JP4609671B2 - 内燃機関の吸気マニホールドに酸素濃縮空気を供給する方法及び装置 - Google Patents

内燃機関の吸気マニホールドに酸素濃縮空気を供給する方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明の目的は、内燃機関(IC)に酸素濃縮空気を供給することである。
米国の自動車産業は、ドライバビリティを提供する車両を供給することによって消費者を満足させなければならなくなっている。ドライバビリティは、停止からの発進又はハイウエイの交通への迅速な合流が必要なとき良好に加速するのに充分なトルク及び出力を有するエンジンを備えた自動車として定義される。一般的に、米国以外の消費者は、大抵は高コストの燃料によって乏しい加速性能の軽量の車両を受入れる意思を有している。このため、平均的な米国車は、消費者の要求を満足するのに必要な、より大きな排気量と共により高出力を有するエンジンを備えている。これらのエンジンは、通常、大排気量のため、効率が低く、大量の排気ガスを排出する。亜酸化窒素が追加の燃料と共に吸気マニホールドに噴射されると、自動車に巨大な出力の上昇をもたらすことができることは公知である。質量で窒素約64%に対して酸素約36%の亜酸化窒素は、追加の燃料を燃焼するために必要な追加の酸素を供給する。この反応は、エンジンのトルク及び出力を非常に大きく(一般的には75〜200馬力以上)増大させる。この目的のために亜酸化窒素を使用することは、エンジンに巨大な歪を与え、これにより、その寿命を減少させる。そのような歪のため、一般的に亜酸化窒素混合燃料は、それ以上の長時間の使用がエンジンに損傷を与えるため、約10秒間のみ使用される。
本発明は、いくつかのエンジンの作動モード又は要求では、追加の燃料の使用を必要とせず、更なる酸素を供給することにより、通常供給される量の燃料が、より効率的に使用されて、その燃料から、より大きな値(出力)が確実に得られるようにする。本発明では、排気パイプへ排出される未燃焼の炭化水素及び窒素化合物の量を減少させる。本発明は、燃焼反応の酸素量を増大させるだけでなく、その反応における窒素量を減少させ、これにより、効率的な運転と共に環境汚染の減少をもたらす。燃焼反応における過剰な酸素は、排気システムにおいて、ある程度炭化水素を燃焼させる。本発明は、ガソリン、プロパン、天然ガス、ディーゼル及び水素燃料の内燃機関に使用することができる。また、酸素濃縮空気の使用中に追加の燃料が供給された場合、出力を増大させることができる。追加の燃料は、その出力の改善レベルを長時間維持することができないため、亜酸化窒素が使用される場合に供給されるよりも少なくなるであろう。本発明は、車両の寿命にわたって制御された状態下で増大した出力を長時間時にわたって持続することができる。
また、圧力変動吸着(PSA)法として知られる方法を使用して空気流の酸素濃度を増大し、窒素濃度を減少することができることは公知である。この従来の方法は、モレキュラーシーブを利用し、これは空気が低圧下でモレキュラーシーブに接触したとき、空気から窒素を吸着する。空気が大気圧よりも高圧で吸着床又は容器内に収容されたモレキュラーシーブを通過したとき、殆どの窒素は吸着床の中に吸着され、その結果、吸着床からの空気流は、通常の空気よりも高い酸素濃度を有することになる。そのような吸着床のモレキュラーシーブがその窒素吸着の飽和点に達したとき、大気圧よりも高圧の空気は第2のモレキュラーシーブ吸着床へ導かれて吸着過程を継続する。そして、第1の吸着床は、大気圧に曝され、その結果、その吸着床の窒素が脱離される。大気圧よりも高圧の空気流は、2つの吸着床の間で交代され、その結果、酸素濃縮空気の流れが継続する。上述のタイプのシステムは、本出願人が知る限り、内燃機関には使用されていない。
本発明の目的は、内燃機関に供給する燃料に対する酸素濃度を少し増大させることである。運転中に大量の空気が内燃機関に導入される。例えば、60マイル/時の速度で2000rpmで運転している排気量200立方インチのエンジンは、約120立方フィート/の空気を必要とする。この120立方フィートの空気は、約24立方フィートの酸素を含んでいる。その運転状態で10%だけ出力を増大させるためには、適当な量の燃料と共に120立方フィートの空気に加えて2.5立方フィートの酸素濃縮空気が必要である。この運転モードでは、出力の増大は交通を追い越すために使用することができる。
本発明の装置は、エンジンを損傷することなく、そのような量の酸素濃縮空気を供給することができる。
本発明の一実施形態では、車載酸素生成システムを提供して、適当なシステム制御下で所望のエンジンの改善を行う。この酸素濃縮空気は、容器内に貯留されて追加の燃料と共に選択的にマニホールド内に放出される。酸素濃縮空気が生成されてエンジン吸気マニホールドに供給されて、ドライブトレーンへのより大きな出力となるトルクを発生すると共に全排気ガスを減少させる。
本発明の他の実施形態では、酸素濃縮空気は、モレキュラーシーブ酸素濃縮室から燃焼室に直接送られる。
自動車産業は、より小型でより高出力のエンジンが望ましく、これらが開発されて、より高トルク及び高出力を可能にする市販システム(スーパーチャージャ、ターボチャージャ)が提供されていることを認識している。スーパーチャージャは、加圧された空気をエンジン吸気マニホールドに供給するベルト駆動の圧縮機である。ターボチャージャは、排気システムに配置されたタービンを使用して吸気マニホールドを加圧する吸気システム内のタービンを駆動する。両システムは、エンジンシリンダに供給される燃焼空気を加圧する。これらのシステムの設計は、出力の増大が燃焼室に供給される空気及び燃料の追加を必要とするという事実に基づいている。吸気マニホールドを加圧した結果、吸気バルブが開かれたとき、追加の酸素が燃焼室へ押込まれる。燃焼室に入る追加の酸素と共に、窒素からなる空気の約80%も燃焼室に押込まれる。この高濃度の窒素も、実際、付随して排気管へ排出されることになる。このようなシステムを使用してエンジン出力を増大させた結果、排気管から大気に排出される排気ガスの体積は、同排気量の自然吸気エンジンよりも増大する。本発明の好ましい実施形態は、吸気マニホールドの圧力を増大させない。その結果、排気ガスの体積は、エンジンの排気量に直接関係し、マニホールドへの空気の加圧によって増大されることがない。
しかしながら、本発明は、スーパーチャージャ及びターボチャージャの使用を排除しない。エンジンから最大限の出力を得ることが望まれる場合には、酸素濃縮空気はスーパーチャージャ又はターボチャージャによって加圧された空気の一部として供給することができる。その結果、燃焼室内の空燃に酸素を追加することになり、スーパーチャージャ又はターボチャージャによって過給されたエンジンの出力を増大させることができる。また、本発明は、出力を増大させるために、全ての燃焼空気がスーパーチャージャ又はターボチャージャで過給されるエンジンで処理されるシステムについても説明する。
自動車に、より小さいエンジンを使用する目標は、自動車産業により、ガソリン/電気ハイブリッド構造によってドライバビリティを得ながら達成されてきている。このシステムにおいては、バッテリセットを充電するために小出力エンジン(ガソリン又はディーゼル)が使用される。そして、この車両は、バッテリによって供給されるエネルギーが供給される電気モータによって駆動される。あるハイブリッドシステムは、巡航速度を維持するために必要な出力よりも大きいが良好な加速を得るために充分な出力よりも大きくない出力を有するエンジンを使用する。バッテリに蓄えられたエネルギーが所望の加速を提供し、巡航中はより少ないエネルギーを要求する。このハイブリッドシステムは、現在、消費者に提供されている。
ハイブリッドシステムが産業界に完全に受入れられて広く普及するためには、多くの新しい技術が製品化されなければならない。信頼性を有する新しいドライブシステム、バッテリ寿命の改善及び更なる低コスト化は、解消しなければならない多くの課題のいくつかである。
本発明は、事実上、同様の戦略に従う。それは、巡航中には内燃機関は低エネルギーを要求すると共に、酸素濃縮空気が生成されて貯留タンクに蓄えられる。この酸素濃縮空気は、後に加速が要求されたとき、追加の燃料と共にエンジンに供給されてトルク及び出力を増大させる。本発明の相違点は、高度の信頼性を得ている通常の自動車のドライブコンポーネントが使用される点である。酸素濃縮空気の形の潜在的なエネルギーは、軽量低コストの貯留容器に蓄えられる。これに対して、ガソリン/電気ハイブリッドシステムは、重く高コストで交換が高価なバッテリを運ばなくてはならない。そのようなハイブリッドシステムを受入れるのに長い年月をかけ、また、新しい生産システムに必要な巨大な資本を投資することが多くの経営者によって計画されている。
ドラッグレーサーは、燃焼室に酸素を追加することでエンジンのトルク及び出力が非常に増大することがよく分かっている。しかしながら、本発明以前は、車載状態で使用して継続的に酸素から窒素を分離することができる実用システムは存在していない。ドラッグレーサーは、長年、酸素をエンジンに供給してトルク及び出力を非常に増大させる高圧タンクの亜酸化窒素システム(NOS)を使用してきた。1/4マイル(0.25マイル)で1〜3秒及び10〜15mphの改善を期待することができる。ホリー社(Holley Inc.)(www.HOLLEY.com)は、殆どの量産エンジンにボルトオンすることができるシステムを供給している。この会社は、例えば、4.0リッター マスタング及びGM 305/350 V8用の合法的な亜酸化窒素システムを50州に供給する。これらのシステムは、エンジントルク及び出力を増大させる上で非常に効果的であるが、ドライバビリティ、低燃費及び低環境汚染車両を欲する平均的な運転者に対しては実用的及びコスト効果的ではない。このシステムは、エンジンに接続される亜酸化窒素の高圧シリンダを必要とする。この高圧シリンダは、約3分間、高出力を使用した後、交換する必要がある。
この亜酸化窒素システムから、燃焼室内の酸素濃度の増大によって膨大なエンジン出力の増大が可能であり、また、適当な酸素濃度の追加では量産エンジンは所望の信頼性を維持可能であることが分かる。ホリー社のウエブサイトは、殆どの量産エンジンに最大限の信頼性を欲する場合、達成するブースト量に制限を設ける必要があると述べている。このサイトは、「4気筒エンジンは通常40〜60馬力の増大を許容し、6気筒エンジンは通常75〜100馬力の増大で運転し、スモールブロックV8エンジン(302/350/400cid)は一般的に140馬力までの増大を許容することができ、ビッグブロックエンジン(427〜454cid)は125〜200馬力の増大を許容する。」と述べている。「cid」という用語は立方インチ排気量である。
NOSシステムを使用するとき、亜酸化窒素は、追加の燃料と共に吸気マニホールドに噴射される。この亜酸化窒素ガスは自然吸気された空気及び燃料インジェクタからの燃料と混合して、燃焼室内に混合気を供給する。約572度Fで亜酸化窒素ガスは分解して酸素(36重量パーセント)及び窒素を放出する。この36パーセントの酸素は、20パーセントの酸素を含む自然吸気された空気と混合する。その結果、燃焼室に供給される酸素濃度は、これらの2つの値の間のいずれかである。全てが36パーセント濃度の酸素は、エンジンの寿命を短縮する。長いエンジン寿命を確保する酸素ブーストの修正濃度は、実験によって決定すべきである。現在の最新の自動車エンジンは、エンジン制御ユニット(ECU)によってコンピュータ制御されている。このECUは、
排気システムの酸素
空気流量
スロットル位置
冷却水温度
電圧
マニホールド絶対圧力
エンジン速度
を測定するセンサからデータが供給される。
このデータは、ECUの処理チップと共に使用されて様々な運転状態下で必要な制御動作を計算して適当な制御信号を送る。これらの制御信号(パルス幅)の1つは、燃料噴射システムに送られて様々な運転状態で供給される燃料の量を変化させる。空気流量、スロットル位置及びスロットルセンサの変化率を使用して、エンジンの出力を最適化するために本発明によって考慮される追加する酸素濃縮空気及び追加する燃料を制御することができる。これにより、全ての運転モードにおけるエンジンの最適化が可能になる。
エンジンの冷間始動時には、低温で燃焼反応が行われるため、排気管の汚染レベルが高くなる。本発明を使用することにより、このモード時に、ECUは、追加の酸素濃縮空気を燃焼室に供給して反応温度及びエンジンの暖機速度を上昇させる。これによってこの期間の汚染レベルを減少させることができる。巡航中、排気システムの酸素濃度が低レベルに低下した場合、追加の酸素が吸気マニホールド(又は排気マニホールド)に導入されて
完全燃焼のために利用可能な充分な酸素を確保する。
本発明は、酸素濃縮空気を生成して貯留する車載システムを有する車両駆動用内燃機関を提供する。酸素濃縮空気は、総体的な環境汚染レベルを低減すると共にエンジンの運転性能を最適化し、燃料経済性を改善するために使用される。本発明は、総体的な環境汚染の低減及び外国石油輸入の依存性を低減するための1つの回答である。
実施形態1
図1に示される概略図は、車載されて酸素濃縮空気を生成する提案されたシステムSを示している。そして、この酸素濃縮空気は、車両の内燃機関の運転を最適化するために使用される。
この実施形態では、濾過された空気は、ブロワ、圧縮機、ターボチャージャ又はスーパーチャージャ56の入口に流入し、ここで圧力及び流速が上昇される。この空気流は、空気冷却器58を通り、そして、生成システムの流路100に流入する。この空気流は、流路101を介してモレキュラーシーブパックP−1に流入し、又は、流路116を介して
モレキュラーシーブパックP−2に流入する。モレキュラーシーブパックP−1及びP−2に使用することができる材料のタイプの一つは、合成ゼオライトであり、これを通過する空気から窒素の一部を吸着して、そこから出る空気の酸素を濃縮する。空気をシーブパックP−1に導入するため、バルブ111及び113が開位置に配置され、バルブ112、114、A及びBが閉じられる。この空気は、パックP−1を通って流れ、ここで窒素がモレキュラーシーブに収容された材料(すなわち合成ゼオライト)に吸着される。結果として酸素が濃縮された空気は、流路120及び115を通って圧力ポンプPへ流出し、ここで圧力が上昇される。ポンプPから流出した酸素濃縮空気は、空気冷却器119によって冷却され、貯留タンクTに流入する。
第1のモレキュラーシーブパックP−1が窒素を吸着すると共に、低圧の供給空気の一部は、流路100から流路117を通り、開いたバルブDを通り、そして、第2のモレキュラーシーブパックP−2を通り、開いたバルブCを介して大気に流出する。この低圧の空気の流れは、第2のモレキュラーシーブパックP−2から脱離された窒素を洗浄して、バルブ112及び114が開いて空気が圧力下で流路100及び116を介してモレキュラーシーブパックP−2を通して流通できるようにする次のサイクルにおいて酸素濃縮空気を生成する準備を行う。流路116を流通する間、バルブ111、113、C及びDが閉じられ、バルブA及びBが開かれる。第2のパックP−2で空気から窒素が吸着されて、第2パックP−2からの酸素濃縮空気は、流路114及び115を通って圧力ポンプPに流入する。酸素濃縮空気は、圧力ポンプPを出て冷却器119を通って流れ、加圧状態で貯留タンクTに蓄えられる。
酸素濃縮空気は、必要なときに車両の内燃機関の吸気マニホールドへ放出される。この空気が第2のパックP−2を通って流れている間、空気流は流路118を通り、開いたバルブB及びAを通って第1のパックP−1から脱離された窒素を逆洗して次のサイクルの準備を行う。
流路120の第1のモレキュラーシーブパックP−1の近くに第1酸素センサ125が配置され、流路114の第2のモレキュラーシーブパックP−2の近くに第2酸素センサ126が配置されている。第1及び第2酸素センサ125,126は、モレキュラーシーブによる窒素の吸着がほぼ完了したとき制御システムに信号を送信して、第1パックP−1を通る加圧下の空気の流れを第2パックP−2を通る加圧下の空気の流れに切換える。センサ125及び126に適するセンサは、ユタ州 84107、ソルトレークシティ、サウスカトリンウッド 6526のマックステック社(Maxtec)によって製造されるモデルNo.MAXTM250 R125P01−002酸素センサである。
図1に示して上述した方法は、酸素濃縮空気を生成するPSA(圧力変動吸着)法と呼ぶことができる。このPSA法は、脱離モードにおいて、パックP−1、P−2に負圧をかけることによって増強することができる。負圧は、パックP−1及びP−2の脱離モード中に、それぞれバルブA及びバルブの近くにかけるべきである。負圧が使用されたとき、この方法は、VPSA(減圧変動吸着)法と呼ぶことができる。
実施形態2
実施形態2は、空気の酸素を濃縮し、そして、これを貯留して実施形態1のように後で使用し、又は、低濃度の酸素濃縮空気を自然吸気される吸入空気と共に常時エンジンに供給する新規で迅速な方法を開示する。低濃度の濃縮では、酸素濃縮空気は、エンジンに損傷を与えることなく継続的に供給することができる。
実施形態2に使用する方法及び装置は、図2、3A、3B、3C及び3Dに示されている。本実施形態では、新規で独特な装置によってVPSA法が実行される。本実施形態では、図1の実施形態のように、モレキュラーシーブAを使用して吸入空気から窒素を吸着する。しかしながら、吸着過程は、図1で使用されるブロワ、スーパーチャージャ又はターボチャージャ56によって供給可能なよりも、かなり高圧(150psiまで又はそれ以上)で実行される。また、脱離過程は、大気への単純な通気ではなく、負圧を使用することによって増強される。この増強された過程(高圧吸着及び減圧脱離)は、この過程を迅速化して、窒素及びモレキュラーシーブAに吸着される窒素のより迅速な吸着及び脱離を確保する。
本実施形態を実行するために、4気筒内燃機関を使用して酸素濃縮空気を供給するために必要な機能を設けることができる。図2を参照すると、内燃機関30の概略断面図で示されており、この内燃機関は、大気から空気を受入れるための入口通路40、内燃機関の吸気マニホールド(図示せず)に酸素濃縮空気を供給するための通路10及び脱離された窒素が濃縮された空気を排気マニホールド又は大気へ排出するための通路47を有している。
入口通路40は、分岐して、(1)シリンダ室38に連通する通路41及び(2)別の通路43へ延びる通路42に接続している。通路43は、シリンダ室38へ延びている。通路43内にシリンダ室38に隣接してモレキュラーシーブAが配置されている。クランク軸37及びコンロッド36から動力が伝達されるピストン35がシリンダ室38内を上下に移動する。
通路43は、通路42との接続部に対してモレキュラーシーブAとは反対側で、通路42との接続部を超えた部位に、その寸法が縮小された制御オリフィス39を有している。通路43には、寸法が縮小されたオリフィス39の向こう側に、通路43に対してほぼ垂直に配された更に別の通路44が交差している。通路44は、エンジンの吸気マニホールドに連通する通路10に接続している。この接続部にはバルブ31が配置されて、通路44の酸素濃縮空気の流路を開閉する。更に、通路42と通路43との接続部にバルブ32が配置されて、これらの間の空気の流路を開閉する。通路41とシリンダ室38との接続部に別のバルブ33が配置されて、その接続部の空気の流路を開閉する。更に、シリンダ室38と、窒素が濃縮された排出空気をエンジンの排気マニホールドに導くための出口管路47との間に通路46が延びている。通路46に更なるバルブ34が配置されて、開弁位置ではシリンダ室38から通路46を通る窒素濃縮空気の流れを許容し、閉弁位置ではその流れを遮断する。
図3A、3B、3C及び3Dを参照すると、一般的な内燃機関の4つの行程が概略的に示されている。ピストン35は、クランク軸37の回転運動によって動力が伝達されたコンロッド36によってシリンダ室38内をストロークする。図3Aは吸気行程を表し、図3Bは圧縮行程を表し、図3Cは燃焼行程を表し、また、図3Dは排気行程を表している。
本実施形態の作動は次の通りである。図3Aの位置から開始して、ピストン35は、コンロッド36を下方へ移動させるクランク軸37の回転運動によって下方へストロークする。行程のこの部分では、バルブ31、32及び34(図2参照)は閉じられ、バルブ33は開かれ、これにより、充填空気(吸気)をシリンダ室38に供給する。クランク軸37の更なる回転は、バルブ33を閉じ、バルブ31を開き、また、ピストン35を上方に押圧して空気を圧縮し、これにより、この空気を押圧して、空気中の窒素の一部を吸着するモレキュラーシーブAに流通させる。バルブ32及び34を閉じられた状態で維持することにより、この空気は、図3Bに示されるように、ピストン35が上方に移動してシリンダ室38の容積を縮小することによって圧縮される。吸着が行われるのに有効な圧力は、モレキュラーシーブAからの出口に続く通路43を通る酸素濃縮空気の流れを制限するオリフィス39によって制御される。上方へ移動して室38の容積を縮小するピストンの作用によって、モレキュラーシーブAを通して推進される空気の圧力は、図1の実施形態のブロワ56等によって発生される圧力よりもかなり高くなる。図2の実施形態では、この圧力はオリフィス39の寸法に依存して150psi又はそれ以上に達することができる。
その後、ピストン35は、下降して(図3C)、通路42、開いたバルブ32、通路43
及びモレキュラーシーブAを通してシリンダ室38内に空気を吸引する。このとき、他のバルブ、すなわちバルブ31、33及び34は閉じられている。バルブ31、33及び34が閉じられているときのモレキュラーシーブAを通したこの空気の吸引作用は、部分真空を生じ、この部分真空がモレキュラーシーブAからの窒素の脱離を引き起こして、大気圧で起こるよりも迅速に脱離が起こる。これにより、ピストン35の図3Cに示される位置への下方への移動は、通路43からモレキュラーシーブAを通して室38内へ空気を吸引する。クランク軸37の図3Dに示される位置への更なる回転は、ピストン35に窒素濃縮空気を押圧させて、バルブ34が開いたとき、通路46及び47を通して排気マニホールドへ排出する。ピストン35がその上方へのストロークを開始することによって、その結果を達成するため、バルブ34が開き、バルブ31、32及び33が閉位置に移動される。
上述のVPSA装置は、内燃機関の要求に追従するのに、あるいは、貯留タンクを満たすべく貯留するのに適当な速度で作動するように、連結されて駆動される。
上述のように、亜酸化窒素を使用してエンジンに供給される空気の酸素を濃縮する従来技術は、通常供給される20%の酸素濃度を36%に高める。吸気マニホールド内のこの酸素濃度は、エンジンに損傷を与えることなく、短時間しか使用することができない。本発明は、空気中の酸素濃度を20%から22%又はそれ以上に容易に10%増大させることができる。この増大には、空気中の窒素を80%から約78%に少し減少させることが必要である。10%酸素を増大させるのに必要な窒素の減少は約2.5%になる。これは、正確なサイズの装置によって直接的に供給することができ、又は、貯留されて吸入空気に混合される酸素濃縮空気によって間接的に供給することができる。
実施形態3
上述の実施形態1は、車載生成システムを使用して高濃度の酸素濃縮空気を生成し、そして、後に加速の要求又は環境汚染の抑制が望まれたとき、これを内燃機関に(燃料の追加を伴って又は伴わず)供給するために貯留する。
実施形態2は、空気の酸素を濃縮し、そして、これを実施形態1のように後で使用するために貯留し、又は、低い変換速度で酸素が濃縮された空気を自然吸気された空気と共に継続的にエンジンに供給する新規で非常に迅速な方法を開示する。
実施形態3は、加圧された吸気マニホールドに直接接続された小型のモレキュラーシーブを使用する。エンジンによって使用される全ての空気は、このモレキュラーシーブを通して処理される。本実施形態が使用されるとき、変換速度すなわち空気流からの窒素の離脱速度は、上述のいずれの実施形態に比しても非常に低速度である。燃焼空気中の非常に高濃度の酸素は、常時使用されたとき、エンジンに損傷を与えることが知られている。小さい体積のモレキュラーシーブに対して非常に高速の空気流を使用する結果、燃焼空気から離脱される窒素の量は少なくなる。一例として、窒素の80%から76%への減少(5%の減少)は、空気流中の酸素を20%から24%に濃縮する。追加の燃料と共に燃焼室内の酸素濃度の20%の増加は、エンジンにかなりの出力の急上昇をもたらす。レースカー(NAS CAR(ナスカー)、INDY CAR(インディーカー))では、このシステムは、高性能エンジン及び自動車を提供することになるであろう。スーパーチャージャ又はターボチャージャの全ての出力がモレキュラーシーブシステムに導入される場合、エンジンは、レースコースの要求サイクルの間、出力に対して最適化される。一例として、インディレースにおいては、直線路では出力が必要であり、曲線路では窒素の洗浄を行うことができる。
図4を参照すると、実施形態3が示されている。この実施形態では、エンジンに対する全ての燃焼空気が吸気ポート72を通してターボチャージャ又はスーパーチャージャ70から供給される。この空気は、加圧された後、冷却器Cによって冷却されて、開いたバルブ74を通って流れることによってモレキュラーシーブ75を通って流れ、このモレキュラーシーブ75で、ある程度の窒素が吸着される。残りの酸素濃縮空気は、通路76を通って内燃機関の吸気マニホールド78へ流れる。この流れがモレキュラーシーブ75を通っている間、バルブ80は閉じられる。エンジンが加速モードにあるとき、上述の動作を実行する。減速モードに入ったとき、モレキュラーシーブ75は、窒素を脱離して大気に放出できるようにモレキュラーシーブ75の圧力を減圧することによって吸着された窒素が洗浄される。これは、バルブ74及び82を閉じてバルブ80を開くことによって行われる。この動作は吸気マニホールド78がターボチャージャ又はスーパーチャージャ70によって加圧され続けられるようにするが、流路84を通して通常の空気が供給される。
以上は特定のレースコースの要求サイクルで使用される酸素濃縮空気を提供する方法を説明している。
当業者には、多くの修正例が容易に明らかになるであろう。
内燃機関の吸気マニホールドに濃縮酸素を導入するための装置(実施形態1)の概略図である。 酸素濃縮空気を貯留タンクを介し内燃機関の吸気マニホールドに導入し、又は、中間で貯留せず直接エンジン吸気マニホールドに導入する修正された実施形態2を示す概略断面図である。 図2の装置の吸気行程中におけるピストン及びクランクの位置を示す概略図である。 図2の装置の圧縮行程中におけるピストン及びクランクの位置を示す概略図である。 図2の装置の燃焼行程中におけるピストン及びクランクの位置を示す概略図である。 図2の装置の排気行程中におけるピストン及びクランクの位置を示す概略図である。 特定の使用のため、すなわち、既知のレースコースで必要なレース自動車のための他の実施形態3を示す図1と同様な図である。

Claims (15)

  1. (a)空気を受入れて排出し、(i)圧力下でこれを通過する空気から少なくとも一部の窒素を吸着して、そこから排出される空気が大気よりも酸素濃度が高くなるようにし、また、(ii)通常の大気圧で大気に曝されたとき、吸着した前記窒素の少なくとも一部を脱離する特性を有するモレキュラーシーブを設け、
    (b)大気圧よりも高い圧力下で前記モレキュラーシーブに空気を供給して通過させて、酸素濃縮空気を生成し、
    (c)内燃機関に燃料を供給し、
    (d)自動車が加速している間、前記酸素濃縮空気及びステップ(c)における供給量よりもより多くの燃料を前記内燃機関に供給し、
    (e)ステップ(b)を停止し、
    (f)前記モレキュラーシーブを大気に通気させて、吸着した窒素を脱離して外部に排出し、
    (g)前記自動車が加速していないとき、通常の空気及びより少ない量の燃料を前記内燃機関に供給するステップを有することを特徴とする酸素濃縮空気を自動車の内燃機関に供給するための方法。
  2. ステップ(b)の間、空気は合成ゼオライトモレキュラーシーブを通過することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 更に、(h)ステップ(a)のモレキュラーシーブと同じ特性を有する第2のモレキュラーシーブを設け、
    (i)ステップ(a)のモレキュラーシーブに空気を供給して通過させるのを停止したとき、前記第2のモレキュラーシーブに空気を供給して通過させ、
    (j)前記第2のモレキュラーシーブから酸素濃縮空気を前記内燃機関に供給するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 更に、前記酸素濃縮空気を前記内燃機関に供給する前に貯留容器に供給するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 更に、前記酸素濃縮空気を前記内燃機関に供給する前に貯留容器に供給するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. (a)空気を受入れて排出し、(i)圧力下でこれを通過する空気から少なくとも一部の窒素を吸着して、そこから排出される空気が大気よりも酸素濃度が高くなるようにし、また、(ii)通常の大気圧で大気に曝されたとき、前記窒素の少なく
    とも一部を脱離する特性を有する第1及び第2モレキュラーシーブと、
    (b)大気圧よりも高い圧力下で前記第1及び第2モレキュラーシーブに順次空気を供給する手段と、
    (c)前記第1モレキュラーシーブに空気が流れているとき、前記第2モレキュラーシーブへの圧力下の空気の流れを阻止し、前記第2モレキュラーシーブに空気が流れているとき、前記第1モレキュラーシーブへの圧力下の空気の流れを阻止する第1バルブセットと、
    (d)前記第1バルブセットが前記第2モレキュラーシーブへの圧力下の空気の流れを阻止しているとき、前記第2モレキュラーシーブを大気に通気させて、吸着した窒素を脱離して外部に排出し、また、前記第1バルブセットが前記第1モレキュラーシーブへの圧力下の空気の流れを阻止しているとき、前記第1モレキュラーシーブを大気に通気させて吸着した窒素を脱離して外部に排出するように作動する第2バルブセットと、
    (e)前記第1及び第2モレキュラーシーブのそれぞれと前記内燃機関との間の通路と、
    (f)前記第1モレキュラーシーブから流出する空気中の酸素の量を検出する第1センサと、
    (g)前記第2モレキュラーシーブから流出する空気中の酸素の量を検出する第2センサとを備え、
    前記第1センサは、前記第1モレキュラーシーブから流出する空気中の酸素が減少したとき、その空気の流れを停止させるべく作動し、前記第2センサは、前記第2モレキュラーシーブから流出する空気中の酸素が減少したとき、その空気の流れを停止させるべく作動することを特徴とする内燃機関に酸素濃縮空気を燃料と共に供給するための装置。
  7. 更に、酸素濃縮空気を貯留する貯留室を含み、該貯留室は、前記第1及び第2モレキュラーシーブの少なくとも一方から酸素濃縮空気を受入れて前記内燃機関に供給するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. (a)可燃性の燃料を内燃機関の燃焼室に供給し、
    (b)酸素及び窒素を含む空気を前記燃焼室に前記燃料と共に供給し、
    (c)加速時に、ステップ(b)の前に、前記空気の少なくとも一部を大気よりも高圧下でモレキュラーシーブに通過させて、前記供給される空気の窒素の濃度を減少させて酸素を濃縮し、供給する燃料の量をステップ(b)で供給する燃料の量よりも増大させ、
    (d)加速していないとき、空気が前記モレキュラーシーブをバイパスするようにし、これにより、前記モレキュラーシーブから素を脱離して外部に排出できるようにし、また、供給する燃料の量を減少させ、
    (e)前記酸素濃縮空気の少なくとも一部を前記燃焼室に供給する前に貯留するステップを有することを特徴とする内燃機関の運転方法。
  9. 供給される空気中の酸素濃度は28%を超え、酸素濃縮空気は間欠的に供給されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. (a)拡大された室を形成する第1位置から、より小さい室を形成する第2位置へ内部を移動可能なピストンを有するシリンダ室を設け、
    (b)(i)前記シリンダ室に間欠的に空気を導入するための吸気口及び吸気バルブと、(ii)前記シリンダ室から間欠的に空気を排出するための排気口及び排気バルブと、(iii)モレキュラーシーブが内部に配置されて前記シリンダ室及び内燃機関の吸気マニホールドに接続する通路とを設け、
    (c)前記ピストンが前記シリンダ室を拡大する方向に移動している間、前記吸気バルブを開き、
    (d)前記吸気バルブ及び前記排気バルブの両方が閉じられている間、前記ピストンを前記シリンダ室をより小さくする方向に移動させて、空気を圧力下で前記通路及び前記モレキュラーシーブを通して酸素濃縮空気として前記吸気マニホールドへ押込み、
    (e)また、前記吸気バルブ及び前記排気バルブが閉じられている間、前記ピストンを前記シリンダ室を拡大する方向に移動して、前記通路及び前記モレキュラーシーブを通し
    て空気を吸引して、窒素濃縮空気として前記シリンダ室に供給し、そして、前記排気バルブを開いて、前記ピストンが移動して前記シリンダ室を縮小したとき、前記窒素濃縮空気を外部に排出するステップを有することを特徴とする内燃機関に酸素濃縮空気を供給するための方法。
  11. 更に、前記通路の前記シリンダ室から前記モレキュラーシーブの反対側の寸法を絞って、前記シリンダ室から前記モレキュラーシーブを通る空気流の圧力を上昇させるステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. (a)拡大された室を形成する第1位置から、より小さい室を形成する第2位置へ内部を移動可能なピストンを有するシリンダ室と、
    (b)吸気口及び該吸気口と前記シリンダ室との間の連通を開閉するための吸気バルブと、
    (c)排気口及び該排気口と前記シリンダ室との間の連通を開閉するための排気バルブと、
    (d)前記シリンダ室と吸気マニホールドとを接続する通路と、
    (e)前記通路内に配置されたモレキュラーシーブとを備え
    前記吸気バルブ及び前記排気バルブは、前記ピストンが前記第2位置に向って移動しているとき、該ピストンの移動のその行程中、閉じるように作動して、空気を圧力下でモレキュラーシーブを通して酸素濃縮空気として前記吸気マニホールドに押込み、
    (f)更に、前記モレキュラーシーブの前記シリンダ室の反対側に配置された第2の吸気口及び第2の吸気バルブを含み、
    前記ピストンが前記第1位置に向って移動中、前記吸気バルブ及び前記排気バルブは閉じるように作動し、前記第2の吸気バルブは開くように作動して、前記モレキュラーシーブを通して空気を吸引して、窒素濃縮空気として前記シリンダ室に供給し、そして、前記排気バルブを開いて、前記ピストンが移動して前記シリンダ室を縮小したとき、前記窒素濃縮空気を外部に排出することを特徴とする吸気マニホールドを有する内燃機関。
  13. 更に、前記モレキュラーシーブと前記吸気マニホールドとの間の前記通路の寸法を絞ったことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関。
  14. 更に、前記モレキュラーシーブと前記吸気マニホールドとの間の前記通路に追加のバルブを含むことを特徴とする請求項12に記載の内燃機関。
  15. 更に、前記モレキュラーシーブと前記吸気マニホールドとの間に配置されて酸素濃縮空気を貯留する貯留容器を含むことを特徴とする請求項14に記載の内燃機関。
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