JP4610309B2 - 生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 - Google Patents
生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4610309B2 JP4610309B2 JP2004336333A JP2004336333A JP4610309B2 JP 4610309 B2 JP4610309 B2 JP 4610309B2 JP 2004336333 A JP2004336333 A JP 2004336333A JP 2004336333 A JP2004336333 A JP 2004336333A JP 4610309 B2 JP4610309 B2 JP 4610309B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- voltage
- biomolecule
- conductive material
- counter electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
[請求項1]基板表面に生体分子が固定化されたスポットを1つ以上有する生体分子マイクロアレイと、前記基板表面と対向する電極(以下、「対向電極」という)との間にターゲット生体分子を含む溶液を配置し、前記基板表面に固定化された生体分子とターゲット生体分子とを相互作用させる方法であって、
前記マイクロアレイは、生体分子が固定化された面の少なくとも一部に導電性物質表面を有し、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記相互作用を促進することを特徴とする、前記方法。
[請求項2]少なくとも一部に導電性物質表面を有する基板と、前記導電性物質表面と対向する電極(以下、「対向電極」という)との間に配置された溶液に含まれる生体分子を移動させる方法であって、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記基板または対向電極に向けて前記生体分子を移動させることを特徴とする方法。
[請求項3]前記電圧が0.1〜4Vである、請求項1または2に記載の方法。
[請求項4]前記溶液は、カチオンを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
[請求項5]前記カチオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、およびアルミニウムイオンからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項4に記載の方法。
[請求項6]前記溶液中のカチオン濃度は、1〜1000mMの範囲である、請求項4または5に記載の方法。
[請求項7]前記電圧は、パルス直流電圧である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
[請求項8]少なくとも前記基板表面が負に帯電するように電圧を印加することを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
[請求項9]前記基板は、基板全体が導電性物質からなるか、または、基板表面に導電性物質被覆層を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
[請求項10]前記導電性物質は、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
[請求項11]前記対向電極は、電極全体が、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックからなるか、または、前記基板の導電性物質表面と対向する表面に、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックからなる導電性物質被覆層を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
[請求項12]前記対向電極は、透明電極である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
[請求項13]前記基板と対向電極との間に非導電性スペーサーを配置し、前記基板、対向電極、および非導電性スペーサーによって囲まれた空間に、前記溶液を充填する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
[請求項14]前記導電性物質表面と対向電極との間に電圧が印加されない間、前記溶液を攪拌することを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
[請求項15]前記生体分子は、DNA、RNA、PNA、蛋白、ポリペプチド、糖化合物、脂質、天然低分子、および合成低分子からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
本発明の第一の態様は、
基板表面に生体分子が固定化されたスポットを1つ以上有する生体分子マイクロアレイと、前記基板表面と対向する電極(対向電極)との間にターゲット生体分子を含む溶液を配置し、前記基板表面に固定化された生体分子とターゲット生体分子とを相互作用させる方法であって、
前記マイクロアレイは、生体分子が固定化された面の少なくとも一部に導電性物質表面を有し、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記相互作用を促進することを特徴とする、前記方法
である。
ここで、糖化合物としては、例えば、単糖、オリゴ糖、多糖、糖鎖複合体、糖蛋白質、糖脂質、およびそれら誘導体などを挙げることができる。
脂質としては、例えば、脂肪酸、リン脂質、糖脂質、グリセリドなどを挙げることができる。
天然低分子としては、例えば、ホルモン分子や抗生物質、毒物、ビタミン類、生理活性物質、二次代謝産物などを挙げることができる。
合成低分子としては、例えば、天然低分子の合成物、およびそれら誘導体などを挙げることができる。
また、前記突出スポット部の高さを決定する際は、生体分子のスポット形成(スタンピング)に使用するニードルの直径や、プローブ核酸等の生体分子溶液のスポット量も考慮すべきである。例えば、直径100μmの円形の突出スポット部に対して直径130μm程度のニードルを用いて生体分子をスポットする場合、突出スポット部の高さが15μm以上であれば、表面張力のため、突出スポット部頂上のスポット用平面から生体分子溶液が流れ出すことなく、固定化用スポットのみに、生体分子が固定化されるため、好ましい。
突出スポット部底面の形状は、特に限定されないが、製造の容易さ等を考慮すれば、スポット用平面と同様の形状であることが好ましい。図3(b)は、突出スポット部を有する基板上の突出スポット部の概略図である。ここで、「突出スポット部底面の形状」とは、図3(b)の斜線部をいう。
前記基板が金属からなるものである場合は、所望の形状の突出スポット部に対応した凹部を有する鋳型に、熔融した金属を注入して鋳造することにより、突出スポット部を有する基板を得ることができる。また、プレス成形によって、金属製基板を得ることもできる。本発明で使用される基板は、金属からなる基板の上に、導電性物質を被覆したものであることもできる。
また、突出スポット部を有する基板は、平板状の基板上に導電性被覆層を被覆した後に、エッチング等により突出スポット部を形成することによって製造することもできる。
まず、スライドガラスの表面に、真空蒸着装置により、クロムを蒸着し、次いで、その上に金を蒸着する。この金蒸着スライドガラス上に、ポジ型レジストをスピンコーターで塗布し、例えば60℃でオーブンにより1時間ベーキングする。
次いで、紫外線露光装置により、フォトマスクを通してスライドガラスに紫外線を照射する。このとき、フォトマスクとしては、所望の形状の突出スポット部に対応したパターンを有するものを使用する。紫外線照射後、現像液によって現像を行えば、金蒸着スライドガラス表面に、レジストパターンを形成することができる。
アセトン等によってレジストを溶解した後、超純水によって洗浄し、更に残っているレジストを完全に除去するために、ピラニア溶液(硫酸:過酸化水素=1:1)に10分間漬けて、超純水で洗浄する。これにより、フォトマスクに対応した金パターンを有するガラス基板を得ることができる。
このガラス基板に、前述と同様に、クロムを蒸着し、次いで、金を蒸着することによって、突出部を有し、かつ、金被覆を有する基板を得ることができる。
(1)アミノシラン処理した基板表面に、UV照射することにより、DNAを固定化する。
(2)アミノシラン、NHS(N-ヒドロキシスクシンイミド)-ビオチン、アビジンによって順次処理した基板表面に、ビオチン化DNAを固定化する。
(3)アミノシラン、マレイミド-ビオチン、アビジンによって順次処理した基板表面に、ビオチン化DNAを固定化する。
(4)アミノシラン、次いでグルタルアルデヒドによって処理した基板表面に、アミノ化DNAを固定化する。
(5)アミノシラン、次いでカルボジイミドによって処理した基板表面に、アミノ化DNAを固定化する。
(6)アミノシラン処理した基板表面に、カルボキシ化DNAを固定化する。
(7)アミノシラン処理した基板表面に、リン酸化DNAを固定化する。
(8)アミノシラン、次いでNHS−マレイミド化合物によって処理した基板表面に、チオール化DNAを固定化する。
(9)エポキシシラン処理した基板表面に、アミノ化DNAを固定化する。
(10)チオールシラン処理した基板表面に、チオール化DNAを固定化する。
高周波交流電圧の印加による誘電泳動によって、溶液中の生体分子を一方向に選択的に移動させようとする場合、溶液にカチオンが含まれていると、電圧印加によりカチオンが優先的に移動して生体分子が移動しない。
それに対して、本発明者らは、基板の導電性物質表面と対向電極との間に周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して電界を生じさせることにより、溶液がカチオンを含む場合でも、ターゲット生体分子を基板側に選択的に移動させて濃縮し、相互作用の反応効率を高めることができることを見出した。このように、溶液がカチオンを含む場合には、いわゆる電気浸透流(Electroosmotic Flow: EOF)により、溶液中でターゲット生体分子が移動すると考えられる。即ち、溶液がカチオンを含む場合には、電圧印加により溶液中のカチオンが移動し、そのカチオンの移動により生じた溶液の流れに伴いターゲット生体分子が移動することにより、ターゲット生体分子を基板側に選択的に移動させることができると考えられる。
溶液の攪拌方法としては、例えば、反応槽全体をロータリーオーブンで回転させる方法、チャンバー内につながる送液口を設け、送液口とペリスタポンプ、ロータリーポンプ等のポンプをチューブでつなぎ、チャンバー内の溶液を往復攪拌する方法を用いることができる。
少なくとも一部に導電性物質表面を有する基板と、前記導電性物質表面と対向する電極(対向電極)との間に配置された溶液に含まれる生体分子を移動させる方法であって、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記基板または対向電極に向けて前記生体分子を移動させることを特徴とする方法
である。
第二の態様において使用される基板、対向電極、生体分子、印加電界等の詳細は、先に第一の態様について述べた通りである。
実施例1 印加電圧の周波数と核酸濃縮との関係
表面に金をコートしたDNAマイクロアレイ基板に、核酸溶液が入るように、両面接着性フィルムの中央をカットしたものを基板表面に貼付し、その上にITO電極を電極面が基板と対向するように、貼り付けた。溶液が入る部分は、チャンバーとなるように作製してあり、接着性フィルムの一部から溶液が注入できるようになっている。装置の概略図を図7に示す。図7に示す装置のチャンバーに充填する核酸溶液として、0.1μM Cy3標識オリゴDNA (45mer)、40 mM Tris−HCl (pH 8.3)、4 mM EDTA、400 mM NaClを用いた。この核酸溶液を上記のチャンバー内に充填し、基板表面とITO電極を交流電圧発生装置のそれぞれの極の端子と接続し、3Vp−pの電圧で、サイン波の交流電圧を10Hzから、0.01Hzまで周波数を変えながら、印加した。図8のグラフで、矢印の位置が、それぞれの周波数を印加、または周波数を変えたポイントである。グラフのカーブは、共焦点レーザ蛍光顕微鏡により、アレイ表面近傍の核酸分子の量を蛍光標識の蛍光強度として測定したものである。蛍光強度が強いほど、アレイ表面近傍に核酸分子が濃縮されたことを意味する。本条件下では、特に、周波数0.1 Hz、0.01 Hzの場合に、印加電圧の周期に合わせた蛍光強度の増加、即ち、核酸の濃縮が観察された。
次に実施例1と同様の装置を用いて、印加電圧の波形パターンをサイン波および矩形波にして、電圧のカーブと核酸濃縮との関係を調べた。実施例1と同様に、核酸溶液として、0.1μM Cy3標識オリゴDNA (45mer)、40 mM Tris−HCl (pH 8.3)、4 mM EDTA、400 mM NaClを用いた。印加電圧は、3Vp−pとし、サイン波および矩形波で交流電圧を印加した。図9に結果を示す。図9に示すように、どちらの波形でも、電圧波形に応じた蛍光強度の増加が観察された。これにより、電圧印加により基板表面近傍に核酸が効率的に濃縮でき、また、波形の種類によらず、基板表面が負電荷を帯びたときに、核酸が基板表面近傍に集まり、濃縮されることが判明した。
次に実施例1と同様の装置を用いて、アレイ表面が負電荷を帯びるように、パルス直流電圧を印加した。核酸溶液は、実施例1と同様のものを用いた。−2Vの電圧を0.1Hzの周期で、1秒間ずつ印加した。図10に結果を示す。図10に示すように、電圧の周期に合わせて蛍光強度の増加が見られた。これにより、パルス直流電圧の印加により、電圧の周期に合わせて核酸が濃縮されることが確認された。また、この結果によっても、負電荷をアレイ表面に印加することにより、ターゲット核酸が濃縮されることが示された。さらに、−2Vの電圧を0.1Hz(1s印加)、1Hz(0.1s 印加)、10Hz(0.01s 印加)の周期で印加して、核酸濃縮の様子を観察した。その結果、図11に示すように、いずれの場合にも、電圧の周期に合わせて蛍光強度が増加した。これにより、電圧印加によって負に帯電した基板側へ核酸が移動して基板表面近傍に核酸が濃縮されることが確認された。また、周波数0.1 Hzの場合に最も蛍光強度が強く、周波数が高くなるにつれ、蛍光強度は低くなった。これにより、本条件下では、周波数0.1Hzの場合に、核酸濃縮効果が最も顕著に得られることがわかる。
実施例1で用いたDNAマイクロアレイ基板に、2種のプローブDNA(GAPDH、beta−actin)溶液を等濃度でそれぞれ10点ずつスタンプし、スタンプ後処理として基板を600mJ/cm2でUV照射し、MQWで5分間2回洗浄した後乾燥させた。プローブDNAは、5’側にアレイ用リンカー(日清紡績(株))修飾を施したものを使用した。以下、GAPDH由来のプローブDNAをスタンプしたスポットを、GAPDHスポット、beta−actin由来のプローブDNAをスタンプしたスポットを、beta−actinスポットと呼ぶ。
ターゲットDNA溶液として、0.01μMの濃度の 5’末端Cy3蛍光標識−オリゴDNA(GAPDHと相補的な配列;溶液は、40mM Tris HCl(pH 8.3)、4 mM EDTA、400 mM NaCl)を用いた。実施例3と同様の装置、同様の電圧印加条件にて、ハイブリダイゼーションを行った。比較として、電圧を印加しない条件でもハイブリダイゼーションを行った。共焦点レーザ蛍光顕微鏡により、ハイブリダイゼーション反応の過程でのスポット上の蛍光強度の変化をリアルタイムに計測した結果を、図12に示す。ターゲットDNAと相補的な配列を有するプローブDNAを含むGAPDHスポットは、電圧を印加した場合、非印加の場合に比べ、蛍光強度が急激に増加し、ハイブリダイゼーション反応の速度が、20倍以上に促進された。それに対して、ターゲットDNAと相補的な配列を有するプローブDNAを含まないbeta−actinスポットでは、経時的な蛍光強度の増加は観察されなかった。これは、beta−actinスポットでは、電圧を印加しても非特異的な吸着が起こらなかったことを示している。10分間ハイブリダイゼーション反応を行った後、2xSSC+0.1% Tween20、1xSSC、0.2xSSCで順次洗浄を行い、その後、マイクロアレイスキャナーで画像を取得した(図13)。比較のために、16時間電圧を印加せずにハイブリダイゼーションを行い、同様にスキャナーで画像を取得した。その結果、10分間反応させた場合、電圧を印加した場合には、電圧を印加しなかった場合と比べて、約13倍蛍光強度が増加した。これは、電圧印加によりハイブリダイゼーション反応が高感度化されたことを示す。さらに、電圧印加による10分間の反応後、電圧を印加せずに16時間反応させた場合と比べても、約6倍蛍光強度が増加した。このように、本発明の方法により、ハイブリダイゼーション反応の高速化および高感度化が達成された。
実施例4において使用した2種のプローブDNAの配列を以下に示す。
実施例1と同様の装置を用いて、低周波交流電圧印加によるタンパク分子の濃縮について調べた。タンパク分子溶液として、1μM Cy3標識ストレプトアビジン、40 mM Tris−HCl (pH 8.3)、4mM EDTA、400mM NaClを用いた。印加電圧は、3Vp−pとして0.1Hzの交流電圧を印加した。結果を図14に示す。図14に示すように、生体分子としてタンパク分子を用いた場合にも、電圧波形に応じた蛍光強度の増加を示し、電圧印加によりタンパク分子が基板表面近傍に濃縮されることが確認された。また、本実施例でも、基板側が負に帯電したときに、タンパク分子の移動、濃縮が観察された。
Claims (15)
- 基板表面に生体分子が固定化されたスポットを1つ以上有する生体分子マイクロアレイと、前記基板表面と対向する電極(以下、「対向電極」という)との間にターゲット生体分子を含む溶液を配置し、前記基板表面に固定化された生体分子とターゲット生体分子とを相互作用させる方法であって、
前記マイクロアレイは、生体分子が固定化された面の少なくとも一部に導電性物質表面を有し、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記相互作用を促進することを特徴とする、前記方法。 - 少なくとも一部に導電性物質表面を有する基板と、前記導電性物質表面と対向する電極(以下、「対向電極」という)との間に配置された溶液に含まれる生体分子を移動させる方法であって、
前記導電性物質表面と対向電極との間に、周波数0.01〜10Hzで電圧を印加して、前記基板または対向電極に向けて前記生体分子を移動させることを特徴とする方法。 - 前記電圧が0.1〜4Vである、請求項1または2に記載の方法。
- 前記溶液は、カチオンを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記カチオンは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、およびアルミニウムイオンからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項4に記載の方法。
- 前記溶液中のカチオン濃度は、1〜1000mMの範囲である、請求項4または5に記載の方法。
- 前記電圧は、パルス直流電圧である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 少なくとも前記基板表面が負に帯電するように電圧を印加することを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記基板は、基板全体が導電性物質からなるか、または、基板表面に導電性物質被覆層を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記導電性物質は、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記対向電極は、電極全体が、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックからなるか、または、前記基板の導電性物質表面と対向する表面に、金、ニッケル、白金、銀、チタン、アルミニウム、ステンレス、銅、クロム、導電性酸化物、または導電性プラスチックからなる導電性物質被覆層を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 前記対向電極は、透明電極である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
- 前記基板と対向電極との間に非導電性スペーサーを配置し、前記基板、対向電極、および非導電性スペーサーによって囲まれた空間に、前記溶液を充填する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 前記導電性物質表面と対向電極との間に電圧が印加されない間、前記溶液を攪拌することを含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
- 前記生体分子は、DNA、RNA、PNA、蛋白、ポリペプチド、糖化合物、脂質、天然低分子、および合成低分子からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004336333A JP4610309B2 (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 |
US11/791,072 US20100256004A1 (en) | 2004-11-18 | 2005-11-04 | Device of Testing Interaction Between Biomolecules, Method of Testing Interaction Between Biomolecules,Method of Measuring Melting Temperature of Biomolecule,Method of Sequencing Nucleic Acid,Method of Causing Interaction Between Biomolecules,and Method of Causing Migration of Biomolecule |
PCT/JP2005/020295 WO2006054449A1 (ja) | 2004-11-18 | 2005-11-04 | 生体分子の相互作用試験装置、生体分子の相互作用試験方法、生体分子の融解温度測定方法、核酸の配列検知方法、生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004336333A JP4610309B2 (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006145400A JP2006145400A (ja) | 2006-06-08 |
JP4610309B2 true JP4610309B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=36625264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004336333A Expired - Fee Related JP4610309B2 (ja) | 2004-11-18 | 2004-11-19 | 生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4610309B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5300205B2 (ja) | 2007-03-22 | 2013-09-25 | キヤノン株式会社 | 標的物質検出素子、標的物質検出方法、標的物質検出素子の製造方法 |
GB0804491D0 (en) * | 2008-03-11 | 2008-04-16 | Iti Scotland Ltd | Detecting analytes |
JP6694635B2 (ja) * | 2014-12-26 | 2020-05-20 | 国立大学法人大阪大学 | マイクロrnaにおけるメチル化修飾部位を計測する方法 |
JP2020150946A (ja) * | 2020-04-13 | 2020-09-24 | 国立大学法人大阪大学 | マイクロrnaにおけるメチル化修飾部位を計測する方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10505410A (ja) * | 1994-06-08 | 1998-05-26 | アフィマックス テクノロジーズ ナムローゼ フェンノートシャップ | バイオアレーチップ反応装置およびその製造方法 |
JP2003156442A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-05-30 | Inst Of Physical & Chemical Res | 生体分子マイクロアレイのデータ収集方法 |
JP2005024532A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-27 | Institute Of Physical & Chemical Research | 生体分子マイクロアレイ用基板、生体分子マイクロアレイ、相互作用促進用装置および方法、ならびに、相互作用の検出方法 |
-
2004
- 2004-11-19 JP JP2004336333A patent/JP4610309B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10505410A (ja) * | 1994-06-08 | 1998-05-26 | アフィマックス テクノロジーズ ナムローゼ フェンノートシャップ | バイオアレーチップ反応装置およびその製造方法 |
JP2003156442A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-05-30 | Inst Of Physical & Chemical Res | 生体分子マイクロアレイのデータ収集方法 |
JP2005024532A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-27 | Institute Of Physical & Chemical Research | 生体分子マイクロアレイ用基板、生体分子マイクロアレイ、相互作用促進用装置および方法、ならびに、相互作用の検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006145400A (ja) | 2006-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4464664B2 (ja) | 生体分子マイクロアレイ用基板、生体分子マイクロアレイ、相互作用促進用装置および方法、ならびに、相互作用の検出方法 | |
ES2727785T3 (es) | Soporte que tiene una sustancia de unión selectiva fijada al mismo | |
EP1775589A1 (en) | Dna chip manufacturing method, manufacturing system, hybridization detection method, detection system, substrate treatment device, and substrate treatment method | |
JP3952042B2 (ja) | 凹状部位を有する電極を備えるハイブリダイゼーション検出部と該検出部を備えるdnaチップ | |
WO2005090997A1 (ja) | 溶液を攪拌する方法 | |
WO2006054449A1 (ja) | 生体分子の相互作用試験装置、生体分子の相互作用試験方法、生体分子の融解温度測定方法、核酸の配列検知方法、生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 | |
JP2008032554A (ja) | βアミロイドオリゴマーを用いたバイオチップおよびアミロイドセンサーならびに生体試料中に存在するβアミロイドの検出方法 | |
JP4610309B2 (ja) | 生体分子を相互作用させる方法、および、生体分子を移動させる方法 | |
JP2006177725A (ja) | 物質間の相互作用検出部と該検出部を用いるバイオアッセイ用基板、装置及び方法 | |
JP4761241B2 (ja) | 生体分子の相互作用試験装置、生体分子の相互作用試験方法、生体分子の融解温度測定方法、核酸の配列検知方法 | |
JP2003202343A (ja) | 選択結合性物質のハイブリダイゼーション方法およびハイブリダイゼーション装置および選択結合性物質配列基材 | |
JP4173375B2 (ja) | 電気泳動装置及びそれを用いた生体関連物質の検出方法 | |
JP4853971B2 (ja) | 標的分子のセンシングチップの作製方法 | |
JP6111941B2 (ja) | バイオチップ用基板 | |
US20070178463A1 (en) | Micro-array substrate for biopolymer, hybridization device, and hybridization method | |
JP5651485B2 (ja) | 核酸分析装置 | |
JP2005351686A (ja) | 電場勾配を用いる物質間の相互作用検出部と該相互作用検出部を備えるバイオアッセイ用基板 | |
JP4618007B2 (ja) | 物質間の相互作用するバイオアッセイ用基板と相互作用検出装置 | |
JPWO2016203832A1 (ja) | 検出チップ、検出方法、検出装置および検出システム | |
JP2005164387A (ja) | Dnaチップおよびそれを用いたバイオセンサー | |
JP4984648B2 (ja) | 検出素子、その製造方法、および標的検出装置 | |
JP2004125625A (ja) | 表面プラズモン共鳴測定用バイオチップ | |
Askew | Lipid Vesicle Interactions with Plasma Polymers |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071101 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071101 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101005 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |