JP4610576B2 - マイクロマシンデバイスの駆動制御方法および装置 - Google Patents

マイクロマシンデバイスの駆動制御方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法および装置に関する。
近年、マイクロマシン加工技術〔MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)またはMST(Micro System Technology) ともいう〕により加工して得られる微小構造のマイクロマシンデバイスの無線通信回路への応用が注目されている(特許文献1〜2)。
このように、2つの電極の間に誘電体層を形成したマイクロマシンデバイスは、駆動電圧を制御することによって可変キャパシタとして機能するので、制御電圧に応じて必要な値の静電容量を得ることができる。なお、マイクロマシンデバイスは、「マイクロマシンニングデバイス」「マイクロマシン素子」または「MEMS機構部品」などとも呼称されることがある。
他方、近年における移動体通信システムの発展にともなって、携帯電話機(携帯電話端末)、携帯情報端末などが急速に普及している。例えば、携帯電話機においては、800MHz〜1.0GHz帯および1.5GHz〜2.0GHz帯といった準マイクロ波帯の高周波が使用されている。このような携帯電話機のマルチバンド化に対応するためには、各バンドごとに高周波用の専用の増幅回路などが必要である。その理由は、広帯域にわたって損失の少ない伝送線路や整合回路を構成することが難しいからである。しかしこれに対処するために、可変キャパシタを用いて整合回路の広帯域化を図ることが提案されている。特に上に述べたようなマイクロマシン加工技術により製作される可変キャパシタ(「可変容量デバイス」という)は、Q値が高く、損失および信号歪が少ない良好な特性を得ることができる(非特許文献1)。
特開2002−84148 特開2002−36197 RF MEMS THEORY, DESIGN AND TECHNOLOGY, WILEY INTERSCIENCE, GABRIEL M. REBEIZ, P383
しかし、可変容量デバイスに直流電圧を印加した場合に、誘電体のチャージアップが発生することが原因となって、直流電圧を除去しても元の静電容量には戻らないという問題がある。そのため、制御電圧VCに対する静電容量CPの変化がヒステリシスを示すこととなり、再現性が悪く所望の静電容量CPを正確に得ることができない。
すなわち、図2には、制御電圧VCをゆっくりと変化させた場合の静電容量CPの変化を示す曲線L1,L2が示されている。制御電圧VCを、0ボルトから12ボルトまでゆっくりと上昇させ、その後に0ボルトまで下降させ、さらにマイナス12ボルトまで下降させ、その後に0ボルトまで上昇させる。この間において、静電容量CPは、曲線L1,L2に沿った矢印のように変化し、ヒステリシスが生じる。したがって、制御電圧VCが同じ値の場合でもその上昇時と下降時とでは静電容量CPの値は全く異なっている。
このようなチャージアップを避けるために、本出願人は、制御電圧VCの正負極性を所定の短い周期以内で反転させる反転駆動を行うことを先に提案した(特願2007−13281)。つまり、反転駆動を行うことにより、可変容量デバイスの2つの電極にプラス電圧とマイナス電圧とが交互に印加され、これによって誘電体層内に空間電荷の移動による分極を生じさせないようにし、チャージアップの発生を防ぐ。
しかし、このように反転駆動を行った場合に次のような問題が生じる。つまり、可変容量デバイスによっては、プラス側とマイナス側とで電圧対容量特性にバラツキがある。そのため、反転駆動を行った場合にそのプラス側とマイナス側とで静電容量CPの値が異なってしまい、一定の容量を得ることができなくなることがある。また、通常、可変容量デバイスには、反転駆動中においても伝送信号が印加されるため、その伝送信号によるチャージアップも発生する可能性がある。
このように、初期バラツキまたは使用中に発生するチャージアップによってプラス側とマイナス側との特性が異なる可変容量デバイスの場合に、反転駆動を行ったときに静電容量CPの値が変動するため、例えば整合回路に用いた場合にそれに必要な特性を維持することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、可変容量デバイスを反転駆動したときのプラス側とマイナス側との静電容量の変動を抑えることを目的とする。
本発明に係る一形態の方法は、互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加し、前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出し、検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得し、正負それぞれについて取得したパラメータが互いに一致するように、前記制御電圧を制御する。
2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加することにより、チャージアップの発生が防止される。静電容量に関連するパラメータが正負について互いに一致するように制御電圧を制御することにより、プラス側とマイナス側との静電容量の変動が抑えられる。
本発明に係る他の一形態の方法は、方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間が、正極性の方形波と負極性の方形波とで互いに等しくなるように、前記制御電圧の大きさを制御する。
本発明によると、可変容量デバイスを反転駆動したときのプラス側とマイナス側との静電容量の変動を抑えることができる。
図1は本発明の実施形態に係るマイクロマシンシステム3の例を示す図、図2は可変容量デバイス11の制御電圧VCと静電容量CPとの関係を示す図、図3は反転駆動における制御電圧VCの電圧波形の例を示す図、図4は駆動回路12の例を示す図、図5は可変制御電圧VCと可変容量デバイス11に流れる電流iとの波形の関係を示す図、図6は電流iと時定数τとの関係を説明するための図、図7は静電容量CPの値に応じて電流iの波形が変化する様子を示す図、図8は電流iと平均値Imとの関係を説明するための図、図9は換算テーブルの例を示す図である。
図1において、マイクロマシンシステム3は、マイクロマシンデバイスである可変容量デバイス11、および駆動回路12からなっている。
可変容量デバイス(可変キャパシタ)11は、シリコンやガラスなどからなる基板21上に、下部電極24、および下部電極24を覆う誘電体膜26が形成されてなる。基板21上には、さらに、支持膜22,23、および支持膜22,23で支持された上部電極25が形成されている。誘電体膜26と上部電極25との間には空隙KGが設けられている。下部電極24と上部電極25との間に静電容量CPが存在するが、その静電容量CPの大きさが、上部電極25の変位によって可変される。
すなわち、駆動回路12によって、下部電極24と上部電極25との間に制御電圧VCを印可する。制御電圧VCの絶対値に応じて、下部電極24と上部電極25との間に静電力(静電引力)が作用し、その結果、上部電極25が引き寄せられて下方に変位する。これによって空隙KGが狭まり、静電容量CPの値が増大する。
制御電圧VCの正負極性(プラス・マイナス)の変化は、可変容量デバイス11の構造、寸法、および材質などにもよるが、5Hzよりも速い周期、つまり200ms以下の時間で切り換えることが好ましい。10Hz以上(100ms以下)とするとより一層好ましい。さらには、極性変化の周期を例えば50〜200Hz程度としてもよい。
いずれにしても、制御電圧VCは、図3(A)に示すように、正負極性がほぼ周期的に反転する矩形状の電圧である。制御電圧VCの振幅である電圧Vcの値は、「0」から最大値までの任意の値に設定可能である。また、制御電圧VC2として、図3(B)に示すように、正負極性の反転時に電圧が「0」である期間T2,T4を設けた波形とすることも可能である。
制御電圧VCの正負極性がほぼ周期的に反転することにより、誘電体膜26の内部に空間電荷の移動による分極が生じなくなり、また生じたとしても極僅かとなり、制御電圧VCによる静電容量CPの制御にヒステリシスが生じないか、またはヒステリシスが大幅に低減される。
つまり、制御電圧VCの振幅の極性を短い周期で反転させることにより、図2の曲線L0で示すように、静電容量CPのヒステリシスはほとんど発生しない。
次に、本実施形態における駆動方法の動作原理を説明する。
図4に示すように、可変容量デバイス11に対し、駆動回路12により、抵抗Rdを介して制御電圧VCを印加する。制御電圧VCは、図5および図3(A)に示すように矩形状の電圧である。この場合に、電流iは、図5に示すように、制御電圧VCの各立ち上がり時にピーク値Isを持つ充電電流波形となる。制御電圧VCの各立ち上がり時から時間tを経過したときの電流iの値は次の式によって示される。
i=Is・e(- t/τ)
ここで、τは、抵抗Rdと可変容量デバイス11の静電容量CPとの積で示される時定数である。
制御電圧VCの振幅の大きさがプラス側およびマイナス側でともに同じVcであったとし、可変容量デバイス11の特性も電圧の極性にかかわらず一定であったとすると、電流iのピーク値は、プラス側およびマイナス側でともに同じIsとなる。しかし、ここでは、通常、制御電圧VCの振幅の大きさがプラス側およびマイナス側で互いに異なるように制御するので、電流iのピーク値を、プラス側ではIspとし、マイナス側ではIsnとスる。
また、ピーク値Isの理論値は、制御電圧VCの振幅、抵抗Rdの値などから演算によって求めることも可能である。したがって、本明細書において「ピーク値Isを検出する」と記載した場合に、ピーク値Isを演算で求めることをも含む。
さて、抵抗Rdの値を一定とすると、時定数τは静電容量CPの大きさに応じて決定され、電流iの変化を示す曲線の軌跡も、静電容量CPの大きさに応じて決定されることとなる。
図6に示すように、プラス側における電流iのピークが発生してから、プラス側の時定数τpに等しい時間Tspが経過すると、そのときの電流iの大きさはピーク時の電流Ispの36.8%となる。プラス側についても、電流iのピークが発生してから、マイナス側の時定数τnに等しい時間Tsnが経過すると、そのときの電流iの大きさはピーク時の電流Isnの36.8%に低下する。
図7に示すように、静電容量CPの値に応じて充電時の電流iの変化を示す曲線の軌跡が変化し、それに応じて、電流iが36.8%に低下するまでに要する時間がTs1、Ts2、Ts3と変化する。
このように、電流iが36.8%に低下するまでの時間を計時することによって、時定数τが検出され、これから静電容量CPの値を算出することができる。したがって、プラス側およびマイナス側の時定数τp、τnを検出し、それらが予め設定された基準値に一致するように、制御電圧VCのプラス側の電圧Vcpおよび/またはマイナス側の電圧Vcnを制御すれば、可変容量デバイス11の静電容量CPは目標とする値と一致しまたはほぼ一致し、かつ、プラス側とマイナス側とでバラツキがなくなって一定となる。
また、検出した時定数τp、τnが互いに等しくなるように制御電圧VCを制御すれば、可変容量デバイス11の静電容量CPはプラス側とマイナス側とでバラツキがなく一定となる。
また、時定数τを検出するために、電流iが36.8%に低下するまでの時間を計時することなく、これ以外の任意の割合に低下するまでの時間Tsを計時し、演算によって時定数τを求めるようにしてもよい。
また、時定数τが互いに等しくなるように制御する場合であれば、時定数τそれ自体を求める必要がないので、プラス側とマイナス側との任意の割合に低下するまでの時間Tsを計時して、それらが互いに等しくなるように制御すればよい。
具体的には、例えば、プラス側の時間Tspがマイナス側の時間Tsnよりも短い場合には、プラス側の電圧Vc1を微小電圧ΔVだけ増大させる。電圧Vc1が増大することによって、可変容量デバイス11の上部電極25が下部電極24の方に引き寄せられて空隙KGが狭まり、静電容量CPの値が増大する。これによってプラス側の時間Tspが長くなるので、マイナス側の時間Tsnと同じになるように、自動制御を行う。
また、プラス側の時間Tspがマイナス側の時間Tsnよりも長い場合には、プラス側の電圧Vc1を微小電圧ΔVだけ減少させる。電圧Vc1が減少することによって、空隙KGが拡がって静電容量CPの値が減少する。これによってプラス側の時間Tspが短くなるので、マイナス側の時間Tsnと同じになるように、自動制御を行う。
また、プラス側の電圧Vc1を微小電圧ΔVだけ増減する代わりに、マイナス側の電圧Vc2を微小電圧ΔVだけ増減してもよい。自動制御の方法それ自体については、種々の公知の方法を採用すればよい。
また、時定数τを求めるためには、時間Tsを計時するのでなく、図8に示すように、電流iのピーク値Isと1周期T1,T2における平均値Imとを検出し、これらから演算によって時定数τを求めることもできる。この場合に、1周期T1,T2の長さ(時間)のデータも取得しておけばよい。
また、電流iのピーク値と1周期における平均値Imとを検出し、予め作成しておいた換算テーブルを用いて、時定数τを求めることも可能である。そのような換算テーブルは、例えば図9に示すように、電流iの種々のピーク値Is1,2,3…に対して、電流iの平均値Imと時定数τとの関係を示すテーブルとして作成し、適当なメモリ領域に格納しておけばよい。
このような換算テーブルとして、電流iのピーク値Is、平均値Im、および時定数τの相互関係を示したデータまたはデータベースであってもよい。また、換算テーブルは、ピーク値Isおよび平均値Imなどから時定数τを求めるためのコンピュータプログラムであってもよい。また、それらの組み合わせであってもよい。
図9に示すように、平均値Imと時定数τとは一次の関係にあり、xy座標上の直線によって表すことが可能である。したがって、例えば、電流iの種々のピーク値Is1,2,3…に対して、平均値Imと時定数τとの比、つまり直線の傾きa1,2,3…を求めておき、検出されたピーク値Isに対応した傾きaと検出された平均値Imとを掛け合わせることによって、時定数τを求めてもよい。
また、平均値Imを検出する場合においても、時定数τが互いに等しくなるように制御するのであれば、時定数τそれ自体を求める必要はないので、換算テーブルなどを用いることなく、プラス側およびマイナス側におけるピーク値Isと平均値Imとを検出し、これらが所定の関係になるように制御電圧VCを制御することでもよい。
なお、電流iのピーク値は、ピークホールド回路などによって検出すればよい。電流iがピーク値の36.8%に低下するまでに要する時間は、電流iの変化状態をピーク値に対応して比較し、ピーク値の発生から36.8%になった時点までを適当なタイマーで計時すればよい。平均値Imを検出するには、例えば積分回路を用いて電流iを一周期分蓄え、その電圧の大きさに基づいて求めればよい。これらの回路は、アナログ回路によって、またはCPUなどを用いたデジタル回路によって、またはそれらの組み合わせによって、実現することが可能である。
次に、マイクロマシンシステム3のいくつかの回路の実施例について説明する。
図10は第1実施例のマイクロマシンシステム3Bの回路を示す図である。
図10において、可変容量デバイス11は、高周波ラインLN1と接地ラインLGとの間に、コンデンサC1を介して接続されている。コンデンサC1は、インダクタL1とともにバイアスティBTを構成し、可変容量デバイス11の駆動のための制御電圧VCが高周波ラインLN1に加わるのを阻止し、かつ高周波ラインLN1の搬送波周波数帯域の信号が電流検出回路33に入り込むのを阻止する。
電流検出回路33は、可変容量デバイス11に流れる電流iを検出し、電流iのプラス側およびマイナス側の両方について、電流iに関連したパラメータPMを取得しまたは生成する。パラメータPMは、例えば上に述べた時間Tsまたは平均値Imなどである。そして、そのパラメータPMの値が設定された基準値と一致するように、フィードバック制御が行われる。
つまり、比較器31は、設定された基準値STと電流検出回路33で検出されたパラメータPMとを比較し、その差δを増幅器32に送る。増幅器32は、差δを、設定された所定の倍率で増幅し、電流検出回路33に送る。電流検出回路33は、増幅器32の出力に基づいて、プラス側およびマイナス側がそれぞれ所定の電圧Vc1,2となった制御電圧VCを生成して出力する。基準値STとして、時定数τ、時間Ts、平均値Im、静電容量CPの値などについての目標値が設定される。
図11は第2実施例のマイクロマシンシステム3Cの回路を示す図、図12はマイクロマシンシステム3Cの電圧/τ値変換回路41,42の構成を示す図、図13はフィードバック回路43の構成を示す図、図14は電圧/τ値変換回路41,42の具体例を示す回路図、図15はフィードバック回路43の具体例を示す回路図である。
図11において、第1実施例の場合と同様に、可変容量デバイス11に対し、バイアスティBTを用いて制御電圧VCを印加する。制御電圧VCによって可変容量デバイス11に流れる電流iを、抵抗Rdにより電圧Viに変換して検出する。電圧Viは、差動増幅器40によって差動増幅され、プラス側とマイナス側とがそれぞれダイオードD1p,Dnを介して電圧/τ値変換回路41,42に入力される。電圧/τ値変換回路41と42とは同じものでるので、一方についてのみ説明する。
図12に示す電圧/τ値変換回路41において、差動増幅器40から入力された信号に基づいて、ピーク値検出部411でピーク値Isが検出され、平均値検出部413で平均値Imが検出される。ピーク値Isは、変換回路412において、平均値校正用電圧Vhに変換される。平均値Imは、ゲイン制御アンプ414において増幅される。その際に、ゲイン制御アンプ414に、平均値校正用電圧Vhが制御電圧として入力され、制御電圧に応じたゲインで増幅が行われる。これによって、ゲイン制御アンプ414からは時定数に対応したτ値が出力される。
図13に示すフィードバック回路43において、プラス側の電圧/τ値変換回路41から出力されたτ値、およびマイナス側の電圧/τ値変換回路42から出力されたτ値が、差動増幅器431によって、プラス側のτ値の基準値STまたはマイナス側のτ値の基準値STと、それぞれ比較され、それぞれの差が出力される。出力されたそれぞれの差に対して、PID制御回路432において、PID制御のための種々の演算が行われる。例えば、プラス側とマイナス側との差が和演算される。なお、PID制御回路432には積分回路が設けられ、この積分回路によって、フィードバックの積分時間が設定される。フィードバック回路43の出力は、制御電圧VCとともに可変容量デバイス11に印加されることとなる。
図14において、ピーク値検出部411でピーク値Isがホールドされ、検出される。平均値検出部413で平滑され、平均値Imが検出される。変換回路412において、図9に示す「傾きa」に相当する電圧が発生される。ゲイン制御アンプ414では、変換回路412からの出力に基づいて、そのゲインがa倍に設定されており、このゲイン制御アンプ414によって、平均値検出部413から出力された平均値Imが増幅される。これによって、ゲイン制御アンプ414からは時定数に対応したτ値が出力される。
図15において、プラス側のτ値と基準値ST、およびマイナス側のτ値と基準値STが、それぞれ、差動増幅器431によって差演算される。それぞれの出力は、PID制御回路432において、それぞれ積分回路によって積分され、それぞれの出力が加算される。
図16は第3実施例のマイクロマシンシステム3Dの回路を示す図、図17はマイクロマシンシステム3Dにおける処理動作を示すフローチャートである。
図16において、第2実施例の場合と同様に、可変容量デバイス11に対し、バイアスティBTを用いて制御電圧VCを印加する。制御電圧VCによって可変容量デバイス11に流れる電流iを、抵抗Rdにより電圧Viに変換して検出する。電圧Viは、差動増幅器51によって差動増幅され、プラス側とマイナス側とにおいてそれぞれA/D変換器52によって量子化されてデジタルデータとなる。このデジタルデータは、プラス側およびマイナス側のそれぞれの電流iについての時系列の波形データを含んでいる。
デジタルデータは、CPU54に入力され、これに対して種々の演算が行われる。CPU54での演算によって、ピーク値Is、時間Ts、および平均値Imなどを必要に応じて検出することができる。CPU54またはその周辺回路に、上に述べた換算テーブルを格納しておいてもよく、そうすることによって、電流iのピーク値と平均値Imとから時定数τを求めることができる。また、図には示していないが、CPU54には、時定数τ、時間Ts、平均値Im、静電容量CPの値などについての基準値STを設定することが可能である。基準値STの設定のために、キ−ボード、タッチパネル、その他の図示しない種々の入力手段が設けられる。設定された基準値STは、適当なメモリ領域に記憶される。CPU54からの出力は、D/A変換器53によって電圧に変換され、制御電圧VCとして可変容量デバイス11に印加される。
図17において、反転駆動を行っている状態で、電流iについてのデータを、時系列の電流波形として読み込む(#11)。次に待機する(#12)。この待機時間の長さによって、フィードバック制御における積分時間が決定される。
次に、電流iのピーク値Isを算出する(#13)。電流iがピーク値Isの36.8%に低下するまでの時間Tsを算出する(#14)。時間Tsおよび抵抗Rdの値に基づいて、CP=Ts/Rdによって静電容量CPの値を算出する(#15)。
算出した静電容量CPの値が、基準値STとして設定された静電容量の目標値よりも大きい場合は(#16でイエス)、制御電圧VCの電圧Vcから微小電圧ΔVを差し引く(#17)。微小電圧ΔVは、例えば、A/D変換器52およびD/A変換器53のビット数によって決定される分解能の最小単位に合わせておいてもよい。また、算出した静電容量CPの値が、基準値STよりも小さい場合は(#18でイエス)、制御電圧VCの電圧Vcに微小電圧ΔVを加える(#19)。
このような処理をプラス側およびマイナス側について繰り返して実行し、算出される静電容量CPの値が基準値STとして設定された静電容量の目標値に一致するように自動制御する。
次に、フローチャートの他の例について説明する。
図18はマイクロマシンシステム3Dにおける処理動作の他の例を示すフローチャートである。
図18において、反転駆動を行っている状態で、電流iについてのデータを読み込む(#21)。電流iのピーク値Isを算出する(#22)。傾きaを算出する(#23)。電流iの平均値Imを算出する(#24)。換算テーブルから時定数τを求める(#25)。求めた時定数τが基準値STとして設定された時定数よりも大きい場合は(#26でイエス)、制御電圧VCの電圧Vcから微小電圧ΔVを差し引く(#27)。求めた時定数τが基準値STよりも小さい場合は(#28でイエス)、制御電圧VCの電圧Vcに微小電圧ΔVを加える(#29)。そして、一定時間待機する(#30)。この待機時間が制御応答時間となる。
図17の場合と同様に、このような処理をプラス側およびマイナス側について繰り返し、算出される時定数τの値が基準値STとして設定された時定数の目標値に一致するように自動制御する。
図19はマイクロマシンシステム3Dにおける処理動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
図19において、制御電圧VCを印加して反転駆動を行っている状態で(#31)、可変容量デバイス11に流れる電流iを正負それぞれについて検出する(#32)。検出した電流iに基づいて、可変容量デバイス11の静電容量CPに関連するパラメータPMを、正負それぞれについて取得する(#33)。そのようなパラメータPMとして、上に述べたような時間Ts、平均値Imなどを用いることが可能である。
正負それぞれについて取得したパラメータPMが互いに一致するように、制御電圧VCを制御する(#34)。
図20はマイクロマシンシステム3Dにおける処理動作の他の例を示すフローチャートである。
図20において、ステップ#41〜43は、上のステップ#31〜33と同じである。ステップ#44において、正負それぞれについて取得したパラメータPMが、正負それぞれについて設定された基準値STにそれぞれ一致するように、制御電圧VCを制御する。
上に述べた実施形態によると、反転駆動を行うことにより、可変容量デバイス11の2つの電極24,25にプラス電圧とマイナス電圧とが交互に印加され、これによって誘電体膜26内に空間電荷の移動による分極を生じさせないようにし、チャージアップの発生を防ぐことができる。しかも、可変容量デバイス11のプラス側とマイナス側との静電容量CPの変動を抑えることができる。その結果、可変容量デバイス11による静電容量CPの値を制御電圧VCによって正確に制御することができる。
このように、可変容量デバイス11の静電容量CPの再現性が良好となり、回路に必要な特性を維持することができるので、可変容量デバイス11を種々の回路に適用することができる。
上に述べた実施形態において、可変容量デバイス11の構造、形状、材料、個数などは、種々変更することができる。その他、マイクロマシンシステム3,3B,3C,3Dの全体または各部、各回路の構成、構造、形状、個数、回路定数、制御電圧VCの波形、極性の切り替えのタイミング、周期または周波数、フローチャートにおける処理の内容または順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
マイクロマシンデバイスとして可変容量デバイスを例に用いて説明したが、これ以外に、制御電圧VCによりチャージアップが発生する可能性のあるその他のマイクロマシンデバイスについても適用することが可能である。例えば、可変容量デバイスとしては用いないマイクロマシンデバイスについても、本実施形態のように駆動制御することにより、静電容量が一定に維持されることにともなう種々の効果を期待することができる。
以上、本発明の実施形態をいくつかの実施例とともに説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、次に付記として示すような種々の形態で実施することが可能である。
(付記1)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加し、
前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出し、
検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得し、
正負それぞれについて取得したパラメータが互いに一致するように、前記制御電圧を制御する、
ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記2)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加し、
前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出し、
検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得し、
正負それぞれについて取得したパラメータが、それぞれ設定された基準値に一致するように、前記制御電圧を制御する、
ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記3)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加するとともに、
前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間が、正極性の方形波と負極性の方形波圧とで互いに等しくなるように前記制御電圧の大きさを制御する、
ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記4)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加するとともに、
前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間が所定の設定値となるように、前記制御電圧の大きさを制御する、
ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記5)
前記所定の割合は36.8パーセントであり、
前記所定の設定値は、前記2つの電極の間の静電容量に対し前記制御電圧によって充電を行う際の時定数τに等しい、
付記4記載のマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記6)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加するステップと、
前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値を検出するステップと、
前記方形波による電流の平均値を検出するステップと、
検出された前記ピーク値および前記平均値から時定数τを求めるステップと、
求めた時定数τが設定値よりも大きい場合に、当該極性の制御電圧の絶対値を小さくするステップと、
求めた時定数τが設定値よりも小さい場合に、当該極性の制御電圧の絶対値を大きくするステップと、
を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記7)
前記時定数τを求めるステップにおいて、
前記方形波によって静電容量を充電する場合の、電流のピーク値、電流の平均値、および時定数τの関係を予め求めて得た時定数データを格納しておき、当該時定数データを用いて、当該時定数τを求める、
付記6記載のマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
(付記8)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御装置であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加する制御電圧印加手段と、
前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出する電流検出手段と、
検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得する手段と、
正負それぞれについて取得したパラメータが互いに一致するように、前記制御電圧を制御する手段と、
を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御装置。
(付記9)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御装置であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加する制御電圧印加手段と、
前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間を計測する手段と、
計測された前記時間が正極性の方形波と負極性の方形波とで互いに等しくなるように前記制御電圧の大きさを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御装置。
(付記10)
互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御装置であって、
前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加する制御電圧印加手段と、
前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間を計測する手段と、
計測された前記時間が所定の設定値となるように前記制御電圧の大きさを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御装置。
本発明の実施形態に係るマイクロマシンシステムの例を示す図である。 可変容量デバイスの制御電圧と静電容量との関係を示す図である。 反転駆動における制御電圧の電圧波形の例を示す図である。 駆動回路の例を示す図である。 可変制御電圧と可変容量デバイスの電流との波形の関係を示す図である。 電流と時定数との関係を説明するための図である。 静電容量の値に応じて電流の波形が変化する様子を示す図である。 電流と平均値との関係を説明するための図である。 換算テーブルの例を示す図である。 第1実施例のマイクロマシンシステムの回路を示す図である。 第2実施例のマイクロマシンシステムの回路を示す図である。 マイクロマシンシステムの電圧/τ値変換回路の構成を示す図である。 フィードバック回路の構成を示す図である。 電圧/τ値変換回路の具体例を示す回路図である。 フィードバック回路の具体例を示す回路図である。 第3実施例のマイクロマシンシステムの回路を示す図である。 マイクロマシンシステムにおける処理動作を示すフローチャートである。 処理動作の他の例を示すフローチャートである。 処理動作の他の例を示すフローチャートである。 処理動作の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
3,3B,3C,3D マイクロマシンシステム
11 可変容量デバイス
12 駆動回路
24 下部電極(電極)
25 上部電極(電極)
26 誘電体膜(誘電体層)
31 比較器
32 増幅器
33 電流検出回路
40 差動増幅器
41,42 電圧/τ値変換回路
43 フィードバック回路
CP 静電容量
VC 制御電圧
Ts,Tsp,Tsn 時間
Is,Isp,Isn ピーク値
ST 基準値(設定値)
Im 平均値
τ 時定数

Claims (5)

  1. 互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
    前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加し、
    前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出し、
    検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得し、
    正負それぞれについて取得したパラメータが互いに一致するように、前記制御電圧を制御する、
    ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
  2. 互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
    前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加するとともに、
    前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値が所定の割合に減少するまでの時間が、正極性の方形波と負極性の方形波とで互いに等しくなるように、前記制御電圧の大きさを制御する、
    ことを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
  3. 互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御方法であって、
    前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加するステップと、
    前記方形波の立ち上がり時の電流のピーク値を検出するステップと、
    前記方形波による電流の平均値を検出するステップと、
    検出された前記ピーク値および前記平均値から時定数τを求めるステップと、
    求めた時定数τが設定値よりも大きい場合に、当該極性の制御電圧の絶対値を小さくするステップと、
    求めた時定数τが設定値よりも小さい場合に、当該極性の制御電圧の絶対値を大きくするステップと、
    を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
  4. 前記時定数τを求めるステップにおいて、
    前記方形波によって静電容量を充電する場合の、電流のピーク値、電流の平均値、および時定数τの関係を予め求めて得た時定数データを格納しておき、当該時定数データを用いて、当該時定数τを求める、
    請求項記載のマイクロマシンデバイスの駆動制御方法。
  5. 互いに対向する2つの電極を有しかつそれらの間に誘電体層が形成されてなるマイクロマシンデバイスの駆動制御装置であって、
    前記2つの電極の間に正負極性が交互に反転する方形波の制御電圧を印加する制御電圧印加手段と、
    前記制御電圧の印加によって前記マイクロマシンデバイスに流れる電流を正負それぞれについて検出する電流検出手段と、
    検出した電流に基づいて、前記マイクロマシンデバイスの静電容量に関連するパラメータを正負それぞれについて取得する手段と、
    正負それぞれについて取得したパラメータが互いに一致するように、前記制御電圧を制御する手段と、
    を有することを特徴とするマイクロマシンデバイスの駆動制御装置。
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