JP4612251B2 - コマ玩具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転中に、他のコマ玩具や他の物と接触した際の衝撃を緩衝するコマ玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紐を使わずに、コマ玩具を回転させるシューター等を用いて回転させて遊ぶコマ玩具は、数多く実用に供されている。その遊び方も様々で、例えば鉛筆や、指の上でコマ玩具を回転させたり、他のコマ玩具と同時に回転させて、回転時間を競ったり、回転時に他のコマ玩具にぶつけて倒す等の遊び方がある。
【0003】
しかしながら、従来のコマ玩具は全体が一体化されている為、回転時に他のコマ玩具にぶつけて倒す場合、ぶつけたコマ玩具も、ぶつけられたコマ玩具も、遠心力が低下し、またバランスを崩しやすく、直ぐに倒れてしまい易くて、ぶつけても、ぶつけられても回転を持続させることができなかった。
【0004】
そこで、コマ玩具の回転を維持させる(遠心力を持続させる)こと、受けた衝撃を逃がしバランスを保持することにより、他のコマ玩具にぶつけたり、ぶつけられたり等した際に倒れにくくすることが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、他のコマ玩具や他の物と接触した際の衝撃を緩衝し、回転の持続時間を延長することによって、より興趣性に富んだコマ玩具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コマ玩具であって、複数の部材を重合状態に取り付けて形成され、該部材のうち、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であることにより、他のコマ玩具や他の物と接触した際に、上層部材がその衝撃によって、その他の部材と独立に回動することにより、その他の部材はその衝撃を余り受けることなく回転を続けることができる。従って、とても衝撃に強いコマ玩具を提供することができる。
【0008】
また、本発明は、前記その他の部材に係止部材を含み、前記上層部材は、該係止部材を介して前記その他の部材に係脱可能に取り付けられようにしても良い。
【0009】
本発明によれば、前記上層部材は、前記係止部材を介して前記その他の部材に係脱可能に取り付けられることにより、簡単な構成によって、該上層部材の独立回動を実現可能とすることができる。又更に、例えば色々な攻撃方法、遊び方、回転方法に対応した形状の上層部材を、状況や、遊び方等に応じて取替えすることもでき、応用自在のコマ玩具を提供することができる。
【0010】
また、本発明は、前記上層部材は、前記係止部材を撚回することによって、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又はその他の部材とは独立に回動不能となるようにしても良い。
【0011】
本発明によれば、簡単な操作によって、前記上層部材は、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又はその他の部材とは独立に回動不能となり得る。又それにより、状況や、遊び方等に応じて、前記上層部材を、その他部材とは独立に回動可能としたり又はその他の部材とは独立に回動不能にしたりすることができ、応用自在のコマ玩具を提供することができる。
【0012】
また、本発明は、前記その他の部材は、下面中心に回転軸を有する最下層部材と、弾性を有する弾性部材と、係止片を有するスライド部材と、中間部材と、錘機能及び開口を有する中層部材とを含み、該最下層部材に、該弾性部材が収納され、該弾性部材の上部に該スライド部材が載置され、該スライド部材を貫通させるように該中間部材の一部が該最下層部材に収納され、該中層部材の開口に該スライド部材を貫通させるように該中層部材が該最下層部材に螺設されて構成されるようにしても良い。
【0013】
本発明によれば、錘機能を有する中層部材によって、コマとしての優れた回転特性を得ることができ、また、バランスの取れたコマ玩具を提供することができる。また、簡単な構成で、前記上層部材の独立回動を実現可能な構成を提供することができる。
【0014】
また、本発明は、前記上層部材は、前記スライド部材を貫通させるように前記中層部材に載置され、前記係止部材は、該上層部材に載置され且つ該係止部材の一部を該スライド部材内に嵌挿させることにより、前記上層部材は、前記その他の部材に係脱可能に取り付けられるようにしても良い。
【0015】
本発明によれば、簡単な方法によって、前記上層部材を、前記その他の部材に係脱自在に取り付けることができ、小さな子供であっても容易に該コマ玩具を構成することができる。
【0016】
また、本発明は、前記中間部材から突出するスライド部材の長さの変化によって、前記上層部材の緊緩が調整されて、該上層部材は、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又は前記その他の部材とは独立に回動不能となるようにしても良い。
【0017】
本発明によれば、前記中間部材から突出するスライド部材の長さの変化によって、前記上層部材の緊緩が調整される構成により、簡単な構成で、確実に、前記上層部材を独立回動させることができ、又は前記上層部材を独立回動不能とさせることができ、衝撃に強いコマ玩具を実現可能とする。
【0018】
また、本発明は、前記上層部材は、鍔部を有し、最下層部材と中層部材の外側にはみ出すように形成されるようにしても良い。
【0019】
本発明によれば、前記上層部材が、鍔部を有し、最下層部材と中層部材の外側にはみ出すように形成されることにより、他のコマ玩具や、他の障害物にぶつけて回転させることができる。
【0020】
また、本発明は、コマ玩具であって、複数の部材を重合状態に取り付けて形成され、該部材のうち、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であり、前記その他の部材に係止部材を含み、前記上層部材は、該係止部材を介して前記その他の部材に係脱可能に取り付けられ、前記上層部材は、前記係止部材を撚回することによって、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又は前記その他の部材とは独立に回動不能となることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、複数の部材を重合状態に取り付けて形成され、該部材のうち、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であるコマ玩具である。その他の部材は、最下層部材、弾性部材、スライド部材、中間部材、中層部材、係止部材から構成され、上層部材は該係止部材を介してその他の部材に係脱可能に取り付けられ、また該係止部材の撚回によって、該上層部材の独立回動が実現可能となる。
【0022】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態におけるコマ玩具の斜視図である。
図1において、符号1は本発明に係るコマ玩具を示し、このコマ玩具1は、最下層部材2と、最下層部材2の上に配置された中層部材6と、中層部材6の上に独立に回動可能に配置された上層部材7と、上層部材7内に配置された係止部材8とから構成され、前記各部材2,6,7,8は階層状に配置されている。
【0023】
次に、各部材について図2及び図3に従って詳細に説明する。
最下層部材2は、下面が倒立円錐状に形成され、その下頂部には回転軸20が形成されている。そして、その回転軸20の上部には、中空の弾性部材収納部21が形成され、その内部には、弾性部材3が収納される。そして更にその弾性部材収納部21の上部には、中間部材収納部22が凹設され、その内部に中間部材5の下部が収納される。更にその中間部材収納部22の上部には、所定の箇所に、中層部材6を螺設する為の螺孔25aを有する螺孔突起25及び位置合わせ突起26が、螺孔突起台23及び位置合わせ突起台24上に形成される。尚、最下層部材2は合成樹脂等によって形成すれば良い。
【0024】
スライド部材4は、円筒状に形成され、下から3分の1程度の外周面に、係止片40が形成されており、更に頂部には、角柱形状の係止部材嵌挿孔41が配設され、更にその係止部材嵌挿孔41の下部には図示しない螺孔が配設される。係止片40は、スライド部材4に垂直に形成されており、スライド部材4の外周面の一部に、スライド部材4の断面直径より大きい直径の半円アーチ状の固定部分40aが形成される。更にその固定部分40aの外側に、この固定部分40aの一部と繋がるように半円アーチ状で、且つ可撓性を持つよう細く形成された可撓部分40bがある。更にこの可撓部分40bの中央部分には、スライド部材4と平行するように係止突起40cが形成される。尚、スライド部材4は合成樹脂等によって形成すれば良い。
【0025】
中間部材5は、円筒状の主部材50、補助部材51、バネ52によって構成され、スライド部材4を貫通させるように、円筒状の主部材50及び補助部材51の中心部分に、それぞれ内軸孔50a及び内軸孔51aが貫穿される。
【0026】
主部材50の下部内側には、スライド部材4の係止片40の直径とほぼ同じ程度の直径を有する凹陥部50bを有する。更にその凹陥部50bの外周には所定の箇所に、スライド部材4の係止突起40cと嵌合するような係止凹欠部50cを複数有する。そして、凹陥部50bの内軸孔50aの外周の一部に、山状に形成されたスライド部材調整突起部50dが形成される。このスライド部材調整突起部50d及び内軸孔50aに、スライド部材4の係止片40が係止されることによって、中間部材5の上部から突出する、スライド部材4の長さが変わる。このことによって、スライド部材4の下部に配設され且つ最下層部材2に収納される弾性部材3の弾性力が調整される。
また、主部材50の外周面には、中間部材5を最下層部材2の中間部材収納部22へ収納した場合に、位置ズレが起きないように、最下層部材2の螺孔突起台23及び位置合わせ突起台24に掛止されるよう掛止突起50eが形成される。更に主部材50の外周面には、中層部材6を配設する際に、位置ズレを起こさないように、嵌合突起50fが形成される。また、主部材50の上部には、シューター100の回転片102に係合する係合片50gが突出形成される。そして、内軸孔50aの外周に、補助部材51を収納する為の補助部材収納部50hが凹設され、更にその補助部材収納部50hの側面には、補助部材掛止溝50iが形成される。
【0027】
補助部材51は、内軸孔51aを有する中空の円筒状を成しており、その外周面には、主部材50の補助部材掛止溝50iに掛止されるよう、複数の掛止爪51bを有する。
【0028】
そして、主部材50の補助部材収納部50hに、内軸孔50aの直径より大きく、補助部材収納部50hの直径よりも小さいバネ52を収納し、補助部材51をそのバネ52に被嵌すると共に、主部材50の補助部材収納部50hに収納し、その掛止爪51bを補助部材掛止溝50iに掛合させる。すると、中間部材5が形成され、補助部材51の配設部分が弾性を有するように構成される。
尚、中間部材5は合成樹脂等によって形成すれば良い。
【0029】
中層部材6は、中央が開口した八角板状(円板状や他の多角板状でもよい)に形成され、内周部には内側の所定の箇所に、張り出し片60が突出形成され、各張り出し片60の中央には、嵌合孔61が形成されている。また、中間部材5の嵌合突起50fと嵌合するよう嵌合溝62が形成される。尚、中層部材3は他の部材に比べて重量の大きい錘部材とし、金属によって形成するのが好ましい。
【0030】
上層部材7は、円板状に形成され、外周面に、等間隔に3つの鍔部70が一体的に形成され、且つこの鍔部70は最下層部材2と中層部材6の外側にはみ出すように形成される。また、上層部材7の内側の中央部分に、内軸孔71が形成され、その内軸孔71の外周には、係止部材8を載置する為の係止部材受け部72が形成される。更に係止部材受け部72の縁には、係止部材8の上部材80の波形ラック80bと歯合するよう波形ラック72aが突出形成される。尚、この波形ラック72aを構成する歯の形は、歯先を適度に丸めた台形状にするのが望ましい。
また、係止部材受け部72の外周の一部に、シューター100の回転片102を通す為の、一対の長孔73が形成される。尚、上層部材7は合成樹脂等によって形成すれば良い。
【0031】
係止部材8は、上部材80と、下部材81から構成される。
上部材80は、円板状に形成され、中央部分に、螺孔80aを有する。また、上部材80の下部縁部には、係止部材受け部72の波形ラック72aと歯合するよう波形ラック80bが突出形成される。尚、この波形ラック80bを構成する歯の形は、歯先を適度に丸めた台形状にするのが望ましい。
また、上部材80の裏面には、下部材81の上部を嵌合させる為の下部材嵌合溝が形成される(図示せず)。
【0032】
下部材81の上部は、下部材嵌合溝に嵌合するような形状を成しており、下部材81の下部は、角柱形状のスライド部材4の係止部材嵌挿孔41に嵌挿する為、角柱形状を成している。更に、下部材81の内部中心部分に、螺孔81aが貫穿される。そして、上部材80の下部材嵌合溝80cに、下部材81の上部を嵌合させて、ワッシャーを介して上部材80に下部材81が螺設され、係止部材8が構成される。
【0033】
そして、この係止部材8の下部材81を、スライド部材4の下部材嵌合溝に嵌挿することにより、係止部材8及び上層部材7は、最下層部材2及び中層部材6と係脱可能に形成される。尚、係止部材8は合成樹脂によって形成するのが好ましい。
【0034】
次に、コマ玩具1の有機的結合構成について詳細に説明する。
最下層部材2の弾性部材収納部21に弾性部材3が収納され、この弾性部材3の上部に、スライド部材4が載置され、このスライド部材4が内軸孔51aを貫通するよう中間部材5の一部が、中間部材収納部22に収納される。この時、中間部材5の掛止突起50eが、最下層部材2の螺孔突起台23及び位置合わせ突起台24によって掛止されるように収納される。
【0035】
そして、中層部材6の嵌合溝62に、中間部材5の嵌合突起50fが嵌合され、更に中層部材6の嵌合孔61に、最下層部材2の螺孔突起25及び位置合わせ突起26が嵌合され、その螺孔突起25の螺孔25aにワッシャーを介して螺子82が螺合される。即ち中層部材6が、最下層部材2に螺設される。
【0036】
そして上層部材7の中心部分に配設された内軸孔71に、スライド部材4を通すようにして、上層部材7が中層部材6の上に載置される。
そして、スライド部材4の下部材嵌合溝80cに、係止部材8の下部材81が嵌挿されると、係止部材8及び上層部材7が、その他の部材と係脱可能に形成される。
【0037】
そして、この係止部材8を撚回すると、即ち係止部材8を螺子82を中心にして回動させると、スライド部材4も協動し、従ってスライド部材4の係止片40も、中間部材5の凹陥部50b内を回動する。尚この時、スライド部材4の係止片40は、中間部材5の凹陥部50b内のスライド部材調整突起部50d及び内軸孔50aによって係止されながら、しかしスライド部材4の係止片40の可撓部分40bが撓曲する為、回動することができる。そして、撚回が停止された時、即ち回動が停止された時に、スライド部材4の係止片40は、中間部材5の凹陥部50b内のスライド部材調整突起部50d及び内軸孔50aによって係止される。
【0038】
そして図4(A)に示すように、例えば係止片40の固定部分40aが山状のスライド部材調整突起部50dの頂の下に在る時は、即ち係止片40がスライド部材調整突起部50dの頂によって係止される時、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最短となる。図4(B)に示すように、係止片40の固定部分40aがスライド部材調整突起部50d下に無い時は、即ち係止片40が内軸孔50aによって係止される時、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最長となる。図4(C)に示すように、係止片40の固定部分40aが,山状のスライド部材調整突起部50dの傾斜部分下に在る時は、即ち係止片40の固定部分40aがスライド部材調整突起部50dの傾斜部分によって係止される時、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さは前記最短の長さより長く、前記最長の長さより短くなる。即ち係止部材8の回動によって、中間部材5の上部から突出する、スライド部材4の長さが変わる。
【0039】
また、スライド部材4の動作によって、スライド部材4の下部に配設され且つ最下層部材2に収納される弾性部材3の弾性力が、調整されることにより、スライド部材4の動作状態が維持される。即ち、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最長の時は、中間部材5の下部から突出するスライド部材4の長さが最短で、従ってスライド部材4が弾性部材3を押圧する力は弱い為、スライド部材4は、弾性部材3の弾性力によって弱く押上げられる状態となる。しかし、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最短の時は、中間部材5の下部から突出するスライド部材4の長さが最長で、従ってスライド部材4が弾性部材3を押圧する力は強い為、スライド部材4は、弾性部材3の弾性力によって強く押上げられる状態となる。中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最短の長さより長く、最長の長さより短い時は、スライド部材4は、その長さに応じた強さの、弾性部材3の弾性力によって押上げられる状態となる。
更に、スライド部材4の係止片40の係止突起40cが、中間部材5の係止凹欠部50cに嵌合することにより、静止状態となり、次に係止部材8を回動させるまで、その状態が維持される。
【0040】
そして、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最短の時は、係止部材8及び上層部材7には隙間が無く、従って係止部材8の波形ラック80b及び上層部材7の波形ラック72aが互いに強い力で押さえ付け合いながら歯合する為、係止部材8及び上層部材7が、最下層部材2及び中層部材6に固装される。従って、上層部材7は、その他の部材とは独立に回動不能となる。
【0041】
中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが最長の時は、係止部材8及び上層部材7には隙間が生じ、従って係止部材8の波形ラック80b及び上層部材7の波形ラック72aが互いに弱い力で押さえ付け合いながら歯合する為、上層部材7が、その他の部材とは独立に回動可能となる。このとき、中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さは、上層部材7の波形ラック72aの高さと係止部材8の波形ラック80bの高さの和と同程度であれば、互いに殆ど係止されることなく、上層部材7は係止部材8に殆ど係止されずに、より独立回動しやすくなる。
更に、上述のように、波形ラック72a及び波形ラック80bを歯の形が、歯先が適度に丸められた台形状であれば、互いに殆ど係止されることなく、上層部材7は係止部材8に殆ど係止されずに、更により独立回動しやすくなる。
【0042】
中間部材5の上部から突出するスライド部材4の長さが、前記最短の長さより長く、前記最長の長さより短い時は、係止部材8及び上層部材7には、突出するスライド部材4の長さに応じた隙間が生じ、従って係止部材8の波形ラック80b及び上層部材7の波形ラック72aが互いに、その長さに相応した力で押さえ付け合いながら歯合する。従って、上層部材7は、その押さえ付け合う力に応じた、その他の部材とは独立に回動する回動状態を得ることができる。
【0043】
即ち、係止部材8の回動によって、スライド部材4の長さが変化することによって、係止部材8と上層部材7との隙間の大きさが変化し、その隙間の大きさに従って、係止部材8及び上層部材7が互いに押さえ付け合う力の大小が調整され、上層部材7の緊緩が調整される。これにより、上層部材7の回動状態が変化する。
【0044】
従って、コマ玩具1の回転時に他のコマ玩具とぶっけて倒すという遊びをするときや、他の障害物と接触したときに、上層部材7がその衝撃によって回転軸を有するその他の部材と独立に回転することにより、その他の部材はその衝撃を余り受けることなく回転を続けることができる。従って、とても衝撃に強いコマ玩具を提供することができる。また更に、上層部材7の回動状態を、係止部材8の撚回具合によって調整することにより、他のコマ玩具と接触したときの衝撃の受け方を調整することができ、より戦略性の高いコマ遊びをすることができる。
【0045】
尚、コマ玩具1を回転させる場合、図5に示すように、シュ−タ−を使用すれば良い。シュ−タ−100は従来から幾つかのタイプがあるが、このシュ−タ−100はピニオン・ラック機構を利用し、本体100aの内部に歯車(図示せず)によって回転する回転体101を設け、その下方に一対の回転片102を突出したので、本体100aに貫通させたラック部材103には前記歯車を噛み合いさせ、ラック部材103を一方に強く引くことにより回転体101を回転させるものである。
尚、コマ玩具1をシュ−タ−100を用いて回転させる方法については周知であるから、ここではコマ玩具1とシュ−タ−100との取り付け状態の詳しい説明は省略する。
【0046】
また、上記構成のコマ玩具1は、回転時に他のコマ玩具とぶつけて倒すという遊びの他に、それ自体通常のコマと同じように回転させたりすることができる。
【0047】
以上、好ましい実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変できる。なお、本発明のコマ玩具の形状は、上述の通りでなくても良い。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、次のような効果を有する。
【0049】
本発明によれば、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であることにより、他のコマ玩具や他の物と接触した際に、上層部材がその衝撃によって、その他の部材と独立に回動することにより、その他の部材はその衝撃を余り受けることなく回転を続けることができる。従って、とても衝撃に強いコマ玩具を提供することができる。
【0050】
本発明によれば、前記上層部材は、前記係止部材を介して前記その他の部材に係脱可能に取り付けられることにより、簡単な構成によって、該上層部材の独立回動を実現可能とすることができる。又更に、例えば色々な攻撃方法、遊び方、回転方法に対応した形状の上層部材を、状況や、遊び方等に応じて取替えすることもでき、応用自在のコマ玩具を提供することができる。
【0051】
本発明によれば、簡単な操作によって、前記上層部材は、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又はその他部材とは独立に回動不能となり得る。又それにより、状況や、遊び方等に応じて、前記上層部材を、その他部材とは独立に回動可能としたり又はその他部材とは独立に回動不能とすることができ、応用自在のコマ玩具を提供することができる。
【0052】
本発明によれば、錘機能を有する中層部材によって、コマとしての優れた回転特性を得ることができ、また、バランスの取れたコマ玩具を提供することができる。また、簡単な構成で、前記上層部材の独立回動を実現可能な構成を提供することができる。
【0053】
本発明によれば、簡単な方法によって、前記上層部材を、前記その他の部材に係脱可能に取り付けることができ、小さな子供であっても容易に該コマ玩具を構成することができる。
【0054】
本発明によれば、前記中間部材から突出するスライド部材の長さの変化によって、前記上層部材の緊緩が調整される構成により、簡単な構成で、確実に、前記上層部材を独立回動させることができ、又はその他部材とは独立に回動不能とすることができ、衝撃に強いコマ玩具を実現可能とする。
【0055】
本発明によれば、前記上層部材が、鍔部を有し、最下層部材と中層部材の外側にはみ出すように形成されることにより、他のコマ玩具や、他の障害物にぶつけて回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコマ玩具の斜視図。
【図2】 前記コマ玩具の分解図。
【図3】 中間部材の詳細な分解図で、(A)は主部材及び補助部材の正面斜視図、(B)は主部材の裏面斜視図。
【図4】 図1のコマ玩具の概略投影図で、スライド部材の出没する長さの説明図で、(A)は出没する長さが最長の状態を示す図、(B)は出没する長さが最短の状態を示す図、(C)は出没する長さが最長と最短の間の状態を示す図。
【図5】 シュ−タ−にコマ玩具を取り付けた状態の斜視図。
【符号の説明】
1 コマ玩具
2 最下層部材
20 回転軸
21 弾性部材収納部
22 中間部材収納部
23 螺孔突起台
24 位置合わせ突起台
25 螺孔突起
25a 螺孔
26 位置合わせ突起
3 弾性部材
4 スライド部材
40 係止片
40a 固定部分
40b 可撓部分
40c 係止突起
41 係止部材嵌挿孔
5 中間部材
50 主部材
50a 内軸孔
50b 凹陥部
50c 係止凹欠部
50d スライド部材調整突起部
50e 掛止突起
50f 嵌合突起
50g 係合片
50h 補助部材収納部
50i 補助部材掛止溝
51 補助部材
51a 内軸孔
51b 掛止爪
52 バネ
6 中層部材
60 張り出し片
61 嵌合孔
62 嵌合溝
7 上層部材
70 鍔部
71 内軸孔
72 係止部材受け部
72a 波形ラック
73 長孔
8 係止部材
80 上部材
80a 螺孔
80b 波形ラック
81 下部材
81a 螺孔
82 螺子
100 シューター
100a 本体
101 回転体
102 回転片
103 ラック部材
Claims (5)
- 複数の部材を重合状態に取り付けて形成され、該部材のうち、上層部材が、その他の部材とは独立に回動可能であり、前記その他の部材に係止部材を含み、前記上層部材は、該係止部材を介して前記その他の部材に係脱可能に取り付けられ、前記上層部材は、前記係止部材を撚回することによって、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又は前記その他の部材とは独立に回動不能となることを特徴とするコマ玩具。
- 請求項1において、前記その他の部材は、下面中心に回転軸を有する最下層部材と、弾性を有する弾性部材と、係止片を有するスライド部材と、中間部材と、錘機能及び開口を有する中層部材とを含み、該最下層部材に、該弾性部材が収納され、該弾性部材の上部に該スライド部材が載置され、該スライド部材を貫通させるように該中間部材の一部が該最下層部材に収納され、該中層部材の開口に該スライド部材を貫通させるように該中層部材が該最下層部材に螺設されて構成されることを特徴とするコマ玩具。
- 請求項2において、前記上層部材は、前記スライド部材を貫通させるように前記中層部材に載置され、前記係止部材は、該上層部材に載置され且つ該係止部材の一部を該スライド部材内に嵌挿させることにより、前記上層部材は、前記その他の部材に係脱可能に取り付けられることを特徴とするコマ玩具。
- 請求項3において、前記中間部材から突出するスライド部材の長さの変化によって、前記上層部材の緊緩が調整されて、該上層部材は、前記その他の部材とは独立に回動可能となる又は前記その他の部材とは独立に回動不能となることを特徴とするコマ玩具。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のコマ玩具において、前記上層部材は、鍔部を有し、最下層部材と中層部材の外側にはみ出すように形成されることを特徴とするコマ玩具。
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