JP4610442B2 - スライドシャッター式の材料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホッパー内に貯留された粉粒体材料を制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなるスライドシャッター式の材料供給装置に関する。
一般に、ホッパー内に貯留された粉粒体材料を材料供給装置で制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムは公知である。
この材料供給装置には、ホッパー下端に設けた材料排出口に、これを開閉自在な弁体を設け、前記弁体の開放程度を制御して、前記ホッパー内から自然落下される粉粒体材料を所定量だけ計量器に供給するフラップダンパー式の材料供給装置が知られているが、このフラップダンパー式の材料供給装置は、多量の粉粒体材料を供給できる点では優れているが、開放程度の微妙な制御を行うことができず、オーバーシュートを起し易いため、正確な材料供給が困難であるという問題があった。
そのため、近年では、粉粒体材料を正確に制御できる材料供給装置として、ホッパー下端の材料排出口に連結された上開口部が形成された上面プレートと、基端に駆動源が連結され、且つ、前記上面プレートの底面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、前記上開口部の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッターと、を少なくとも備えてなるスライドシャッター式の材料供給装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、スライドシャッター式の材料供給装置には、前記スライドシャッターに粉粒体材料の排出口を形成し、この排出口を前記上面プレートの上開口部に重合させて、前記粉粒体材料の排出量を調節可能にしてなるフラップダンパー式と、前記スライドシャッターには排出口を形成せずに単なる板状に形成し、これを上面プレートの上開口部に重合させて、前記粉粒体材料の排出量を調節可能にしてなるゲートバルブ式があるが、前記フラップダンパー式では、スライドシャッターを同位置に移動させて再現する制御が難しいうえ、スライドシャッターの移動方向には、前記排出口と、閉止面との両方の面積を要するため大型化するという問題もあるため、前記ゲートバルブ式の方が小型化できる点では好ましい。
このように小型化されたゲートバルブ式によるスライドシャッター式の材料供給装置は、以下のように動作する。
図5(a)〜(c)、図6(d)は、従来のゲートバルブ式によるスライドシャッター式の材料供給装置の要部を拡大した動作図である。
ここで、図5(a)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全開放にした状態の動作図、図5(b)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を半開放にした状態の動作図、図5(c)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を小開放にした状態の動作図、図6(d)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全閉止にした状態の動作図を各々示している。
このスライドシャッター式の材料供給装置100は、一側面が開放された函状に形成され、その上面プレート101と下面プレート102の同位置には、ホッパー103内の貯留された粉粒体材料Pが流通される上開口部111、下開口部112が各々形成されると共に、基端にエアーシリンダー104が連結され、且つ、前記一側面に挿入されて上面プレート101及び下面プレート102の内面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、これら上開口部111及び下開口部112の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッター105を備えてなる。なお、106は、スライドシャッター105が前方に移動することを規制する前記函状の側壁を示している。
すなわち、このスライドシャッター式の材料供給装置100では、ホッパー103内に貯留された粉粒体材料Pを大量に排出する場合には、図5(a)で示すように、スライドシャッター105が基端側に配置されて、上開口部111の開口面積を全開放にして、下開口部112に向けて大量の粉粒体材料Pが自然落下され、この下開口部112の下方に設置される計量器(不図示)に貯留される。
そして、計量器(不図示)が所定量に近づくと、図5(b)、(c)で示すように、制御されたエアーシリンダー104がスライドシャッター105を前方に押し込み、上開口部111の開口面積を半開放乃至小開放にして、下開口部112に向けて自然落下される粉粒体材料Pを徐々に少量化して、オーバーシュートしないように制御される。
そして、下開口部112と計量器(不図示)との間に浮遊される粉粒体材料Pの落差補正量を加味したうえで、計量器(不図示)が所定量に到達したときに、図6(d)で示すように、制御されたエアーシリンダー104がスライドシャッター105を完全に押し込んで、上開口部111の開口面積を全閉止にした状態(この位置を「原点位置」とも呼ぶ。)にして、粉粒体材料Pの排出を完全に停止する。
このようにして、計量器(不図示)に所定量の粉粒体材料Pを貯留した後、この計量器(不図示)の粉粒体材料Pが、更に前方に設置された射出成形機等(不図示)に供給されるのである。
特開2002−240041号
しかしながら、従来のゲートバルブ式によるスライドシャッター式の材料供給装置は、以下の問題がある。
すなわち、図6(d)で示すように、エアーシリンダー104がスライドシャッター105を完全に押し込んで、上開口部111の開口面積を全閉止して粉粒体材料Pの排出が完全に停止される原点位置に到達したとき、スライドシャッター105の先端上面縁から先端面にかけて落下途中等の残留されている粉粒体材料Pが、スライドシャッター105の先端面と、側壁106との間に噛み込まれるという問題がある。
特に、マスターバッチ等の粉粒体材料Pでは、材料同士が連結し易いため、一粒の粉粒体材料Pが噛み込まれると、連鎖されて複数の粉粒体材料Pが噛み込まれる可能性が高い。
そのため、落差補正量にバラツキが生じ、計量器(不図示)に所定量を正確に供給できないという問題がある。
また、粉粒体材料Pの噛み込みによって、スライドシャッター105が原点位置に到達されないと、その基準位置がズレてしまうため、上記フラップダンパー式と同様、スライドシャッター105を同位置に移動させて再現することが難しく、上手く制御ができないという問題だけでなく、エアーシリンダー104にも負荷が生じ、機械的な故障を生じる危険もある。
更に、駆動源として、位置制御を自在且つ正確に実行できる電動式シリンダーの使用が要望されていたが、この電動式シリンダーは、エアーシリンダーに比べればトルクが小さいという弱点があるため、粉粒体材料を噛み込んでトルクが負荷されると機械的な故障を生じる危険が更に高く、使用できなかった。
本発明は、かかる課題を解決することを目的として、スライドシャッター105が原点位置に到達したときに、スライドシャッター105の先端近傍に残留されている粉粒体材料Pを完全に排出して、その噛み込みを確実に防止でき、更には、電動式シリンダーの使用も可能にしたスライドシャッター式の材料供給装置を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、
請求項1に係るスライドシャッター式の材料供給装置は、ホッパー内に貯留された粉粒体材料を材料供給装置で制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムにおいて、前記材料供給装置は、前記ホッパー下端の材料排出口に連結された上開口部が形成された上面プレートと、基端に駆動源が連結され、且つ、前記上面プレートの底面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、前記上開口部の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッターと、を少なくとも備えてなるスライドシャッター式の材料供給装置であって、前記スライドシャッターは、前記上開口部の開口面積を全閉止して前記粉粒体材料の排出が停止される位置で一旦停止し、所定時間経過後、さらに前方に移動して前記上開口部からの前記粉粒体材料が流れ込まない安息角が形成された原点位置に到達したとき、その先端上面縁から先端面にかけて排出空間が形成され、この排出空間を通じて前記スライドシャッターの先端近傍に残留された前記粉粒体材料を排出可能にしたことを特徴とする。
請求項2に係るスライドシャッター式の材料供給装置は、ホッパー内に貯留された粉粒体材料を材料供給装置で制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムにおいて、前記材料供給装置は、一側面が開放された函状に形成され、その上面プレートと下面プレートの同位置には、前記粉粒体材料が流通される上開口部、下開口部が各々形成されると共に、基端に駆動源が連結され、且つ、前記一側面に挿入されて前記上面プレート及び下面プレートの内面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、前記上開口部及び下開口部の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッターを備えてなり、前記スライドシャッターは、前記上開口部の開口面積を全閉止して前記粉粒体材料の排出が停止される位置で一旦停止し、所定時間経過後、さらに前方に移動して前記上開口部からの前記粉粒体材料が流れ込まない安息角が形成された原点位置に到達したとき、その先端上面縁から先端面にかけて排出空間が形成され、この排出空間を通じて前記スライドシャッターの先端近傍に残留された前記粉粒体材料を排出可能にしたことを特徴とする。
請求項3に係るスライドシャッター式の材料供給装置は、請求項1又は2の何れかにおいて、上面プレートの上開口部は、先端に向けて狭めた略三角形状又は略台形状に形成したことを特徴とする。
請求項4に係るスライドシャッター式の材料供給装置は、請求項1〜3の何れかにおいて、 駆動源は、位置制御が正確な電動式シリンダーであって、スライドシャッターが上開口部の開口面積を、全開放、半開放、小開放、全閉止、完全閉止の位置に制御可能にしていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果がある。
請求項1、2に係るスライドシャッター式の材料供給装置によれば、スライドシャッターが原点位置に到達したときには、スライドシャッターの先端上面縁から先端面にかけて排出空間が形成される構成にしているので、この排出空間を通じてスライドシャッターの先端近傍に残留された粉粒体材料を確実に排出でき、粉粒体材料の噛み込みを防止できる。
また、上記原点位置では、上開口部とスライドシャッターには安息角が形成されるので、流動性のよい粉粒体材料であっても上開口部から落下されることがない。
そのため、落差補正量も安定するので、これを正確に予測することができ、計量器に所定量を正確に供給することができる。
加えて、粉粒体材料の噛み込みを確実に防止できるので、スライドシャッターは、原点位置に正確に位置されることとなり、その基準位置が安定されるので、スライドシャッターのスライド動作を同位置に安定して再現することができ、その制御も容易にできるうえ、スライドシャッターに連結された駆動源に負荷を生じることなく、機械的な故障の危険も防止できる。
請求項3に係るスライドシャッター式の材料供給装置によれば、上面プレートの上開口部が先端に向けて狭められているので、矩形状のものに比べて残留される粉粒体材料を少量にでき、スライドシャッターが残留された粉粒体材料を噛み込むことを確実に防止できる。
また、上面プレートの上開口部が先端に向けて狭められているので、上開口部が矩形状のものに比べて、上開口部とスライドシャッターによって開設される開口面積が同じであっても、その開口された形状が相違するので、少量の粉粒体材料を安定して排出できる。
請求項4に係るスライドシャッター式の材料供給装置によれば、スライドシャッターが残留された粉粒体材料の噛み込みを確実に防止できるので、トルクが小さい電動式シリンダーでも使用することができ、スライドシャッターの位置制御を自在且つ正確に実行できる。
以下、本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの一実施例を概略した要部の分解斜視図である。
本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aは、例えば、ホッパーH内に貯留された粉粒体材料Pを制御しながら計量器(不図示)等に排出し、所定量の粉粒体材料Pだけを、、射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムに用いることができる。
すなわち、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aは、ホッパーH下端の材料排出口H1に連結される上開口部11が形成された上面プレート1と、基端に駆動源2が連結され、且つ、上面プレート1の底面12を摺動しながら水平方向に前、後移動して、上開口部11の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッター2と、を少なくとも備えてなる。
本実施例で示す材料供給装置Aは、一側面が開放された函状に形成され、その上、下面に一される上面プレート1と下面プレート4の同位置には、粉粒体材料Pが流通される矩形状の上開口部11、下開口部41が各々形成されると共に、これら上面プレート1及び下面プレート4の下面12及び上面42に摺動しながら前記一側面に挿入されて水平方向に前、後移動されるスライドシャッターを3を例示している。
なお、5は、上面プレート1と下面プレート4との間に固定された側壁であり、粉粒体材料Pの漏出を防止している。
また、図1の破線内に示す一部破断された拡大斜視図に示すように、上面プレート1の上開口部11の先端部11aには、その下面に、開口部11側だけを薄肉に形成した抜き凹所11bを形成している。この抜き凹所11bは、後述する安息角、排出空間を構成する重要部である。
下面プレート41の下開口部41は、上開口部11と同形であっても良いが、ここでは、下開口部41の先端部分に、両幅方向に更に開口させた補助開口部41aを形成している。
このようにして、上面プレート1、下面プレート4、側壁5によって、一側面が開放された函状に形成し、前記一側面からスライドシャッター3が挿入される。
なお、本実施例では、駆動源2として、位置制御が正確な電動式シリンダーを用い、このシリンダー21先端が、スライドシャッター3の基端に螺合されて固定している。
このスライドシャッター3は、上開口部11の開口面積を全閉止して、粉粒体材料Pの排出が停止される位置で一旦停止し、数秒後、さらに前方に移動して上開口部11から自然落下される粉粒体材料Pが流れ込まない安息角が形成される原点位置に到達したとき、その先端上面縁31から先端面32にかけて排出空間6が形成され、この排出空間6を通じてスライドシャッター3の先端近傍に残留された粉粒体材料Pを確実に排出可能にしている。
以下、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの動作を説明すると共に、本発明を詳しく説明する。
図2(a)〜(c)及び図3(d)、(e)は、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの要部を拡大した動作図である。
ここで、図2(a)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全開放にした状態の動作図、図2(b)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を半開放にした状態の動作図、図2(c)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を小開放にした状態の動作図、図3(d)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全閉止にした状態の動作図、図3(e)は、スライドシャッターが全閉止位置から更に押し込まれて上開口部の開口面積を完全閉止した原点位置の状態の動作図を各々示している。
先ず、本発明のスライドシャッター式の材料供給装置Aは、計量器(不図示)に所定量を正確且つ素早く供給するため、材料供給当初は、大量に排出しておき、所定量に近づくにつれて、中量、少量とその供給量を変化させ、やがて供給を停止する点では、従来同様であるが、この供給を停止した位置から、数秒後、更にスライドシャッター3を前方に押し込む動作が行われるように制御している点で相違している。
まず、ホッパーH内に貯留された粉粒体材料Pを大量に排出する場合には、スライドシャッター3が基端側に配置されて、上面プレート1の上開口部11が完全に開放された状態、すなわち、開口面積を全開放にして、下面プレート4の下開口部41に向けて大量の粉粒体材料Pが自然落下され、この下開口部41の下方に設置される計量器(不図示)に貯留される〔図2(a)、ご参照。〕。
そして、計量器(不図示)が所定量に近づくと、電動式シリンダー2のシリンダー21が前方に伸出されて、スライドシャッター3を前方に押し込み、上開口部111の開口面積を半開放乃至小開放にして、下開口部41に向けて自然落下される粉粒体材料Pを段階的に制御して、オーバーシュートを防止している〔図2(b)、(c)ご参照。〕。
なお、粉粒体材料Pは、その大きさ、重量等によって、自然落下されるスピードも変わるので、スライドシャッター3が上開口部11の開口面積を、全開放、半開放、小開放、全閉止するまでのタイミングは、供給される粉粒体材料Pに応じて設定される。
そして、下開口部41と計量器(不図示)との間に浮遊される粉粒体材料Pの落差補正量を加味したうえで、計量器(不図示)が所定量に到達したときに、制御された電動式シリンダー2がスライドシャッター3の先端面32を、上開口部11の先端と同位置にまで押し込んで、上開口部11の開口面積を全閉止にした状態にして、粉粒体材料Pの排出を停止する。
そして、この全閉止の状態で、スライドシャッター3を1〜3秒間程停止させて、落下途中の粉粒体材料Pを完全に排出する〔図3(d)、ご参照。〕。
ところが、粉粒体材料Pによっては、流動性が高い小粒のものもあり、上開口部11の開口面積を全閉止にした状態では、抜き凹所11bを通じて、粉粒体材料Pが落下漏出する危険もある。
そのため、本発明では、上記した全閉止の状態で、スライドシャッター3を1〜3秒間程停止させて、落下途中の粉粒体材料Pを完全に排出した後、さらにスライドシャッター3を前方に移動して上開口部11とスライドシャッター3との間に安息角を形成することで、上開口部11からの粉粒体材料Pが完全に流れ込まないように規制している。そのため、本発明では、この安息角が形成された位置を原点位置としている〔図3(e)、ご参照。〕。
そして、この原点位置では、スライドシャッター3の先端上面縁31から先端面32にかけて排出空間6が形成される構造にしており、この排出空間6を通じてスライドシャッター3の先端近傍に残留された粉粒体材料6を排出可能にしている。
このように本発明のスライドシャッター式の材料供給装置Aによれば、スライドシャッター3が原点位置に到達したときには、スライドシャッター3の先端上面縁31から先端面32にかけて排出空間6が形成されているので、この排出空間6を通じてスライドシャッター3の先端近傍に残留された粉粒体材料Pを確実に排出でき、粉粒体材料Pが噛み込むことがない。
また、上記原点位置では、上開口部11とスライドシャッター3には安息角が形成されるので、たとえ流動性のよい粉粒体材料であっても上開口部11から落下されることがないため、落差補正量も安定するので、これを正確に予測することができ、計量器(不図示)に所定量を正確に供給することができる。
加えて、粉粒体材料Pの噛み込みを確実に防止できるので、スライドシャッター3は、原点位置に常に正確に位置されることとなり、その基準位置が安定するので、スライドシャッター3のスライド動作を同位置に安定して再現することができ、その制御も容易にできるうえ、スライドシャッターに連結された駆動源に負荷を生じることなく、機械的な故障の危険も防止できる。そのため、トルクが小さい電動式シリンダー2でも使用することができ、スライドシャッター3の位置制御を自在且つ正確に実行できる。
図4は、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの他の実施例を概略した要部の分解斜視図である。
なお、図1〜図3と共通する部位には、同一の番号を付して、その説明は省略し、以下では、本実施例の特徴だけを説明する。
このスライドシャッター式の材料供給装置Aでは、上面プレート1の上開口部11が、先端に向けて狭めた略三角形状又は略台形状に形成したことに特徴がある。
すなわち、本実施例では、上面プレート1の上開口部11が先端に向けて狭められているので、スライドシャッター3が押し込まれるに従って、矩形状のスライドシャッター3の先端面32と、上開口部11とで形成される排出開口の形状が、図1で示した矩形状のものに比べて、同じ開口面積であっても、その排出開口の形状が相違する。
そのため本実施例のように、上面プレート1の上開口部11が先端面32に向けて狭められているので、上記排出開口は、粉粒体材料Pの排出量が少量乃至停止されるに従って、スライドシャッター3の先端面32の中央部分に集結されて排出されるので、スライドシャッター3が残留された粉粒体材料Pを噛み込むことを更に防止できる。
また、本実施例のように上面プレート1の上開口部11が先端に向けて狭められて、スライドシャッター3の先端面32の中央部分に集結されて排出されることで、少量の粉粒体材料Pでも安定して排出できる。
なお、本実施例では、上面プレート1の上開口部11を、先端に向けて狭めた略三角形状又は略台形状に形成することで、粉粒体材料Pの排出量が少量乃至停止されるに従って、スライドシャッター3の先端面32の中央部分に集結されて排出されるようにしているが、例えば、上面プレート1の上開口部11を矩形状に形成して、スライドシャッター3の先端形状を変えることで、上記同様の効果が得られるのであれば、それでも構わないことは勿論である。
本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの一実施例を概略した要部の分解斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの要部を拡大した動作図であり、図2(a)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全開放にした状態の動作図、図2(b)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を半開放にした状態の動作図、図2(c)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を小開放にした状態の動作図を各々示している。 (d)、(e)は、本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの要部を拡大した動作図であり、図3(d)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全閉止にした状態の動作図、図3(e)は、スライドシャッターが全閉止位置から更に押し込まれて上開口部の開口面積を完全閉止した原点位置の状態の動作図を各々示している。 本発明に係るスライドシャッター式の材料供給装置Aの他の実施例を概略した要部の分解斜視図である。 (a)〜(c)は、従来のゲートバルブ式によるスライドシャッター式の材料供給装置の要部を拡大した動作図であり、図5(a)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全開放にした状態の動作図、図5(b)は、スライドシャッターが上開口部の開口面積を半開放にした状態の動作図を各々示している。 (d)は、従来のゲートバルブ式によるスライドシャッター式の材料供給装置の要部を拡大した動作図であり、スライドシャッターが上開口部の開口面積を全閉止にした状態の動作図を示している。
符号の説明
A スライドシャッター式の材料供給装置
H ホッパー
H1 材料排出口
P 粉粒体材料
1 上面プレート
11 上開口部
12 底面
2 駆動源
3 スライドシャッター
31 先端上面縁
32 先端面
4 下面プレート
41 下開口部
6 排出空間

Claims (4)

  1. ホッパー内に貯留された粉粒体材料を材料供給装置で制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムにおいて、
    前記材料供給装置は、前記ホッパー下端の材料排出口に連結された上開口部が形成された上面プレートと、基端に駆動源が連結され、且つ、前記上面プレートの底面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、前記上開口部の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッターと、を少なくとも備えてなるスライドシャッター式の材料供給装置であって、
    前記スライドシャッターは、前記上開口部の開口面積を全閉止して前記粉粒体材料の排出が停止される位置で一旦停止し、所定時間経過後、さらに前方に移動して前記上開口部からの前記粉粒体材料が流れ込まない安息角が形成された原点位置に到達したとき、その先端上面縁から先端面にかけて排出空間が形成され、この排出空間を通じて前記スライドシャッターの先端近傍に残留された前記粉粒体材料を排出可能にしたことを特徴とするスライドシャッター式の材料供給装置。
  2. ホッパー内に貯留された粉粒体材料を材料供給装置で制御しながら計量器に排出し、所定量の粉粒体材料だけを射出成形機等に供給してなる粉粒体材料の供給システムにおいて、
    前記材料供給装置は、一側面が開放された函状に形成され、その上面プレートと下面プレートの同位置には、前記粉粒体材料が流通される上開口部、下開口部が各々形成されると共に、基端に駆動源が連結され、且つ、前記一側面に挿入されて前記上面プレート及び下面プレートの内面を摺動しながら水平方向に前、後移動して、前記上開口部及び下開口部の開口面積を全開放乃至全閉止に制御可能なスライドシャッターを備えてなり、
    前記スライドシャッターは、前記上開口部の開口面積を全閉止して前記粉粒体材料の排出が停止される位置で一旦停止し、所定時間経過後、さらに前方に移動して前記上開口部からの前記粉粒体材料が流れ込まない安息角が形成された原点位置に到達したとき、その先端上面縁から先端面にかけて排出空間が形成され、この排出空間を通じて前記スライドシャッターの先端近傍に残留された前記粉粒体材料を排出可能にしたことを特徴とするスライドシャッター式の材料供給装置。
  3. 請求項1又は2の何れかにおいて、
    上面プレートの上開口部は、先端に向けて狭めた略三角形状又は略台形状に形成したことを特徴とするスライドシャッター式の材料供給装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、
    駆動源は、位置制御が正確な電動式シリンダーであって、スライドシャッターが上開口部の開口面積を、全開放、半開放、小開放、全閉止、完全閉止の位置に制御可能にしていることを特徴とするスライドシャッター式の材料供給装置。
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