JP4602821B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部からの振動を吸収して車体等の振動受部への振動伝達を防止する液体封入式の防振装置に関するものである。
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置としては、装置内部に弾性体及び受圧液室及び副液室が設けられると共に、これらの液室が制限通路を通して互いに連通した液体封入式のものが知られている。このような防振装置によれば、搭載されたエンジンが作動して振動が発生した場合には、弾性体の吸振作用及び、一対の液室間を連通するオリフィス内を流通する液体の粘性抵抗等で振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。
従来の液体封入式の防振装置としては、例えば、特許文献1に示されるようなものがある。この特許文献1記載の防振装置は、筒状金具と、この筒状金具の内周側に配置される取付金具と、この取付金具を筒状金具に弾性的に連結する弾性体とを有している。この防振装置には、弾性体を内壁の一部とする上液室とダイヤフラムを隔壁の一部とする下液室と、これら液室を互いに連通する第1オリフィスとが設けられると共に、筒状金具と弾性体との間に周方向に沿って配置され、それぞれ弾性体を内壁の一部とする4個の周液室C1、C2、D1、D2と、これら4個の周液室のうち互いに隣接する2個(1組)の周液室C1、D1を連通する第2オリフィスと、他の1組の周液室C2、D2とを連通する第3オリフィスとが設けられている。
上記のように構成された防振装置では、第1オリフィスにより互いに連通した上液室と下液室に加え、筒状金具と弾性体との間に4個の周液室C1、C2、D1、D2が設けられ、周液室C1、D1が第2オリフィスにより互いに連通されると共に、周液室C2、D2が第3オリフィスにより互いに連通されていることから、車両のエンジンの防振装置として適用した場合、上下方向(装置の軸方向)の振動の入力時に、この振動を弾性体の内部摩擦や液体の粘性抵抗等により減衰吸収できることに加え、車両の左右方向及び前後方向(装置の径方向)に沿った振動も弾性体の内部摩擦や、第2及び第3オリフィスを流通する液体の粘性抵抗等により効果的に減衰吸収できる。
特開2004−68938号公報
上記特許文献1の防振装置は、装置の径方向に沿った振動入力時に、周液室C1,C2及び周液室D1,D2の一方の内容積が縮小し、他方の内容積が拡張し、これらの周液室間に生じる液圧差により第2及び第3オリフィス内に液体を流通させる、所謂作動タイプのものとして構成されている。このような作動タイプの防振装置では、径方向に沿って大振幅の振動が入力した時や衝撃的な荷重が入力した時に、周液室C1,C2及び周液室D1,D2の一方の液圧が瞬間的に上昇することにより、径方向に沿った荷重(振動)に対する動的ばね定数も急激に上昇し、大振幅の振動や衝撃的な荷重に対する吸収能力が著しく悪化する。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、装置の軸方向及び径方向に沿って入力する振動を効果的に吸収できることに加え、装置の径方向に沿って大振幅の振動及び衝撃的な荷重が入力した際にも、動的ばね定数が上昇することを効果的に抑制できる防振装置防振装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結され、筒状に形成された第1取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され、前記第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に配置され、第1取付部材と第2取付部材とを弾性的に連結したゴム製の弾性体と、前記第1取付部材の内周側であって、前記第2取付部材の軸方向外側に配設されると共に、内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され、液体が充填された第1受圧液室と、液体が充填されると共に、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記第1受圧液室と前記副液室とを互いに連通させる第1制限通路と、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に配設されると共に、内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され、液体が充填された第2受圧液室と、前記第2受圧液室と前記副液室とを互いに連通させる第2制限通路とを有し、前記第2受圧液室を、前記弾性体の一部により形成された弾性隔壁部を介して前記副液室と隣接させ、前記第1受圧液室と前記第2受圧液室との間では、前記液体の流通が直接的には非流通であり、前記弾性隔壁部の前記軸方向に沿った断面形状を、前記第2受圧液室の室内側へ向って凸状に膨出するような湾曲形状としたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明する。
請求項1の防振装置では、第1及び第2取付部材の何れか一方に振動発生部側から振動が入力すると、この入力振動により第1取付部材と第2取付部材との間に配置された弾性体が弾性変形し、この弾性体の内部摩擦等に基づく減衰作用によって振動が吸収され、振動受け部側へ伝達される振動が低減される。このとき、入力振動が装置の軸方向に沿った振動であっても、軸直角方向に沿った振動であっても弾性体の減衰作用により、その一部が吸収される。
また請求項1の防振装置では、第1取付部材の内周側であって、第2取付部材の軸方向外側に配設された第1受圧液室が、第1制限通路を通して副液室に連通することにより、第1取付部材又は第2取付部材に軸方向に沿った振動が入力すると、弾性体が軸方向に沿って弾性変形すると共に、第1受圧液室の内容積を拡縮させるので、第1制限通路を通して第1受圧液室と副液室とを液体が相互に流通する。このとき、第1制限通路における路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗を主振幅方向に沿って入力する振動周波数に適合するように設定(チューニング)しておけば、第1制限通路を通して第1受圧液室と副液室との間を、入力振動に同期して第1受圧液室と副液室との間を相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって軸方向に沿った入力振動を効果的に吸収できる。
また請求項1の防振装置では、第1取付部材と第2取付部材との間に配設された第2受圧液室が、第2制限通路を通して副液室に連通することにより、第1取付部材又は第2取付部材に軸方向に直交する径方向に沿った振動が入力すると、弾性体が径方向に沿って弾性変形すると共に第2受圧液室の内容積を拡縮させるので、第2受圧液室と副液室との間を、第2制限通路を通して液体が相互に流通する。このとき、第2制限通路における路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗を径方向に沿って入力する振動周波数に適合するように設定(チューニング)しておけば、第2制限通路を通して第2受圧液室と副液室との間を入力振動に同期して相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって径方向に沿った入力振動を効果的に吸収できる。
また請求項1に係る防振装置では、第2受圧液室が弾性体の一部により形成された弾性隔壁部を介して副液室と隣接していることにより、弾性隔壁部には副液室内の液圧が常に作用し、この副液室内の液圧が第2受圧液室内の液圧変化による弾性隔壁部の変形を抑制するように作用するが、装置の径方向に沿って大振幅の振動及び衝撃荷重が入力した際には、弾性隔壁部が副液室側へ膨出するように弾性変形して第2受圧液室内の急激な液圧上昇を抑制するので、装置の径方向に沿って大振幅の振動及び衝撃荷重が入力しても、装置の径方向に沿った動的ばね定数が上昇することを効果的に抑制できる。
また本発明の請求項2に係る防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に一対の前記第2受圧液室を設け、一方の前記第2受圧液室を、前記第2取付部材を中心とする径方向に沿って一端側に配置すると共に、他方の前記第2受圧液室を前記径方向に沿って他端側に配置したことを特徴とする。
また本発明の請求項3に係る防振装置は、請求項1又は2記載の防振装置において前記弾性体は、前記第1取付部材又は前記第2取付部材への前記軸方向と略一致する主振幅方向に沿った振動の入力により弾性変形すると、該主振幅方向に沿った弾性変形に伴って前記第1受圧液室の内容積及び前記第2受圧液室の内容積をそれぞれ拡縮させることを特徴とする。
また本発明の請求項4に係る防振装置は、請求項1乃至3の何れか1項記載の防振装置において、前記第2取付部材の軸方向外側には、前記軸方向の入力荷重を支持するコイルスプリングが介装されていること、を特徴とする。
以上説明したように本発明の防振装置によれば、装置の軸方向及び径方向に沿って入力する振動を効果的に吸収できることに加え、装置の径方向に沿って大振幅の振動及び衝撃的な荷重が入力した際にも、動的ばね定数が上昇することを効果的に抑制できる。
以下、本発明の実施の形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
図1には、本発明の実施形態に係る防振装置が示されている。この防振装置10は、例えば、自動車におけるエンジンマウントとして用いられるものであり、振動受部である車体上に振動発生部であるエンジンを防振的に支持する。なお、図中、符号Sは装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向、軸心Sに直交する方向を装置の径方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10には、その外周側に軸方向両端部がそれぞれ開口した薄肉円筒状の外筒12が設けられると共に、この外筒12の内周側に略円筒状に形成された内筒14が配設されている。防振装置10では、外筒12の外周側にブラケット部材(図示省略)が固定され、このブラケット部材を介して外筒12が車体側へ連結される。外筒12には、その上端部に内周側に屈曲された段差部16を介して下端側よりも小径とされた小径部18が形成されている。外筒12の内周面には、小径部18よりも下側の領域にゴムにより形成された薄膜部20が加硫接着等により固着されている。
外筒12の内周側には、全体としては円筒状に形成された中間筒22が嵌挿されている。中間筒22の周壁部は、その径方向に沿った断面形状が外周側へ向かって開いたる略コ字状に形成されている。中間筒22には、その上端部に外周側へ延出する上側屈曲部24が形成されており、下端側に内外径が下方へ向かって縮小するテーパ部26が全周に亘って形成されると共に、テーパ部26の下端部から外周側へ延出するフランジ状の延出部28及び、この延出部28の外周部から軸方向へ突出する下側円筒部30が一体的に形成されている。
中間筒22は、その上側屈曲部24の外周端及び下側円筒部30の外周面を薄膜部20を介して外筒12の内周面へ当接させると共に、上側屈曲部24の上面側を外筒12の段差部16へ当接させている。この状態で、中間筒22は、外筒12が内周側へかしめられることにより外筒12と固定されている。中間筒22には、上側屈曲部24と延出部28との間における外周側にゴムが充填されており、このゴム材料は中間筒22の外周側に円筒状のオリフィス形成部32を形成している。このオリフィス形成部32は、その外周面を薄膜部20を介して外筒12内周面へ圧接させている。
防振装置10には、中間筒22と内筒14との間に全体として略肉厚円筒状に形成されたゴム製の弾性体34が配置されている。弾性体34は、その外周面が中間筒22の外周面に接着されると共に、内周面が内筒14の外周面に加硫接着されている。これにより、中間筒22と内筒14とが弾性体34により弾性的に連結される。防振装置10には、内筒14の上部側に径方向に沿った断面が略T字状とされた連結金具36が配置されている。この連結金具36には、その上端側に円板状の頂板部44が形成されると共に、この頂板部44の下面中心部から軸方向に沿って突出する円柱状のロッド部46が形成されている。
防振装置10には、連結金具36の頂板部44下面部と外筒12の小径部18内周面との間にゴム製のダイヤフラム38が掛け渡されている。ダイヤフラム38は略薄肉円筒状に形成されており、その内外径が下端側から上端側へ向って縮径している。ダイヤフラム38は、その上端部が頂板部44の下面側に全周に亘って加硫接着されると共に、下端部が小径部18の内周面に全周に亘って加硫接着されると共に薄膜部20の上端部と接合されている。またダイヤフラム38には、その上端部から内周側及び外周側へそれぞれ延出して頂板部44の下面側を覆った環状の被覆部40が一体成形されている。被覆部40の内周側の端部には、リブ状のシール突起42が周方向へ延在するように形成されている。
連結金具36の頂板部44上面側には、軸心Sに沿ってボルト軸50が突出するように固定されると共に、ボルト軸50の外周側に回止ピン5252が固定されている。防振装置10では、頂板部44がボルト軸50を介してエンジン側に連結されると共に、回止ピン52がエンジン側に設けられた回止穴(図示省略)に嵌合される。
連結金具36のロッド部46には、その先端面から頂板部44側へ向ってボルト穴48が軸心Sに沿って穿設されている。一方、内筒14には、その上端面から下端側へ沿って連結穴56が軸心Sに沿って穿設されると共に、上端面における連結穴56の外周側に環状のシール溝58が形成されている。連結金具36は、ロッド部46を内筒14の連結穴56内へ嵌挿すると共に、頂板部44の下面側を被覆部40を介して内筒14上端面へ当接させている。このとき、連結金具36は、シール突起42を内筒14のシール溝58内へ嵌挿する。これにより、防振装置10には、ダイヤフラム38の下面側と弾性体34の上面側との間に外部から区画された空間が形成され、この空間はエチレングリコール、シリコーンオイル等の液体が充填された副液室60とされる。
内筒14内には、その下端面から上端側へ向って円柱状の中空部62が形成されており、この中空部62の頂面中央部には円形凹状の座ぐり部64が形成されている。内筒14には、軸心Sに沿って座ぐり部64と連結穴56との間を貫通する挿通穴66が穿設されている。内筒14内には、内筒14を連結金具36に締結する連結ボルト68が配置されている。この連結ボルト68は、挿通穴66内を貫通した軸部の先端部を連結金具36のボルト穴48内へ捻じ込むと共に、頭部を座ぐり部64内へ挿入している。連結ボルト68の頭部には六角穴70が開口しており、中空部62を通して六角穴70内へ六角レンチ(図示省略)の先端部を嵌挿することにより、内筒14の外部から連結ボルト68を回転可能とされている。
弾性体34には、その軸方向中間部に一対の空洞部72,74が外周面から内周側へ向って凹状に形成されている。ここで、空洞部72及び空洞部74は、軸方向に直交する径方向に沿って一端側及び他端側にそれぞれ配置されており、その軸方向に沿った断面形状がそれぞれ外周側から内周側へ向って幅が狭くなるような略V字状とされている。また空洞部72及び空洞部74は、図2に示されるように、その径方向に沿った断面形状がそれぞれ略半円状に形成されており、軸心Sを中心として互いに対称の位置関係となるように配置されている。
図1に示されるように、弾性体34には、下部側に略円板状に形成された下側隔壁部76が形成されている。この下側隔壁部76は、軸方向に沿った肉厚が外周側から内周側へ向って徐々に厚くなっており、その外周面が全周に亘って中間筒22のテーパ部26内周面に接着されている。また弾性体34には、下側隔壁部76の上部側に円筒部78が一体的に形成されており、この円筒部78は内筒14外周面の上部側に加硫接着されている。また弾性体34には、一対の空洞部72,74の上側にそれぞれ円筒部78から外周側へ延出する一対の上側隔壁部124,126が一体的に形成されている。
上側隔壁部124,126は、それぞれ肉厚が略一定の略半円状に形成されており、軸方向に沿った断面形状が下方(空洞部72,74内)へ向って凸状に膨出するような湾曲形状とされている。上側隔壁部124,126は、その外周面がそれぞれ中間筒22内周面に接着されている。また弾性体34には、図2に示されるように、周方向に沿って上側隔壁部124,126の間に円筒部78から外周側へ延出する一対の仕切壁80,82が形成されている。一対の仕切壁80,82は、それぞれ肉厚が略一定の平板状に形成されており、円筒部78を中心として互いに反対方向へ延出している。一対の仕切壁80,82の外周端部はそれぞれ中間筒22の内周面に接着されている。これにより、弾性体34における一対の空洞部72,74内には、それぞれ外部から区画された液室空間が形成される。これら一対の液室空間は、それぞれ副液室60と同じ液体が充填されて一対の第2受圧液室84,86とされる。
防振装置10には、中間筒22の下側円筒部30内周側に円板状の蓋部材88が嵌挿されている。蓋部材88には、円形皿状に形成された底板部90が設けられると共に、この底板部90の外周端部から上方へ屈曲された周壁部92が全周に亘って形成されている。蓋部材88は、周壁部92上端部を中間筒22の延出部28下面に当接させると共に、周壁部92外周面を中間筒22の下側円筒部30内周面に当接させている。この状態で、中間筒22の下側円筒部30の下端部が、図1の2鎖線で示される状態から、実線で示されるように内周側へかしめられることにより、蓋部材88が下側円筒部30内へ固定されて下側円筒部30の下端側を閉塞する。これにより、中間筒22内には、下端側に弾性体34(下側隔壁部76)下面部、中間筒22及び蓋部材88により外部から区画された液室空間が形成される。この液室空間は、副液室60及び第2受圧液室84,86と同じ液体が充填されて第1受圧液室94とされる。
図3に示されるように、オリフィス形成部32には、その外周面に3本の外周溝96,98,100がそれぞれ略螺旋状に延在するように形成されている。ここで、外周溝96は、一端部(下端部)がオリフィス形成部32の外周面下端部に位置すると共に、他端部(上端部)がオリフィス形成部32の外周面上端部に位置し、全体としてオリフィス形成部32の外周面を約3/4周に亘って旋回するように形成されている。また外周溝98,100は、それぞれ一端部(下端部)がオリフィス形成部32の外周面中間部に位置すると共に、他端部(上端部)がオリフィス形成部32の外周面上端部に位置し、全体としてオリフィス形成部32の外周面を約1/2周に亘って旋回するように形成されている。図1に示されるように、外周溝96は、その中間部から上端部までの部分の内周側が中間筒22の外周面により閉塞されている。また外周溝98,100は、その内周側が中間筒22の外周面によりそれぞれ閉塞されている。
オリフィス形成部32には、図3に示されるように、外周溝96の一端部から下面側へ延出する接続路102が穿設されており、中間筒22の延出部28には、図3に示されるように、接続路102の下端部に面して下側切欠部104が形成されている。これにより、外周溝96の下端側は、接続路102及び下側切欠部104を介して第1受圧液室94内に連通する。また中間筒22の上端部には、外周溝96の上端部に面して径方向へ貫通する上側切欠部106が形成されており、弾性体34の上側隔壁部124には、上側切欠部106に面して径方向へ貫通する穴部108(図1参照)が形成されている。これにより、外周溝96の上端側は、上側切欠部106及び穴部108を介して副液室60内に連通する。
図1に示されるように、中間筒22には、外周溝98の下端部に面して径方向へ貫通する下側切欠部110が形成されると共に、外周溝98の上端部に面して径方向へ貫通する上側切欠部112が形成され、上側隔壁部134には、上側切欠部112に面して穴部113が穿設されている。これにより、外周溝98は、その下端側が下側切欠部110を介して第2受圧液室84内に連通し、上端側が上側切欠部112及び穴部113を介して副液室60内に連通する。また中間筒22には、外周溝100の下端部に面して径方向へ貫通する下側切欠部114が形成されると共に、外周溝100の上端部に面して径方向へ貫通する上側切欠部116が形成されて、上側隔壁部132には、上側切欠部116に面して穴部117が穿設されている。これにより、外周溝100は、その下端側が下側切欠部114を介して第2受圧液室86内に連通し、上端側が上側切欠部116及び穴部117を介して副液室60内に連通する。ここで、上側切欠部112と上側切欠部116とは、周方向に沿って位相が互いに180°異なる部位に配置されている。
図1に示されるように、3本の外周溝96,98,100は、それぞれ外周側が薄膜部20を介して外筒12内周面によりそれぞれ閉塞される。これにより、外周溝96,98,100内には、それぞれ螺旋状に延在する細長い空間が形成される。ここで、外周溝96内に形成される空間は、第1受圧液室94と副液室60とを互いに連通させる第1オリフィス118を構成する。また外周溝98内に形成される空間は第2受圧液室84と副液室60とを互いに連通させる第2オリフィス120を構成し、外周溝100内に形成される空間は第2受圧液室86と副液室60とを互いに連通させる第2オリフィス122を構成する。
本実施形態に係る防振装置10は、車両にエンジンマウントとして取り付けられた状態で、その軸方向が車両の上下方向と略一致し、かつ一対の第2受圧液室84,86の配列方向(図2の矢印L方向)が車両の前後方向又は左右方向と一致するように取付方向が設定される。このとき、防振装置10は、車両におけるエンジンが横置きの場合には、一対の第2受圧液室84,86の配列方向が車両の前後方向と略一致し、また車両におけるエンジンが縦置きの場合には、一対の第2受圧液室84,86の配列方向が車両の左右方向と略一致するように、取付方向が設定される。
本実施形態に係る防振装置10では、外筒12又は内筒14を介して軸方向と略一致する主振幅方向に沿った振動(主振動)が入力すると、弾性体34における下側隔壁部76が主振幅方向に沿って弾性変形し、この下側隔壁部76の弾性変形に伴って第1受圧液室94の内容積が拡縮すると共に、上側隔壁部124,126が主振幅方向に沿って弾性変形し、この上側隔壁部124,126の弾性変形に伴って一対の第2受圧液室84,86の内容積がそれぞれ拡縮する。
また防振装置10では、外筒12又は内筒14を介して第2受圧液室84,86の配列方向と略一致する副振幅方向に沿った振動(副振動)が入力すると、弾性体34における上側隔壁部124,126が副振幅方向に沿って弾性変形し、一対の上側隔壁部124,126の弾性変形に伴って一対の第2受圧液室84,86の内容積がそれぞれ拡縮する。このとき、防振装置10では、径方向に沿って入力する振動が第2受圧液室84,86の配列方向と一致している場合には、一対の第2受圧液室84,86が最も効率的に拡縮する。但し、防振装置10では、径方向に沿って入力する振動の振幅方向が第2受圧液室84,86の配列方向と一致していない場合にも、入力振動が仕切壁80,82が延在する方向(図2の矢印R方向)以外の径方向に沿って入力するものならば、一対の上側隔壁部124,126にそれぞれ弾性変形が生じ、一対の第2受圧液室84,86がそれぞれ拡縮する。
ここで、第1受圧液室94と副液室60とを連通する第1オリフィス118は、その路長及び断面積が低周波振動であるシェイク振動(例えば、周波数が8〜12Hz)に対応するようにチューニングされている。また第2受圧液室84,86と副液室60とをそれぞれ連通する第2オリフィス120,122は、その路長及び断面積が主振幅方向に沿った振動に対してはシェイク振動よりも若干高周波側のピッチング振動の周波数(10Hz〜15Hz)に対応するように設定(チューニング)されると共に、副振幅方向に沿った振動に対しては5Hz〜20Hzの周波数範囲から適宜選択された特定の周波数に対応するように設定(チューニング)されている。
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置10の作用を説明する。
防振装置10では、連結金具36に連結されたエンジンが作動すると、エンジンからの振動が連結金具36及び内筒14を介して弾性体34に伝達される。このとき、弾性体34は吸振主体として作用し、弾性体34の内部摩擦等による減衰作用により入力振動が吸収される。このとき、エンジンから防振装置10に入力する主要な振動としては、エンジン内のピストンがシリンダ内で往復移動することにより発生する振動(主振動)と、エンジン内のクランクシャフトの回転速度が変化することにより生じる振動(副振動)とが挙げられる。エンジンが直列型の場合には、前記主振動は、その振幅方向(主振幅方向)が車両の上下方向と略一致するものとなり、また前記副振動は、その振幅方向(副振幅方向)が主振動の振幅方向とは直交する車両の前後方向(エンジンが横置きの場合)又は左右方向(エンジンが縦置きの場合)と略一致するものになる。弾性体34は、入力振動が主振幅方向に沿った主振動であっても、副振幅方向に沿った副振動であっても、その内部摩擦等による減衰作用により吸収可能である。
また防振装置10では、第1受圧液室94が外筒12の内周側であって、内筒14の軸方向下側に配設されると共に、この第1受圧液室94が第1オリフィス118を通して副液室60に連通することにより、外筒12又は内筒14を介して主振幅方向に沿った主振動が入力すると、弾性体34の下側隔壁部76が主振幅方向に沿って弾性変形すると共に、第1受圧液室94の内容積を拡縮させるので、第1オリフィス118を通して第1受圧液室94と副液室60との間を液体が相互に流通する。このとき、第1オリフィス118における路長及び断面積が、すなわち液体の流通抵抗がシェイク振動の周波数に対応するように設定されていることから、入力する主振動がシェイク振動である場合には、第1オリフィス118を通して第1受圧液室94と副液室60との間を相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって主振幅方向に沿って入力するシェイク振動を効果的に吸収できる。
また防振装置10では、主振幅方向に沿った振動の入力時に、弾性体34における一対の上側隔壁部124,126がそれぞれ主振幅方向に沿って変形することにより、この上側隔壁部124,126の弾性変形に伴って一対の第2受圧液室84,86の内容積も拡縮するので、2本の第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間でも液体共振が生じる。このとき、第2オリフィス120,122の路長及び断面積が主振幅方向に沿った振動に対してはピッチング振動の周波数に対応するように設定されている。この結果、防振装置10によれば、主振幅方向に沿って入力する振動がピッチング振動である場合には、第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間を流通する液体に液柱共振が生じ、このに伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって主振幅方向に沿って入力するピッチング振動も効果的に吸収できる。
また防振装置10では、外筒12と内筒14との間に配設された一対の第2受圧液室84,86が2本の第2オリフィス120,122を通して副液室60にそれぞれ連通することにより、外筒12又は内筒14を介して副振幅方向に沿った振動が入力すると、弾性体34における一対の上側隔壁部124,126がそれぞれ副振幅方向に沿って弾性変形すると共に、一対の第2受圧液室84,86の内容積をそれぞれ拡縮させるので、第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間を液体が相互に流通する。
このとき、第2オリフィス120,122の路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗が、副振幅方向に沿った振動に対して5Hz〜20Hzの周波数範囲から適宜選択された特定の周波数に対応するように設定(チューニング)されている。この結果、防振装置10によれば、副振幅方向に沿って入力する振動の周波数が前記特定周波数と略一致している場合には、第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間を相互に流通する液体に液柱共振が生じるので、この液柱共振に伴う液体の圧力変化及び粘性抵抗によって副振幅方向に沿った入力する特定周波数の振動を効果的に吸収できる。
なお、防振装置10では、振動が副振幅方向に沿って入力するものである場合には、一対の第2受圧液室84,86が最も効率的に拡縮することから、副振幅方向に沿って入力する振動を高い効率で吸収できるが、径方向に沿って入力する振動が仕切壁80,82が延在する方向(図2の矢印R方向)以外の径方向に沿って入力するものならば、一対の上側隔壁部124,126にそれぞれ弾性変形が生じ、一対の第2受圧液室84,86がそれぞれ拡縮することから、第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間を液体が相互に流通し、この液体の流通に伴う圧力変化及び粘性抵抗により仕切壁80,82が延在する方向以外の径方向に沿って入力する振動も吸収できる。
また本実施形態に係る防振装置10では、第2受圧液室84,86が弾性体34の一部により形成された上側隔壁部124,126を介して副液室60と隣接していることにより、上側隔壁部124,126には副液室60内の液圧が常に作用し、この副液室60内の液圧が第2受圧液室84,86内の液圧変化による上側隔壁部124,126の変形を抑制するように作用するが、副振幅方向に沿って大振幅の振動及び衝撃荷重が入力した際には、上側隔壁部124,126がそれぞれ副液室60側へ膨出するように弾性変形して、第2受圧液室84,86内の急激な液圧上昇を抑制するので、副振幅方向に沿って大振幅の振動及び衝撃荷重が入力しても、副振幅方向に沿った動的ばね定数が上昇することを効果的に抑制でき、副振幅方向に沿って入力する大振幅の振動及び衝撃荷重を、弾性体34の変形等により効果的に吸収できるようになる。
また本実施形態に係る防振装置10では、弾性体34における一対の上側隔壁部124,126の断面形状が、それぞれ第2受圧液室84,86内側へ向って凸状に膨出するような湾曲形状とされていることにより、副振幅方向に沿った振動が入力した際には、上側隔壁部124,126が平板状である場合や、第2受圧液室84,86外側へ向って凸状に膨出するような湾曲形状とされている場合と比較し、第2受圧液室84,86の内容積を効率的に拡縮できる。
すなわち、防振装置10では、副振幅方向に沿った振動の入力に伴って内筒14が副振幅方向に沿って一端側へ変位すると共に、副振幅方向に沿って一端側に配置された第2受圧液室84,86が圧縮されると共に、他端側に配置された第2受圧液室84,86が拡張される。このとき、防振装置10では、一端側の上側隔壁部124,126が第2受圧液室84,86内への進入量(湾曲量)が増加するように弾性変形(撓み変形)すると同時に、他端側の上側隔壁部124,126が第2受圧液室84,86内への進入量(湾曲量)が減少するように弾性変形する。これにより、防振装置10では、上側隔壁部124,126が平板状である場合や、第2受圧液室84,86外側へ向って凸状に膨出するような湾曲形状とされている場合と比較し、副振幅方向に沿った振動の入力時に、副振幅方向に沿って圧縮変形される一方の第2受圧液室84,86の内容積の減少が効果的に促進され、かつ副振幅方向に沿って拡張される他方の第2受圧液室84,86の内容積の増加が効果的に促進される。
この結果、本実施形態に係る防振装置10によれば、副振幅方向に沿った振動の入力時に、第2オリフィス120,122を通して第2受圧液室84,86と副液室60との間における液体の流通量を効果的に促進できるので、第2オリフィス120,122内を流通する液体の粘性抵抗及び圧力変化により副振幅方向に沿った入力振動を効果的に吸収できる。
なお、本実施形態に係る防振装置10では、ブラケットを介して外筒12を車体側へ連結すると共に、連結金具36を介して内筒14をエンジン側に連結していたが、これとは逆に、外筒12をエンジン側へ連結すると共に、内筒14を車体側に連結するようにしても良い。
また防振装置10では、第1オリフィス118の路長及び断面積を低周波振動であるシェイク振動(例えば、周波数が8〜12Hz)に対応するようにチューニングし、第2オリフィス120,122の路長及び断面積が主振幅方向に沿った振動に対してはシェイク振動よりも若干高周波側のピッチング振動の周波数(10Hz〜15Hz)に対応するように設定(チューニング)すると共に、副振幅方向に沿った振動に対しては5Hz〜20Hzの周波数範囲から適宜選択された特定の周波数に対応するように設定(チューニング)していたが、第1オリフィス118及び第2オリフィス120,122の路長及び断面積の少なくとも一方を変化させることにより、これらのオリフィス118,120,122が対応する周波数域を調整できる。
例えば、オリフィス形成部32におけるオリフィス118,120,122の周回数を増減することにより、オリフィス118,120,122の路長が調整可能になる。特に、何れかのオリフィス118,120,122を特に高い周波域の振動に対応させる必要がある場合には、オリフィス118,120,122を軸方向と略平行に延在するように形成し、特に高い周波域の振動に対応するオリフィス118,120,122の路長を短くしても良い。
また本実施形態に係る防振装置10では、エンジン重量の一部又は全体を支持する場合のように、軸方向に沿った入力荷重が大きい場合には、弾性体34における軸方向に沿った初期変形量が大きくなって弾性体34の耐久性が低下するおそれがある。このように防振装置10に入力する軸方向に沿った荷重が大きい場合には、図4に示されるように、内筒14と蓋部材88との間に圧縮状態としたコイルスプリング130を介装し、このコイルスプリング130により軸方向に沿った入力荷重の大部分を支持するようにしても良い。これにより、弾性体34における軸方向に沿った初期変形量を小さくできるので、防振装置10に対する軸方向に沿った入力荷重が大きい場合でも、弾性体34の耐久性が低下することを防止できる。
また、図1に示されるように防振装置10では、弾性体34における一対の上側隔壁部124,126をが第2受圧液室84,86内へ向って凸状に膨出するような湾曲形状としていたが、弾性体34における一対の上側隔壁部132,134は、図5に示されるように、その断面形状を上方(副液室60内)へ向って凸状に膨出するような湾曲形状としても良い。これにより、例えば、副振幅方向に沿って入力する振動の振幅が大きい場合や、高頻度で副振幅方向に沿って衝撃的な荷重が入力する場合に、上側隔壁部132,134の変形量を小さくして耐久性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面断面図である。 図1に示されるII−II切断線に沿った防振装置の断面図である。 図1に示されるオリフィス形成部及び中間筒の斜視図である。 図1に示される防振装置における内筒と蓋部材との間にコイルスプリングを配置した場合の構成を示す側面断面図である。 図1に示される防振装置における上側隔壁部を副液室内へ向って凸状の湾曲形状とした場合の構成を示す側面断面図である。
符号の説明
10 防振装置
12 外筒(第1取付部材)
14 内筒(第2取付部材)
34 弾性体
60 副液室
84 第2受圧液室
86 第2受圧液室
94 第1受圧液室
118 第1オリフィス(第1制限通路)
120 第2オリフィス(第2制限通路)
122 第2オリフィス(第2制限通路)

Claims (4)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結され、筒状に形成された第1取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結され、前記第1取付部材の内周側に配置された第2取付部材と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に配置され、第1取付部材と第2取付部材とを弾性的に連結したゴム製の弾性体と、
    前記第1取付部材の内周側であって前記第2取付部材の軸方向外側に配設されると共に、内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され、液体が充填された第1受圧液室と、
    液体が充填されると共に、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記第1受圧液室と前記副液室とを互いに連通させる第1制限通路と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に配設されると共に、内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され、液体が充填された第2受圧液室と、
    前記第2受圧液室と前記副液室とを互いに連通させる第2制限通路とを有し、
    前記第2受圧液室を、前記弾性体の一部により形成された弾性隔壁部を介して前記副液室と隣接させ、前記第1受圧液室と前記第2受圧液室との間では、前記液体の流通が直接的には非流通であり、
    前記弾性隔壁部の前記軸方向に沿った断面形状を、前記第2受圧液室の室内側へ向って凸状に膨出するような湾曲形状としたことを特徴とする防振装置。
  2. 前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に一対の前記第2受圧液室を設け、
    一方の前記第2受圧液室を、前記第2取付部材を中心とする径方向に沿って一端側に配置すると共に、他方の前記第2受圧液室を前記径方向に沿って他端側に配置したことを特徴とする請求項請求項1記載の防振装置。
  3. 前記弾性体は、前記第1取付部材又は前記第2取付部材への前記軸方向と略一致する主振幅方向に沿った振動の入力により弾性変形すると、該主振幅方向に沿った弾性変形に伴って前記第1受圧液室の内容積及び前記第2受圧液室の内容積をそれぞれ拡縮させることを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記第2取付部材の軸方向外側には、前記軸方向の入力荷重を支持するコイルスプリングが介装されていること、を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の防振装置。
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