JP4603199B2 - 燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリフォームを圧縮成形してセパレータを成形する場合に、プリフォームを容易に且つ均一にキャビティ内に充填し、セパレータの平坦度を向上させるのに好適な燃料電池用セパレータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、水の電気分解の逆の原理を利用し、水素と酸素とを反応させて水を得る過程で電気を得ることができる電池である。一般に、水素に燃料ガスを置き換え、酸素に空気や酸化剤ガスを置き換えるので、燃料ガス、空気、酸化剤ガスの用語を使用することが多い。
【0003】
このような燃料電池としては、例えば、特開2000−123848公報「燃料電池」が知られている。
同公報の図1によれば、電解質膜18(符号は公報に記載されているものを使用した。以下同様。)にアノード側電極20及びカソード側電極22を添わせ、これらをガスケット24,26を介して第1セパレータ14及び第2セパレータ16で挟むことでセルモジュールを構成する。
【0004】
詳細には、第1セパレータ14の面14aに燃料ガスの流路となる第1流路38が形成され、第2セパレータ16の面16aに酸化剤ガスの流路となる第2流路46が形成され、各々中央の電解質膜18に燃料ガスと酸化剤ガスとを臨ませる構造である。
【0005】
図1に記載の1個のセルモジュールで得る電気出力はごく小さいので、このようなセルモジュールを多数個積層することで、所望の電気出力を得る。従って、第1・第2セパレータ14,16は隣のセルに燃料ガスや酸化剤ガスが洩れないようにする分離部材であることから「セパレータ」と呼ばれる。
【0006】
第1セパレータ14は面14aに燃料ガスのための流路38を備え、第2セパレータ16は面16aに酸化剤ガスのための流路46を備えるが、ガスを効果的にアノード側電極20及びカソード側電極22に接触させる必要があり、そのために、流路38,46はごく浅い溝を多数本条設する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、プレス成形法を用いてセパレータの製造を種々試みたが、次に示す課題が発生した。
図8はプレス成形の要領を説明する作用図であり、溝形成用凸部101を備える下型102に平面視矩形のプリフォーム103を載せ、押圧面105が平坦である上型106を白抜き矢印のように型合わせすることで、所望の形状にプレス成形する。
【0008】
図9(a)〜(e)はプレス成形中におけるプリフォームの広がり状態を示す作用図であり、(a)は、プレス成形前に下型102に、長さがL、幅がWの矩形状のプリフォーム103を載せた状態を示す。なお、長さLは、複数本の平行な溝成形用凸部101(図8参照)が延びる方向の寸法であり、幅Wは溝成形用凸部101に直交する方向の寸法である。また、図中の103a,103bは幅Wの端である。
【0009】
プリフォーム103を(a)の状態から、(b)〜(d)に示すように、順に圧縮していくと、圧縮成形物111(プリフォーム103を圧縮中のもの)の長さは大きくなりやすく、幅はそれほど大きくならない。即ち、圧縮成形物111は、溝成形用凸部101に沿って移動しやすく、溝成形用凸部101に直交する方向には移動しにくい。特に、幅の端111a,111b((a)において端103a,103bであった部分)ほど溝成形用凸部101に沿った広がりは小さい。
従って、(e)のように、下型102及び上型106で形成するキャビティ内の4隅まで圧縮成形物111が充填されない。
【0010】
圧縮成形物111を全体的に充填させるには、型の圧縮力を増す必要があり、プレス機が大型になる。また、上記のようにして4隅まで充填させたとしても圧縮成形物111の中央部の圧力と4隅近くの圧力とに差が生じ、密度の分布が不均一となって、できあがったセパレータの平坦度が悪くなることが考えられる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、燃料電池用セパレータの製造方法において、プリフォームを圧縮成形してセパレータを成形する場合に、プリフォームを容易に且つ均一にキャビティ内に充填し、セパレータの平坦度を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、カーボンと熱硬化性樹脂とにバインダを加え、混練し、成形することで平板状のプリフォームを製造するプリフォーム工程と、このプリフォームを所定形状に圧縮成形するとともに硬化温度に加熱することでセパレータを製造するセパレータ製造工程とからなる燃料電池用セパレータの製造方法において、ガス流路の延びる方向にプリフォームの長さを取り、ガス流路の延びる方向に直交する方向にプリフォームの幅を取った場合に、プリフォームの長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたことを特徴とする。
【0013】
プリフォームの長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたことで、セパレータ成形型で圧縮中のプリフォームを、幅の中央から幅の端までキャビティ内に一様にしかもセパレータ成形型の圧縮力を高めることなしに広げることができ、キャビティ内の隅々まで容易に且つ均一に充填することができる。
【0014】
請求項2は、プリフォームの幅の端の中央部に切欠きを設けたことを特徴とする。
セパレータ成形型で圧縮中のプリフォームの幅の端を一様に広げることができる。
【0015】
請求項3は、プリフォームを、平面視で略X字状に形成したことを特徴とする。
プリフォームのX字の4つの端部をセパレータ成形型の4隅に向けて配置すれば、4隅まで容易にプリフォームを広げることができるとともにプリフォーム中央部の体積が小さい部分も容易に拡散させることができ、キャビティ全体にプリフォームを均一に充填することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料電池用セパレータの製造フロー(第1の実施の形態)である。なお、ST××はステップ番号を示す。
ST01……所定の配合割合でカーボン粉末と熱硬化性樹脂粉末とをブレンドし、適量のバインダを加えて、混練する。
ST02…混練したものを次の要領で成形し、プリフォームを造る。
【0017】
図2(a),(b)は本発明に係るプリフォーム成形(第1の実施の形態)の要領を説明する作用図であり、まず、(a)において、プリフォーム成形下型11の成形面12に混練物13を載せる。そして、押圧面14を備えたプリフォーム成形上型15を白抜き矢印のように下げて、混練物13を加圧成形する。
【0018】
(b)はプリフォーム成形下型11の平面図であり、キャビティとなる凹部の底面、即ち成形面12を、中央がくびれた略鼓(つづみ)形にしたことを示す。
ここで、成形面12の長さをL1、幅をW1とする。なお、プリフォーム成形上型15((a)参照)の押圧面14((a)参照)も成形面12と同形状である。
(c)において、プリフォーム成形下型11とプリフォーム成形上型15とで、所望の形状にプリフォーム17を成形したことを示す。
【0019】
図1に戻り、セパレータの製造フローの説明を続ける。
ST03…プリフォームの圧縮成形を実施する。(図3及び図4で説明)
ST04…上記圧縮成形の開始とほぼ同時に加熱硬化処理を行う。
これで、所望のセパレータを得ることができる。
【0020】
図3は本発明に係るセパレータ成形(第1の実施の形態)の要領を説明する第1作用図であり、まず、ヒータ21を備えるセパレータ成形下型22に設けた溝成形用凸部23上にプリフォーム17を載せる。そして、ヒータ25を備えるセパレータ成形上型26を白抜き矢印のように型合わせし、圧縮、加熱(ヒータ21,25に通電することで実施する。)することでセパレータを成形する。(詳細は次図で説明する。)
【0021】
図4(a)〜(e)は本発明に係るセパレータ成形(第1の実施の形態)の要領を説明する第2作用図であり、圧縮成形によるプリフォームの形状の変化を順に説明する。
(a)は、図2(c)で成形したプリフォーム17をセパレータ成形下型22と共に平面視で示したものであり、圧縮成形前の状態を示す。
【0022】
プリフォーム17は、中央に頂点を配置した二等辺三角形状の切欠き部31,31を両側面に設けた略鼓(つづみ)形のものであり、プリフォーム17の縦の長さL1をセパレータ成形下型22の溝成形用凸部23・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)に沿わせ、プリフォーム17の横の幅W1を溝成形用凸部23と直交する方向となるように、セパレータ成形下型22に載せる。ここで、切欠き部31,31の頂点同士の距離、即ち、プリフォーム17の幅の中央部の長さをL2、切欠き部31の頂角をθ1とする。切欠き部31の底辺の長さはW1に等しい。
【0023】
(b)〜(d)において、プリフォームの圧縮成形を開始すると、圧縮成形物32(ここでは、プリフォーム17の圧縮中のものをプリフォーム17とは別にした。)はキャビティ内で次第に広がる。
即ち、溝成形用凸部23に沿った方向での広がりについては、圧縮成形物32における切欠き部31((a)参照)であった部分、特に中央部(頂点A,A)に近い部分では広がりの速度が大きく、中央部から遠い部分、即ち幅の端に近い部分、例えば位置Bでは広がりの速度が小さい。
また、溝成形用凸部23に直交する方向での広がりについては、圧縮成形物32の広がり速度は非常に小さい。
【0024】
(e)は、圧縮成形物32がキャビティ全体に広がった状態を示す。圧縮成形物32の中央である位置Cでは、圧縮成形時の圧力が大きくなりやすいが、上記の(b)〜(d)で説明したように圧縮成形物32がスムーズに広がるために圧力はそれほど大きくならず、また、圧縮成形物32の4隅である位置Eでは、圧力が逃げやすく大きくならない。
従って、位置C及び位置Eでの圧縮成形時の圧力はほぼ等しくなり、圧縮成形物32の密度分布はほぼ均一になる。
従って、成形後のセパレータの平坦度を向上させることができる。
【0025】
以上の図1及び図4で説明したように、本発明は、カーボンと熱硬化性樹脂とにバインダを加え、混練し、成形することで平板状のプリフォーム17を製造するプリフォーム工程と、このプリフォーム17を所定形状に圧縮成形するとともに硬化温度に加熱することでセパレータを製造するセパレータ製造工程とからなる燃料電池用セパレータの製造方法において、ガス流路の延びる方向としての溝成形用凸部23に沿った方向にプリフォーム17の長さL1を取り、溝成形用凸部23に沿った方向に直交する方向にプリフォーム17の幅W1を取った場合に、プリフォーム17の長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたことを特徴とする。
【0026】
プリフォーム17の長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたことで、セパレータ成形用下型22及びセパレータ成形用上型26で圧縮中のプリフォーム17、即ち圧縮成形物32を、幅の中央から幅の端までキャビティ内に一様にしかもセパレータ成形用下型22及びセパレータ成形用上型26の圧縮力を高めることなしに広げることができ、キャビティ内の隅々まで容易に且つ均一に充填することができる。
従って、圧縮成形物32に生じる圧力をどの位置でも、より一様にすることができ、成形したセパレータの平坦度を向上させることができる。
【0027】
図5(a)〜(e)は本発明に係るセパレータ成形(第2の別の実施の形態)の要領を説明する作用図であり、圧縮成形によるプリフォームの形状の変化を順に説明する。
(a)は、略X字状のプリフォーム35をプリフォーム成形下型22と共に平面視で示したものであり、圧縮成形前の状態を示す。
【0028】
プリフォーム35は、中央に頂点を配置した二等辺三角形状の切欠き部36,36を一方の両側面に設け、同じく二等辺三角形状の切欠き部37,37を他方の両側面に設けた略X字状のものであり、プリフォーム35の縦の長さL3をセパレータ成形下型22の溝成形用凸部23・・・に沿わせ、プリフォーム35の横の幅W2を溝成形用凸部23と直交する方向となるように、セパレータ成形下型22に載せる。ここで、切欠き部36,36の頂点同士の距離、即ちプリフォーム35の幅の中央部の長さをL4、切欠き部36の頂角をθ2、切欠き部37の頂角をθ3とする。切欠き部36の底辺の長さはW2に等しく、切欠き部37の底辺の長さはL5である。
【0029】
(b)〜(d)において、プリフォームの圧縮成形を開始すると、圧縮成形物41(ここでは、プリフォーム35の圧縮中のものをプリフォーム35とは別にした。)はキャビティ内で次第に広がる。
【0030】
即ち、溝成形用凸部23に沿った方向での広がりについては、圧縮成形物41における切欠き部36((a)参照)であった部分、特に中央部(頂点G,G)に近い部分では広がりの速度が大きく、中央部から遠い部分、即ち幅の端に近い部分、例えば、位置Hでは広がりの速度が小さく、切欠き部37部分では、内側に流れて切欠き部37の底辺が長さL5から次第に小さくなる。
また、溝成形用凸部23に直交する方向での広がりについては、圧縮成形物41の広がり速度は非常に小さい。
(e)は、圧縮成形物41がキャビティ全体に広がった状態を示す。
【0031】
このように、(a)に示したプリフォーム35は、図4に示したプリフォーム17に対して切欠き部37,37を追加した構成であるため、プリフォーム17よりも幅の端の広がりをスムーズにさせることができ、密度分布をより一様にすることができる。従って成形後のセパレータの平坦度をより向上させることができる。
【0032】
以上説明したように、本発明は、プリフォーム35を、平面視で略X字状に形成したことを特徴とする。
プリフォーム35のX字の4つの端部をセパレータ成形下型22及びセパレータ成形上型26で形成するキャビティの4隅に向けて配置すれば、4隅まで容易にプリフォーム35、即ち圧縮成形物41を広げることができるとともにプリフォーム中央部の体積が小さい部分も容易に拡散させることができ、キャビティ全体に圧縮成形物41を均一に充填することができる。
従って、圧縮成形物41に生じる圧力をどの位置でもより一様にすることができ、成形したセパレータの平坦度をより一層向上させることができる。
【0033】
図6は本発明に係るセパレータ成形(第3の実施の形態)に用いるプリフォームの形状を説明する平面図であり、プリフォーム43は、中央に頂点を配置した二等辺三角形状の切欠き部44,44を両側面に設けた略鼓(つづみ)形のものであり、プリフォーム43の縦の長さL6をセパレータ成形下型22の溝成形用凸部23・・・に沿わせ、プリフォーム43の横の幅W3を溝成形用凸部23と直交する方向となるように、セパレータ成形下型22に載せる。ここで、切欠き部44,44の頂点同士の距離、即ちプリフォーム43の幅の中央部の長さをL7、切欠き部44の頂角をθ5、切欠き部44の底辺の長さを幅W3より小さいW4とする。
【0034】
図7は本発明に係るセパレータ成形(第4の実施の形態)に用いるプリフォームの形状を説明する平面図であり、プリフォーム46は、中央に頂点を配置した二等辺三角形状の切欠き部47,47を一方の両側面に設け、同じく二等辺三角形状の切欠き部48,48を他方の両側面に設けた略X字状のものであり、プリフォーム35の縦の長さL8をセパレータ成形下型22の溝成形用凸部23・・・に沿わせ、プリフォーム35の横の幅W5を溝成形用凸部23と直交する方向となるように、セパレータ成形下型22に載せる。ここで、切欠き部47,47の頂点同士の距離、即ちプリフォーム46の幅の中央部の長さをL9、切欠き部47の頂角をθ6、切欠き部48の頂角をθ7とする。切欠き部47の底辺の長さは幅W5より小さいW6、切欠き部48の底辺の長さはL8より小さいL10である。
【0035】
尚、本発明の実施の形態では、二等辺三角形状の切欠き部を設けることで、プリフォームの長さを、幅の中央から幅の端に向うにつれて大きくしたが、切欠き部の形状を半円形、半楕円形、放物線形やその他の曲線による形状としてもよい。
また、実施の形態に示したプリフォームの長さL1〜L10、幅W1〜W6、頂角θ1〜θ3、頂角θ5〜θ7は、成形するセパレータの寸法、密度、材質等によって適宜変更して差し支えない。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の燃料電池用セパレータの製造方法は、ガス流路の延びる方向にプリフォームの長さを取り、ガス流路の延びる方向に直交する方向にプリフォームの幅を取った場合に、プリフォームの長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたので、セパレータ成形型で圧縮中のプリフォームを、幅の中央から幅の端までキャビティ内に一様にしかもセパレータ成形型の圧縮力を高めることなしに広げることができ、キャビティ内の隅々まで容易に且つ均一に充填することができる。
従って、プリフォームに生じる圧力をどの位置でも、より一様にすることができ、成形したセパレータの平坦度を向上させることができる。
【0037】
請求項2の燃料電池用セパレータの製造方法は、プリフォームの幅の端の中央部に切欠きを設けたので、プリフォームの幅の端の広がりをよりスムーズにさせることができ、プリフォームの密度分布をより一様にすることができる。
従って、成形したセパレータの平坦度をより向上させることができる。
【0038】
請求項3の燃料電池用セパレータの製造方法は、プリフォームを、平面視で略X字状に形成したので、プリフォームのX字の4つの端部をセパレータ成形型の4隅に向けて配置すれば、4隅まで容易にプリフォームを広げることができるとともにプリフォーム中央部の体積が小さい部分も容易に拡散させることができ、キャビティ全体にプリフォームを均一に充填することができる。
従って、プリフォームに生じる圧力をどの位置でもより一様にすることができ、成形したセパレータの平坦度をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池用セパレータの製造フロー(第1の実施の形態)
【図2】本発明に係るプリフォーム成形(第1の実施の形態)の要領を説明する作用図
【図3】本発明に係るセパレータ成形(第1の実施の形態)の要領を説明する第1作用図
【図4】本発明に係るセパレータ成形(第1の実施の形態)の要領を説明する第2作用図
【図5】本発明に係るセパレータ成形(第2の別の実施の形態)の要領を説明する作用図
【図6】本発明に係るセパレータ成形(第3の実施の形態)に用いるプリフォームの形状を説明する平面図
【図7】本発明に係るセパレータ成形(第4の実施の形態)に用いるプリフォームの形状を説明する平面図
【図8】プレス成形の要領を説明する作用図
【図9】プレス成形中におけるプリフォームの広がり状態を示す作用図
【符号の説明】
17,35,43,46…プリフォーム、37…切欠き部、L1,L2,L3,L4,L6,L7,L8,L9…プリフォームの長さ、W1,W2,W3,W5…プリフォームの幅。

Claims (3)

  1. カーボンと熱硬化性樹脂とにバインダを加え、混練し、成形することで平板状のプリフォームを製造するプリフォーム工程と、このプリフォームを所定形状に圧縮成形するとともに硬化温度に加熱することでセパレータを製造するセパレータ製造工程とからなる燃料電池用セパレータの製造方法において、
    ガス流路の延びる方向にプリフォームの長さを取り、ガス流路の延びる方向に直交する方向にプリフォームの幅を取った場合に、プリフォームの長さを、幅の中央から幅の端へ向うにつれて大きくしたことを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 前記プリフォームの幅の端の中央部に切欠きを設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 前記プリフォームを、平面視で略X字状に形成したことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータの製造方法。
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