JP4605982B2 - グラビア印刷方法および印刷物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラビア印刷方法および印刷物に関し、特に、鱗片状の顔料粉を含むインキを用いて濃淡を表すグラビア印刷方法およびこの方法により得られる印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のようにグラビア印刷においては、所定の形状のセルを多数形成するため、白線スクリーンを用い、この白線スクリーンに連続階調のポジ原稿または網点原稿を重ねてカーボンチッシュに露光し、露光されたカーボンチッシュを銅シリンダに転写した後、エッチングを行って、原稿の濃淡に応じた大きさおよび深さのセルを版銅シリンダに形成している。または、銅シリンダにフォトレジストを塗布し、その上にポジのスクリーンおよびネガ原稿を重ねて露光し、フォトレジストのエッチングを行い、露光されない部分を除去して原稿の濃淡に応じた大きさおよび深さのセルを版銅シリンダに形成している。
【0003】
このように原稿の濃淡に応じたセルが形成された版銅シリンダにインキを浸漬してセルにインキを充填し、用紙に印刷を行っている。また、彫刻によってグラビアシリンダを作製する方法も知られている。
【0004】
ところで、パール顔料等の鱗片状の顔料粉を含むインキを用いた印刷が知られており、光沢を有し、高級感のある印刷物が得られる。このようなパール顔料を含むインキにより印刷を行う場合にも、シルクスクリーン印刷とともにグラビア印刷が用いられている。
【0005】
たとえば、パール顔料を含むインキによりグラビア印刷を行ってセルパターンを形成する例として特許文献1がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−11069号公報
【0007】
しかし、グラビア印刷によってパール顔料を含むインキにより印刷を行う場合には、インキの盛量をある程度多くしないと印刷物にパール顔料特有の光沢が得られないため、セルの深さを深くする必要がある。しかし、従来はセルの大きさおよび深さによって濃淡を表現していたため、濃淡のある印刷物を得ようとした場合、パール顔料を含むインキは、セルの大きさが小さいものや深さが浅い場合には、セルにインキが充填しにくくなることから、濃い部分に比して淡い部分の再現性が劣り、所望の濃淡のある光沢を持った印刷物が得られないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
また、パールインキによる印刷は高級感があり、通常印刷がされることが多いが、模様の印刷、あるいは偽造防止のためにセルパターンを印刷することが求められることがある。このようにセルパターンを表現する印刷を行う場合に、前記のように濃淡の付与された原稿をスクリーンとともに用いて露光、エッチングを行い、銅シリンダに形成されるセルの大きさや深さを変えることは製版工程が複雑となり、簡単な模様のセルパターンをパール印刷で形成したい場合には無駄が多かった。
【0009】
そこで、本発明は網点などの濃淡の付与されたフィルム原稿を用いるのではなく、フィルム出力機によりフイルム上に、濃淡の異なる領域ごとに異なるセル形状となるようにセルパターンを印字形成したものを用いて露光、焼き付けを行い、セルの形状のセルパターンの変化のみによってパール顔料を含むインキによる印刷に濃淡を付与することのできるグラビア印刷方法およびこの方法により得られる印刷物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるグラビア印刷方法は、細長い鱗片状の顔料粉を含むインキを用いたグラビア印刷方法において、フィルム上に、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形同士のセルの組合せからなるセルパターン、印刷方向に対する角度が90°異なる菱形同士のセルの組合せからなるセルパターン、または、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形と長方形との組合せからなるセルパターンを、該セルパターンの少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかを同じにして印字形成する工程と、シリンダ上にフォトレジストを形成し、該フォトレジスト上に前記セルパターンが形成されたフィルムを重ねて露光する工程と、露光された前記シリンダ上のフォトレジストをエッチング液により腐食し、前記シリンダ上にセルが形成されたグラビアシリンダを作製する工程と、前記グラビアシリンダのセルパターンに前記鱗片状の顔料粉を含むインキを充填して印刷する工程と、を有し、前記グラビアシリンダ上に形成されたセルパターンにより印刷物に濃淡を付与することを特徴とするものである。
【0011】
本発明における印刷物は、細長い鱗片状の顔料粉を含むインキを用いた印刷物であって、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形同士のセルの組合せからなるセルパターン、印刷方向に対する角度が90°異なる菱形同士のセルの組合せからなるセルパターン、または、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形と長方形の組合せからなるセルパターンを、該セルパターンの少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかを同じにして印字形成しシリンダ上にフォトレジストを形成し、該フォトレジスト上に前記セルパターンが形成されたフィルムを重ねて露光し、露光された前記シリンダ上のフォトレジストをエッチング液により腐食し、前記シリンダ上にセルが形成されたグラビアシリンダを作製し前記グラビアシリンダのセルパターンに前記鱗片状の顔料粉を含むインキを充填して印刷前記グラビアシリンダ上に形成されたセルパターンにより印刷物に濃淡を付与したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明のグラビア印刷方法および印刷物の実施形態を説明する。
本発明のグラビア印刷方法の一実施形態によれば、図2に示すように、まずフィルム1上にフィルム出力機2によりセルパターンを形成する。セルパターンはたとえば図1に示すように2種類の領域に分け、2種類のセルパターンとしている。
【0013】
このとき、図1において、濃淡の異なる領域ごとに異なるセルパターンとなるようにセルが形成されたグラビアシリンダのセルパターンの区画は、1インチに含まれる白線の数(以下「白線の線数」という。)で表示され、図1(4)の部分拡大図に示すように、白線の太さ:a(以下「土手」とする。)とその白線が囲む形状のセルの一辺の長さ:bとの比率a:b(以下「白線比」という。)で表示される。
図1において、白線となるセルの土手の部分は、黒線として表されている。
【0014】
図1の(1)のセルパターンの場合には、線数を同じとし、セルの形状は2種類の領域とも正方形であり、白線の線数、白線比および単位面積当たりのセルの面積(以下「インキが入る部分の面積」を示す。)を同一とし、印刷方向(長手方向)に対するセルパターンの角度を45°異ならせている。
なお、単位面積当たりのセルの面積とは、インキが入る部分の面積を示すものである。
図1の(2)のセルパターンの場合には、線数を同じとし、セルの形状は2種類の領域とも菱形であり、白線の線数、白線比および単位面積当たりのセルの面積を同一とし、印刷方向(長手方向)に対するセルパターンの角度を90°異ならせている。
【0015】
図1の(3)のセルパターンの場合には、セルの形状は2種類の領域とも正方形であり、白線比および単位面積当たりのセルの面積を同一としている。
図1の(4)のセルパターンの場合には、セルの形状は正方形と長方形で単位面積当たりのセルの面積を同一とし、また、印刷方向(長手方向)に対する角度も45°異ならせている。
図1の(5)のセルパターンの場合にも、セルの形状は正方形と長方形で単位面積当たりのセルの面積を同一とし、また、印刷方向(長手方向)に対する角度も45°異ならせ、図1の(4)のセルパターンに比して、印刷方向(長手方向)に対する長方形のセルの向きが異なっている。
【0016】
次に、図3に示すように、銅シリンダ11上にフォトレジスト12を形成し、フォトレジスト12上に前記のようなセルパターンを持ったフィルム13を巻き付け固定する。次に、露光を行うと、フォトレジスト12は図1のセルパターンの黒線の部分を除き露光する。
【0017】
次に、銅シリンダ11の露光された部分のフォトレジスト12を溶液により除去して現像を行い、水洗、乾燥後、エッチングを行い銅シリンダ11を腐食すると図1の黒線の部分が土手となり、その他の部分が腐食されて銅シリンダ11上にセル14が形成され、グラビアシリンダ15となる。
【0018】
セル14は、パール顔料を含むインキが充填できる程度の深さが必要であるが、腐食を過剰に行うと土手の部分も除去されてしまうため、土手が残り、かつセルが所望の深さとなるように調整することが必要である。本実施形態においては、たとえば図1(3)のセルパターンの場合、土手の部分となる黒線は133線/インチ、100線/インチであり、セルの深さは、約50μmである。また、このセルパターンの白線比(図の白い部分)および単位面積当たりのセルの面積は同じである。
【0019】
このようにしてグラビアシリンダ15を形成した後、図4に示すようにグラビアシリンダ15にパール顔料を含むインキ16を浸し、ドクター17で掻き取った後、グラビアシリンダ15と圧胴19に挟まれた用紙18にグラビアシリンダ15のセルに充填されたインキを押圧して印刷を行い、乾燥器20で乾燥を行い、印刷の印刷物が得られる。21は供給ロール、22は巻き取りロールである。
【0020】
次に、本発明で使用するパール顔料について説明する。
【0021】
パール顔料としては、被覆された酸化チタンの厚さを変えたり酸化鉄を用いることで、虹彩色(干渉色)を有するものや着色されたものが挙げられるが、いずれのパール顔料も使用可能である。パール顔料は、光の干渉作用に基づいて真珠光沢を有する顔料であって、例えば、魚の鱗から採取される天然真珠光沢顔料や天然もしくは合成の雲母を主成分としてこれらの表面を二酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ等の金属酸化物または各種顔料で被覆したものが用いられる。特に、雲母粉の表面をチタン化合物で被覆したものが適している。
【0022】
また、雲母の外側にコーティングされた酸化チタン等の金属酸化膜は、雲母の耐候性を高めると共に、光沢の幅を広める役目も受け持つ。これは雲母と金属酸化膜が組合わされた際、雲母と金属酸化膜との屈折率の差が大きくなることにより、入射した白色光の反射量が多く、同時に雲母と金属酸化膜との界面において副屈折が起こり、二色性変色効果をより顕著なものとすることができる。
【0023】
パール顔料は、アスペクト比(顔料の厚みと幅の比)が高いものがリーフィング効果(パール顔料が、あたかも木の葉が重なったように積層される様)により、二色性変色効果(印刷層が見る角度により異なった色相に見える効果)が得られ、また、パール顔料の粒径としては、3〜150μmであることが優れた二色性変色効果が得られやすいので好ましく、さらに、光沢や二色性変色効果を考慮すると5〜125μmであることがより好ましい。
【0024】
パール顔料の粒径が150μmを越えると、パール顔料の光沢が増して光すぎてしまい、印刷物上で再現される色相が見にくくなる。また、3μm未満となると光沢が少なく、隠蔽性が大きくなることから、印刷物上のパール顔料の光沢が失われる場合がある。
【0025】
一例として、雲母チタン系のパール顔料は、雲母粒子表面上の二酸化チタン被覆層の厚さにより様々な干渉色を呈する。以下、雲母粒子表面上を被覆する二酸化チタン(TiO2 )膜の厚さと色相との関係について説明する。
【0026】
TiO2 が140nmの場合、反射色は銀色となる。TiO2 が210nmの場合、反射色は金色となり、透過色は紫色となる。TiO2 が265nmの場合、反射色は赤色となり、透過色は緑色となる。TiO2 が330nmの場合、反射色は青色となり、透過色は橙色となる。TiO2 が395nmの場合、反射色は緑色となり、透過色は赤色となる。このように膜厚が厚ければ光沢が強くなり、膜厚が薄ければ光沢が弱くなる。
【0027】
本発明で使用できるパール顔料として、例えば、「SA−100」、「SB−100」、「sd−100」、「SE−100」、「SF−100」、「SH−100」、「YD−100」、「RD−100」、「RBD−100」、「VD−100」、「BD−100」、「GD−100」、「RYD−100」、「MM−100R」、「MF−100」、「MF−100R」、「ME−100」、「ME−100R」、「MS−100R」、「ML−100R」、「MB−100R」、「MG−100R」、「MR−100R」、「MV−100R」、「MRB−100R」、「MY−100R」、「MDY−100」、「MRY−100」、「MC−303R」、「MC−500」、「MC−502」、「MC−504」(以上、商品名:トピー工業(株)製)、「Iriodin 201 Rutile Fine Red」、「Iriodin 221 RutileFine Blue」、「Iriodin 223 Rutile FineLilac」、「Iriodin 231 Fine Green」、「Iriodin 205 Rutile Platinum Gold」、「Iriodin 215 Rutile Red Perl」、「Iriodin 217 Rutile Copper Pearl」、「Iriodin 219Rutile Lilac Pearl」、「Iriodin 225 Rutile Blue Pearl」、「Iriodin 235 RutileGreen Pearl」、「Iriodin 249 Flash Interference Gold」、「Iriodin 259 Flash Interference Red」、「Iriodin 289 Flash Interference Blue」、「Iriodin 299 FlashInterference Green」、(以上、商品名:メルク・ジャパン(株)製)等が挙げられる。
【0028】
本発明においては、これらのパール顔料を単独もしくは2種類以上を組み合わせて、インキとすることができる。但し、上記したパール顔料は一例であってこれらに限定されるものではない。
【0029】
また、本発明による印刷を偽造防止に用い、本発明による印刷上に印字を施すには、下地層が淡い色のほうが印字した文字等を認識しやすい。しかしながら、淡い色の下地層にパール顔料を施しても、今度はパール顔料特有の色感を認識することが困難となる。
【0030】
本発明で使用するパール顔料としては、薄板状雲母粒子の表面を二酸化チタン等の屈折率の高い金属酸化物で被覆したものであってもよい。
【0031】
パール顔料は被覆された酸化チタンの厚さを変えたり、酸化鉄を用いることで、虹彩色(干渉色)を有するものや着色されたもの等が挙げられるが、いずれのパール顔料でも使用することが可能となる。
【0032】
以上のようにして得られた印刷物は、鱗片状の顔料であるパール顔料を含むインキによって印刷されているので、光沢を有し、高級感のある印刷物となる。また、上記のように線数または白線比が同じものとなるようにした2種類のセルからなり、2つのセルのセルパターンの角度や形状が異なっている。パール顔料はアスペクト比が大きい細長い形状をしているため、2つのセルに対するインキの充填し易さに差が生じる。たとえば図1の(1)のセルパターンの場合には、印刷方向(長手方向)に対するセルパターンの角度が異なるようにされていることから、そのセルパターンのセルに対するインキの充填しやすさが、セルに充填されるインキの量の差となり、得られた印刷物を視認した場合に、これらの2種類のセルにより形成された領域に濃淡の差が生じる。したがって、少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかが同じものであるにもかかわらず2つの領域が異なる濃度(色調)となる印刷物が容易に得られることとなる。
【0033】
図1に示す種々のセルパターンによれば、2種類のセルの形状、印刷方向(長手方向)に対する角度が異なるため、印刷されるパールインキの量が2種類のセルによって異なることから、セルパターンを形成したポジ原稿や網点原稿を使用することなく、線数や白線比が同じであっても印刷によって2種類の濃淡を表現することができる。
【0034】
したがって、セルの領域の配置によって濃淡の異なる模様、文字などを印刷することもできる。
【0035】
このように、本発明の印刷方法をパール顔料を含むインキによる印刷を用いることにより、濃淡の異なる印刷物を容易に得ることができることから、例えば、このようなセルパターンを下地印刷として用いることにより、偽造防止に有効な印刷物を簡単に得ることができる。
【0036】
また、本発明の印刷方法をパール顔料を含むインキによる印刷を用いることにより、フィルム出力機によりフイルム上に、濃淡の異なる領域ごとに異なるセルパターンとなるようにセルを形成することができることから、セルパターンの形成が容易となる。
【0037】
また、本発明の印刷方法をパール顔料を含むインキによる印刷を用いることにより、網点原稿等を使用せずに濃淡の異なる印刷を行っていることから、網点原稿等を使用した場合のようにインキがセルに十分に充填されないということはなく、印刷ムラのない濃淡の異なる印刷物を容易に印刷することができる。
【0038】
なお、上記の実施形態においては2種類のセルパターンの場合について説明したが、セルパターンの種類は2種類に限られず、3種類以上とすることで、濃淡が3種類以上異なる印刷物が容易に得られる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、得られた印刷物は、パール顔料を含むインキによって印刷されているので、光沢を有し、高級感のある印刷物となり、しかも濃淡の異なる領域ごとに異なるセルパターンのグラビアシリンダを用いて印刷を行い、パール顔料は細長い形状をしているため、異なるセルパターンの領域のセルに充填されるインキの量に差が生じるので、異なるセルパターンの領域には得られた印刷物を視認した場合に、濃淡の差が生じる。したがって、所定のセルパターンを視認できる印刷物を容易に得ることができる。また、フィルム出力機によりフイルム上に、濃淡の異なる領域ごとに異なるセルパターンとなるようにセルを形成するから、セルパターンの形成が容易である。
【0040】
本発明によれば、セルパターンは、セルの形状が濃淡の異なる領域ごとに異なるから、セルの形状の差によってインキが充填される量に差が生じるため、所定の濃淡を持った印刷物を容易に得ることができることから、商品価値の高い化粧品などのパッケージやポスター、ノベルティー等を容易に印刷することができ、また、この印刷物を有価証券などに用いることにより、それら有価証券の偽造・改ざんを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるグラビア印刷方法に使用されるグラビアシリンダの実施形態を示す図である。
【図2】本発明によるグラビア印刷方法においてセルパターンを形成する工程を示す図図である。
【図3】本発明によるグラビア印刷方法においてグラビアシリンダの製作工程の例を示す図である。
【図4】本発明によるグラビア印刷方法における印刷工程の例を示す図である。
【符号の説明】
1 フイルム
2 フィルム出力機
11 銅シリンダ
12 フォトレジスト
13 スクリーン
14 セル
15 グラビアシリンダ
16 インキ
17 ドクター
18 用紙
19 圧胴
20 乾燥器
21 供給ロール
22 巻き取りロール

Claims (4)

  1. 細長い鱗片状の顔料粉を含むインキを用いたグラビア印刷方法において、
    フィルム上に、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形同士のセルの組合せからなるセルパターン、印刷方向に対する角度が90°異なる菱形同士のセルの組合せからなるセルパターン、または、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形と長方形との組合せからなるセルパターンを、該セルパターンの少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかを同じにして印字形成する工程と、
    シリンダ上にフォトレジストを形成し、該フォトレジスト上に前記セルパターンが形成されたフィルムを重ねて露光する工程と、
    露光された前記シリンダ上のフォトレジストをエッチング液により腐食し、前記シリンダ上にセルが形成されたグラビアシリンダを作製する工程と、
    前記グラビアシリンダのセルパターンに前記鱗片状の顔料粉を含むインキを充填して印刷する工程と、を有し、
    前記グラビアシリンダ上に形成されたセルパターンにより印刷物に濃淡を付与することを特徴とするグラビア印刷方法。
  2. 前記グラビアシリンダ上に形成された前記セルパターンは、少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかが同じで印刷方向(長手方向)に対するセルパターンの形状が濃淡の異なる印刷物の領域ごとに異なるものとなっていることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷方法。
  3. 細長い鱗片状の顔料粉を含むインキを用いた印刷物であって、
    印刷方向に対する角度が45°異なる正方形同士のセルの組合せからなるセルパターン、印刷方向に対する角度が90°異なる菱形同士のセルの組合せからなるセルパターン、または、印刷方向に対する角度が45°異なる正方形と長方形の組合せからなるセルパターンを、該セルパターンの少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかを同じにして印字形成し
    シリンダ上にフォトレジストを形成し、該フォトレジスト上に前記セルパターンが形成されたフィルムを重ねて露光し、
    露光された前記シリンダ上のフォトレジストをエッチング液により腐食し、前記シリンダ上にセルが形成されたグラビアシリンダを作製し
    前記グラビアシリンダのセルパターンに前記鱗片状の顔料粉を含むインキを充填して印刷
    前記グラビアシリンダ上に形成されたセルパターンにより印刷物に濃淡を付与したことを特徴とする印刷物。
  4. 前記セルパターンの形状は、少なくとも線数、白線比または単位面積当たりのセルの面積の何れかが同じで濃淡の異なる印刷物の領域を形成するセルごとに異なることを特徴とする請求項3記載の印刷物。
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