JP4609416B2 - 感光性フィルムロールの梱包法、そのための樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法 - Google Patents

感光性フィルムロールの梱包法、そのための樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法 Download PDF

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Description

本発明は、感光性フィルムロールの梱包法、そのための樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法に関する。
感光性フィルムはプリント配線板等を製造するために広く用いられているが、従来、感光性フィルムを巻き取った感光性フィルムロール等の筒状物を梱包部署から使用部署に搬送する場合、筒状物を紙製の段ボール箱に入れて搬送することが行われていた。
しかし、紙製の段ボール箱は一度使用すると損傷や吸湿などで強度が低下するため、使用済みの紙製の段ボール箱はゴミとして処理されていた。そして、紙製の段ボールを用いる場合は、梱包を固定するためにひもやテープなどの包装用副資材を多用する傾向があり、それらも段ボールと同様にゴミとして処理されることが一般的であった。
また一方で、感光性フィルムロールを用いてプリント配線板を製造する場合において、製造時の歩留まりを高水準に維持することが困難であるとの問題があった。
本発明者らは、かかる問題点を解決すべく種々検討を行った結果、プリント配線板の製造時の歩留まりを高水準に維持できないのは、プリント配線板の製造に供される感光性フィルムロールに紙くず等の粉塵が付着していることに起因していることを見出した。そして、感光性フィルムロールへの粉塵の付着は、感光性フィルムロールを収納している紙製の段ボール内部で生じているとの知見を得た。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、感光性フィルムロールを使用する場合におけるゴミの発生を防止して環境に対する負荷を低減させると共に、粉塵等の付着を防止してプリント配線板等の製造効率を高める感光性フィルムロールの梱包法を提供することを目的とする。本発明は、また、感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケース及び該ケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の(1)〜(29)に関するものである。
(1)感光性フィルムロールを樹脂製ケースで梱包することを特徴とする感光性フィルムロールの梱包法。
(2)上記感光性フィルムロールは、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層とを備える感光性フィルムを、巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールである(1)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(3)上記感光性フィルムは、上記感光性樹脂組成物層上に該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムを更に備える感光性フィルムである(2)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(4)上記感光性樹脂組成物層は、バインダーポリマーと、分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、光重合開始剤と、を含有する感光性樹脂組成物からなるものであり、上記樹脂製ケースは該感光性樹脂組成物より低表面エネルギーの樹脂からなるものであることを特徴とする(3)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(5)上記感光性樹脂組成物層は、バインダーポリマーと、分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、光重合開始剤と、を含有する感光性樹脂組成物からなるものであり、上記支持フィルム及び保護フィルムの少なくとも一方はポリオレフィンフィルムであり、上記樹脂製ケースはポリオレフィン製ケースである(3)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(6)上記ポリオレフィンフィルム及び上記ポリオレフィン製ケースは、同一若しくは異なるポリオレフィンからなっており、該ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン・ポリプロピレンからなる群より選ばれるポリオレフィンである(5)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(7)上記感光性フィルムロールは、プラスチック袋内部に配置された感光性フィルムロールである(1)〜(6)のいずれかに記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(8)上記プラスチック袋は、遮光性プラスチック袋である(7)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(9)上記プラスチック袋は、ポリオレフィン製プラスチック袋である(7)又は(8)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(10)上記ポリオレフィン製プラスチック袋は、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン・ポリプロピレンからなる群より選ばれるポリオレフィンからなるポリオレフィン製プラスチック袋である(9)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(11)上記樹脂製ケースは、リユース可能な樹脂製ケースである(1)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(12)上記樹脂製ケースは、折り畳み可能で、折り畳み時に廃棄部材が生じない樹脂製ケースである(1)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(13)上記感光性フィルムの幅は、10〜100cmである(2)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(14)上記巻芯への上記感光性フィルムの巻き取り長さは、10〜600mである(2)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(15)感光性フィルムロールをリユース可能なケースで梱包することを特徴とする感光性フィルムロールの梱包法。
(16)上記感光性フィルムロールは、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層とを備える感光性フィルムを、巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールである(15)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(17)上記感光性フィルムは、上記感光性樹脂組成物層上に該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムを更に備える感光性フィルムである(16)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(18)上記感光性フィルムの幅は、10〜100cmである(16)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(19)上記巻芯への上記感光性フィルムの巻き取り長さは、10〜600mである(16)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(20)感光性フィルムロールを折り畳み可能で折り畳み時に廃棄部材が生じないケースで梱包することを特徴とする感光性フィルムロールの梱包法。
(21)上記感光性フィルムロールは、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層とを備える感光性フィルムを、巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールである(20)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(22)上記感光性フィルムは、上記感光性樹脂組成物層上に該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムを更に備える感光性フィルムである(21)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(23)上記感光性フィルムの幅は、10〜100cmである(21)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(24)上記巻芯への上記感光性フィルムの巻き取り長さは、10〜600mである(21)記載の感光性フィルムロールの梱包法。
(25)支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層と該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムを備える感光性フィルムを巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールを収納するためのケースであって、
前記感光性樹脂組成物層よりも低表面エネルギーの樹脂から構成されていることを特徴とする感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケース。
(26)上記(1)〜(24)のいずれかに記載の感光性フィルムロールの梱包法により梱包されたことを特徴とする梱包物。
(27)上記(26)記載の梱包物を搬送することを特徴とする感光性フィルムロールの搬送法。
(28)上記(1)〜(14)のいずれかに記載の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の樹脂製ケースを、廃棄することなく再利用のために保管することを特徴とする感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースの回収方法。
(29)上記(1)〜(14)のいずれかに記載の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の樹脂製ケースを、感光性フィルムロールの梱包に少なくとも1回再使用することを特徴とする感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースのリユース方法。
本発明の感光性フィルムロールの梱包法は、リユース(再使用)可能であるために、感光性フィルム使用時におけるゴミの発生を減量化することが可能であり、ケースから原料へリサイクル(再利用)することが可能であり、環境に対する負荷を低くすることができ、耐久性、長寿命性、搬送性及び回収効率が優れる環境対応型の感光性フィルムロールの梱包法であり、また、紙くず等の粉塵の発生性が低いためプリント配線板製造時の歩留まり及び安全性が優れる。
上述のように、本発明は、感光性フィルムロールの梱包法、そのための樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法並びに感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法に関するものである。以下、それぞれの実施の形態について詳述する。
(感光性フィルムロールの梱包法)
本発明の感光性フィルムロールの梱包法は、感光性フィルムロールを樹脂製ケースで梱包することを特徴とするものである。すなわち、本発明の感光性フィルムロールの梱包法は、感光性フィルムロールを梱包容器内部に配置する梱包法であって、梱包容器が樹脂製ケースであることを特徴とするものである。
本発明の梱包法は、梱包容器として樹脂製ケースを用いることから、感光性フィルムロールの使用後の梱包容器を再利用することができるため、感光性フィルムロール使用時のゴミの発生を防止して環境に対する負荷を低減させることが可能になる。また、感光性フィルムロールと梱包容器の摩擦等に基づく梱包容器内部での粉塵等の発生を防止することができるため、感光性フィルムロールが清浄に保たれ、プリント配線板等の製造効率を高めることが可能になる。
本発明の梱包法において用いられる感光性フィルムロールとしては、例えば、日立化成工業(株)製商品名フォテック、旭化成工業(株)製商品名サンフォート、ニチゴー・モートン(株)製商品名アルフォ、ラミナー、ダイナマスク、コンフォマスク、デュポン社製商品名リストン等が挙げられる。
一方、樹脂製ケースとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン・ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂からなる樹脂製ケース、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂からなる樹脂製ケース等が挙げられる。
なお、樹脂製ケースは、折り畳み可能で折り畳み時に廃棄部材が生じない樹脂製ケースであることが好ましい。従来より用いられている紙製の段ボールは折り畳み可能であるが、折り畳み時に粘着テープやステイプル等の廃棄が必要になるのに対して、折り畳み時に廃棄部材が生じない樹脂製ケースを用いることにより、リユースが可能となる上に、リユース時に廃棄部材が生じないために環境に対する負荷を低減することができる。このような樹脂製ケースとしては、(株)アパックス製商品名アパコン(スタンダードタイプ)、アパコン530、エコキューブ、アパコン25等が挙げられる。
樹脂製ケースは、また、リユース回数が5回以上であることが好ましく、10回以上であることがより好ましく、15回以上であることが特に好ましく、20回以上であることが非常に好ましく、30回以上であることが極めて好ましい。
本発明の梱包法において感光性フィルムロールとして特に好ましいものは、支持フィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム等)と該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層とを備える感光性フィルムを、巻芯(ABS等のプラスチック製巻芯等)に巻き取ってなる感光性フィルムロールである。かかる感光性フィルムロールにおいては、感光性樹脂組成物層上にそれを被覆する保護フィルム(ポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等)を更に備えることが更に好ましい。この場合においては、感光性フィルムの幅が10〜100cmであることが好ましく、巻芯への前記感光性フィルムの巻き取り長さが10〜600mであることが好ましい。
感光性樹脂組成物層は、バインダーポリマーと、分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、光重合開始剤と、を含有する感光性樹脂組成物からなるものであることが好ましい。
バインダーポリマーとしては、カルボキシル基を含むポリマー((メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸とこれらと共重合しうるビニルモノマーとの共重合体等)が挙げられ、光重合性化合物としては、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、グリシジル基含有化合物にα、β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、分子内にウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物等が挙げられ、光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体(N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体等が挙げられる。
感光性樹脂組成物層が上記成分からなるものである場合において、感光性フィルムロールを収納する樹脂製ケースは感光性樹脂組成物より低表面エネルギーの樹脂からなるものであることが好ましい。上記成分からなる感光性樹脂層は柔軟で室温で粘着性(タック)を有していることが通常であるため、樹脂製ケースとして感光性樹脂組成物より低表面エネルギーの樹脂からなるものを用いることにより、樹脂製ケース内部で保護フィルムや支持フィルムが剥離し感光性樹脂組成物層がプラスチック製容器内部に付着した場合であっても、容易に感光性樹脂組成物層が剥離する傾向にある。このために、樹脂製ケース内壁に感光性樹脂組成物層の断片が残留しないようになり、感光性フィルムロールの汚染の防止が容易となる。
感光性樹脂組成物層が上記成分からなるものである場合においては、また、支持フィルム及び保護フィルムの少なくとも一方(好ましくは、少なくとも保護フィルム)はポリオレフィンフィルムであり、樹脂製ケースはポリオレフィン製ケースであることが好ましい。
このようにポリオレフィンからなる支持フィルム及び/又は保護フィルム、並びにポリオレフィンからなる樹脂製ケースを用いることにより、樹脂製ケース内部で支持フィルム及び/又は保護フィルムと樹脂製ケースとの摩擦等が生じても、両者が柔軟であり硬度の差も少ないため、これらから粉塵等が発生し難く、感光性フィルムロールの粉塵等による汚染が特に効果的に防止される。
また、樹脂製ケース内で支持フィルムや保護フィルムが剥離して感光性樹脂組成物層がケース内壁に付着した場合であっても、ケースが低表面エネルギーのポリオレフィンからなっているために、ケース内壁に感光性樹脂組成物層の断片が残留し難く、感光性フィルムロールの感光性樹脂組成物断片による汚染を効果的に防止することが容易になる。加えて、ポリオレフィン製ケースは耐久性に優れるため、ケースのリユースが容易となり、ゴミの発生を防止して環境に対する負荷を効果的に低減させることが可能となる。
上記のポリオレフィンフィルム及びポリオレフィン製ケースは、同一若しくは異なるポリオレフィンからなっており、該ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン・ポリプロピレンからなる群より選ばれるポリオレフィンであることが好ましい。ポリオレフィンとして上記の樹脂を用いることにより、粉塵等の発生がより効果的に抑えられるとともに、樹脂製ケースのリユースがより容易となる。
感光性フィルムロールは直接プラスチック容器で梱包しても、プラスチック袋内部に配置させた状態でプラスチック容器で梱包してもよい。この場合において、プラスチック袋は遮光性プラスチック袋(ブラックポリエチレン袋等)であることが好ましい。遮光性プラスチック袋を用いることにより、光入射による感光性フィルムロールの不必要な感光が防止される。
かかるプラスチック袋は、感光性フィルムロール端部からの感光性樹脂組成物層のにじみ出し(エッジフュージョン)を防止する観点から、防湿性を有するプラスチック袋(例えば、表面にアルミニウムを蒸着したブラックポリエチレン袋等)であることが好ましい。
プラスチック袋は、また、ポリオレフィン製プラスチック袋であることが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン・ポリプロピレンからなる群より選ばれるポリオレフィンからなるポリオレフィン製プラスチック袋であることが更に好ましい。プラスチック袋としてポリオレフィンからなるものを用いることにより、樹脂製ケースとの摩擦等に基づく粉塵等の発生が効果的に防止される。
本発明の感光性ロールの梱包法として特に好ましい態様は、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層とを備える感光性フィルムを、巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールを、プラスチック袋内部に配置して、それを樹脂製ケースで梱包する方法である。
この場合において、感光性フィルムにおける感光性樹脂組成物層上にそれを被覆する保護フィルムを更に備えることが好ましく、プラスチック袋は遮光性プラスチック袋であることが好ましい。更に、支持フィルム及び保護フィルムの少なくとも一方はポリオレフィンフィルムであり、遮光性プラスチック袋は遮光性ポリオレフィン袋であり、樹脂製ケースはポリオレフィン製ケースであることが特に好ましい。そして、ポリオレフィンフィルム、遮光性ポリオレフィン袋及びポリオレフィン製ケースは、同一若しくは異なるポリオレフィンからなっており、該ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレン・ポリプロピレンからなる群より選ばれるポリオレフィンであることが極めて好ましい。 かかる好適な態様により、樹脂製ケースのリユースが特に容易となるために樹脂製ケースがゴミとして処理されず環境に対する負荷が特に低減される。また、感光性フィルムロール、プラスチック袋及び樹脂製ケースの全てが、柔軟であり硬度の差も少ないポリオレフィンからなることにより、感光性フィルムロールとプラスチック袋との間の摩擦や、プラスチック袋と樹脂製ケースとの間の摩擦により粉塵等が発生し難く、プラスチック袋内面に感光性樹脂組成物層が付着した場合でも容易に剥離するために、感光性樹脂組成物層断片が付着し難い。したがって、感光性フィルムロールを清浄に保つことができ、プリント配線板等の製造効率を特に高めることが可能になる。
(樹脂製ケース及びそのケースの回収・リユース方法)
本発明の感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースは、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層と該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムを備える感光性フィルムを巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールを収納するためのケースであって、上記感光性樹脂組成物層よりも低表面エネルギーの樹脂から構成されていることを特徴とするものである。
表面エネルギーは、例えば臨界表面張力γとして求めることができ、感光性樹脂組成物のγより低いγを有する樹脂から構成されている樹脂製ケースを用いることにより、樹脂製ケース内で支持フィルムや保護フィルムが剥離して感光性樹脂組成物層がケース内壁に付着した場合であっても、ケース内壁に感光性樹脂組成物層の断片が残留し難く、感光性フィルムロールへの感光性樹脂組成物断片の付着を防止しやすくなる。
樹脂製ケースとしては、γが18〜37(dyne/cm)の樹脂からなるものが好ましく、また、ポリオレフィン等の炭化水素樹脂からなるものが好ましい。そして、ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレン・ポリプロピレンが好ましい。また、樹脂製ケースは上述のように折り畳み時に廃棄部材が生じないものが好ましい。
本発明の感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースの回収方法は、上記本発明の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の樹脂製ケースを、廃棄することなく再利用のために保管することを特徴とする。
また、本発明の感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースのリユース方法は、上記本発明の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の樹脂製ケースを、感光性フィルムロールの梱包に少なくとも1回再使用することを特徴とする。
上記回収方法及びリユース方法を採用することにより、感光性フィルムロールを使用する場合におけるゴミの発生を防止して環境に対する負荷を低減させることができる。
(感光性フィルムロールの梱包物及び搬送法)
本発明の梱包物は、上記の感光性フィルムロールの梱包法により梱包されたことを特徴とするものである。かかる梱包物として好適なものは、支持フィルムと該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層と該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムとを備える感光性フィルムを巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールを、樹脂製ケースで梱包した梱包物である。この場合において、感光性フィルムロールをプラスチック袋内部に配置して樹脂製ケースで梱包することが好ましく、支持フィルム及び/又は保護フィルム、樹脂製ケース、プラスチック袋は、ポリオレフィンからなるものであることが好ましい。
本発明の感光性フィルムロールの搬送法は、上記梱包物を搬送することを特徴とする。かかる搬送法によれば、搬送途中に感光性フィルムロールに粉塵等が付着することが防止されるために、感光性フィルムロールが清浄に保たれ、プリント配線板等の製造効率を高めることが可能になる。
<実施例>
支持フィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)と該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層と該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルム(ポリエチレンフィルム)とを備える感光性フィルムを巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールである、日立化成工業(株)製フォテック(商品名)をブラックポリエチレンの袋に入れ、ポリプロピレンからなる樹脂製ケース((株)アパックス製商品名アパコン530)に入れて、梱包物(A1)を得た。同様にして梱包物(A2)〜梱包物(A10)を作成し、合計10個の梱包物(A1〜A10)を得た。なお、用いた樹脂製ケースを構成する樹脂の表面エネルギーは、感光性樹脂組成物の表面エネルギーよりも小さいものであった。
次いで、得られた梱包物(A1)の上に順次梱包物(A2)、梱包物(A3)、梱包物(A4)、梱包物(A5)を積載し、同様に(A6)の上に順次梱包物(A7)、梱包物(A8)、梱包物(A9)、梱包物(A10)を積載し、5段の梱包物の列を2列作成し、屋外の通気性が良く、雨が直接当たらない場所に1ヶ月暴露放置した後に、各々の梱包物(A1〜A10)から感光性フィルムロールを取り出した。
使用後の10個の樹脂製ケースに各々感光性フィルムロールを入れ、上記と同様に暴露放置を行った。この暴露放置を合計30回繰り返したところ、樹脂製ケースはリユース可能であった。また、上記作業において樹脂製ケースからは粉塵の発生は認められなかった。
<比較例>
プラスチック製シートに代えて、紙製の段ボールを使用した以外は実施例と同様に暴露放置を行った。その結果、暴露放置を1回行った際に段ボールに湿気、重み等から歪みが生じ、2回目の暴露放置中に5段の梱包物の列は崩れ落ちた。
また、上記作業中において段ボールからは紙くず等の粉塵の発生が認められた。

Claims (10)

  1. プリント配線板製造用の感光性フィルムロールを樹脂製ケースで梱包する感光性フィルムロールの梱包法であって、
    前記感光性フィルムロールは、支持フィルムと、該支持フィルム上に形成された感光性樹脂組成物層と、該感光性樹脂組成物層上において該感光性樹脂組成物層を被覆する保護フィルムとを備える感光性フィルムを巻芯に巻き取ってなる感光性フィルムロールであり、
    前記感光性樹脂組成物層は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸とを含むバインダーポリマーと、分子内に少なくとも1つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、光重合開始剤とを含有する感光性樹脂組成物からなるものであり、前記支持フィルム及び前記保護フィルムの少なくとも一方がポリエチレンであり、
    前記感光性フィルムロールを、ポリエチレン製のプラスチック袋の内部に配置し、
    ポリエチレン製の前記プラスチック袋の内部に配置された前記感光性フィルムロールを、ポリプロピレン製の樹脂製ケースであって折り畳み可能で且つ折り畳み時に廃棄部材が生じない前記樹脂製ケースで梱包することを特徴とする感光性フィルムロールの梱包法。
  2. 記樹脂製ケースは、前記感光性樹脂組成物より低表面エネルギーの樹脂からなるものであることを特徴とする請求項記載の感光性フィルムロールの梱包法。
  3. 前記プラスチック袋は、遮光性プラスチック袋であることを特徴とする請求項1又は2記載の感光性フィルムロールの梱包法。
  4. 前記樹脂製ケースは、リユース可能な樹脂製ケースである請求項1〜3のいずれか1項記載の感光性フィルムロールの梱包法。
  5. 前記感光性フィルムの幅は、10〜100cmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の感光性フィルムロールの梱包法。
  6. 前記巻芯への前記感光性フィルムの巻き取り長さは、10〜600mであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の感光性フィルムロールの梱包法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載の感光性フィルムロールの梱包法により梱包されたことを特徴とする梱包物。
  8. 請求項記載の梱包物を搬送することを特徴とする感光性フィルムロールの搬送法。
  9. 請求項1〜6のいずれか一項記載の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の前記樹脂製ケースを、廃棄することなく再利用のために保管することを特徴とする感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースの回収方法。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項記載の感光性フィルムロールの梱包法で得られた梱包物の前記樹脂製ケースを、感光性フィルムロールの梱包に少なくとも1回再使用することを特徴とする感光性フィルムロール梱包用樹脂製ケースのリユース方法。
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