JP4613543B2 - スライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形金型機構によるアンダーカット処理において、スライドコアが固定される移動軸を用いて当該スライドコアを移動させるスライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構に関する。
特開2003−305730号公報
例えば特許文献1においては、可動の型体の昇降方向に対して傾斜した傾斜方向に移動自在である移動軸が挿通されている固定の型体の下部に配されていると共に、球面座を有したハウジングとこのハウジングの球面座に回転自在に保持された球面状外面及び移動軸が挿通される挿通孔を有した球状の軸支持具本体とからなる軸支持具を具備しているスライドコアガイド装置が提案されている。斯かるスライドコアガイド装置では、移動軸に生じ得る撓みに追従して球状の軸支持具本体を自由に回転させることにより、型体を支点として移動軸に生じる曲げモーメントに基づいて固定の型体の下部に生じ得る集中荷重の分散を図っている。
ところで、斯かるスライドコアガイド装置では、軸支持具がハウジングとこのハウジングの球面座に回転自在に保持された球面状外面及び移動軸が挿通される挿通孔を有した球状の軸支持具本体とからなるために、ハウジングと軸支持具本体とを分離し難いことから軸支持具のハウジングのみ又は軸支持具本体のみを交換等することができず、而して、低費用をもって管理することが困難である。
また、斯かるスライドコアガイド装置では、球面状外面で球面座に回転自在に保持される球状の軸支持具本体の挿通孔に移動軸が挿通されるために、移動軸に生じる曲げモーメントに基づいて軸支持具本体を小さな回転力をもって回転させることが困難であり、而して、移動軸を傾斜方向に滑らかに移動させることが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低費用をもって管理することができるスライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構を提供することにある。また、本発明の他の目的とするところは、移動軸を傾斜方向に滑らかに移動させることができるスライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構を提供することにある。
本発明の第一の態様のスライドコアガイド装置は、スライドコアが一端部に、エジェクタ板が他端部に固定されると共に、一対の型体の接近及び離反方向に対して傾斜した傾斜方向において移動自在となるように一方の型体に挿通される移動軸と、一方の型体のエジェクタ板側の部位に配されると共に、移動軸を傾斜方向に滑動自在に且つ接近及び離反方向と傾斜方向とに直交する軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在に支持する軸支持具とを具備しており、軸支持具は、移動軸が傾斜方向において滑動自在となるように挿通される挿通孔を有している軸支持具本体と、軸方向において挿通孔を間にして夫々配されて軸支持具本体に固着されている一対の被支え部と、一方の型体のエジェクタ板側の部位に夫々取り外し自在に取り付けられると共に、軸方向において軸支持具本体を間にして夫々配されて一対の被支え部を軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在となるように夫々支える一対の支え部材とを具備している。
第一の態様のスライドコアガイド装置によれば、特に、軸支持具が、移動軸が傾斜方向において滑動自在となるように挿通される挿通孔を有している軸支持具本体と、軸方向において挿通孔を間にして夫々配されて軸支持具本体に固着されている一対の被支え部と、一方の型体のエジェクタ板側の部位に夫々取り外し自在に取り付けられると共に、軸方向において軸支持具本体を間にして夫々配されて一対の被支え部を軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在となるように夫々支える一対の支え部材とを具備しているために、一方の型体を支点とする移動軸の曲げモーメントに基づく移動軸から一方の型体に対する局部的な押圧力の発生をなくし得て、移動軸、型体等の摩耗の低減、移動軸の折損の防止やスライドコアの所定位置への正確な移動を図り得る上に、軸支持具を一方の型体から取り外すことで一対の被支え部が固着された軸支持具本体と一対の支え部材とを簡単に分離することができて軸支持具本体のみ又は支え部材のみを交換等することができ、而して、軸支持具ひいてはスライドコアガイド装置自体を低費用をもって管理することができる。また、第一の態様のスライドコアガイド装置によれば、回転自在な軸支持具本体が一対の支え部間に配されているために、軸支持具本体の回転方向に関して移動軸の傾斜角度の幅広い調整を行うことができる。
本発明においては、その第二の態様のスライドコアガイド装置のように、一対の被支え部は、傾斜方向と軸方向とに直交する幅方向における移動軸の幅よりも小さな幅を有していてもよい。
本発明においては、その第三の態様のスライドコアガイド装置のように、移動軸は、断面円形状であってもよく、一対の被支え部は、円周面で一対の支え部材に夫々滑接する円柱状体又は円筒状体を夫々具備していてもよく、円柱状体又は円筒状体の夫々は、移動軸の径よりも小さな径を有していてもよい。
第二又は第三の態様のスライドコアガイド装置によれば、上述の構成を具備しているために、移動軸に生じる曲げモーメントに基づいて軸支持具本体を小さな回転力をもって回転させることができ、而して、移動軸を傾斜方向に滑らかに移動させることができる。
本発明においては、その第四の態様のスライドコアガイド装置のように、一対の被支え部の夫々の円柱状体又は円筒状体は、夫々互いに同形状であってもよい。
本発明においては、その第五の態様のスライドコアガイド装置のように、一対の被支え部の軸方向に伸びる軸心線は、移動軸の傾斜方向に伸びる中心線と交わっていてもよい。
本発明においては、その第六の態様のスライドコアガイド装置のように、一対の支え部材は、軸方向において軸支持具本体に対して細隙をもって夫々配されていてもよい。
第六の態様のスライドコアガイド装置によれば、上述の構成を具備しているために、軸支持具本体の回転に基づく軸支持具本体と一対の支え部との摩擦抵抗を軽減し又は当該摩擦抵抗をなくし得る上に、移動軸に対する軸支持具本体の軸方向における位置の微調整が可能となる。
本発明においては、その第七の態様のスライドコアガイド装置のように、一対の支え部材は、夫々互いに同形状であってもよい。
本発明の第一の態様の射出成形金型機構は、第一から第七のいずれかの態様のスライドコアガイド装置を具備している。
本発明においては、その第二の態様の射出成形金型機構のように、移動軸の一端部に固定されたスライドコアと、移動軸の他端部にスライドコアを傾斜方向に移動させるための移動力を与える移動力付与手段とを具備していてもよく、移動力付与手段は、エジェクタ板と、このエジェクタ板の移動力を移動軸の傾斜方向の移動力として移動軸の他端部に伝達する伝達機構とを具備していてもよい。
本発明によれば、低費用をもって管理することができるスライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構を提供し得る。また、本発明によれば、移動軸を傾斜方向に滑らかに移動させることができるスライドコアガイド装置及びこれを具備した射出成形金型機構を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図7において、本例の射出成形金型機構1は、基台8と、A方向において互いに接近及び離反する板状の型体2及び3と、型体3の窪み部4に収められているスライドコア5と、スライドコア5を型体3に対して移動させるスライドコアガイド装置6と、スライドコアガイド装置6にスライドコア5を移動させるための移動力を与える移動力付与手段7とを具備している。
可動の型体2は、A方向において固定の型体3に対して接近及び離反するようになっている。型体3には、ガイドブッシュ10が嵌着されており、ガイドブッシュ10の内周面は、A方向に対して傾斜したB方向(傾斜方向)に伸びて型体3を貫通している貫通孔を画している。
スライドコアガイド装置6は、スライドコア5が一端部11に、エジェクタ板51が他端部12に固定されると共に、B方向において移動自在となるように型体3の貫通孔に挿通される移動軸13と、型体3のエジェクタ板51側の部位14に配されると共に、移動軸13をB方向に滑動自在に且つA方向及びB方向に直交するC方向(軸方向)に伸びる軸心28を中心としてR方向(回転方向)に回転自在に支持する軸支持具15とを具備している。
移動軸13は、断面円形状である。移動軸13の他端部12は、ホルダ85に保持されている。移動軸13は、ガイドブッシュ10に対してB方向に滑動自在である。尚、移動軸13の他端部12には、当該他端部12がホルダ85から抜け出ないように、ボルト18が螺合されている。
軸支持具15は、移動軸13がB方向において滑動自在となるように挿通される挿通孔21を有している軸支持具本体22と、C方向において挿通孔21を間にして夫々配されて軸支持具本体22に固着されている一対の被支え部23及び24と、型体3の部位14に夫々取り外し自在に取り付けられると共に、C方向において軸支持具本体22を間にして夫々配されて被支え部23及び24を軸心28を中心としてR方向に回転自在となるように夫々支える一対の支え部材25及び26とを具備している。軸支持具本体22には、ブッシュ20が嵌着されており、挿通孔21は、ブッシュ20の内周面によって画されている。
被支え部23及び24並びに支え部材25及び26は、夫々互いに同様に形成されているので、以下、被支え部23及び支え部材25について詳細に説明し、被支え部24及び支え部材26については図に適宜同符号を付してこれらの詳細な説明を省略する。
被支え部23は、円周面31で支え部材25に滑接する円柱状体又は円筒状体、本例では円柱状体32を具備している。C方向に伸びる円柱状体32の軸支持具本体22側の端部は、軸支持具本体22に一体的に固着されている。
円柱状体32は、B方向とC方向とに直交する幅方向における移動軸13の幅よりも小さな幅を有している。また、円柱状体32は、移動軸13の径よりも小さな径を有している。円柱状体32のC方向に伸びる軸心線29は、図4に示すように、移動軸13のB方向に伸びる中心線35と交わっている。尚、中心線35は、図5に示すようにA方向に伸びる線36と交差している。
支え部材25は、板状本体41と、板状本体41の軸支持具本体22側の面42に設けられていると共に被支え部23を回転自在に支える支え部としての凹部43と、板状本体41のA方向で互いに対面する両端面44で夫々開口していると共に板状本体41のA方向及びC方向に直交するD方向で互いに対面する両端面45側の部位に夫々設けられた一対のねじ孔46と、板状本体41のスライドコア5側の端面44で夫々開口していると共に一対のねじ孔46間に夫々配されている一対の位置決め溝47と、一対の位置決め溝47間に配されて板状本体41に設けられた注油部48とを具備しており、位置決め溝47に位置決めピン等を介して型体3に対して位置決めされながらねじ孔46にねじが挿通されることにより型体3に取り外し自在に取り付けられるようになっている。板状本体41は、C方向において軸支持具本体22に対して細隙、本例では0.5mmの細隙をもって夫々配されている。
凹部43は、円柱状体32が配される円柱状空間を規定している内周面49で円周面31に滑接するようになっている。尚、凹部43と円柱状体32との隙間には、注油部48を介して注油することが可能である。
以上の軸支持具15は、エジェクタ板51のA方向の移動に基づいてB方向に移動される移動軸13に曲げモーメントが生じた場合には、当該曲げモーメントに基づいて押圧される軸支持具本体22が支え部材25及び26に対してR方向に微少回転するようになっており、この微少回転により移動軸13から軸支持具本体22に与えられる局部的な押圧力を減少させる。
本例では移動軸13の他端部12にスライドコア5をB方向に移動させるための移動力を与えるようになっている移動力付与手段7は、A方向に移動するエジェクタ板51と、エジェクタ板51のA方向の移動力を移動軸13のB方向の移動力として移動軸13の他端部12に伝達する伝達機構53とを具備している。
板状のエジェクタ板51は、型体3及び基台8間に配されており、型体3及び基台8間においてA方向に移動するようになっている。エジェクタ板51には、ベース73等を介してホルダ85が取り付けられている。
伝達機構53は、特に図1及び図6に示すように、C方向と同方向で互いに対向して配されている一対の案内溝71及び72を有していると共にエジェクタ板51に固着されているベース73と、案内溝71にD方向に滑動自在に配されていると共に軸受孔75を有しているスライド板76と、案内溝72にD方向に滑動自在となるように配されていると共に軸受孔78を有しているスライド板79と、スライド板76及び79の軸受孔75及び78に夫々挿入されている軸83及び84が固着されていると共に軸83及び84を介してスライド板76及び79にR方向に回転自在に支持されたホルダ85とを具備している。案内溝71及び72は、ホルダ85のエジェクタ板51に対するD方向の直動を許容している。
ベース73は、夫々断面コ字形状を有して、C方向と同方向で互いに対向して配された一対のベース部材91及び92を具備しており、ベース部材91及び92の対向内側面93及び94の夫々に、案内溝71及び72が形成されている。
ベース部材91及び92の夫々は、ベース部材91及び92をエジェクタ板51に固定するためのボルト95を挿通するための複数の挿通孔96を有している。ベース部材91及び92の夫々には、挿通孔96を間にして位置決め用の挿通孔(図示せず)が複数個形成されている。
スライド板76及び79の夫々は、矩形状又は短冊形状を有しており、スライド板76及び79の夫々において、ベース部材91及び92並びにホルダ85に対面する夫々の面には、これらとの間で滑らかな滑動を得るために、円形の固体潤滑体(図示せず)が複数個分散して埋め込まれている。尚、上記固体潤滑体を埋め込む代わりに、鋼板と焼結層とを有した複層の滑動部材でもってスライド板76及び79を形成して、ベース部材91及び92並びにホルダ85に対面する側に焼結層が配されるようにして斯かるスライド板76及び79を用いてもよい。
軸83及び84の夫々は、ホルダ85が移動軸13の他端部12を中心としてスライド板76及び79に対してR方向に回転自在となるように、本例では軸83及び84の軸心線が移動軸13の中心線35と直交するように、ほぼ直方体形状を有したホルダ85の両側面103及び104の夫々に一体的に固着されている。
尚、軸83及び84の夫々を、ホルダ85に固着する代わりに、スライド板76及び79の夫々に一体的に固着してもよく、斯かる場合には、軸受孔75及び78をホルダ85の側面103及び104に夫々設けてもよい。
エジェクタ板51に対してD方向に直動自在に且つスライド板76及び79に対してR方向に回転自在にエジェクタ板51に装着されたホルダ85は、移動軸13の他端部12を保持すべく、他端部12を受容する保持部、本例では凹所からなる保持部111を有している。
保持部111に挿入された移動軸13の他端部12には、ホルダ85に固定されたキー部材112が係合する切欠きが形成されている。移動軸13の円周方向の回転は、前記切欠きとキー部材112との係合によって禁止されている。
以下、本例の射出成形金型機構1による製品121のアンダーカット部122の処理について詳細に説明する。まず、固定の型体3に対する可動の型体2のA方向の移動により型体2及び3を互いに接近させ、接近させた型体2及び3間において製品121を図1に示すように射出成形する。アンダーカット部122は、スライドコア5を成形型として射出成形される。
次に、図1に示す状態から型体2をA方向に移動させて型体2及び3を図7に示すように互いに離反させ、これと同期してエジェクタ板51を前記型体2の移動と同方向に移動させてホルダ85をエジェクタ板51と同方向に移動させる。このように移動されるホルダ85は、当該移動と共にエジェクタ板51に対してD方向に直動することによりB方向に移動され、斯かるB方向の移動により移動軸13の他端部12にB方向の移動力を与える。移動力が与えられた移動軸13は、型体2の移動に連動してスライドコア5をB方向に移動させて型体3から離反させる。B方向に移動されるスライドコア5は、D方向に関してアンダーカット部122から離反するので製品121が容易に取り出し可能となる。
本例の射出成形金型機構1によれば、スライドコア5が一端部11に、エジェクタ板51が他端部12に固定されると共に、一対の型体2及び3の接近及び離反方向、本例ではA方向に対して傾斜した傾斜方向、本例ではB方向において移動自在となるように一方の型体3に挿通される移動軸13と、型体3のエジェクタ板51側の部位14に配されると共に、移動軸13をB方向に滑動自在に且つA方向とB方向とに直交する軸方向、本例ではC方向に伸びる軸心28を中心としてR方向に回転自在に支持する軸支持具15とを具備しているスライドコアガイド装置6を具備しており、スライドコアガイド装置6の軸支持具15が、移動軸13がB方向において滑動自在となるように挿通される挿通孔21を有している軸支持具本体22と、C方向において挿通孔21を間にして夫々配されて軸支持具本体22に固着されている一対の被支え部23及び24と、型体3の部位14に夫々取り外し自在に取り付けられると共に、C方向において軸支持具本体22を間にして夫々配されて被支え部23及び24を軸心28を中心としてR方向に回転自在となるように夫々支える一対の支え部材25及び26とを具備しているために、軸支持具本体22を移動軸13の曲げモーメントに応じて微少回転させることで、型体3を支点とする移動軸13の曲げモーメントに基づく移動軸13から型体3に対する局部的な押圧力の発生をなくし得て、移動軸13、型体3等の摩耗の低減、移動軸13の折損の防止やスライドコア5の所定位置への正確な移動を図り得る上に、軸支持具15を型体3から取り外すことで被支え部23及び24が固着された軸支持具本体22と支え部材25及び26とを簡単に分離することができて軸支持具本体22のみ又は支え部材25及び26のみを交換等することができ、而して、軸支持具15ひいてはスライドコアガイド装置6自体を低費用をもって管理することができる。また、本例の射出成形金型機構1によれば、回転自在な軸支持具本体22が一対の支え部25及び26間に配されているために、軸支持具本体22のR方向に関して移動軸13の傾斜角度の幅広い調整を行うことができる。
射出成形金型機構1によれば、一対の被支え部23及び24が、B方向とC方向とに直交する幅方向における移動軸13の幅よりも小さな幅を有しているために、また、断面円形状の移動軸13の径よりも小さな径を有した円柱状体又は円筒状体、本例では円柱状体32を夫々具備しているために、移動軸13に生じる曲げモーメントに基づいて軸支持具本体22を小さな回転力をもってR方向に回転させることができ、而して、移動軸13をB方向に滑らかに移動させることができる。
射出成形金型機構1によれば、一対の支え部材25及び26が、C方向において軸支持具本体22に対して細隙をもって夫々配されているために、軸支持具本体22のR方向の回転に基づく軸支持具本体22と一対の支え部25及び26との摩擦抵抗を軽減し又は当該摩擦抵抗をなくし得る上に、移動軸13に対する軸支持具本体22のC方向における位置の微調整が可能となる。
尚、射出成形金型機構1の移動力付与手段7は、移動軸13と平行となるようにB方向に伸びて型体3及び基台8の夫々に固定された案内軸と、この案内軸が挿通される挿通孔を有していると共にスライド板76及び79の夫々にR方向に回転自在に装着された他のホルダとを更に具備していてもよい。
射出成形金型機構1は、移動力付与手段7に代えて、移動軸13の他端部12が取り付けられたエジェクタ板51自体をB方向に移動させることにより移動軸13の他端部12にB方向の移動力を与える移動力付与手段を具備していてもよい。また、射出成形金型機構1は、移動力付与手段7に代えて、移動軸13の他端部12にA方向の移動力を与える移動力付与手段を具備していてもよく、斯かる場合には、当該移動力付与手段から移動力が与えられる移動軸13は軸心28を中心としてR方向に揺動されながらスライドコア5を移動させるために、型体3の貫通孔は、移動軸13に対して前記揺動を許容することができる程度の間隔をもって構成される。
本発明の実施の形態の例の断面説明図である。 図1に示す例の主に軸支持具の斜視説明図である。 図2に示す例の平面説明図である。 図3に示す例のIV−IV線断面矢視説明図である。 図1に示す例の主に軸支持具の説明図である。 図1に示す例の主に伝達機構の断面説明図である。 図1に示す例の動作説明図である。
符号の説明
1 射出成形金型機構
2、3 型体
5 スライドコア
6 スライドコアガイド装置
7 移動力付与手段
13 移動軸
14 部位
15 軸支持具
22 軸支持具本体
23、24 被支え部
25、26 支え部材
28 軸心
51 エジェクタ板

Claims (7)

  1. スライドコアに一端部が固定され、エジェクタ板に他端部がホルダを介して装着されると共に、一対の型体の接近及び離反方向に対して傾斜した傾斜方向において移動自在となるように一方の型体に嵌着された前記傾斜方向に伸びたガイドブッシュに挿通される断面円形状の移動軸と、一方の型体のエジェクタ板側の部位に配されると共に、移動軸を前記傾斜方向に滑動自在に且つ前記接近及び離反方向と前記傾斜方向とに直交する軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在に支持する軸支持具とを具備しており、移動軸の他端部は、前記接近及び離反方向と前記軸方向とに直交する方向に直動自在に且つ前記軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在にホルダに保持されるようになっており、軸支持具は、移動軸が前記傾斜方向において滑動自在となるように挿通される挿通孔を画する円筒状のブッシュを有している軸支持具本体と、前記軸方向において挿通孔を間にして夫々配されて軸支持具本体に固着されている一対の被支え部と、一方の型体のエジェクタ板側の部位に夫々取り外し自在に取り付けられると共に、前記軸方向において軸支持具本体を間にして夫々配されて一対の被支え部を前記軸方向に伸びる軸心を中心として回転自在となるように夫々支える一対の支え部材とを具備しており、一対の被支え部は、円周面で一対の支え部材に夫々滑接する円柱状体又は円筒状体を具備しており、一対の被支え部の円柱状体又は円筒状体の夫々は、互いに同形状であり、移動軸の径よりも小さな径を有しており、一対の支え部材は、一方の型体のエジェクタ板側の部位に取り外し自在に取り付けられる板状本体と、板状本体の軸支持具本体側の面に設けられていると共に一対の被支え部の円柱状体又は円筒状体を回転自在に支える凹部とを夫々具備しているスライドコアガイド装置。
  2. 一対の被支え部の前記軸方向に伸びる軸心線は、移動軸の前記傾斜方向に伸びる中心線と交わる請求項1に記載のスライドコアガイド装置。
  3. 一対の支え部材は、前記軸方向において軸支持具本体に対して細隙をもって夫々配されている請求項1又は2に記載のスライドコアガイド装置。
  4. 一対の支え部材は、夫々互いに同形状である請求項1から3のいずれか一項に記載のスライドコアガイド装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のスライドコアガイド装置を具備した射出成形金型機構。
  6. 移動軸の一端部に固定されたスライドコアと、移動軸の他端部にスライドコアを前記傾斜方向に移動させるための移動力を与える移動力付与手段とを具備しており、移動力付与手段は、エジェクタ板と、このエジェクタ板の移動力を移動軸の前記傾斜方向の移動力として移動軸の他端部に伝達する伝達機構とを具備している請求項5に記載の射出成形金型機構。
  7. 請求項1から4のいずれか一項に記載のスライドコアガイド装置に用いられる軸支持具。
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