JP4615079B2 - 塔方式の気液接触装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の気液接触装置は、気体(ガス)と液体とを接触させる際に、液量に比べてガス量が少ない場合、いわゆる気液比が小さいときに効果的で、種々の産業における各種分野に適用することができる。
すなわち、本発明の装置は、基本的な要素技術である気液接触を効率的に行うものであり、例えばガス中の成分を液側に吸収させたり、液中の成分をガス側に放散させる場合や、ガス中の成分を液側に吸収させると同時に液中の成分をガス側に放散させる場合、さらには気液接触による反応装置として用いることができる。
具体的には、オゾン水特に高濃度オゾン水の製造に使用し、得られたオゾン水は、電子工業分野におけるシリコンウエハー、液晶の洗浄、食品分野における製造装置や機具の殺菌や、野菜類、医療機器、プール水等の殺菌等に用いることができる。また、オゾンガスとの気液接触反応では、水中の有機化合物の酸化分解、廃水中のCOD物質の酸化分解、着色廃水の脱色、パルプ工業におけるパルプの漂白等に適用できる。
さらには、排水中の有機物質等の放散除去、例えば廃水からのクロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン等の除去、臭気廃水からの硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド等の臭気物質の除去・低減や、飲料水、ボイラ水、炭酸水等からの酸素除去、液中への炭酸ガス等の溶解等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】
気液接触装置としては、スプレー塔、ぬれ壁塔、充填塔、トレー塔(以下このような様式を塔式気液接触装置と称する)、エジェタター、気泡槽、スタティックミキサー(以下このような様式を気泡式気液接触装置と称する)等が知られており、代表的なものは充填塔てある。従来においては殆どの場合、充填塔はガスを処理するため、多くはガス洗浄の目的で用いられてきた。例えば、排煙脱硫に代表される大気汚染の防止方法は、ガス洗浄の典型的な例である。このような場合には、いかに被処理ガスを大量に処理するかが、設計上の重要な因子となる。しかしあまりガス量が多いと液が降下しなくなる現象、いわゆるフラッディングを起こすことと、ブロワーの動力費がかかるため、適切なガス負荷が選定される。この値としては、密度補正した空塔ガス速度uで表わすと、一般にu=1〜2m/secのガス速度が採用されている。
【0003】
一般にガス速度Uとは、充填塔が空の状態でガスが通過する速度であり、充填物が占める容積を差し引いた容積、すなわち空間率とは無関係なものである。
また、ガスの中には、水素(分子量=2)のように軽いガス、空気(分子量=29)のように普通のガス、塩素(分子量=71)のように重いガスに至るまで、密度(ρ)の異なる各種のガスが存在する。充填塔で扱う最も一般的な空気やスチームにおいても、圧力や温度によって密度は大きく異なってくる。このように密度の異なる各種のガスを、一様にガス速度Uで表示しても、それが持っている運動エネルギーは異なってくる。
このため、同一運動エネルギーを有するガス速度を表示するには、下記(1)式で定義されるガス密度を補正したガス速度uが用いられ、uで表示すれば密度に関係なく運動エネルギーは一定である。(1)式中の1.2という数字は、常温、常圧の空気密度1.2kg/mを表し、これを用いて密度を無次元化することにより、種々の密度のガスを、常温、常圧空気に換算したガス速度として表示することが可能となる。
Figure 0004615079
【0004】
前述した従来の塔式の気液接触装置では、密度補正した空塔ガス速度uとしてu=1〜2m/secのガス速度が採用され、それよりもガス量の少ないケースには、0.1<u<1m/secの条件では経済的理由から、また、u<0.1m/secの条件では性能的理由から、いずれも適した装置とは言えないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ガス量の少ない気液接触操作において、効率的に気液接触を行うことができる装置を提供するものである。そして、本発明の装置は、各種用途における気液接触操作に適用することが可能な基本的なものとすると共に、構造的には簡易な装置とすることを意図したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塔の上部に被処理液の導入口と排ガスの出口、該塔の下部にガスの導入口と気液接触後の被処理液の取り出し口を備え、その間にガス逆流防止板で仕切られた充填層を二つ以上設け、前記ガス逆流防止板は、液孔を設けた一枚の板に、中空でガスを通すガス孔が貫通したガスライザーを複数本設けて、前記液孔を前記ガスライザーのガス孔の開口よりも大きくしたものであって、ガス逆流防止板の設置間隔Hが2m以下で、前記設置間隔Hと塔径Dとの比H/Dが5以下を満足し、ガス逆流防止板におけるガス孔の開口率が、ガス孔全面積として塔断面積の5%以下とした被処理液と導入したガスとを向流接触させる塔方式の気液接触装置である。
本発明の気液接触装置では、ガス逆流防止板で仕切られた空間内に設置される充填層に代えて、ぬれ壁構造としてもよい。
そして、前記の充填塔方式の気液接触装置では、密度補正した空塔ガス速度(u)としては0.1m/sec以下であることが望ましい。ガス密度で補正した値uは、充填物の圧力損失を表示するために用いられる数値でもあるが、本発明の主題である少量のガスが液によって充填塔の中を上下に混合される程度を表す指標ともなり、前記の(1)式で定義されるuとして0.1m/sec以下のガス量では、ガスの上下方向での混合割合が大きくなるためである。
【0007】
【発明の実施の形態】
従来の気泡式気液接触装置で、ガス量の少ない場合に低効率となる理由を考察すると、以下のような理由が考えられる。
これまでの気液接触装置でガス量の少ない場合、例えば低濃度のオゾン水製造等には、気泡が細かくでき、装置としてコンパクトであることから、エジェクターや気泡槽等の気泡式気液接触装置が多用されている。しかし、従来の気泡式気液接触装置では、並流もしくはタンクフローで、いずれも一段操作であること、および気泡が分散相のため物質移動速度(Ka)が小さいために、ガス量の少ない場合には性能を低下させる原因となっていた。
ガスが水に溶解する場合、気泡界面積を通してガス側から液側にガスが移動し、吸収が起こる。これは物質移動速度(Ka)という数値で定量化される。
この数値のaが気泡界面積であり、気泡面積を増大させることはKaを増大させることを意味する。気泡槽やエジェタターの設計にあたってはいかに細かい気泡を形成させるか、すなわちいかに大きなKaの装置を設計するかということに留意されていたが、ガス量が少ないケースでは元々気泡の絶対量が少ないため、気泡をどのように細かくしてもガスの吸収率を増大させることは困難である。
【0008】
第二の理由は、気液平衡の問題である。
水中のガス濃度と気体中の特定ガス濃度の間には気液平衡が成立しており、その関係はヘンリー則という関係で表示できることは周知の通りである。
例えばオゾン水中のオゾン濃度が1ppmから10ppmと10倍になった場合を考えると、水中のオゾン濃度が10倍になれば、ガス中のオゾン濃度もヘンリー則に従って10倍になるが、気泡槽やエジェタターは一段処理で一過性であるから、ガスは水中のオゾン濃度に平衡な状態で排出され、オゾン水におけるオゾン濃度が高くなる程、排出されるガスの割合も増加することになり、全体としてのオゾンの吸収率(回収率)は悪化する。
しかし、平衡濃度に達するためにはKaが無限に大きい装置が必要であり、実際は平衡値にすら達することができないため、オゾン等のガスの回収率は理論値よりさらに小さくなることが実装置のデータから観測される。
【0009】
気泡槽やエジェクターは、前述のごとくガス量が少ない場合には、良好な気液の接触効率を期待することが難しい。このため、相を入替えてガスを連続相とすると、液の回りは常にガスで充満していることになり、Kaを増大させることが可能となる。
このガスが連続相となっている装置の代表例は充填塔である。充填塔で気液接触操作を行うと塔内はガスで満たされ、その中を液が分散相として降下してくる。この様にするとガスを吸収させるための気液界面積を増大させることができる。
充填塔は向流操作が可能で、ガスが連続相を形成することができるために、ガスの吸収や放散には適した方法と考えられるが、充填塔を用いる場合には別の問題が生じてくる。
すなわち、ガス量が少ない場合には、ガスの液による巻き込み現象、バックミキシングによる逆混合現象が生じ、向流操作の実現が難しかった。
【0010】
この逆混合現象は、充填塔をマルチベンチュリーとして考えると理解が容易である。エジェクターまたはベンチュリーという装置は、実験室ではアスピレーターとして知られているが、これらは全て同一原理、すなわちベルヌーイの定理で知られ、高速の流体が負圧を生じさせるという原理を応用した装置である。
一般の充填塔操作ではガス速度が1m/sec以上であり、このようなガス量ではガスの運動エネルギーが大きいために、ガスの液による巻き込み現象は存在するものの相対的に無視できる程小さく、事実上ピストンフローとして流れ、向流操作を実現することが可能となる。ところがガス量が少なく、ガスが静止状態に近いかまたはガス速度が遅い場合には、ガスは液により巻き込まれて、液の動きに伴って共に下方に移動するようになる、これがバックミキシングである。これによつて、上下方向のガスの濃度差が非常に小さくなる。
【0011】
向流操作は、物質移動とか熱移動等において推進力を大きくするための重要な操作であるが、逆混合現象が生じると、この向流が阻害されて気液接触の効率を低下させる。
本発明では、塔内にガス逆流防止板を設置することで、低ガス流量においても気液接触操作における向流操作の阻害要因であるバックミキシングを防止することに成功した。
塔を用いた気液接触操作における液の巻き込み現象、すなわちバックミキシングを阻止するために、液の降下する孔(液孔)とガスが上昇する孔(ガス孔)とを設けた板(ガス逆流防止板)を、塔の途中に挿入するようにした。ガス孔は通常液面から上に突き出るように細孔が開けられている。ガスは圧力を持って吹き出ているので、液は細孔を避けて液溜りに降下していく。液は一旦ガス逆流防止板の上に溜まった後、ガス逆流防止板に開けられた液孔を通ってさらに下層の充填層に降下していく。この時ガスも液も均一に分散されるよう孔の間隔は例えば100mmピッチ程度で開けられる。
【0012】
ガス逆流防止板の孔径の設計をする場合、液孔に関しては細すぎると液面が上昇し、充填物を液に浸すため、充填層を構成している有効充填物表面積の減少、すなわち性能低下をもたらし、大きすぎると液面が低くなりすぎ、液の均一分布に支障をもたらす。これは塔径が大きくなると塔の多少の傾き、水平度が影響を及ぼし、塔の反対個所では液深に差異を生じるようになる。この時に液深が深い場合には、その影響は僅かとなるが、浅いと液の偏流の原因となるためである。
【0013】
一方、ガス孔に関しては、細すぎると圧力損失が大きくなり、結果として液面がその圧損に打ち勝つまでに上昇することになり、液孔を細くしたのと同様に、充填物を液に浸すため、有効充填物表面積の減少、すなわち性能低下をもたらすことになる。反対にガス孔が大きすぎるとその孔を通して液が降下し、ガスを巻き込むためガス逆流防止板の効果を阻害する。
また、ガス孔はガスライザーを設置して、ガスが均一に充填層に分散され、液との良好なる接触を行うようにすることが望ましい。ガス孔の開口する方向は、ショートパスを避けて、充墳層全体での気液接触に悪影響を及ぼさないように配慮する。
【0014】
本発明の塔方式の気液接触装置を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明装置の基本的な構成を示す説明図である。塔1の中には、ガス逆流防止板2で仕切られた充填層3が二つ以上設けられている。塔1の上部には、被処理液の導入口4と排ガスの出口5、該塔の下部には、ガスの導入口6と気液接触後の被処理液の取り出し口7が配置されている。
ガス逆流防止板におけるガス孔の開口率は、バックミキシングを阻止し、気液接触の効率をよくするために、塔断面積に対するガス孔全面積として5%以下とする。
塔1の上部に設けられている被処理液の導入口4から塔内に導入された被処理液と、該塔1の下部にあるガスの導入口6から導入したガスとを、塔内の充填層3を通過させ向流接触させるものである。
尚、塔内の圧力を増大させるとガスが液体に溶解しやすくなることは、よく知られていることであり、本発明の装置を用いて気液接触を行う場合に、加圧してもよいことは当然である。
【0015】
ガス逆流防止板として最も簡単なものは、平板に孔を開けた形式のオリフィス板が考えられるが、オリフィス板の場合には、ガスと液の通るところが同じため、液とガスの分散が不確実になり易いので、本発明で用いるガス逆流防止板としては、分散を確実にするために、ガスライザーを設置して、ガスはガスライザーを通して上昇させ、液は液孔から下降するようにする。このようにガスライザーを設けたガス逆流防止板の一例を図2に示す。図では液孔12を設けた板10に、ガスライザー11を複数本設けてある。ガスライザーは中空で、ガスを通すように直径数mmの孔が貫通している。液を通すための液孔12は、ガスライザーの開口よりもやや大きくするが、これらの数値は固定的なものではなく、本装置の使用目的や使用条件によって適宜選定すればよい。
【0016】
ガス逆流防止板としては、ガス逆流防止板が、一枚の板にガス孔と液孔とを備え、それ自身が充墳物を支持する支持板の役割を兼ね備えている様式であっても、一枚の板にガス孔と液孔とを備え、前記ガス逆流防止板とは別の支持板により充填物を支持している様式であってもよい。
ガス逆流防止板におけるガス孔が液孔より高い位置にあり、かつ液面より上に位置し、ガスの噴き出し方向としては、ガスが均一に充填層に分散され、液との良好なる接触を行うように設計することが望ましい。
【0017】
尚、塔1の上部にある被処理液の導入口4と最上部の充填層の間には、充填層が多い場合にはガス逆流防止板を設けなくともよいが、図1のガス逆流防止板2’のごとくに他の個所と同形または異なる形のものを設けておくことが望ましい。この部分は、充填層の表面に被処理液を均一に散布供給するためのものであり、他の一般的な液分散器で代替することも可能である。
【0018】
充填層は二つ以上設置し、その数が多い方が効率としてはよくなるため、5段以上、好ましくは8段、より好ましくは10段以上とすることがよい。図3に充填層を8段設置した本発明の装置の外観図を示した。設置する充填層の段数についての上限は基本的には存在しないが、装置の使用目的、設置場所の条件や経済性によって決定すればよい。
充填層を形成する充填物としては、不規則充填物であっても規則充填物であってもよく、ガス逆流防止板によって区分された塔内の空間部に可能なかぎり密な状態で充填される。
充填物は前述のように、ガス逆流防止板2の上に載せてもよいし、ガス逆流防止板とは別の目皿やサポートグリッドなどで支持するようにしてもよい。
【0019】
本発明の気液接触装置では、ガス逆流防止板で仕切られた空間内に設置される充填層3に代えて、ぬれ壁構造としても同様の効果を発揮することができる。
本発明でいうぬれ壁構造とは、既存のぬれ壁塔の内部の構造と同じように、熱交換器のように多数のぬれ壁管を管板に取り付けた構造の部材である。例えば図4に示すように、管板15に垂直円管からなるぬれ壁管16を取り付けたもので、塔1内では、被処理液はぬれ壁管16の内壁に沿って液膜状に流下し、管の内側を上昇するガスと向流接触させるものである。
【0020】
ガス逆流防止板の上下方向の間隔を、どの程度に設置するかも性能を決める上で重要な要素である。
通常の充填塔の液再分散器は、充填層高さHと充填塔の塔径Dとの比率H/Dが5以上、もしくは充填層高さH10m以下の数値を満足するような間隔で設置されている。しかし、このような長い間隔ではガス量の少ない操作においては、ガスの逆流が生じて効率の低下を招くため、本発明の装置では、なるべく狭い間隔でガス逆流防止板を設置する。一方あまりガス逆流防止板を設置する間隔が狭いと、ガス逆流防止板上に滞留する液の液深で充填物が漬かり、効率がかえって悪くなるうえ、設備費もかかることになる。このため、本発明では、ガス逆流防止板の間隔は、ガス逆流防止板の設置間隔Hが2m以下で、ガス逆流防止板の設置間隔Hと塔径Dとの比H/Dが5以下を満足するように設置する。ガス逆流防止板の間隔は、充填塔の塔径によっても異なってくるため、本発明ではH/Dが5以下、好ましくは3前後の間隔で設置を行うようにすることが望ましい。例えば充填塔の塔径が200cmΦであれば、ガス逆流防止板の間隔は40cm程度であり、塔径が大きくなるに従って、間隔を離すようにする。例えば塔径が300cmΦになれぱ、60cmから150cmの間隔で設置する。しかし、設置間隔が200cmを越えないようにする。
【0021】
本発明で使用するガス逆流防止板に外見上似た装置として、蒸留に用いられるトレーと充填塔に用いられる液再分散器とがあるが、本発明に用いられているガス逆流防止板とは次の点で異なるものである。
まず、トレーであるが、ガスの逆流を防止する機能としては本発明と同様であると考えられる。しかし、トレーは基本的には気泡槽を垂直方向に並べたものであり、ガスは連続相ではなく分散相となって、トレー上に溜まった液の中を泡鐘から気泡となって吹き出し液中を上昇し、その間に物質移動が起こる。ガス(蒸気)量の大きな操作においてはトレーは有効であるが、本発明の対象となっているガス量の小さな操作では、気泡槽と同様にKaが小さいため、物質移動は極めて緩慢となり、いたずらにトレーの段数を増やさなくてはならず実用的ではない。従ってトレーと、本発明のガス逆流防止板とは異なる装置である。
【0022】
また、充填塔に用いられる液の再分散器(液再分散器)も、ガス逆流防止板と良く似た形状をしているが、これは充填層を流れ落ちる液が降下するに従って壁に偏ったり、均一でなくなった液を再び集めて、均一に再分散し、充填塔の機能を維持しようとするものであり、設置されている目的が相違している。
従って、液再分散器では、本発明と設置間隔等が異なっている。
本発明ではガス逆流防止板をもっと狭い間隔、すなわちガス逆流防止板の設置間隔Hが2m以下で、塔径Dと前記設置間隔Hとの比H/Dが5以下を満足する範囲で設置するようにする。また、ガス孔の全面積の塔断面積に対する割合(ガス孔の開口率)も、液再分散器では10〜20%以上必要であるのに対して本発明では5%以下、好ましくは3%以下であり、液再分散器のガス孔の径も80〜100mmであるのに対して、本発明の場合には10mm以下である。このように目的の相違が、ガス孔開口率等の数値の相違となって表れていることが判る。
【0023】
【実施例】
本発明装置の使用例として以下にいくつかを例示し、その詳細を説明する。
1)オゾン水の製造
オゾン水は、最近水道水やプールの殺菌、食品の殺菌等に用いられるようになったが、いずれも1mg/l(以下ppmとして表示する)程度の低濃度のオゾン水として製造されることが多かった。このように低濃度のオゾン水を製造する場合には、気泡槽やエジェクターを用いても、実用上支障があるわけではなかった。
しかし5ppmを越えるような高濃度オゾン水の需要が増えるに従って、これまでの気泡槽やエジェクターをそのまま用いるとオゾンの利用率が極端に悪くなり、例えば15ppmの高濃度オゾン水を製造する場合には、吸収されたオゾン、すなわち回収オゾンは僅か10%程度で、供給されたオゾンの90%程度が放出された。また、野菜類の殺菌に用いる8ppmの高濃度オゾン水を製造する場合の回収率は19%であった。
【0024】
最初に、従来の気泡式気液接触装置としてエジェクターを選び、その理論回収率と、実測値の説明を行う。
10ppmのオゾン水を、水温20℃と5℃の条件で製造する場合の理論回収率を計算する。但し、装置へ導入する入口オゾンガスの濃度は100g/Nmとした。
20℃、5℃に対するオゾンの水に対するヘンリー定数(H)は、夫々H=3760、H=2180(atm/mol fr)である。
液相オゾン濃度x=10mg/l=3.75mol ppmに対するガス相オゾン濃度y(mol ppm)は(2)式で表される。
y=Hx (2)
上記の(2)式とヘンリー定数から以下のようになり、
y=3760×3.75×10−6×10×48/22.4=30 gO/Nm(20℃)(3)
y=2180×3.75×10−6×10×48/22.4=17.4 gO/Nm(5℃) (4)
入口ガス中のオゾンガス濃度I00gO/Nmに対して、水温20℃の場合の出口におけるオゾンガス濃度は30gO/Nmである。全ガス量(O+O)=イナートガス量(O)の関係が概略成立するので、イナートガス1Nm当たりの水に溶解したオゾン量は100−30=70gであり、理論的なオゾン回収率は70%となる。
水温20℃で10ppmのオゾン水を製造したときのオゾン回収率の実測値は15%で、前記の理論回収率70%と比べかなり小さな値となっており、少量の気泡を短時間接触させるだけのエジェクターの場合にはKa値が非常に小さいコンタクターであるかが判る。
同様に1ppm〜30ppmのオゾン水を製造する場合の理論回収率および実測値を比較して表1にまとめて示した。
【0025】
【表1】
Figure 0004615079
【0026】
表1からは、温度(水温)が高いほど、またオゾン水のオゾン濃度が高いほど、オゾンの理論回収率は小さくなることが判る。
また、10ppm(=10mg/l=10g/m)のオゾン水を製造する場合を例にあげると、オゾンガス濃度を100g/Nmとして、液100m/hrに対して、必要全ガス量は10Nm/hrである。この場合の液負荷50m/mhrとすると、ガス速度はU≒u=0.0014m/secであり、通常の充填塔のガス速度u=1m/secに比べて1/100以下の極めて小さな値になっていることが判る。この場合オゾンガスの残りのガスつまりイナートガスは、通常空気か酸素であり、1気圧の場合はU=uと考えて差し支えない。また例えば2気圧に加圧した場合の密度補正をしたガス速度はu=0.0014×20.5=0.002m/secとなる。
【0027】
次に、本発明の塔方式の気液接触装置を用いて、出口オゾン水のオゾン濃度を10ppmにする場合のオゾン回収実験を行い、オゾン回収率を測定した。尚、一部に比較のための実験も含まれている。
ガス逆流防止板は図2に示した形式であり、ガス逆流防止板のガス孔開口率は、ガスライザーの孔径を調整して変化させた。
◇塔径=30cmΦ
◇充填物=No.0.5ラシヒスーパーリング(ラシヒ社の登録商標)
◇充填物総高=200cmH
◇ガス逆流防止板の設置間隔/段数=20cmH/10段、40cmH/5段
および200cmH/1段
尚、ここでいう段数は、充填塔内に設けられた充填層の数を表わしている。
◇入口のオゾンガス濃度=100g/Nmおよび250g/Nm
◇圧力=1atmおよび2atm
◇水の温度=20℃
◇ガス逆流防止板のガス孔開口率=0.05%および10%
これらの条件を表2のように組み合わせてオゾン水製造の実験を行った。尚、出口オゾン水のオゾン濃度は全て10ppm(mg/l)の同一条件で比べた。
【0028】
【表2】
Figure 0004615079
【0029】
実験番号1〜実験番号3を比較することにより、H/D比のバックミキシングと、オゾン回収率への影響が明らかとなる。実験番号1と実験番号4からは、ガス孔開口率の影響を見ることができる。また、実験番号5は、充填塔内の圧力によるオゾンの回収率への影響を確認したものである。
【0030】
◇H/D比の影響
実験番号3(比較例)の場合は、充填層を1層だけとして、高さ200cmH(1段)としたものであり、塔径30cmΦであることを考慮すれば、液の分散ムラが生じる高さではなく、一般には液再分散器を設置する程の高さではない。従って、実験番号1のごとくガス逆流防止板の設置間隔20cmH(10段)や実験番号2の40cmH(5段)という状態は、これまでの液再分散器の通常の概念から言えば設置数が多すぎ、結果として充填物による各充填層高さが低すぎ、つまり過度に小さなH/D比であり、このような設計は徒に設備を増大させ、不合理な設計であるとされてきたところである。
しかし、実験番号1のオゾン回収率は95%を示し、一方比較例の実験番号3のオゾン回収率は55%であり、実験番号1では実験番号3に比べて7割以上多くのオゾンを回収できることが判明した。これはガス逆流防止板が、液再分散器としての機能を発揮したためではなく、ガス逆流防止としての機能を発揮したためにオゾン回収率の増大が生じたものである。
【0031】
実験番号2のオゾン回収率は80%であり、実験番号1の場合の回収率を下回ったが、実験番号3(比較例)の回収率を上回っている。
【0032】
また、ガス速度をガス滞留時間という数値で置き換えるとさらに理解が容易となる。
普通の充填塔ではガス速度が速いために、ガスは数秒しか塔内に滞留しないのに対して、本実施例ではガスの滞留時間は約1時間程度であった。従ってこの間、殆ど停止状態にあるガスは塔内で完全混合されて、物質移動には不可欠なる操作である向流操作が阻害され、実験番号3のように低い回収率を示したのである。
実験番号3は殆ど完全混合の系であり、この場合の理論回収率は前記の表1に示す通り70%であり、実験番号3の55%というオゾン回収率は、理論値により近い数値であるといえる。
比較のため同一条件(圧力1atm、水温20℃、オゾン水のオゾン濃度10mg/l)におけるエジェクターの実測されたオゾン回収率は15%であり(表1参照)、普通の充填塔でもエジェクターよりは、オゾン回収率は改善されていることが実験番号3の結果より理解される。
これは既に説明したとおりに、充填塔における充填層では、ガスが連続相を形成しているために、エジェクターより大きなKaを得ることができるためである。
【0033】
◇ガス孔開口率の影響
実験番号4(比較例)に用いられたガス逆流防止板のガス孔開口率を、充填塔における通常の液再分散器の開口率の低い方の値である10%にしたところ、オゾン回収率は64%となり、ガス逆流防止板の設置が全くない実験番号3の回収率55%よりはやや改善された値になっている。
しかし、実験番号1のオゾン回収率95%に比べると明らかにバックミキシングが起こっていることが判る。すなわち10%という大きな開口率のガス孔では、このガス孔を通してガスは塔内で上下方向に混合、攪拌され、向流操作を阻害していることが理解できる。
【0034】
◇圧力の影響
充填塔を利用して気液接触させる際に、圧力を増大させるとガスが溶解しやすくなるため、圧力を高くした実験番号5のオゾン回収率は98%で、実験番号1の95%を上回ることを確認した。
【0035】
2)オゾン反応装置としての利用
現在多くの産業で洗浄工程でアルコール等の有機物が使用され、これらを含む排水が発生し、強力な紫外線で有機物を酸化して、炭酸ガスと水に分解する方法等が試みられている。しかし電気消費量が大きく経済性に間題がある。
また、オゾン水で酸化する方法も考えられるが、前述したように従来法のエジェクターを用いて高濃度のオゾン水を製造することは、オゾン回収率が15%以下と低く、同様に経済性が低かった。
【0036】
本発明の塔方式の気液接触装置をオゾンコンタクターとして用いると、液中に含まれている有機物を経済的に分解することが可能になる。
図3のような本発明の装置を用い、塔上部から有機物を含む被処理液と酸化促進剤を投入する。塔下部からは、オゾンガスを導入する。被処理液とオゾンは、塔内を通過する際に、ガス逆流防止板で仕切られた各充填層において反応し、有機物は分解される。
有機物の酸化速度は有機物濃度とオゾン濃度のn次反応である。このため、被処理液が塔底に近づくに従って、有機物濃度が小さくなると反応速度は遅くなる。ところが向流操作ではオゾン濃度[O]は塔底で最大であるから、有機物濃度が希薄でも濃度の高いオゾンにより反応は速やかに行われる。
また、有機物とオゾンとが、当量で反応が完了すれば遊離オゾンは生じないことになるが、実際には遊離のオゾンを残存させないと反応は完了しない。従って必要オゾン量は、分解反応に費やされたオゾンと系外に排出される遊離オゾンとの合計量となる。充填塔内では被処理液の周りがオゾンで囲まれる形になり、オゾンは連続相を形成し、反応は速やかに完了する。因みにオゾンが充填塔に滞留する時間は1時間程度であり、普通の充填塔操作では1m/sec程度のガス速度のために、滞留時間が数秒であることに比べると、いかにガス量が少ない系であるかが理解できる。
このような系ではガスは静止状態と考えられ、普通の充填塔ではガスは液に巻き込まれ完全に混合し、向流操作が実現しないばかりではなく、ショートパスしたオゾンガスは反応しないまま、充填塔の外に排出され損失となる。このようにして従来のエジェクターや充填塔の場合には、オゾンの利用割合が18%程度であったものが、塔方式の本発明装置を使用することでオゾンを効率的に溶解させることができ、その利用率を大幅に改善することができる。このため、従来の方法では、オゾン発生装置(オゾナイザー)を数基要するところが、それよりも大幅に少なくしても同様の反応を実施することを可能とした。
【0037】
3)廃水処理
廃水中に含まれている有害性物質、例えばクロロホルム等のトリハロメタン類を、廃水から除去しようとするときに、一般的には空気曝気により放散処理する方法がある。すなわち、クロロホルム等の揮発性を利用して、空気中に移行させる方法である。
この時除去の難易性の目安として揮発性物質(液体、ガス体の両方を含む)の溶解度を表す値としてヘンリー定数がある。ヘンリー定数H(atm/mol fr)を、大気圧で割った値をmとすると
m=H/π
このm値が大きい程、分離は容易であり、またm値が大きくなるように温度を高くしたり、圧力を下げたりして運転条件の選定を行う。m値が大きい程、放散処理に要する空気量は少なくて済むことになる。
放散に要するガス量を選定する目安となる値にストリッピングファクター、λという値があり以下の式で定義され、一般にλ=1になるように液ガス比を決定する。
λ=m/(L/G)
クロロホルムの場合は、おおよそm=1000程度のヘンリー定数を持っているから、L/Gは1000、すなわちガス液比は1/1000となり、ガス量は極めて少ない系である。これまでは従来の充填塔が用いられてきたが、性能が予想をはるかに下回る性能しか出なかった。
本発明の塔方式の気液接触装置を前記の廃水の処理に使用すると、効果的なストリッピングが実施できる。本発明の気液接触装置にて、揮発性物質を含む廃水を被処理液として導入し、スチームで放散処理を行うと、m値が増大するため、キャリアガスが少なくなり、従来の充填塔に比べて使用するスチーム量を低減でき、従来方法に比べて効率的な処理が可能になる。
【0038】
本発明の気液接触装置を適用できるこのような例としては、他にもパルプ工業から排出される硫化水素やメチルメルカプタン等の含まれている廃水から、それらを除去する際にも有用である。
【0039】
以上の説明から、当業者ならば容易に本発明の内容が理解され、各種産業における要素技術である気液接触操作に本発明の装置が、広く利用できることも明らかである。
【0040】
【発明の効果】
近年の需要の変遷で充填塔をガス処理用としてではなく、液処理用に用いられることが多くなってきた。例えば、水にオゾンを溶解させる、水に含まれる有機物をオゾンで分解させる、水に含まれる有機物をスチームで放散・除去させる、原料水に含まれる酸素を除去すると共に、炭酸ガスを吹き込む等、ある性質を持った液(多くの場合その液体は水および水溶液である場合が多いのであるが)を製造したり、処理したりする需要が増えてきた。このような場合、塔径の設計は必ずしもガス負荷で設計されるとは限らず、液負荷によって設計されることが多く、結果としてガス量が極めて少なくなることが多い。
すなわち、これまではu=1〜2m/secで設計されてきたものが、u=0.1m/sec以下で設計する必要が生じてきた。本発明の気液接触装置は、前述のごとく気体(ガス)と液体とを接触させる際に、液量に比べてガス量が少ない場合、いわゆる気液比が小さいときに効果的で、種々の産業における各種の気液接触操作に適用することができる。
本発明の気液接触装置は、基本的な要素技術である気液接触を効率的に行うものであり、例えばガス中の成分を液側に吸収させたり、液中の成分をガス側に放散させる場合や、ガス中の成分を液側に吸収させると同時に液中の成分をガス側に放散させる場合等、さらには気液接触による反応装置として用いることができる。
本発明の気液接触装置を用いることにより、気液接触操作を効率化すると共に、原料ガスの製造・発生装置を少なくすることが可能となる。また、排ガスを処理する必要がある場合には、その処理負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の基本的な構成を示す説明図である。
【図2】ガスライザーを設けたガス逆流防止板の一例である。
【図3】充填層を8段設置した本発明の装置の外観図である。
【図4】ぬれ壁構造の説明図である。
1 塔
2,2’ ガス逆流防止板
3 充填層
4 被処理液の導入口
5 排ガスの出口
6 ガスの導入口
7 被処理液の取り出し口
10 ガス逆流防止板
11 ガスライザー
12 液孔
13 ガス孔
15 管板
16 ぬれ壁管

Claims (5)

  1. 塔の上部に被処理液の導入口と排ガスの出口、該塔の下部にガスの導入口と気液接触後の被処理液の取り出し口を備え、その間にガス逆流防止板で仕切られた充填層を二つ以上設け、前記ガス逆流防止板は、液孔を設けた一枚の板に、中空でガスを通すガス孔が貫通したガスライザーを複数本設けて、前記液孔を前記ガスライザーのガス孔の開口よりも大きくしたものであって、ガス逆流防止板の設置間隔Hが2m以下で、前記設置間隔Hと塔径Dとの比H/Dが5以下を満足し、ガス逆流防止板におけるガス孔の開口率が、ガス孔全面積として塔断面積の5%以下とした被処理液と導入したガスとを向流接触させる塔方式の気液接触装置。
  2. 充填層に代えてぬれ壁構造とした請求項1記載の塔方式の気液接触装置。
  3. 密度補正した空塔ガス速度(u)が0.1m/sec以下である請求項1または請求項2に記載の塔方式の気液接触装置。
  4. ガス逆流防止板がそれ自身が充填物を支持する支持板の役割を兼ね備えている請求項1または請求項3に記載の塔方式の気液接触装置。
  5. ガス逆流防止板が前記ガス逆流防止板とは別の支持板により充填物を支持している請求項1または請求項3に記載の塔方式の気液接触装置。
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