JP4613090B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば太陽電池のように、多結晶基板上に形成された配線パターンの良否を検査する検査装置に関する。
一般に、太陽電池等の製作に際しては、多結晶シリコン等の多結晶基板上にスクリーン印刷等の技法を用いて配線パターンが形成される。この場合、常に一定の製品品質を保つ上で、配線パターンの局部的な断線や短絡等が生じていないかどうかを検査することが必要になる。
ところで、従来、プリント基板上に形成された配線パターンの欠陥の有無を検査する検査装置として、リング状のライトガイド等の照明装置によりプリント基板を照明し、CCDカメラ等の撮像装置でプリント基板の濃淡画像を獲得し、続いて、例えば予め濃度ヒストグラム等で求めた閾値レベルでもってこの濃淡画像を二値画像に変換する。そして、この二値画像に対して細線化処理等の画像処理を適用することによって欠陥の有無を判定するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−209843号公報(第1図)
上記の特許文献1に記載された従来技術は、プリント基板がガラスエポキシやポリカーボネート等の合成樹脂製のものや、シリコン単結晶のようなものに対して適用が可能である。しかしながら、プリント基板が多結晶基板の場合には、この多結晶基板の表面に対して照明装置により単純に照明を行うと多結晶基板の表面からの光強度の大きな反射光が撮像装置にそのまま入射してしまい、配線パターンからの散乱光との区別ができなくなる。その結果、二値化処理の後に配線パターンの良否判定を行ったときには、配線パターンの短絡が生じているものと誤って判定されるなどの不具合を生じる。
すなわち、図11(a)に示すように、配線パターンpに対してある程度大きな角度θaから光を照射した場合、配線パターンpは光の指向性が小さいので、その表面の凹凸により散乱された反射光が放射される。これに対して、図11(b)に示すように、多結晶基板qは多数の結晶q1,q2,q3,…により構成されているので、各結晶の配向が異なっていて各結晶ごとに光の指向性も異なっている。このため、多結晶基板qに対してある角度θaから光を照射した場合、結晶の配向によっては光の指向性が大きくなって結晶から強度の大きな反射光(正反射光)が放射される。そして、ある結晶(例えばq2)からの正反射された反射光の強度は、配線パターンpで散乱された反射光の強度と同じ、あるいはそれよりも大きくなる。したがって、このような現象が生じた場合には、多結晶基板qのある特定の結晶q2からの反射光と配線パターンpからの反射光との識別が困難になり、配線パターンpが短絡しているなどの誤った判定を行ってしまう。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、太陽電池のような多結晶基板上に配線パターンが形成されてなる被検査物について、特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を有効に除去できるようにして、配線パターンの欠陥の有無を精度良く検査することが可能な検査装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明の検査装置は、多結晶基板上に配線パターンが形成されてなる被検査物の表面に対して略水平方向から光を照射する照明手段と、上記被検査物と照明手段との相対位置を変更する相対位置変更手段と、この相対位置変更手段により変更された互いに異なる相対位置においてそれぞれ撮像を行う撮像手段と、この撮像手段により撮像された各画像データを記憶する撮像結果記憶手段と、この撮像結果記憶手段に記憶されている各画像データを二値化する二値化手段と、この二値化手段により二値化された各画像データについて上記相対位置を一致させて論理積演算を行う論理積演算手段と、この論理積演算手段により得られた演算結果を用いて上記配線パターンの欠陥を抽出する欠陥抽出手段と、上記欠陥抽出手段により得られた欠陥抽出結果に基づいて上記配線パターンの良否判定を行う判定手段と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、照明手段は被検査物の表面に対して略水平方向から光を照射するので、配線パターンからの反射光以外の反射光、すなわち多結晶基板の特定の結晶からの反射光が撮像手段に入射する量が極めて少なくなる。このため、多結晶基板の特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を受け難くなる。しかも、相対位置変更手段によって被検査物と照明手段との相対位置を変更した状態で複数回の撮像を行うことにより複数の画像データを獲得し、その後、これらの複数の画像データについて相対位置を一致させた上で論理積演算を行うので、この論理積演算によってさらに多結晶基板の特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響が除去される。このため、従来に比べて、精度良く配線パターンの断線や短絡、さらにはペースト漏れ等の微小な配線パターンの欠陥の有無を検査することが可能となる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における検査装置を示す構成図である。
この実施の形態1の検査装置は、多結晶基板1a上に配線パターン1bが形成されてなる被検査物1における配線パターン1bの良否を検査するものであって、被検査物1を検査位置まで搬送する搬送手段2、被検査物1を照明する一対の照明手段3a,3b、被検査物1と照明手段3a,3bとの相対位置を変更する相対位置変更手段4、および照明手段3a,3bで照明された状態の被検査物1を撮像する撮像手段5を備えている。
上記の搬送手段2は、被検査物1を載置するテーブルやテーブルを移動させる搬送コンベア等で構成されている。また、照明手段3a,3bは、例えば、蛍光管あるいはLEDアレイなどからなり、両照明手段3a,3bは、被検査物1の表面に対して略水平方向から光を照射するように互いに対向配置されている。相対位置変更手段4は、本例では搬送手段2を例えば90゜回転させる回転装置からなる。また、撮像手段5は、本例では二次元CCDカメラからなり、回転装置4によって被検査物1が回転される前後の各位置において被検査物1の撮像を行うものである。
さらに、この実施の形態1の検査装置は、撮像結果記憶手段6、特徴記憶手段7、二値化手段9、論理積演算手段10、欠陥抽出手段11、および判定手段12を備えている。なお、これらの各手段6〜12は、例えばマイクロコンピュータ内に構成される。
撮像結果記憶手段6は、撮像手段5により得られる各画像データを記憶するものであり、また、特徴記憶手段7は、予め基本となる被検査物1の配線パターン1bの基準画像がテンプレートとして保存されている。そして、撮像結果記憶手段6および特徴記憶手段7は、例えば画像メモリにより構成されている。また、位置決め手段8は、特徴記憶手段7に予め記憶されているテンプレート画像に対して撮像結果記憶手段6に記憶された画像が重なるように位置決めを行うものである。
二値化手段9は、位置決め手段8で位置決めされた後の各画像データを二値化するものであり、例えば、予め濃度ヒストグラム等で求めた閾値レベルでもって二値画像への変換を行う。また、論理積演算手段10は、二値化手段9によって二値化された各画像データについて相対位置を一致させて論理積演算を行うものである。すなわち、二値化後の各画像データについて配線パターン1bが同じ向きになるように逆回転等の処理を行ってから、各画像データについて論理積演算を実行するようになっている。欠陥抽出手段11は、この論理積演算手段10により得られた論理積演算後の画像データを用いて配線パターン1bの欠陥の抽出を行うものである。さらに、判定手段12は、欠陥抽出手段11により得られた欠陥抽出結果に基づいて配線パターン1bの良否判定を行うものである。
次に、上記構成を備えた検査装置による配線パターン1bの検査動作について説明する。
被検査物1は、搬送手段2によって検査ステージまで搬送される。そして、この検査ステージにおいて被検査物1の表面が各照明手段3a,3bによって照明される。この場合、各照明手段3a,3bは、被検査物1の表面に対して略水平方向から光を照射するので、配線パターン1bからの反射光以外の反射光、すなわち多結晶基板1aの特定の結晶から大きな強度の反射光が撮像手段5に入射する確率が極めて少なくなる。
すなわち、図11において、配線パターンp(1b)は光の指向性が小さいので、図11(a)の破線で示すように、配線パターンp(1b)に対して低角度θbで光を照射した場合でも、その表面の凹凸により散乱された反射光の強度は、ある程度の大きさがある。したがって、配線パターンp(1b)からの反射光は、撮像手段5で配線パターンp(1b)を撮像する際にも十分な露光量が得られる。一方、多結晶基板q(1a)を構成する各結晶は光の指向性が大きいので、比較的高角度θaから光を照射した場合には強度の大きな反射光が放射されても、図11(b)の破線で示すように、多結晶基板q(1a)に対して低角度θbで光を照射した場合には、光の指向性をもつ領域から外れるので、このときの反射光の強度は、配線パターンp(1b)で散乱された反射光の強度よりもはるかに小さくなる。しかも、低角度θbからの照明に対して強度の大きな反射光を放射する配向をもつ結晶の存在確率が低くなる。このため、撮像手段5は、多結晶基板q(1a)の特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を受け難くなる。
なお、被検査物1の表面に対して照明する角度を小さくすると、多結晶基板1aの特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を受け難くなる反面、撮像手段5で撮像を行うのに必要な配線パターン1bからの反射光量は少なくなり、両者はトレードオフの関係にある。したがって、被検査物1に対する照明角度は、実際には多結晶基板1aの表面から10゜〜15゜程度が適当である。
撮像手段5は、照明手段3a,3bによって照明されている被検査物1の表面を任意の露光時間で撮像する。これにより得られた画像データは、例えば図2(a)に示すようになり、この画像データが撮像結果記憶手段6に保存される。さらに、回転装置4で搬送手段2を90°回転させた後、撮像手段5によって再度被検査物1の表面の画像を撮像する。これにより得られた画像データは、例えば図2(b)のようになり、この画像データが同様にして撮像結果記憶手段6に保存される。そして、撮像が完了した被検査物1は、搬送手段2によって検査ステージの外部に搬出される。
位置決め手段8は、特徴記憶手段7に予め保存されている被検査物1のテンプレート画像に対して撮像結果記憶手段6に記憶された各画像が重なるように位置決めを行う。そして、位置決めされた各画像データは、二値化手段9に送出されて、それぞれ図2(a’)、(b’)に示すように二値化される。
次いで、二値化された各画像データは、論理積演算手段10に送出される。論理積演算手段10は、二値化された各画像データについて相対位置を一致させて論理積演算を行う。すなわち、二値化後の各画像データの配線パターン1bが同じ向きになるように、例えば一方の画像データ(図2(b’))を90゜逆回転する等の処理を行った後、各画像データについて論理積演算を実行する。その結果、図2(c)に示すような画像データが得られる。
このように、照明方向を異ならせて撮像された複数の画像データから生成した二値画像について、相対位置を一致させた上で論理積演算を行うことにより、多結晶基板1aの特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響がさらに除去される。つまり、被検査物1に対する照明方向を異ならせた場合でも同じ程度の光強度をもつ光指向性の少ない配線パターン1bからの反射光だけが抽出される。
引き続いて、欠陥抽出手段11は、例えば、公知技術である細線化処理によって端点や孤立点を抽出したり、あるいは良品パターンとの比較による欠陥検出などの方法を用いて欠陥を抽出する。そして、欠陥が抽出された画像データは、判定手段12により予め決定された基準により良否判定を行う。
このように、この実施の形態1の検査装置によれば、被検査物1の表面に対して略水平方向から光を照射するとともに、照明方向を異ならせて撮像された複数の画像データから生成した二値画像について論理積演算を行うことにより、多結晶基板1aの特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を有効に除去することができる。このため、従来に比べて、精度良く配線パターン1bの断線や短絡、さらにはペースト漏れ等の微小な配線パターン1bの欠陥の有無を検査することが可能となる。
なお、この実施の形態1では、相対位置変更手段として搬送手段2を回転させる回転装置4を使用したが、照明手段3a,3bを回転させるようにしてもよい。また、ここでは、回転角度は90°としたが、これに限定する必要はなく、任意の角度で回転させて複数回の撮像を行ってもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2における検査装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1では、一対の照明手段3a,3bを対向配置して被検査物1を回転させることにより照明方向を相対的に変更するように構成しているが、この実施の形態2では、図3に示すように、予め一対の照明手段3a,3bおよび3c,3dを2組配置しておき、撮像同期手段13によって照明タイミングおよび撮像タイミングを制御して被検査物1の画像を複数撮像するようにしている。
すなわち、被検査物1が搬送手段2によって検査ステージまで搬送されると、撮像同期手段13によるタイミング制御により、例えば、左右一対の照明手段3a,3bによって被検査物1を照明し、この状態で撮像手段5で被検査物1の表面を撮像する。引き続いて、前後一対の照明手段3c,3dによって被検査物1を照明し、この状態で撮像手段5で被検査物1の表面を撮像する。
このように、照明手段3a,3bおよび3c,3dの照明タイミングと撮像タイミングとを時分割で切り替えることにより、被検査物1を回転させる手間と時間を省けるので、高速に検査を行えるという利点が得られる。その他の構成および作用効果は実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3における検査装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1,2では、撮像手段5として二次元CCDカメラを使用しているが、この実施の形態3では、撮像手段5a,5bとしてラインセンサカメラを用いている。また、この実施の形態3では、2つの検査ステージが配置されるとともに、両検査ステージの間には被検査物1の配置方向を90゜回転させる相対位置変更手段としての回転装置4が設けられている。
したがって、搬送手段2は、各検査ステージにおいて、例えば左から右の方向に被検査物1を搬送するが、被検査物1は、一方の検査ステージから他方の検査ステージに移送される間に回転装置4によって、90°回転される。また、両ラインセンサカメラ5a,5bは、搬送手段2により被検査物1が搬送される方向に対して直交する方向に画像を撮像するように設定されている。
この構成の検査装置において、一方の検査ステージにおいて、被検査物1は搬送手段2によって等速度で搬送される。この状態でラインセンサカメラ5aは、搬送速度に同期しながら被検査物1の撮像を行って二次元の画像データを獲得する。次に、撮像後の被検査物1は、回転装置4によって90°回転された後、搬送手段2によって他方の検査ステージに送られる。そして、この検査ステージにおいて、被検査物1は、搬送手段2よって等速度で搬送されつつ、ラインセンサカメラ5bによって撮像を行って二次元の画像データを獲得する。
このように、この実施の形態3では、等速度で移動される被検査物1の表面を各ラインセンサカメラ5a,5bで撮像して結果的に二次元の画像データを得るので、撮像手段として二次元CCDカメラを使用する場合に比べて、さらに高分解能の画像を撮像できるという利点が得られる。また、撮像手段5a,5bの視野が直線となるため、各照明手段3a〜3dによる照明範囲が小さくてよく、均一照明を簡単に構築することができるという利点がある。その他の構成および作用効果は実施の形態1(図1)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、この実施の形態3では、2つの検査ステージの間に回転装置4を設けて被検査物1が一方の検査ステージから他方の検査ステージに搬送される間に回転させているが、図5に示すような構成とすることも可能である。すなわち、図5では、搬送手段2は、例えば、一方の検査ステージでは、左から右の方向に被検査物1を搬送するが、他方の検査ステージでは、被検査物1をこの搬送方向と直交するように後から前の方向に被検査物1を搬送するように搬送方向を切り替えるようにして、搬送手段2が相対位置変更手段を兼用する構成としている。この場合、両ラインセンサカメラ5a,5bは、被検査物1の各搬送方向に対して直交する方向に画像を撮像するように設定されている。
また、図4に示した実施の形態3では、2つの検査ステージを形成しているが、図6に示すような構成とするこもと可能である。すなわち、図6では、一つの検査ステージの外部に回転装置4を設け、例えば、搬送手段2で左から右の方向に被検査物1を搬送して被検査物1の撮像が終了すると、被検査物1を回転装置4の位置まで搬送し、回転装置4で被検査物1を90°回転した後に、搬送手段2の搬送方向が逆になるよう切り替えて、同じ検査ステージにおいて被検査物1を右から左の方向に搬送する。この構成とした場合には、ラインセンサカメラ5を備えた単一の検査ステージを設けるだけで一連の検査を実施できるので、装置全体の構成が簡素化され、安価に検査装置を構築できるという利点が得られる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における検査装置の構成図であり、図4に示した実施の形態3と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4の検査装置は、各検査ステージにおいて搬送手段2により搬送される被検査物1の搬送速度を検出する搬送速度検出手段17が設けられるとともに、搬送速度検出手段17の検出信号に基づいて撮像結果記憶手段6に記憶されている各画像データの画像歪を補正する画像歪み補正手段14が付加されている。
すなわち、ラインセンサカメラ5a,5bを用いて被検査物1を撮像する際、被検査物1の搬送速度に変動を生じた場合には、撮像手段5で撮像して撮像結果記憶手段6に記憶されている各画像データにも搬送方向に画像歪が発生している。
そこで、この実施の形態4では、各検査ステージにおいて、搬送速度検出手段17は、搬送手段2により搬送される被検査物1の搬送速度を検出し、この検出信号を画像歪み補正手段14に送出する。画像歪み補正手段14は、搬送速度検出手段17からの検出信号に基づいて、撮像結果記憶手段6に記憶されている各画像データについて搬送方向に生じる画像歪の補正を行う。
これにより、位置決め手段8によって被検査物1のテンプレート画像と撮像結果記憶手段6に記憶された各画像とが重なるように位置決めを行う場合の位置決め精度、および論理積演算手段10で二値化後の画像データについて相対位置を一致させて論理積演算を行う際の論理積演算精度をさらに向上させることができる。
その他の構成、および作用効果は実施の形態3(図4)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。また、図5、図6に示した構成に対して搬送速度検出手段17および画像歪み補正手段14を付加することも可能であり、同様な効果を得ることができる。
さらにまた、実施の形態1,2のように、二次元CCDカメラを使用する場合でも、画像歪み補正手段14を付加することにより、撮像手段5で撮像された画像データに含まれる画像歪を補正することができるので、位置決め手段8による位置決め精度、および論理積演算手段10による論理積演算精度を共に向上できるという利点がある。
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5における検査装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5の検査装置は、撮像手段5の前面に入射光の波長を選択する波長選択手段15が設けられている。この波長選択手段15は、例えば色ガラスフィルタからなり、多結晶基板1aの表面に塗布された図示しない反射防止膜の特性に応じてフィルタ特性が設定されている。
すなわち、太陽光の波長成分が図9(a)に示すような分布をもつとき、被検査物1が太陽電池の場合には、その発電効率を高めるために、図9(b)に示すように、多結晶基板1aの表面には例えば太陽光のλ1〜λ2の範囲内の波長の光に対して反射率を低くする反射防止膜が塗布されている。一方、被検査物1を照明する照明手段3a,3bの種類によっては、図9(c)に示すように、反射防止膜による効果が不十分な波長領域において波長成分がピークとなる照明光が使用されることがある。このときには、例えばλ2以上の波長の照明光が多結晶基板1aで反射されて撮像手段5に入射するため、撮像手段5で撮像して得られる画像データに雑音が多く含まれることになり、S/N比が劣化する。そこで、例えば図9(d)に示すように、λ2以上の波長の光をカットする特性をもつ波長選択手段15を撮像手段5の前面に設けておけば、このような不要な波長成分の光を除けるので、撮像手段5で撮像して得られる画像データのS/N比が改善される。
このように、この実施の形態5では、多結晶基板1aの表面に塗布された反射防止膜の特性に応じたフィルタ特性をもつ波長選択手段15を撮像手段5の前面に設けたので、撮像手段5により得られる画像データに対するS/N比を向上することができ、検査精度を高めることが可能になる。
その他の構成、および作用効果は実施の形態1(図1)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。なお、この実施の形態5では、実施の形態1の構成に対して波長選択手段15を付加した場合について説明したが、他の実施の形態2〜4の構成の検査装置に対しても同様に撮像手段5,5a,5bの前面に波長選択手段15を付加することが可能である。
実施の形態6.
図10はこの発明の実施の形態6における検査装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態6では、撮像手段5の前面に特定の振動方向の光を分離選択する偏光手段16が付加されている。このように偏光手段16を付加した場合でも、多結晶基板1aの特定の結晶からの指向性の強い反射光の影響を受け難くなるので、従来に比べて、精度良く配線パターン1bの断線や短絡、さらにはペースト漏れ等の微小な配線パターン1bの欠陥の有無を検査することが可能となる。
なお、この実施の形態6では、実施の形態1の構成に対して偏光手段16を付加した場合について説明したが、他の実施の形態2〜5の構成の検査装置に対しても同様に撮像手段5,5a,5bの前面に偏光手段16を付加することが可能である。
この発明は、太陽電池の配線パターンの検査に限定されるものではなく、多結晶基板上に配線パターンが形成されたものを被検査物とする場合に広く適用することが可能である。
この発明の実施の形態1における検査装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における検査装置の検査処理動作の説明図である。 この発明の実施の形態2における検査装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3における検査装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3における検査装置の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態3における検査装置の他の変形例を示す構成図である。 この発明の実施の形態4における検査装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5における検査装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態5における検査装置において使用する波長選択手段の作用説明図である。 この発明の実施の形態5における検査装置を示す構成図である。 被検査物を構成する配線パターンと多結晶基板の光反射特性を示す説明図である。
符号の説明
1 被検査物、1a 多結晶基板、1b 配線パターン、2 搬送手段、
3a,3b,3c,3d 照明手段、4 回転装置(相対位置変更手段)、
5,5a,5b 撮像手段、13 撮像同期手段、14 画像歪み補正手段、
15 波長選択手段、16 偏光手段。

Claims (6)

  1. 多結晶基板上に配線パターンが形成されてなる被検査物の表面に対して略水平方向から光を照射する照明手段と、上記被検査物と照明手段との相対位置を変更する相対位置変更手段と、この相対位置変更手段により変更された互いに異なる相対位置においてそれぞれ撮像を行う撮像手段と、この撮像手段により撮像された各画像データを記憶する撮像結果記憶手段と、この撮像結果記憶手段に記憶されている各画像データを二値化する二値化手段と、この二値化手段により二値化された各画像データについて上記相対位置を一致させて論理積演算を行う論理積演算手段と、この論理積演算手段により得られた演算結果を用いて上記配線パターンの欠陥を抽出する欠陥抽出手段と、上記欠陥抽出手段により得られた欠陥抽出結果に基づいて上記配線パターンの良否判定を行う判定手段と、を備えることを特徴とする検査装置。
  2. 上記相対位置変更手段の代わりに、複数の照明手段を上記被検査物に対する照明方向が異なるようにそれぞれ配置するとともに、上記各照明手段の照明タイミングと上記撮像手段の撮像タイミングとを制御する撮像同期手段を付加したしたことを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 上記撮像手段はラインセンサカメラであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査装置。
  4. 上記撮像手段により撮像された画像の歪みを補正する画像歪み補正手段を付加したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 上記撮像手段の前面に、入射光の波長を選択する波長選択手段を付加したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 上記撮像手段の前面に、偏光手段を付加したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の検査装置。
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