ関数などで圧縮されたドキュメントデータと自分だけが知っている秘密鍵から署名文を作り、元のドキュメントデータと一緒に送る。検証者は、上記署名者の公開鍵情報と署名文と、元のドキュメントデータから、署名が正しいかどうかを検証する。本実施例の場合、上記署名者は、本システム1の管理者となる。また検証者は、輸入者Iである。
【0036】
以上を前提として、図1では、輸出者E及び輸入者Iは、夫々パソコンなどのウェブ端末装置201及び202を有しており、インターネット300を介して、これらのウェブ端末装置は、本ドキュメントエスクロウシステム1の一部を形成するウェブサーバ100に接続できるようになっている。
【0037】
該ドキュメントエスクロウシステム1は、このウェブサーバ100の他、アプリケーションサーバ120及びデータベースサーバ130で構成されている。さらに本実施例では、本ドキュメントエスクロウシステム1を利用するために、船積書類などのドキュメントの寄託者としてのユーザ登録をなしてきた輸出者E及びこの輸出者Eがドキュメントの寄託を行った際に、そのドキュメントの最終的なリリース先である被寄託者として登録が行われる輸入者Iの本人確認を行うための認証サーバ140も、外部装備として備えている。
【0038】
図3は、本発明のドキュメントエスクロウシステム1が構成されるウェブサーバ100、アプリケーションサーバ120及びデータベースサーバ130の夫々の装置概要を示す装置構成説明図である。
【0039】
同図に示すように、上記ウェブサーバ100、アプリケーションサーバ120及びデータベースサーバ130の各構成は、システムバス101を介してつながる、CPU102、RAM103やROM104などの内部記憶装置、ハードディスクドライブ105やCD−ROMドライブ106などの外部記憶装置、インターネットなどへの専用線接続アダプタで構成される特定の通信装置107、キーボード108やマウス109などの入力装置、ディスプレイ110やプリンタ111などの出力装置を備える通常の構成であり、上記システムバス101を介してこれらの間で必要なデータや命令のやり取りが行われる。
【0040】
その他上記認証サーバ140やウェブ端末装置201及び202も、ほぼ同様な構成であり、その詳細な説明は省略する。
【0041】
図4は、上記ドキュメントエスクロウシステム1の基本構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本ドキュメントエスクロウシステム1は、格納手段2と、通知手段3と、ドキュメント提示手段4と、電子署名化手段5と、リリース手段6とを備えている。
【0042】
上記格納手段2は、前記アプリケーションサーバ120及びデータベースサーバ130で構成されており、輸出者Eのウェブ端末装置201から転送された電子化された船積書類などのドキュメントデータを、転送先情報と関連づけて保管する機能を有している。
【0043】
上記通知手段3は、前記アプリケーションサーバ120で構成されており、上記格納手段2にドキュメントデータの保管があった場合に、格納手段2から転送先情報を読み出して、転送先である輸入者Iに、その旨を通知すると共に、転送先による所定の入金があったことの指定金融機関Bによる通知を受けて、上記ドキュメントに関する電子署名が作成された後、該ドキュメントのリリースが可能であることを、上記転送先に通知する機能を有している。以上の通知は、転送先情報に含まれるメールアドレスを基に行われる。
【0044】
上記ドキュメント提示手段4は、同じくアプリケーションサーバ120で構成されており、ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先の輸入者Iから、ウェブ端末装置202を介してアクセスがあった場合に、上記格納手段2から該当するドキュメントデータを読み出して、該転送先であるウェブ端末装置202に出力する機能を有している。
【0045】
上記電子署名化手段5は、同じくアプリケーションサーバ120で構成されており、上記輸入者Iによって所定の入金があったことを上記指定金融機関Bから通知されて、格納手段2からそこに格納されているドキュメントデータを読み出し、該ドキュメントデータに関する電子署名を、上記図2に示した方法により作成する機能を有している。
【0046】
上記リリース手段6は、同じくアプリケーションサーバ120で構成されており、ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、作成された電子署名情報及び格納手段2から読み出した該当するドキュメントデータを、ウェブサーバ100を介して、転送先である輸入者Iのウェブ端末装置202に出力する機能を有している。
【0047】
尚、上述のように、上記電子署名によるドキュメントの正当性を検証するのに必要な公開鍵情報は、一般的に電子署名作成に関わった認証機関などから取得できる。本実施例の構成でも、検証を行う輸入者Iは、当該公開鍵情報が保管されている上記のような認証機関にアクセスし、該公開鍵情報を自由に入手することができる。
【0048】
以上の構成を前提として、輸出者E及び輸入者Iが、両者間で取り交わした貿易取引契約を履行するため、貨物の引替に必要な上記船積書類などの電子化されたドキュメントデータの寄託と、代金決済があった場合に、輸入者Iが該ドキュメントデータを得られるようにする本ドキュメントエスクロウシステム1による処理の流れについて説明する。
【0049】
まず輸出者Eは、上記貿易取引の契約に基づいて、取引対象物たる貨物の輸送を、輸送業者に依頼し、その際に発行される上記船荷証券などの船積書類BLを、電子化(上記貿易金融EDIのプロトコルに従って電子化)されたデータの状態で受け取る。
【0050】
そして、該輸出者Eは、自己のウェブ端末装置201から、インターネット300を介して、本ドキュメントエスクロウシステム1にアクセスする。輸出者Eは、本ドキュメントエスクロウシステム1に対するユーザ登録を行っていなければ、その際ユーザ登録を、認証サーバ140に対して行う。そして輸出者Eがアクセスすると、ウェブサーバ100は、それを認証サーバ140につなぎ、該アクセスが、登録ユーザのアクセスであるか否かの本人確認を行う。
【0051】
輸出者Eは、上記本人確認が終了したところで、本ドキュメントエスクロウシステム1に対して、該システム1によるドキュメントエスクロウ処理のメニュー選択を行う。
【0052】
すると、アプリケーションサーバ120は、該輸出者Eに、図5に示すように、このドキュメントエスクロウ処理を行う際の基礎的なデータの入力を促す表示をなす。すなわち、輸出者及び輸入者に関連する項目として、夫々会員番号、転送元(輸出者E)名、転送先(輸入者I)名、住所・連絡先、電子メールアドレスなどの項目と、決済代金金額、及び取引関連情報として寄託する電子化ドキュメントデータを指定するためのファイル選択欄などの項目が提示される。
【0053】
これらに輸出者Eが入力して、Submitボタン(図示なし)をクリックすると、図6に示すように、寄託内容の確認画面が提示され、ここで、「OK」のボタンをクリックすると、図7に示すように、クリックした時点で、寄託すべきドキュメントデータやその他の情報が、データベースサーバ130上の格納手段2に転送されたことになる。該格納手段2は、これらの情報を図8のようなデータ構造にして格納する。
【0054】
図8に示すように、各ドキュメントエスクロウ処理毎に付与される寄託番号、転送元情報、転送先情報、決済金額、寄託されるドキュメントファイルの格納場所及びファイル名、寄託されたドキュメントデータの転送の可否を示す転送可否フラグ、転送先への通知日時データ、転送先によるドキュメント閲覧日時データ、入金日時データ、電子署名化日時データ、ドキュメントデータリリース日時データなどが含まれている。
【0055】
このうち、通知日時データ、ドキュメント閲覧日時データ、入金日時データ、電子署名化日時データ、ドキュメントデータリリース日時データなどは、この時点では、何ら入力されていない。また転送可否フラグは、現状では、入金日時データの入力がないので、「不可」(フラグは立っていない)の状態である。
【0056】
尚、輸入者Iのユーザ登録がなされていない場合は、アプリケーションサーバ120により、上記輸出者Eによって登録された上記情報から、輸入者Iに関する情報が抽出され、輸入者Iのメールアドレスを用いて、認証サーバ140に対して、該輸入者Iに関する仮のユーザ登録が行われる。
【0057】
上記通知手段3は、新たなドキュメントデータの寄託があると、通知日時データの記録を確認した上で、上記転送先情報からメールアドレスを、上記寄託番号と共に読み出し、前記図7に示すように、該転送先に向けて、ドキュメントデータの寄託があったことを、電子メールで通知する。この通知には、上記ウェブサーバ100のURL情報と、該寄託番号が付加されている。それと共に上記通知日時データ欄に、その通知日時を書き込む。
【0058】
図9は、転送先である輸入者Iへの通知画面を示している。ここでは、そこに示されたファイルを直接クリックすることで、当該ファイルの内容が確認できるような構成になっていないが、そのような構成にしても良い。その場合、ファイルのクリックにより、URL情報から、上記ウェブサーバ100に接続され、さらに上記ファイル属性には、データベースサーバ130内の該当するファイルの格納位置が含まれているので、上記ドキュメント提示手段4は、格納手段2から、そのドキュメントデータを読み出して、輸入者I側のウェブ端末装置202に出力することになる。
【0059】
一方上記通知をメールで受け取った輸入者Iは、そのURL情報を元に、ウェブサーバ100にアクセスする。ここで、輸入者Iに関しても本人確認が行われるが、輸入者Iがユーザ登録がなされていない場合は、上述のように、ユーザIDは、該輸入者Iのメールアドレスで、認証サーバ140に仮登録されているので、輸入者Iは、この段階で、本ドキュメントエスクロウシステム1に対する自己のユーザ登録を行う。
【0060】
このようにして、輸入者Iの本人確認が終了すると、上記ドキュメント提示手段4は、輸入者Iのアクセス時にCGI(Common Gateway Interface)などによって送られてくる寄託番号を元に、上記格納手段2中のデータを検索し、該当する寄託番号の格納データから、ドキュメントデータを読み出し、図10に示すように、輸入者Iのウェブ端末装置202画面上に、そのドキュメントの内容を表示させる。同時に、該ドキュメント提示手段4は、格納手段2のドキュメント閲覧日時データ欄に、その閲覧日時を書き込む。
【0061】
輸入者Iは、その閲覧によって、船積書類などのドキュメントの内容を確認できたら、図11に示すように、上記指定金融機関Bに、上記寄託番号を提示して、決済代金の支払いをなす。上述のように、該金融機関Bは、本ドキュメントエスクロウシステム1に、その寄託番号と共に、代金の支払いがあったこと及び入金金額を通知する。
【0062】
上記電子署名化手段5は、通知された寄託番号のデータを検索し、そこから決済金額情報を読み出し、金融機関Bから通知された入金金額とのマッチングを行う。金額がマッチすることで、格納手段2上の入金日時データ欄に、その入金日時を書き込む。
【0063】
そして該電子署名化手段5は、該当する寄託番号のデータから、ドキュメントデータを読み出し、電子署名情報を生成する。また同時に格納手段2上の電子署名化処理日時データ欄に、その処理日時を書き込み、さらに転送可否フラグを立て、転送可能な状態にする。
【0064】
さらに上記通知手段3は、図12に示すように、転送先である輸入者Iに対し、ドキュメントのリリースが可能である旨の、ウェブサーバ100のURL情報及び寄託番号が付加された通知を出す。それに対応して輸入者Iがアクセスしてきた場合に、上記リリース手段6は、寄託番号を受け取り、該寄託番号に対応するドキュメントデータ及びその電子署名情報を、転送先である輸入者Iのウェブ端末装置202に出力する。それと共に、格納手段2上のリリース日時データ欄に、そのリリース日時を書き込み、さらに転送可否フラグを元の戻し、転送不可の状態にする。図13は、そのリリース時において、転送先である輸入者Iがドキュメントデータ及び電子署名情報を受け取った状態の画面構成を示している。
【0065】
本実施例では、上記通知手段3によってドキュメントのリリースが可能である旨の通知がなされた際、輸入者IがURL情報によりウェブサーバ100にアクセスし、本人確認がなされた上で、表示されたメニューに従って、ドキュメントのリリース処理を選択することで(ブラウザ内部ではそのような選択と共に寄託番号の出力も行われる)、初めてドキュメントデータ及び電子署名情報のリリースがなされることになる。これに限られず、上記通知中に表示されるファイル名を直接クリックすることで、ウェブサーバ100につながり、上記リリース手段6によって、当該ドキュメント及び電子署名情報のリリースが実行されるような構成にしても良い。その場合、ファイルのクリックにより、URL情報から、上記ウェブサーバ100に接続され、さらに上記ファイル属性には、データベースサーバ130内の該当するファイルの格納位置が含まれているので、上記リリース手段6は、格納手段2から、そのドキュメントデータ及び電子署名情報を読み出して、輸入者I側のウェブ端末装置202に出力することになる。
【0066】
その後、輸入者Iは、任意の認証機関にアクセスし、電子署名によるドキュメントの正当性を検証するのに必要な公開鍵情報を入手する。この段階で、公開鍵情報、ドキュメントデータ及び電子署名情報により、該輸入者I自身が該ドキュメントの正当性を検証し、その後これらのドキュメントデータ類を輸送業者に渡し、それと引替に輸入貨物を引き取る。或いはこのような検証は行わずに、直接これらのドキュメントデータ類を輸送業者に渡し、それと引替に輸入貨物を引き取るようにしても良い。
【0067】
図14は、貿易取引で取り交わされる船積書類などのドキュメントを、以上のドキュメントエスクロウシステム1を利用してエスクロウ処理した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0068】
同図に示すように、ドキュメントエスクロウシステム1側のウェブサーバ100は、リンクの発生があると起動する(ステップS101)。そして本ドキュメントエスクロウシステム1のウェブサーバ100は、輸入者I又は輸出者Eなどのユーザアクセスを、認証サーバ140につなぎ、そこでユーザIDやパスワードなどを要求することで本人確認処理を行う(ステップS102)。ここで本人確認ができなかった場合(ステップS102;No)、アクセスしてきた者に対し、改めてユーザ登録をするか否かがチェックされる(ステップS103)。その登録が行われる場合(ステップS103;Yes)、ユーザ登録処理が実行され(ステップS104)、前記ステップS102に復帰する。反対にユーザ登録が行われない場合(ステップS103;No)は、ログオフとなる。
【0069】
上記ステップS102で、本人確認ができた場合(ステップS102;Yes)、アクセスユーザに対し、さらに指定金融機関Bであるか否かがチェックされる(ステップS105)。ここで指定金融機関Bのアクセスであると判断されると(ステップS105;Yes)、後述する図16の処理に移行する。
【0070】
反対に指定金融機関Bのアクセスではないと判断されると(ステップS105;No)、トップメニュー(図示なし)が表示される(ステップS106)。該ユーザの選択がなされた場合、ユーザ選択がドキュメントエスクロウの寄託処理であるか否かがチェックされる(ステップS107)。該寄託処理が選択されていない場合(ステップS107;No)、さらにドキュメント閲覧処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS108)。
【0071】
ドキュメント閲覧処理が選択された場合(ステップS108;Yes)は、後述する図15の処理に移行する。反対にドキュメント閲覧処理が選択されない場合(ステップS108;No)は、さらにドキュメント転送処理が選択されたか否かがチェックされる(ステップS109)。
【0072】
ドキュメント転送処理が選択された場合(ステップS109;Yes)は、後述する図17の処理に移行する。反対にドキュメント転送処理が選択されない場合(ステップS109;No)は、上記ステップS106に復帰する。
【0073】
上記ステップS107で、ユーザ選択がドキュメントエスクロウの寄託処理であった場合(ステップS107;Yes)、輸出者Eによるドキュメントエスクロウ処理依頼であるとして、前記図5の申込画面が表示され、該画面に従った基礎データの入力が促される(ステップS110)。
【0074】
そして上記図5の申込画面に従った基礎データが全て入力されたか否かがチェックされる(ステップS111)。基礎データが全部揃っていなければ(ステップS111;No)、前記ステップS110に復帰する。
【0075】
反対に基礎データ(この中にドキュメントデータを含む)が全部揃っていれば(ステップS111;Yes)、申込内容確認画面が表示され(ステップS112)、格納手段2に、これらの基礎データが格納される(ステップS113)。そして通知手段3によって、転送先である輸入者Iに対し、ドキュメントを保管した旨の通知が行われる(ステップS114)。
【0076】
図15は、輸入者Iが、前記通知手段3による通知を受けて、寄託されたドキュメントの内容の確認を行う場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0077】
同図に示すように、輸入者Iの本人確認処理がなされた後、メニュー選択で、ドキュメントの内容の閲覧処理が選択されると、ウェブサーバ100を介してドキュメント提示手段4により、輸入者I側のウェブ端末装置202から、CGIなどによって、寄託番号が受領される(ステップS201)。
【0078】
この寄託番号を元に、上記ドキュメント提示手段4により、データが検索され、ドキュメントファイルが読み出される(ステップS202)。そして、そのデータが、輸入者I側のウェブ端末装置202に転送され、該ウェブ端末装置202に提示される(ステップS203)。
【0079】
図16は、指定金融機関Bによる入金通知があった場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
同図に示すように、指定金融機関Bからのアクセスであると判断されると(前記ステップS105;Yes)、該金融機関B側の装置から、ウェブサーバ100を介して、電子署名化手段5により、寄託番号・入金日時・入金金額などのデータが受領される(ステップS301)。
【0081】
該電子署名化手段5により、通知された寄託番号を基に格納手段2上のデータ検索が行われ(ステップS302)、そこから決済金額情報が読み出されて、金融機関Bから通知された入金金額とのマッチングが行われる(ステップS302)。
【0082】
上記金額がマッチした場合(ステップS303;Yes)、電子署名化手段5により、該当する寄託番号のデータから、ドキュメントファイルのデータが読み出され、電子署名情報が生成される(ステップS304)。また転送可否フラグが立られ、転送可能な状態に設定される(ステップS305)。さらに上記通知手段3により、輸入者Iに対し、ドキュメントのリリースが可能である旨の通知、ウェブサーバ100のURL情報及び寄託番号が付加された状態で出される(ステップS306)。
【0083】
図17は、輸入者Iが、上記の通知を受けて、ドキュメントデータと電子署名情報を受領する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
同図に示すように、輸入者Iの本人確認処理がなされた後、メニュー選択で、ドキュメントの内容の転送処理が選択されると、ウェブサーバ100を介してリリース手段6により、輸入者I側のウェブ端末装置202から、CGIなどによって、寄託番号が受領される(ステップS401)。
【0085】
この寄託番号を元に、上記リリース手段6により、データが検索され、ドキュメントファイル及び電子署名情報が読み出される(ステップS402)。そして、これらのデータが、輸入者I側のウェブ端末装置202にリリースされ、該ウェブ端末装置202に提示される(ステップS403)。さらにリリース手段6によって、転送可否フラグが基の状態に戻され、転送不可の状態にセットされる(ステップS404)。
【0086】
以上詳述した本実施例構成では、電子化されたドキュメントデータが、転送先情報と関連づけて、前記格納手段2に保管された際、通知手段3により、転送先である輸入者Iにその旨が通知される。それに従って、該輸入者Iは、本ドキュメントエスクロウシステム1にアクセスし、ドキュメント提示手段4によって、上記ドキュメントデータの内容を確認できる。この確認により、輸入者Iは安心して貿易取引の代金決済をすることができ、その決済がなされた指定金融機関Bからその入金通知を受けた本ドキュメントエスクロウシステム1では、電子署名化手段5により、ドキュメントデータに関する電子署名が作成される。その後ドキュメントデータのリリースが可能であることが、前記通知手段3によって、上記輸入者Iに通知される。それに伴って輸入者Iからアクセスがあった場合に、リリース手段6によって、作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータが、該輸入者Iにリリースされることになる。
【0087】
このような構成によれば、電子化されたドキュメントデータを一旦本ドキュメントエスクロウシステム1に預け入れ、輸入者I側がその内容を確かめた上で、代金決済を行うことによって、初めて該ドキュメントデータがリリースされるという枠組みが提供されることになる。
【0088】
また、輸入者I側がドキュメントの内容を確認する段階では、電子署名情報が該輸入者I側には渡されてないため、輸入者I側で勝手にそのドキュメントを利用した処理を行おうとしても、書類の信頼性が担保されていないので、そのような悪用はできないことになる。
【0089】
(実施例2)
図18は、同じく貿易取引を行う輸出者E及び輸入者Iの間で、代金決済と引替に、預け入れている船積書類などの電子化されたドキュメントをリリースする処理を、本発明に係る別のドキュメントエスクロウシステム1の構成を使用して行う場合の、システム構成を示す概要説明図である。
【0090】
前記実施例との違いは、輸出者Eが、輸送業者などから受け取ることになる船荷証券(Bill of Lading)などの船積書類BLが、輸送業者などで発行される段階で、電子署名が作成されている点にある。このような場合は、前記電子署名化手段5による電子署名の作成には、必要がないので、上記ドキュメントを格納手段2に保管する段階で、ドキュメントデータなどと一緒に電子署名情報も受け取って、保管するものとする。
【0091】
図19は、上記実施例の場合に格納手段2に格納される寄託データのデータ構造を示す説明図である。上述のように、本構成では、ドキュメントデータなどと共に電子署名情報も一緒に格納されている。
【0092】
以上の本実施例の構成でも、電子化されたドキュメントデータを一旦本ドキュメントエスクロウシステム1に預け入れ、輸入者I側がその内容を確かめた上で、代金決済をなすことによって、初めて該ドキュメントがリリースできる枠組みが提供されることは、前実施例の場合と同じであるが、電子署名化手段による電子署名作成処理は行われず、輸送業者など第三者によるドキュメントデータの発行と一緒に作成された電子署名が、該ドキュメントデータと共に格納手段2に保管され、また指定金融機関Bに代金決済を行った輸入者Iがアクセスしてきた場合に、リリース手段6により、これらのデータが、該輸入者Iに出力されることになる。
【0093】
尚、本発明のドキュメントエスクロウシステム1の構成は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0094】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜12記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム、記録媒体及びドキュメントエスクロウ実行方法によれば、電子化されたドキュメントデータを一旦本ドキュメントエスクロウシステム側又は本方法を実行する側に預け入れ、ドキュメントデータの転送先側がその内容を確かめた上で、代金決済を行うことによって、初めて該ドキュメントデータがリリースされるという枠組みが提供されることになるため、上記金融機関など、取引の間に立つ者の責任負担を軽減でき、迅速且つ業務処理の改善も望め、さらに取引の安全性も確保できるという優れた効果を奏し得る。
【0095】
また、上記構成では、ドキュメントデータの転送先側が該ドキュメントデータの内容を確認する段階では、電子署名が該転送先側には渡されてないため、転送先側で勝手にそのドキュメントデータを利用した処理を行おうとしても、書類の信頼性が担保されていないので、そのような悪用はできないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貿易取引を行う輸出者E及び輸入者Iの間で、代金決済と引替に、預け入れている船積書類などの電子化されたドキュメントをリリースする本発明に係るドキュメントエスクロウシステム1のシステム構成を示す概要説明図である。
【図2】電子署名の一技法を示す説明図である。
【図3】本発明のドキュメントエスクロウシステム1が構成されるウェブサーバ100、アプリケーションサーバ120及びデータベースサーバ130の夫々の装置概要を示す装置構成説明図である。
【図4】本実施例に係るドキュメントエスクロウシステム1の基本構成を示す機能ブロック図である。
【図5】ドキュメントエスクロウ処理を行う際の基礎的なデータの入力を促す表示画面構成を示す説明図である。
【図6】寄託内容の確認表示画面構成を示す説明図である。
【図7】ドキュメントデータが格納される手順を示す工程説明図である。
【図8】実施例1において格納されるデータ構造を示す説明図である。
【図9】転送先である輸入者Iへの通知表示画面構成を示す説明図である。
【図10】ドキュメントデータが閲覧される手順を示す工程説明図である。
【図11】指定金融機関Bに代金決済をなしてからドキュメントデータの電子署名化がなされるまでの手順を示す工程説明図である。
【図12】ドキュメントデータがリリースされるまでの手順を示す工程説明図である。
【図13】ドキュメントデータリリース時における輸入者Iがドキュメントデータ及び電子署名情報を受け取った状態の表示画面構成を示す説明図である。
【図14】貿易取引で取り交わされる船積書類などのドキュメントを、以上のドキュメントエスクロウシステム1を利用してエスクロウ処理した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】輸入者Iが、前記通知手段3による通知を受けて、寄託されたドキュメントの内容の確認を行う場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】指定金融機関Bによる入金通知があった場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】輸入者Iが、上記の通知を受けて、ドキュメントデータと電子署名情報を受領する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】貿易取引を行う輸出者E及び輸入者Iの間で、代金決済と引替に、預け入れている船積書類などの電子化されたドキュメントをリリースする本発明に係る別のドキュメントエスクロウシステム1のシステム構成を示す概要説明図である。
【図19】上記実施例の場合に格納手段2に格納される寄託データのデータ構造を示す説明図である。
【図20】貿易取引におけるこれまでの信用取引の処理の流れを示す説明図である。
【図21】信用状LCが保証書として機能する条件として行われる信用状LCと船積書類BLとの条件確認のやり方を示す処理説明図である。
【符号の説明】
1 ドキュメントエスクロウシステム
2 格納手段
3 通知手段
4 ドキュメント提示手段
5 電子署名化手段
6 リリース手段
100 ウェブサーバ
101 システムバス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 ハードディスクドライブ
106 CD−ROMドライブ
107 通信装置
108 キーボード
109 マウス
110 ディスプレイ
111 プリンタ
120 アプリケーションサーバ
130 データベースサーバ
140 認証サーバ
201,202 ウェブ端末装置
300 インターネット
B,B1,B2 金融機関B
E 輸出者
I 輸入者

Claims (12)

  1. 信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステムであって、
    電子化されたドキュメントデータを、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
    上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨及びドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
    ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
    上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成する電子署名化手段と、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するリリース手段と
    を有することを特徴とする信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム。
  2. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ、電子署名化日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項1記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム。
  3. 信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステムであって、
    少なくとも電子化されたドキュメントデータ及び該ドキュメントデータの電子署名情報を、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
    上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知すると共に、上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けてドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
    ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するリリース手段と
    を有することを特徴とする信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム。
  4. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項3記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム。
  5. コンピュータを、
    電子化されたドキュメントデータを、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
    上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨及びドキュメントデータのリリースが可能であることを通知する通知手段と、
    ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
    上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成する電子署名化手段と、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するリリース手段と
    して機能させる信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ、電子署名化日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項5記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. コンピュータを、
    少なくとも電子化されたドキュメントデータ及び該ドキュメントデータの電子署名情報を、転送先情報と関連づけて保管する格納手段と、
    上記転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知すると共に、上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けてドキュメントデータのリリースが可能であることを転送先に通知する通知手段と、
    ドキュメントデータ保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、上記格納手段からドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するドキュメント提示手段と、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するリリース手段と
    して機能させる信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項7記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウシステム用プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 電子化されたドキュメントデータが、転送先情報と関連づけて保管された場合に、該転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知するステップと、
    ドキュメントデータの保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、保管されたドキュメントデータを読み出して、該転送先に出力するステップと、
    上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、上記ドキュメントデータに関する電子署名を作成するステップと、
    ドキュメントデータのリリースが可能であることを、上記転送先に通知するステップと、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも作成された電子署名情報及び当該ドキュメントデータを上記転送先に出力するステップと
    を実行することを特徴とする信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法。
  10. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ、電子署名化日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項9記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法。
  11. 少なくとも電子化されたドキュメントデータ及び該ドキュメントデータの電子署名情報が、転送先情報と関連づけて保管された場合に、該転送先に、ドキュメントデータの保管があった旨を通知するステップと、
    ドキュメントデータの保管の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、ドキュメントデータのみを読み出して、該転送先に出力するステップと、
    上記転送先による所定の入金があったことの通知を受けて、ドキュメントデータのリリースが可能であることを、転送先に通知するステップと、
    ドキュメントリリースの準備完了の通知がなされた上記転送先からのアクセスがあった場合に、少なくとも上記電子署名情報及びドキュメントデータを、上記転送先に出力するステップと
    を実行することを特徴とする信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法。
  12. 少なくとも、ドキュメントファイル、入金日時データ及びデータリリース日時データが、上記ドキュメントデータのデータとして含まれることを特徴とする請求項11記載の信用状取引に用いられるドキュメントエスクロウ実行方法。
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