JP4611236B2 - 熱伝導材、放熱構造を備えた装置、及び、熱伝導材の製造方法 - Google Patents

熱伝導材、放熱構造を備えた装置、及び、熱伝導材の製造方法 Download PDF

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本発明は熱伝導材、放熱構造を備えた装置、及び、熱伝導材の製造方法に係り、特に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材を備えた熱伝導材の構造及び製法に関する。
一般に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材の表面に陽極酸化被膜を形成した熱伝導材が知られている。このような熱伝導材は、半導体集積回路のヒートシンクとして用いられたり、放熱構造を有する回路基板の基体として用いられたりしている。通常、上記の陽極酸化被膜は基材の絶縁性を確保するために形成されるものであり、また、ヒートシンクの熱放射率を向上させるために、陽極酸化被膜の微細孔に染料を含浸させて被膜を黒色に着色することも行われている。
従来のヒートシンク等の放熱体に関する技術としては、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材の表面に陽極酸化被膜を形成し、この陽極酸化被膜の封孔度を所定値以上とすることで、半導体装置の封止用に用いる合成樹脂との密着性を高める方法(例えば、以下の特許文献1参照)が知られている。また、アルミニウム基材に形成した陽極酸化被膜を多孔質層とバリア層の2層構造とする方法(例えば、以下の特許文献2参照)が知られている。
特開平11−12797号公報 特開平10−4260号公報
しかしながら、近年の半導体集積回路の高性能化及び高集積化によって発熱量は年々増加している一方、携帯電話等の普及によって電子回路の小型化の要請も強くなっていることから、放熱体の大型化にも制約があるため、放熱体には放熱特性に関するさらなる高性能化が求められている。
また、特に半導体製品の高発熱量化や小型化によって、回路を構成する基板材料や半導体製品内に組み込まれてチップから出た熱を外部に伝導する材料についても、従来よりも高い熱伝導性が求められるようになってきている。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材に陽極酸化処理を施してなる熱伝導材の熱伝導特性を従来よりも高めることにより、放熱構造の大型化を回避しつつ放熱効果を高めることを可能にすることにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の熱伝導材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材と、該基材の表面に形成された、微細孔を備えた多孔質の陽極酸化被膜と、該陽極酸化被膜の前記微細孔の内部に配置されたn型半導体の微粒子と、を具備することを特徴とする。ここで、アルミニウム合金にはアルミニウムを主体とする各種合金が含まれるが、特に、アルミニウムを主体とし、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)、銅(Cu)、リチウム(Li)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)等の1種又は2種以上の金属を含む合金をいう。
本発明によれば、陽極酸化被膜の微細孔の内部にn型半導体を配置することにより、陽極酸化被膜の熱伝導率が大きくなり、熱放射率も向上することが認められた。その理由は必ずしも明らかではないが、陽極酸化被膜中にn型半導体が分散配置されることにより、温度が上昇するとn型半導体の電気抵抗値が低下することで陽極酸化膜のインピーダンスが低下するため、これに対応して被膜の熱伝導率が上昇するためと考えられる。
本発明において、前記n型半導体の微粒子がn型半導体としてn型ドーパントを含有する酸化亜鉛を含むことが好ましい。これらの酸化物半導体はいずれも微粒子化が可能であり、10〜500nm程度の平均粒径を有する微粒子として入手できる。特に、アルミニウム(Al)をドープした酸化亜鉛、ガリウム(Ga)をドープした酸化亜鉛、アンチモン(Sb)をドープした酸化亜鉛などが最も有効である。なお、酸化亜鉛以外の材料、例えば、アンチモン(Sb)をドープした酸化錫、アンチモンをドープした酸化錫と酸化チタンの合成物などもn型半導体となるものであれば用いることが可能である。さらに、酸化物半導体以外の他のn型半導体としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、化合物半導体(GaP、InP、GaAsなど)なども挙げられる。
本発明において、前記n型半導体の微粒子が封孔処理により閉鎖された前記微細孔の内部に配置されていることが好ましい。n型半導体の微粒子が配置された微細孔を封孔処理によって閉鎖することにより、n型半導体の微粒子が微細孔の内部に確実に保持され、しかも、脱落や磨耗等によってn型半導体が滅失することも防止されるため、経年劣化等を有効に抑制することができる。
本発明において、前記陽極酸化被膜は蓚酸アルマイトであることが好ましい。蓚酸アルマイト、すなわち、蓚酸水溶液の電解作用によって形成した陽極酸化被膜は構造が緻密で安定した特性を示すが、本発明において蓚酸アルマイトを陽極酸化被膜として用いることにより、通常の硫酸水溶液等を用いたものよりも高い熱伝導性及び放熱性を示すことが確認された。
本発明において、前記微細孔に黒色の着色材が含浸されていることが好ましい。熱伝導材を放熱体として用いる場合、黒色の着色材を微細孔に含浸させることにより、熱放射率をさらに高めることができるため、放熱特性をさらに向上させることができる。
次に、本発明の放熱構造を備えた装置は、上記のいずれかに記載の熱伝導材と、該熱伝導材に熱接触した発熱体とを具備することを特徴とする。この装置によれば、陽極酸化被膜の高い熱伝導性を利用して従来よりも高性能の放熱構造を形成することができる。ここで、発熱体は熱伝導材の前記陽極酸化被膜の形成された表面部位に熱接触していることが好ましく、さらに、熱伝導材の表面に密着剤を介して密着配置されることが好ましい。密着材としては、発熱体と熱伝導材の陽極酸化被膜との間の熱接触面積を増大させるものであれば如何なるものであってもよいが、例えば、合成樹脂、金属ペースト、放熱グリスなどが挙げられる。特に、熱伝導性に優れた金属ペースト、導電性塗料、放熱グリスなどが望ましい。
次に、本発明の熱伝導材の製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材に陽極酸化処理を施して前記基材の表面に微細孔を備えた多孔質の陽極酸化被膜を形成する工程と、該陽極酸化被膜の前記微細孔の内部にn型半導体の微粒子を導入する工程と、を具備することを特徴とする。ここで、前記n型半導体の微粒子がn型半導体としてn型ドーパントを含有する酸化亜鉛を含むことが好ましい。また、前記n型半導体の微粒子を前記微細孔の内部に導入した後に、前記陽極酸化被膜に封孔処理を施す工程をさらに具備することが好ましい。
本発明において、前記微細孔の内部にn型半導体の微粒子を導入する工程では、前記微細孔の平均孔径よりも小さな平均粒径を有するn型半導体の微粒子を分散させた懸濁液中に前記熱伝導材が浸漬されることが好ましい。これによれば、陽極酸化被膜の微細孔の内面は高い活性を有することにより、懸濁液中に含まれるn型半導体の微粒子が微細孔の内部に導入されると、その内面に吸着され、安定的に微細孔の内部に配置される。この方法では、n型半導体の微粒子が分散された懸濁液中に浸漬させるだけでよいため、きわめて簡単にn型半導体の微粒子を導入することができる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。図1は本発明に係る熱伝導材の実施形態である放熱体(放熱板或いはヒートシンク)11及び、この放熱体11で構成される放熱構造を備えた装置(電子回路装置)10の側面図、図2は放熱体11の概略斜視図である。本実施形態の放熱体11は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、板状の基部11Aと、この基部の片面から突出した複数の放熱フィン11Bとを一体に備えたものとなっている。この装置10は、放熱体11の基部11Aの放熱フィン11Bが設けられた面とは反対側の面上に固定された発熱体12を含む。この発熱体12は、半導体集積回路等を構成するチップ12Aと、このチップ12Aを包摂するセラミックスや合成樹脂等からなるパッケージ12Bと、チップ12Aと熱的に接触しているとともにパッケージ12Bに被覆されない露出部分を備えたアルミニウム等といった熱伝導性の良好な基板(取付板)12Cとを有している。発熱体12は、基板12Cが螺子止めなどの適宜の方法によって放熱体11の基部11Aの表面上に固定されることにより、放熱体11と一体的に構成される。基板12Cと基部11Aとの間には図示しない密着剤、例えば、放熱グリス、各種ペースト、接着剤等が介在し、発熱体12と放熱体11との間の実質的な熱的接触面積を増大させている。この密着剤としては、熱伝導性の良好な放熱グリスや金属ペーストなどが好ましい。
本実施形態の放熱体11の表面(好ましくは全面、或いは、少なくとも発熱体12が接触している基部11Aの表面部位からフィン11Bの表面部に至る範囲)には陽極酸化被膜が形成されている。この陽極酸化被膜は、電解液中で陽極酸化処理を行うことによってアルミニウム又はアルミニウム合金の基材の表面に形成される酸化膜(所謂、アルマイト)である。通常、陽極酸化被膜は微細孔を有する多孔質であり、本実施形態はこの多孔質の微細孔を利用して機能性付与を行った熱伝導材に関する。
図3は本実施形態の熱伝導材の製造方法の一例を示す概略工程図である。本実施形態の熱伝導材の製造方法では、まず、アルミニウム又はアルミニウム合金の基材を用意する。この基材は、熱伝導材の最終的な用途に応じた形状に成形しておくことが好ましい。例えば、熱伝導材として上記の放熱体11を製造する場合には、図1及び図2に示す形状に加工された基材を用いる。
ここで、基材は、純アルミニウム(JIS1000系、概ね99wt%以上のアルミニウムを含む。Fe、Siなどを微量添加する場合が多い。)に限らず、多孔質の陽極酸化膜を形成可能なものであれば各種のアルミニウム合金(Al−Cu(JIS2000)系、Al−Mn(JIS3000)系、Al−Si(JIS4000)系、Al−Mg(JIS5000)系、Al−Mg−Si(JIS6000)系、Al−Zn−Mg(JIS7000)系などを用いることができる。もちろん、これらのJISで規格化された合金に限らず、種々の添加物を適宜の添加量で含む各種の合金を用いることができる。アルミニウム合金における主要な添加物の含有量は一般的に0.1〜5wt%程度である。なお、アルミニウム合金の種類によって陽極酸化被膜の色が変わることがある。例えば、銅を含むアルミニウム合金(固溶)の陽極酸化被膜は黄色〜緑色、シリコンを含むアルミニウム合金(析出)の陽極酸化被膜は灰色〜黒色、マンガンを含むアルミニウム合金(析出)の陽極酸化被膜は黒色、クロムを含むアルミニウム合金(析出)の陽極酸化被膜は黒色、鉄を含むアルミニウム合金(析出)の陽極酸化被膜は灰色〜黒色となる場合のあることが知られている。このような場合には、後述する着色処理を不要とすることができるといった利点が得られる。
[製造方法]本実施形態の熱伝導材の製造方法では、図3のステップS1に示すように、基材の前処理を行う。この前処理は必須の構成ではないが、通常、一般的に入手した工業用アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材に対しては、表面を清浄化して、後述する陽極酸化被膜を良好かつ均一に形成するために行われる。この前処理においては、通常、脱脂処理、アルカリ処理、中和処理を順次に行う。脱脂処理では例えば洗剤や溶剤で基材を洗浄して表面の油脂類を除去する。アルカリ処理では例えば5〜8wt%程度の苛性ソーダ水溶液を50〜60℃程度としたもので基材を洗浄する。中和処理ではアルカリ処理で付着したアルカリを中和するために例えば10〜15%程度の硝酸又は塩酸を適用する。最後に、基材を充分に水洗する。
次に、ステップS2において陽極酸化処理を実施する。この陽極酸化処理では、基材を陽極とし、電解液中で基材を陰極と対向配置させ、電解作用によって基材の表面を酸化する。陰極には炭素(カーボン)、鉛、アルミニウム等を用いることができる。電極間には直流又は交流を印加する。電解液としては、硫酸水溶液が一般的であるが、硝酸、クロム酸等を含む電解液であってもよい。電流密度は、例えば0.5〜3.0A/dmの範囲内で処理できる。陽極酸化被膜の膜厚は用途により異なるが、一般的には1〜30μmの範囲内の厚みとされる。ただし、最低限の耐久性を確保しつつ、容易に形成できるようにするためには、6〜25μmが好ましく、特に、7〜20μmの範囲内であることが望ましい。
図5は、陽極酸化被膜11Pを形成したときの放熱体11の表層部の断面構造を模式的に示す概略断面図である。基材11S上に形成された陽極酸化被膜11Pは、基材11S側に形成されるバリア層11Paと、このバリア層11pa上に形成される微細孔11hを備えたポーラス層11pbとの複合構造となっている。本実施形態の陽極酸化皮膜11Pはこのような複合構造に限定されるものではないが、少なくとも微細孔11hを備えた多孔質のポーラス層11pbを有することが必要である。微細孔11hの孔径は通常10〜300nm程度、微細孔11h同士の間隔は30〜500nm程度となる。
次に、上記のように微細孔11hを備えた多孔質の陽極酸化被膜11Pを形成した後に、ステップS3において機能材導入処理を行う。この機能材導入処理では、n型半導体の微粒子11seを上記微細孔11hの内部に導入する。この工程は、例えば、微細孔11hの平均孔径よりも小さな平均粒径を有するn型半導体の微粒子11seを分散させた懸濁液を調製し、この懸濁液中に陽極酸化被膜11Pを浸漬することにより、簡単に行うことができる。例えば、上記懸濁液に陽極酸化被膜11Pで被覆された基材11Sを浸漬し、懸濁液を攪拌しながら10〜30分程度、好ましくは約20分程度保持する。この場合、n型半導体の微粒子11seを水などに分散させて上記懸濁液を調製するが、微粒子の凝集を解くことができず分散しにくい場合には、例えば、蓚酸や燐酸などの弱酸水溶液などの酸性水溶液、或いは、界面活性剤などの分散剤を用いることによって凝集を解き、均一に分散させることができる。ただし、酸性水溶液を用いる場合には酸性度が強くなると陽極酸化被膜11Pが溶解してしまうので、pHを5〜7の範囲に調整することが好ましい。n型半導体の微粒子11seを微細孔11h内に効率的に導入するためには、懸濁液の攪拌を充分に行ったり、或いは、超音波振動を印加したりすることが好ましい。なお、陽極酸化処理の終了後、基材を浴から出し、水洗を充分に行う。
n型半導体の微粒子11seとしては、例えば、ガリウム(Ga)やアルミニウム(Al)をドープした酸化亜鉛の粉黛(一般には「導電性酸化亜鉛」と呼ばれるもの)を用いる。このような酸化亜鉛としては1次粒径(凝集前の粒径)が10〜500nm程度のものが入手できる。ドーパントとしてはアンチモン(Sb)を用いることも可能である。また、アンチモン(Sb)をドープした酸化錫、酸化チタンと酸化錫の合成物などもn型半導体として用いることができる。n型半導体は電子をキャリアとする半導体であり、バンドギャップ以上のエネルギーを吸収することによってキャリア電子が励起される。上記の酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン(酸化物半導体)はいずれもバンドギャップが可視光のエネルギーよりも大きい(すなわち基本的に透光性を有する)ワイドギャップ半導体である。
微粒子11seの平均粒径は上記のように10〜500nmの範囲のものを用いることができるが、本実施形態の場合、微細孔11hの内部に配置されなければならないので、微細孔11hの孔径よりも小さな粒径を有する微粒子11seが充分に含まれている粒径分布(粒度)を備えていることが好ましい。一般的には、10〜300nm程度の平均粒径を有する微粒子であることが効率的に微細孔11h内に導入する上で望ましい。微細孔11hの内面はきわめて活性が高いため、上記懸濁液中に含まれるn型半導体の微粒子11seは上記内面に吸着された状態で保持されるものと考えられる。
また、比較的大きな粒径を有するn型半導体の微粒子を微細孔11hの内部に導入しやすくするために、本工程前に公知のポアワイドニング処理を実施してもよい。例えば、硫酸浴や燐酸浴中に浸漬することにより陽極酸化被膜11Pを硫酸や燐酸によって侵食溶出させることで、微細孔11hの孔径を拡大させることができる。
次に、ステップS4において着色処理を実施する。なお、この処理は本実施形態において必須の工程ではない。ただし、この着色処理を行うことによって熱伝導材、特に放熱体11の熱放射率を高めることができる。この工程では、黒色化処理が最も熱放射率を高める上で好ましいが、黒に近い濃色に着色しても構わない。この着色処理の方法としては、有機染料を上記微細孔11h内に導入する染色法や、金属などを析出させて着色する電解着色法などが知られている。後述する実施例では黒色染料11bmを微細孔11h内に導入している。
次に、ステップS5において封孔処理を実施する。この封孔処理は、表面に開口した上記微細孔11hを閉鎖するための処理である。この封孔処理としては、例えば、高圧水蒸気(スチーム)を吹き付ける方法、沸騰水中に浸漬する方法、或いは、スチームと電解処理とを併用する方法などが知られているが、特に、金属塩やフッ素化合物系の封孔助剤を溶解した水溶液を沸騰させた浴を用いる方法が好ましい。例えば、弗化ニッケルや酢酸ニッケルの水溶液やホウ酸水溶液などを用いることができる。これらの方法によって水酸化アルミニウム等の金属水和物等からなる封孔材11mが生成され、微細孔11hが閉鎖される。
この封孔処理は、後述するように熱伝導性や放熱性を向上させる上では必ずしも実施する必要はないが、導入したn型半導体の微粒子11seを微細孔11h内に確実に保持し、その後の脱落や磨耗等による機能性の滅失を防止する上できわめて有効である。このようにn型半導体を保護することは、陽極酸化被膜11Pの電気伝導率、熱伝導率、熱放射率の経年劣化を抑制する上で大きな効果を奏する。なお、封孔処理の終了後、基材を浴から出し、充分に水洗を行う。
[実施例1]上記の製造方法に従って実際に熱伝導材である放熱体11を製造した。純アルミニウムからなる基材11Sに上記と同じ前処理を施した後、15wt%の硫酸水溶液を20℃とした電解槽内で陽極酸化処理を施した。直流電圧を供給し、電流密度は1A/dmに設定し、処理時間は30minとした。陰極には鉛を採用した。このようにして形成した陽極酸化被膜の膜厚は10〜15μmであった。その後、水洗を実施し、機能材導入処理として、導入処理槽内に貯留した懸濁液に浸漬させた。この懸濁液としては、n型半導体としてガリウム(Ga)をドープした酸化亜鉛(ZnO)の微粒子11seを分散剤を用いて分散させてなるものを用いた。微粒子11seの平均粒径は250nmとした。懸濁液としては、200〜300ccの純水に酸化亜鉛10gを導入し、分散剤として14wt%未満の燐酸を添加したものを調製した。そして、25〜60℃程度に加熱した当該懸濁液を気泡やスターラ等で攪拌し、ここに基材を浸漬させて20mim程度保持した。その後、基材を引き上げて水洗した。次に、着色処理として、有機染料を含む水溶液中に基材を浸漬させ、水溶液を攪拌させながら20min保持し、その後、引き上げて水洗を行った。これによって放熱体の表面が黒色に着色された。最後に、封孔処理として5〜10wt%の酢酸ニッケルを主成分とする封孔液を80℃程度とし、この液中に基材を浸漬させて封孔処理を20min程度実施した。最後に水洗を行って乾燥させることにより、放熱体11を完成させた。
[実施例2]上記の陽極酸化処理の代わりに、2〜3wt%の蓚酸水溶液を用い、陰極にカーボン電極を用いた処理槽で、基材表面に陽極酸化被膜として蓚酸アルマイトを生成させた。印加電力はバイポーラ電源を用い、直流と交流を併用して電解処理を施した。その後、上記実施例1と同様の機能材導入処理及び封孔処理を実施した。なお、この実施例2では着色処理を施していない。
[実施例3]実施例2と同様の陽極酸化処理及び機能材導入処理を実施した後、実施例1と同様の着色処理及び封孔処理を実施した。すなわち、この実施例3は黒色に着色された蓚酸アルマイトにn型半導体が導入されたものである。
[比較例]上記実施例1〜3と比較するために、純アルミニウムの基材(比較例1)、当該基材に実施例1と同様の陽極酸化処理、着色処理及び封孔処理を施したもの(比較例2)、上記基材に実施例2と同様の陽極酸化処理及び封孔処理を施したもの(比較例3:着色処理なし)、上記基材に実施例3と同様の陽極酸化処理、着色処理及び封孔処理を施したもの(比較例4)をそれぞれ製造した。
上記実施例1〜3では、対応する比較例2〜4に対して蛍光X線分析(蛍光X線分析装置JSX−3202EV;日本電子社製)により機能性材料(酸化亜鉛)の定量分析を行った。実際には亜鉛の対応ピークの積分強度から機能性材料の存在を調べた。いずれの実施例でも、対応する比較例に比べて亜鉛ピークの積分強度が三倍から十数倍となっており、上記機能材導入工程においてn型半導体の微粒子が確実に導入されていることが確認された。特に、蓚酸アルマイトで構成される実施例2及び3では亜鉛ピークの積分強度の増加割合が大きくなっていた。
[インピーダンス測定]次に、上記実施例1〜3及び比較例2〜4について、それぞれ表面のインピーダンス測定を実施した。これは、Wiedeman-Franzの法則(κ/σ=LT:κは熱伝導率、σは電気伝導率、Lはローレンツ数、Tは絶対温度)により、一般的に物質の電気伝導率が高くなるほど熱伝導率も高くなるという性質があるため、熱伝導率の変化の機構を電気特性により解明できないかと考えて行ったものである。このインピーダンス測定は4端子法で行い、測定周波数は200Hz、4つの端子(Hcur、Hpot、Lpot、Lcur)は放熱体の一つのフィンに5mm間隔で接続した。測定装置は日置電機社製のLCRハイテスタ3532−50(インピーダンスアナライザ)を用いた。未加熱時のデータは室温25℃中に長時間放置した後に測定し、加熱時のデータは加熱方法としてドライヤーによる熱風加熱を用いて加熱した後に測定した。加熱時のデータの測定時点の測定対象の温度は60℃であった。その結果を以下の表1に示す。
Figure 0004611236
上記のように、比較例2〜4においては温度が上昇してもインピーダンス自体はほとんど変化しないのに対して、実施例1〜3においては温度が上昇するとインピーダンスが大きく低下している。これは、基本的に温度上昇によるn型半導体のキャリア励起により被膜の電気伝導率が上昇しているためと思われる。本実施形態では、絶縁体である陽極酸化被膜11Pに設けられた複数の微細孔11hの内部にn型半導体の微粒子11seが配置されているだけであるから、陽極酸化被膜11Pの等価回路は図5に示すように等価コンデンサCと等価抵抗Rの直列回路となる。この場合、半導体は温度上昇により電気抵抗が低下することから、温度上昇により等価抵抗Rの抵抗値が低下することで上記結果が得られたものと考えられる。この電気抵抗の低下は、一般的には後述する熱伝導率の向上と整合する現象であるものと思われる。
[熱伝導特性及び放熱特性の測定]次に、図1に示す発熱体12を発熱させた状態で発熱体12の温度及び放熱体11の温度を測定した。この測定は、図6に示すように、発熱体12を電子制御回路(半導体集積回路)とし、この発熱体12にDC電源から電力を供給しつつ、発熱体12の出力を電子負荷装置にて設定された一定の電気負荷に接続して行った。発熱体12の消費電力は6W程度とした。また、熱電対によって発熱体12のパッケージ12Bの外面上及び放熱体11の基部11Aの側部表面上の温度を測定した。発熱体12の動作開始時より30分経過時点の各部の温度を以下の表2に示す。
Figure 0004611236
上記の表2に示すように、比較例1に比べて比較例2乃至4ではそれぞれ発熱体12の温度及び放熱体11の温度が10℃以上低下している。これは、陽極酸化被膜を形成することにより、基材の元の表面に比べて表面積が大幅に増大し、さらに陽極酸化被膜を構成するγ−アルミナが高い放射率を持つことから、基材に比べて陽極酸化処理後の熱伝導材の熱放射量が大幅に増大するためと思われる。特に、黒色に着色した陽極酸化被膜を有する比較例4では熱放射率の向上により最も温度が低下している。
しかしながら、実施例1〜3では上記比較例4よりもさらに発熱体12の温度が低下し、比較例1に比べると20℃以上の温度低下が見られた。一方、放熱体11の温度は比較例3及び4とほぼ同様であった。これは、陽極酸化被膜の熱伝導性が向上し、発熱体12(実際には内部のチップ12A)で生じた熱が比較例の場合よりも放熱体11へ効率的に伝達されるようになったために放熱効率が高まり、その結果、発熱体12(実際にはパッケージ12B)の温度が低下したことによるものと考えられる。特に、上記のインピーダンス測定の結果と合わせ考慮すると、温度上昇により陽極酸化被膜11Pの電気伝導度が上昇するとともに熱伝導性が向上し、その結果、発熱体12から放熱体11の表面全体への熱の移動が容易になることで、放熱体11全体の実質的な熱放射効率が向上しているものと思われる。
なお、実施例1〜3の中では、硫酸アルマイトからなる陽極酸化被膜を有する実施例1よりも蓚酸アルマイトからなる陽極酸化被膜を有する実施例2の方が熱伝導率や熱放射率が高くなっている。特に、実施例2では着色処理を施していないもので実施例1より高い性能が得られていることから、本発明において蓚酸アルマイトを用いることがきわめて有効であることがわかる。そして、この蓚酸アルマイトをさらに黒色に着色した実施例3では最も高い放熱状態が得られている。
上記各実施例1〜3においては、放熱体11の陽極酸化被膜はいずれも発熱体12が熱接触している表面部位を含めて全面的に形成されているが、それぞれの実施例において発熱体12の熱接触している面、すなわち基部11Aにおけるフィン11Bが形成されていない面全体の陽極酸化被膜を除去したものについても測定を行った。その結果、いずれも比較例よりも良好な放熱特性を有するものの、上記実施例1〜3よりはそれぞれ放熱特性が低下した。このことは、本実施形態においては発熱体12の放熱過程における熱伝導が陽極酸化被膜を介して有効に行われていることを示している。
(まとめ)以上説明したように、本実施形態の熱伝導材では、陽極酸化被膜11Pの微細孔11hの内部にn型半導体の微粒子11seを配置することにより、n型半導体のキャリア電子の励起に起因して熱伝導性が向上したものと考えられる。このような結果は、従来の技術水準では想到しえなかったことである。本発明では、微量のn型半導体を用いているにも拘わらず、上記のようにきわめて顕著な熱的効果が得られる。
尚、本発明の熱伝導材、放熱構造を備えた装置、及び、熱伝導材の製造方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では熱伝導材として放熱体(放熱板、或いは、ヒートシンク)を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、回路基板、電子素子の放熱基板、ヒートパイプの構成材、温度センサのケース材料などといった各種の熱伝導材に広く適用することができるものである。
熱伝導材の実施形態である放熱体及び放熱構造を備えた装置の概略側面図。 実施形態の放熱体の概略斜視図。 熱伝導材の製造方法の実施形態を示す概略工程図。 実施形態の放熱体の表層構造を示す拡大断面図。 実施形態の放熱体の陽極酸化被膜の等価回路図。 実施形態の放熱体の放熱効果を測定する測定系の説明図。
符号の説明
10…放熱構造を備えた装置(電子回路装置)、11…放熱体、11A…基部、11B…フィン、11S…基材、11P…陽極酸化被膜、11pa…バリア層、11pb…ポーラス層、11h…微細孔、11m…封孔物、11se…n型半導体の微粒子、11bm…有機染料、12…発熱体(電子回路素子)、12A…チップ、12B…パッケージ、12C…基板

Claims (10)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材と、該基材の表面に形成された、微細孔を備えた多孔質の陽極酸化被膜と、該陽極酸化被膜の前記微細孔の内部に配置されたn型半導体の微粒子と、を具備することを特徴とする熱伝導材。
  2. 前記n型半導体の微粒子がn型半導体としてn型ドーパントを含有する酸化亜鉛を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱伝導材。
  3. 前記n型半導体の微粒子が封孔処理により閉鎖された前記微細孔の内部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱伝導材。
  4. 前記陽極酸化被膜は蓚酸アルマイトであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱伝導材。
  5. 前記微細孔に黒色の着色材が含浸されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の熱伝導材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の熱伝導材と、該熱伝導材に熱接触した発熱体とを具備することを特徴とする放熱構造を備えた装置。
  7. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる基材に陽極酸化処理を施して前記基材の表面に微細孔を備えた多孔質の陽極酸化被膜を形成する工程と、該陽極酸化被膜の前記微細孔の内部にn型半導体の微粒子を導入する工程と、を具備することを特徴とする熱伝導材の製造方法。
  8. 前記n型半導体の微粒子がn型半導体としてn型ドーパントを含有する酸化亜鉛を含むことを特徴とする請求項7に記載の熱伝導材の製造方法。
  9. 前記n型半導体の微粒子を前記微細孔の内部に導入した後に、前記陽極酸化被膜に封孔処理を施す工程をさらに具備することを特徴とする請求項7又は8に記載の熱伝導材の製造方法。
  10. 前記微細孔の内部にn型半導体の微粒子を導入する工程では、前記微細孔の平均孔径よりも小さな平均粒径を有するn型半導体の微粒子を分散させた懸濁液中に前記熱伝導材が浸漬されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の熱伝導材の製造方法。
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