JP4603056B2 - 豆腐類の製造装置 - Google Patents
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Description
なお、上記特許文献1の移載用のコンベヤは2つ配置されているが、いずれも同じ方向に向かって搬送されるもので、スペースの有効利用が図られているとはいえないばかりか、同じ方向では交差部分の設定が難しくなる問題を有する。また、特許文献4は、製品枠(揚げ枠)の間隔を調節できる構造のものであるが、その調節した大きさに揚げ生地の間隔を調整するためには、従来は上記のような複雑で高価な構造によるしかなかった。
第1の間隔調整コンベヤと第2の間隔調整コンベヤとは、帯状に成型された豆腐類を搬送する成型・搬送コンベヤの搬送方向に沿って同じ方向で連続するものでも、直角か又は一定の角度を変える(角度や方向等が異なる)ものでも、さらには、分割する個数や分割する間隔等を変えるものでも良い(これらを総称して「搬送運転パターンを異ならせる」と言う。)。また、本明細書中では、上記直角で角度を変えることを「直交する」とも言う。なお、第1の間隔調整コンベヤに続く第2の間隔調整コンベヤは、複数台でも良い。
また、2組(種類)の所定の大きさの豆腐類を互いが離れる方向に搬送することで、スペースの有効利用が図られるとともに、2種類の豆腐類が交差する部分を生じさせることなく、2台のフライヤコンベヤ等に送ることができ、生産効率を高めることができる。さらに、前記成型・搬送コンベヤ上で2組にカットされた豆腐類をその一方は前記成型・搬送コンベヤから近い位置の一方の組の第1の間隔調整用コンベヤに排出され、その他方は前記成型・搬送コンベヤから遠い位置の第1の間隔調整用コンベヤに排出され、これらが互いに搬送方向が逆の位置に配置された第2の間隔調整用コンベヤに送ることにより、更に設置スペースの有効利用が図られる。また、多種類の製品枠(揚げ枠)を有するフライヤコンベヤ等に対して、各製品枠のタイミングに合わせて、生地の整列を切り替えながらも供給できるので、サイズの違う複数の豆腐や油揚製品(厚揚げ、薄揚げ、すし揚げ、生揚げ、絹生揚げ等)の豆腐類を効率よく生産することが可能になる。
図1は、本発明の油揚げ(豆腐類)の製造装置Z1の平面図であり、図2は図1X―X線の断面図である。この製造装置Z1は、帯状に成型された揚げ生地(豆腐類)を搬送する搬送コンベヤH1と、所定の大きさにカットされた豆腐類を上記成型・搬送コンベヤH1と直角で角度を変える方向(直交する方向)に搬送する第1の間隔調整用コンベヤC1と、これを引き継ぐ第2の間隔調整用コンベヤC2と、フライヤに生地を供給するフライヤコンベヤD等を備える。第2の間隔調整用コンベヤC2とフライヤコンベヤDとの間には、上記搬送コンベヤH1を第1の搬送コンベヤとすると、第2の搬送コンベヤH2が配置されている。
図5は、第2の実施の形態の豆腐類の製造装置Z11の例であり、上記第1の実施の形態Z1とは、フライヤコンベヤDの位置が相違している。すなわち、上記第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2の位置は同じであるが、上記第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2が搬送コンベヤH1と直交する方向に配置されていることを利用して、第2の間隔調整用コンベヤC2からは、上記第1の搬送コンベヤH1の方向に戻るようにして、第2の搬送コンベヤH2を介してフライヤコンベヤDに送られる。これにより、一方向に延々と延ばす必要がなくなり、工場等の配置スペースによっては、その有効な利用が図られる。
図6は、第3の実施の形態の豆腐類の製造装置Z21の例であり、第1の実施の形態Z1では、第1の間隔調整用コンベヤC1と第2の間隔調整用コンベヤC2が各々1台ずつの例で説明したが、これら間隔調整用コンベヤを3台使用して、第1の間隔調整用コンベヤC1aから2台目の第2の間隔調整用コンベヤC1bへ移載させる際に豆腐類の間隔を調整し整列させたり、2台目の間隔調整用コンベヤC1bから3台目の間隔調整用コンベヤC2へ移載する時に豆腐類の間隔を調整し整列させたりする。すなわち、本発明は、生地の間隔調整は2台以上のコンベヤで行っても良い。また、上記コンベヤC1,C2は常に一定速でなくてもよく、間欠運転や加速・減速運転でもよい。
図7は、第4の実施の形態の豆腐類の製造装置Z31の例であり、第1の実施の形態Z1では、第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2が直線的な連続配置の例で説明したが、これらのコンベヤC1,C2は必ずしも搬送方向に連続する方向(直列方向)に配置されていなくてもよく、第1の間隔調整コンベヤC1と第2の間隔調整コンベヤC2aが直角か又は一定の角度で交わる場合も、豆腐類の間隔を調整し整列することが可能である。図7に示す例では、間隔調整コンベヤC2aから間隔調整コンベヤC2bに移載させる場合も直角で交わるようになっている。これにより、例えば、揚げ生地の成型機H1とフライヤコンベヤDが工場内の離れた場所にある場合でも、コンベヤで移送された揚げ生地をフライヤコンベヤDに揚げ生地を供給する直前で間隔を調整し整列させることが可能になる。フライヤコンベヤDは、油煙や熱が発生するので、専用の部屋に設置する場合があることから、揚げ生地を移送しながら調整する上記例は、このような事情に有効である。
図8は、上記第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2等とパック詰め用コンベヤPとを組み合わせた装置Z41であり、上記第1の実施の形態の第2の搬送コンベヤH2の次にパック詰め用コンベヤPが配列されている。パック詰め用コンベヤPは、水槽(図示せず)に入れられた状態でパック詰めを自動的に行うコンベヤであり、一列状態のパックPpを搬送するチェーンコンベヤPが複数列(ここでは4列)配置した自動包装機P1,P2である。本実施の形態では、この複数列のチェーンコンベヤからなるパック詰め用コンベヤP1,P2が前記第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2を1組とする2組は、各々が離れる方向に配置されている。各パック詰め用コンベヤPは、水槽(図示せず)に入れられた状態でパック詰めを自動的に行うコンベヤであり、その下流側から上流側に向かって水槽から引き上げられるようになっている。また、各パック詰め用コンベヤPの隣接する間隔は調整可能になっている。なお、符号Pkは、パックPpを収納する凹状の収納部Pkである。このようなパック詰め用コンベヤPは、図9に示すように、一列(符号P11,P12参照)で、向きも第2の搬送コンベヤH2と直交する方向に配する装置Z51とすることもできる。
図12は、第1と第2の間隔調整用コンベヤC11,C21,C12,C22を設置スペースを少なくする工夫により配置とした第6の実施の形態の装置Z61である。本実施の形態では、一方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC11とC12と、他方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC21とC22が順に第1の搬送コンベヤH1の排出側に平行に配列されている。カッティング機構Kとしては、搬送コンベヤH1の搬送方向にして平行に配置される例えばロールカッタなどが適用可能である(図2)。そして、第1の搬送コンベヤH1の排出側には、押し出し板T11とT12の二枚が設けられている(図13)。また、上記第2の搬送コンベヤH2が配置され、これによりフライヤコンベヤDに送られるようになっている。
そして、第1と第2の間隔調整用コンベヤC11,C12,C21,C22は、2組で構成され、前記成型・搬送コンベヤH1から近い位置の一組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC11,C12は、図12中左側の第1の間隔調整用コンベヤC11から図12中右側の第2の間隔調整用コンベヤC12に油揚げ生地A1が引き継がれる。前記成型・搬送コンベヤH1から遠い位置の他の一組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC21とC22は、図12中右側の第1の間隔調整用コンベヤC21から図12中左側の第2の間隔調整用コンベヤC22に油揚げ生地A2が引き継がれる。上記第1と第2の間隔調整用コンベヤC11,C21とC12,C22は搬送速度や搬送運転パターンが異り、第1の間隔調整用コンベヤC11,21から第2の間隔調整用コンベヤC12,C22に引き継がれると、油揚げ生地A1とA2を各々所定間隔に調整して整列させることができる。上記一方の組の第1の間隔調整用コンベヤC11と他方の組の第2の間隔調整用コンベヤC21とは、コンベヤ面が隙間無く隣接して配置されている。また、上記他方の組の第2の間隔調整用コンベヤC22と、一方の組の第1の間隔調整用コンベヤC12とは、コンベヤ面が隙間無く隣接して配置されている。さらに、上記第2の搬送コンベヤH2は、上記他方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC1,C2とコンベヤ面が隙間無く隣接して配置されている。したがって、2枚の押し出し板T11とT12により、上記一方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC11,C12へ、更に一方の組から他方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC21,C22へ、更に他方の組の第1と第2の間隔調整用コンベヤC21,C22から第2の搬送コンベヤH2へと順に各々のコンベヤ面上を押し出すことができるようになっている。
図16は、第7の実施の形態の装置Z71である。本実施の形態では、第1の搬送コンベヤH1の排出側に、一方の組の第1と第2と第3等の間隔調整用コンベヤC21,C22,C23,C24…が配され、これによりフライヤコンベヤD1,D2に送られるようになっている。第1のフライヤコンベヤD1は、第3の間隔調整用コンベヤC23の中途部に配され、第2のフライヤコンベヤD2は、第4の間隔調整用コンベヤC24の中途部に配されている。フライヤコンベヤD1,D2は、第1と第2のフライヤコンベヤD1,D2の2基備えるが、3基以上でも1基でも良い。そして、上記第1と第2のフライヤコンベヤD1,D2の位置には、油揚げ生地A1,A2を第1と第2のフライヤコンベヤD1,D2に移す押し出し板T71,T72が配置されている。なお、本実施の形態では、第2の搬送コンベヤH2が配置されないものであるが、第2の搬送コンベヤH2を配置することも可能である。
C1,C11,C21 第1の間隔調整用コンベヤ、
C2,C12,C22 第2の間隔調整用コンベヤ、
A 油揚げ(豆腐類)、
A1 2組(種類)のうちの一方の揚げ生地、A2 2組(種類)のうちの一方の揚げ生地、
B 豆腐(豆腐類)、
B1 2組(種類)のうちの一方の豆腐、B2 2組(種類)のうちの一方の豆腐、
D フライヤコンベヤ、Db 揚げ枠、
F1,F2 揚げ生地と揚げ生地の間隔、F11,F12 豆腐と豆腐の間隔、
H1 第1の搬送コンベヤ, H2 第2の搬送コンベヤ、
K カッティング機構、Ka,Kb 刃、
T1,T11,T12,T71,T72 押し出し板、
K14,K15,K16 切断兼用の押し出し板、
Claims (9)
- 豆腐類を連続的に製造する豆腐類の製造装置において、豆腐類を帯状に成型し搬送する第1の搬送コンベヤと、第1の搬送コンベヤの排出側となる位置に配されて第1の搬送コンベヤ上で成型された豆腐類を所定の大きさにカットし細分化する豆腐類のカッティング機構と、第1の搬送コンベヤの搬送方向と直交する方向で第1の搬送コンベヤの排出側となる位置に配されて前記細分化後の豆腐類を搬送する一つの第1の間隔調整用コンベヤとこれを引き継ぐ少なくとも一つの第2の間隔調整用コンベヤとを有する間隔調整用コンベヤの組み合わせと、前記細分化後の豆腐類を一列の状態で前記第1の間隔調整用コンベヤに送り出す押し出し板とを備え、第1と第2の間隔調整用コンベヤの駆動モータをインバータ制御やサーボモータ制御によって回転数をコントロールして、コンベヤの速度を制御し、前記第1と第2の間隔調整用コンベヤの搬送速度や搬送運転パターンを異ならせることにより、即ち前記第2の間隔調整用コンベヤが複数台の場合もあるが、少なくとも前記第1の間隔調整用コンベヤの搬送速度よりも前記第2の間隔調整用コンベヤの搬送速度の方が速くなるように設定されるものとして、所定間隔に調整して整列搬送し、次工程に搬送する構成であることを特徴とする豆腐類の製造装置。
- 前記第1の間隔調整用コンベヤと第2の間隔調整用コンベヤを1組とする2組が各々離れる方向に配置されて、前記細分化後の豆腐類を前記2組にそれぞれ分けて送り出す押し出し板とを備え、成型・搬送コンベヤ上で2組の所定の大きさにカットされた豆腐類を2方向に送ることを特徴とする請求項1記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第1の間隔調整用コンベヤと第2の間隔調整用コンベヤの組み合わせを2組と、前記細分化後の豆腐類を前記2組にそれぞれ分けて送り出す押し出し板とを備え、前記第1の組の第1の間隔調整用コンベヤが前記第1の搬送コンベヤから近い位置に配され、前記第2の組の第1の間隔調整用コンベヤがその次の遠い位置に前記第1の組と並んで隙間を開けずに配され、前記押し出し板のうち前記第1の押し出し板が前記第1の組の第1の間隔調整用コンベヤ上まで押し出して送り、前記第2の押し出し板が前記第1の組の第1の間隔調整用コンベヤ上を横断して前記第2の組の第1の間隔調整用コンベヤ上まで押し出して送る構成であることを特徴とする請求項1記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第1の間隔調整用コンベヤと第2の間隔調整用コンベヤの組み合わせを2組と、前記細分化後の豆腐類を前記2組にそれぞれ分けて送り出す押し出し板とを備え、前記第1と第2の間隔調整用コンベヤの一方の組は前記成型・搬送コンベヤから近い位置に配され、他方の組はその次の遠い位置に隙間を開けずに配され、前記成型・搬送コンベヤ上で2組にカットされた豆腐類を、その一方は前記成型・搬送コンベヤから近い位置の一方の組の第1の間隔調整用コンベヤに前記2組のうちの一方の押し出し板を介して排出され、その他方は前記成型・搬送コンベヤから遠い位置の第1の間隔調整用コンベヤに前記2組のうちの他方の押し出し板を介して排出され、これらが互いに搬送方向が逆の位置に配置された第2の間隔調整用コンベヤに送ることを特徴とする請求項1ないしは3のいずれか1項記載の豆腐類の製造装置。
- 前記押し出し板は、断面コ字状を呈して豆腐類のカッティング機構を兼用することを特徴とする請求項3又は4記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第1の搬送コンベヤと同じ方向に搬送する一つの第2の搬送コンベヤを備え、前記2組の第2の間隔調整コンベヤから前記第2の搬送コンベヤに搬送されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第1の搬送コンベヤで作られた豆腐類が油揚げ生地であり、前記第2の間隔調整用コンベヤから第2の搬送コンベヤに移し、次工程のフライ用のフライヤコンベヤに搬送する構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第2の間隔調整用コンベヤから第2の搬送コンベヤに移し、第2の搬送コンベヤから次工程のパック詰め用コンベヤに搬送する構成であるか、次工程の焼き豆腐用の焼き機に搬送する構成であるか、又は、次工程の冷却コンベヤないしは加熱コンベヤに搬送する構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の豆腐類の製造装置。
- 前記第1の間隔調整用コンベヤと第2の間隔調整用コンベヤの組み合わせを2組備え、前記一方の組の第2の間隔調整用コンベヤから第2の搬送コンベヤに移し、第2の搬送コンベヤから次工程のパック詰め用コンベヤに移し、前記他方の組の第2の間隔調整用コンベヤから第2の搬送コンベヤに移し、第2の搬送コンベヤから次工程のフライヤコンベヤに搬送する構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の豆腐類の製造装置。
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