JP4613319B2 - ガス放射線検出器 - Google Patents
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Description
ポリイミド基板に銅パターンを形成する。両面をポリイミド接着剤等で張り合わせる。上層のポリイミド層を銅パターンをマスクとしてエッチングにより除去する。エッチングは湿式またはレーザエッチングが使われるが、エッチングし過ぎることが多く、一部でも不良となると全体の基板を廃棄しなければならなかった。また、図12の左下に示すような山形の形状になってしまい精度良くエッチングすることができなかった。
図1は、本発明に係るガス放射線検出器の構成の概略を示す図である。図2は、本発明に係る2次元の読出し電極のフレキシブル基板により実現した具体的な実施例である。図3は、本発明に係る読出し電極の実施例の概念的な説明図である。
ここで、ドリフト電極10と気体電子増幅部20とは、従来技術で説明した図8に示す物と同一であるので、説明を省略する。
図2を参照して説明をする。図2において、2次元読出し電極50は、第1の読出し電極として、第1の所定の方向に沿って延びており気体電子増幅部20により電子雪崩が生じたことを一様に検出できる複数の平行な電極素子ST1jと、各電極素子ST1jを絶縁する絶縁物とを一体に製作したフレキシブル基板52により製作されている。フレキシブル基板52の気体電子増幅部20側にはフレキシブル基板52に蓄積した電荷を緩和させるカーボン塗料を塗布した皮膜による除電手段80が設けられている。
正の電荷が現われたためと推定される。この信号を利用することも考えられるが、この信号は安定しない。また、どれくらいの電荷量が蓄積されるかで信号の形自体も変化すると考えられる。ただし、信号処理に工夫を凝らせば将来検出できる可能性もある。そこで、確実な方法を考察した結果、発明者は次のことを見出した。
実施例2は、実施例1と同じく2次元ガス放射線検出器に関するものである。実施例1の特殊なケースの場合に2次元で位置が特定できなくなる場合に検出できるように構成したものである。
上記では2次元ガス放射線検出器について主に説明をしたが、同様に1次元ガス放射線検出器に適用することができる。また、より複雑な構造を持つガス放射線検出器についても適用することができる。
実施例1において、フレキシブル基板について主に説明をしたが、通常の電子回路基板にても実現可能である。また、フレキシブル基板と通常の電子回路基板を組み合わせることによっても実現可能である。
実施例1において、両面フレキシブル基板にて金属箔が両面に露出している例について主に説明したが、金属箔が露出しないフレキシブル基板についても適用できる。また、片面のみ露出した基板についても適用可能である。
実施例1において、除電手段であるカーボン塗料の塗布により説明したが、同等の性能を有する他の材料を用いても良い。例えば、酸化銅または酸化クロムの塗料でも良い。さらに、塗布するかわりに同等の厚さの皮膜を固着しても良い。また、第1の読出し電極の絶縁物は所定の時間内に蓄積した電荷を除電可能な絶縁抵抗を持つものを採用することもできる。さらに、第1の読出し電極に加えて、他の読出し電極に除電手段を用いてもよい。
実施例1において、主に導電電極として導電帯板(Strips)について説明したが、電子雪崩を検出できる他の手段でも適用することができる。特に、発生した電子雪崩を電磁誘導(電磁波)として検出できる他の手段により代替することができる。
10 ドリフト電極
20 気体電子増幅部
30 読出し基板
50 読出し電極
51 絶縁物
52 フレキシブル基板
53〜56 コネクタ
58 基板
61 絶縁物
63〜66 コネクタ
70 枠体
80 除電手段
92 フレキシブル基板
A1j 電子回路
A2k 電子回路
A3m 電子回路
ST1j 第1の電極素子
ST2k 第2の電極素子
ST3m 第3の電極素子
Claims (7)
- 気体中で電離放射線によって発生した1次電子を読出し電極にて検出するガス放射線検出器であって、
発生した電子を加速させる電界を発生させるドリフト電極と、
前記1次電子の1つから前記気体中で電子雪崩を生じさせるために電界強度を局部的に高められた気体電子増幅部と、
前記読出し電極は電子雪崩が生じたことを一様に検出できる電極素子と、各電極素子を絶縁する絶縁物と、該絶縁物に蓄積した電荷を緩和させる除電手段と、
を備えたガス放射線検出器。 - 気体中で電離放射線によって発生した1次電子を2次元読出し電極にて検出するガス放射線検出器であって、
発生した電子を加速させる電界を発生させるドリフト電極と、
前記1次電子の1つから前記気体中で電子雪崩を生じさせるために電界強度を局部的に高められた気体電子増幅部と、
前記2次元読出し電極は、
前記気体電子増幅部に対向して、第1の所定の方向に沿って延びており電子雪崩が生じたことを一様に検出できる複数の平行な電極素子と、各電極素子を絶縁する絶縁物と、該絶縁物に蓄積した電荷を緩和させる除電手段とを有する第1の読出し電極と、
該第1の読出し電極の前記気体電子増幅部の反対側に位置し、前記第1の所定の方向を横切って、第2の所定の方向に沿って延びている電子雪崩が生じたことを一様に検出できる複数の平行な電極素子と、各電極素子を絶縁する絶縁物と、を有する第2の読出し電極と、
を備えたガス放射線検出器。 - 前記2次元読み出し電極は、
第1の所定の方向と前記第2の所定の方向の中間の第3の方向に沿って、前記第1の読出し電極と前記第2の読出し電極とを横切って延びている電子雪崩が生じたことを一様に検出できる複数の平行な電極素子と、各電極素子を絶縁する絶縁物と、を有する第3の読出し電極と、
をさらに備える請求項2に記載のガス放射線検出器。 - 前記電極素子は、導電帯板である請求項1から3のいずれか一項に記載のガス放射線検出器。
- 前記除電手段は、前記絶縁物の気体電子増幅部側に高抵抗体を塗布したものである請求項1から3のいずれか一項に記載のガス放射線検出器。
- 前記高抵抗体はカーボン塗料である請求項5に記載のガス放射線検出器。
- 前記除電手段は、前記第1の読出し電極の絶縁物は所定の時間内に蓄積した電荷を除電可能な絶縁抵抗を持つ絶縁物である請求項2又は3に記載のガス放射線検出器。
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