JP4614687B2 - 燃料電池の電極製造装置と方法 - Google Patents

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Description

本発明は固体高分子型燃料電池に用いられる電極の製造装置と方法、特に静電力を利用して電極材料粉末を電解質膜に飛翔させるようにした、いわゆる乾式法による電極の製造装置と方法に関する。
燃料電池の1つとして固体高分子型燃料電池が知られており、図10に示す形態の膜電極接合体(MEA)50を主要な構成要素としている。膜電極接合体50は、イオン交換膜である電解質膜51の一方側に燃料極側の電極52aと拡散層53aを積層し、他方の側に空気極側の電極52bと拡散層53bを積層した構造であり、拡散層53a、53b側をガス流路を備えたセパレータで挟持して、単セルと呼ばれる1つの燃料電池が形成される。
通常、電解質膜51にはナフィオン(登録商標)膜と呼ばれているものが用いられる。また、電極52a、52bの形成には、白金などの触媒成分を担持するカーボン担体と電気伝導性物質である電解質溶液との混合溶液(触媒インキ)を調整し、それを電解質膜51にスクリーン印刷法などにより塗布し乾燥して形成する方法(湿式法)と、電極材料を全く乾式で調合し、あるいは、前記した触媒インクから溶媒などを乾燥除去して粉末状の電極材料を帯電させた後、それを静電力を利用して搬送ローラなどに付着させ、付着した電極材料粉末を電解質膜51に転写し、定着ローラで定着する方法(乾式法)とが行われる。
乾式法として、特許文献1(特開2002−367616号公報)には、図11に示すように、帯電した電極材料粉末54を搬送ローラ57上に静電付着させ、このローラ57と転写用背面電極58間に電圧を印加して、ローラ57と背面電極58間に配置された電解質膜59に電極材料粉末54を静電付着させる方法と装置が記載されている。1つの実施の形態として、図示のように、背面電極58および電解質膜59を搬送ローラ57から隔てて配置しておき、搬送ローラ57上に付着した電極材料粉末54を、搬送ローラ57と背面電極58間に生成される電界により電解質膜59に向けて飛翔させて静電付着させると共に、搬送ローラ57に沿って電極材料粉末の転写パターンをコントロールする制御プレート60を設けるようにしたものも示される。なお、61は定着ローラである。
特許文献2(特開2003−163010号公報)あるいは特許文献3(特開2003−163011号公報)には、静電複写機でのように、帯電させた感光体ドラムに光を照射して除電し、所望の電極像のパターンに電極材料粉末を静電力で付着させ、それを感光体ドラムと圧接ローラにて電解質膜に圧接転写して所望の電極とする方法と装置が記載されている。
特開2002−367616号公報 特開2003−163010号公報 特開2003−163011号公報
上記した静電力を利用して搬送ローラ上の電極材料粉末を電解質膜に飛翔させる、あるいは感光体ドラムに所要パターンで静電付着した電極材料粉末を電解質膜に圧接転写する、燃料電池の電極製造方法は、触媒インクを塗布する湿式法と比較して、溶剤による電解質膜へのダメージ、膨潤や収縮による電極のクラック発生などの問題を解決できる利点がある。本発明者らは乾式法による電極の製造に多く関与しているが、その過程で、精緻な電極像パターンを得ようとすると、搬送ローラ上に正確な電極材料粉末の電極像パターンが形成されなかったり、電解質膜に転写した電極像に乱れが生じることを経験した。その原因を知るべく、静電複写機の乾式転写と燃料電池電極を作製する場合での上記乾式法との異同について考えた。
静電複写機やレーザプリンタなどにおいても静電力を利用した乾式複写(転写)が行われる。そこでは、先ず、複写像あるいは印刷像を感光体ドラム上に帯電分布として作り、現像ローラ上に薄層付着させた帯電トナーを、現像ローラと感光体ドラム間に高電圧を印加してクーロン力により感光体ドラム上の帯電分布にあわせて静電付着させる。次に、該感光体ドラムと転写ローラとの間に高電圧を印可し、その間に用紙を搬送させることによって、該用紙上に感光体ドラム上のトナーを静電転写する。その後、定着ローラでトナーを用紙に熱圧着して定着する、という転写方法が採られており、感光体ドラム上の帯電分布にあわせた正確な複写像が用紙上に得られている。
上記の静電複写機での像形成方法と、前記した静電力を利用した燃料電池での電極製造方法は、原理的には同じであるのにかかわらず、電極製造においては、上記のように正確な転写像が得られない場合がある。その理由を実験をとおして次のように理解した。
1.静電複写機のトナーは1014Ω程度の絶縁体であるのに対し、電極材料粉末は電極材料であり数Ω以下の導体である。また、静電複写機に使われる用紙は、表面抵抗率が109〜13Ω(吸湿性により環境によって変化する)の高抵抗であるが、電解質膜はそれと比較して低い抵抗値を示す(注1)し、電解質膜に電圧を加える、すなわち、高電界下で膜の表裏に電位差が生じると、導体としての挙動を示す。
注1:厚さ5ミルの電解質膜(ナフィオン膜)の表面抵抗率をTREK社製の表面抵抗計Model 152にModel 152P−CRテストプローブを接続して測定すると、10V印加時にて2×10Ωと、低い抵抗値を示した。プローブをModel 152P−2Pに変え、2点法で抵抗を測っても、2×10Ωであった。同じ電解質膜をアルミ板の上に載せ、Model 152P−2Pの一方の端子を膜上に、もう一方の端子をアルミ板上に置いて測定しても、2×10Ωを示し、厚み方向にも低い抵抗材料であることが示された。
2.このような使用する材料物性の違いにより、静電力を利用して電極を製造する場合には、転写部で次のように問題が生じ、それが、精緻な転写像の形成を妨害している。
a.静電複写機では、感光体ドラムと用紙、転写ローラは、一般に、細部再現性をよくするために転写ローラが用紙を感光体ドラムに押し付けながら転写していく。これは、用紙の表面抵抗が109〜13Ω程度と高く、用紙紙面のみを帯電させてクーロン力によりトナーを感光体ドラムから用紙に転写できる。これに対し、燃料電池の電極製造では、用紙に相当する電解質膜の抵抗は2×10Ωと低く、導体としての挙動を示すことから、特許文献2あるいは3に記載のように、圧接転写する形態を用いると、転写ローラから電解質膜、電極材料粉末を通り感光体ドラム表面まで電流が流れる。このため、感光体ドラム上の電極材料粉末に電流が流れ込んで帯電荷量が変化し、感光体ドラムの帯電分布とは異なるものとなる。これにより、電極材料粉末が移動し、現像された電極像の形が変化してしまい、正確な電極像の転写を妨げる場合がある。
b.特許文献1に記載される装置では、転写用高圧電源により背面電極(上記転写ローラに相当する)58と搬送ローラ27間、すなわち、転写部間に高電界を作り、電極材料粉末を電解質膜に静電付着させると、電極材料粉末は、高圧電源、背面電極、電解質膜と流れる電流により電荷を喪失して逆極性に帯電し、転写時と逆方向に静電力を受け、感光体ドラムに逆飛翔する転写異常を起こすことがある(高電界電極間に置かれた導体球の電極内反射現象)。また、所要量の付着量を得るのが容易でない場合が起こる。特許文献1の装置では、転写パターンをコントロールする制御プレート60を設けることにより、逆飛翔付着による電解質膜上の電極パターンの形状対策を行っているということもできるが、装置が複雑であり、高価な触媒を含んだ電極材料粉末が制御プレートに付着して利用効率が低下し、コスト高となる。さらに、装置を構成する他の部材から電解質膜59に電流がながれて、帯電した電極材料粉末の電荷が失われることに対する対策もなされていない。
さらに、いずれのものにおいても、電解質膜上に転写される電極パターンは、現像ローラ上の電極像そのものであり、同じ装置を利用して部分的に厚みの異なる、すなわち二次元的厚み分布を持つ電極を電解質膜上に形成することが求められるような場合に、それに速やかに対処することは容易でない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、静電力を利用して電解質膜に電極材料粉末を転写して燃料電池の電極を製造する装置と方法において、電極パターンが精緻なものであっても、現像部に正確に電極像を形成することができ、電極材料粉末が一端受け取った電荷を逃がさないようにして、形成された電極像を転写異常を起こすことなくそのままの状態で電解質膜上に静電力により転写することができ、かつ、必要な場合には、容易な手段で、電解質膜上に転写される電極の厚みを二次元方向(X方向とY方向の双方向)に異ならせることができるようにした燃料電池の電極製造装置と製造方法を提供することを目的とする。
本発明による燃料電池の電極製造装置は、電極材料粉末を所定の電極像として形成する現像部および電極材料粉末を現像部から電解質膜上に静電力により転写する転写部とを少なくとも有する転写ユニットと、電解質膜上の電極材料粉末を定着する定着部とを少なくとも備えており、転写ユニットにおいて、転写部および電解質膜は現像部とは隔てて配置され、かつ、転写部には電解質膜に静電付着した電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するための手段が施されている燃料電池の電極製造装置であって、現像部は電極材料粉末を帯電し転写する転写電極を持つ現像ローラを有し、転写部は転写電極に対向する対向電極を持つ転写ローラを有し、前記2つの電極間には転写用高圧電源から高電圧が印加され電界が生成されるようになっており、さらに、転写中に現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させるための機械的手段が備えられていることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池の電極製造方法は、電極材料粉末を所定の電極像として現像ローラ上に形成する工程、現像ローラ上の電極像を転写ローラ上を移動する電解質膜上に静電力により転写する工程、電解質膜上の電極材料粉末を定着する工程とを少なくとも備えた少なくとも備えた燃料電池の電極製造方法であって、現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させることにより、電解質膜へ静電付着する電極材料粉末量を変化させて、厚さの異なる部分を有する電極を電解質膜に形成することを特徴とする。
本発明では、転写部および電解質膜は現像部とは隔てて配置されることにより、転写部あるいは電解質膜から現像部へ電流が流れることは実質的になく、現像部の電極像が変化するのを防止できる。また、転写部には電解質膜に静電付着した電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するための手段が施されているので、転写区間において、静電付着した電極材料粉末が現像部へ逆飛翔して転写異常を起こすのを確実に阻止することができる。それにより、電極パターンが精緻なものであっても、現像部に正確に電極像を形成することができ、かつ、電解質膜上にそのまま静電付着させることが可能となる。電解質膜上の電極材料粉末は精緻な電極パターンを保ったままで定着部に送られて定着されるので、精度の高い燃料電池電極を得ることができる。
さらに、本発明では、現像部を構成する電極材料粉末を帯電し転写する転写電極を持つ現像ローラと、転写部を構成する転写電極に対向する対向電極を持つ転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させるための機械的手段が備えられているので、該機械的手段を介して2つのローラ間の間隔を適宜変化させながら電極材料粉末の静電転写を行うことにより、電解質膜へ静電付着する電極材料粉末量を変化させることができ、二次元厚み分布を持つ(すなわち、X方向とY方向のいずれか一方または双方に厚みの異なる)電極を電解質膜に形成することができる。
現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させるための機械的手段に特に制限はないが、構成が容易であることから、現像ローラと転写ローラの間に介装される転動ローラであることは望ましく、転動ローラの材料としては、絶縁体であってもよく、転写ローラが絶縁されているために導電体であってもよいが、10MΩ〜100GΩ程度の高抵抗材料を用いることが好ましい。それにより、電解質膜上への正確な電極パターンの形成を阻害することなく、現像ローラと転写ローラとの間隔の変化のみに起因する2つのローラ間の電界強度の変化量を得ることができ、所期どおりの厚み変化のある電極を電解質膜上に形成することができる。転動ローラが絶縁体の場合、帯電し易くホコリ等が付き易く、除電し難くなるので、半導体かそれよりも少し高い抵抗体は好ましい態様である。
電極材料粉末を転写する際に必要な静電力、すなわちクーロン力Fcは、電極材料粉末の帯電荷qと、現像ローラと転写ローラ間の電界Eで決まり、Fc=q・Eである。両ローラ間の電界Eは、転写用電源電圧Vとローラ間隔(電極間隔)dから、E=V/dである。転動ローラの中心から外縁までの距離rがローラ間隔dに比例する構造を持つ場合、転動ローラの中心から外縁までの距離rによってローラ間隔dが決まり、それにより、電界Eが、そして、電極材料粉末を転写するクーロン力Fcが定まる。
従って、転写用電源電圧Vを一定にし、転動ローラを円形にすると同一厚さの電極が作成できる。また、その厚みは、転動ローラの半径rが大きくなるとローラ間隔dが広くなり、ローラ間の電界Eが小さくなってクーロン力Fcが弱まり、電極材料粉末の飛翔量が減って電極は薄くなる。逆に、半径rが小さくなると、ローラ間隔dが狭くなり、電極は厚くなる。
従って、2枚の転動ローラを電解質膜の幅方向の両側において現像ローラと転写ローラの間に配置する場合において、2枚の転動ローラがカムローラ(すなわち、回転中心とローラの外縁までの距離が360°の範囲で変化するローラ)である場合、2枚のカムローラのカム輪郭が同じ形状でありかつ同位相で回転するようにされている場合には、電解質膜の移動方向(長手方向)に該カム輪郭に比例して厚さの変化した電極が形成される(請求項3)。2枚のカムローラのカム輪郭が同じ形状であっても、位相がずれて回転するようにされている場合には、長手方向だけでなく幅方向にもローラ間隔(電極間隔)dが変化するので、幅方向にも厚みの変化した電極が形成される(請求項4)。さらに、2枚のカムローラは異なる形状のカム輪郭を持つ場合にも、長手方向と幅方向とに厚みの変化する電極を形成することができる(請求項5)。カムローラの形状が楕円の場合、転写時での装置の振動を抑えるために、長径と短径との比があまり大きくない(例えば、1.25倍程度)楕円であることが望ましい。
転動ローラはカムローラでなく円形のローラであってもよい。ただし、その場合には、電解質膜の幅方向の両側に配置される2枚の円形ローラは直径の異なるものとすることが必要である。この場合、2つの円形ローラの直径差に応じて、電解質膜の幅方向にローラ間隔(電極間隔)dの変化が形成されるので、幅方向に厚みの変化する電極を得ることができる。
なお、転動ローラは、現像ローラとは独立して転動しながら、現像ローラの転写ローラに対する上下方向の位置を変化させることができるようにして現像ローラと転写ローラの間に備えられる。また、転動ローラがカムローラの場合には、2つのカムローラが同期して、すなわち初期設定した位相を常時維持して回転できるように取り付けられる。好ましくは、2つの転動ローラを転写ローラと連動して回転するように設定し、現像ローラに対しては相互に非拘束状態で転動できるように取り付ける。具体的には、現像ローラを収容するケース(例えば、電極材料粉末と現像ローラとを収容するケース)と転動ローラとを接触させる態様などがある。
なお、本発明において、転写部に形成する、電解質膜に静電付着した電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するための手段は、基本的に、導体である電極材料粉末に転写部から電流を流れにくくする手段で有れば任意の手段であってよい。例えば、転写部の電解質膜に面することとなる領域を高抵抗値を持つ材料で作製する手段、あるいは、転写部の電極と転写用高圧電源とを高抵抗値を持つ抵抗を介して接続する手段などが挙げられる。この場合、高抵抗値が10MΩ〜100GΩの範囲であれば、所期の目的を効果的に達成することができる。
好ましくは、転写部を構成する部材以外の部材であって、電極の製造過程で電解質膜に接することとなる部材は、少なくとも電解質膜に接することとなる領域を高抵抗値を持つ材料で作製し、またはアースに接続して、これら部材から電解質膜に静電付着した電極材料粉末が帯電するのをなくすあるいは極力少なくし、それにより電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止できるように構成する。このようにすることによって、現像部に逆飛翔する転写異常を一層確実に阻止することが可能となる。なお、電極の製造過程で電解質膜に接することとなる部材としては、定着部、電解質膜のロール巻き出し、巻き取り部、搬送部、収納部などが挙げられる。
本発明は、予め所定の大きさの切断された電解質膜に対して電極材料粉末を定着するいわゆるバッチ式の電極製造に適用することもでき、また、ウェブ状の電解質膜を搬送しながらその上に連続的に電極材料粉末を定着していく連続式電極製造にも適用することができる。後者の場合に、前記した転写ユニットは装置全体で1個であってもよいが、2個以上の転写ユニットを電解質膜の搬送方向にタンデムに並べるようにしてもよい。それにより、任意の3次元構造を持つ電極を作製することができる。さらに、2個以上の転写ユニットを電解質膜の一面側にその搬送方向にタンデムに並べ、さらに、2個以上の転写ユニットを電解質膜の他面側にその搬送方向にタンデムに並べるようにしてもよい。このように転写ユニットを配置することにより、膜電極接合体での空気極と燃料極とを最適な構造で一度に作ることができる。
上記のように、本発明では、転写中に現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させるための機械的手段が備えられ、該機械的手段として現像ローラと転写ローラに転動ローラを配置する場合に、径の変化量の大きい転動ローラを用いると、転写作業中に装置の振動が許容できない大きさになることも起こり得る。それを回避して所要の二次元厚み分布を持つ電極を得るために、2個以上の転写ユニットをタンデムに並べることはきわめて有効となる。すなわち、例えば長径と短径の比がきわめて小さな楕円系のカムローラを転動ローラとして使用する場合でも、それを2段、3段と繰り返すことにより、所要の二次元厚み分布を持つ電極を確実に製造することが可能となる。
本発明によれば、静電力を利用して電解質膜に電極材料粉末を転写して燃料電池の電極を製造する際に、電極パターンが精緻なものであっても、現像部に正確に電極像を形成することができる。また、電極材料粉末が一端受け取った電荷を逃がさないようにして、形成された電極像を転写異常を起こすことなく、そのままの状態で電解質膜上に静電力により転写することができる。それにより、設計値どおりの燃料電池電極を確実に製造することが可能となる。さらに、機械的な手段により現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させるようにしたので、簡単な構成でもって、電解質膜上に転写される電極の厚みを二次元方向(X方向とY方向のいずれか一方または双方)に異ならせることができる。
以下、図面を参照しながら実施の形態および実施例に基づき本発明を説明する。図1は本発明による燃料電池の電極製造装置の一例を示す模式図である。この装置Aでは、後記する転写ローラ12に対向するようにして、下端に開口を備えた電極材料粉末充填ホッパー1が配置され、その中に電極材料粉末2が充填される。電極材料粉末充填ホッパー1の下部には現像ローラ3が収容され、アースされている。現像ローラ3は、図3に示すように電極パターン凹部4を有し、その底部に転写用電極5が取り付けてある。転写用電極5には転写用高圧電源13の一方の極が接続しており、転写用高圧電源13の出力が0Vに設定されていて、転写用電極5は0Vとなっている。電極材料粉末充填ホッパー1内には薄層形成ブレード6が取り付けてあり、現像ローラ3の電極パターン凹部4内に電極材料粉末2が充填されるのを助ける。
電解質膜にはウェブ状の電解質膜8が用いられ、電解質膜巻き出しローラ9から送り出された電解質膜8は、搬送ローラ10、転写ローラ12、搬送ローラ11、定着ローラ14、14を通過して、電解質膜巻き取りローラ15に巻き取られ収納される。転写ローラ12の対向電極には転写用高圧電源13の他の極が接続しており、この例では、転写用高圧電源13は−4kVを出力するようにされている。
転写ローラ12は、すべりを良くするため、アルミパイプに体積抵抗率1×1012Ωcm、厚さ1mmの樹脂12aをコーティングしている。さらに、電解質膜巻き出しローラ9、電解質膜巻き取りローラ15、搬送ローラ10、11、定着ローラ14、14は、すべて体積抵抗率1×1011Ωcm、厚さ2mm以上の樹脂9a,15a,10a,11a,14a,15aでそれぞれコーティングされ、アースされている。
現像ローラ3と転写ローラ12間には同形状の2つのカムローラ7a、7bが介装される。このカムローラが本発明でいう「転動ローラ」に相当する。図2、図3によく示すように、この例においてカムローラ7a、7bは楕円形であり、長径と短径の比はほぼ1.1〜1.2である。そして、2つのカムローラ7a、7bは位相を同じにして支軸7A,7Bに取り付けられている。
2つのカムローラ7a、7bは、転写ローラ12上における電解質膜8が搬送される領域を外れた両側の位置において転写ローラ12に接しており、転写ローラ12に連動して回転するようにされている。2つのカムローラ7a、7bは、同時に電極材料粉末充填ホッパー1の下端に接触しており、転写ローラ12の回転に連動して2つのカムローラ7a、7bが回転すると、そのカム軌跡に沿って電極材料粉末充填ホッパー1、すなわち、現像ローラ3が上下動する(なお、図2、図3では、動作をわかりやすくするために、電極材料粉末充填ホッパー1を省略して図示している)。
図2は2つのカムローラ7a、7bの短径部が転写ローラ12と電極材料粉末充填ホッパー1(現像ローラ3)に接している状態であり、現像ローラ3は最も下位の位置にある。図3は2つのカムローラ7a、7bが90°回転して長径部が転写ローラ12と電極材料粉末充填ホッパー1(現像ローラ3)に接している状態であり、現像ローラ3は最も上位の位置にある。2つのカムローラ7a、7bの回転角度に応じて、現像ローラ3は図2の位置と図3の位置との間に滑らかに上下動をし、それに応じて2つのローラ間の電界強度も変化する。
電極を製造するに際し、最初に電極材料粉末2を電極材料粉末収納ケース1内に入れる。現像ローラ3が回転すると、電極材料粉末収納ケース1内の電極材料粉末2は、薄層形成ブレード6により現像ローラ3上の電極パターン凹部4に充填される。前記のように、このとき、電極パターン凹部4の底部に設けられた転写用電極5の電圧は、0Vである。
現像ローラ3が回転し、図3に示すように、電極パターン凹部4が電解質膜8上にくると、転写用高圧電源13は例えば−4kVを出力する。それにより、現像ローラ3上の転写用電極5と転写ローラ12(の対向電極)の間には高電圧Vが印加され、2つのローラ間には、2つのローラ間の距離(すなわち、カムローラ7a、7bの回転角度)に依存する大きさの強電界Eが形成される。同時に、転写用高圧電源13は電極材料粉末2を帯電するので、電極パターン凹部4に充填された電極材料粉末2は、電界強度に依存したクーロン力Fcを受けて飛翔し、電解質膜8に静電付着する。
電解質膜8は電解質膜巻き出しローラ9から搬送ローラ10、11により所要の早さで搬送されており、転写ローラ12も同期して回転する。前記のようにカムローラ7a、7bは転写ローラ12に連動して回転するようにされており、電解質膜8の搬送と共にカムローラ7a、7bが回転し、その楕円形状であるカム輪郭に応じて電極材料粉末充填ホッパー1(現像ローラ3)を上下動させる。それにより、現像ローラ3と転写ローラ12間の距離dが変化して、電界強度Eも変化する。それに応じてクーロン力Fcも変化するので、結果として、電解質膜8の上には、現像ローラ3と転写ローラ12間の距離dに比例した厚みで電極材料粉末2は転写される。
現像ローラ3がさらに回転し、電極パターン凹部4が電解質膜8上を過ぎると、転写用高圧電源13は0Vとなり、電界は消滅する。また、電解質膜8上に付着した電極材料粉末2は、定着ローラ14により熱圧され、電解質膜8に定着されて電極となる。作成された燃料電池電極は、巻き取りローラ15に巻き取られる。
上記の装置において、電解質膜巻き出しローラ9、電解質膜巻き取りローラ15、搬送ローラ10、11、定着ローラ14は、高抵抗値である樹脂でコーティングされかつアースされている。そのために、これらのローラから電解質膜8上に転写された電極材料粉末2に流れ込む電流はほとんどなく、また、転写ローラ12も高抵抗であり電流がほとんど流れないので、現像ローラ3と転写ローラ12の間の強電界間を通過する間に電解質膜8に付着した電極材料粉末2が逆帯電して、現像ローラ3に逆飛翔することはなく、像の乱れのない設計値どおりの燃料電池電極を確実に製造することができる。
[実施例1]
図1〜図3に基づき説明した上記の装置を用いて燃料電池電極を作製した。電極材料粉末2として、粒径1〜10μmのPt担体カーボン粉末と電解質樹脂とからなるものを用いた。転写ローラ12はアルミパイプに体積抵抗率1×1012Ωcm、厚さ1mmの樹脂12aをコーティングしたものを用いた。電解質膜巻き出しローラ9、電解質膜巻き取りローラ15、搬送ローラ10、11、定着ローラ14、14は、すべて体積抵抗率1×1011Ωcm、厚さ2mm以上の樹脂でそれぞれコーティングし、アースした。
転写用高圧電源13の出力は0Vに設定して、転写用電極5の電圧は0Vとし、転写時には転写ローラ12の対向電極に−4kVを出力させた。搬送ローラ10、11により電解質膜8を30mm/secの速度で搬送させた。カムローラ7a、7bには、長径4.3mm、短径3.7mmの楕円型のカムローラを用いた。
電解質膜8上に形成された電極の単位面積当たりの触媒量を塗工面の一部を切り取り重量測定したところ、図4のようになっており、短径部分で0.044mg/cm、長径部分で0.036mg/cmであった。長手方向の電極材料粉末の転写量、すなわち電極厚さが変化していることがわかった。また、電解質膜上に転写した電極像は、厚みの変化を除いて、現像ローラ3の電極パターン凹部4に静電付着した電極像と同じものであり、電極材料粉末が逆飛翔して付着した形跡は観察されなかった。
[実施例2]
図1に示す装置において、図5に示すように、カムローラ7a、7bを直径5mmの円形ローラ7a1と、直径3mmの円形ローラ7b1に変えた以外は実施例1と同様にして電極を作成した。
電解質膜上に形成された電極の単位面積当たりの触媒量を実施例1と同様の方法により測定したところ、図6に示すように、ローラ間隔に応じて電解質膜の幅方向の付着量が変化しており、ローラ間隔3.7mmで平均0.042mg/cm、4.3mmで平均0.038mg/cmであった。また、電解質膜8上に転写した電極像は、幅方向での厚みの変化を除いて、現像ローラ3の電極パターン凹部4に静電付着した電極像と同じものであり、電極材料粉末が逆飛翔して付着した形跡は観察されなかった。
[実施例3]
図1に示す装置において、図7に示すように、一方のカムローラ7aを直径3mmの円形ローラ7a2に変えた以外は実施例1と同様にして電極を作成した。
電解質膜上に形成された電極の単位面積当たりの触媒量を実施例1と同様の方法により測定したところ、円形ローラ7a2に近接する側の電極の厚みは変化がなかったが、楕円形のカムローラ7bに近接する側の電極は長手方向に徐々に薄くなっていた。
[実施例4]
図示しないが、図1に示す装置において、カムローラ7a、7bを90°位相をずらして取り付け以外は実施例1と同様にして電極を作成した。その結果、電極の厚みが、右側は厚い→薄いに変化し、左側は薄い→厚いに変化し、中央部ではほぼ中間厚さで一定となる電極が形成された。
図8は本発明による燃料電池の電極製造装置のさらに他の例を示す模式図である。この装置A1では、図1に示す装置Aでの、転写ローラ12、転写用高圧電源13、現像ローラ3を含む電極材料粉末充填ホッパー1などからなる部分を1つの転写ユニット20としたものが、電解質膜8の搬送方向に、複数個(図示のものでは3個)、タンデムに並べられている。
本発明の装置において、カムローラ7a、7bとして長径と短径との比が大きすぎるものを用いると回転時の振動が許容限度を超えることから、1組のカムローラ7a、7bででもって形成しうる電極の厚み変化には自ずと限度がある。しかし、図8に示す装置のように、タンデムに複数個の転写ユニット20を配置することにより、複数回の転写でもって1つの電極を形成できることから、上記した本発明による固有の効果を維持しながら、急激な厚み変化を持つ電極を確実に作成することが可能となる。
図9は本発明による燃料電池の電極製造装置のさらに他の例を示す模式図である。この装置A2では、前記した転写ユニット20が、電解質膜の一面側(例えば燃料極側)に電解質膜8の搬送方向に複数個(図示のものでは3個)タンデムに並べられており、さらに、電解質膜の他面側(例えば空気極側)にも、向きを逆転した状態で、電解質膜8の搬送方向に複数個(図示のものでは3個)タンデムに並べられている。
この装置では、上記した本発明による固有の効果を維持しながら、電解質膜8の両面に一連の工程で厚み変化のある電極像を形成することができる。なお、図示の例では、燃料極側の転写後に定着ローラ14aを配置し、空気極側の転写後にも定着ローラ14bを配置しているが、電極材料粉末や電解質膜8への熱圧着によるダメージを低減するために、先行する側の定着ローラ、すなわち燃料極側の転写後に定着ローラ14aを省略することもできる。また、電解質膜の燃料極側に並べる転写ユニットと空気極側に並べる転写ユニットとで、転動ローラの形状や充填する電極材料粉末の種類をそれぞれ異なるものとすることにより、燃料極側電極と空気極側電極に、それぞれ最適な電極を作成することも可能となる。
なお、上記の説明では、現像ローラ3として電極パターン凹部4を有するものを用いるようにしているが、本発明において電極パターン凹部4は必須のものではなく、現像ローラ3上に所要パターンの電極像が形成されることを条件に省略可能である。
本発明による燃料電池の電極製造装置の一例を示す模式図。 転動ローラ(カムローラ)の部分を拡大して示す図であり、現像ローラが最も下位にある状態を示している。 転動ローラ(カムローラ)の部分を拡大して示す他の図であり、現像ローラが最も上位にある状態を示している。 実施例1での電極の厚み変化を示すグラフ。 実施例2で用いた装置の要部を示す図。 実施例2での電極の厚み変化を示すグラフ。 実施例3で用いた装置の要部を示す図。 本発明による燃料電池の電極製造装置のさらに他の例を示す模式図。 本発明による燃料電池の電極製造装置のさらに他の例を示す模式図。 固体高分子型燃料電池で用いられる膜電極接合体を説明するための模式図。 従来の燃料電池の電極製造装置の一例を示す模式図。
符号の説明
A…燃料電池の電極製造装置、1…電極材料粉末充填ホッパー、2…電極材料粉末、3…現像ローラ、4…電極パターン凹部、5…転写用電極、6…薄層形成ブレード、7a、7b…カムローラ(転動ローラ)、7a1,7b1…円形ローラ(転動ローラ)、8…ウェブ状の電解質膜、9…電解質膜巻き出しローラ、10、11…搬送ローラ、12…転写ローラ、14…定着ローラ、15…電解質膜巻き取りローラ、9a、10a,11a,12a,14a,15a…樹脂コーティング、13…転写用高圧電源

Claims (10)

  1. 電極材料粉末を所定の電極像として形成する現像部および電極材料粉末を現像部から電解質膜上に静電力により転写する転写部とを少なくとも有する転写ユニットと、電解質膜上の電極材料粉末を定着する定着部とを少なくとも備えており、転写ユニットにおいて、転写部および電解質膜は現像部とは隔てて配置され、かつ、転写部には電解質膜に静電付着した電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するための手段が施されている燃料電池の電極製造装置であって、
    現像部は電極材料粉末を帯電し転写する転写電極を持つ現像ローラを有し、転写部は電解質膜を挟んで前記現像ローラと反対側に位置しかつ転写電極に対向する対向電極を持つ転写ローラを有し、前記2つの電極間には転写用高圧電源から高電圧が印加され電界が生成されるようになっており、前記電解質膜に静電付着した電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するための手段は転写ローラの電解質膜に面することとなる領域を10MΩ〜100GΩの範囲の高抵抗値を持つ材料で作製することにより形成されており、さらに、転写中に現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させるための機械的手段が備えられていることを特徴とする燃料電池の電極製造装置。
  2. 機械的手段が現像ローラと転写ローラの間に介装される転動ローラであることを特徴とする請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 転動ローラは電解質膜の幅方向の両側に配置された2枚のカムローラであり、2枚のカムローラはカム輪郭が同じ形状でありかつ同位相で回転するようにされていることを特徴とする請求項2に記載の電極製造装置。
  4. 転動ローラは電解質膜の幅方向の両側に配置された2枚のカムローラであり、2枚のカムローラはカム輪郭が同じ形状でありかつ位相をずらして回転するようにされていることを特徴とする請求項2に記載の電極製造装置。
  5. 転動ローラは電解質膜の幅方向の両側に配置された2枚のカムローラであり、2枚のカムローラは異なる形状のカム輪郭を持つことを特徴とする請求項2に記載の電極製造装置。
  6. 転動ローラは電解質膜の幅方向の両側に配置された直径の異なる2枚の円形ローラであることを特徴とする請求項2に記載の電極製造装置。
  7. 転写部を構成する部材以外の部材であって、電極の製造過程で電解質膜に接することとなる部材は、電解質膜に接することとなる領域を高抵抗値を持つ材料で作製されおり、これら部材から電解質膜に静電付着した電極材料粉末が帯電するのをなくして、電極材料粉末が逆極性に帯電するのを防止するようにされていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の燃料電池の電極製造装置。
  8. 2個以上の転写ユニットが電解質膜の搬送方向にタンデムに並べられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の燃料電池の電極製造装置。
  9. 2個以上の転写ユニットが電解質膜の一面側にその搬送方向にタンデムに並べられており、さらに、2個以上の転写ユニットが電解質膜の他面側にその搬送方向にタンデムに並べられていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池の電極製造装置。
  10. 電極材料粉末を所定の電極像として現像ローラ上に形成する工程、現像ローラ上の電極像を、電解質膜に面することとなる領域を10MΩ〜100GΩの範囲の高抵抗値を持つ材料で作製した転写ローラ上を現像ローラから離れた状態で移動する電解質膜上に静電力により転写する工程、電解質膜上の電極材料粉末を定着する工程とを少なくとも備えた燃料電池の電極製造方法であって、現像ローラと転写ローラとの間隔を変化させて2つのローラ間の電界強度を変化させることにより、電解質膜へ静電付着する電極材料粉末量を変化させて、厚さの異なる部分を有する電極を電解質膜に形成することを特徴とする燃料電池の電極製造方法。
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