JP4604353B2 - スピーカ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は全高を低くできる薄型のスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヨークにスリットを設け、そこに支持片を挿入し、ボイスコイルと振動板を支持片により結合する構造を有するスピーカは特願昭53−138617に示されている。
【0003】
図26は特開昭55−64500号公報に示されたスピーカの構造断面図であり、図27はスピーカの振動板上面側から見た磁気回路周辺の平面図である。
【0004】
1はマグネット、2はセンターポール、3はヨーク、23は底面プレートで、これらにより磁気回路が構成される。4は磁気ギャップで、磁気ギャップには磁気回路の構成により磁束が発生している。5は支持片、6は支持片が固着されるリング、7は支持片とリングからなる結合部材、8は結合部材の外周部に取り付けた振動板、9は結合部材の内周部に取りつけたボイスコイル、10はダンパー、11はヨーク3に設けられ支持片5が挿入されるスリット、12はフレームである。
【0005】
上記構成において、ボイスコイル9に電気入力を加えると、磁気ギャップ4に発生している磁束により、フレミングの左手の法則に従って、上下方向の駆動力がボイスコイル9に発生する。振動板8は結合部材7により、支持片5を介してボイスコイル9に接合されているので、ボイスコイル9に発生する駆動力が伝達され、振動して発音する。その際に、振動板8がヨーク上面3aに当たる心配がないため、その振幅の余裕を考慮して全高を設計する必要がなく、スピーカの全高hを低くできるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図26、図27の特開昭55−64500号公報に示されたスピーカでは、ボイスコイルの外周に結合部材をとりつけなければならないので、駆動力を変化させるためにボイスコイル線径を変更すると、ボイスコイルの外径が変化するために、その都度、結合部材のボイスコイルとの結合部である内径を変更しなければならない。したがって、一つのボイスコイルに対し、一種の専用の結合部材を設計する必要があり、多種量産時に部品コスト及び生産設備費が高くなるとともに、部品の管理に手間がかかる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のスピーカは上記の課題を解決するために、底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネットと、もしくは、上記底面プレートの上面に固着される、センターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、上記ボイスコイルボビンの外周に固着され、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成される複数個の支持片を備え、上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記支持片の外周に振動板とダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するか、径の異なる二つの環状リングと、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成されるとともに、上記二つのリングに挟持される複数個の支持片を備え、上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイル上面あるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着し、各支持片の上端部を薄板で結合する構造を有するか、二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、複数個の薄板と、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するか、二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着するとともに、内周には、上記支持片の両隣の少なくとも一方に位置する、複数の薄板を固着する構造を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1〜図25を参照しながら説明する。なお、図26、図27に示した従来のスピーカと同じ構成部品には同じ番号を付して説明は省略する。
【0009】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるスピーカの振動板上面側から見た磁気回路周辺の平面図を示すものである。
【0010】
図2は第1の実施の形態におけるスピーカ全体の、図1におけるA−O−B断面図を示すものである。
【0011】
13はボイスコイル9の内周に取り付けたボイスコイルボビン、9aはボイスコイルの底面、16はヨークに設けられたスリット11に挿入され、2段の階段状に形成された支持片、20は支持片の底面である。支持片16の内周部にはボイスコイルボビン13の外周、外周部には振動板8、もしくはダンパー10の内周部を固着する。ボイスコイル9aの底面は支持片の底面20より下方に位置する。ここで、図2のように、支持片の底面20は振動板の下端より下に位置している。
【0012】
上記構成における動作を説明する。
【0013】
マグネット1、放射状にスリットが設けられたヨーク3、センターポール2、底面プレート14により、磁気ギャップ4に磁束密度が発生する。ボイスコイルに電気入力を加えると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル9には自身が上下に振動する駆動力が発生する。ボイスコイル9に発生した駆動力は、ボイスコイル9、ボイスコイルボビン13、支持片16、振動板8へと伝達され、振動板8を電気入力に比例して上下に振動させて、音を放射する。
【0014】
上記構成による効果について述べる。
【0015】
スピーカ特性の調整のためにボイスコイル線径を変化させると、ボイスコイルの外径が変化する。上記構成ではボイスコイルボビンにボイスコイルを巻きつけ、ボイスコイルボビンの外周に支持片のない周を取り付けるので、ボイスコイルの外径が変わっても支持片の内径あるいは支持片の径方向の幅を変化させる必要がないため、一種の支持片であらゆる線径のボイスコイルに対応させることができる。したがって、スピーカ特性の調整が容易であるとともに、多品種量産時には低コスト化、部品の管理の簡素化が可能である。
【0016】
図26の従来のスピーカでは、ボイスコイルの外側に結合部材を固着するため、ボイスコイルの外径を変化させると、都度リングの内径を変更する必要があり、一つの結合部材に対し、一つの線径のボイスコイルのみしか対応させることができない。
【0017】
支持片を階段状にすることにより、振動板と支持片の接続位置が、ボイスコイルの位置する水平面近くに位置させることができるので、スピーカの全高を低く抑えることができる。
【0018】
また、図2のように、ボイスコイルの底面が支持片の底面より下方に位置することで、上下の振動の方向に関し、支持片の底面とフレームとの振幅余裕Yが、ボイスコイル底面とヨークとの振幅余裕Xと同等もしくは大きくなる。したがって、スピーカの振幅余裕を設定するときに、ボイスコイルの底面とヨークとの振幅余裕Xを考えるだけでよく、設計が容易になるとともに、支持片の底面とフレームとの当たりによる損傷を低減できる。
【0019】
さらに、支持片の底面がボイスコイル底面より下方に位置する場合よりも、図2のように、支持片の底面がボイスコイル底面より上方に位置した方が、支持片の全高を低くできるので、支持片の重量が軽くなり、スピーカの能率を向上できる。
【0020】
なお、図2はセンターポール2の下部にマグネット1を固着する内磁型磁気回路を示しているが、図3のように、底面プレート23の上部に固着されるセンターポール2と、センターポール2の外周に沿って底面プレート23の上面に固着されるマグネット1と、マグネット1の上面に固着されるヨーク3を設け、マグネットにヨークと同様にスリットを設けた外磁型磁気回路としてもよい。
【0021】
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態におけるスピーカの振動板上面側から見た磁気回路周辺の平面図を示すものである。
【0022】
図5は第2の実施の形態におけるスピーカ全体の、図3におけるA−O−B断面図を示すものである。
【0023】
13はボイスコイル9の内周に取り付けたボイスコイルボビン、9aはボイスコイルの底面、14はボイスコイルボビン13の外周を固着する内側リング(以下「内側リング」)、15は振動板8か、ダンパー10の少なくとも一方の内周部を固着する外側リング(以下「外側リング」)、21は外側リングの底面、16aはヨークに設けられたスリット11に挿入され、2段の階段状に形成された支持片である。17は内側リングと外側リングに支持片が狭持されて構成される結合部材である。ボイスコイル9aの底面は外側リングの底面21より下方に位置する。
【0024】
上記構成における動作を説明する。
【0025】
マグネット1、放射状にスリットが設けられたヨーク3、センターポール2、底面プレート14により、磁気ギャップ4に磁束密度が発生する。ボイスコイルに電気入力を加えると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル9には自身が上下に振動する駆動力が発生する。ボイスコイル9に発生した駆動力は、ボイスコイル9、ボイスコイルボビン13、結合部材17及び、振動板8へと伝達され、振動板8を電気入力に比例して上下に振動させて、音を放射する。
【0026】
上記構成による効果について述べる。
【0027】
スピーカ特性の調整のためにボイスコイル線径を変化させると、ボイスコイルの外径が変化する。上記構成ではボイスコイルボビンにボイスコイルを巻きつけ、ボイスコイルボビンの外周に内側リングを取り付けるので、ボイスコイル線径が変わっても内側リングの内径を変化させる必要がないため、一つの結合部材であらゆる線径のボイスコイルに対応させることができる。したがって、スピーカ特性の調整が容易であるとともに、多品種量産時には低コスト化、部品の管理の容易化が可能である。
【0028】
支持片を階段状にすることにより、振動板と支持片の接続位置が、ボイスコイルの位置する水平面近くに位置させることができるので、スピーカの全高を低く抑えることができる。
【0029】
また、図5のように、ボイスコイルの底面が外側リングの底面より下方に位置することで、上下の振動の方向に関し、外側リングの底面とフレームとの振幅余裕Zが、ボイスコイル底面とヨークとの振幅余裕Xより同等もしくは大きくなる。したがって、スピーカの振幅余裕を設定するときに、ボイスコイルの底面とヨークとの振幅余裕Xを考えるだけでよく、設計が容易になるとともに、量産時には、外側リングの底面とフレームとの当たりによる損傷を低減できる。
【0030】
さらに、外側リングの底面がボイスコイル底面より下方に位置する場合よりも、図5のように、外側リングの底面がボイスコイル底面より上方に位置した方が、外側リングの全高を低くできるので、支持片の重量が軽くなり、スピーカの能率を向上できる。ここで、図5のように、外側リングの底面は振動板の下端より下に位置している。
【0031】
以上は実施の形態1と同等の効果である。
【0032】
加えて、支持片を階段状に成形することで、外側リングの下部を、その径方向に補強することができるので、外側リングの不要な共振を抑え、ボイスコイルに発生する駆動力をロスすることなく振動板に伝達でき、スピーカの音圧特性と音質を損なうことがないとともに、結合部材が機械的に破損することを防止できる。
【0033】
また、内側リング、外側リング、支持片からなる結合部材は樹脂材料で一体成形してもよい。
【0034】
また、外側リングを振動板、もしくは、結合部材と振動板を一体成形してもよい。
【0035】
一体成形することにより、部品点数を低減でき、製造が容易になるとともに、製品コストを低下できる。
【0036】
なお、図5はセンターポール2の下部にマグネット1を固着する内磁型磁気回路を示しているが、図6のように、底面プレート23の上部に固着されるセンターポール2と、センターポール2の外周に沿って底面プレート23の上面に固着されるマグネット1と、マグネット1の上面に固着されるヨーク3を設け、マグネットにヨークと同様にスリットを設けた外磁型磁気回路としてもよい。
【0037】
(実施の形態3)
図7は本発明の第3の実施の形態におけるスピーカの磁気回路底側から見た結合部材の平面図を示すものである。
【0038】
図8は第3の実施の形態におけるスピーカ全体の、図7におけるA−O−B断面図を示すものである。
【0039】
13はボイスコイル9の内周に取り付けたボイスコイルボビン、9aはボイスコイルの底面、14aはボイスコイルボビン13の外周を固着する内側リング(以下「内側リング」)、15aは振動板8か、ダンパー10の少なくとも一方の内周部を固着する外側リング(以下「外側リング」)、21aは外側リングの底面、16bはヨークに設けられたスリット11に挿入され、2段の階段状に形成された支持片である。17aは内側リングと外側リングに結合子が狭持されて構成される結合部材である。18は支持片の上端部を接続する薄板である。ボイスコイルの底面9aは外側リングの底面21aより下方に位置する。
【0040】
上記構成における動作を説明する。
【0041】
マグネット1、放射状にスリットが設けられたヨーク3、センターポール2、底面プレート14により、磁気ギャップ4に磁束密度が発生する。ボイスコイルに電気入力を加えると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル9には自身が上下に振動する駆動力が発生する。ボイスコイル9に発生した駆動力は、ボイスコイル9、ボイスコイルボビン13、結合部材17a及び薄板18、振動板8へと伝達され、振動板8を電気入力に比例して上下に振動させて、音を放射する。
【0042】
上記構成による効果について述べる。
【0043】
スピーカ特性の調整のためにボイスコイル線径を変化させると、ボイスコイルの外径が変化する。上記構成ではボイスコイルボビンにボイスコイルを巻きつけ、ボイスコイルボビンの外周に内側リングを取り付けるので、ボイスコイル線径が変わっても内側リングの内径を変化させる必要がないため、一つの結合部材であらゆる線径のボイスコイルに対応させることができる。したがって、スピーカ特性の調整が容易であるとともに、多品種量産時には低コスト化、部品の管理の容易化が可能である。
【0044】
また、図8のように、ボイスコイルの底面が外周リングの底面より下方に位置することで、上下の振動の方向に関し、外周リングの底面とフレームとの振幅余裕Zが、ボイスコイル底面とヨークとの振幅余裕Xより同等もしくは大きくなる。したがって、スピーカの振幅余裕を設定するときに、ボイスコイルの底面とヨークとの振幅余裕Xを考えるだけでよく、設計が容易になるとともに、量産時には、外周リングの底面とフレームとの当たりによる損傷を低減できる。さらに外周リングの高さが低くなるので、結合部材の重量が軽くなり、スピーカの能率を向上できる。ここで、図8のように、外側リングの底面は振動板の下端より下に位置している。
【0045】
支持片を階段状にすることにより、振動板と支持片の接続位置が、ボイスコイルの位置する水平面近くに位置させることができるので、スピーカの全高を低く抑えることができるとともに、外側リングの下部を、その径方向に補強することができるので、外側リングの不要な共振を抑え、ボイスコイルに発生する駆動力をロスすることなく振動板に伝達でき、スピーカの音圧特性と音質を損なうことがないとともに、結合部材が機械的に破損することを防止できる。
以上は実施の形態2と同等の効果である。
【0046】
さらに、薄板18により、スリット11の上面及び、ヨーク上面3aが覆われるので、スリット及び磁気ギャップへの防塵が可能である。また、薄板18を、例えば10kHz付近の高い周波数領域で共振あるいは振動するように設計すると、スピーカの高域特性を補償できる。薄板18は結合部材17aのさらなる補強の効果も有する。
【0047】
なお、図9、図10は実施の形態3における結合部材周辺の別の形状を示したものである。
【0048】
図9のように、内側リングを省略して、結合子にボイスコイルボビンを固着してもよい。この場合は、内側リングの重量分軽くなるので、スピーカの能率が向上する。
【0049】
もしくは、図10のように外側リングを省略しても、同等の効果が得られる。
【0050】
なお、図11は実施の形態3における結合部材の別の形状の振動板上面側から見た平面図を示したものである。図11のように、薄板18cは支持片16eの上面を部分的に結合してもよく、結合部材の重量を調整することができる。
【0051】
また、図12、図13は実施の形態3における別形状の結合部材及び薄板の断面図を示したものである。
【0052】
図12のように結合部材全体を覆う構造にしてもよく、磁気回路全体への防塵効果、及び、スピーカの高域特性を調整することができる。
【0053】
図13は薄板はその断面を円弧状にしてもよく、スピーカの高域特性を変化させることができる。
【0054】
なお、図14のように、外側リングの断面形状をL字型にしてもよい。この場合、外側リングの強度が増す。また、振動板あるいはダンパーをL字底部に接着できるので、製造が容易になるとともに、振動板あるいはダンパーの結合部材への接着強度が増し、より破損しにくいスピーカとすることができる。
【0055】
結合部材と薄板は一体成形しても、異なる材料を組み合わせてもよい。また、内側リング、外側リング、支持片、薄板からなる結合部材は樹脂材料で一体成形してもよい。さらに、外側リングを振動板と一体成形することも可能である。振動板と結合部材を一体成形してもよい。製造の容易さ、重量、補強効果、スピーカの高域特性の調整の効果を考慮しながら、製造の際に任意に選択可能である。
【0056】
なお、図8はセンターポール2の下部にマグネット1を固着する内磁型磁気回路を示しているが、図15のように、底面プレート23の上部に固着されるセンターポール2と、センターポール2の外周に沿って底面プレート23の上面に固着されるマグネット1と、マグネット1の上面に固着されるヨーク3を設け、マグネットにヨークと同様にスリットを設けた外磁型磁気回路としてもよい。
【0057】
(実施の形態4)
図16は本発明の第4の実施の形態におけるスピーカの振動板上面側から見た結合部材の平面図を示すものである。
【0058】
図17は第4の実施の形態におけるスピーカ全体の、図16におけるA−O−B断面図を示すものである。
【0059】
16hは内側リング14fと外側リング15fに狭持される支持片、19は外側リング15の外周に形成した外側の薄板(以下「外側の薄板」)である。内側リング14f、外側リング15f、支持片16hにより結合部材17gが構成される。薄板18fは各支持片上端部を接続するように構成される。9aはボイスコイルの底面、21bは外側リングの底面で、ボイスコイルの底面9aは外側リング21bより下方に位置する。
【0060】
上記構成における動作を説明する。
【0061】
マグネット1、放射状にスリットが設けられたヨーク3、センターポール2、底面プレート14により、磁気ギャップ4に磁束密度が発生する。ボイスコイルに電気入力を加えると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル9には自身が上下に振動する駆動力が発生する。ボイスコイル9に発生した駆動力は、ボイスコイル9、ボイスコイルボビン13、結合部材17g、振動板8へと伝達され、振動板8を電気入力に比例して上下に振動させて、音を放射する。
【0062】
上記構成による効果について述べる。
【0063】
スピーカ特性の調整のためにボイスコイル線径を変化させると、ボイスコイルの外径が変化する。上記構成ではボイスコイルボビンにボイスコイルを巻きつけ、ボイスコイルボビンの外周に内側リングを取り付けるので、ボイスコイル線径が変わっても内側リングの内径を変化させる必要がないため、一つの結合部材であらゆる線径のボイスコイルに対応させることができる。したがって、スピーカ特性の調整が容易であるとともに、多品種量産時には低コスト化、部品の管理の容易化が可能である。
【0064】
また、図17のように、ボイスコイルの底面が外側リングの底面より下方に位置することで、上下の振動の方向に関し、外側リングの底面とフレームとの振幅余裕Zが、ボイスコイル底面とヨークとの振幅余裕Xより同等もしくは大きくなる。したがって、スピーカの振幅余裕を設定するときに、ボイスコイルの底面とヨークとの振幅余裕Xを考えるだけでよく、設計が容易になるとともに、量産時には、外側リングの底面とフレームとの当たりによる損傷を低減できる。
【0065】
さらに、外側リングの底面がボイスコイル底面より下方に位置する場合よりも、図17のように、外側リングの底面がボイスコイル底面より上方に位置した方が、外側リングの全高を低くできるので、支持片の重量が軽くなり、スピーカの能率を向上できる。ここで、図17のように、外側リングの底面は振動板の下端より下に位置している。
【0066】
以上は実施の形態2と同等の効果である。
【0067】
薄板18fにより、スリット11の上面及び、ヨーク上面3aが覆われるので、スリット及び磁気ギャップへの防塵が可能である。また、薄板18fを、例えば10kHz付近の高い周波数領域で共振あるいは振動するように設計すると、スピーカの高域特性を補償できる。薄板18fは結合部材17gをさらに補強する効果も有する。
【0068】
以上は実施の形態3と同等の効果である。
【0069】
支持片16hを図17のように、断面を四角形に構成すれば成形が容易である。さらに、外側の薄板19を、外側リング15fの外周に固着することにより、外側リングの補強効果を向上させることができる。
【0070】
なお、図17では外側の薄板の振動方向の高さは支持片の底面と同じ水平面に位置しているが、図18のように長くしてもよく、結合部材の補強効果が増す。
【0071】
さらに、図19にように、支持片と外側の薄板は放射上において同軸でなくてもよい。
【0072】
図17では支持片16hの断面形状は四角形であるが、図20のように階段状にしてもよい。この場合は、図17の支持片の断面形状が四角形のときより、結合部材の補強の効果が向上する。
【0073】
特に図では示さないが、薄板と支持片は同数でなくてもよい。以上の変化は、補強効果、結合部材の重量、製造の容易さを懸案して製造の際に任意に選択可能である。
【0074】
なお、図17はセンターポール2の下部にマグネット1を固着する内磁型磁気回路を示しているが、図21のように、底面プレート23の上部に固着されるセンターポール2と、センターポール2の外周に沿って底面プレート23の上面に固着されるマグネット1と、マグネット1の上面に固着されるヨーク3を設け、マグネットにヨークと同様にスリットを設けた外磁型磁気回路としてもよい。
【0075】
(実施の形態5)
図22は本発明の第5の実施の形態におけるスピーカの磁気回路底側から見た結合部材の平面図を示すものである。
【0076】
図23は第5の実施の形態におけるスピーカの結合部材及び磁気回路の、図22におけるA−O−B断面図を示すものである。
【0077】
16lは内側リング14jと外側リング15jに狭持される支持片、22は外側リングの内周に取り付けた補強片(以下「補強片」)である。内側リング14j、外側リング15j、支持片16lにより結合部材17kが構成される、薄板18jは各支持片の上端部を接続するように構成される。9aはボイスコイル底面、21cは外側リングの底面で、ボイスコイル底面9aは外側リング21cより下方に位置する。
【0078】
上記構成における動作を説明する。
【0079】
マグネット1、放射状にスリットが設けられたヨーク3、センターポール2、底面プレート14により、磁気ギャップ4に磁束密度が発生する。ボイスコイルに電気入力を加えると、フレミングの左手の法則により、ボイスコイル9には自身が上下に振動する駆動力が発生する。ボイスコイル9に発生した駆動力は、ボイスコイル9、ボイスコイルボビン13、結合部材17k、振動板8へと伝達され、振動板8を電気入力に比例して上下に振動させて、音を放射する。
【0080】
上記構成による効果について述べる。
【0081】
スピーカ特性の調整のためにボイスコイル線径を変化させると、ボイスコイルの外径が変化する。上記構成ではボイスコイルボビンにボイスコイルを巻きつけ、ボイスコイルボビンの外周に内側リングを取り付けるので、ボイスコイル線径が変わっても内側リングの内径を変化させる必要がないため、一つの結合部材であらゆる線径のボイスコイルに対応させることができる。したがって、スピーカ特性の調整が容易であるとともに、多品種量産時には低コスト化、部品の管理の簡素化が可能である。
【0082】
また、図23のように、ボイスコイルの底面が支持片の底面より下方に位置することで、上下の振動の方向に関し、外側リングとフレームとの振幅余裕が、ボイスコイル底面とヨークとの振幅余裕より同等もしくは大きくなる。したがって、スピーカの振幅余裕を設定するときに、ボイスコイルの底面とヨークとの振幅余裕を考えるだけでよく、設計が容易になるとともに、量産時には、外周リングの底面とフレームとの当たりによる損傷を低減できる。ここで、図23のように、支持片の底面は振動板の下端より下に位置している。
【0083】
さらに、外側リングの底面がボイスコイル底面より下方に位置する場合よりも、図23のように、外側リングの底面がボイスコイル底面より上方に位置した方が、外側リングの全高を低くできるので、支持片の重量が軽くなり、スピーカの能率を向上できる。
【0084】
薄板18jにより、スリット11の上面及び、ヨーク上面3aが覆われるので、スリット及び磁気ギャップへの防塵が可能である。また、薄板18jを、例えば10kHz付近の高い周波数領域で共振あるいは振動するように設計すると、スピーカの高域特性を補償できる。薄板18jは結合部材17kをさらに補強する効果も有する。
【0085】
以上は実施の形態2と同等の効果である。
【0086】
支持片16lを図23のように、断面を四角形に構成すれば成形が容易になる。さらに、図23のように、補強片22を、支持片16lに隣接して外側リング15jの内周に固着することにより、結合部材17kの、特に支持片間の補強効果を向上させることができる。支持片だけでの補強では不足な場合に有効である。
【0087】
また、実施の形態4に示した図17のように、外側リングの外周に薄板19があると、振動板あるいはダンパーを外周リングに取付ける際に、薄板を避けて取付ける構造が必要となるが、図23では外周リングの外周には薄板が必要でなくなることから、補強効果を損なうことなく、振動板あるいはダンパーの外周リングへの取付を容易にし、製造性を向上させるものである。
【0088】
なお、図24のように補強片は支持片の片側だけに設置することも、図25のようにランダムに配置することも可能である。結合部材の共振周波数を分散させて、単一の共振周波数によりスピーカ特性に悪影響を及ぼすことがないようにする効果が期待できる。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明のスピーカは、底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネットと、もしくは、上記底面プレートの上面に固着される、センターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、上記ボイスコイルボビンの外周に固着され、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成される複数個の支持片を備え、上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記支持片の外周に振動板とダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するか、径の異なる二つの環状リングと、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成されるとともに、上記二つのリングに挟持される複数個の支持片を備え、上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイル上面あるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着し、各支持片の上端部を薄板で結合する構造を有するか、二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、複数個の薄板と、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するか、二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着するとともに、内周には、上記支持片の両隣の少なくとも一方に位置する、複数の薄板を固着する構造を有することで、あらゆる線径のボイスコイルによってボイスコイル外径が変化しても、一種の結合部材で対応できるので、部品管理、製造コストの面で有利であるとともに、結合部材の補強効果を増加させるので、スピーカの特性が劣化することなく、結合部材の破損をも防止できるという、実用上有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気回路周辺の振動板上面側から見た平面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるスピーカの構造断面図
【図3】本発明の実施の形態1における外磁型磁気回路のスピーカの構造断面図
【図4】本発明の実施の形態2における磁気回路周辺の振動板上面側から見た平面図
【図5】本発明の実施の形態2におけるスピーカの構造断面図
【図6】本発明の実施の形態2における外磁型磁気回路のスピーカの構造断面図
【図7】本発明の実施の形態3における結合部材の磁気回路側から見た平面図
【図8】本発明の実施の形態3におけるスピーカの構造断面図
【図9】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材周辺の断面図
【図10】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材周辺の断面図
【図11】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材の振動板上面側から見た平面図
【図12】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材周辺の断面図
【図13】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材周辺の断面図
【図14】本発明の実施の形態3における別形状の結合部材周辺の断面図
【図15】本発明の実施の形態3における外磁型磁気回路のスピーカの構造断面図
【図16】本発明の実施の形態4における結合部材の磁気回路底側から見た平面図
【図17】本発明の実施の形態4におけるスピーカの構造断面図
【図18】本発明の実施の形態4における別形状の結合部材周辺の断面図
【図19】本発明の実施の形態4における別形状の結合部材の磁気回路底側から見た平面図
【図20】本発明の実施の形態4における別形状の結合部材周辺の断面図
【図21】本発明の実施の形態4における外磁型磁気回路のスピーカの構造断面図
【図22】本発明の実施の形態5における結合部材の磁気回路底側から見た平面図
【図23】本発明の実施の形態5におけるスピーカの磁気回路周辺の構造断面図
【図24】本発明の実施の形態5における別形状の結合部材の磁気回路底側から見た平面図
【図25】本発明の実施の形態5における別形状の結合部材の磁気回路底側から見た平面図
【図26】従来のスピーカの構造断面図
【図27】従来のスピーカの磁気回路周辺の振動板上面側から見た平面図
【符号の説明】
1 マグネット
2 センターポール
3 ヨーク
3a ヨーク上面
4 磁気ギャップ
5 支持片
6 リング
7 結合部材
8 振動板
9 ボイスコイル
9a ボイスコイル底面
10 ダンパー
11 スリット
12 フレーム
13 ボイスコイルボビン
14,14a,14b,14c,14d,14e,14f,14g,14h,14i,14j,14k,14l,14m 内側リング
15,15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15h,15i,15j,15k,15l,15m 外側リング
16,16a,16b,16c,16d,16e,16f,16g,16h,16i,16j,16k,16l,16m,16n,16o 支持片
17,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h,17i,17j,17k,17l,17m,17n 結合部材
18,18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g,18h,18i,18j,18k,18l,18m 薄板
19,19a,19b,19c,19d 外側の薄板
20 支持片の底面
21,21a,21b 外側リングの底面
22,22a,22b 外側リングの内周に取付けた薄板
23 底面プレート

Claims (15)

  1. 底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネット、もしくは、上記底面プレートの上面に固着されるセンターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、上記ボイスコイルボビンの外周に固着され、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成される複数個の支持片を備え、
    上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記支持片の外周に振動板とダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するスピーカ。
  2. 底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネット、もしくは、上記底面プレートの上面に固着されるセンターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、径の異なる二つの環状リングと、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成されるとともに、上記二つのリングに挟持される複数個の支持片を備え、上記支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成され、上記二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイル上面あるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するスピーカ。
  3. 各支持片の上端部を薄板で結合する構造を有する、請求項1または2記載のスピーカ。
  4. 支持片の下端部の形状が、磁気回路の外周方向に向かって一段の階段状であって、
    振動板の振動方向に沿う支持片の長さが、上記磁気回路の外周側の方が内周側より大きく形成された、請求項1、2、3のいずれかに記載のスピーカ。
  5. 底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネット、もしくは、上記底面プレートの上面に固着されるセンターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、径の異なる二つの環状リングと、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって形成されるとともに、上記二つのリングに挟持される複数個の支持片を備え、上記二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、上記外周リングと一体に形成された複数個の薄板を有し、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着する構造を有するスピーカ。
  6. 各支持片の上端部を薄板で結合する構造を有する、請求項5記載のスピーカ。
  7. 二つのリングに挟持される複数個の支持片の下端部の形状が、上記磁気回路の外周方向に向かって少なくとも一段以上の階段状に形成されることを特徴とする、請求項5または6記載のスピーカ。
  8. 支持片の下端部の形状が、磁気回路の外周方向に向かって一段の階段状であって、
    振動板の振動方向に沿う支持片の長さが、上記磁気回路の外周側の方が内周側より大きく形成された、請求項5または6記載のスピーカ。
  9. 径の大きい方の環状リングの外周に取り付けた薄板が、支持片と同じ数であって、
    上記支持片の径方向の延長上に位置する、請求項5〜8のいずれかに記載のスピーカ。
  10. 底面プレートの上面に固着されるマグネットと、上記マグネットもしくは、上記底面プレートの上面に固着される、センターポール及び、放射状にスリットを設けたヨークとを備え、上記センターポールと上記ヨークとの間に、磁気ギャップとなる空隙を構成する磁気回路と、上記磁気ギャップに挿入されるボイスコイルボビンに巻きつけたボイスコイルと、上記磁気回路の外側に位置する振動板、及びダンパーと、径の異なる二つの環状リングと、上記スリットに挿入され、かつ、上記磁気回路の外周に向かって、上記振動板の振動方向に沿う長さが一定に形成されるとともに、上記二つのリングに挟持される複数個の支持片を備え、上記二つの環状リングのうち、径の小さい方の内周にはボイスコイルあるいはボイスコイルボビンの外周部を固着し、径の大きい方の外周には、振動板あるいはダンパーの少なくとも一方を固着するとともに、内周には、上記支持片の両隣の少なくとも一方に位置するように一体に形成された複数の薄板を有することを特徴としたスピーカ。
  11. 各支持片の上端部を薄板で結合する構造を有する、請求項10記載のスピーカ。
  12. 底面プレートの外周に一体となって成形され、放射状にスリットが設けられた筒状のヨークと、上記ヨークの内側かつ底面プレート上面に配置された柱状のマグネットと、上記マグネットの上面に配置された柱状のセンターポールを備え、上記センターポールとヨークの間に磁気ギャップとなる空隙を有する内磁型磁気回路を構成する、請求項1、2、5、10のいずれかに記載のスピーカ。
  13. 底面プレートと一体となる柱状のセンターポールと、上記底面プレートの外周かつ上面に配置され、放射状にスリットを設けた筒状のマグネットと、放射状のスリットを有し、上記マグネットの上面に、スリットが重なるように設置される筒状のヨークとを備え、上記ヨークとセンターポールとの間に磁気ギャップとなる空隙を有する外磁型磁気回路を構成する、請求項1、2、5、10のいずれかに記載のスピーカ。
  14. ボイスコイルの底面が、支持片の底面より下方に位置することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のスピーカ。
  15. ボイスコイルの底面が、振動板の下端より下方に位置することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のスピーカ。
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